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凪のあすから, Nagi no Asukara (A Lull in the Sea) Episode 14

Nagi no Asukara ( A Lull in the Sea ) Episode 14

降り積もる 粉雪 が 舞う

諦め かけ た 夢 が また

波打つ あの 日 の まま で

変わら ない 笑顔 見つめ た

染まる 頬 に 触れ た 風 が

空 高く 抜け た

いつも 見て い た

近い よう で

遠く て

いつ だって

届か ない

「 どうして ? 」

と 問いかけ た 声 も 揺れる

ゆらゆら 水面 に 浮か ん だ

月 は 何 も

語ら ない ただ の 傍観 者

同じ 右腕 が 痛い

あら ちさ き ちゃん

毎日 大変 ね

いいえ 学校 すぐ 近く です から

また 残し てる

最近 食欲 ない みたい で ね

そう です か

看護 学校 を 卒業 し たら ここ に 来る と い いわ よ

さき ちゃん みたい な 真面目 な 子 が い て くれ たら 大助かり

はい

お じいちゃん ちゃん と 食べ なきゃ ダメ だ よ

味 が 薄い

退院 し たら 好き な もの を 好き な だけ 食べ て いい から

はい 体 拭く ね

今日 は 巴 日 だ な

巴 日 …

みんな 一緒 じゃ なく ちゃ

偉い 人 が 来 てる ん だ ろ う

うん 紡 の いる 研究 室 の 教授 な ん だ って

そこ の

都会 の 人 に は 田舎 料理 が 口 に 合わ ん だ ろ う

それ で 酒 と 肉 でも 買って 行け

よう ち さき

狭山 くん

送って やる よ

サヤ マート 寄って 帰 ろ う と 思って た ん だ

じゃ ちょうど いい な

江川 結婚 する って よ

でき ちゃ った

で … でも 大学 どう する の

相手 の 親父 が 社長 で さ

大学 辞め て そこ の 会社 に 入る ん だ って

びっくり 今年 一 番 びっくり

成人 式 に は 帰って くる っ つ うから さ

みんな で 弄って やれ

みんな 変わった ね

たった 5 年 な のに

お前 が 一 番 変わった ん じゃ ねぇ

な ん つ う か

団地 妻 っぽい って 噂 だ ぞ お前

妙に エロ い って

なに それ

遅い 若 旦那

どうせ パチンコ し て た ん でしょ

リフレッシュ っす よ

さっき まで ずっと 社長 が 待って た のに

ち さき

こんにちは

晃 くん これ あげる

ありがとう は ?

かった …

やめ 晃

美 海 の 言う こと しか 聞か ない ん だ から 嫌 に なっちゃ う

でも 美 海 の おかげ だ から ね

海 の 人 たち は 冬眠 できる ん だ ろ う

光 くん たち も きっと 眠って る

そう きっと 無事 だ よ

だから

そういう 問題 じゃ ない

あかり

こんな 時 に 産め る はず ない

せっかく の 子供 の 命 な のに

そんな 悲しい こと

ごめん 一 人 に さ せ て

あかり

あっ ち 行って て お 願い

美 海

美 海

きっと 弟 だ よ

分かる の

男 か

嬉しい

私 ね 嬉しい

弟 が できる の 嬉しい

ありがとう お 母さん

あかり さん

浣腸

こら 晃

ごめん ね 今 浣腸 が ブーム で

いいえ

もう バカ チン が

待って こ ら

必殺 の 浣腸 決まった か

ほら 逃げろ 逃げろ

美 海

美 海

さ ゆ ご 苦労

Good morning miss miuna

Good morning teacher

お前 おじさん と 似 てる な

寝顔 光 も よく 寝 て た から

さて 今日 は お楽しみ の 巴 日 だ

以前 は 海 の そこ から じゃ なきゃ 見え なかった ん だ けど ね

しかも 今回 は 太陽 じゃ なく て 月 だ

海 が 凍った こと で 氷 が プリズム み たい に

ぬくみ 雪 の 輝き を 集める ん だ

それ が 大気 中 に 像 を 結び

幻 の 月 を 作り出す

月 の 光 度 が 低い

そう だ ね

8 時 頃 から が 見頃 かな

先生 その 前 に

うん 夕飯 だ ね

この 後 は 炊き出し の 準備

みんな で 海辺 で 炊き出し と か

なんか 懐かしい ね

うん

夜 の 授業 と か 上がる よ な

なあ 峯岸

要注意 だ よ 美 海

何 が

知っちゃ っ た ん だ 私

峯岸 巴 日 の 時 美 海 に 告白 する 気 らしい

告白

みんな くっ だ ら ない

学校 は 勉強 する ところ だって いう のに さ

さ ゆ 前 は 勉強 大嫌い だった のに

女 一 人 で 生き て いく って 決め てる から ね あたし

鴛 大師 じゃ 就職 できる よう な と ころ ない し

ちゃんと 都会 出 て 自立 し た 女 に なる

そこ まで 将来 の こと 考え てる の ?

