--狐 と の 出会い --しばらく 行く と 、ゆき は 焚き火 の そば に 座って 、兎 を 焼いている 狐 に 出会い ました 。 「こんにちは 、狐 さま 。
私 は ゆき と 申し ます 」と ゆき は 言い ました 。
「こんにちは 、ゆき ちゃん 」と 狐 は 答えました 。
「美味し そうな 匂い が し ます ね 。
私 は お腹 が 少し ・・・すみません 、狐 さま 。 よろしければ 、その 兎 を 分けて いただけません か 。 私 は 貝 を 少し 持っている のです が 」と ゆき は 言いました 。
「いい です よ 。
貝 を 分けて くれれば 、私 も 兎 を 分けて あげます 。 ところで 、どうして そんなに 美しい お嬢さん が このような 道 を 一人 で 旅している のです か 」と 狐 は 聞きました 。
「幸せ を 探す ため に 都 に 行く ところ です 」と ゆき は 答えました 。
「気 を 付けて 行く のです よ 」と 狐 は 言い ました 。
「 はい 。
ありがとう ございます 」と ゆき は 答えました 。
それ から ゆき は 貝 を 開け 始めました 。
驚いた こと に 、それぞれ の 貝 の 中 に 大きな 真珠 が 入って いました 。
「あの 、狐 さま 、この 貝 の 中 に 入っている 真珠 も お 受け取り ください 」と ゆき は 言い ました 。
「そんなに もらう こと は できません 」と 狐 は 答えました 。
「一粒 だけ でも 受け取って ください 」と ゆき は 言い ました 。
「あなた の ような 気前 の 良い 人間 に は 、これ まで 一度 も 会った こと が ありません 。
それでは 、真珠 を 一粒 と 、数 本 の 尻尾 の 毛 と を 交換 しましょう 。 もし 身 の 危険 を 感じる ような こと が あったら 、この 尻尾 の 毛 に 触れ ながら 『助けて 』と 三回 唱えて ください 。 そしたら 、私 たち 一族 は あなた を 助ける ために そこ に 現れます 。 三度 まで なら 助けて あげましょう 」と 狐 は 十 本 くらい の 毛 を 尻尾 から 抜き取り ながら 言い ました 。
「そんな 大切な もの を いただく こと は できません 」と ゆき は 言いました 。
「たいした 物 で は ない です よ 」と 狐 は 言い ました 。
「そこ まで おっしゃる の なら 、ありがたく 頂戴 し ます 」と ゆき は 真珠 と 尻尾 の 毛 を 交換 しながら 言い ました 。
兎 と 貝 を 焼き ながら 、ゆき は 残り の 真珠 を 懐 に 入れました 。
そして 尻尾 の 毛 を 結って 腕飾り を 作り 、自分 の 手首 に 巻きました 。
二人 が 兎 と 貝 を 食べた 後 で ゆき は 「ご馳走さま でした 。
いただいた ばかりで 申し訳ない のです が 、そろそろ 失礼 し ます 」と 言って 町 へ 向かい ました 。