×

Utilizziamo i cookies per contribuire a migliorare LingQ. Visitando il sito, acconsenti alla nostra politica dei cookie.

image

ダンタリアンの書架, Dantalian no Shoka Episode 12

DantaliannoShokaEpisode 12

これ は 私 の 小さな 小さな 思い

きっと あなた は 大人 に なる に つれ て 忘れ て いく でしょ う

それ でも

いいえ だ から こそ

あなた に 私 の 鍵 を 託し ましょう

今 に も 消え て しまい そう な 小さな 思い

でも 私 は 嬉しかった

いつか 私 を 外 に 連れ て いって くれる と 約束 し て くれた こと が

懲り ない 人 ね

あれ だけ 言った のに また 来た の

と いう 事件 が あった そう だ

無数 の 銃弾 を 浴びて も 歩き 続ける 不死身 の 男

いかにも 三流 大衆 誌 が 喜び そう な 荒唐無稽 な ネタ な の です

一応 高級 誌 な ん だけど ね

まあ 取る に 足らない 事件 に 尾ひれ が ついた 可能性 も 無くはない けど

幻 書 が 関係 し て いる と は 思え ない か

償い の 書 かも しれない の です

償い の 書

読んだ 者 から 魂 を 奪い ゾンビ に 変える 幻 書 な の です

ゾンビ ?確か ブードゥー 教 の …

イエス

ゾンビ は 毒薬 や 麻薬 で 生きた 人間 の 思考力 や 感情 を 奪い

安価 な 労働 力 と して 死ぬ まで 使役 する

一種 の 刑罰 な の …

それ を 良く 見せる の です !

こ …これ は …

まさか こんなに 美味しい 揚げ パン を 出す 店 が 出来て いた と は

不覚 ぅ !

それにしても こんな 小さな 広告 よく 見つけ られた な

新聞 に 載って い た 話 は 本当 だった ん だ な

行 こ う ここ に いる と 面倒 な こと に なり そう だ

間違い なく 償い の 書 な の です

まさか

こんな 印刷 物 が 幻書 に なる なんて

幻 書 の 魔力 は 本 と いう 形 に 宿る わけ で は ない の です

文字 の 羅列 そのもの に 発動 する 仕組み が 組み込まれ て いる の で あれば

どの ような 媒体 に どの ように 記さ れ て いよ うと 関係ない の です

なるほど

けど 分から ない な

何 が です

新聞 を 使え ば もっと 大規模 に ゾンビ を 生み出せ た はず だろう

なのに 事件 は ほんの 限られた 一角 で しか 起きていない

現に ほら 僕 の 新聞 に は 文言 が 入って いない

どうやら 幻 書 に なって いる の は さっき の 少年 が 売って い た 分 だけ らしい

わざわざ こんな 物 を 用意 し たにし ては 規模 が 小さすぎない か

前回 の 事件 も 含め まだ 実験 段階 だ と 言い たい の です か

考え すぎ かも しれ ない けど ね

だ と したら 狙い は 何 なの です

そう 例えば

ロンドン を ゾンビ で 埋め尽くす と か

呆れ て もの も 言え ない の です

まさか 本気 で ゾンビ テロ を 企てて いる 連中 が いる とは

復興 会議 が 標的 だ と 決まった わけ じゃない けど

放っておく わけ に は いかない な

ようこそ ロード *ディス ワード

失礼 どちら 様 で し た か

僕 を ご存じ の よう です が

ええ 承知 し て い ます よ

ロード *ウェズリー *ディス ワード の 孫 で ある こと も

飛行機 乗り で あった こと も

今 は 黒 の 読姫 の 鍵 守 で ある こと も

私 は そう です ね

教授 と でも お呼び ください

貴方 達 イギリス 人 は 何より お茶 の 時間 を 大切 に し て いる の でしょ う

時 と 場合 に よります けど ね

クリケット の 試合 中 や 戦 塵 に まで と 聞い て います が

さあ どう でしょ う

まあ どうぞ 座って ください

いいえ 長居 する つもり は あり ません から

ちょうど よかった ラジエル

お茶 が 入った ところ です

ダリ アン あの 子 を 知っている の かい

赤 の 読 姫

読 姫 ?

