HikarunoGoEpisode 1( audio + subtitle )
誰 だ ?
これ は 最善 の 一手 で は ない
最強 の 一手 で も ない
走れ あかり
じいちゃん ちゃ すぐそこ だ !
もう だから まっすぐ 帰ろう って 言った のに
爺ちゃん ?
爺ちゃん ? 上がら せて もらう よ ねー 本当に いい の ?
うん ー どれ も ぱっと しない な ー
ヒカル
もう 出よう よ
気味 悪い よ
勝手 に そんな こと して いい の
この 間 の 社会 の テスト で 八 点 しか 取れ なくて さ
小遣い 止められてんだ
お ! これ なんか いい んじゃ ない か
これ 知っている
五目並べ する 台 でしょう
かなり 古 そうだ な
爺ちゃん が 昔 使って た やつ
こりゃ 高値 で 売れる かも な
ね ー 本当に いい の ?
平気 ~ 平気 ~
きっと 爺ちゃん だって 忘れ て よ
それ に こいつ だって 埃 取って やりゃ
それにしても ぜんぜん 落ち ない ぞ この 汚れ
うん ? 汚れて なんか ない よ きれいじゃ ない
これ どこ ? ここ 何も ない よ どこ ? ここ だって ば
見える の です か
だから 先 から そう 言って
私 の 声 が 聞こえる のです か
私 の 声 が 聞こえる のです ね
やっぱり そんな 痕 なんて
誰 だ ?
いやだ ! ヒカル 変な こと 言わ ないで
見つけた やっと 見つけた
爺ちゃん か ? 出て 来い よ
わ …私 帰る よ
あまねく 神 感謝 し ます
私 は
私 は 私 は 今 一 度 現世 に 戻る
どうした の ヒカル
ヒカル お 祖父さん ヒカル が 大変 だ よ
誰 だ お前 は ?
藤原 佐 為 ( ふじ わら の さい )
佐 為
?何者 だ ? 平安 の 都 で 大君 に 囲碁 を 教えて おり ました
毎日 毎日
来る 日 も 来る 日 も 囲碁 を 打って いた 私 は とても 幸せでした
しかし 私 以外 に もう 一人 大君 の 指南役 が おり ました
ある 日 彼 が 大君 に 進言 した のです
指南 役 は 一 人 で 十 分
対局 にて 雌雄 を 決し
勝者 のみ を お召し くだされ と
それ で ?
戦った んだろう ?
どっち が 勝った の さ ?
盤面 互角 で 対局 は 進み
皆 の 視線 が 注がれ る 中 で
私 だけ が それ を 目 に した の は
本当に 偶然 でした
彼 の 碁笥 の 中 に 白石 が 混じって いた の です
それ を あの 者 は 一瞬 の 隙 を ついて
自分 の アゲハマ に した のです
ずる した んだ
私 が 声 を あげよう と した 時
そ なた ! 今 !
おい ! 貴 様
今 碁 笥 に 混じって いた 黒石 を 自分 の アゲハマ に した な
な っ 何 を 言う !
それ は 今 そ なた が した こと で は ない か
これ は なんと つまらぬ 言い訳
皆 の 目 を 盤上 に 注が れて いる の を よい こと に
碁 笥 に 混じって いた 私 の 石 を アゲハマ に した で は ない か !
そなた こそ いい加減な
見苦しい ぜ 静まれ
そのような 下卑た 行為 が 余の 前 で 行われた など と
考え たく も ない よ
続ける が よい
私 は 負け ました
心 の 動揺 を 抑え きれ ぬ まま
さかしい ごまかし を した という 汚名 まで ついて
都 を 追い出さ れた 私 に
生きる 術 は あり ませ ん
それ から 二 日 後
私 は 入水 した のです
私 は もっと
もっと 碁 を 打ち たかった
成仏 でき ぬ 私 の 魂 が ある 碁盤 に 宿り
遥かな 年 を 経て
瀬戸 の 海 に 浮かぶ 因島 で
ある 少年 お 声 を 聞きました
彼 の 名 は 虎次郎
少年 よ
私 の 流した 悔し涙 が 見える の ならば
そな たに 心 の 片隅 に 私 を 住まわ せて おくれ
虎 次郎 の 名 は 秀策 と 改め られ
二十 歳 で 師 の 跡目 と なり
十四 歳 本因坊 秀 策 を 名乗る こと に なった のです
本因坊 秀 策 ?
