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神のみぞ知るセカイ 女神篇, Kami nomi zo Shiru Sekai: Megami-hen (The World God Only Knows III) Episode 6

( 栞 ( しおり ) ) 汐宮 ( しお み や ) 栞 です

私 は 今 大きな そして え たい の 知れ ない

怪 異 に 取りつか れ て い ます

その 不気味 な 感覚 は 私 の 体中 を 四六時中 支配 し

片 とき も 休ま せる こと は … ない

( 藤井寺 ( ふじ い で ら ) ) 栞 !

小説 舞 校 ( まい こう ) 祭 用 の コピー 本 の 書 け た か ?

も … もう 少し です

もう 少し が 長 ( なげ ) え ぞ

あさって の 朝 まで に 書か ない と もう 出さ ない から な ~

( 栞 ) 私 は うすうす 気付 い て いる の だ この 怪 異 の 正体

これ は 世間 一般 の 男女 が

れ … れ … 恋愛 と 呼 ん で いる 感情

… かも しれ ない

本 の 中 で は 時 に 甘く 時 に 愛らしく 時 に 悲しく 描か れ て き た 恋愛

しかし 私 の それ は その どれ に も 当てはまら ない !

私 の 小説 に 介入 し て き た アレ

男 同士 で 組 ん ず ほぐれ つ し て い た アレ

女装 し て 高 笑い し て い た アレ

そして 私 が ここ に 籠城 し た 時 助け て くれ た 人 と

もし かして 同一 人物 ?

それにしても なんて ひどい 話 な の

最初 に 遭遇 する 男性 が あんな …

倒 錯 ! 変態 ! 女装 男 だ なんて

ど ない せい と 言う の よ !

そして 何より 罪深い の は

あの 男 が 約束 を 守ら ない 男 って こと

私 の 小説 の 続き を 読み に 来る って 言った のに …

昨日 は ずっと 待って た の に 来 なかった

ただ の 倒 錯 変態 男 なら まだしも

約束 を 守ら ない 倒 錯 変態 男 は 救い よう が ない わ

そんな 男 と キス し ちゃ った の かな

でも この 前 まで 少し も 思い出 せ なかった

私 は 人生 の 初めて の キス の ごとき 一大事 を

あっさり 忘れ て しまう アン ポン タン な の だ ろ う か

あっ …

( 栞 ) また この 子 ?

どこ から 入って くる の か な

( ミネルヴァ ) あっ …

( 栞 ) どこ の 子 だ ろ う ?

( 桂 馬 ( け いま ) ) や あ ( 栞 ) あっ …

( 栞 ) 汐宮 栞 です

私 は 今 え たい の 知れ ない 怪 異 に 取りつか れ て いる の です

出会い の 神様 あんた いっぺん 死 ぬれ !

♪ ~

~ ♪

( 栞 ) こんな 倒 錯 男 の ため に 私 は 悩み

あま つ さえ 小説 の 意見 まで 求めよ う と し た の ?

もう 関わら ない で おこ う

( 桂 馬 ) あの … ( 栞 ) ああ …

きみ の 小説 読み に 来 た よ

( 栞 ) お … 覚え て て くれ た の か

あっ … いやいや 殊勝 な セリフ いくら 言って も

その 格好 で 全部 台なし !

でも … まず は 一応 話 は 聞 くわ

私 は 寛容 な 人間 な の

( 栞 ) じょ … 女装 好き な ん です か ?

実は … 僕 は ある 事情 で 女 に なら なく て は いけ なく なって

最初 は 作戦 の ため だ と 思って い た 女装 が

だんだん やめ られ なく なって しまった ん だ

思え ば あの 日 … 屋上 で 地獄 の 使い が 現れ て 以来

僕 の 日常 は 崩壊 を 始め て いた ん だ

常識 と 非常識 の 境界 は とう に ない

このまま 僕 は 現実 の 歯車 の 上 で

ズタズタ に さ れ て しまう の だ ろ う か

( 栞 ) 何 を ぬかし てる の この 男 …

話 を すれ ば する ほど 分から ない

なん なん だ ろ う この 人 は …

( 席 を 立つ 音 ) あっ …

つま ん ない 話し て ごめん 帰る よ

あっ … あの !

ん ?

悩み の こと は 話し た ほう が 軽く なる って

この 図書 館 の 1,347 冊 の 本 に 書 い て あり まし た

もう 少し 話 聞か せ て ください

( チャイム ) あっ …

帰り ながら で いい ?