まあ ね

美 海 は

まだ 分か ん ない けど

ここ から 出て 行く つもり は ない な

美 海

髪 伸び た ね

さ ゆ 美 海 先生 呼 ん でる

ありがとう

美 海 早く

お前 ら 小学校 行か なく て いい の か

ここ から 見 て た いつも こうして

あかり

あかり さん

向 井戸

見ろ 橋脚 が

いや …

あの 時 私 は 泣か ない って 決め た

だって 海 の 中 に 光 たち が いる こと は 分かって る

無事 だって こと は 信じ てる

光 たち は また 私 の 入れ ない 場所 で 笑って る

ただいま

お っ いい 匂い

ごめん 遅れ ちゃ って

私 も 手伝う

いい よ 今日 は 私 が 当番

ちょっと 濡れ てる

また 少し 海 見 て き た ん だ

やっぱり 何 か が 邪魔 し て て 無理

海水 の 温度 も 下がって き た し

おなか 大丈夫 な の

大丈夫 よ

私 達 は ずっと 海 で 孕 ん で 子育て し て き た ん だ から

まあ でも 悪い こと ばかり じゃ な いよ ね

一 人 じゃ ない 父さん も いる し

光 は ま なか が 好き だった から

ま な かたち が 海 に 残って 自分 だけ なんて 言ったら

きっと 光 の こと じゃ わ ぁ って なっちゃ う

光 は ま なか が 好き

美 海 こぼれ ちゃ う

セーフ

まな か が 好き

美 海 どう し た

ごめん すぐ 行く

私 は 今 でも ここ から 見 てる

光 たち の いる 海 を 見 てる

教授

紡 巴 日 まで に おなか あった め と き ませ ん か うまい

金目 の 煮つけ と か うまい な

こういう 料理 って 都会 じゃ 食え ない です から

そういう もの です か

いえ お 口 に 合え ば

肉 うまい よ

すいません ね 押しかけ ちゃ って

そんな 賑やか で 嬉しい です

紡が う ち の 研究 室 に 入って くれ た おかげ で

ずいぶん と 調査 が 進み まし た

海 村 は 日本 に 十四 ヶ所 しか あり ませ ん から

しかも その どれ も が 今

中 に 立ち入る こと が でき ない

潜水 探査 も 潮流 が 邪魔 を し て

現場 に 近づく こと すら でき ない 有り様 で ね

海 村 は もはや 存在 し ない って 専門 家 まで 出 てき ちゃ って て

注目 さ れ たい が ため の 妄言 だ

比 良平 さん 僕 は ね

地上 と 海 に は 密接 な 関係 が ある と 思って い ます

異常 気象 を 解明 する ため に も 海 村 の 調査 は 必須 な ん です よ

そう なん です か

あ お 代わり 持って き ます ね

あ いや こりゃ あ どうも

いい 子 じゃ ない か

お前 本当 に 何も ない の

ある わけない です よ

年頃 の 男女 が 一 つ 屋根 の 下って さ

しかも あんな 美人 で 普通 は

あいつ に は ずっと 前 から 好き な 男 が いる んで

布団 ぐらい 自分 で 敷か せ る

お 客 様 な ん だ もん そう は いか ない でしょ う

巴 日 お前 も 行か ない か

私 は いい

巴 日 は 皆 で 一緒 に 見 なきゃ 意味 ない の

そう か

寒い から 甘酒 でも 作って おこ う か

そう だ な 頼む

どう する ん だ

本当 に こんな 大事 に な っち まっ て

落ち た 海 の 子 ら は まだ 見つか ん ねぇ の か

こんな こと 初めて だ

海 神 様 が ここ まで お 怒り と は

この 子 は どう する よ

地上 に 身寄り は

ちさ き ちゃん

よかったら うち に

うち に 来る と いい

でも

あんた ら の アパート じゃ 手狭 だ ろ う

それ に 俺 も 海 から 来 た

お 爺ちゃん

隣 の おばさん が これ

お 爺ちゃん

お 爺ちゃん

しっかり し て お 爺ちゃん

ご 家族 の 方 は こちら で お 待ち ください

いや お 爺ちゃん を 連れ て 行か ない で

ち さき 落ち着け

行か ない で

私 から

ち さき

もう 誰 も 奪って いか ない で

ち さき

えっ と 下着 ちゃん と 入れ た

自分 で やる から いい よ

ダ メ

紡 は 抜け てる ところ が ある から

紡 は 都会 で 大学生 か

海洋 学 研究 科 なんて すごい よ

ホント 自慢

わるい な 爺さん の こと お前 に 頼む 形 に なって

そんな の

私 の もう 一 つ の 家族 だ もん 大切 な

家族 か

俺 大学 で 研究 する

海 村 の こと

あの 日 の 異変 の こと

それ は きっと 地上 の これ から に も 繋がる