しかし 虎 次郎 は は やり 病 に 倒れ
ある 夜 三十四 歳 の 若 さ に して 彼 は …
碁盤 に ついて た 血 は そい つの もの だった の か
それ で 俺 に 乗り移った の は
また 碁 が 打ち たい って わけ か
はい なぜなら 私 は まだ
「神 の 一手 」を 極めて いない
ヒカル お前 昨日 救急車 乗った んだ って ? うん ?うん …
ヒカル ?
ヒカル 本当に 大丈夫 ?
何 が あった の ? 昨日 それ が さ 自分 でも よく 覚えて ない んだ 起きたら もう 今日 に なって て
後ろ の 人 に 回して ください
はい はじめて ください
歴史 の 問題 です か
お前 !
何 で すか
あっ いえ …その …すみません
座って テスト を 続け なさい
昨日 の あれ は 夢 じゃ なかった んだ
はい って 、お前 の 名前 何 だった っけ ? Sai です
SAI か
おまい そんなに 碁 が 好き ?
はい まだ 碁 が 打ち たい ? はい でも わり ぃな 俺 碁 なんて ぜんぜん やる 気 ない から
ヒカル ! ?進藤 君 !?何 を した テメー なっ何も してません 何も
ヒカル 大丈夫 ?
進藤 君 進藤 君 大丈夫 ? 保健 室 に 行く ?
もう 平気 っす
碁 を 打て ない と いう 私 の 悲しみ が
あなた の 意識 を 包んだ だけ です
ったく 千年 に 及ぶ お前 の 情熱 に は 舌 を 巻く ぜ
でも な 俺 に は 俺 の 人生 設計 が ある んだ
なぁ 俺 以外 の やつ じゃ だめな の ? 乗り移る の
たぶん
…分かった よ 偶に 打つ だけ なら いい か
けど 俺 の 心 は 俺 の もの だ から な
勝手に 話しかけて くる な !
はい !
ええ っと …
誰 だった っけ な
後 十分 です よ
もう できた 人 は 間違い は ない か もう 一度 チェック し ましょう ね
だめ だ
佐 為 お前 知って る か 天 保 の 改革 って
天 保 の ? 老中 の 水野 様 が 始め られた ?
それ それ
あ ~懐かしい
一 度 城 中 で 碁 を 打った こと が ある んです よ
じゃ ベリ も 知って る
ベリ ?
ベリ だ よ 黒船 率いて やってきた
あ ベルリ 提督 です ね
それ その ベルリ 提督 は どこ に 着た んだ
浦賀 です
あの 時 は 大騒ぎ でした
浦賀 っと …
佐 為 はい ? お前 って けっこう 使える 奴 だ な
進藤 君 何 独り言 言って る の ?
テスト は もう できた の ?
もう ちょっと です
がんばって ね
人 の 体 を 通り抜けて おきながら 謝り も し ない
なんと 無礼 な
ヒカル この 時代 の 女性 は 皆
分かった 分かった
分かった から そう 頭 の 中 で 騒ぐ な
終わったら 碁 の 打てる 所 へ 連れてって やる から
うわ ~すごい 人 です ね
天下 の 大 東京 だ から な
そいで そいで
どこ で 碁 を 打つ んですか
碁 会所
祖父 ちゃん が 時々 行ってる らしい だけど
碁 の 好きな おやじ たち が 集まって 碁 を 打つ 場所 が ある んだ と
いつ の 時代 でも 囲碁 を 愛する 人 は いる のです ね
あら こんにちは どうぞ
わ ~じじ ぃば っか し
あの 君 ここ 初めて
ここ も 何も まるっきり 初めて
誰 でも 打てる の ?
打てる わ よ
じゃ はい 名前 書いて 棋 力 は どれ ぐらい ? 棋 力 ?
よく 分かん ない
人 と 対局 した こと ない んだ そこそこ 強い と 思う けど
あっ 子供 いる じゃ ん
あいつ と 打てる ?
あっ うん …でも あの 子 は …
対局 相手 を 捜して る の ?
