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1 - Harry Potter, 7.2 組 分け 帽子

7.2 組 分け 帽子

まだ 組 分け が すんで いない の は あと 三 人 だけ に なった 。 「 タービン ・ リサ 」 は レイブンクロ 一 に なった 。 次 は ロン の 番 だ 。 ロン は 青ざめて いた 。 ハリー は テーブル の 下 で 手 を 組んで 祈った 。 帽子 は すぐに 「 グリフィンドール ! 」 と 叫んだ 。

ハリー は みんな と 一緒に 大きな 拍手 を した 。 ロン は ハリー の 隣 の 椅子 に 崩れる ように 座った 。

「 ロン 、 よく やった ぞ 。 えらい 」

ハリー の 隣 から 、 パーシー ・ ウィーズリー が もったいぶって 声 を かけた 。 「 ザビニ ・ ブレーズ 」 は スリザリン に 決まった 。 マクゴナガル 先生 は クルクル と 巻紙 を しまい 、 帽子 を 片づけた 。

ハリー は 空っぽ の 金 の 皿 を 眺めた 。 急に お腹 が ペコペコ な のに 気 が ついた 。 かぼちゃ パイ を 食べた の が 大昔 の ような 気 が した 。

アルバス ・ ダンブルドア が 立ち上がった 。 腕 を 大きく 広げ 、 みんな に 会える の が この上 も ない 喜び だ と いう ように ニッコリ 笑った 。

「 おめでとう ! ホグワーツ の 新入 生 、 おめでとう ! 歓迎 会 を 始める 前 に 、 二 言 、 三 言 、 言わ せて いただきたい 。 では 、 いきます ぞ 。 そ ー れ ! わっしょい ! こらし ょい ! どっこ らし ょい ! 以上 ! 」 ダンブルドア は 席 に つき 、 出席 者 全員 が 拍手 し 歓声 を あげた 。 ハリー は 笑って いい の か 悪い の か わから なかった 。

「 あの 人 …… ちょっぴり おかしく ない ? 」 ハリー は パーシー に 聞いた 。

「 おかしい だって ? 」 パーシー は ウキウキ して いた 。 「 あの 人 は 天才 だ ! 世界 一 の 魔法使い さ ! でも 少し おかしい かな 、 うん 。 君 、 ポテト 食べる かい ? 」 ハリー は あっけにとられた 。 目の前 に ある 大 皿 が 食べ物 で いっぱいに なって いる 。 こんなに たくさん 、 ハリー の 食べたい 物 ばかり 並んで いる テーブル は 見た こと が ない 。 ローストビーフ 、 ローストチキン 、 ポークチョップ 、 ラムチョップ 、 ソーセージ 、 ベーコン 、 ステーキ 、 ゆでた ポテト 、 グリルポテト 、 フレンチフライ 、 ヨークシャープディング 、 豆 、 にんじん 、 グレービー 、 ケチャップ 、 そして なぜ か 、 ハッカ 入り キャンディ 。

ダーズリー 家 で は 飢え死に こそ し なかった が 、 一 度 も お腹 いっぱい 食べ させて は もらえ なかった 。 ハリー が 食べたい もの は 、 たとえ 食べ 過ぎて 気持 が 悪く なって も 、 みんな ダドリー が 取り上げて しまった 。 ハリー は 、 ハッカ 入り キャンディ 以外 は 全部 少しずつ お 皿 に 取って 食べ はじめた 。 どれ も これ も おいしかった 。

「 おいし そうです ね 」

ハリー が ステーキ を 切って いる と 、 ひだ 襟 服 の ゴースト が 悲しげに 言った 。

「 食べられ ない の ? 」 「 かれこれ 四百 年 、 食べて おりません 。 もちろん 食べる 必要 は ない のです が 、 でも なつかしくて 。 まだ 自己 紹介 して おりません でした ね 。 ニコラス ・ ド ・ ミムジー - ポーピントン 卿 と いいます 。 お 見 知り おき を 。 グリフィンドール 塔 に 住む ゴースト です 」

「 僕 、 君 の こと 知って る ! 」 ロン が 突然 口 を はさんだ 。

「 兄さん たち から 君 の こと 聞いて る よ 。 『 ほとんど 首 無し ニック 』 だ ! 」 「 むしろ 、 呼んで いただく のであれば 、 ニコラス ・ ド ・ ミムジー ……」 と ゴースト が あらたまった 調子 で 言い かけた が 、 黄土色 の 髪 の シェーマス ・ フィネガン が 割り込んで きた 。

「 ほとんど 首 無し ? どうして ほとんど 首 無し に なれる の ? 」 ニコラス 卿 は 会話 が どうも 自分 の 思う 方向 に は 進んで いか ない ので 、 ひどく 気 に 障った ようだった 。 「 ほら 、 この とおり 」

ニコラス 卿 は 腹立たし げ に 自分 の 左 耳 を つかみ 引っ張った 。 頭 が 首 から グラッ と はずれ 、 蝶番 で 開く ように 肩 の 上 に 落ちた 。 誰 か が 首 を 切ろう と して 、 やり そこねた らしい 。 生徒 たち が 驚く ので 「 ほとんど 首 無し ニック 」 は うれし そうな 顔 を して 頭 を ヒョイ と 元 に 戻し 、 咳払い を して から こう 言った 。

「 さて 、 グリフィンドール 新入 生 諸君 、 今年 こそ 寮 対抗 優勝 カップ を 獲得 できる よう 頑張って くださる でしょう な ? グリフィンドール が こんなに 長い 間 負け 続けた こと は ない 。 スリザリン が 六 年 連続 で 寮 杯 を 取って いる のです ぞ ! 『 血みどろ 男爵 』 は もう 鼻持ち なら ない 状態 です …… スリザリン の ゴースト です が ね 」

ハリー が スリザリン の テーブル を 見る と 、 身 の 毛 の よだつ ような ゴースト が 座って いた 。 うつろな 目 、 げっそり と した 顔 、 衣服 は 銀色 の 血 で べっとり 汚れて いる 。 マルフォイ の すぐ 隣 に 座って いる 。 マルフォイ は その 席 が お 気 に 召さ ない 様子 な ので ハリー は なんだか うれしかった 。

「 どうして 血みどろに なった の 」 と 興味 津々 の シェーマス が 聞いた 。

「 私 、 聞いて みた こと も ありません 」 と 「 ほとんど 首 無し ニック 」 が 言葉 を にごした 。 全員 が お腹 いっぱいに なった ところ で 食べ物 は 消え去り 、 お 皿 は 前 と 同じ ように ピカピカ に なった 。 まもなく デザート が 現れた 。 ありとあらゆる 味 の アイスクリーム 、 アップルパイ 、 糖 蜜 パイ 、 エクレア 、 ジャムドーナツ 、 トライフル 、 いちご 、 ゼリー 、 ライスプディング など など ……。

ハリー が 糖 蜜 パイ を 食べて いる と 、 家族 の 話題 に なった 。

「 僕 は ハーフ な んだ 。 僕 の パパ は マグル で 、 ママ は 結婚 する まで 魔女 だ と 言わ なかった んだ 。 パパ は ずいぶん ドッキリ した みたいだ よ 」 と シェーマス が 言った 。

みんな 笑った 。

「 ネビル は どう だい 」 ロン が 聞いた 。

「 僕 、 ばあちゃん に 育てられた んだ けど 、 ばあちゃん が 魔女 な んだ 」 ネビル が 話し出した 。

「 でも 僕 の 家族 は ズーッ と 僕 が 純粋 マグル だ と 思って た みたい 。 アルジー 大 おじさん と きたら 、 僕 に 不意打ち を 食わせて なんとか 僕 から 魔法 の 力 を 引き出そう と した の ── 僕 を ブラック プール の 桟橋 の 端 から 突き落としたり して 、 もう 少し で おぼれる ところ だった 。 でも 八 歳 に なる まで なんにも 起こら なかった 。 八 歳 の 時 、 アルジー 大 おじさん が うち に お茶 に きた 時 、 ぼく の 足首 を つかんで 二 階 の 窓 から ぶら下げた んだ 。 ちょうど その 時 エニド 大 おばさん が メレンゲ 菓子 を 持ってきて 、 大 おじさん たら うっかり 手 を 離して しまった んだ 。 だけど 、 僕 は まり みたいに はずんだ んだ ── 庭 に 落ちて 道路 まで ね 。 それ を 見て みんな 大喜び だった 。 ばあちゃん なんか 、 うれし泣き だ よ 。 この 学校 に 入学 する こと に なった 時 の みんな の 顔 を 見せ たかった よ 。 みんな 僕 の 魔法 力 じゃ 無理だ と 思って た らしい 。 アルジー 大 おじさん なんか とても よろこんで ヒキガエル を 買って くれた んだ 」