と いう こと は あなた も 鍵 守 な の か

馬鹿 みたい あんた なんか と 教授 を 一緒に しないで くれる

大体 何 よ あんた

まだ 動 い て い た の

出来損ない の 人形 の くせに

お前 こそ 恥ずかし げ も なく まだ 外 へ 出歩い て い た の です か ちび すけ

おね しょ の 癖 は 直った の です か

そんな 癖 な いわ よ ペタンコ 胸

ばっか みたい この 馬鹿

バカ に 馬鹿 と 言わ れ る 筋合い は ない の です この 安物

誰 が 安物 よ !

困った もの です ね

せっかく の 晴れ の 日 を そんな 顔 で 迎える の です か

狙い は やはり ロンドン の

ええ

敗戦 国 に 一方的 に 賠償 を 迫って おきながら 復興 会議 と は

いささか 都合 の 良すぎる 話 だ と 思いませんか

もっとも 会議 の 一 つ や 二 つ 潰し た ところ で 何も 変わり は しませ ん が ね

ロード *ディス ワード

あなた の 存在 意義 は 何 です か

なぜ あなた は 鍵 守 に なり 黒 の 読み 姫 と 共に いる の です

それ は …

あの 人 を 助ける ため に

失礼 あまり に も 意外 な 答え だった ので

そう です か それ が あなた の 目的

では

残念 です が あなた と は お 別れ です

ヒューイ

ヒューイ

これ は 新 大陸 で 大統領 を 暗殺 し た 男 が 逃亡中 に 記し た 手記 で して ね

どう です ?

あなた でも 知ら ない 幻 書 で は あり ませ ん か

黒 の 読 姫

時 は 流れ

時代 は 巡り

文明 は 発達 する

幻 書 とて 例外 では ありません

今 こうして いる 時 に も

新た な 知識 と 共に 新た な 幻書 が 生れ落ちている の です

それ を 狭い 書架 に 閉じ込めよ う と は

なんとも 惜しい こと だ と は 思い ませ ん か

世界 に は 知る べき で ない こと が ある の です

残念 です

ダリ アン

どう する つもり

ダン タリ アン の 書架 滅ぶ に 任せて おこう か とも 思いました が

ヒューイ まずは 傷 の 手当て を する の です

ダリ アン

書架 を 開い て くれ

しかし …

このまま じゃ 外 に 出 られ ない

僕 も 君 も

あの 人 も …

救い に 行く の です ね

その ため に 僕 は 帰って きた んだ

分かった の です

お前 に 門 を 開く 権利 を 与える の です

ですが 約束 する の です

必ず 帰って くる と

分かった

約束 する よ

僕 は ずっと 君 の こと を 探し て いた ん だ

あの 日 あの 時

君 に 出逢って から ずっと

でも …

僕 は 君 を 決して 一人 に は しない

行 こ う

はい

どうして

扉 は 開いていた のに

あれ は …

この 書架 の 番人

私 を ここ へ 止めよ う と している もの よ

ヒューイ

ヒューイ

僕 は …

誰 だ ?

ヒュー *アンソニー *ディス ワード

しっかり する の です

このまま で は 永遠 に そこ を 彷徨う こと に なる の です よ

まだ 私 を 連れ て 幻 書 を 探し に 行く の です

揚げ パン を 食べ 紅茶 を 飲む の です

道 に 迷って も 許し て やる の です

山道 を 歩き 森 の 中 で 泥 に 塗れる の も 案外 楽しかった の です

夏 の 日差し に 焼かれる の も

雨 に 打たれ て ずぶ濡れ に なる の も

芽吹く 春 の 風 も

地 に 帰る 落ち葉 の 香り も

飛行機 に なって まだ 乗せて もらって ない の です

ヒューイ …

聞こえる

もう 一人 の 私

あなた と 私 の 大切 な 人 を 助け たい の

手伝って くれる ?