紡 あいつ ら は きっと 無事 だ 全て が いい 方向 に 変わって いけ ば

きっと また 会え る

うん

うまい

なに よ 俺 の ジャガイモ ばっ か じゃ ん

速め に 食べよ う ね

そろそろ 巴 日 始まる から

峰岸 潮 留 は

え えっ と

しっかり しろ

男 見せる 日 だ ろ う

ホント 男子 って 愚か

食器 かたし とく よ

うん

潮 の 流れ が …

始まり ます ね

ああ

あの 日 から 海 は ずっと 凪 い で いる

静か に 静か に

その 下 で 何 が 起こって いる の か

私 に は 知らせ て くれ ず に

潮 留

あの …

もし かして 告白

ごめん 自 意識 過剰 だった

違う なら いい

違わ ない

だったら 先 に 言って おく ね

私 好き な 人 が いる

だから ごめんなさい

無理 だ

ずっと 好き だった ん だ 小学校 の 時 から

無理 だ 諦める なんて

諦める なんて 無理

諦め られ ない

誰 だ よ 好き な 奴 って

教え て くれよ

それ は

潮 留

これ が 巴 日

見事 な もん だ な

おい 何 だ これ

で っ かい 何 か が 映って 魚 か

おい どう し た

美 海 お前

光 変わって ない あの 頃 と 何も

息 し て ない

海 の 人間 に 人口 呼吸 は

ひ 光

まな か

お前 誰 だ

美 海 だ

美 海 ?

紡 光 の その 瞳 は 悲し げ に 動き を 止め た 凪 の 海 だった

無言 の 言葉 で 綾 取り し て

上手 に でき た と 笑って みる

得意 な の は 誰 に も 気づか れ ぬ よう に

心 を 押し殺す こと それ 一 つ だけ

でも 取り巻く 綺麗 な ループ は

柔 い 力 で

手繰り寄せ て くれる から

鮮やか に

結 ん で

この 気持ち ごと 離れ ない よう に

固く 固く

ひと 結び 人 を 結 ん で

期待 の 止ま ない 先 へ 明日 へ 行 こ う

光 が 帰って き た

獣 見 た よう な 顔 し や がって

何 か 怒涛 な 展開 だ よ ね

あの 頃 と 変わった

光 が 戻って き た


Nagi no Asukara ( A Lull in the Sea ) Episode 14 Nagi no Asukara (A Lull in the Sea) Episode 14

降り積もる 粉雪 が 舞う ふりつもる|こなゆき||まう

諦め かけ た 夢 が また あきらめ|||ゆめ||

波打つ あの 日 の まま で なみうつ||ひ|||

変わら ない 笑顔 見つめ た かわら||えがお|みつめ|

染まる 頬 に 触れ た 風 が そまる|ほお||ふれ||かぜ|

空 高く 抜け た から|たかく|ぬけ|

いつも 見て い た |みて||

近い よう で ちかい||

遠く て とおく|

いつ だって

届か ない とどか|

「 どうして ? 」

と 問いかけ た 声 も 揺れる |といかけ||こえ||ゆれる

ゆらゆら 水面 に 浮か ん だ |すいめん||うか||

月 は 何 も つき||なん|

語ら ない ただ の 傍観 者 かたら||||ぼうかん|もの

同じ 右腕 が 痛い おなじ|みぎうで||いたい

あら ちさ き ちゃん

毎日 大変 ね まいにち|たいへん|

いいえ 学校 すぐ 近く です から |がっこう||ちかく|| No... my school is nearby, so...

また 残し てる |のこし| There's some left over again.

最近 食欲 ない みたい で ね さいきん|しょくよく||||

そう です か

看護 学校 を 卒業 し たら ここ に 来る と い いわ よ かんご|がっこう||そつぎょう|||||くる|||| You should come here once you're done with nursing school.

さき ちゃん みたい な 真面目 な 子 が い て くれ たら 大助かり ||||まじめ||こ||||||おおだすかり

はい Right...

お じいちゃん ちゃん と 食べ なきゃ ダメ だ よ ||||たべ||だめ|| Grandpa, you have to eat!

味 が 薄い あじ||うすい There's no flavor.

退院 し たら 好き な もの を 好き な だけ 食べ て いい から たいいん|||すき||||すき|||たべ||| Once you're out of the hospital, you can eat whatever you want as much as you like.

はい 体 拭く ね |からだ|ふく| All right, I'm going to wipe you down.

