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刀語, Katanagatari Episode 4 (3)

Katanagatari Episode 4 (3)

蟷螂 さん は 教えて くれ なかった のです よ

蟷螂 殿 が 教え なかった こと を

この 俺 が 教える わけ が ない だろう

そう です か

蟷螂 殿 を 倒した あんた を 俺 は 女 だ と は 思わ ん

遠慮 会釈 なく 最初 から 本気で やら せて もらう

場合 に よって は 殺して しまう こと に なる かも しれん が

それでは 人質 に なり ませ ん よ

むろん 人質 に する の が 何より だ が

姉 の 死体 を 目前 に さらす だけ でも

弟 の 戦意 を そぐ に は 十分だろう

なるほど

忍者 らしい お 言葉 です ね

とはいえ もちろん 降参 に 応じる つもり は ある んだ ぜ

ヤベ え と 思ったら いつでも いい から 声 を 上げ なあ

よし なに

その 構え

これ は 真庭 拳法 つって なあ

世間 で 出回って る ような 一般 的な 拳法 と は まったく 起源 を 別に する もの だ

真庭 拳法

虚 刀 流 の 開祖 鑢 一 根 と 俺 の 初代 と は

大昔 に 拳 を 交えた こと が ある って 話 だ から な

お前 知って る か

いえ 全然 知り ませ ん でした

そん とき は ずいぶん と 楽しかった らしい

俺 ら も 負け ず に 戦おう ぜ

どうした 構え ない の か

同じ 拳法 家 と して ぜひ ご 指南 いただき たい ところ な んだ が な

俺 は 構える まで 待って やる っつ って んだ ぞ

そう は 言わ れ まして も

わたし 今 まで 構えた こと なんて あり ませ ん から

虚 刀 流 に は 構え が ない って こと な の か

だから わたし は 虚 刀 流 と して は 異端 な のです よ

でも こう 思い ませ ん か 蝶 々 さん

構える だ なんて 無駄な こと

何 か ある たび に いちいち 構える なんて

その分 だけ 動作 が 遅れる じゃ あり ませ ん か

あなた が そう である よ

構える こと で

次に どう する つもりな の か だいたい 読めて しまい ます し

せっかく の 謎 の 拳法 も

結構 底 が 透けちゃ って ます よ

そういうふうに 構える だけ で

それ でも 強いて 名付ける と する なら

これ は 虚 刀 流 零 の 構え

無花果

と 言った ところ でしょう か

虚 刀 流

雛 罌粟

よく 避け られた なあ

真庭 拳法 と 真庭 忍法

この 合わせ 技 を 最初の 1 回 から かわせた 奴 は

あんまり い ない んだ けど な

忍法

忍法 足 軽

俺 の 動き は 重力 を 無視 できる んだ よ

どんな 重い 物 でも 持てる し

細い 枝 でも 俺 に とっちゃ 十分 過ぎる ほど 立派な 足場 に なる んだ

あんた が 俺 の 体 に どんな 攻撃 を 加えよう と

俺 は その 方向 へ 吹っ飛ぶ だけ だ

わたし の 手 刀 は 実際 に は 届いて おら ず

その 前 に 生じた 風圧 で

あなた の 体 は もう 浮いて いた と いう こと です か

お うよ

そんな 異形の 技 を 使い ながら

ひょうひょうと 拳法 家 を 名乗る と は

なかなか どうして ずぶとくて いらっしゃる

ずぶとい と 言わ れて も よ

それ が 俺 の 忍法 なんだ から 仕方 ねえ じゃ ねえ か

どう だい 降参 する なら 今 が 好機 だ ぜ

次 は 本気で いく

最初 から 本気だった はずな ので は

あんた 俺 の 忍法 の すご さ が 分から ねえ の か

分かり ます よ

十分 すごい と 思って い ます

おそらくは 重 さ を 消失 さ せる 技 です か

その 技 を 使って お 仲間 と 一緒に この 島 に やって 来た のでしょう

しかし わたし が それ より も すごい と 思って いる の は 技 そのもの じゃ なくて

あなた が その 技 を 習得 する まで に 掛けた だろう 時間 の こと です よ

生半可な 努力 で は なかった のでしょう ね

これ まで の 人生 の ほとんど 全て を 費やした のでしょう ね

あの 蟷螂 さん も 忍法 爪 合わせ と おっしゃって い ました が

自分 の 肉体 を あそこ まで 改造 する のに