いい よ 僕 打つ よ
でも この 子 …
奥 へ 行こう か
ちょっと 待って
子供 なら 五百 円 よ
え ? お 金 要る の ?
初めて ここ に 来て くれた んだ から 今日 は サービス して あげて よ
アキラ 君 が そう 言う なら
僕 は 塔 矢 アキラ 君 は ?
進藤 ヒカル 六 年生 だ
僕 も 六 年 だ よ
やっぱり 年寄り 相手 じゃ 盛り上がん ね もん な
棋力 は どの ぐらい ?
それ が …よく 分かんない んだ
けっこう 強い と 思う んだ けど
よく 分かん ない のに 強い の ?
じゃ とりあえず 君 の 置石 は 四 つ か 五 つ くらい に しよう か
置 石 って ハンデ の こと ?
いら ね ー よう そんな の お前 と 同い年 じゃ ん
塔 矢 アキラ 相手 に 置 石 なし だって ?
とんでもない ぼうず だ
いい よ じゃ 先手 で どうぞ
俺 ちょっと 打つ の が 遅い かも しれない けど 勘弁 な
佐 為 そんなに 嬉しい の か
140 年 ぶり だ もん な
ヒカル 行き ます よ
よ ~し !
の 四
右上 スミ 小 目
の …
、、、
思い切り 初心者 の 手つき だ な
の 十七
右下 スミ 小 目
の 十七 …
ここ か
の 十六
の 五
の 五 コスミ ? の 四 の 四 石 の 持ち方 は 初心者 だ けど 石 の 筋 は しっかり して いる
自分 で 強い と いう だけ ある
どうした ? 速く 打てよ
あっ ごめん
しかし 定石 の 型 が 古い
それ に 時々 変な 所 で 手 が 止まる の は なぜ だ ?
ええ っと の 十一
ここ か 僕 の 打ち込み に も 動じ ない いや 動じ ない ところ か
軽やかに かわして いく
その 白石 は あなた の もの です
取りなさ い
これ ?
はい の 十五 いい の ?
取ら れちゃ って
の 十四
これ 取れる んだ よ ね
はい どうした の ? その 白 の 九 子 が 死んだ のです
その 石 は 後 に ヒカル の アゲハマ に なり ます
こんなに いっぱい ! ?じゃ 楽勝 じゃ ん いいえ この 者 は それほど 柔 で は ありません
あの 九 子 は 私 が 取った ので は なく
彼 が 捨てた の です
よく 御覧 なさい
これ は ?
まだ やれる
左上 の 九 子 は 大きかった
僕 は 中央 の 空間 を 支配 して いる
大丈夫 な の ?
たぶん の 十三 の 五
ええ っと の …
そこ か
これ は …
これ は 最善 の 一手 で は ない 最強 の 一手 で も ない 僕 が どう 打って くる か 試して いる 一手 だ 僕 の 力量 を 計って いる
遥かな 高み から
じゃまだ ね
ありがとう ございました
あら っ 終わった の ?
うん やっぱり 対局 は まだ 早い わ 俺 打つ の すごく 時間 が かかって もう へとへと
あっそう そう
今度 子供 の 囲碁 大会 ある んだ けど
見 に 行って みたら
考え とく
今日 は ありがとう お 姉さん
また ね
アキラ 君 と やる の は 五十 年 早かった かな
えっ 負けた ? !そんな バカ な アキラ 君 が 負けた の か ?
アキラ 君 は プロ に 近い 実力 な んだ ぜ
置き 碁 だった んだろう
何 目 置か した って ?
先手 の 黒 番 で
何 目 差 だって
二 目 差
二目差 なら
コミ を 入れれば アキラ 君 の 勝ち じゃ
二目差 とか
そんな レベル じゃ ない
ちょ …ちょっと 待って よ
アキラ 君 が 負けた って 本当 な の ?
まさか …
だって あの 子
今 まで 一度も 対局 した こと が ない って 言った の よ
一 度 も …対局 した …こと が …ない …
何 なん だ 彼 は いったい
慣れ ない こと した から 疲れちゃった
ちった ぁ 満足 した か
はい よし じゃ 帰ったら 社会 の 宿題 だ なん なる と
走る ぞ