コウノトリ
むかし むかし 、 ある 山 かげ の 家 の 屋根 に 、 コウノトリ が 巣 ( す ) を 作って いました 。 巣 の 中 に は 、四 羽 の ヒナ が います 。 それを 、お母さん の コウノトリ が 抱いて いました 。 屋根 の 上 で お父さん の コウノトリ は 、一 本 足 で 立って 見張り を して いました 。 山すそ の 道 で 、村 の 子ども たち が 遊んで いました 。 屋根 の 上 の コウノトリ を 見て 、こんな 歌 を うたいました 。 ♪ コウノトリ 、 コウノトリ ♪ 一 本 足 の 立ち ん ぼう ♪ おかみ さん は 、 巣 の 中 で ♪ 四 羽 の ヒヨコ を 抱いてる が ♪ 一ばん め ー は 、 しめられて ♪ 二 ばん め ー は 、 なぐられて ♪ 三 ばん め ー は 、 丸焼き で ♪ 四 ばん め ー は 、 むか れる ぞ これ を 聞く と 、 コウノトリ の 子ども たち は ビックリ して しまいました 。 「ねえ 、 お 母さん 、人間 の 子 が 、あんな 悪 口 を 言って る よ 」「ねえ 、 ぼく たち 、本当に しめら れる の ? 」 「 本当に 、焼か れる の ? 」口々に 、 心配 そうに 聞き ました 。 すると お 母さん は 、大きく 首 を 横 に ふって 、「そんな 事 が 、ある もん です か ! 」と 、言いました 。 「心配 しなくて いい んです よ 。 はやく 大きく なって 、みんな で 広い 草原 の 方 へ 飛んで 行きましょう ね 。 草原 に はね 、大きな お池 が あって 、それは それは 楽しい の よ 」「わ あ 、すてきだ なあ 」ヒナドリ たち は 、喜んで 言いました 。
次の 日 も 、村 の 子ども は コウノトリ を 見る と 、♪一ばん めー は 、しめられて ♪二 ばん めー は 、なぐられて ♪三 ばん めー は 、まるやき で ♪四 ばん めー は 、 むか れる ぞ と 、歌いました 。 ヒナドリ たち は 、それを 聞く と 、「いやだ なあ 。 また あんな 事 言って 」「本当に 、大丈夫 かしら ? 」と 、顔 を しかめました 。 「あんな 悪口 、聞かない ふりを して おい で 」と 、お母さん の コウノトリ は 言いました 。 「それ より も 、もう そろそろ 飛ぶ おけいこ を し なければ いけません 。 いい ? ほら 、こういうふうに 首 を あげて 、こんなふうに 足 を そろえて 、いち 、に 。 いち 、に 。 ・・・この 練習 を する のです 」「はーい 。 いち 、に 。 いち 、に 」四 羽 の 子ども の コウノトリ は お母さん の する ように して みました が 、なかなか うまく 出来ません 。 ヨロヨロ して 、巣 の 外 へ 転がり落ちそうに なって しまい ました 。 でも 毎日 毎日 練習 して いる うち に 、うまく 出来る ように なり ました 。 そして 、ついに 飛べる ように なった のです 。 「さあ 、広い 世の中 へ 出て行くんだ 」コウノトリ たち は 、もう 村 の 子ども の 歌 など なんでも ありません 。 みんな 目 を かがやか せて 、パタ 、パタ 、パタ 、パタ と 、あかるい 空 へ 飛び 立って いきました 。
おしまい