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Short histories for kids, 赤ずきんちゃん

赤 ずきん ちゃん

むかし むかし 、 ある ところ に 、 とても 可愛らしい 女の子 が い ました 。

ある とき 、 その 女の子 の おばあ さん が 、 赤い ビロード の きれ で 、 女の子 の かぶる ずきん を 作って くれ ました 。 その ずきん が 女の子 に とても 似合って いた ので 、 みんな は 女の子 の こと を 、「 赤 ずきん 」 と よぶ ように なり ました 。 ある 日 の こと 、 お 母さん は 赤 ずきん を よんで い い ました 。 「 赤 ずきん や 、 お ばあさん が ご 病気 に なって しまった の よ 。 おばあ さん は お前 を とって も 可愛がって くださった のだ から 、 お 見まい に 行って あげ なさい 。 きっと 、 喜んで くださる から 」 「 はい 、 お 母さん 」 「 それ じゃあ 、 この ケーキ と 、 上等な ブドウ 酒 を 一 本 持って お いき 」 赤 ずきん が おばあ さん の ところ へ 一 人 で 行く の は 、 はじめて の こと だった ので 、 お 母さん は 心配で たまり ませ ん 。 でも 、 お 母さん に は 用事 が あって 、 一緒に 行け ない のです 。 「 いい です か 、 途中 で みちくさ を して は いけ ませ ん よ 。 それ から 、 オオカミ に 用心 する のです よ 。 オオカミ は どんな 悪い こと を する か わから ない から 、 話しかけ られて も 、 知らん顔 して いる のです よ 」 「 はい 、 お 母さん 。 大丈夫 よ 」 赤 ずきん は 、 お 母さん を 安心 さ せる ように 元気 よく 、 「 いって き ま ー す ! 」 と 、 いって 、 出かけて いき ました 。 おばあ さん の 家 は 、 ここ から 歩いて 三十 分 ぐらい かかる 森 の 中 に あり ました 。 その 日 は とても 天気 の よい 日 で 、 赤 ずきん が スキップ し ながら 歩いて いる と 、 そこ へ オオカミ が 現れた のです 。 「 こんにちは 。 赤い ずきん が 可愛い 、 赤 ずきん ちゃん 」 オオカミ は ニコニコ し ながら 、 赤 ずきん に 話しかけ ました 。 赤 ずきん は 、 お 母さん に いわ れた こと を 思いだし ました が 、 動物 好き の 赤 ずきん に は 、 ニコニコ して いる オオカミ が 悪い 動物 に は 見え ませ ん 。 「 こんにちは 、 オオカミ さん 」 赤 ずきん が 返事 を して くれた ので 、 オオカミ は ニヤリ と わらう と たずね ました 。 「 赤 ずきん ちゃん 、 いま から どこ へ 行く の ? たった 一 人 で 」 「 あの ね 。 おばあ さん の お家 よ 。 おばあ さん が ご 病気 だ から 、 お 見まい に 行く の 」 「 そうかい 。 それ は えらい ねえ 。 ・・・ おや ? その バスケット の 中 に は 、 何 が 入って いる の か な ? 」 「 ケーキ と ブドウ 酒 よ 。 おばあ さん の ご 病気 が はやく よく なる ように 、 持ってきた の 」 「 なるほど 、 それ で どこ だい ? おばあ さん の お家 は 」 「 森 の ずっと おく の ほう よ 。 ここ から なら 、 歩いて 十五 分 くらい かかる わ 」 「 十五 分 か ・・・」 オオカミ は 、 ちょっと 考え ました 。 ( ばあさん の 家 を 探して 、 ばあさん を 食べて しまう に は 、 もう すこし 時間 が いる な 。 よし ・・・) 「 赤 ずきん ちゃん 。 