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百物語 - Yōkai​ Stories, カエル 石

カエル 石

カエル 石

むかし むかし 、ある ところ に 、とても カエル に よく 似た 大きな 石 が ありました 。 この 石 は 『カエル 石 』と 呼ばれ 、自分 の 上 に 止まった 小鳥 を パクリ と 食べて しまう と の 言い伝え が ありました 。

ある 日 の 事 、近く の 子どもたち が 度胸試し に 、その カエル 石 に さわろう と し ました 。 一人 の 子ども が カエル 石 に 恐る恐る 近づいて いく と 、ふいに 空 から 一羽 の スズメ が 飛んで きて カエル 石 の 上 に 止まりました 。 する と カエル 石 が 大きな 口 を 開けて 、自分 の 上 に 止まって いる スズメ を パクリ と ひと 呑み に した のです 。 「カ 、カエル 石 が 本当に 鳥 を 食った ! 子ども たち から 話 を 聞いた 大人 たち が 半信半疑 で カエル石 の 所 に やって来る と 、その 大人 たち が 見ている 前 でも カエル石 は 自分 の 上 に 止まった 小鳥 を パクリ と 呑み込んだ のです 。 「本当 だ ! 本当に カエル石 が 鳥 を 食った ぞ ! 」そして その 日 以来 、カエル石 は さかんに 小鳥 を 食べる ように なった のです 。

そんな ある 日 、一人 の お百姓 が 畑仕事 を しながら カエル石 の 様子 を 観察している と 、何と カエル石 は 日 が 暮れる まで の 間に 三十 羽 も の 小鳥 を 食べてしまった のです 。 「 一 日 で 三十 羽 なら 、 ひと 月 で 九百 羽 だ 。 このまま で は 、 村 の 小鳥 は 全部 食べ尽くされて しまう ぞ 」 お 百姓 は 村人 たち と 話し合い 、 その 日 の 真 夜中 、 カエル 石 の 口 の まわり を 丈夫な 縄 で ぐるぐる巻き に しばりました 。 「さすが の カエル石 でも 、これ で 口 を 開けられ まい 」

次の 朝 、お百姓 が 畑 に 出て カエル石 の 様子 を 見ている と 、カエル石 の 上 に スズメ が 三 羽 止まりました 。 「カエル 石 め 、スズメ を 食おう に も 、その 口 で は 食えない だろう 」お百姓 が そう 思っている と 、カエル石 は 難無く 口 を 縛っている 縄 を 引きちぎり 、大きな 口 を 開けて 三羽 の スズメ を パクリ と 呑み込んで しまった のです 。 「 なんという 力 だ 。 もう カエル石 に は 、誰 も 近寄らせない ように しない と 」こうして 村人たち は カエル石 に 近づく 事 を 禁止した ため 、今では どの 石 が カエル石 か 誰 も 覚えていない と いう 事 です 。

でも 今 も 、カエル 石 は 上 に 止まった 小鳥 を 食べて いる のでしょう ね 。

おしまい

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