テーブル の 反対 側 で は 、 パーシー と ハーマイオニー が 授業 に ついて 話して いた 。

(「 ほんとに 、 早く 始まれば いい のに 。 勉強 する こと が いっぱい ある んです もの 。 わたし 、 特に 変身 術 に 興味 が ある の 。 ほら 、 何 か を ほか の もの に 変える って いう 術 。 もちろん すごく むずかしい って いわれて る けど ……」「 はじめ は 小さな もの から 試す んだ よ 。 マッチ を 針 に 変える と か ……」)

ハリー は 体 が 暖かく なり 、 眠く なって きた 。 来賓 席 を 見上げる と 、 ハグリッド は ゴブレット で グイグイ 飲んで いた 。 マクゴナガル 先生 は ダンブルドア 先生 と 話して いる 。 バカバカしい ターバン を 巻いた クィレル 先生 は 、 ねっとり した 黒 髪 、 鈎鼻 、 土気色 の 顔 を した 先生 と 話して いた 。

突然 何 か が 起こった 。 鈎鼻 の 先生 が クィレル 先生 の ターバン 越し に ハリー と 目 を 合わせた とたん 、 ハリー の 額 の 傷 に 痛み が 走った 。

「 イタツ ! 」 ハリー は とっさに 手 で パシリ と 額 を おおった 。

「 どうした の ? 」 パーシー が 尋ねた 。

「 な 、 なんでもない 」

痛み は 急に 走り 、 同じ ように 急に 消えた 。 しかし あの 目つき から 受けた 感触 は 簡単に は 振り払え なかった 。 あの 目 は ハリー が 大嫌いだ と 言って いた ……。

「 あそこ で クィレル 先生 と 話して いる の は どなた です か 」 と パーシー に 聞いて みた 。

「 おや 、 クィレル 先生 は もう 知って る んだ ね 。 あれ は スネイプ 先生 だ 。 どうりで クィレル 先生 が オドオド して る わけだ 。 スネイプ 先生 は 魔法 薬学 を 教えて いる んだ が 、 本当 は その 学科 は 教え たく ない らしい 。 クィレル の 席 を ねらって るって 、 みんな 知って る よ 。 闇 の 魔術 に すごく 詳しい んだ 、 スネイプって 」 ハリー は スネイプ を しばらく 見つめて いた が 、 スネイプ は 二度と ハリー の 方 を 見 なかった 。

とうとう デザート も 消えて しまい 、 ダンブルドア 先生 が また 立ち上がった 。 広間 中 が シーン と なった 。

「 エヘン ── 全員 よく 食べ 、 よく 飲んだ こと じゃ ろう から 、 また 二 言 、 三 言 。 新 学期 を 迎える に あたり 、 いくつか お 知らせ が ある 。 一 年生 に 注意 して おく が 、 構内 に ある 森 に 入って は いけません 。 これ は 上級 生 に も 、 何 人 か の 生徒 たち に 特に 注意 して おきます 」 ダンブルドア は キラキラッ と した 目 で 双子 の ウィーズリー 兄弟 を 見た 。

「 管理人 の フィルチ さん から 授業 の 合間 に 廊下 で 魔法 を 使わ ない ように と いう 注意 が ありました 」 「 今 学期 は 二 週 目 に クィディッチ の 予選 が あります 。 寮 の チーム に 参加 したい 人 は マダム ・ フーチ に 連絡 して ください 」 「 最後 です が 、 とても 痛い 死に 方 を し たく ない 人 は 、 今年 いっぱい 四 階 の 右側 の 廊下 に 入って は いけません 」 ハリー は 笑って しまった が 、 笑った 生徒 は ほんの 少数 だった 。

「 まじめに 言って る んじゃ ない よ ね ? 」 ハリー は パーシー に 向かって つぶやいた 。 「 いや 、 まじめ だ よ 」

パーシー が しかめ 面 で ダンブルドア を 見 ながら 言った 。

「 へん だな 、 どこ か 立入 禁止 の 場所 が ある 時 は 必ず 理由 を 説明 して くれる のに …… 森 に は 危険な 動物 が たくさん いる し 、 それ は 誰 でも 知っている 。 せめて 僕たち 監督 生 に は わけ を 言って くれて も よかった のに 」

「 では 、 寝る 前 に 校歌 を 歌いましょう ! 」 ダンブルドア が 声 を 張り上げた 。 ハリー に は 他の 先生 方 の 笑顔 が 急に こわばった ように 見えた 。

ダンブルドア が 魔法 の 杖 を まるで 杖 先 に 止まった はえ を 振り払う ように ヒョイ と 動かす と 、 金色 のり ぽん が 長々 と 流れ出て 、 テーブル の 上 高く 昇り 、 ヘビ の ように クネタネ と 曲がって 文字 を 書いた 。

「 みんな 自分 の 好きな メロディー で 。 では 、 さん 、 し 、 はい ! 」 学校 中 が 大声 で うなった 。 ホグワーツ ホグワーツ

ホグホグ ワッワッ ホグワーツ

教えて どうぞ 僕たち に

老いて も ハゲ て も 青二才 でも

頭 に ゃ なんとか 詰め 込める

おもしろい もの を 詰め 込める

今 は からっぽ 空気 詰め

死んだ ハエ やら がらくた 詰め

教えて 価値 の ある もの を

教えて 忘れて しまった もの を

ベスト を つくせば あと は お 任せ

学べ よ 脳みそ 腐る まで

みんな バラバラ に 歌い 終えた 。 とびきり 遅い 葬送 行進 曲 で 歌って いた 双子 の ウィーズリー 兄弟 が 最後 まで 残った 。 ダンブルドア は それ に 合わせて 最後 の 何 小節 か を 魔法 の 杖 で 指揮 し 、 二 人 が 歌い 終わった 時 に は 、 誰 に も 負け ない ぐらい 大きな 拍手 を した 。

「 ああ 、 音楽 と は 何にも まさる 魔法 じゃ 」

感激 の 涙 を ぬぐい ながら ダンブルドア が 言った 。

「 さあ 、 諸君 、 就寝 時間 。 かけ足 ! 」 グリフィンドール の 一 年生 は パーシー に 続いて ペチャクチャ と 騒がしい 人ごみ の 中 を 通り 、 大広間 を 出て 大理石 の 階段 を 上がった 。 ハリー の 足 は また 鉛 の ように 重く なった が 、 今度 は 疲れ と 満腹 の せい だった 。 とても 眠かった ので 、 廊下 を 通る とき 、 壁 に かけて ある 肖像 画 の 人物 が ささやいたり 生徒 を 指さしたり して も 、 気 に なら ず 、 パーシー が 引き戸 の 陰 と タペストリー の 裏 の 隠し ドア を 二 度 も 通り抜けた の に なんとも 思わ なかった 。 あくび を し 、 足 を 引きずり ながら 、 階段 また 階段 を のぼり 、 ハリー が いったい あと どの くらい かかる んだろう と 思った とたん 、 突然 みんな が 止まった 。

前方 に 杖 が 一 束 、 空中 に 浮いて いた 。 パーシー が 一 歩 前進 する と 杖 が バラバラ と 飛びかかって きた 。

「 ピーブズ だ 」

と パーシー が 一 年生 に ささやいた 。

「 ポルターガイスト の ピーブズ だ よ 」

パーシー は 大声 を 出した 。

「 ピーブズ 、 姿 を 見せろ 」

風船 から 空気 が 抜ける ような 、 大きい 無 作法 な 音 が それ に 応えた 。

「『 血みどろ 男爵 』 を 呼んで きて も いい の か ? 」 ボン と 音 が して 、 意地悪 そうな 暗い 目 の 、 大きな 口 を した 小 男 が 現れた 。 あぐら を かき 、 杖 の 束 を つかんで 空中 に 漂って いる 。