おばあ さん の 家 に いく 前 に 、 まわり を 見て ごらん よ 。 こんなに きれいに 花 が さ いて いる し 、 小鳥 は 歌って いる よ 。 せっかく だ から 、 楽しく 遊び ながら 行ったら どうか な 。 たとえば 、 花 を つむ と か 」 赤 ずきん は 、 オオカミ の いう とおり だ と 思い ました 。 花 を つんで 持っていけば 、 おばあ さん は きっと 、 喜んで くれる に ちがい あり ませ ん 。 「 そう ね 、 オオカミ さん 、 あなた の いう とおり だ わ 。 あたし 、 お 花 を つみ ながら 行く わ 」 赤 ずきん は さっそく 、 いろいろな 花 を さがし はじめ ました 。 さて 、 赤 ずきん と 別れた オオカミ は 、 そのまま まっすぐ 、 おばあ さん の 家 へ 行き ました 。 トントン と 、 戸 を たたく と 、 「 は いはい 。 どなた か の ? 」 と 、 いう 、 おばあ さん の 声 が し ました 。 オオカミ は 、 女の子 の ような 声 を だし ました 。 「 赤 ずきん よ 。 ケーキ と ブドウ 酒 を 持ってきた の 。 開けて ちょうだいな 」 それ を 聞いた おばあ さん は 、 うれし そうな 声 で 、 「 おや 、 赤 ずきん かい 。 さあ さあ 、 カギ は かかって ない から 、 戸 を おして は いって おくれ 。 おばあ さん は からだ が 弱って いて 、 ベット から 起き られ ない から ね 」 「 そうかい 。 それ じゃあ 、 えんりょ なし に 」 オオカミ は 戸 を おし 開ける と 、 ベッド に ねて いる おばあ さん に 、 とびかかり ました 。 オオカミ は 、 こわ さ の あまり 気 を 失って しまった おばあ さん の 着物 と ずきん を とる と 、 あと は パクリ と 、 おばあ さん を 丸飲み に して しまい ました 。 それ から オオカミ は 、 おばあ さん の 着物 を きて 、 おばあ さん の ずきん を かぶり 、 ベッド の 中 へ もぐりこみ ました 。 その ころ 赤 ずきん は 、 まだ 花 を 取って い ました が 、 やがて 手 に 持ち きれ ない ほど 、 たくさん 取って しまう と 、 やっと おばあ さん の 家 へ 行く こと を 思いだし ました 。 「 そう だ わ 、 いそいで 行き ましょう 」 おばあ さん の 家 に 行って みる と 、 入り口 の 戸 が 開いて いた ので 、 赤 ずきん は 不思議に 思い ました 。 「 どうした んだろう ? おばあ さん は 、 いつも 戸 を 閉めて おく のに 」 赤 ずきん が 家 の 中 へ 入る と 、 いつも と ちがった 、 へんな におい が する ような 気 が し ました 。 でも それ が 、 オオカミ の におい だ と は 気 が つき ませ ん 。 部屋 の おく の ベッド に は 、 お ばあさん が ねて い ます 。 「 こんにちは 、 おばあ さん 」 赤 ずきん が 大きな 声 で あいさつ し ました が 、 なんの 返事 も あり ませ ん 。 赤 ずきん は 、 ベッド に 近づき ました 。 ( あら 、 おばあ さん の 様子 が 変 。 病気 で こんなに なって しまった の かしら ? ) 赤 ずきん は 思い切って 、 おばあ さん に たずねて み ました 。 「 おばあ さん 、 おばあ さん の 耳 は 、 ずいぶん と 大きい の ね 」 する と 、 おばあ さん に 化けた オオカミ が いい ました 。 「 そう と も 、 お前 の いう こと が 、 よく 聞こえる ように ね 」 「 それ に 、 目 が 大きくて 光って いる 。 なんだか こわい わ 」 「 こわがる こと は ない よ 。 