今日 は 巴 日 だ な きょう||ともえ|ひ|| Today's the Tomoebi.

巴 日 … ともえ|ひ Tomoebi...

みんな 一緒 じゃ なく ちゃ |いっしょ||| We all have to be together.

偉い 人 が 来 てる ん だ ろ う えらい|じん||らい|||||

うん 紡 の いる 研究 室 の 教授 な ん だ って |つむ|||けんきゅう|しつ||きょうじゅ||||

そこ の

都会 の 人 に は 田舎 料理 が 口 に 合わ ん だ ろ う とかい||じん|||いなか|りょうり||くち||あわ|||| If he's from the city, he probably won't like country cooking.

それ で 酒 と 肉 でも 買って 行け ||さけ||にく||かって|いけ Go buy some alcohol and meat with that.

よう ち さき Hey, Chisaki.

狭山 くん さやま| Sayama-kun.

送って やる よ おくって||

サヤ マート 寄って 帰 ろ う と 思って た ん だ |まーと|よって|かえ||||おもって||| I was thinking about stopping by Saya Mart on my way home.

じゃ ちょうど いい な That's perfect, then.

江川 結婚 する って よ えがわ|けっこん||| Apparently Egawa's getting married.

でき ちゃ った He knocked a girl up.

で … でも 大学 どう する の ||だいがく||| K-Knoc—

相手 の 親父 が 社長 で さ あいて||おやじ||しゃちょう|| Apparently the girl's dad is the president of some company,

大学 辞め て そこ の 会社 に 入る ん だ って だいがく|やめ||||かいしゃ||はいる||| so he's going to quit school and work at her dad's company.

びっくり 今年 一 番 びっくり |ことし|ひと|ばん| Talk about a surprise.

成人 式 に は 帰って くる っ つ うから さ せいじん|しき|||かえって||||う から|

みんな で 弄って やれ ||いじって| so we're all gonna tease him.

みんな 変わった ね |かわった| Everyone's changed so much...

たった 5 年 な のに |とし||

お前 が 一 番 変わった ん じゃ ねぇ おまえ||ひと|ばん|かわった||| I think you've changed the most.

な ん つ う か I dunno...

団地 妻 っぽい って 噂 だ ぞ お前 だんち|つま|||うわさ|||おまえ There's a rumor going around like you're some lonely housewife.

妙に エロ い って みょうに|||

なに それ

遅い 若 旦那 おそい|わか|だんな

どうせ パチンコ し て た ん でしょ |ぱちんこ||||| You were probably out playing pachinko again.

リフレッシュ っす よ Just went out for a refresher.

さっき まで ずっと 社長 が 待って た のに |||しゃちょう||まって||

ち さき

こんにちは

晃 くん これ あげる あきら||| Here, Akira-kun. This is for you.

ありがとう は ? Where's your thank you?

かった … Fanks...

やめ 晃 |あきら Stop it, Akira!

美 海 の 言う こと しか 聞か ない ん だ から 嫌 に なっちゃ う び|うみ||いう|||きか|||||いや|||

でも 美 海 の おかげ だ から ね |び|うみ||||| But...

海 の 人 たち は 冬眠 できる ん だ ろ う うみ||じん|||とうみん||||| The people of the sea can hibernate, right?

光 くん たち も きっと 眠って る ひかり|||||ねむって| Then Hikari-kun and the others are probably asleep, too.

そう きっと 無事 だ よ ||ぶじ|| Right. I'm sure they're okay.

だから So...

そういう 問題 じゃ ない |もんだい|| That's not it!

あかり Akari?!

こんな 時 に 産め る はず ない |じ||うめ||| There's no way I can have the baby right now...

せっかく の 子供 の 命 な のに ||こども||いのち|| We've been blessed with a baby...

そんな 悲しい こと |かなしい| Don't say something so sad...

ごめん 一 人 に さ せ て |ひと|じん|||| I'm sorry. Just leave me alone.

あかり Akari...

あっ ち 行って て お 願い ||おこなって|||ねがい Just go over there! Please.

美 海 び|うみ M-Miuna?

美 海 び|うみ Miuna...

きっと 弟 だ よ |おとうと|| It'll be a little brother.

分かる の わかる| You can tell?

男 か おとこ| A boy, huh...

嬉しい うれしい

私 ね 嬉しい わたくし||うれしい

弟 が できる の 嬉しい おとうと||||うれしい I'm happy that I'll have a younger brother.

ありがとう お 母さん ||かあさん Thank you, Mom.

あかり さん Akari-san?

浣腸 かんちょう

こら 晃 |あきら Hey, Akira!

ごめん ね 今 浣腸 が ブーム で ||いま|かんちょう||ぶーむ| I'm so sorry...

いいえ Jeez... you dummy!