「 おお お ぉぉ ぉぉ ! か ー わ いい 一 年生 ちゃん ! なんて 愉快な んだ ! 」 小 男 は 意地悪な かん高い 笑い声 を 上げ 、 一 年生 めがけて 急 降下 した 。 みんな は ひょいと 身 を 屈めた 。

「 ピーブズ 、 行って しまえ 。 そう し ない と 男爵 に 言いつける ぞ 。 本気 だぞ 」

パーシー が 怒鳴った 。

ピーブズ は 舌 を ベーッ と 出し 、 杖 を ネビル の 頭 の 上 に 落とす と 消えて しまった 。 ついでに そこ に あった よろい を ガラガラ いわ せ ながら 遠のいて いく の が 聞こえた 。

「 ピーブズ に は 気 を つけた ほう が いい 」

再び 歩き 出し ながら パーシー が 言った 。

「 ピーブズ を コントロール できる の は 『 血みどろ 男爵 』 だけ な んだ 。 僕ら 監督 生 の 言う こと で さえ 聞きゃ し ない 。 さあ 、 着いた 」

廊下 の つきあたり に は 、 ピンク の 絹 の ドレス を 着た とて も 太った 婦人 の 肖像 画 が かかって いた 。

「 合言葉 は ? 」 と その 婦人 が 開いた 。

「 カプート ドラコニス 」

パーシー が そう 唱える と 、 肖像 画 が パッと 前 に 開き 、 その 後ろ の 壁 に 丸い 穴 が ある の が 見えた 。 みんな やっと その 高い 穴 に はい 登った ── ネビル は 足 を 持ち上げて もらわ なければ なら なかった ── 穴 は グリフィンドール の 談話 室 に つながって いた 。 心地よい 円形 の 部屋 で 、 フカフカ した ひじ かけ 椅子 が たくさん 置いて あった 。

パーシー の 指示 で 、 女の子 は 女子 寮 に 続く ドア から 、 男の子 は 男子 寮 に 続く ドア から それぞれ の 部屋 に 入った 。 らせん 階段 の てっぺん に ── そこ は 、 いくつか ある 塔 の 一 つ に 違いない ── やっと ベッド が 見つかった 。 深紅 の ビロード の カーテン が かかった 、 四 本 柱 の 天 蓋 つき ベッド が 五 つ 置いて あった 。 トランク は もう 届いて いた 。 クタクタ に 疲れて しゃべる 元気 も なく 、 みんな パジャマ に 着替えて ベッド に もぐりこんだ 。

「 すごい ごちそう だった ね 」

ロン が カーテン ご し に ハリー に 話しかけた 。

「 スキャバーズ 、 やめろ ! こいつ 、 僕 の シーツ を かんで いる 」

ハリー は ロン に 糖 蜜 パイ を 食べた か どう か 聞こう と した が 、 あっという間 に 眠り 込んで しまった 。

ちょっと 食べ 過ぎた せい か 、 ハリー は とても 奇妙な 夢 を 見た 。 ハリー が クィレル 先生 の ターバン を かぶって いて 、 その ターバン が ハリー に 絶え間 なく 話しかけ 、

「 すぐ スリザリン に 移ら なくて は なら ない 。 それ が 運命 な のだ から 」

と 言う のだ 。

「 スリザリン に は 行き たく ない 」

と 言う と 、 ターバン は だんだん 重く なり 、 脱ごう と して も 、 痛い ほど に 締めつけて くる ── そして 、 マルフォイ が いる 。 ハリー が ターバン と 格闘 して いる の を 笑い ながら 見て いる ── 突然 マルフォイ の 顔 が 鈎鼻 の スネイプ に 変わり 、 その 高 笑い が 冷たく 響く ── 緑色 の 光 が 炸裂 し 、 ハリー は 汗 びっしょり に なって 震え ながら 目 を 覚ました 。

ハリー は 寝返り を うち 、 再び 眠り に 落ちた 。 翌朝 目覚めた 時 に は 、 その 夢 を まったく 覚えて い なかった 。

7.2 組 分け 帽子 くみ|わけ|ぼうし 7.2 Kopplungskappen 7.2 Grouping hat 7.2 Tapas de emparejamiento 7.2 Capsules d'appariement 7.2 Caps koppelen 7.2 Nakładki parowania 7.2 Tampas de emparelhamento 7.2 Koppling av lock 7.2 帽子分组 7.2 帽子分組

まだ 組 分け が すんで いない の は あと 三 人 だけ に なった 。 |くみ|わけ|||||||みっ|じん||| Only three more people haven't been grouped yet. Solo tres personas más aún no se han agrupado. 「 タービン ・ リサ 」 は レイブンクロ 一 に なった 。 たーびん|りさ|||ひと|| "Turbine Lisa" has become Raven Cro. 次 は ロン の 番 だ 。 つぎ||||ばん| Now it's Ron's turn. ロン は 青ざめて いた 。 ||あおざめて| Ron was pale. ハリー は テーブル の 下 で 手 を 組んで 祈った 。 ||てーぶる||した||て||くんで|いのった Harry folded his hands under the table and prayed. 帽子 は すぐに 「 グリフィンドール ! ぼうし||| The hat immediately says "Gryffindor! 」 と 叫んだ 。 |さけんだ

ハリー は みんな と 一緒に 大きな 拍手 を した 。 ||||いっしょに|おおきな|はくしゅ|| Harry gave a big applause with everyone. ロン は ハリー の 隣 の 椅子 に 崩れる ように 座った 。 ||||となり||いす||くずれる||すわった Ron sat crumbled in the chair next to Harry.

「 ロン 、 よく やった ぞ 。 "Ron, well done. えらい 」 Great."

ハリー の 隣 から 、 パーシー ・ ウィーズリー が もったいぶって 声 を かけた 。 ||となり||||||こえ|| From next to Harry, Percy Weasley screamed. 「 ザビニ ・ ブレーズ 」 は スリザリン に 決まった 。 |||||きまった "Zabini Blaze" was decided to be Slytherin. マクゴナガル 先生 は クルクル と 巻紙 を しまい 、 帽子 を 片づけた 。 |せんせい||くるくる||まきがみ|||ぼうし||かたづけた Dr. McGonagall put away the rolling paper and the rolling paper and put away his hat.

ハリー は 空っぽ の 金 の 皿 を 眺めた 。 ||からっぽ||きむ||さら||ながめた Harry looked at the empty gold plate. 急に お腹 が ペコペコ な のに 気 が ついた 。 きゅうに|おなか|||||き|| Suddenly I noticed that I was hungry. かぼちゃ パイ を 食べた の が 大昔 の ような 気 が した 。 |ぱい||たべた|||おおむかし|||き|| I felt like eating a pumpkin pie was a long time ago.

アルバス ・ ダンブルドア が 立ち上がった 。 |||たちあがった Albus Dumbledore has started up. 腕 を 大きく 広げ 、 みんな に 会える の が この上 も ない 喜び だ と いう ように ニッコリ 笑った 。 うで||おおきく|ひろげ|||あえる|||このうえ|||よろこび|||||にっこり|わらった I smiled as if it was a joy to meet everyone with my arms wide open.

「 おめでとう ! ホグワーツ の 新入 生 、 おめでとう ! ||しんにゅう|せい| Congratulations to Hogwarts freshmen! 歓迎 会 を 始める 前 に 、 二 言 、 三 言 、 言わ せて いただきたい 。 かんげい|かい||はじめる|ぜん||ふた|げん|みっ|げん|いわ||いただき たい Before starting the welcome party, I would like to say a few words and three words. では 、 いきます ぞ 。 |いき ます| Well then, let's go. そ ー れ ! |-| That's it! わっしょい ! Wasshoi! こらし ょい ! This is it! どっこ らし ょい ! ど っこ|| What are you doing! 以上 ! いじょう that's all ! 」 ダンブルドア は 席 に つき 、 出席 者 全員 が 拍手 し 歓声 を あげた 。 ||せき|||しゅっせき|もの|ぜんいん||はくしゅ||かんせい|| Dumbledore sat down and all the attendees applauded and cheered. ハリー は 笑って いい の か 悪い の か わから なかった 。 ||わらって||||わるい|||| Harry didn't know if it was good or bad to laugh.