どれ だけ 時間 を 要した か

きっと それ は 真庭 の 里 に 遥か 昔 から 延々と 受け継が れて

ようやく 完成 した 英知 な のでしょう ね

わたし は それ が

わたし は それ が 羨ま し い

あなた 方 に は とうてい 分から ない のでしょう ね

努力 する こと を 許さ れ ない 人間 の 気持ち なんて

死んで も 知ら ねえ ぞ

また 見せて くれ ました ね

あの 女 蝶 々 さん の 忍法 を

忍法 足 軽

やっぱり 予想 どおり でした ね

当たり前です けれど

実際 に 重 さ を 消して いる わけじゃ ない

そ っ そんな バカな

もう 十分 見せて もらい ました から

一思いに 殺して さしあげ ます

虚 刀 流

蒲 公英

そんな っ

バカな

爪 合わせ

こちら の 忍法 は 1 回 しか 見せて もらえ なかった から

あまり うまく いき ませ ん でした

まあ 次 から は もう 少し うまく いく でしょう

ああ あり 得 ねえ

真庭 忍法 を そんなに たやすく

お 俺 たち が いったい どんな 思い で

あり 得 ねえ あり 得 ねえ あり 得 ねえ

本当

だから 羨ま し い です よ

一 々 力一杯 頑張れちゃ って

そんな 嘘 だ

こんな 短 時間 で 2 人 の 忍法 を

あの 娘 いったい

見て き ました から ずっと わたし は

わたし の 強 さ は 例外 的な 強 さ

反則 的な 強 さ と 言わ れ ました

父 の 六 枝 は 父親 と して

あるいは 一 人 の 剣士 と して

それ を 封じ込めよう と した のです

だから わたし に は 一切 虚 刀 流 を 教えて は くれ なかった

では なぜ わたし が その 技 を 会得 して いる の か

ずっと 見て いた から です

弟 の 七 花 が 努力 する 姿 を

19 年間 休 まず に 修行 する 弟 の 姿 を

わたし は ずっと 見 続けて きた

1 回 見れば 大抵 の こと は 覚え られ ます

2 回 見れば 盤石

わたし の 稽古 は 見 稽古

わたし の 修行 は 見る こと な のです

ありがとう ございます わたし に 見せて くれて

来る な 蜜蜂

でも

見て た ろ お前 も

だったら ちゃんと 戦略 を 立てろ

この 女 一筋縄 で は いか ねえ ぞ

蝶 々 さん

虫 組 は いつも 一緒

許さ ない

さて と この 戦い は どこ か から 見 られて いた はずな んだ けど

そろそろ 出て き ませ ん か

病 か

ならば 好機

見て いて ください 蟷螂 さん 蝶 々 さん

忍法

撒 菱 指弾

仕留めた

僕 は 真庭 忍 軍 十二 頭領 が 一 人

真庭 蜜蜂 です

鑢 七 実 です

仲間 を 2 人 殺して くれ ました ね

ええ 蟷螂 さん と 蝶 々 さんと おっしゃい ました か

周り を 警戒 し なく と も 僕 が 最後 の 一 人 です よ

まあ 今 の あなた に 対する のならば

僕 一 人 だけ でも 十分 過ぎる ほど 十分でしょう けれど ね

毒 です か

ええ 毒 です

ご 安心 ください 死ぬ ほど の 毒 で は あり ませ ん

僕 の 目的 は あなた じゃ ない

あなた の 弟 さん です

もっと 言えば

あなた の 弟 さん が 集めて いる 四季 崎記 紀 の 完成 形 変 体 刀 です

本音 を 言えば あなた を 殺して しまい たい 気持ち は ある んです が ね

しかし そう する こと で 晴れる の は

みすみす 仲間 を 殺さ れて しまった 僕 の 無念 だけ でしょう

蟷螂 さん や 蝶 々 さん の 無念 は

刀 集 め を 達成 して こそ 晴ら せる と いう もの です

よく しゃべり ます ね

やはり 人 は 自分 が 優位に 立った とき こそ 饒舌に なる もの な のです ね

忍び と いえ ど それ は 例外 で は あり ませ ん か

あなた こそ

死な ない と は 言って も

普通 もう しゃべれ なく なって も おかしく ない くらい の 毒 な んです けど

念のため もう 一 発 くらい 撃ち込んで おいた 方 が いい のでしょう か

それ が あなた の 忍法 です か

ええ 忍法 撒 菱 指弾 と いい ます

その 技 わたし に 見せて しまって いい のです か

今 の あなた なら 何 を 見 られて も 平気です ね

たとえ あなた が 言語道断 空前絶後 の 天才 な のだ と して も

