Clannad Episode 13
俺 たち 、会って た ん だ な 子供 の 頃 に …
最初 から 、俺 だって わかって た ん だ ろ ?
なんで 、言って くれ なかった ん だ …
学校 の 図書室 に 朋也 くん が 来た 時 、私 、ほんとに うれしかった の
あの 時 の 男の子 が 、戻って きて くれた んだ って
でも …すぐ 気が ついた
朋也 くん 、私 の こと 忘れてる って …
それなのに 、私 と また お友達 になって くれて
はじめて 会った 女の子 と して 、 大切 に し て くれ て …
いろんな お友達 を 紹介 してくれて
わから なくなった の
思い出し て ほしい の か 、忘れ た まま で い て ほしい の か …
あの 時 の 、私 の こと ;タイトル
「真理 を 探究 する 者 は 、傲慢 で あって は なら ない 」
「科学 の 言葉 で 語り 得 ない から と いって 、奇跡 を 嘲笑 って は なら ない 」
「この 世界 の 美しさ から 、目を 背けて は ならない 」
それは 、私の お父さんの 言葉
どうして 、わたしは ことみって いう の ?
見 て ごらん 、 ことみ
この 世界 を 形作って いる のは 、目に 見えない ほど 小さな 、たくさんの ハープ だ
ハープは 、琴とも いう
ことみ の こと ?
世界は ハープで 満ちて いて 、その ひとつひとつが 、それぞれ 異なった 音を 奏でて いるんだ
そうして あらゆる 音 が 複雑に 響き合い 、たった ひとつの 調べが 生まれる …
だから 、世界は こんなに 美しい んだよ
なんでも 大げさ に 話し た がる の は 、 お 父さん の わるい 癖
ほんとに 大切な ことは 、いつでも とっても 簡単な こと なの
ことみ ちゃん は 、ことみ ちゃん
とっても きれいな 、みっつの ひらがな
お父さん と お母さん の 、大事な 大事な たからもの …
自分 の お家 と 芝生 の お庭 と 、お父さん と お母さん
私 の 世界 は 、それで ぜんぶ だった
あなた は 、 だ あれ ?
どうして ここ に いる の ?
遊んでたら 迷いこんじゃった
きみ は 、だれ ?
ことみ
ひらがな みっ つ で 、ことみ
呼ぶ とき は 、ことみ ちゃん
あら あらっかわいい お 客 さん ね
私は 学校で は 一人 だった
みんなが 読まない ご本を 読み 、みんなが 考えない ような ことばかり 考えている から
でも 、岡崎朋也 と いう 男の子は 、学校の 子たちとは ちょっとだけ 違う みたいだった
ぬいぐるみ ?
うん お たんじょう 日 に は くま さん の ぬいぐるみ が ほしい
そう か よし 、とびきり 、かわいい くま さん を 探し て あげる から ね
ほんとう は 、プレゼント は なんでも よかった
女の子 は ふつう 、ぬいぐるみ を 欲しがる もの だって 、ご本 に 書いてあった から 、まねを してみた だけ だった
だけど …
えっお しごと ?
急に 決まった 出張 で ね
お父さん も お母さん も 、どうしても 行かなくちゃならない んだ
おや くそ くし た のに
お たんじょう 日 に は 、 お とうさん も お かあさん も いっしょ に い て くれるって
朋也 くん も き て くれる の にっ
お 友達 も 連れ て き て くれる の にっ
お 誕生日 の お 料理 は 作って ある わ
朋也 くん や お 友達 が き たら 、一緒 に 食べ なさい
お 父さん と お 母さん の う そつ きっ! だ いっき らい !
ことみ …
そう だっ途中 で 、 くま さん を 探し て あげる わ
とびっきり 大きな くま さん 、送って あげる から …
いら ない もん
お父さん も お母さん も 、だいっきらい !
だいっきらい !
お誕生日 に は 誰 も 来なかった
家政婦さん も 急病 で 、私は 一人 だった
そして 、朋也 くん も 姿 を 見せ なかった
中に 入れて くれる かな ?
知らない ひ と は 入れ ちゃ だめって 言わ れ てる の
お父さん と お母さん の こと は 、まだ 聞いて ない の ?
その 人 は 説明 し て くれ た
お 父さん と お 母さん の 乗った 飛行機 が こわれ て 、遠く の 海 に 落ち て しまった
とっても 大事 な 論文 も 、いっしょに 海 に 沈 んで しまった
もしかしたら 、お 父さん の 書斎 に 、ひかえ が ある かも しれない
それ は 世界 じゅう の 人 に とって 、とても 大事 な もの だ から 、
どうして も 見つけ なくて は ならない …
かえって 、かえって …
この 人 は 、きっと わるもの なんだ
お父さん の 大事な もの を 、とって いこう と してる んだ
そう 思った
これから は うんと いい 子 に します
もう けっして 、わがまま は 言い ませ ん
お 勉強 も 、たくさん し ます
ご 本 を たくさん 読んで 、りっぱな 人に なります
だから 、かみさま 、おねがい です
お父さん と お母さん を 、かえして ください
どう か 、かえして ください …
「 … 学会 で の 特別 講演 の ため 、 急遽 予定 を 繰り上げ 渡 米 する 途中 の 事故 で し た 」
「 捜索 は ついに 始まって おります が 、 墜落 時 の 状況 から 、 行方 不明者 の 生存 は … 」
お父さん っ 、お母さん っ 、どこ ?