もう バカ チン が |ばか||

待って こ ら まって|| Oh? Did you get one of your special kancho attacks in?

必殺 の 浣腸 決まった か ひっさつ||かんちょう|きまった| I said, wait! Hey!

ほら 逃げろ 逃げろ |にげろ|にげろ Run! Run!

美 海 び|うみ Miuna...

美 海 び|うみ

さ ゆ ご 苦労 |||くろう Well done, Sayu.

Good morning miss miuna

Good morning teacher

お前 おじさん と 似 てる な おまえ|||に||

寝顔 光 も よく 寝 て た から ねがお|ひかり|||ね||| Your sleeping face.

さて 今日 は お楽しみ の 巴 日 だ |きょう||おたのしみ||ともえ|ひ| Now, today's the day of the exciting Tomoebi.

以前 は 海 の そこ から じゃ なきゃ 見え なかった ん だ けど ね いぜん||うみ||||||みえ||||| Before, you couldn't see it unless you were at the bottom of the sea.

しかも 今回 は 太陽 じゃ なく て 月 だ |こんかい||たいよう||||つき| And, now it's the moon rather than the sun.

海 が 凍った こと で 氷 が プリズム み たい に うみ||こおった|||こおり||ぷりずむ||| Because the sea is frozen, the ice acts like a prism,

ぬくみ 雪 の 輝き を 集める ん だ |ゆき||かがやき||あつめる|| and gathers the light from the saltflake snow.

それ が 大気 中 に 像 を 結び ||たいき|なか||ぞう||むすび Temperature Water Temperature Tidal Current

幻 の 月 を 作り出す まぼろし||つき||つくりだす and makes an illusory moon.

月 の 光 度 が 低い つき||ひかり|たび||ひくい

そう だ ね

8 時 頃 から が 見頃 かな じ|ころ|||みごろ|

先生 その 前 に せんせい||ぜん|

うん 夕飯 だ ね |ゆうはん||

この 後 は 炊き出し の 準備 |あと||たきだし||じゅんび After this, it's time to get ready for the rice feeding.

みんな で 海辺 で 炊き出し と か ||うみべ||たきだし|| Having a rice feeding by the sea with everyone...

なんか 懐かしい ね |なつかしい|

うん Yeah...

夜 の 授業 と か 上がる よ な よ||じゅぎょう|||あがる||

なあ 峯岸 |みねぎし Right, Minegishi?

要注意 だ よ 美 海 ようちゅうい|||び|うみ

何 が なん| For what?

知っちゃ っ た ん だ 私 しっちゃ|||||わたくし

峯岸 巴 日 の 時 美 海 に 告白 する 気 らしい みねぎし|ともえ|ひ||じ|び|うみ||こくはく||き|

告白 こくはく

みんな くっ だ ら ない Everyone's so lame!

学校 は 勉強 する ところ だって いう のに さ がっこう||べんきょう|||||| School's a place for studying!

さ ゆ 前 は 勉強 大嫌い だった のに ||ぜん||べんきょう|だいきらい|| Sayu, you used to hate studying.

女 一 人 で 生き て いく って 決め てる から ね あたし おんな|ひと|じん||いき||||きめ|||| I've decided that I'm going to be a girl living on her own.

鴛 大師 じゃ 就職 できる よう な と ころ ない し おし|だいし||しゅうしょく|||||||

ちゃんと 都会 出 て 自立 し た 女 に なる |とかい|だ||じりつ|||おんな|| So I'm going to go out into the city and become an independent woman.

そこ まで 将来 の こと 考え てる の ? ||しょうらい|||かんがえ|| You've thought out your future that far?

まあ ね Well, yeah. What about you, Miuna?

美 海 は び|うみ|

まだ 分か ん ない けど |わか||| I'm not sure yet...

ここ から 出て 行く つもり は ない な ||でて|いく|||| But I don't plan on leaving.

美 海 び|うみ Miuna.

髪 伸び た ね かみ|のび||

さ ゆ 美 海 先生 呼 ん でる ||び|うみ|せんせい|よ||

ありがとう

美 海 早く び|うみ|はやく

お前 ら 小学校 行か なく て いい の か おまえ||しょうがっこう|いか||||| Don't you guys have to be in school?

ここ から 見 て た いつも こうして ||み|||| I always watched from here...

あかり Akari-san!

あかり さん

向 井戸 むかい|いど Look! The bridge pier!

見ろ 橋脚 が みろ|きょうきゃく|

いや …

あの 時 私 は 泣か ない って 決め た |じ|わたくし||なか|||きめ| At that moment, I decided I wouldn't cry.

だって 海 の 中 に 光 たち が いる こと は 分かって る |うみ||なか||ひかり||||||わかって| Because I knew that Hikari and the others were in the sea.

