朗読 原稿 [第 6回 ]優雅 な 箸 づかい
[第 6回 ]優雅 な 箸 づかい 滅多に 着ない たった 一枚 の よそいき を 手に入れる より 、毎日 履く 靴 を 上等 に する ような おしゃれ が 格好良い と 思う のです 。 「これ さえ 身につけて いれば 、どんな とき も なんとかなる 」という 一つ が 何か は 、人 によって 違います が 、品物 以外 で 、どんな 人 に も 役立つ お守り が あります 。 それ は あいさつ と 箸 づかい 。 「おはよう 、こんにちは 」といった あいさつ が 自分 を 守って くれる 話 は すでに 書きました が 、優雅 な 箸使い も 日本人 にとって は 心強い 味方 に なります 。 食事 の マナー は あれこれ ややこしい のです が 、いちばん の 基本 は お箸 でしょう 。 簡素 な 朝ごはん でも 、格式 の 高い 懐石料理 でも 、和食 は 必ず お箸 を 使います 。 お箸 さえ 完璧 に 使いこなせれば 、それで なんとか 大丈夫 。 「すみません 、箸 づかい が 下手 で 」と言う 人 も たくさん います が 、だからこそ 箸 づかい を うまく する だけ で 、品格 が ちがって くる と 僕 は 感じる のです 。 お箸 は 毎日 使う もの なので 、練習 の チャンス は たくさん あります 。 おまけに 、僕 は 目 から ウロコ の 秘策 を 教えて もらいました 。 秘策 といっても 実に 単純 で 、その 方法 は お箸 の 上 の ほう を 持って 使う こと 。 人 は 普通 、お箸 の 真ん中 あたり を 持ち 、下手 な 人 ほど 下 の ほう を 持つ らしい のです 。 逆に言えば 、できるだけ 上 の ほう を 持つ と 、とても きれい に 見える という こと です 。 位置 を 変える だけ で 優雅 に なり 、箸 づかい 名人 に なる 第一歩 と なります 。 誰か と 一緒に 食事 を すると きも 安心 だ し 、自信 に なります 。 食事 の 機会 というのは 正式 な 会席 ばかり ではなく 、"ちょっと お 蕎麦屋 さん で 「という 場合 も ある でしょう 。 そう 考えれば 、優雅 な 箸 づかい の 出番 は 多い もの 。 一人 で 食べる とき も ていねい な 箸 づかい を すれば 、あなた の 暮らし は 変わります 。 松浦 弥太郎 «今日 も ていねい に 。