落とし物
ある 日 、 主人 と 小僧 が 浅草 ( あさく さ ) の 観音 ( かんのん ) さま に お参り に 行き ました 。 浅草 は 大変な 賑わい で 、 境内 は 多く の 人 で ごったがえして い ます 。 小僧 は 、 主人 の そで を 引っ張って 言い ました 。 「 旦那 さま 、 旦那 さま 。 こう 混雑 して おり ます と 、 何 か 落とす かも しれ ませ ん 。 落とし物 に は お 気 を つけ 下さい 」 「 おお 、 よく 気 が ついた な 。 わし は 落とさ ぬ が 、 先ほど お前 に 預けた お 金 は 大丈夫 ? 」 する と こぞう は 、 胸 を 張って 言い ました 。 「 はい 、 それ は もう 、 とっくに 落とし ました 」
♪ ちゃん ちゃん ( おしまい )