無事 だって こと は 信じ てる ぶじ||||しんじ|

光 たち は また 私 の 入れ ない 場所 で 笑って る ひかり||||わたくし||いれ||ばしょ||わらって| Hikari and the others are still somewhere I can't go, smiling.

ただいま

お っ いい 匂い |||におい Oh! Smells good!

ごめん 遅れ ちゃ って |おくれ||

私 も 手伝う わたくし||てつだう I'll help, too.

いい よ 今日 は 私 が 当番 ||きょう||わたくし||とうばん It's okay. It's my turn today.

ちょっと 濡れ てる |ぬれ| You're a little wet.

また 少し 海 見 て き た ん だ |すこし|うみ|み|||||

やっぱり 何 か が 邪魔 し て て 無理 |なん|||じゃま||||むり But something's in the way so it's no use.

海水 の 温度 も 下がって き た し かいすい||おんど||さがって|||

おなか 大丈夫 な の |だいじょうぶ|| Is your tummy okay?

大丈夫 よ だいじょうぶ| It's fine!

私 達 は ずっと 海 で 孕 ん で 子育て し て き た ん だ から わたくし|さとる|||うみ||はら|||こそだて||||||| We'd always gotten pregnant and raised our young in the sea.

まあ でも 悪い こと ばかり じゃ な いよ ね ||わるい||||||

一 人 じゃ ない 父さん も いる し ひと|じん|||とうさん|||

光 は ま なか が 好き だった から ひかり|||||すき||

ま な かたち が 海 に 残って 自分 だけ なんて 言ったら ||||うみ||のこって|じぶん|||いったら If Manaka and the others had been left in the sea, and he was alone,

きっと 光 の こと じゃ わ ぁ って なっちゃ う |ひかり|||||||| I don't think Hikari would know what to do...

光 は ま なか が 好き ひかり|||||すき Hikari... likes Manaka...

美 海 こぼれ ちゃ う び|うみ||| Oh, Miuna. It'll spill over.

セーフ せーふ Safe.

まな か が 好き |||すき

美 海 どう し た び|うみ||| Miuna.

ごめん すぐ 行く ||いく

私 は 今 でも ここ から 見 てる わたくし||いま||||み| Even now, I look out from here...

光 たち の いる 海 を 見 てる ひかり||||うみ||み|

教授 きょうじゅ Professor! Tsumugu!

紡 巴 日 まで に おなか あった め と き ませ ん か つむ|ともえ|ひ|||||||||| うまい Delicious!

金目 の 煮つけ と か うまい な かねめ||につけ|||| The stewed golden-eye is delicious.

こういう 料理 って 都会 じゃ 食え ない です から |りょうり||とかい||くえ|||

そういう もの です か Is that so?

いえ お 口 に 合え ば ||くち||あえ| N-Nothing. As long as you like it.

肉 うまい よ にく|| The meat is good.

すいません ね 押しかけ ちゃ って ||おしかけ||

そんな 賑やか で 嬉しい です |にぎやか||うれしい| Not at all.

紡が う ち の 研究 室 に 入って くれ た おかげ で つむが||||けんきゅう|しつ||はいって|||| Because Tsumugu came to our lab,

ずいぶん と 調査 が 進み まし た ||ちょうさ||すすみ|| our research has progressed quite a bit.

海 村 は 日本 に 十四 ヶ所 しか あり ませ ん から うみ|むら||にっぽん||じゅうよん|かしょ|||||

しかも その どれ も が 今 |||||いま

中 に 立ち入る こと が でき ない なか||たちいる||||

潜水 探査 も 潮流 が 邪魔 を し て せんすい|たんさ||ちょうりゅう||じゃま||| Even when we try diving to investigate,

現場 に 近づく こと すら でき ない 有り様 で ね げんば||ちかづく|||||ありさま|| the tide gets in our way and we can't get close to the location.

海 村 は もはや 存在 し ない って 専門 家 まで 出 てき ちゃ って て うみ|むら|||そんざい||||せんもん|いえ||だ|||| There are even specialists now saying that the sea villages don't exist anymore.

注目 さ れ たい が ため の 妄言 だ ちゅうもく|||||||ぼうげん| They're just saying that to get attention.

比 良平 さん 僕 は ね ひ|りょうへい||ぼく||

地上 と 海 に は 密接 な 関係 が ある と 思って い ます ちじょう||うみ|||みっせつ||かんけい||||おもって||

異常 気象 を 解明 する ため に も 海 村 の 調査 は 必須 な ん です よ いじょう|きしょう||かいめい|||||うみ|むら||ちょうさ||ひっす|||| To explain the abnormal weather,

そう なん です か

あ お 代わり 持って き ます ね ||かわり|もって|||

あ いや こりゃ あ どうも Well, thank you.