( 栞 ) か … 帰り ながら ~ ?

( 栞 ) 外 で は カツラ かぶる ん だ

( 桂 馬 ) ん ?

こう する と 意外に 気付か れ ない ん だ

( 栞 ) 結構 かわいい

あ … あの 話す なら お 店 の ほう で …

( 桂 馬 ) 歩き ながら で いい よ

でも … あっ !

あ … あそこ 入り ませ ん か ?

( 桂 馬 ) ラーメン ?

( 戸 が 開く 音 ) ( 店員 ) らっしゃ ~ い !

( 栞 ) 私 に は この “ へい らっしゃい ” 感 の 中

注文 する 勇気 は なかった

でも 今 は 男 の 人 が いる

今日 こそ ネギ ラーメン を 注文 でき そう !

( 桂 馬 ) 食 券 何 頼む ? ( 栞 ) あっ …

( 栞 ) 声 を 出さ なく て も 頼 め る システム が あった と は …

お … おいしい ! 生き て て よかった !

しかし 初めて の 男 の 人 と の 食事 が ラーメン と は …

これ は 乙女 の 風上 に も 置け ぬ 所業 で は なか ろ う か

もっとも 相手 も 男 の 風上 に も 置け ぬ 女装 …

あっ …

こんな 不思議 な 人 どんな 本 の 中 に も い なかった

ん ?

あ … あの …

あなた の こと

主役 に し て お 話 書 い て いい です か ?

えっ ?

私 … あなた の こと 書き たい ん です !

い … いい けど

( 栞 ) あ … ありがとう ござい ます !

あした の 朝 図書 館 に 来 て ください

書 い て き ます から !

( 栞 ) 今 なら … 書 け そう !

( 店員 ) ありがとう ござい まし た ~ !

これ で 舞 校 祭 に は 間に合う な

( ハクア ) 本当 ?

ああ 大丈夫 だ ろ う

栞 が 話 を 書き上げ られ ない の は 自分 の ネタ に 自信 が ない から だ

だから 途中 で イヤ に なる

しかし こんな キテレツ な ヤツ が そば に いる

こんな 強力 な ネタ は 他 に ない !

自分 で 言う な

( 桂 馬 ) これ で 小説 の 完成 を ともに 迎え れ ば

栞 の 好感 度 は マックス だ !

いよいよ エンディング が 見え た ぞ ! 久々

知ら ない わ よ

あ … あの …

も … もう 少し な ん です けど

もう 少し って 白紙 じゃ ねえ か よ !

どう す ん です か 栞 先生 ~ !

( 栞 ) あ … あの あと 1 時間 あれ ば でき た ん です けど …

あと 1 時間 で 何 が できる ? どん だけ 超 短編 小説 な ん だ よ !

( 桂 馬 ) … と は いえ 迷走 し た 跡 は 見受け られる

( 桂 馬 ) 栞 ( 栞 ) 下 の 名前 で 呼ば れ た !

今日 2 人 で ここ で カンヅメ しよ う

( 栞 ) えっ ?

( 桂 馬 ) お前 の 話 が 完成 する まで 僕 は ここ を 出 ない

そして お前 を 出さ ない

( 栞 ) えっ ?

( 桂 馬 ) あした まで に 小説 を 完成 さ せる ん だ いい な !

( 栞 ) え ~ !

( 桂 馬 ) 栞 に は いくら でも 逃避 できる 心 の 広場 が ある

余裕 を 与え たら ダメ だ

だが 追い込み すぎる と 意図 的 な タイム アップ

つまり 逃げる 恐れ も ある

それ を 防ぐ ため の カンヅメ だ

( ハクア ) で も 締め切り あした でしょ ?

それ くらい で 書 ける よう に なる かしら

( 桂 馬 ) 書 い て もらう ほか ない な 傑作 を

( ハクア ) 初めて の 小説 で ? 簡単 に 言う わ ね

それ 以外 の シナリオ は 僕 の 想定 に ない

まっ 頑張って ね 私 は ちょっと 出かけ て くるわ

どこ 行く ?

地区 長 は 定期 的 に 報告 会 が ある の

そう か … ( くしゃみ )

( ハクア ) どう し た の ?