お父さん っ 、お母さん っ わたし 、いい 子 に する から !
…えぐ っ 、いい 子 に する から …
…えぐ っ …えぐ っ 、いい 子 に する から …
最後に お父さん の 書斎 に 入った
本当は 、入っちゃいけない 部屋 なんだけど 、もう そこしか 残ってなかった
きっと これが 、わるものが 言っていた 、「大事な ろんぶん 」だと 思った
きっと これの せいで 、お父さんと お母さんは 、いなくなってしまった んだ
こんな ものが 大事な ものなんて 、まちがってる
世界 の 人 たち なんて 、私 に は どうでも よかった
私 が ほしい の は 、お父さん と お母さん だけ だった
なぜ そんな こと を
わからない の っ …
これ 、全部 、事故 の 記事 か ?
最初 は 、 罪ほろぼし の つもり だった ん だ と 思う
燃やし て しまった 論文 の かわり に 、 お 父さん と お 母さん の こと が 書 い て ある 新聞 を 、 ぜんぶ 切り抜 い て …
でも 、 それ だけ じゃ ぜんぜん 足り ないって 思って …
お父さん と お母さん の 名前 が 書いてある ご本 を 見ると 、それも 切り抜いて
それから 私 、たくさんたくさん お勉強した の
お父さん と お母さん の あとを 継ぎたい って 思った から
お父さん と お母さん は 、この 世界 の 成り立ち を 、いちばん きれいな 言葉で あらわそう と してた
それ は 世界中 の 人 に 伝え なければいけない こと
ほか の だれ に も 真似 する こと は できない …
私 に も …
でも 、 私 が それ を し なけ れ ば …
かみさま は 論文 を 燃やして しまった 私 を 、ゆるして は くれ ない から
ことみ …
もう 、あんな 悲しい ことは いや な の …
大好き な 人 を なくす のは いや …
今は 帰って
そう 、聞いた のね
先生 、今日は 、ことみは …
しばらく 休む って 、連絡が あった わ
岡崎 くん 、一ノ瀬 さん に 海外 留学 の 話 が ある の は 知って る ?
留学 ?
成績 の 優秀 な 学生 が 、アメリカ の 大学 で 勉強 できる 制度 な の
その あと 日本 に 戻る か は 本人 次第
この 前 まで 、一ノ瀬 さんは 乗り気 じゃなかった の
でも 、今朝 、「話を 進めて ください 」って 電話で
ことみ ちゃん は 、 ずっと 岡崎 さん の こと 、 覚え て い た ん です ね
ああ 俺の ほうは 、今でも ぼんやりと しか 思い出せ ない のに
俺 、もう 一度 ことみ の 家 に いって くる
それ なら わたし も 一緒 に …
おまえ は ちゃんと 授業 に 出ろ
杏 や 藤林 に は 、事情 を 説明 し て おいて くれ
岡崎 さん …
ことみ …
岡崎 さん
授業 に は 出ろ って 言った だろ
三 時間 目 が 自習 に なった ん です
わたし 、 どうしても 気 に なって …
お 掃除 し て た ん です か ?
ああ できる こと だけ でも 、 やって みよ う と 思って
杏 ちゃん と 椋 ちゃん も 、同じ ことを 言って まし た
自分 たち に できる ことを しよう って
何 を する つもり なんだ ?
それ は 秘密 です
ヒント
誕生日 、です
なるほど な
あっ あの …ヒント 、簡単 すぎ まし た か ?
ことみ の 誕生日 って 、土曜日 だ よ な ?
はい 今日 が 火曜日 です から あと 四 日 です
杏 たち に 伝え て くれ お互いに がんば ろ う って
は いっ
ただ 、 ことみ ちゃん を 学校 に 戻し て あげられる の は 、 世界中 で 岡崎 さん だけ だ と 思います
大げさ だ な
大げさ で は ない です ; B
こんな ん じゃ 終わらない な
道具 を 揃え ない と ダメ かな
続き は 明日 だ
お休み 、ことみ
ことみ 、いる はず だ よ な
そうか …ここは 花壇 だった んだ
はぁ 少しは マシに なった けど 、こんな ペースじゃ 間に合わない なぁ
これも なんとか しないと な
やっぱり 、道具を 揃えないと ダメか
これ は 思った より 大変 だ な …
岡崎 さん ?
よー
あんた 、なんで こんな ところ うろついて ん の よ ?
