The Matchmaker ’s Date –JLPTN 2
日曜日 、結婚 相談 所 の 鈴村 さん から 言われた とおり に 、代官山 の カフェ に 来た 。 お 見合い する 相手 の 写真 は メール で いただいた 。 テラス 席 も あった けど 、梅雨 どき で 今日 は 曇りがち の 天気 なので 、室内 の 席 に 座った 。 しばらく すると 「すみません 、こちら よろしい ですか ? 」と 、後ろ から 男 の 人 に 声 を かけられた 。 写真 の 人 と …全然 違う 。 え 。 ちょっと 待って 。 こんなに 違う の 詐欺 じゃない ? 年齢 は 42 歳って 書いて あったけど、どう見ても 目の前 にいる 男性は 50 代半ば にしか 見えない。 ビン底 の ような 分厚い レンズ の メガネ を かけている 。 格好 から して 、なんだか オタク っぽい 。 思わず メール で もらった 写真 と おじさん を 見比べて しまった 。 「それ 、3年前 に 撮った やつ なんですよ 。」 と 彼 は 言った 。 すでに 心 が 折れ かけてる けど 、 来た から に は 一 回 話 を して みよう 。 人は 外見に よらない って 言うし 、もしかしたら 内面は すごく いい 人かも しれない 。 コーヒーを 頼んで 、お互いに 自己紹介を した 。 彼は 声が 小さくて 、口数も 多くなく 、色々 質問しても すぐ 話が 終わってしまう 。 いよいよ 話 が 無くなって 、二人 で 沈黙 して しまった 。 苦しまぎれ に お 見合い で よく 聞く 質問 を して みた 。 「ご 趣味 は ? 」 私 が そう 言った とたん に 、 彼 の ビン 底 メガネ が キラリ と 光った 気 が した 。 それ から おじさん は 「 飛行機って 興味 あります ? 」と 、まるで 水 を 得た 魚 の よう に 話し始めた 。 ボーイング が どうの 、コックピット が こうの と 、私 に は 何が 何やら さっぱり わからない 話 を 延々 している 。 声 も 大きく なって いる 。 これ は 本物 の オタク だ 。 帰り たく なって きた 。 隙 を 見て 失礼 しよう 。 「お 話 の 最中 に すみません 。 ちょっと この あと 予定 が ある んで そろそろ 失礼 させて ください 。」 と 言って 、席 を 立った 。 自分 の 分 だけ お会計 を して 、外 に 出よう と したら 、雨 が 結構 降っている のに 気 が ついた 。 しまった 。 今日 に 限って 傘 持って ない 。 と 思った 瞬間 に 、頭上 に 傘 が スッと 現れた 。 飛行機 好き の 彼 が 、飛行機 柄 の 傘 を 持って 私 に 差し出している 。 「駅 まで 一緒に 行きましょう か 」と 言われ 、断り よう も なく 、歩き 始めた 。 ふと 隣 を みる と 、彼 は すまなそうに している 。 飛行機 が 好き すぎて 飛行機 の 話題 に なる と 、しゃべり すぎて しまい 、いつも それ が 原因 で お見合い が ダメ に なって しまう らしい 。 駅 まで の 道 で 、飛行機 オタク の 人 の こと を 「空 男 (そらお )」って 言う ん だ と 教えて くれた 。 歴史 好き の 女子 は 『歴女 』、鉄道 オタク は 『鉄男 』だったっけ 。 う 〜ん 、空 男 かあ ・・・ 。