看病
ある 時 、 一 人 暮らし の 八 五郎 ( は ちご ろう ) が 病気 に なり ました 。 「 おいおい 、 八 こう の 奴 が 病気 だって さ 。 みんな で お 見舞い に 行って やろう じゃ ない か 」 こうして 八五 郎 の 友だち が 二 、 三 人 集まって 、 お 見舞い に 行く 事 に なり ました 。 「 よう 、 具合 は どう だ ? 安心 し な よ 、 おれたち が 看病 して やる から な 」 友だち が 言う と 、 八 五郎 は 嬉し涙 を 流し ました 。 「 ありがたい 、 持ち べき 物 は 友 だ な 。 まあ 何も ない が 、 賑やかに 話 でも して いって くれ 」 「 そうかい 、 それ じゃあ 何 か 用 が あったら 声 を かけろ よ 。 遠慮 なんか する 事 は ない ぞ 」 そう 言って 友だち は 賑やかに 話 など を して い ました が 、 その うち に 花 札 が 始まって しまい ました 。 勝った の 負けた の と やって いる ところ へ 、 八 五郎 が 声 を かけ ました 。 「 もしもし 、 水 を 一杯 くだされ 」 「・・・」 「 もしもし 、 すみません が 、 お 水 を ・・・」 「 ああ 、 今 やる ぞ 」 友だち は 声 ばかり で 、 いつまで たって も 来て くれ ませ ん 。 たまりかねた 八 五郎 が 、 ふらふら と 起きて 来た の を 友だち が 見つけて 言い ました 。 「 これ 、 どこ へ 行く のだ 、 寝て い ない と 危ない ぞ 」 「 ちょっと 、 水 を 飲み に 」 する と 友だち が 、 次々 と 言い ました 。 「 おお 、 それ なら ついでに 、 おれ に も 水 を 持って 来て くれ 」 「 おお 、 おれ は 酒 だ 。 酒 を 持って 来て くれ 」 「 おれ に は まんじゅう だ 。 なければ 買って 来て くれ 」 「・・・・・・」
この 様 な 友だち を 、 悪友 と 言い ます 。
♪ ちゃん ちゃん ( おしまい )