かわいい お前 を 、 よく 見る ため だ から 」 「 それ に 、 おばあ さん の 手 の 大きい こと 。 おばあ さん の 手 は 、 こんなに 大きかった かしら ? 」 「 そうだ よ 。 大きく なくて は 、 お前 を だいて あげる こと が でき ない もの 」 「 それ から なんといっても 、 その 大き なお 口 。 おばあ さん の お 口 が あんまり 大きい ので 、 びっくり しちゃ った わ 」 「 そう と も 。 大きく なくて は 、 お前 を ・・・」 「 お前 を ? 」 「 食べ られ ない から さ ! 」 オオカミ は そういう と 、 赤 ずきん を パクリ と 飲み込んで しまい ました 。 「 ああ 、 食った 食った 。 ばあさん に 女の子 。 二 人 も 食って 、 まんぷく だ 」 オオカミ は 、 すっかり おなか が 大きく なった ので 、 そのまま いびき を かいて 寝て しまい ました 。 そこ へ 、 いつも この 森 で 狩り を して いる 猟師 ( りょうし ) が 通りかかり ました 。 「 おや ? ば あさ ま が 、 で っ かい いびき を かいて 寝て いる ぞ 。 ・・・ いつも と 、 様子 が ちがう ようだ が 。 見て こよう 」 猟師 が 家 の 中 へ 入って 、 ベッド に 近よる と 、 「 や やっ ! これ は オオカミ で は ない か ! 」 猟師 は 、 ねむって いる オオカミ を 鉄砲 で 殺して しまおう と 思い ました が 、 もしかすると 、 食べ られた おばあ さん が 、 おなか の 中 で 生きて いる かも しれ ない と 思って 、 大きな はさみ で オオカミ の おなか を ジョキジョキ と 切り はじめ ました 。 する と まず 、 赤い ずきん が 見え ました 。 そして 、 女の子 が とびだし ました 。 「 ああ 、 ビックリ した わ ! オオカミ の おなか の 中 って 、 まっくらな んです もの 」 その 次に 、 お ばあさん が オオカミ の おなか から 、 「 よ っこ ら しょ 。 やれやれ 、 ひどい めに あった よ 」 と 、 出て き ました 。 おばあ さん は 寝たきり で 動け なかった はずです が 、 オオカミ に 食べ られた ショック で 、 病気 が どこ か へ ふき飛んで しまった のです 。 元気に なった おばあ さん は 、 赤 ずきん に いい ました 。 「 赤 ずきん や 、 庭 に ある 石 を たくさん 持ってきて おくれ 。 この 悪い オオカミ を 、 こらしめて やら ない と ね 」 そして 赤 ずきん が たくさんの 石 を 持ってくる と 、 おばあ さん は 石 を オオカミ の おなか に つめこんで 、 おなか を はり と 糸 で ぬいあわせ ました 。 さて 、 しばらく した あと 、 やっと 目 を さました オオカミ は 、 のど が かわいて 近く の 川 に 行き ました 。 「 ああ 、 おなか が 重い 。 少し 食べ 過ぎた かな ? 」 オオカミ が 川 の 水 を 飲もう と した とたん 、 お腹 の 石 の 重 さ に バランス を くずして 、 オオカミ は そのまま 川 に ドボン と 落ちて しまい ました 。 悪い オオカミ が い なく なって 、 みんな は ひ と 安心です 。 ( ああ 、 こわかった わ 。 これ から は 二度と 、 みちくさ を し ない わ ) 赤 ずきん は 、 自分 に いいきかせた のでした 。


赤 ずきん ちゃん あか|| Little Red Riding Hood

むかし むかし 、 ある ところ に 、 とても 可愛らしい 女の子 が い ました 。 ||||||かわいらしい|おんなのこ||| Once upon a time, there was a pretty girl in a certain place.