( 桂 馬 ) おととい 昨日 と 女装 が 続 い た から な

足元 が ス ~ ス ~ し て 冷え た の かも しれ ない

( ハクア ) 気 を つけ なさい よ

お前 疲れ も たまって る だ ろ う し 無理 し ない で

そもそも お前 ら が 来 なきゃ 無理 し て ない

ベ ~ !

( 桂 馬 ) 子供 か お前 は !

( ノーラ ) 駆け 魂 ( たま ) 隊 の 中 に

ヴィンテージ が 入り込 ん で いる と いう ウワサ ―

知って る ?

( ハクア ) 確かめ なく ちゃ !

( 栞 ) な っ …

なんで こんな こと に ?

ん ?

あっ …

( 紙 が 破れる 音 )

( 栞 ) 記念 す べき 処女 作 な の に 出だし から 人 マネ なんて 問題 外 !

もっと オリジナル で ! かつ 面白 そう な 出だし …

宇宙 紀 第 10 RD 10 ( いち まる アール ディー じゅう ) 年

かつて 強力 な 同盟 を 誇った 銀河 恒星 系 の

各 惑星 の 求心力 は 急速 に 衰え

決定 的 な 破壊 が 訪れる こと と なった

宇宙 大 戦争 で ある !

( 紙 が 破れる 音 )

( 栞 ) 煮詰まる と 宇宙 戦争 を 始め て しまう の は 私 の 悪い 癖 だ わ

宇宙 は 平和 の まま で いい の

要 は キャラクター な の !

キャラ が 強かったら どんな 出だし でも 関係ない わ

考え て み たら 私 この 人 の こと なんにも 知ら ない

知って る こと と いえ ば 芸能 人 と ウワサ に なり

なお 男子 と も つきあう 女装 男 なんて …

あり え ませ ん 常識 的 に !

ひょっとして 全部 私 の 妄想 な の か な ?

キス し た こと も みんな

でも …

“ あんた あたい と キス し た の かい ? ”

… なんて 絶対 に 聞 け ない !

あっ !

( 栞 ) な … 何 を 考え てる の 私 !

今 は 書く の 急 い で 書く の !

こんな 時 は 先人 の 遺産 を 参考 に する の よ

きっと そこ に 手がかり が !

( 栞 ) あっ 読みふけって しまった 1 時間 半 も たって る

誘惑 に 負け た 書く こと に 集中 集中

女装 って 英語 だ と …

何 を やって る の よ 私 の アホ ~ ! あっ …

う う …

( 栞 ) もう 今日 書 け なく て も いい か な

だって なんにも 浮か ん で こ ない ん だ もん

こんな 状況 で 奇跡 的 に 何 か ひらめく なんて あり え ない

( カシラギ ) ご ちゃ ご ちゃ 考え て ない で 書 け よ

( 栞 ) えっ ?

あれ ?

締め切り まで あと 1 日 しか ない ん だ よ

なのに まだ 一 枚 も 書 け て ない

栞 が たくさん 本 を 読 ん で た の は なんの ため だい ?

考え て ない で 早く 書 い て おくれよ

( 栞 ) うるさい な

そもそも あんた が 全然 動 い て くれ ない の が いけ ない の よ

私 の 物語 の 登場 人物 の くせ に !

( カシラギ ) 僕 の せい だって いう の かい ?

それ は 書く 人 の 能力 な ん じゃ ない か ?

( 栞 ) うるさい ! あんた なんか 埋まれ !

( カシラギ ) そもそも 小説 を 書こ う と し た の は 栞 の ほう じゃ ない か

( 藤井寺 ) 栞 は 最近 変わった な ( 栞 ) えっ ?

相変わらず 話さ ん けど 明るい 無口 に なった な

( カシラギ ) 栞 は 変わった よ

きみ は 本 を 読 ん で いる だけ で 満足 だった ん じゃ ない の かい ?

小説 を 書 い て 誰 に 読 ん で もらい たかった ん だい ?

( 栞 ) 誰 か の ため なんか じゃ ない

私 は ただ … 心 に モヤモヤ が 広がって くる の

あれ 以来 胸 が ずっと ドキドキ し て

何 か し なく ちゃ 心 が 体 が 爆発 し そう だった

何 か を せ ず に は い られ なかった の よ !