「 あの 人 …… ちょっぴり おかしく ない ? |じん||| "That person ... isn't it a little strange? 」 ハリー は パーシー に 聞いた 。 ||||きいた Harry asked Percy.

「 おかしい だって ? "Because it's funny? 」 パーシー は ウキウキ して いた 。 ||うきうき|| ' Percy was gleeful. 「 あの 人 は 天才 だ ! |じん||てんさい| He is a genius! 世界 一 の 魔法使い さ ! せかい|ひと||まほうつかい| The best witch in the world! でも 少し おかしい かな 、 うん 。 |すこし||| But it's a little strange, yeah. 君 、 ポテト 食べる かい ? きみ|ぽてと|たべる| Do you eat potatoes? 」 ハリー は あっけにとられた 。 Harry was taken aback. 目の前 に ある 大 皿 が 食べ物 で いっぱいに なって いる 。 めのまえ|||だい|さら||たべもの|||| The platter in front of me is full of food. こんなに たくさん 、 ハリー の 食べたい 物 ばかり 並んで いる テーブル は 見た こと が ない 。 ||||たべ たい|ぶつ||ならんで||てーぶる||みた||| I've never seen a table with so many things that Harry wants to eat. ローストビーフ 、 ローストチキン 、 ポークチョップ 、 ラムチョップ 、 ソーセージ 、 ベーコン 、 ステーキ 、 ゆでた ポテト 、 グリルポテト 、 フレンチフライ 、 ヨークシャープディング 、 豆 、 にんじん 、 グレービー 、 ケチャップ 、 そして なぜ か 、 ハッカ 入り キャンディ 。 ||||そーせーじ|べーこん|すてーき||ぽてと||||まめ|||けちゃっぷ|||||はいり| Roast beef, roast chicken, pork chops, lamb chops, sausages, bacon, steaks, boiled potatoes, grilled potatoes, french fries, yorkshire pudding, beans, carrots, gravy, ketchup, and why.

ダーズリー 家 で は 飢え死に こそ し なかった が 、 一 度 も お腹 いっぱい 食べ させて は もらえ なかった 。 |いえ|||うえじに|||||ひと|たび||おなか||たべ|さ せて||| I didn't starve to death at the Dursley family, but I never got to eat it full. ハリー が 食べたい もの は 、 たとえ 食べ 過ぎて 気持 が 悪く なって も 、 みんな ダドリー が 取り上げて しまった 。 ||たべ たい||||たべ|すぎて|きもち||わるく||||||とりあげて| What Harry wants to eat, even if he eats too much and feels uncomfortable, has all been picked up by Dudley. ハリー は 、 ハッカ 入り キャンディ 以外 は 全部 少しずつ お 皿 に 取って 食べ はじめた 。 |||はいり||いがい||ぜんぶ|すこしずつ||さら||とって|たべ| Harry started eating little by little on a plate, except for the candy with hackers. どれ も これ も おいしかった 。 Everything was delicious.

「 おいし そうです ね 」 |そう です| "It looks delicious."

ハリー が ステーキ を 切って いる と 、 ひだ 襟 服 の ゴースト が 悲しげに 言った 。 ||すてーき||きって||||えり|ふく||ごーすと||かなしげに|いった Harry was cutting the steak, and the ghost in the ruffs sadly said.

「 食べられ ない の ? たべ られ|| "Can't you eat? 」 「 かれこれ 四百 年 、 食べて おりません 。 |しひゃく|とし|たべて|おり ませ ん "I haven't eaten for 400 years. もちろん 食べる 必要 は ない のです が 、 でも なつかしくて 。 |たべる|ひつよう|||||| Of course you don't have to eat it, but I miss it. まだ 自己 紹介 して おりません でした ね 。 |じこ|しょうかい||おり ませ ん|| You haven't introduced yourself yet. ニコラス ・ ド ・ ミムジー - ポーピントン 卿 と いいます 。 ||||きょう||いい ます Nicholas de Mimsey-Sir Popinton. お 見 知り おき を 。 |み|しり|| What do you know? グリフィンドール 塔 に 住む ゴースト です 」 |とう||すむ|ごーすと| It's a ghost who lives in the Gryffindor Tower. "

「 僕 、 君 の こと 知って る ! ぼく|きみ|||しって| "I know you! 」 ロン が 突然 口 を はさんだ 。 ||とつぜん|くち|| ' Ron suddenly interrupted.

「 兄さん たち から 君 の こと 聞いて る よ 。 にいさん|||きみ|||きいて|| "I'm hearing about you from my brothers. 『 ほとんど 首 無し ニック 』 だ ! |くび|なし|| "Nearly Headless Nick"! 」 「 むしろ 、 呼んで いただく のであれば 、 ニコラス ・ ド ・ ミムジー ……」 |よんで||||| "Rather, if you would like to call me, Nicholas de Mimsey ..." と ゴースト が あらたまった 調子 で 言い かけた が 、 黄土色 の 髪 の シェーマス ・ フィネガン が 割り込んで きた 。 |ごーすと|||ちょうし||いい|||おうどいろ||かみ|||||わりこんで| Said the ghost in a new tone, but Seamus Finnigan with ocher hair interrupted.

「 ほとんど 首 無し ? |くび|なし "Almost no neck? どうして ほとんど 首 無し に なれる の ? ||くび|なし||| How can you be almost neckless? 」 ニコラス 卿 は 会話 が どうも 自分 の 思う 方向 に は 進んで いか ない ので 、 ひどく 気 に 障った ようだった 。 |きょう||かいわ|||じぶん||おもう|ほうこう|||すすんで|||||き||さわった| Sir Nicholas seemed terribly disturbed because the conversation didn't seem to go in the direction he wanted. 「 ほら 、 この とおり 」 "See, this is it."

ニコラス 卿 は 腹立たし げ に 自分 の 左 耳 を つかみ 引っ張った 。 |きょう||はらだたし|||じぶん||ひだり|みみ|||ひっぱった Sir Nicholas was angry and grabbed his left ear and pulled it. 頭 が 首 から グラッ と はずれ 、 蝶番 で 開く ように 肩 の 上 に 落ちた 。 あたま||くび|||||ちょうつがい||あく||かた||うえ||おちた The head slipped off the neck and fell onto the shoulders to open with a hinge. 誰 か が 首 を 切ろう と して 、 やり そこねた らしい 。 だれ|||くび||きろう||||| It seems that someone tried to decapitate and failed. 生徒 たち が 驚く ので 「 ほとんど 首 無し ニック 」 は うれし そうな 顔 を して 頭 を ヒョイ と 元 に 戻し 、 咳払い を して から こう 言った 。 せいと|||おどろく|||くび|なし||||そう な|かお|||あたま||||もと||もどし|せきばらい|||||いった As the students were surprised, "Nearly Headless Nick" said with a joyful face, his head back and his throat cleared, and then he cleared his throat.

「 さて 、 グリフィンドール 新入 生 諸君 、 今年 こそ 寮 対抗 優勝 カップ を 獲得 できる よう 頑張って くださる でしょう な ? ||しんにゅう|せい|しょくん|ことし||りょう|たいこう|ゆうしょう|かっぷ||かくとく|||がんばって||| "Well, Gryffindor freshmen, will you do your best to win the Dormitory Championship Cup this year? グリフィンドール が こんなに 長い 間 負け 続けた こと は ない 。 |||ながい|あいだ|まけ|つづけた||| Gryffindor has never been defeated for such a long time. スリザリン が 六 年 連続 で 寮 杯 を 取って いる のです ぞ ! ||むっ|とし|れんぞく||りょう|さかずき||とって||| Slytherin has won House Cup for the sixth year in a row! 『 血みどろ 男爵 』 は もう 鼻持ち なら ない 状態 です …… スリザリン の ゴースト です が ね 」 ちみどろ|だんしゃく|||はなもち|||じょうたい||||ごーすと||| 'The Bloody Baron' is already sickening... the ghost of Slytherin."

