屁 こき 夫婦
むかし むかし 、ある ところ に 、とても 貧乏 な 夫婦 が 住んで いました 。
夫婦 は 貧乏 で 食べる 物 が ない ので 、他の 家 が 捨てた イモ の 尻尾 ばかり を 食べて います 。
その ため に 二人 は 、いつも 大きな おなら を していました 。
「お前 、見て みろ 。 さっき から 、屁 が 止まらん わい 。 ほれ 、 ぴ ー ひ ゃら ぴ ー 」
「あら あら 、あなた の おなら は 、まるで お祭り の 笛 みたいです ね 。 ぴ ー ひ ゃ ら ぴ ー 」
「そう 言う お前 も 、お祭り の 笛 みたいだ ぞ 。 ぴ ー ひ ゃ ら ぴ ー 」
「ほんとう ね 。 わたし の お なら も 、お祭り の 笛 みたいだ わ 。 ぴ ー ひゃ ら ぴ ー 」
ある 日 の 事 、お城 の 殿さま が 領地 を 見 に やって来ました 。
村人 たち は みんな ひれ伏して 殿さま が 通り過ぎる の を 待って いる のです が 、こんな 時 でも 夫婦 の おなら は 止まりません 。
♪ ぴ ー ひ ゃら ぴ ー
♪ ぴ ー ひ ゃら ぴ ー
すると 、その 音 に 気づいた 殿さま が 、夫婦 に 近寄って きて 尋ねました 。
「 これ 。 さっき から 『♪ぴー ひゃら ぴー 』と 鳴って いる 、不思議な 音 は 何の 音 じゃ ? 」
「 はい 。 これ は 、わし ら の 屁 の 音 でして 。 ぴ ー ひ ゃ ら ぴ ー 」
「 屁 ? 屁 と な ? ・・・それ は 面白い 。 よければ 、もっと やって くれ ん か ? 」
殿さま の 言葉 に 男 は 前 口上 を する と 、お尻 を まくって 言いました 。
「はい 、それでは 失礼 して 。
わし ら は 日本 一 の 、屁 こき 夫婦 で ございます 。
ゆかいな 屁 を 、ひって ごらん に いれます ぞ 。
あっ、 そ ー れ ! 」
♪ ぴ ー 、 ぴ ー 、 ぴ ー ひ ゃ ら ぴ ー
♪ ぴ ー ひ ゃら ぴ ー ぷっ、 ぷっ、 ぷっ
♪ ぴ ー 、 ぴ ー 、 ぴ ー ひ ゃ ら ぴ ー
♪ ぴ ー ひ ゃら ぴ ー ぷっ、 ぷっ、 ぷっ
夫婦 の お なら は 、まるで お祭り の おはやし の ように ゆかい でした 。
「おおっ、見事、見事じゃ」
お 殿さま は 大喜び で 、夫婦 に たくさんの ごほうび を あげました 。
さて 、この 話 を 隣 の 欲張り 夫婦 が 聞きました 。
「何 だ 。 屁 を こく だけ で 、ほうび を もらえる の か 。 ・・・ よ ー し 、 わし ら も 屁 を こ いて 、 殿さま に ほうび を もらう ぞ 」
次の 日 、欲張り 夫婦 は イモ の 尻尾 を たくさん 食べる と 、殿さま が やって 来る 所 へ 先回り を しました 。
そして 殿さま が やって 来る と 、お尻 を まくって 言いました 。
「わし ら は 、天下一 の 屁 こき 夫婦 で ございます 。
昨日 の 貧乏 夫婦 と は 比べもの に ならない ほど 、ゆかいな 屁 を ひって ごらん に いれます ぞ 。
そ ー れ ! 」
そして 欲張り 夫婦 が お腹 に 力 を 入れる と 、
ぶり 、 ぶり ぶり ぶり ~っ
と 、お ならでは なく 、うんち を 出して しまいました 。
「この 、無礼 者 め ! 」
殿さま は カンカン に 怒り 、欲張り 夫婦 を 捕まえて 牢屋 に 入れて しまいました 。
おしまい