でも 余計 に モヤモヤ し ちゃ った

お 話 を 書く 力 ある か と 思った けど 思い違い だった みたい

( 桂 馬 ) ご ちゃ ご ちゃ 考え て ない で 書 け よ

書け ば いい よ

お前 なら 書 ける よ 誰 より も 面白い 話

( 栞 ) か … 簡単 に 言わ ない で

( 桂 馬 ) 簡単 だ よ

栞 の こと を 書け ば いい ん だ よ

あっ …

( 桂 馬 ) 世 の 中 に いっぱい 物語 は ある

でも そんな の は どう で も いい ん だ

僕 が 読み たい の は 栞 の 話 さ

図書 館 の 中 に ずっと 住 ん で いる 本 を 愛する 子 の 話

でも 人 づ きあい は 不器用 で 図書 館 に 立てこもって しまう

( 栞 ) あっ …

( 桂 馬 ) そんな 子 の 話 が 読み たい ん だ

( 栞 ) う っ …

そ … そんな 話 つまらない です !

( 桂 馬 ) 書 ける はず だ 栞 が 覚え て い れ ば …

ハァ ハァ …

( 栞 ) やっぱり やっぱり いたん だ !

あの 籠城 の 夜 に あの 人 …

いたん だ !

そろそろ 書 け そう ?

( 栞 ) あっ …

あれ ?

か … 桂木 ( かつらぎ ) く ~ ん

あっ …

( 鳥 の さえずり )

( 足音 )

( 栞 ) 「 私 に つい て 」

「 頭 目 の 鍵 と 王 の 谷 の 宝 」 面白かった

「 果てしなく アバンチュール 」 面白かった

「 現代 哲学 地図 2 」 面白かった 1 より も

「 カルチャー 講座 ブレイク ダンス って 簡単 ! ! 」

簡単 じゃ なかった

これ が 今週 私 が 読 ん だ 本

図書 委員 は いろいろ な 本 が 読める

面白い 本 そう で ない 本

楽しい 本 悲しい 本 優しい 本

あした また 読み たい よう な 本

人気 の ある 本 を 読む の は 好き

だって 本 は 読ま れる ため に 生まれ て き た ん だ から

人気 の ない 本 は 特に 大切 に 読む

どの 本 も 本当 は 面白い の よ

キレイ な 本 は 好き 見 て いる だけ で 幸せ に な れる

汚れ た 本 も 好き よく 働 い た 証拠 だ も の

そんな 本 たち が 暮らし て いる 大きな 家

それ が 図書 館

私 の 幸せ の 住みか さまざま な 人 の 知恵

さまざま な 人 の 時間 さまざま な 人 の 思い

それ が 一堂 に 会する 場 こんな ところ は 他 に どこ に も ない

でも 私 に は 仲間 も いる

委員 長 の 藤井寺 さん

いつも ガミガミ 言って る けど 本当 は 優しい 人

私 が 図書 館 に 立てこもった 時 も 先生 に 言いつけ なかった

忘れ ない

下級 生 の みわ ちゃん は 音楽 好き で いつも いろいろ 教え て くれる

でも カラオケ など と いう 恐ろしい 場所 は

何度 誘わ れよ う と 行か ない から ね

みわ ちゃん の こと が 好き な 上井 ( かみ い ) 君 は 映画 好き

でも 本 も 読 ん だ ほう が いい わ 図書 委員 な ん だ から

今 は 外 で 本 を 読む の も 好き

人 が いる 図書 館 も 悪く も ない そう 思える

だって 本 は 人 が 書 い て 人 に 伝える もの だ から

本 は 私 の 空気

本 が あれ ば 私 の 世界 は どこまでも 広がる

そして 私 は …

ん …

あっ …

あ … あれ ?

お前 は 女神 か ?

えっ ? 知ら ない 人 と は 話さ ない よ

アポロ が ダメ って 言って た もん

( 桂 馬 ) アポロ ? ( ミネルヴァ ) ひ っ あっ あっ …

あた た … ん ?

か … 桂木 君

話 出来 た ん だ な

あっ … こんな の ただ の 独り言

話 なんて なんにも ない し … あっ …

僕 は 今 まで の 栞 の 話 で これ が 一 番 好き だ よ

全部 栞 に しか 書 け ない 言葉 だ

あっ ! あ … あの よ … 読 ん だ の ?

( 桂 馬 ) うん

( 栞 ) 最後 まで ? ( 桂 馬 ) うん

( 栞 ) 読 ん じゃ ダメ ~ ( 桂 馬 ) あっ あっ …

あ … あの 最後 の は 本気 じゃ なく て

だって もう 帰って こ ない 気 が し た から …

僕 と 栞 の 物語 は まだ 終わら ない よ

( 栞 ) ああ …

( 桂 馬 ) 栞 ( 栞 ) は … はい

( 桂 馬 ) これ 持って て ほしい ん だ

( 栞 ) プ … プレゼント ?

