Samurai Champloo Episode 2
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( 足音 )
( 佐々木 竜二 郎 ( さ さ きり ゅ うじ ろう ) ) 毒 を 制す に は 毒 が 一 番 だ よ なあ
( 門番 ) しかし 鬼 若 丸 ( お にわか まる ) は 刑 を 待つ 身
外 に 出せば 何 を しでかす か …
う うっ …
( 竜二 郎 ) この 無 ( ね ) え 手 が ほ ざ く ん だ よ
あいつ ら を ぶっ 殺し て くれ って なあ
(戸 が 開く 音 )
よ お 鬼 若 丸 俺 は その 面 ( つら ) が 好き な ん だ よ
ケダモノ 以下 の お前 の 面 が よ
お前 と 俺 は 似た 者 どうし さ
いや 兄弟 かも しれ ねえ な
だから よ 一緒に やっつけに 行こう ぜ
お前 を いじめ た や つら を よ
(トンビ の 鳴き声 )
( フウ ) いい ? 隠し事 は なし だ から ね
ヘソクリ から 何 から 洗いざらい 出す ん だ から ね
せ ー のっ
( フウ ) ウソ これ だけ ?
(ムゲン )て めえ 隠し持って ん じゃ ねえ か ?
( ジン ) お前 こそ その ドングリ は 何 だ
ちょっと 私 と の 約束 忘れた ん じゃない でしょう ね ?
斬り 合い は 禁止 です
つ ー か よ そもそも 聞きたい と 思って た ん だ が よ
( フウ ) え ?
ヒマワリ の 侍 と は 何者 だ
それ は …
そもそも ヒマワリ って 何 だ よ
ちょっと 待った
知ら ん の か ?
花 よ 花
どんな 匂い な ん だ よ
ほか に 手がかり は ?
似顔絵 と か よ
ここ に 来た 根拠 は ?
あー !も おっ
(おなか が 鳴る 音 )
とりあえず 何 か 食べよ う
(トンビ の 鳴き声 )
(セミ の 鳴き声 )
(フウ )じゃ ー ん 上 州 名物 焼き まんじゅう
さて 問題 です
これ を 3 人 で 分ける と 1 人 何 個 食べ られる でしょう か
2 人 斬って 1 人 で 食う
ああ …っと
あんた ねえ
(フウ )あっ
(トンビ の 鳴き声 )
(フウ )コラー !
(ムゲン )て めえ この トンビ 野郎 !
トンビ に 油揚げ と は この こと か
(村人 1)何 だって ?
じゃあ その 行方 知れず の 連中 は 鬼 に 襲われた って の か
(村人 2 )ああ そういう ウワサ だ
( 犬山 ( い ぬ やま ) ) おっか ない 話 です ねえ
おいおい あんた お侍 だ ろ ?
は …ああ
そう だ あんた が その 鬼 を 退治 し て くれよ
そう だ そうだ
と …とんでもない
私 は そんな …
( 犬 の 吠 ( ほ ) え 声 )
わ あ あっ 脅かさ ない で ください よ
ハハハハッ こりゃ 頼りない 侍 も あった もん だ
しかし ウワサ が 本当 なら その 連中 は 今ごろ …
(ムゲン )取って 食わ れ ちまっ てる だろう なあ
おい その だんご
( ムゲン ) 話 は 聞い た ぜ
何 なら 俺 が 鬼 退治 して やろ う か ?
(2人 ) お ?
( 2人 ) おおっ!
(村人 1)いや あ すごい ね あんた
大した 腕 だ あ
きっと 名 の ある 道場 か 何 か の 出 な ん だろ ?
まっそんなとこだ
( フウ ) ちょっと お !
何 が 鬼 退治 よ
桃 太郎 に でも なった つもり ?
私 と の 約束 ちゃん と 守って よ ね
まあまあ そんなに 怒ん ない で
あんた も 一緒 に どう だい
いや 羨ましい です な 腕 に 自信 の ある 方 は
いや あ 私 など 侍 と は 名 ばかり でし て
プハアッ
おいしい !
何 ?この 水
いや あ いい 飲み っぷり
あー ?ああ …
おいおい
( 主人 ) あの ー まさか これ から 峠 越え で ?
そう だ けど
お よし なさい すぐに も 日 が 暮れ て しまい ます よ
しかし 宿 代 も まま ならぬ 身 ゆえ
そう そう それ なら ちょうど よい 所 が あり ます よ
この先 の 湯治場 近く に 掘っ立て小屋 が ある んです よ
明日 発 ( た ) たれ て は どう です か ?
(ムゲン )ハア …のんき に 寝 やがって
犯す ぞ コラ
( ジン ) さっき の 主人 ( ムゲン ) あ ?
いや 考え すぎ か
ん ?
(竜二 郎 )お 疲れ さ ん
なかなか 上出来 だ
じゃ …じゃあ 私 は これ で
お前 殺し と くわ
は …
う うっ …
( 蛍 ( ほたる ) ) あり が と 助かった わ
(ムゲン )タダ と は 言って ねえ ぜ
お いくら ?
いくら 出す ?
じゃ 俺 は ヤボ 用 で
( ジン ) 女 か …
なんで 俺 を 呼んだ ?
ヤボ な こと 聞く じゃ ない か
そう いく つ も ある わけ じゃ ない
( ムゲン ) ずいぶん 話 が 早 ( はえ ) え な
(蛍 )べつに 純情 ぶる つもり も ない さ
今夜 は 楽し も う じゃ ない か
短い ん だ よ
(引き戸 が 開く 音 )
( 竜二 郎 ) よ お
はっ…
お 目覚め に は まだ 早い ぜ
(フウ )う っ …
( 犬山 ) おや これ は これ は
( ジン ) これ は 先ほど の 茶屋 の …
(犬山 )蛍 が どうして 光る か ご存じ です か ?