イエス 聞く まで も ない の です

あなた が そう 望む の なら

それ は 私 の 望み で も ある の です

そう ね

君 は …

これ は …

そう か 君 は

ありがとう 確かに 受け取った よ

そう 僕 は ヒューイ

黒 の 読 姫 の 鍵 守

ヒュー *アンソニー *ディス ワード だ

遅い の です

この うす の ろ

悪かった ね

けど うす の ろ は 酷い な

さ 読み上げる の です

月 は 静か に 語る

誰 に も 聞こえ ぬ 声 で

繰り返す 潮 の 満ち 引き

消え ゆく 記憶 の 情景

星 は 密か に 記す

だれ に も 解ら ぬ 文字 で

無限 の 言葉 が 渦巻き

千億 の 本 が 産まれた

僕 に は 空 が 広すぎて

時 の 刻み は 速 すぎて

何も 知ら ぬ まま 虚しく

集め た 言葉 も

土 の 中 に 朽ちる だけ

それ でも 僕 は 叫ぶ

わけ も 解ら ず 声 を 上げる

せめて 響き は 天 に とどけ

日 も やがて 昇る だろう

ありがとう

貴方 は 私 に 大切 な もの を 与え て くれた

待って 君 は

今 は まだ 行け ない

だけど いつか きっと

いつか きっと

卑屈 な 闇 が 答えた

未来 を 見た 者 は いない と

僕 は 虚空 に 手 を 伸ばし

冷たい 風 を つかむ

絶望 よ 吹き抜けろ !

夢 も 苦悩 も すべて 過去 へ

地上 は まどろむ 薄 明 の 中

僕 は 前 へ 進む

まだ 見ぬ 明日 へ

帰って き た みたい ね あの 坊や

しかし もう 遅い

必要 な 部数 は 既に 刷り 終え て い ます

滅び ゆく 定め は 誰 に も 変え られ ない

焚書 官

やはり お前 だった か

なん だ 知って た の か よ

折角 の 幻書 を 焼い て しまう とは

こんな もの は 世の中 に 必要 な い

本 を 焼く もの は やがて 人 を も 焼く ように なります よ

人間 なら とっくに 焼い た

大切 な 人 を この 手 で な

そう です か

では また どこ か で お 会い し ましょ う

待て

やめ とけ って ハル

それとも バーベキュー に なり たい の か

気 が すんだ だろう

帰 ろう ぜ

ヒューイ 帰ろう ぜ

ヒューイ

ヒューイ

誰 か 誰 か いる の です か

少尉 殿

アルマン

それ に カミラ

そりゃ 痛い に 決まって ます

もう 少し で 肝臓 を

いや 腎臓 を …

膵臓 だった かな

腕 の いい お医者さま を 連れ て きて あげたんだ から

感謝 しなさい

そう か

ダリ アン ヒューイ が 目 を 覚まし た わ よ

ようやく 目 を 覚まし た の です か この 寝坊 助 が

まったく お前 の 寝坊 助 は ここ まで くる と …

な 何 なの です

人 が 心配 して やって い た という のに

ごめん ごめん

ウェズ が 貸し出し た 幻 書 は まだまだ ある の です

早く 起き 上れる ように なる の です よ ヒューイ

あ そうだ な

まさか 焚書 官 まで 現れる と は ね

馬鹿 みたい ばっか みたい

折角 イギリス くんだり まで 来た って いう のに

復興 会議 の 邪魔 も でき なかった なんて

まあ いい と し ましょ う

苛烈 な 仕打ち は 予想外 の 報復 を 生む もの だ から ね

新た な 世界 は すぐ そこ まで やって きて いる の です よ

ロード *ディス ワード

まさか お前 が 読み 姫 と 鍵 守 を 助ける と は な

黙れ ガラクタ

どう する よ 今度 から は 幻書 を 見つけたら 連中 に 差し出す の か

馬鹿 を 言う な

幻 書 を すべて 焼き 尽す

僕 は 前 に 進む

まだ 見ぬ 明日 へ

Learn languages from TV shows, movies, news, articles and more! Try LingQ for FREE