立てば 出ます
立てば 出 ます
ある 侍 が 、使い の 途中 で 便所 に 行き たく なり ました が 、いっしんに がまん して 両 国 (りょう ごく )まで やって 来 ました 。 両 国 まで 来れば 、どこか で 用 が たせる だろう と 思い 、ほうぼう 便所 を 探し ました が 見当たり ませ ん 。 ふと 橋 の そば を 見る と 、 菜 ( な )っぱ 売り が 青い 顔 で 座って おりました ので 、 侍 は かけより 、 「 この 辺 に 、 便所 は あり ませ ぬ か ? 」 と 、 聞く と 、 菜っぱ 売り は 、 「 わたし も 探して います が 、 あり ませ ぬ 」 「 お前 も 便所 を 探して おいで か 。 ・・・しかし 、探して いる の なら 、なぜ そこ に 、そうして しゃがんで いる のじゃ ? 」と 、言う と 、菜 っぱ 売り は 苦しそうに 、「立てば 、・・・出ます 」
おしまい