千手 観音
千手 観音
ある ところ に 、ひどく 貧乏 な お寺 が ありました 。 その 日 の 食べる 物 に も 困った 和尚 さん は 、 ( ここ は 思い切って 、 千手 観音 ( せんじゅ かんのん ) さま の お 開帳 ( かいちょう → ふだん 見せない 物 を 公開 する こと ) を やって人 を 集めよう ) と 、 決心 しました 。 この 観音 さま は 寺 代々 の 宝物 で 、 参詣 ( さんけい → 神仏 に おまいり に 行く こと ) の人 に も 見せた 事 が ありません でした 。
さて いよいよ 、 千手 観音 さま の お 開帳 を 始めます と 、 「 ありがたい お 姿 が 拝め る 」 と 、 近隣 諸国 ( きんりん しょこく ) から 行列 を 作って 、 人々 が 参詣 に 集まって 来ました 。 おかげ で お寺 は 、押すな押すな の 大賑わい です 。 ある 日 の 事 、参詣人 の 一人 が 和尚さん に 尋ねました 。 「千手 観音 という 、この 仏さま は 、お手 が 千本 も ございます そうで 」「さよう 」「それなのに 、お足 の 方 は たった の 二本 。 これ は まあ 、どうした わけ で ございましょう か 」尋ねれた 和尚さん は 観音さま に 一礼 して から 、真面目な 顔 で 答えました 。 「それ は 、良い ところ ヘ お 気 が つかれ ました 。 その お あし (→お 金 )が 足り ませ ぬ ので 、こうして お 開帳 を いたした ので ございます 」
♪ ちゃん ちゃん ( おしまい )