ある とき 、 その 女の子 の おばあ さん が 、 赤い ビロード の きれ で 、 女の子 の かぶる ずきん を 作って くれ ました 。 |||おんなのこ|||||あかい|びろーど||||おんなのこ|||||つくって|| At one time, the girl 's grandmother made a girl' s cover with a red velvet finish. その ずきん が 女の子 に とても 似合って いた ので 、 みんな は 女の子 の こと を 、「 赤 ずきん 」 と よぶ ように なり ました 。 |||おんなのこ|||にあって|||||おんなのこ||||あか||||よう に|| Because that cow became very suited to girls, everyone began calling the girls "red squirrel". ある 日 の こと 、 お 母さん は 赤 ずきん を よんで い い ました 。 |ひ||||かあさん||あか|||||| One day my mother used a red one. 「 赤 ずきん や 、 お ばあさん が ご 病気 に なって しまった の よ 。 あか|||||||びょうき||||| "Red squirrel and mother got sick of it. おばあ さん は お前 を とって も 可愛がって くださった のだ から 、 お 見まい に 行って あげ なさい 。 |||おまえ||||かわいがって|||||みまい||おこなって|| Even if you take a grandma, you are pretty, so please go over looking. きっと 、 喜んで くださる から 」 「 はい 、 お 母さん 」 「 それ じゃあ 、 この ケーキ と 、 上等な ブドウ 酒 を 一 本 持って お いき 」   赤 ずきん が おばあ さん の ところ へ 一 人 で 行く の は 、 はじめて の こと だった ので 、 お 母さん は 心配で たまり ませ ん 。 |よろこんで|||||かあさん||||けーき||じょうとうな|ぶどう|さけ||ひと|ほん|もって|||あか||||||||ひと|じん||いく|||||||||かあさん||しんぱいで||| I'm sure you will be pleased. "" Yes, mother "" Well then, bring this one with a cup of superior wine "This is the reason why Red Kinkan goes alone to the grandmother, It was my first time that my mother would not stop worrying. でも 、 お 母さん に は 用事 が あって 、 一緒に 行け ない のです 。 ||かあさん|||ようじ|||いっしょに|いけ||の です However, my mom has an errand and I can't go with her. 「 いい です か 、 途中 で みちくさ を して は いけ ませ ん よ 。 |||とちゅう||||||||| "Okay, don't do it on the way. それ から 、 オオカミ に 用心 する のです よ 。 ||おおかみ||ようじん||の です| オオカミ は どんな 悪い こと を する か わから ない から 、 話しかけ られて も 、 知らん顔 して いる のです よ 」 「 はい 、 お 母さん 。 おおかみ|||わるい||||||||はなしかけ|||しらんかお|||の です||||かあさん 大丈夫 よ 」   赤 ずきん は 、 お 母さん を 安心 さ せる ように 元気 よく 、 「 いって き ま ー す ! だいじょうぶ||あか||||かあさん||あんしん|||よう に|げんき|||||-| It's okay. "Red hood is doing well so that your mother will be relieved," I will come! 」 と 、 いって 、 出かけて いき ました 。 ||でかけて|| I said, "I went out. おばあ さん の 家 は 、 ここ から 歩いて 三十 分 ぐらい かかる 森 の 中 に あり ました 。 |||いえ||||あるいて|さんじゅう|ぶん|||しげる||なか||| その 日 は とても 天気 の よい 日 で 、 赤 ずきん が スキップ し ながら 歩いて いる と 、 そこ へ オオカミ が 現れた のです 。 |ひ|||てんき|||ひ||あか|||すきっぷ|||あるいて|||||おおかみ||あらわれた|の です 「 こんにちは 。 赤い ずきん が 可愛い 、 赤 ずきん ちゃん 」   オオカミ は ニコニコ し ながら 、 赤 ずきん に 話しかけ ました 。 あかい|||かわいい|あか|||おおかみ||にこにこ|||あか|||はなしかけ| 赤 ずきん は 、 お 母さん に いわ れた こと を 思いだし ました が 、 動物 好き の 赤 ずきん に は 、 ニコニコ して いる オオカミ が 悪い 動物 に は 見え ませ ん 。 あか||||かあさん||||||おもいだし|||どうぶつ|すき||あか||||にこにこ|||おおかみ||わるい|どうぶつ|||みえ|| 「 こんにちは 、 オオカミ さん 」   赤 ずきん が 返事 を して くれた ので 、 オオカミ は ニヤリ と わらう と たずね ました 。 |おおかみ||あか|||へんじ|||||おおかみ||||||| 「 赤 ずきん ちゃん 、 いま から どこ へ 行く の ? あか|||||||いく| たった 一 人 で 」 「 あの ね 。 |ひと|じん||| Only one person." "That. おばあ さん の お家 よ 。 |||おいえ| おばあ さん が ご 病気 だ から 、 お 見まい に 行く の 」 「 そうかい 。 ||||びょうき||||みまい||いく|| それ は えらい ねえ 。 ・・・ おや ? その バスケット の 中 に は 、 何 が 入って いる の か な ? |ばすけっと||なか|||なん||はいって|||| 」 「 ケーキ と ブドウ 酒 よ 。 けーき||ぶどう|さけ| おばあ さん の ご 病気 が はやく よく なる ように 、 持ってきた の 」 「 なるほど 、 それ で どこ だい ? ||||びょうき|||||よう に|もってきた|||||| おばあ さん の お家 は 」 「 森 の ずっと おく の ほう よ 。 |||おいえ||しげる|||||| ここ から なら 、 歩いて 十五 分 くらい かかる わ 」 「 十五 分 か ・・・」   オオカミ は 、 ちょっと 考え ました 。 |||あるいて|じゅうご|ぶん||||じゅうご|ぶん||おおかみ|||かんがえ| ( ばあさん の 家 を 探して 、 ばあさん を 食べて しまう に は 、 もう すこし 時間 が いる な 。 ||いえ||さがして|||たべて||||||じかん||| よし ・・・) 「 赤 ずきん ちゃん 。 |あか|| おばあ さん の 家 に いく 前 に 、 まわり を 見て ごらん よ 。 |||いえ|||ぜん||||みて|| こんなに きれいに 花 が さ いて いる し 、 小鳥 は 歌って いる よ 。 ||か||||||ことり||うたって|| せっかく だ から 、 楽しく 遊び ながら 行ったら どうか な 。 |||たのしく|あそび||おこなったら|| Warum nicht dorthin gehen und Spaß am Spielen haben? たとえば 、 花 を つむ と か 」   赤 ずきん は 、 オオカミ の いう とおり だ と 思い ました 。 |か|||||あか|||おおかみ||||||おもい| 花 を つんで 持っていけば 、 おばあ さん は きっと 、 喜んで くれる に ちがい あり ませ ん 。 か|||もっていけば|||||よろこんで|||||| 「 そう ね 、 オオカミ さん 、 あなた の いう とおり だ わ 。 ||おおかみ||||||| あたし 、 お 花 を つみ ながら 行く わ 」   赤 ずきん は さっそく 、 いろいろな 花 を さがし はじめ ました 。 ||か||||いく||あか|||||か|||| さて 、 赤 ずきん と 別れた オオカミ は 、 そのまま まっすぐ 、 おばあ さん の 家 へ 行き ました 。 |あか|||わかれた|おおかみ|||||||いえ||いき| トントン と 、 戸 を たたく と 、 「 は いはい 。 とんとん||と||||| どなた か の ? 」 と 、 いう 、 おばあ さん の 声 が し ました 。 |||||こえ||| オオカミ は 、 女の子 の ような 声 を だし ました 。 おおかみ||おんなのこ|||こえ||| 「 赤 ずきん よ 。 あか|| ケーキ と ブドウ 酒 を 持ってきた の 。 けーき||ぶどう|さけ||もってきた| 開けて ちょうだいな 」   それ を 聞いた おばあ さん は 、 うれし そうな 声 で 、 「 おや 、 赤 ずきん かい 。 