よかったら つけ て おい て よ

そ … それ は 分かり まし た けど あの …

( 栞 ) 最後 の 言葉 見 た ん でしょ う ? キス が その 答え で いい の ?

( 桂 馬 ) これ から 毎日 ここ に 来 て いい ?

栞 に 毎日 会い たい から

えっ …

( 栞 ) 結局 なんにも 言 え なかった

私 が 自分 の 気持ち を ツラツラ と 話せる 日 は

恐らく 未来 永 劫 ( えい ごう ) 訪れ ない で あ ろ う

あっ …

わ … 私 ミネルヴァ

( 栞 ) う っ ! ( ミネルヴァ ) あっ …

( 栞 ) こんな おかしな こと が あって も きっと 誰 に も 話せ ない

でも 今日 … 自分 の 言葉 が 見つかった かも しれ ない

続き 書か なきゃ

♪ ~

~ ♪

( 桂 馬 ) 発熱 悪寒 せき

この 忙しい 時 に 僕 は 風邪 を ひ い て しまった

だが ピンチ を チャンス に 変え て こそ

優れ た ゲーム プレーヤー だ

鉄板 の お 見舞い イベント で

歩美 ( あゆみ ) と ちひろ を 一気に 攻め落とす

( 亮 ( りょう ) ) 大変 だ ね ~

僕 風邪 なんて ひ い た こと ない から

分か ん ない や



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( 栞 ( しおり ) ) 汐宮 ( しお み や ) 栞 です

私 は 今 大きな そして え たい の 知れ ない

怪 異 に 取りつか れ て い ます

その 不気味 な 感覚 は 私 の 体中 を 四六時中 支配 し

片 とき も 休ま せる こと は … ない

( 藤井寺 ( ふじ い で ら ) ) 栞 !

小説 舞 校 ( まい こう ) 祭 用 の コピー 本 の 書 け た か ?

も … もう 少し です

もう 少し が 長 ( なげ ) え ぞ

あさって の 朝 まで に 書か ない と もう 出さ ない から な ~

( 栞 ) 私 は うすうす 気付 い て いる の だ この 怪 異 の 正体

これ は 世間 一般 の 男女 が

れ … れ … 恋愛 と 呼 ん で いる 感情

… かも しれ ない

本 の 中 で は 時 に 甘く 時 に 愛らしく 時 に 悲しく 描か れ て き た 恋愛

しかし 私 の それ は その どれ に も 当てはまら ない !

私 の 小説 に 介入 し て き た アレ

男 同士 で 組 ん ず ほぐれ つ し て い た アレ

女装 し て 高 笑い し て い た アレ

そして 私 が ここ に 籠城 し た 時 助け て くれ た 人 と

もし かして 同一 人物 ?

それにしても なんて ひどい 話 な の

最初 に 遭遇 する 男性 が あんな …

倒 錯 ! 変態 ! 女装 男 だ なんて

ど ない せい と 言う の よ !

そして 何より 罪深い の は

あの 男 が 約束 を 守ら ない 男 って こと

私 の 小説 の 続き を 読み に 来る って 言った のに …

昨日 は ずっと 待って た の に 来 なかった

ただ の 倒 錯 変態 男 なら まだしも

約束 を 守ら ない 倒 錯 変態 男 は 救い よう が ない わ

そんな 男 と キス し ちゃ った の かな

でも この 前 まで 少し も 思い出 せ なかった

私 は 人生 の 初めて の キス の ごとき 一大事 を

あっさり 忘れ て しまう アン ポン タン な の だ ろ う か

あっ …

( 栞 ) また この 子 ?

どこ から 入って くる の か な

( ミネルヴァ ) あっ …

( 栞 ) どこ の 子 だ ろ う ?

( 桂 馬 ( け いま ) ) や あ ( 栞 ) あっ …

( 栞 ) 汐宮 栞 です

私 は 今 え たい の 知れ ない 怪 異 に 取りつか れ て いる の です

出会い の 神様 あんた いっぺん 死 ぬれ !

♪ ~

~ ♪

( 栞 ) こんな 倒 錯 男 の ため に 私 は 悩み

あま つ さえ 小説 の 意見 まで 求めよ う と し た の ?