いい 子 じゃ ない か |こ||| She's a great girl.

お前 本当 に 何も ない の おまえ|ほんとう||なにも||

ある わけない です よ Of course not.

年頃 の 男女 が 一 つ 屋根 の 下って さ としごろ||だんじょ||ひと||やね||くだって| You guys are at that age and you're living under one roof.

しかも あんな 美人 で 普通 は ||びじん||ふつう| Not to mention, she's beautiful...

あいつ に は ずっと 前 から 好き な 男 が いる んで ||||ぜん||すき||おとこ||| She has someone else that she's liked for a long time.

布団 ぐらい 自分 で 敷か せ る ふとん||じぶん||しか|| He can take care of the futon himself.

お 客 様 な ん だ もん そう は いか ない でしょ う |きゃく|さま|||||||||| He's a guest.

巴 日 お前 も 行か ない か ともえ|ひ|おまえ||いか|| Won't you come see the Tomoebi, too?

私 は いい わたくし|| I'll pass.

巴 日 は 皆 で 一緒 に 見 なきゃ 意味 ない の ともえ|ひ||みな||いっしょ||み||いみ|| There's no point in seeing the Tomoebi without the others.

そう か

寒い から 甘酒 でも 作って おこ う か さむい||あまざけ||つくって||| Do you want me to make some amazake since it's cold?

そう だ な 頼む |||たのむ Yeah, sounds good.

どう する ん だ What are we gonna do?

本当 に こんな 大事 に な っち まっ て ほんとう|||だいじ|||||

落ち た 海 の 子 ら は まだ 見つか ん ねぇ の か おち||うみ||こ||||みつか|||| Did we find the sea kids that fell in yet?

こんな こと 初めて だ ||はじめて| This is the first time something like this ever happened.

海 神 様 が ここ まで お 怒り と は うみ|かみ|さま|||||いかり|| To think that the Sea God was this angry...

この 子 は どう する よ |こ||||

地上 に 身寄り は ちじょう||みより| She doesn't have any relatives on the surface...

ちさ き ちゃん Chisaki-chan...

よかったら うち に You're welcome in our home...

うち に 来る と いい ||くる|| You can come live with us.

でも B-But...

あんた ら の アパート じゃ 手狭 だ ろ う |||あぱーと||てぜま||| You've already got a full house in your apartment.

それ に 俺 も 海 から 来 た ||おれ||うみ||らい| And...

お 爺ちゃん |じいちゃん Grandpa, the lady next door wanted to give this to you...

隣 の おばさん が これ となり||||

お 爺ちゃん |じいちゃん Grandp—

お 爺ちゃん |じいちゃん Grandpa!

しっかり し て お 爺ちゃん ||||じいちゃん

ご 家族 の 方 は こちら で お 待ち ください |かぞく||かた|||||まち| If you're a family member, please wait over here.

いや お 爺ちゃん を 連れ て 行か ない で ||じいちゃん||つれ||いか|| No! Don't take Grandpa away!

ち さき 落ち着け ||おちつけ Chisaki, calm down.

行か ない で いか|| Don't leave me...

私 から わたくし| Chisaki.

ち さき

もう 誰 も 奪って いか ない で |だれ||うばって|||

ち さき Chisaki.

えっ と 下着 ちゃん と 入れ た ||したぎ|||いれ| Um... Did you pack your underwear?

自分 で やる から いい よ じぶん|||||

ダ メ No way. You're not all there when it comes to stuff like this.

紡 は 抜け てる ところ が ある から つむ||ぬけ|||||

紡 は 都会 で 大学生 か つむ||とかい||だいがくせい| So you're gonna be a college student in the big city...

海洋 学 研究 科 なんて すごい よ かいよう|まな|けんきゅう|か||| Oceanography researcher is really amazing.

ホント 自慢 ほんと|じまん

わるい な 爺さん の こと お前 に 頼む 形 に なって ||じいさん|||おまえ||たのむ|かた|| Sorry that you somehow ended up taking care of Gramps.

そんな の Well, this is my other family.

私 の もう 一 つ の 家族 だ もん 大切 な わたくし|||ひと|||かぞく|||たいせつ|

家族 か かぞく|

俺 大学 で 研究 する おれ|だいがく||けんきゅう| I'm going to do research in college.

海 村 の こと うみ|むら|| About the sea villages,

あの 日 の 異変 の こと |ひ||いへん||

それ は きっと 地上 の これ から に も 繋がる |||ちじょう||||||つながる I'm sure they're tied into what's going to happen on the surface.

紡 あいつ ら は きっと 無事 だ つむ|||||ぶじ| I'm sure they're fine. 全て が いい 方向 に 変わって いけ ば すべて|||ほうこう||かわって|| If everything takes a turn for the better,

きっと また 会え る ||あえ| I'm sure we'll see them again.

