-- 助けて --
次の 朝 、商人 は 手紙 を ゆき に 渡して 「都 に 着いた 後 で 、温泉 に 行って この 手紙 を そこ の 女将 に 渡して ください 。
その 人 は 私 の 姉 な のです 」と 言い ました 。
「分かり ました 。
必ず その 手紙 を お姉さん に お届け し ます 」と ゆき は 言い ました 。
それ から ゆき は 都 へ 向かい 、商人 は 別の 方 へ 行きました 。
間もなく ゆき は 浪人 ら に 出会い ました 。
「こんにちは 、お 侍 さま 。
私 は ゆき と 申し ます 」と ゆき は 浪人 の 頭 に 言い ました 。
「ふ ふ ふ 。
なんで そんなに 美しい 娘 が こんな 道 を 旅 して いる の かな 」と 頭 は 言い ました 。
「幸せ を 探す ため に 都 に 行く ところ です 」と ゆき は 言い ました 。
「今日 は ついてる ぞ 」と 頭 は 言って ゆき を 掴みました 。
「そう だ な 」と 他の 浪人 が 言い ました 。
「 いや !
侍 じゃない ! 山賊 だ わ ! 手 を 離して ! 助けて 助けて 助けて ! 」と ゆき は 叫びました 。
あっという間 に 一匹 、二匹 、ついに は 百匹 も の 狐 が 浪人 の 間 に 現れて 、浪人 を 咬んで 躓かせました 。
「 畜生 !
妖怪 が ! 逃げよう ! 」と 浪人 は 言い ました 。
「この お嬢さん は 俺 が 守って いる 。
貴様 の ような 奴 は 彼女 に 指 一 本 触れて は ならんぞ 」と 狐 は 浪人 の 頭 に 言い ました 。
それ から 浪人 は 皆 狐 に 追わられて 逃げて いきました 。
「狐 さま 、助けて くださって どうも ありがとう ございます 」と ゆき は 言い ました 。
「真珠 を もう 一 粒 差し上げ ましょう か 」
「そんなに 貰う こと は できません よ 」と 狐 は 答え 、「あと もう 二 回 まで 私 を 呼んで も 構いません 。
さあ 、気 を 取り直して 、旅 を 続けなさい 」と 励まし ました 。
「どうも 、ありがとうございます 。
それでは 失礼 します 」と言って 、都 へ と 歩き始めました 。