それ に おとなしく 僕 に 従って いただける よう なら

僕 も 一 人 の 男 と して

あなた の 美しい 肌 に 傷 を 付ける の は 忍びない と 思い ます

それ は

どうも

僕 は 物事 を 客観 的に 見る

あなた が 僕 なんか より も ずっと 腕 の 立つ 人間 である こと は 承知 して い ます

ならば 今 の 内 に 両腕 を 切り落として おく 位 の こと は して おく べきでしょう

それほど の 痛み は ない はずです

貴方 の 全身 を 巡る 毒 が ちょうど いい 痛み止め の 役割 を して くれる でしょう

悪く 思わ ないで ください

あなた が 強 過ぎる の が 悪い んです から

いっ いつの間に

忍法 足 軽 それ と そう 撒 菱 指弾

撒 菱

あなた が 撤菱 を 持って いる だ なんて

そんな 設定 ここ まで の どこ に も 登場 して い ない

あなた が くれた で は ないで す か 2 個 も

し しかし

肉 に 食い込んだ 撒 菱 が そう 簡単に 引き 抜ける はず が ない

とげ に 返し が 付いて いる んです から !

ですから この つめ で 肉 ごと えぐり 取り ました

くっ ど 毒 は

ああ あれ は 演技 です よ

演技

死 に も し ない 程度 の 毒 なんて 何でも あり ませ ん

そんな もの は わたし に とって は 日常 です

日常

どれ だけ 苦しくて も どれ だけ 痛くて も どれ だけ 死に そう でも

わたし の 体 は 死 を 選び ませ ん

いえ 死 を 許さ れ ない んです

どうして 死な ない の か 分から ない

この 子 は どうして 生きて いる のだろう 本当に かわいそう

いつ 死んで も おかしく ない と いう か

どうして まだ 死な ない の か 分かり ませ ん

どうして まだ 生きて いる の か

こんなに 苦し そうな のに かわいそう

本当に 楽に 死ね も し ない なんて

苦しい

いっそ 死んで しまえたら

死ぬ こと が できれば 楽に なれる のに

だから その 程度 の 毒 で 痛み や 苦痛 を 感じる あなた が うらやましい

まだ だ まだ 負けた わけじゃ ない

貴 様 に 耐え られる ような 毒 に 僕 が 耐え られ ない わけ が ない

いいえ 無理だ と 思い ます よ

あなた の 肩 に 撃ち込んだ その 撒 菱 な のです けれど

あなた が 最初 から 塗って いた 毒 の 上 から

さらに わたし が 別の 毒 を 塗って おき ました から

最初に 蟷螂 さん が 奥歯 に 仕込んで いた 物 を 使わ せて もらい ました

そういう 設定 は ちゃんと 登場 して い ました よ ね

せっかく です から 選んで いただけ ませ ん か

選ぶ

毒 で 死ぬ か 刀 で 死ぬ か

あなた の おかげ で

わたし 生まれて 初めて 刀 の 使い 方 を 見せて もらい ました から

刀 で 殺して ください

自決 の 毒 で 死んだ など

仲間 に 顔 向け でき ませ ん

分かり ました

では はなむけ に

虚 刀 流 の 八 番 目 最終 奥義 を お 見せ し ましょう

その 前 に

お 願い が あり ます

ぼ 僕 の 死体 を みんな と 同じ 場所 へ 埋めて くだ

いい です

よ それ と これ を

何 です それ

しかし それにしても 大変な 戦い だった

ああ 大変な 戦い だった

さすが 日本 最強だ

錆 白 兵 俺 は その 名 を 生涯 忘れる こと は ない だろう

まさに 紙一重 の 勝利 だった

聖地 巌 流 島 に また 新しい 歴史 が 刻ま れた と いって も 過言 で は ない な

首 の 皮 一 枚 の 戦い と は まさに あの こと だ

とがめ の 作戦 が なかったら 今ごろ 俺 は 生きちゃ い ない だろう

何 を 言う そ なた の 剣 技 が あって こそ の わたし の 奇 策 だ

わたし は そな た の こと を 見直した ぞ

俺 は とがめ に ほれ 直した ぜ

言う な 言う な

しかし まあ 錆 白 兵 と 1 対 1 で 剣 技 を 競い 打ち勝った のだ

これ で そ なた は 名実ともに 欲しがって いた

日本 最強 の 称号 を 手 に した ので は ない か

日本 最強 か

あまり 実感 は ない が な

それにしても 錆 が 披露 した 数々 の 剣 技 に は

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