もう 関わら ない で おこ う

( 桂 馬 ) あの … ( 栞 ) ああ …

きみ の 小説 読み に 来 た よ

( 栞 ) お … 覚え て て くれ た の か

あっ … いやいや 殊勝 な セリフ いくら 言って も

その 格好 で 全部 台なし !

でも … まず は 一応 話 は 聞 くわ

私 は 寛容 な 人間 な の

( 栞 ) じょ … 女装 好き な ん です か ?

実は … 僕 は ある 事情 で 女 に なら なく て は いけ なく なって

最初 は 作戦 の ため だ と 思って い た 女装 が

だんだん やめ られ なく なって しまった ん だ

思え ば あの 日 … 屋上 で 地獄 の 使い が 現れ て 以来

僕 の 日常 は 崩壊 を 始め て いた ん だ

常識 と 非常識 の 境界 は とう に ない

このまま 僕 は 現実 の 歯車 の 上 で

ズタズタ に さ れ て しまう の だ ろ う か

( 栞 ) 何 を ぬかし てる の この 男 …

話 を すれ ば する ほど 分から ない

なん なん だ ろ う この 人 は …

( 席 を 立つ 音 ) あっ …

つま ん ない 話し て ごめん 帰る よ

あっ … あの !

ん ?

悩み の こと は 話し た ほう が 軽く なる って

この 図書 館 の 1,347 冊 の 本 に 書 い て あり まし た

もう 少し 話 聞か せ て ください

( チャイム ) あっ …

帰り ながら で いい ?

( 栞 ) か … 帰り ながら ~ ?

( 栞 ) 外 で は カツラ かぶる ん だ

( 桂 馬 ) ん ?

こう する と 意外に 気付か れ ない ん だ

( 栞 ) 結構 かわいい

あ … あの 話す なら お 店 の ほう で …

( 桂 馬 ) 歩き ながら で いい よ

でも … あっ !

あ … あそこ 入り ませ ん か ?

( 桂 馬 ) ラーメン ?

( 戸 が 開く 音 ) ( 店員 ) らっしゃ ~ い !

( 栞 ) 私 に は この “ へい らっしゃい ” 感 の 中

注文 する 勇気 は なかった

でも 今 は 男 の 人 が いる

今日 こそ ネギ ラーメン を 注文 でき そう !

( 桂 馬 ) 食 券 何 頼む ? ( 栞 ) あっ …

( 栞 ) 声 を 出さ なく て も 頼 め る システム が あった と は …

お … おいしい ! 生き て て よかった !

しかし 初めて の 男 の 人 と の 食事 が ラーメン と は …

これ は 乙女 の 風上 に も 置け ぬ 所業 で は なか ろ う か

もっとも 相手 も 男 の 風上 に も 置け ぬ 女装 …

あっ …

こんな 不思議 な 人 どんな 本 の 中 に も い なかった

ん ?

あ … あの …

あなた の こと

主役 に し て お 話 書 い て いい です か ?

えっ ?

私 … あなた の こと 書き たい ん です !

い … いい けど

( 栞 ) あ … ありがとう ござい ます !

あした の 朝 図書 館 に 来 て ください

書 い て き ます から !

( 栞 ) 今 なら … 書 け そう !

( 店員 ) ありがとう ござい まし た ~ !

これ で 舞 校 祭 に は 間に合う な

( ハクア ) 本当 ?

ああ 大丈夫 だ ろ う

栞 が 話 を 書き上げ られ ない の は 自分 の ネタ に 自信 が ない から だ

だから 途中 で イヤ に なる

しかし こんな キテレツ な ヤツ が そば に いる

こんな 強力 な ネタ は 他 に ない !

自分 で 言う な

( 桂 馬 ) これ で 小説 の 完成 を ともに 迎え れ ば

栞 の 好感 度 は マックス だ !

いよいよ エンディング が 見え た ぞ ! 久々

知ら ない わ よ

あ … あの …

も … もう 少し な ん です けど

もう 少し って 白紙 じゃ ねえ か よ !

どう す ん です か 栞 先生 ~ !

( 栞 ) あ … あの あと 1 時間 あれ ば でき た ん です けど …

あと 1 時間 で 何 が できる ? どん だけ 超 短編 小説 な ん だ よ !

( 桂 馬 ) … と は いえ 迷走 し た 跡 は 見受け られる

( 桂 馬 ) 栞 ( 栞 ) 下 の 名前 で 呼ば れ た !