うん

うまい So good!

なに よ 俺 の ジャガイモ ばっ か じゃ ん ||おれ||じゃがいも|||| What the hell? Mine is all potatoes!

速め に 食べよ う ね はやめ||たべよ|| Let's hurry up and eat.

そろそろ 巴 日 始まる から |ともえ|ひ|はじまる| The Tomoebi is about to start.

峰岸 潮 留 は みねぎし|しお|りゅう| Minegishi, what about Shiodome?

え えっ と

しっかり しろ

男 見せる 日 だ ろ う おとこ|みせる|ひ||| Today's the day you prove you're a man.

ホント 男子 って 愚か ほんと|だんし||おろか

食器 かたし とく よ しょっき||| Your tray. I'll go put it away.

うん Oh, right...

潮 の 流れ が … しお||ながれ| The currents...

始まり ます ね はじまり||

ああ Yes, it is.

あの 日 から 海 は ずっと 凪 い で いる |ひ||うみ|||なぎ|||

静か に 静か に しずか||しずか| Quietly... Quietly...

その 下 で 何 が 起こって いる の か |した||なん||おこって||| Not telling me what's happening below.

私 に は 知らせ て くれ ず に わたくし|||しらせ||||

潮 留 しお|りゅう Shiodome!

あの …

もし かして 告白 ||こくはく Are you... asking me out?

ごめん 自 意識 過剰 だった |じ|いしき|かじょう| I'm sorry, I was being overly self-conscious.

違う なら いい ちがう|| If I'm wrong, don't worry about it.

違わ ない ちがわ| You're not wrong!

だったら 先 に 言って おく ね |さき||いって|| Then let me say this first.

私 好き な 人 が いる わたくし|すき||じん||

だから ごめんなさい So... I'm sorry.

無理 だ むり| I can't!

ずっと 好き だった ん だ 小学校 の 時 から |すき||||しょうがっこう||じ| I've always liked you! Ever since grade school!

無理 だ 諦める なんて むり||あきらめる|

諦める なんて 無理 あきらめる||むり I can't... just give up.

諦め られ ない あきらめ|| I can't give up!

誰 だ よ 好き な 奴 って だれ|||すき||やつ|

教え て くれよ おしえ||

それ は Well...

潮 留 しお|りゅう Shiodome!

これ が 巴 日 ||ともえ|ひ This is the Tomoebi...

見事 な もん だ な みごと|||| It's quite magnificent, isn't it?

おい 何 だ これ |なん||

で っ かい 何 か が 映って 魚 か |||なん|||うつって|ぎょ| Something big is showing up on screen...

おい どう し た H-Hey, what's wrong?

美 海 お前 び|うみ|おまえ

光 変わって ない ひかり|かわって| He hasn't changed at all from back then... not at all. あの 頃 と 何も |ころ||なにも

息 し て ない いき||| He's not breathing!

海 の 人間 に 人口 呼吸 は うみ||にんげん||じんこう|こきゅう| Um, I don't think doing mouth-to-mouth on a person from the sea will...

ひ 光 |ひかり

まな か

お前 誰 だ おまえ|だれ| Who... are you?

美 海 だ び|うみ| She's Miuna.

美 海 ? び|うみ

紡 光 の その 瞳 は 悲し げ に 動き を 止め た つむ|ひかり|||ひとみ||かなし|||うごき||とどめ| Hikari's eyes... 凪 の 海 だった なぎ||うみ| Like the lull of the sea.

無言 の 言葉 で 綾 取り し て むごん||ことば||あや|とり||

上手 に でき た と 笑って みる じょうず|||||わらって|

得意 な の は 誰 に も 気づか れ ぬ よう に とくい||||だれ|||きづか||||

心 を 押し殺す こと それ 一 つ だけ こころ||おしころす|||ひと||

でも 取り巻く 綺麗 な ループ は |とりまく|きれい|||

柔 い 力 で じゅう||ちから|

手繰り寄せ て くれる から たぐりよせ|||

鮮やか に あざやか|

結 ん で けつ||

この 気持ち ごと 離れ ない よう に |きもち||はなれ|||

固く 固く かたく|かたく

ひと 結び 人 を 結 ん で |むすび|じん||けつ||

期待 の 止ま ない 先 へ 明日 へ 行 こ う きたい||やま||さき||あした||ぎょう||

光 が 帰って き た ひかり||かえって|| The reason Hikari came back...

獣 見 た よう な 顔 し や がって けだもの|み||||かお|||

何 か 怒涛 な 展開 だ よ ね なん||どとう||てんかい|||

あの 頃 と 変わった |ころ||かわった

光 が 戻って き た ひかり||もどって|| Episode Fifteen: The Protector of Smiles