あけて||||きいた|||||そう な|こえ|||あか|| さあ さあ 、 カギ は かかって ない から 、 戸 を おして は いって おくれ 。 ||かぎ|||||と||||| おばあ さん は からだ が 弱って いて 、 ベット から 起き られ ない から ね 」 「 そうかい 。 |||||よわって||||おき||||| それ じゃあ 、 えんりょ なし に 」   オオカミ は 戸 を おし 開ける と 、 ベッド に ねて いる おばあ さん に 、 とびかかり ました 。 |||||おおかみ||と|||あける||べっど|||||||| オオカミ は 、 こわ さ の あまり 気 を 失って しまった おばあ さん の 着物 と ずきん を とる と 、 あと は パクリ と 、 おばあ さん を 丸飲み に して しまい ました 。 おおかみ||||||き||うしなって|||||きもの|||||||||||||まるのみ|||| それ から オオカミ は 、 おばあ さん の 着物 を きて 、 おばあ さん の ずきん を かぶり 、 ベッド の 中 へ もぐりこみ ました 。 ||おおかみ|||||きもの|||||||||べっど||なか||| その ころ 赤 ずきん は 、 まだ 花 を 取って い ました が 、 やがて 手 に 持ち きれ ない ほど 、 たくさん 取って しまう と 、 やっと おばあ さん の 家 へ 行く こと を 思いだし ました 。 ||あか||||か||とって|||||て||もち|||||とって|||||||いえ||いく|||おもいだし| 「 そう だ わ 、 いそいで 行き ましょう 」   おばあ さん の 家 に 行って みる と 、 入り口 の 戸 が 開いて いた ので 、 赤 ずきん は 不思議に 思い ました 。 ||||いき|||||いえ||おこなって|||いりぐち||と||あいて|||あか|||ふしぎに|おもい| 「 どうした んだろう ? おばあ さん は 、 いつも 戸 を 閉めて おく のに 」   赤 ずきん が 家 の 中 へ 入る と 、 いつも と ちがった 、 へんな におい が する ような 気 が し ました 。 ||||と||しめて|||あか|||いえ||なか||はいる||||||||||き||| でも それ が 、 オオカミ の におい だ と は 気 が つき ませ ん 。 |||おおかみ||||||き|||| 部屋 の おく の ベッド に は 、 お ばあさん が ねて い ます 。 へや||||べっど|||||||| 「 こんにちは 、 おばあ さん 」   赤 ずきん が 大きな 声 で あいさつ し ました が 、 なんの 返事 も あり ませ ん 。 |||あか|||おおきな|こえ|||||||へんじ|||| 赤 ずきん は 、 ベッド に 近づき ました 。 あか|||べっど||ちかづき| ( あら 、 おばあ さん の 様子 が 変 。 ||||ようす||へん 病気 で こんなに なって しまった の かしら ? びょうき|||||| )   赤 ずきん は 思い切って 、 おばあ さん に たずねて み ました 。 あか|||おもいきって|||||| 「 おばあ さん 、 おばあ さん の 耳 は 、 ずいぶん と 大きい の ね 」   する と 、 おばあ さん に 化けた オオカミ が いい ました 。 |||||みみ||||おおきい||||||||ばけた|おおかみ||| 「 そう と も 、 お前 の いう こと が 、 よく 聞こえる ように ね 」 「 それ に 、 目 が 大きくて 光って いる 。 |||おまえ||||||きこえる|よう に||||め||おおきくて|ひかって| なんだか こわい わ 」 「 こわがる こと は ない よ 。 かわいい お前 を 、 よく 見る ため だ から 」 「 それ に 、 おばあ さん の 手 の 大きい こと 。 |おまえ|||みる|||||||||て||おおきい| おばあ さん の 手 は 、 こんなに 大きかった かしら ? |||て|||おおきかった| 」 「 そうだ よ 。 そう だ| 大きく なくて は 、 お前 を だいて あげる こと が でき ない もの 」 「 それ から なんといっても 、 その 大き なお 口 。 おおきく|||おまえ|||||||||||||おおき||くち おばあ さん の お 口 が あんまり 大きい ので 、 びっくり しちゃ った わ 」 「 そう と も 。 ||||くち|||おおきい|||||||| 大きく なくて は 、 お前 を ・・・」 「 お前 を ? おおきく|||おまえ||おまえ| 」 「 食べ られ ない から さ ! たべ|||| 」   オオカミ は そういう と 、 赤 ずきん を パクリ と 飲み込んで しまい ました 。 おおかみ||||あか|||||のみこんで|| 「 ああ 、 食った 食った 。 |くった|くった ばあさん に 女の子 。 ||おんなのこ 二 人 も 食って 、 まんぷく だ 」   オオカミ は 、 すっかり おなか が 大きく なった ので 、 そのまま いびき を かいて 寝て しまい ました 。 ふた|じん||くって|||おおかみ|||||おおきく|||||||ねて|| そこ へ 、 いつも この 森 で 狩り を して いる 猟師 ( りょうし ) が 通りかかり ました 。 ||||しげる||かり||||りょうし|||とおりかかり| 「 おや ? ば あさ ま が 、 で っ かい いびき を かいて 寝て いる ぞ 。 ||||||||||ねて|| ・・・ いつも と 、 様子 が ちがう ようだ が 。 ||ようす|||| 見て こよう 」   猟師 が 家 の 中 へ 入って 、 ベッド に 近よる と 、 「 や やっ ! みて||りょうし||いえ||なか||はいって|べっど||ちかよる||| これ は オオカミ で は ない か ! ||おおかみ|||| 」   猟師 は 、 ねむって いる オオカミ を 鉄砲 で 殺して しまおう と 思い ました が 、 もしかすると 、 食べ られた おばあ さん が 、 おなか の 中 で 生きて いる かも しれ ない と 思って 、 大きな はさみ で オオカミ の おなか を ジョキジョキ と 切り はじめ ました 。 りょうし||||おおかみ||てっぽう||ころして|||おもい||||たべ|||||||なか||いきて||||||おもって|おおきな|||おおかみ||||||きり|| する と まず 、 赤い ずきん が 見え ました 。 |||あかい|||みえ| そして 、 女の子 が とびだし ました 。 |おんなのこ||| 「 ああ 、 ビックリ した わ ! |びっくり|| オオカミ の おなか の 中 って 、 まっくらな んです もの 」   その 次に 、 お ばあさん が オオカミ の おなか から 、 「 よ っこ ら しょ 。 おおかみ||||なか|||ん です|||つぎに||||おおかみ||||||| やれやれ 、 ひどい めに あった よ 」 と 、 出て き ました 。 ||||||でて|| おばあ さん は 寝たきり で 動け なかった はずです が 、 オオカミ に 食べ られた ショック で 、 病気 が どこ か へ ふき飛んで しまった のです 。 |||ねたきり||うごけ||はず です||おおかみ||たべ||しょっく||びょうき|||||ふきとんで||の です 元気に なった おばあ さん は 、 赤 ずきん に いい ました 。 げんきに|||||あか|||| 「 赤 ずきん や 、 庭 に ある 石 を たくさん 持ってきて おくれ 。 あか|||にわ|||いし|||もってきて| この 悪い オオカミ を 、 こらしめて やら ない と ね 」   そして 赤 ずきん が たくさんの 石 を 持ってくる と 、 おばあ さん は 石 を オオカミ の おなか に つめこんで 、 おなか を はり と 糸 で ぬいあわせ ました 。 |わるい|おおかみ||||||||あか||||いし||もってくる|||||いし||おおかみ|||||||||いと||ぬい あわせ| さて 、 しばらく した あと 、 やっと 目 を さました オオカミ は 、 のど が かわいて 近く の 川 に 行き ました 。 |||||め|||おおかみ|||||ちかく||かわ||いき| 「 ああ 、 おなか が 重い 。 |||おもい 少し 食べ 過ぎた かな ? すこし|たべ|すぎた| 」   オオカミ が 川 の 水 を 飲もう と した とたん 、 お腹 の 石 の 重 さ に バランス を くずして 、 オオカミ は そのまま 川 に ドボン と 落ちて しまい ました 。 おおかみ||かわ||すい||のもう||||おなか||いし||おも|||ばらんす|||おおかみ|||かわ||||おちて|| 悪い オオカミ が い なく なって 、 みんな は ひ と 安心です 。 わるい|おおかみ|||||||||あんしん です ( ああ 、 こわかった わ 。 これ から は 二度と 、 みちくさ を し ない わ )   赤 ずきん は 、 自分 に いいきかせた のでした 。 |||にどと||||||あか|||じぶん|||