ハリー が スリザリン の テーブル を 見る と 、 身 の 毛 の よだつ ような ゴースト が 座って いた 。 ||||てーぶる||みる||み||け||||ごーすと||すわって| When Harry looked at Slytherin's table, a hairy ghost was sitting. うつろな 目 、 げっそり と した 顔 、 衣服 は 銀色 の 血 で べっとり 汚れて いる 。 |め||||かお|いふく||ぎんいろ||ち|||けがれて| Her hollow eyes, slender face, and clothes are smeared with silvery blood. マルフォイ の すぐ 隣 に 座って いる 。 |||となり||すわって| Sitting right next to Malfoy. マルフォイ は その 席 が お 気 に 召さ ない 様子 な ので ハリー は なんだか うれしかった 。 |||せき|||き||めさ||ようす|||||| Harry was kind of happy because Malfoy didn't seem to like the seat.

「 どうして 血みどろに なった の 」 と 興味 津々 の シェーマス が 聞いた 。 |ちみどろに||||きょうみ|つ 々||||きいた "Why did you get bloody?" Asked the curious Shamus.

「 私 、 聞いて みた こと も ありません 」 と 「 ほとんど 首 無し ニック 」 が 言葉 を にごした 。 わたくし|きいて||||あり ませ ん|||くび|なし|||ことば|| "I've never heard of it," said "Nearly Headless Nick." 全員 が お腹 いっぱいに なった ところ で 食べ物 は 消え去り 、 お 皿 は 前 と 同じ ように ピカピカ に なった 。 ぜんいん||おなか|||||たべもの||きえさり||さら||ぜん||おなじ||ぴかぴか|| When everyone was full, the food disappeared and the dishes became as shiny as before. まもなく デザート が 現れた 。 |でざーと||あらわれた Soon a dessert appeared. ありとあらゆる 味 の アイスクリーム 、 アップルパイ 、 糖 蜜 パイ 、 エクレア 、 ジャムドーナツ 、 トライフル 、 いちご 、 ゼリー 、 ライスプディング など など ……。 |あじ||あいすくりーむ||とう|みつ|ぱい|||とらい ふる||ぜりー||| Ice cream of all kinds, apple pie, sugar honey pie, eclair, jam donut, trifle, strawberry, jelly, rice pudding, etc ...

ハリー が 糖 蜜 パイ を 食べて いる と 、 家族 の 話題 に なった 。 ||とう|みつ|ぱい||たべて|||かぞく||わだい|| When Harry was eating a molasses pie, it became a hot topic for his family.

「 僕 は ハーフ な んだ 。 ぼく||はーふ|| "I'm half. 僕 の パパ は マグル で 、 ママ は 結婚 する まで 魔女 だ と 言わ なかった んだ 。 ぼく||ぱぱ||||まま||けっこん|||まじょ|||いわ|| My dad was a muggle and my mom didn't say she was a witch until she got married. パパ は ずいぶん ドッキリ した みたいだ よ 」 と シェーマス が 言った 。 ぱぱ||||||||||いった Daddy seems to have been quite surprised, "said Shamus.

みんな 笑った 。 |わらった

「 ネビル は どう だい 」 ロン が 聞いた 。 ||||||きいた "How about Neville," Ron asked.

「 僕 、 ばあちゃん に 育てられた んだ けど 、 ばあちゃん が 魔女 な んだ 」 ぼく|||そだて られた|||||まじょ|| "I was raised by my grandma, but my grandma is a witch." ネビル が 話し出した 。 ||はなしだした Neville spoke.

「 でも 僕 の 家族 は ズーッ と 僕 が 純粋 マグル だ と 思って た みたい 。 |ぼく||かぞく||||ぼく||じゅんすい||||おもって|| "But my family seemed to think I was a pure muggle. アルジー 大 おじさん と きたら 、 僕 に 不意打ち を 食わせて なんとか 僕 から 魔法 の 力 を 引き出そう と した の ── 僕 を ブラック プール の 桟橋 の 端 から 突き落としたり して 、 もう 少し で おぼれる ところ だった 。 |だい||||ぼく||ふいうち||くわせて||ぼく||まほう||ちから||ひきだそう||||ぼく||ぶらっく|ぷーる||さんばし||はし||つきおとしたり|||すこし|||| When I came to Uncle Algae, I managed to get me out of the magical power by letting me hit him ── I was about to drown, pushing me off the edge of the pier in Blackpool. でも 八 歳 に なる まで なんにも 起こら なかった 。 |やっ|さい|||||おこら| But nothing happened until I was eight years old. 八 歳 の 時 、 アルジー 大 おじさん が うち に お茶 に きた 時 、 ぼく の 足首 を つかんで 二 階 の 窓 から ぶら下げた んだ 。 やっ|さい||じ||だい|||||おちゃ|||じ|||あしくび|||ふた|かい||まど||ぶらさげた| At the age of eight, when Uncle Argy came to our tea, he grabbed my ankle and hung it from the window upstairs. ちょうど その 時 エニド 大 おばさん が メレンゲ 菓子 を 持ってきて 、 大 おじさん たら うっかり 手 を 離して しまった んだ 。 ||じ||だい||||かし||もってきて|だい||||て||はなして|| Just then, Aunt Enid brought meringue candy, and she inadvertently let go. En ese momento, la tía Enid trajo dulces de merengue y, sin darse cuenta, los soltó. だけど 、 僕 は まり みたいに はずんだ んだ ── 庭 に 落ちて 道路 まで ね 。 |ぼく||||||にわ||おちて|どうろ|| However, I bounced like a ball ── I fell into the garden and went to the road. それ を 見て みんな 大喜び だった 。 ||みて||おおよろこび| Everyone was overjoyed to see it. ばあちゃん なんか 、 うれし泣き だ よ 。 ||うれしなき|| Grandma is kind of crying with happiness. この 学校 に 入学 する こと に なった 時 の みんな の 顔 を 見せ たかった よ 。 |がっこう||にゅうがく|||||じ||||かお||みせ|| I wanted to show everyone's face when I decided to enroll in this school. みんな 僕 の 魔法 力 じゃ 無理だ と 思って た らしい 。 |ぼく||まほう|ちから||むりだ||おもって|| It seems that everyone thought it was impossible with my magical power. アルジー 大 おじさん なんか とても よろこんで ヒキガエル を 買って くれた んだ 」 |だい|||||ひきがえる||かって|| Uncle Algae was so happy to buy a toad. "

テーブル の 反対 側 で は 、 パーシー と ハーマイオニー が 授業 に ついて 話して いた 。 てーぶる||はんたい|がわ|||||||じゅぎょう|||はなして| On the other side of the table, Percy and Hermione were talking about the lesson.

(「 ほんとに 、 早く 始まれば いい のに 。 |はやく|はじまれば|| ("I really wish I could start early. 勉強 する こと が いっぱい ある んです もの 。 べんきょう||||||| I have a lot of things to study. わたし 、 特に 変身 術 に 興味 が ある の 。 |とくに|へんしん|じゅつ||きょうみ||| I'm particularly interested in makeover techniques. ほら 、 何 か を ほか の もの に 変える って いう 術 。 |なん|||||||かえる|||じゅつ You see, the technique of changing something to something else. もちろん すごく むずかしい って いわれて る けど ……」「 はじめ は 小さな もの から 試す んだ よ 。 ||||いわ れて|||||ちいさな|||ためす|| Of course, they say it's very difficult, but..." "Try small things first. マッチ を 針 に 変える と か ……」) まっち||はり||かえる|| For example, changing the match to a needle ... ")

ハリー は 体 が 暖かく なり 、 眠く なって きた 。 ||からだ||あたたかく||ねむく|| Harry is getting warmer and sleepier. 来賓 席 を 見上げる と 、 ハグリッド は ゴブレット で グイグイ 飲んで いた 。 らいひん|せき||みあげる||||||ぐいぐい|のんで| Looking up at the guest table, Hagrid was drinking heavily from his goblet. マクゴナガル 先生 は ダンブルドア 先生 と 話して いる 。 |せんせい|||せんせい||はなして| バカバカしい ターバン を 巻いた クィレル 先生 は 、 ねっとり した 黒 髪 、 鈎鼻 、 土気色 の 顔 を した 先生 と 話して いた 。 ばかばかしい|たーばん||まいた||せんせい||||くろ|かみ|かぎはな|つち けしき||かお|||せんせい||はなして| Professor Quirrell, in a silly evening gown, was talking to a teacher with thick black hair, a hooked nose, and a sallow complexion.