今日 2 人 で ここ で カンヅメ しよ う

( 栞 ) えっ ?

( 桂 馬 ) お前 の 話 が 完成 する まで 僕 は ここ を 出 ない

そして お前 を 出さ ない

( 栞 ) えっ ?

( 桂 馬 ) あした まで に 小説 を 完成 さ せる ん だ いい な !

( 栞 ) え ~ !

( 桂 馬 ) 栞 に は いくら でも 逃避 できる 心 の 広場 が ある

余裕 を 与え たら ダメ だ

だが 追い込み すぎる と 意図 的 な タイム アップ

つまり 逃げる 恐れ も ある

それ を 防ぐ ため の カンヅメ だ

( ハクア ) で も 締め切り あした でしょ ?

それ くらい で 書 ける よう に なる かしら

( 桂 馬 ) 書 い て もらう ほか ない な 傑作 を

( ハクア ) 初めて の 小説 で ? 簡単 に 言う わ ね

それ 以外 の シナリオ は 僕 の 想定 に ない

まっ 頑張って ね 私 は ちょっと 出かけ て くるわ

どこ 行く ?

地区 長 は 定期 的 に 報告 会 が ある の

そう か … ( くしゃみ )

( ハクア ) どう し た の ?

( 桂 馬 ) おととい 昨日 と 女装 が 続 い た から な

足元 が ス ~ ス ~ し て 冷え た の かも しれ ない

( ハクア ) 気 を つけ なさい よ

お前 疲れ も たまって る だ ろ う し 無理 し ない で

そもそも お前 ら が 来 なきゃ 無理 し て ない

ベ ~ !

( 桂 馬 ) 子供 か お前 は !

( ノーラ ) 駆け 魂 ( たま ) 隊 の 中 に

ヴィンテージ が 入り込 ん で いる と いう ウワサ ―

知って る ?

( ハクア ) 確かめ なく ちゃ !

( 栞 ) な っ …

なんで こんな こと に ?

ん ?

あっ …

( 紙 が 破れる 音 )

( 栞 ) 記念 す べき 処女 作 な の に 出だし から 人 マネ なんて 問題 外 !

もっと オリジナル で ! かつ 面白 そう な 出だし …

宇宙 紀 第 10 RD 10 ( いち まる アール ディー じゅう ) 年

かつて 強力 な 同盟 を 誇った 銀河 恒星 系 の

各 惑星 の 求心力 は 急速 に 衰え

決定 的 な 破壊 が 訪れる こと と なった

宇宙 大 戦争 で ある !

( 紙 が 破れる 音 )

( 栞 ) 煮詰まる と 宇宙 戦争 を 始め て しまう の は 私 の 悪い 癖 だ わ

宇宙 は 平和 の まま で いい の

要 は キャラクター な の !

キャラ が 強かったら どんな 出だし でも 関係ない わ

考え て み たら 私 この 人 の こと なんにも 知ら ない

知って る こと と いえ ば 芸能 人 と ウワサ に なり

なお 男子 と も つきあう 女装 男 なんて …

あり え ませ ん 常識 的 に !

ひょっとして 全部 私 の 妄想 な の か な ?

キス し た こと も みんな

でも …

“ あんた あたい と キス し た の かい ? ”

… なんて 絶対 に 聞 け ない !

あっ !

( 栞 ) な … 何 を 考え てる の 私 !

今 は 書く の 急 い で 書く の !

こんな 時 は 先人 の 遺産 を 参考 に する の よ

きっと そこ に 手がかり が !

( 栞 ) あっ 読みふけって しまった 1 時間 半 も たって る

誘惑 に 負け た 書く こと に 集中 集中

女装 って 英語 だ と …

何 を やって る の よ 私 の アホ ~ ! あっ …

う う …

( 栞 ) もう 今日 書 け なく て も いい か な

だって なんにも 浮か ん で こ ない ん だ もん

こんな 状況 で 奇跡 的 に 何 か ひらめく なんて あり え ない

( カシラギ ) ご ちゃ ご ちゃ 考え て ない で 書 け よ

( 栞 ) えっ ?

あれ ?

締め切り まで あと 1 日 しか ない ん だ よ

なのに まだ 一 枚 も 書 け て ない

栞 が たくさん 本 を 読 ん で た の は なんの ため だい ?