オス と メス が 呼び 合う ため …Nなん です が
時々 ね オス と オス も 呼び 合って しまう らしい です よ
失礼 する
(犬山 )そうそう 実は 私 心当たり が あり まし て ね
侍 です よ ほら
あの 娘 が 話し て た ヒマワリ の
( 猿 橋 ( さる は し ) ) 佐々木 竜二 郎 !
関東 取締 出 役 だ
( 木地 ( きじ ) ) 佐々木 竜二 郎
貴様 を 召し捕る !
神妙 に いたせ !
…った く ご 苦労 な こった ぜ
なあ 鬼 若
また お前 を いじめ に 来た ぜ
(鬼 若 丸 )う う
何 だ こいつ は
かまわ ぬ 一緒 に たたき 斬れ
この …バケモン が あ !
う う …
は …う う !
(猿 橋 )ぐ ああ …
ハハハハッ
く …来る なあ
この バケモン !
う う お おお !
( 木地 ) う わ あ ああ !
(鬼 若 丸 )怖がる な
えっ…
(鬼 若 丸 )みんな 俺 の 顔 怖がる
醜い と 言う
俺 の こと バケモノ と 言って 嫌う
でも 俺 の 顔 こうして れ ば 見え ない
(鬼 若 丸 )み …見る な
怖く ない よ
でも …すごく 悲しい 目 を し てる
(鬼 若 丸 )俺 バケ モノ 言わ れ た
殺さ れ そう だった
俺 … 俺 自分 が 分から なく なった
俺 たくさん の 人 殺し た
俺 …
独りぼっち
あっ蛍 だ
あっ
やつ に 招待状 出し て きた ぜ
鬼 若 早速 宴 ( うた げ ) の 準備 だ
( ムゲン ) うっ!
て め え 何 を 吸わ せ やがった
フフッ どう だい ?気分 は
ヒトヨタケ さ
猛毒 に なっちゃう って 話 だ よ
誰 の 差し金 だ
手元 が 狂って ブスリ と いく 前 に 答えろ よ
フッ 片腕 の 男 さ
解毒 剤 も そい つ が 持ってる
それ より …
(ムゲン )何 だ
あんた の 連れ の 娘 今ごろ …
クソ
( ジン ) どこ まで 行く ?
(犬山 )もう すぐ です
(ムゲン )クソ
( 犬山 ) ハア …
殺し屋 です
分かって る よ
(犬山 )言っと きます が あなた に は 何 の 恨み も ありません
殺し は ただ の お 仕事 です から
(荒い 息 )
う っ …
野郎
( ジン ) 誰 に 頼まれた ?
では そろそろ 始め ましょう か
ほほ う
これ は これ は ウワサ どおり だ
久しぶり です よ これほど の 使い手 は
ようやく 鬼 退治 も できる って わけ だ
野郎 ・・・
( フウ ) ムゲン !
(竜二 郎 )やっと 来 やがった か
この 腕 を 斬った こと 後悔 さ して やる ぜ
腕 ?
おいおい 頼む よ
この 腕 忘れ た と は 言わ せ ねえ ぜ
( ムゲン ) 悪 ( わり ) い 誰 だっけ ?
て … て め え !
(犬山 )なるほど 想像 以上 だ
確かに 道場 で なら 私 は あなた に 勝て ない かも しれない
ですが …
どう し まし た
道場 と は 勝手 が 違い ます か ?
う う おお !
クソ …力 が 入ら ねえ
ムゲン
どう した ?そろそろ 毒 が 回って きた か
欲しい か この 解毒 剤 さあ
一晩 中 苦しんだ あげくに あの世 行き な んだ よ
て めえ の 命 も あと 一晩 って こと さ ハハハッ
(ムゲン )ん ぬ わ あっ
だ あ !
(鬼 若 丸 )う うーっ
う うっ …
う う …
う う う …
俺 醜い
顔 見る な
う わ ああ !
ムゲン !
(竜二 郎 )まだ だ !鬼 若 まだ 殺す な よ
じっくり いた ぶって 殺す ん だ から よ お
(犬山 )いやいや
私 も 久しぶり に 楽しませて もらいました
しかし 残業 は やら ない 主義 なんで ね
そろそろ 終わら せて いただき ます
(竜二 郎 )オラオラ
どう だ 苦しい か ?
楽 に は 死な せ ねえ から よ お
もっと 苦しみ や がれ
この アマ !
あ あっ
上等 だ
て め え から 先に あの世 へ 送って やる ぜ
あんた それ でも 人間 な の ?
は あ ?
ハッハ こりゃ おも しれ え や
俺 は な 人 の 心 なんて とっくに 売っぱらっちまってんだよ
楽しい ん だ よ
俺 の 苦しみ を な みんな に 分けて やりてえ んだよ
それ が 平等 って もん だ ろ ?
て め え も 死ね や あ !
ぐ あっ
う …あ あっ
鬼 若 …
て め え …
う お おお !
やめ て !
もう やめて !
あれ …
なんて こった
雇い主 が 死ん で しまった
( ジン ) なに ?
つまり あなた を 殺す 理由 が なくなった って こと です
しかた あり ませ ん から ねえ
では
あなた と は また どこ か で 会う でしょう
そんな 気 が し ます
(フウ )どうして 私 を 守って くれた の ?
どうして ?
お前 …
俺 を …怖がら なかった
俺 …独りぼっち じゃ ない
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