突然 何 か が 起こった 。 とつぜん|なん|||おこった Suddenly something happened. 鈎鼻 の 先生 が クィレル 先生 の ターバン 越し に ハリー と 目 を 合わせた とたん 、 ハリー の 額 の 傷 に 痛み が 走った 。 かぎはな||せんせい|||せんせい||たーばん|こし||||め||あわせた||||がく||きず||いたみ||はしった As soon as Dr. Hook's eyes looked over Harry's turban over Dr. Quirel's turban, a wound on Harry's forehead ran into pain.

「 イタツ ! "Itatsu! 」 ハリー は とっさに 手 で パシリ と 額 を おおった 。 |||て||||がく|| Harry put his hand over his forehead.

「 どうした の ? " what happened ? 」 パーシー が 尋ねた 。 ||たずねた

「 な 、 なんでもない 」 "No, it's nothing."

痛み は 急に 走り 、 同じ ように 急に 消えた 。 いたみ||きゅうに|はしり|おなじ||きゅうに|きえた The pain ran suddenly and disappeared just as suddenly. しかし あの 目つき から 受けた 感触 は 簡単に は 振り払え なかった 。 ||めつき||うけた|かんしょく||かんたんに||ふりはらえ| However, the feeling I received from that look could not be easily shaken off. あの 目 は ハリー が 大嫌いだ と 言って いた ……。 |め||||だいきらいだ||いって| Those eyes said they hated Harry...

「 あそこ で クィレル 先生 と 話して いる の は どなた です か 」 と パーシー に 聞いて みた 。 |||せんせい||はなして||||||||||きいて| I asked Percy, "Who is talking to Dr. Quirel over there?"

「 おや 、 クィレル 先生 は もう 知って る んだ ね 。 ||せんせい|||しって||| "Oh, Professor Quirrell already knows. あれ は スネイプ 先生 だ 。 |||せんせい| どうりで クィレル 先生 が オドオド して る わけだ 。 ||せんせい||||| No wonder Professor Quirrell is upset. スネイプ 先生 は 魔法 薬学 を 教えて いる んだ が 、 本当 は その 学科 は 教え たく ない らしい 。 |せんせい||まほう|やくがく||おしえて||||ほんとう|||がっか||おしえ||| Snape teaches magic pharmacy, but he doesn't really want to teach that department. クィレル の 席 を ねらって るって 、 みんな 知って る よ 。 ||せき|||る って||しって|| Everyone knows that they are aiming for Quirel's seat. 闇 の 魔術 に すごく 詳しい んだ 、 スネイプって 」 やみ||まじゅつ|||くわしい||スネイプ って I'm very familiar with the magic of darkness, Snape. " ハリー は スネイプ を しばらく 見つめて いた が 、 スネイプ は 二度と ハリー の 方 を 見 なかった 。 |||||みつめて|||||にどと|||かた||み| Harry stared at Snape for a while, but Snape never looked at Harry again.

とうとう デザート も 消えて しまい 、 ダンブルドア 先生 が また 立ち上がった 。 |でざーと||きえて|||せんせい|||たちあがった Finally the dessert disappeared, and Professor Dumbledore stood up again. 広間 中 が シーン と なった 。 ひろま|なか||しーん|| The inside of the hall became a scene.

「 エヘン ── 全員 よく 食べ 、 よく 飲んだ こと じゃ ろう から 、 また 二 言 、 三 言 。 |ぜんいん||たべ||のんだ||||||ふた|げん|みっ|げん "Ehen ── Everyone ate well and drank well, so two or three words. 新 学期 を 迎える に あたり 、 いくつか お 知らせ が ある 。 しん|がっき||むかえる|||いく つ か||しらせ|| As we enter the new semester, we have some news. 一 年生 に 注意 して おく が 、 構内 に ある 森 に 入って は いけません 。 ひと|ねんせい||ちゅうい||||こうない|||しげる||はいって||いけ ませ ん Keep in mind that first graders should not enter the forest on the premises. これ は 上級 生 に も 、 何 人 か の 生徒 たち に 特に 注意 して おきます 」 ||じょうきゅう|せい|||なん|じん|||せいと|||とくに|ちゅうい||おき ます This is especially important for some students, even for senior students. " ダンブルドア は キラキラッ と した 目 で 双子 の ウィーズリー 兄弟 を 見た 。 |||||め||ふたご|||きょうだい||みた Dumbledore saw the twin Weasley brothers with glittering eyes.

「 管理人 の フィルチ さん から 授業 の 合間 に 廊下 で 魔法 を 使わ ない ように と いう 注意 が ありました 」 かんりにん|||||じゅぎょう||あいま||ろうか||まほう||つかわ|||||ちゅうい||あり ました "Mr. Filch, the caretaker, warned me not to use magic in the corridor between classes." 「 今 学期 は 二 週 目 に クィディッチ の 予選 が あります 。 いま|がっき||ふた|しゅう|め||||よせん||あり ます “This semester has a Quidditch qualifying session in the second week. 寮 の チーム に 参加 したい 人 は マダム ・ フーチ に 連絡 して ください 」 りょう||ちーむ||さんか|し たい|じん|||||れんらく|| If you would like to join the dorm team, please contact Madame Hooch. " 「 最後 です が 、 とても 痛い 死に 方 を し たく ない 人 は 、 今年 いっぱい 四 階 の 右側 の 廊下 に 入って は いけません 」 さいご||||いたい|しに|かた|||||じん||ことし||よっ|かい||みぎがわ||ろうか||はいって||いけ ませ ん "Last but not least, those who don't want to die so painfully shouldn't enter the corridor on the right side of the fourth floor this year." ハリー は 笑って しまった が 、 笑った 生徒 は ほんの 少数 だった 。 ||わらって|||わらった|せいと|||しょうすう| Harry laughed, but only a few students laughed.

「 まじめに 言って る んじゃ ない よ ね ? |いって||||| "You're not saying it seriously, right? 」 ハリー は パーシー に 向かって つぶやいた 。 ||||むかって| Harry mumbled to Percy. 「 いや 、 まじめ だ よ 」 "No, it's serious."

パーシー が しかめ 面 で ダンブルドア を 見 ながら 言った 。 |||おもて||||み||いった Percy said, looking at Dumbledore with a frown.

「 へん だな 、 どこ か 立入 禁止 の 場所 が ある 時 は 必ず 理由 を 説明 して くれる のに …… 森 に は 危険な 動物 が たくさん いる し 、 それ は 誰 でも 知っている 。 |だ な|||たちいり|きんし||ばしょ|||じ||かならず|りゆう||せつめい||||しげる|||きけんな|どうぶつ|||||||だれ||しっている "Strange, whenever there is an off-limits area, he always explains why ... There are a lot of dangerous animals in the forest, and everyone knows that. せめて 僕たち 監督 生 に は わけ を 言って くれて も よかった のに 」 |ぼくたち|かんとく|せい|||||いって|||| At least we should have told the director students why. "

「 では 、 寝る 前 に 校歌 を 歌いましょう ! |ねる|ぜん||こうか||うたい ましょう "Then, let's sing the school song before we go to bed! 」 ダンブルドア が 声 を 張り上げた 。 ||こえ||はりあげた exclaimed Dumbledore. ハリー に は 他の 先生 方 の 笑顔 が 急に こわばった ように 見えた 。 |||たの|せんせい|かた||えがお||きゅうに|||みえた To Harry, the smiles of the other teachers seemed to suddenly stiffen.