買い物 だ よ
意外 と お金持ち な の ねぇ
いつか 、家 を 出よう と 思って 、バイト の 金 を 溜めて た ん だ よ
そっち は 何 してん だ ?
こら ぁ ~ ッ
プレゼント する つもり だった の よ 、ことみ に …
ヴァイオリン 置いていった 先輩 に 連絡して 、正式に 譲って いただける ことに なった んです
仁科 さん に 相談したら 、一度 ちゃんと 調整した 方が いい と 言われた ので 、楽器屋 さんに 持っていく 途中 で …
言っとくけど 、悪いのは 100パーセントあのバイクの奴だからね
せめて 手元 に 鉄 パイプ が あったら 、 バイク もろとも ボッコボコ に して やった のに
すみません …
もっと 気を つけていれば 、こんな ことに は …
あんた たち は 責任 感じ すぎよ いい加減 落ち込む の は 終わり っ
だ な こうして て も 仕方 が ない
楽器 屋 に 、行って みよう
ここ まで 壊れ たら 、修理 する より 買った 方 が 安い です よ
ちょっと 、人が 困ってる のに 付け込んで 、新しいの 売りつける 気 !?
待て 待て 、杏 そりゃ 言いすぎ だろう
そうだよ お姉ちゃん
あの 、本当に 大事な もの なんです
どうにか 、お願い できない でしょうか ?
う ~ ん
結局 、引き受けて もらえませんでした ね
絶対に こっちの 足元 見てる のよ
でも 、買った 方 が 安い って の は 、本当 だ ろ
ことみ に は 、この ヴァオリン で なく ちゃ ダメ な の よっ
ほか の お 店 を あたって み ま しょっ!
だって 、このまま 諦める こと なんて でき ませ ん から
そこ まで おっしゃる のなら
でも 、仮に 修理 でき た と して も 、土曜 まで と いう のは 無理 ですよ
あの …どれ ぐらい かかり ますか ?
さあ 、ちょっと 見当 が つき ませ ん ねぇ
一 ヶ月 かかる か 、半年 かかる か
遅 いっ、 二 日 に 負け てっ!
もう おまえ 黙って ろ って
それ と 、直せた と して も 、昔 の 音 に 戻る 保証 は ありません よ
あー も う っ 、腹 立つ ~ ! !
しょうがない だ ろ 預かって もらった だけ でも 、よかった って もん だ
… 修理 代 、どれ ぐらい かかる でしょうか …
そんな 心配 し なく て いい わ よ
いざ と なったら カンパ で も 募る から
おまえ が やる と カンパ じゃ なく て 恐喝 に なり そう だ な
は あっ …
この 間 まで 、あんなに 楽しかった のに
なんで こう 、うまく いかない の かしら ねぇ
ことみ ちゃん 、今 も 家 に いる ん でしょ うか
へぇ ~ずいぶん 進んだ じゃない
一人で ここまで やる なんて 、すごい です 岡崎 さん っ
全然 だ こっち も 土曜日 に 間に合う か 、わからない
ことみ っ 、いる んで しょっ
出 てき な さ いっことみっ!
お姉ちゃん 、あんまり 無理に 呼びかけない ほうが …
そう だ 近所 迷惑 だ し な
岡崎 さん っ わたし 達 も お手伝い して いって いい ですか ?
ありがたい けど 、もう 遅い だ ろ
帰り が 遅く なる と 、家 の 人 が 心配 する ぞ
それ じゃ 、 お 先 に ねぇ
岡崎 さんも 、あんまり 無理 しないで ください
わかってる
道具 を 整理 したら 、俺も 帰る よ
お休み なさい 、岡崎 さん
お休み なさい
さて と 、やっぱり もう 少し やって いく か
埋まって いる の は 、きっと 子供 の 頃 の 俺 自身 の 記憶 だ
ことみは 眠って いる のだ ろうか ?
悪い 夢は 、見て いない だろうか ?
もしかしたら 、今 やってる ことは 全て 無駄 かもしれない
そう なった 時 …
俺 は 、 どう すれ ば いい の だ ろ う ?
そう なった 時 …
俺 に は 、耐え られる だ ろ う か ?
岡崎 さん
戻って きちゃ いました へへ
渚 の 言った とおり 、やっぱり まだ やってた わね
私たち にも 、お手伝い させて ください お願い します
それじゃあ 、あと 30分だけな
は いっ
そう だ 不安がる こと なんて ない
俺 は 一人 じゃない ん だ から
あれ ?
どう した ?
今 、 ちょっと だけ カーテン が 揺れ た よう な …
さあ 、続けよう ぜ
は いっ
うん ;次回 予告
おととい は 兎 を 見 た の
きのう は 鹿
今日 は 、あなた …
ずっと 、 憶 え て い た の
お庭に 迷い込んできた 、男の子
私 、 その 男の子 の こと 、 とっても とって も 好き だった の
私の 、たった 一人の お友達 だった から
だから …ずっと 待って た の