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ゆきの物語 (Yuki’s Story) by Richard VanHouten, ゆきの物語第四章 – Text to read

ゆきの物語 (Yuki’s Story) by Richard VanHouten, ゆきの物語第四章

Intermedio 1 di giapponese lesson to practice reading

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--商人 と の 出会い --

ゆき は 都 を 目指して 旅 を 続けました 。

歩き 通し だった ので 、日 が 沈む 頃 に なる と お腹 が 減り 始めました 。 ふと 足 を 止める と 、ゆき は 美味しそうな 匂い が 辺り に 漂っている こと に 気がつきました 。

「どこ から あんな 美味しそうな 匂い が して くる の かしら 」と ゆき は 思い ました 。

周り を 見回す と 、道端 に 天幕 が 張って ある の を 見つけました 。 天幕 に 近付く と 、その 匂い は いっそう 強く なり ました 。

天幕 に 着いた 時 、ゆき は 天幕 の 後ろ に いる 呉服商 を 見つけ ました 。

その 商人 は 夕食 の 仕度 を している ところ でした 。

「ごめん ください 」と ゆき は 商人 に 話しかけました 。

「どちら さま です か 」と 商人 は 尋ねました 。

「はい 、ゆき と 申し ます 。

美味し そうな 匂い に 誘われて まいりました 」と ゆき は 答え ました 。

「そう です か 。

かわいそうに お腹 を 空かしている んです ね 。 そう だ 。 お茶 を 入れて くれません か 。 一緒に 食べ ましょう 」と 商人 は 言い ました 。

「ありがとう ございます 」と ゆき は 答えました 。

それ から 、ゆき は 湯 を 沸かして 、お手前 を 披露 し ました 。

商人 は 、「確かに 良い お茶 を 使って は いる のです が 、それ でも 元 の 味 を 忘れて しまう ほど の 結構な お手前 でした 。

そんな 見事な 茶道 を 、都 以外 で 目 に する こと が 出来る と は 思い も しませんでした 」と 、驚きました 。 「どちら で これ を 習いました か 」「祖母 が 教えて くれました 」と ゆき は 答えました 。 「あなた の ように 美しく 、そして 見事な 茶道 で 美味しい お茶 を 入れる こと の 出来る 娘さん に は 、絹 の 着物 が よく 似合う と 思います 。

ちょうど ここ に 、綺麗な 絹 の 着物 が ございます 」と 商人 は 言い ました 。

「そう です か 。そういった もの を 今 まで 着た こと が ありません でした 。 ぜひ 、着て みたい のです が 、お金 が ありません 」と 、うつむき ながら 答えた 時 、旅 の 途中 で 漁師 から 貝 を もらった こと を 思い出しました 。 ゆき は 懐 の 中 の 真珠 を 取り出し ながら 、「これ と 交換 して いただけ ません か 」と 言い ました 。

「これほど 大きな 真珠 を 今まで 見た こと が ありません 」と 商人 は 言い ました 。

「その 真珠 一 粒 と 引き換え に 、私 の 一番 綺麗な 絹 の 着物 を さしあげます 」「これほど 綺麗な 着物 を 旅路 で 着る こと は できません 。 きっと 汚して しまう でしょう から 、もし よろしければ 、包んで ください ませんか 」と ゆき は お願いし ました 。

「はい 、もちろん です とも 。

ありがとう ございます 」と 商人 は 言って 、ゆき から 真珠 を もらい 、一番 綺麗な 着物 を 包んで ゆき に 渡しました 。

「どうして あなた の ような 美しい お嬢さん が 、このような 道 を 一人 で 旅 している のですか 」と 商人 は 聞きました 。

「幸せ を 探す ため に 都 に 行く ところ な のです 」と ゆき は 答えました 。

「そう です か 。でも 、この 道 を 一人 で 旅 する の は 危険 です よ 。 今夜 私 の そば で 寝た 方 が いい でしょう 。 そう すれば 、ここ で 私 が 護衛 を する こと が でき ます から 。 私 は 、明日 、発ちます が 、その 都 の 方 へ は 行きません 」と 商人 が 言いました 。

「ありがとう ございます 。

では 、お 言葉 に 甘えて 、今夜 ここ で 寝させて いただきます 」と ゆき は 答えて 、持っていた 布 を 地面 に 広げ 始めました 。

「地面 で 寝る の は かわいそう だ 。

私 の 天幕 で 寝て も かまいません よ 。 そこ の 垂れ幕 で 仕切ります から 、ご 安心なさい 」と 商人 が 言いました 。

「 はい 。

では 、そう させて いただきます 」と ゆき は 答えました 。 布 を 開いた とき 、一 冊 の 本 が 落ちました 。 「それ は 何 です か 」と 商人 は 聞きました 。

「家系 図 です 。

私 は 家族 の 最後 の 子孫 な ので 、他 に 誰 も 受け継ぐ 人 が いません 」と ゆき は 答えました 。

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