ダンブルドア が 魔法 の 杖 を まるで 杖 先 に 止まった はえ を 振り払う ように ヒョイ と 動かす と 、 金色 のり ぽん が 長々 と 流れ出て 、 テーブル の 上 高く 昇り 、 ヘビ の ように クネタネ と 曲がって 文字 を 書いた 。 ||まほう||つえ|||つえ|さき||とまった|||ふりはらう||||うごかす||きんいろ||||ながなが||ながれでて|てーぶる||うえ|たかく|のぼり|へび|||||まがって|もじ||かいた When Dumbledore moved the magic wand with a leopard as if to shake off a fly that had stopped at the tip of the wand, a long golden glue pon flowed out, climbed high above the table, and bent like a snake. rice field .

「 みんな 自分 の 好きな メロディー で 。 |じぶん||すきな|めろでぃー| "Everyone with their favorite melody. "Cada uno con su melodía favorita. では 、 さん 、 し 、 はい ! Then, Mr. and Mr. Yes! 」 学校 中 が 大声 で うなった 。 がっこう|なか||おおごえ|| The whole school groaned loudly. ホグワーツ ホグワーツ Hogwarts Hogwarts

ホグホグ ワッワッ ホグワーツ Hoghog Wowwahogwarts

教えて どうぞ 僕たち に おしえて||ぼくたち| Please tell us

老いて も ハゲ て も 青二才 でも おいゆいて|||||あおにさい| Whether you're old, bald, or blue

頭 に ゃ なんとか 詰め 込める あたま||||つめ|こめる I can stuff it in my head

おもしろい もの を 詰め 込める |||つめ|こめる can pack interesting things

今 は からっぽ 空気 詰め いま|||くうき|つめ Now empty air filling

死んだ ハエ やら がらくた 詰め しんだ||||つめ Dead flies and junk stuffing

教えて 価値 の ある もの を おしえて|かち|||| tell me something of value

教えて 忘れて しまった もの を おしえて|わすれて||| Tell me what you forgot

ベスト を つくせば あと は お 任せ べすと||||||まかせ If you make the best, leave it to us

学べ よ 脳みそ 腐る まで まなべ||のうみそ|くさる| Learn until your brain rots

みんな バラバラ に 歌い 終えた 。 |ばらばら||うたい|おえた Everyone finished singing apart. とびきり 遅い 葬送 行進 曲 で 歌って いた 双子 の ウィーズリー 兄弟 が 最後 まで 残った 。 |おそい|そうそう|こうしん|きょく||うたって||ふたご|||きょうだい||さいご||のこった The twin Weasley brothers, who were singing in the extremely slow funeral march, remained until the end. ダンブルドア は それ に 合わせて 最後 の 何 小節 か を 魔法 の 杖 で 指揮 し 、 二 人 が 歌い 終わった 時 に は 、 誰 に も 負け ない ぐらい 大きな 拍手 を した 。 ||||あわせて|さいご||なん|しょうせつ|||まほう||つえ||しき||ふた|じん||うたい|おわった|じ|||だれ|||まけ|||おおきな|はくしゅ|| Dumbledore then commanded the last few bars with a magic wand, and when the two finished singing, they applauded as loudly as anyone else.

「 ああ 、 音楽 と は 何にも まさる 魔法 じゃ 」 |おんがく|||なんにも||まほう| "Oh, music is more magic than anything else."

感激 の 涙 を ぬぐい ながら ダンブルドア が 言った 。 かんげき||なみだ||||||いった Dumbledore said, wiping his inspiring tears.

「 さあ 、 諸君 、 就寝 時間 。 |しょくん|しゅうしん|じかん "Come on, gentlemen, bedtime. かけ足 ! かけあし Kakeru! 」 グリフィンドール の 一 年生 は パーシー に 続いて ペチャクチャ と 騒がしい 人ごみ の 中 を 通り 、 大広間 を 出て 大理石 の 階段 を 上がった 。 ||ひと|ねんせい||||つづいて|||さわがしい|ひとごみ||なか||とおり|おおひろま||でて|だいりせき||かいだん||あがった The first-year Gryffindor followed Percy through the clashing crowd, out of the Great Hall, and up the marble stairs. ハリー の 足 は また 鉛 の ように 重く なった が 、 今度 は 疲れ と 満腹 の せい だった 。 ||あし|||なまり|||おもく|||こんど||つかれ||まんぷく||| Harry's legs also became as heavy as lead, but this time because of tiredness and fullness. とても 眠かった ので 、 廊下 を 通る とき 、 壁 に かけて ある 肖像 画 の 人物 が ささやいたり 生徒 を 指さしたり して も 、 気 に なら ず 、 パーシー が 引き戸 の 陰 と タペストリー の 裏 の 隠し ドア を 二 度 も 通り抜けた の に なんとも 思わ なかった 。 |ねむかった||ろうか||とおる||かべ||||しょうぞう|が||じんぶつ|||せいと||ゆびさしたり|||き||||||ひきど||かげ||||うら||かくし|どあ||ふた|たび||とおりぬけた||||おもわ| I was so sleepy that Percy didn't mind when I walked through the hallway, even if a portrait figure hanging on the wall whispered or pointed at a student, and Percy covered the sliding door behind the sliding door and the tapestry's back. I passed through, but I didn't think of anything. あくび を し 、 足 を 引きずり ながら 、 階段 また 階段 を のぼり 、 ハリー が いったい あと どの くらい かかる んだろう と 思った とたん 、 突然 みんな が 止まった 。 |||あし||ひきずり||かいだん||かいだん||||||||||||おもった||とつぜん|||とまった Yawning and limping up the stairs, Harry wondered how long it would take him when suddenly everyone stopped.

前方 に 杖 が 一 束 、 空中 に 浮いて いた 。 ぜんぽう||つえ||ひと|たば|くうちゅう||ういて| A bunch of canes were floating in the air in front of me. パーシー が 一 歩 前進 する と 杖 が バラバラ と 飛びかかって きた 。 ||ひと|ふ|ぜんしん|||つえ||ばらばら||とびかかって| As Percy took a step forward, the wand jumped apart.

「 ピーブズ だ 」 "It's Peeves."

と パーシー が 一 年生 に ささやいた 。 |||ひと|ねんせい|| Percy whispered to the first grade.

「 ポルターガイスト の ピーブズ だ よ 」

パーシー は 大声 を 出した 。 ||おおごえ||だした Percy shouted.

「 ピーブズ 、 姿 を 見せろ 」 |すがた||みせろ "Peves, show me"

風船 から 空気 が 抜ける ような 、 大きい 無 作法 な 音 が それ に 応えた 。 ふうせん||くうき||ぬける||おおきい|む|さほう||おと||||こたえた A loud, rude sound, like the air coming out of a balloon, responded to it.

「『 血みどろ 男爵 』 を 呼んで きて も いい の か ? ちみどろ|だんしゃく||よんで||||| "Is it okay to call" The Bloody Baron "? 」 ボン と 音 が して 、 意地悪 そうな 暗い 目 の 、 大きな 口 を した 小 男 が 現れた 。 ぼん||おと|||いじわる|そう な|くらい|め||おおきな|くち|||しょう|おとこ||あらわれた There was a bang, and a nasty dark-eyed, big-mouthed little man appeared. あぐら を かき 、 杖 の 束 を つかんで 空中 に 漂って いる 。 |||つえ||たば|||くうちゅう||ただよって| He is sitting cross-legged, grabbing a bundle of canes and floating in the air.

「 おお お ぉぉ ぉぉ ! か ー わ いい 一 年生 ちゃん ! |-|||ひと|ねんせい| Wow good first grader! なんて 愉快な んだ ! |ゆかいな| How fun! 」 小 男 は 意地悪な かん高い 笑い声 を 上げ 、 一 年生 めがけて 急 降下 した 。 しょう|おとこ||いじわるな|かんだかい|わらいごえ||あげ|ひと|ねんせい||きゅう|こうか| The little man made a nasty, high-pitched laugh and plunged into the first grade. みんな は ひょいと 身 を 屈めた 。 |||み||かがめた Everyone bent down by chance.

