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Japanese Fairytales, なまけ者 と 貧乏 神 – Text to read

Japanese Fairytales, なまけ者 と 貧乏 神

Intermedio 2 di giapponese lesson to practice reading

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なまけ者 と 貧乏 神

なまけ者 と 貧乏 神

むかし むかし 、ある ところ に 、ひどく 怠け者 で 貧乏 な 男 が いました 。 ある 年の暮れ の 事 、男 が 空腹 を がまん し ながら いろり の 横 で 寝ている と 、天井裏 から 何か が 、ズドン !と 、落ちてきました 。 「なっ 、何だ ?」 男 が びっくり して 飛び起きる と 、落ちてきた の は つぎはぎ だらけ の 汚い 着物 を 着た 貧相な おじいさん でした 。 「何 だ 、お前 は ! おれ の 家 の 天井裏 で 、何 を して いた ! 」 する と おじいさん は 、頭 を ポリポリ と かき ながら 答えました 。 「わし は な 、この 家 に 長い 間 やっかいに なって いる 貧乏 神 だ 」 「貧乏 神 ? まあ 、この 家 なら 貧乏 神 の 一人 や 二人 いて も 不思議で は ない が 、それ が 何 しに 降りて 来た ?」 「うむ 、実は な 。 お前 が あまりに も 貧乏 な ので 、この 家 に は 、わし の 食い物 が 一 つ も ない 。 さすが の わし も 、このまま で は 命 が 持たん 。 そこ で 逃げ出そう と した のじゃ が 、あまり の 空腹 に 力 が 入らず 、うっかり 落ちて しまった のじゃ 」 「そう か 、おれ は 貧乏 神 も 逃げ出す ほど の 貧乏 だった の か 。まあ 、出て行ってくれる の なら 、おれ も ありがたい 。 せめて 見送ってやりたい が 、おれ も 腹 が 減って 動けない んだ 。だから 悪い けど 、勝手に 出て行ってくれ 」 そう 言って 再び 寝よう とする 男 に 、 貧乏 神 は 言いました 。 「まあ 、寝る の は もう少し 待って 、わし の 話 を 聞く んじゃ 。 わし は な 、貧乏 神 と は いえ 、これ でも 立派な 神 の はしくれ だ 。 長年 世話 に なった のに 、礼 も せん と 出て 行く わけに は いか ん 。 そこ で お前 に 、一 つ 良い 事 を 教えて やろう 」「良い 事 ?」 「ああ 、明日 の 日の出 と 共に 、この 家 の 前 を 宝物 を 積んだ 馬 が 通る 。 一番目 の 馬 は 、金 を 積んどる 。 二 番目 の 馬 は 、銀 を 積んどる 。 三番目 の 馬 は 、銅 を 積んどる 。 その どれ でも ええ から 、馬 を 棒 で 殴って みろ 。 そう すれば その 馬 の 宝 は 、お前 の 物 に なる 」 「なるほど 、確かに それ は 良い 話し だ 。して 、殴って も いい 馬 は 、一頭 だけ か ? 三頭 とも 殴って は 、駄目 な の か ?」 「ほっほほ ほ 。 なんじゃ 、急に 欲 が 出てきた か 。 もちろん 、三 頭 全部 でも 良い ぞ 。 三 番目 の 馬 だけ なら 、普通の 暮らし 。 二 番目 の 馬 も 加われば 、裕福 な 暮らし 。 一番目 の 馬 も 加われば 、お前 は 長者 に なれる じゃろう 。 だが な 、その 最後 に 通る 四 番目 の 馬 だけ は 、決して 殴る な よ 。 その 馬 は 、わし が 出て 行く 為 の 馬 だ から な 」 「わかった 。最後 の は 殴らん 」男 は そう 言う と 、また 寝て しまいました 。 さて 次の 日 、日の出 と 共に 起きる はずの 男 は 、いつも の なまけぐせ で 少し 寝坊 を してしまいました 。 「いけねえ ! 寝過ごした !」 男 が あわてて 家 を 飛び出す と 、ちょうど 家 の 前 を 立派な 荷物 を 積んだ 馬 が 通ろう と していました 。 「よし 、間に合った 。 あれ が 金 の 馬 だ な 。 これ で おれ は 、長者 に なれる ぞ 」男 は 庭 から 物干し竿 を 持ち出す と 、その 馬 の 頭 めがけて 物干し竿 を 振り下ろしました 。 「えいっ !」 しかし 物干し竿 が 長 すぎて 、途中 の 木 の 枝 に 引っかかって しまった のです 。 その 間 に 宝物 を 乗せた 馬 は 、ゆうゆうと 通り過ぎて 行きました 。 「しまった ! 金 の 馬 を 、逃がして しまった ! ・・・まあ いい 、残り の 銀 の 馬 と 銅 の 馬 を 殴って しまえば 、おれ は 大 金持ち に なれる ぞ 。 よし 、次 は 短い 棒 で 」男 は 台所 から ゴマ を すりつぶす 『すりこぎ 棒 』を 持って 来る と 、二番目 の 馬 が やって来る の を 待ちました 。 間もなく 、また 立派な 荷物 を 積んだ 馬 が 、家 の 前 を 通ろう と しました 。 「よし 、これ が 銀 の 馬 だ な 。 今度 こそ 、えいっ !」 男 は すりこぎ 棒 を 振り上げる と 、馬 の 頭 めがけて 振り下ろしました 。 しかし いくら なんでも すりこぎ 棒 で は 短 すぎて 、馬 の 頭 に は 届きませんでした 。 宝物 を 乗せた 馬 は 、男 の 横 を ゆうゆうと 通り過ぎて 行きます 。 「 しまった ! また しくじった か 。 今度 は 、 もう 少し 長 めの 棒 に しよう 」 そこ で 男 は てんびん 棒 を 持って 来て 、 次の 馬 が 来る の を 待ちました 。 やがて 馬 が やって 来た の です が 、 この 馬 に は 荷物 が 積まれて いません 。 「おかしい な ? 銅 の 馬 の やつ 、何も 積んで いない ぞ 。 まあ いい 、今度 こそ 馬 を 仕留めて 、普通 の 暮らし を 手に入れて やる 」男 は てんびん棒 を 振り上げる と 、馬 の 頭 めがけて 振り下ろしました 。 ゴチーン ! てんびん 棒 は 見事に 馬 の 頭 に 命中して 、馬 は そのまま 死んでしまいました 。 「やった ! 銅 の 馬 を しとめた ぞ !」 男 が 大喜び して いる と 、家 の 天井 裏 から 貧乏神 が 降りて 来て 、がっかり し ながら 言いました 。 「ああ 、なんて 事 を 。 お前 は 、わし が 乗る はず の 馬 を 殺して しまった な 。 せっかく 、よそ の 家 で 暮らそう と 思った のに 、これ で は 旅立つ 事 が 出来ない ではないか 。 ・・・仕方がない 、これから も お前 の 所 で やっかいになる ぞ 」

こうして 男 は 、それから も 貧乏な 暮らし を 続けた と 言う 事 です 。

おしまい

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