「 ピーブズ 、 行って しまえ 。 |おこなって| "Peves, go. そう し ない と 男爵 に 言いつける ぞ 。 ||||だんしゃく||いいつける| If you don't do it, I'll tell the Baron. 本気 だぞ 」 ほんき|だ ぞ I mean it."

パーシー が 怒鳴った 。 ||どなった Percy yelled.

ピーブズ は 舌 を ベーッ と 出し 、 杖 を ネビル の 頭 の 上 に 落とす と 消えて しまった 。 ||した||||だし|つえ||||あたま||うえ||おとす||きえて| Peeves slammed his tongue out and disappeared when he dropped his wand onto Neville's head. Peeves golpeó su lengua y dejó caer su varita sobre la cabeza de Neville y desapareció. ついでに そこ に あった よろい を ガラガラ いわ せ ながら 遠のいて いく の が 聞こえた 。 ||||||||||とおのいて||||きこえた By the way, I heard the armor that was there rattling as it receded.

「 ピーブズ に は 気 を つけた ほう が いい 」 |||き||||| "You should be careful about Peeves."

再び 歩き 出し ながら パーシー が 言った 。 ふたたび|あるき|だし||||いった said Percy, walking off again.

「 ピーブズ を コントロール できる の は 『 血みどろ 男爵 』 だけ な んだ 。 ||こんとろーる||||ちみどろ|だんしゃく||| "Only the Bloody Baron can control Peeves. 僕ら 監督 生 の 言う こと で さえ 聞きゃ し ない 。 ぼくら|かんとく|せい||いう||||ききゃ|| We don't even listen to what the directors say. さあ 、 着いた 」 |ついた Come on, we're here."

廊下 の つきあたり に は 、 ピンク の 絹 の ドレス を 着た とて も 太った 婦人 の 肖像 画 が かかって いた 。 ろうか|||||ぴんく||きぬ||どれす||きた|||ふとった|ふじん||しょうぞう|が||| At the end of the corridor was a portrait of a very fat lady in a pink silk dress.

「 合言葉 は ? あいことば| What's the password? 」 と その 婦人 が 開いた 。 ||ふじん||あいた ' opened the lady.

「 カプート ドラコニス 」 "Caputo Draconis"

パーシー が そう 唱える と 、 肖像 画 が パッと 前 に 開き 、 その 後ろ の 壁 に 丸い 穴 が ある の が 見えた 。 |||となえる||しょうぞう|が||ぱっと|ぜん||あき||うしろ||かべ||まるい|あな|||||みえた When Percy chanted so, the portrait popped forward and I saw a round hole in the wall behind it. みんな やっと その 高い 穴 に はい 登った ── ネビル は 足 を 持ち上げて もらわ なければ なら なかった ── 穴 は グリフィンドール の 談話 室 に つながって いた 。 |||たかい|あな|||のぼった|||あし||もちあげて|||||あな||||だんわ|しつ||| Everyone finally climbed into the high hole ── Neville had to have his feet lifted ── the hole was connected to Gryffindor's lounge. 心地よい 円形 の 部屋 で 、 フカフカ した ひじ かけ 椅子 が たくさん 置いて あった 。 ここちよい|えんけい||へや||||||いす|||おいて| It was a comfortable circular room filled with fluffy armchairs.

パーシー の 指示 で 、 女の子 は 女子 寮 に 続く ドア から 、 男の子 は 男子 寮 に 続く ドア から それぞれ の 部屋 に 入った 。 ||しじ||おんなのこ||じょし|りょう||つづく|どあ||おとこのこ||だんし|りょう||つづく|どあ||||へや||はいった At Percy's direction, girls entered each room through the door leading to the girls'dormitory, and boys entered each room through the door leading to the men's dormitory. らせん 階段 の てっぺん に ── そこ は 、 いくつか ある 塔 の 一 つ に 違いない ── やっと ベッド が 見つかった 。 |かいだん||||||いく つ か||とう||ひと|||ちがいない||べっど||みつかった At the top of the spiral staircase ── it must be one of several towers ── finally the bed was found. 深紅 の ビロード の カーテン が かかった 、 四 本 柱 の 天 蓋 つき ベッド が 五 つ 置いて あった 。 しんく||びろーど||かーてん|||よっ|ほん|ちゅう||てん|ふた||べっど||いつ||おいて| There were five four-poster canopy beds with crimson velvet curtains. トランク は もう 届いて いた 。 とらんく|||とどいて| The trunk has already arrived. クタクタ に 疲れて しゃべる 元気 も なく 、 みんな パジャマ に 着替えて ベッド に もぐりこんだ 。 ||つかれて||げんき||||ぱじゃま||きがえて|べっど|| Tired of being tired and not talking, everyone changed into their pajamas and slipped into the bed. Cansados de estar cansados y de no hablar, todos se pusieron sus pijamas y se metieron en la cama.

「 すごい ごちそう だった ね 」 "It was a great feast."

ロン が カーテン ご し に ハリー に 話しかけた 。 ||かーてん||||||はなしかけた Ron spoke to Harry over the curtain.

「 スキャバーズ 、 やめろ ! "Scabbers, stop! こいつ 、 僕 の シーツ を かんで いる 」 |ぼく||しーつ||| This guy is biting my sheets. "

ハリー は ロン に 糖 蜜 パイ を 食べた か どう か 聞こう と した が 、 あっという間 に 眠り 込んで しまった 。 ||||とう|みつ|ぱい||たべた||||きこう||||あっというま||ねむり|こんで| Harry asked Ron if he had eaten a molasses pie, but he fell asleep in a blink of an eye.

ちょっと 食べ 過ぎた せい か 、 ハリー は とても 奇妙な 夢 を 見た 。 |たべ|すぎた||||||きみょうな|ゆめ||みた Maybe because he ate a little too much, Harry had a very strange dream. ハリー が クィレル 先生 の ターバン を かぶって いて 、 その ターバン が ハリー に 絶え間 なく 話しかけ 、 |||せんせい||たーばん|||||たーばん||||たえま||はなしかけ Harry was wearing a turban of Dr. Quirel, who constantly spoke to Harry,

「 すぐ スリザリン に 移ら なくて は なら ない 。 |||うつら|||| "I have to move to Slytherin right away. それ が 運命 な のだ から 」 ||うんめい||| Because that is fate. "

と 言う のだ 。 |いう| That's what they say.

「 スリザリン に は 行き たく ない 」 |||いき|| "I don't want to go to Slytherin."

と 言う と 、 ターバン は だんだん 重く なり 、 脱ごう と して も 、 痛い ほど に 締めつけて くる ── そして 、 マルフォイ が いる 。 |いう||たーばん|||おもく||ぬごう||||いたい|||しめつけて||||| That said, the turban is getting heavier and heavier, and even if you try to take it off, it's painfully tightened ── and there's Malfoy. ハリー が ターバン と 格闘 して いる の を 笑い ながら 見て いる ── 突然 マルフォイ の 顔 が 鈎鼻 の スネイプ に 変わり 、 その 高 笑い が 冷たく 響く ── 緑色 の 光 が 炸裂 し 、 ハリー は 汗 びっしょり に なって 震え ながら 目 を 覚ました 。 ||たーばん||かくとう|||||わらい||みて||とつぜん|||かお||かぎはな||||かわり||たか|わらい||つめたく|ひびく|みどりいろ||ひかり||さくれつ||||あせ||||ふるえ||め||さました I'm laughing at Harry wrestling with a turban ── Suddenly Malfoy's face turns into a Snape on his nose, and his laughter echoes coldly ── The green light bursts and Harry sweats. I woke up trembling.

ハリー は 寝返り を うち 、 再び 眠り に 落ちた 。 ||ねがえり|||ふたたび|ねむり||おちた Harry rolled over and fell asleep again. 翌朝 目覚めた 時 に は 、 その 夢 を まったく 覚えて い なかった 。 よくあさ|めざめた|じ||||ゆめ|||おぼえて|| When I woke up the next morning, I didn't remember the dream at all.