考え て ない で 早く 書 い て おくれよ

( 栞 ) うるさい な

そもそも あんた が 全然 動 い て くれ ない の が いけ ない の よ

私 の 物語 の 登場 人物 の くせ に !

( カシラギ ) 僕 の せい だって いう の かい ?

それ は 書く 人 の 能力 な ん じゃ ない か ?

( 栞 ) うるさい ! あんた なんか 埋まれ !

( カシラギ ) そもそも 小説 を 書こ う と し た の は 栞 の ほう じゃ ない か

( 藤井寺 ) 栞 は 最近 変わった な ( 栞 ) えっ ?

相変わらず 話さ ん けど 明るい 無口 に なった な

( カシラギ ) 栞 は 変わった よ

きみ は 本 を 読 ん で いる だけ で 満足 だった ん じゃ ない の かい ?

小説 を 書 い て 誰 に 読 ん で もらい たかった ん だい ?

( 栞 ) 誰 か の ため なんか じゃ ない

私 は ただ … 心 に モヤモヤ が 広がって くる の

あれ 以来 胸 が ずっと ドキドキ し て

何 か し なく ちゃ 心 が 体 が 爆発 し そう だった

何 か を せ ず に は い られ なかった の よ !

でも 余計 に モヤモヤ し ちゃ った

お 話 を 書く 力 ある か と 思った けど 思い違い だった みたい

( 桂 馬 ) ご ちゃ ご ちゃ 考え て ない で 書 け よ

書け ば いい よ

お前 なら 書 ける よ 誰 より も 面白い 話

( 栞 ) か … 簡単 に 言わ ない で

( 桂 馬 ) 簡単 だ よ

栞 の こと を 書け ば いい ん だ よ

あっ …

( 桂 馬 ) 世 の 中 に いっぱい 物語 は ある

でも そんな の は どう で も いい ん だ

僕 が 読み たい の は 栞 の 話 さ

図書 館 の 中 に ずっと 住 ん で いる 本 を 愛する 子 の 話

でも 人 づ きあい は 不器用 で 図書 館 に 立てこもって しまう

( 栞 ) あっ …

( 桂 馬 ) そんな 子 の 話 が 読み たい ん だ

( 栞 ) う っ …

そ … そんな 話 つまらない です !

( 桂 馬 ) 書 ける はず だ 栞 が 覚え て い れ ば …

ハァ ハァ …

( 栞 ) やっぱり やっぱり いたん だ !

あの 籠城 の 夜 に あの 人 …

いたん だ !

そろそろ 書 け そう ?

( 栞 ) あっ …

あれ ?

か … 桂木 ( かつらぎ ) く ~ ん

あっ …

( 鳥 の さえずり )

( 足音 )

( 栞 ) 「 私 に つい て 」

「 頭 目 の 鍵 と 王 の 谷 の 宝 」 面白かった

「 果てしなく アバンチュール 」 面白かった

「 現代 哲学 地図 2 」 面白かった 1 より も

「 カルチャー 講座 ブレイク ダンス って 簡単 ! ! 」

簡単 じゃ なかった

これ が 今週 私 が 読 ん だ 本

図書 委員 は いろいろ な 本 が 読める

面白い 本 そう で ない 本

楽しい 本 悲しい 本 優しい 本

あした また 読み たい よう な 本

人気 の ある 本 を 読む の は 好き

だって 本 は 読ま れる ため に 生まれ て き た ん だ から

人気 の ない 本 は 特に 大切 に 読む

どの 本 も 本当 は 面白い の よ

キレイ な 本 は 好き 見 て いる だけ で 幸せ に な れる

汚れ た 本 も 好き よく 働 い た 証拠 だ も の

そんな 本 たち が 暮らし て いる 大きな 家

それ が 図書 館

私 の 幸せ の 住みか さまざま な 人 の 知恵

さまざま な 人 の 時間 さまざま な 人 の 思い

それ が 一堂 に 会する 場 こんな ところ は 他 に どこ に も ない

でも 私 に は 仲間 も いる

委員 長 の 藤井寺 さん

いつも ガミガミ 言って る けど 本当 は 優しい 人

私 が 図書 館 に 立てこもった 時 も 先生 に 言いつけ なかった

忘れ ない

下級 生 の みわ ちゃん は 音楽 好き で いつも いろいろ 教え て くれる

でも カラオケ など と いう 恐ろしい 場所 は

何度 誘わ れよ う と 行か ない から ね

みわ ちゃん の こと が 好き な 上井 ( かみ い ) 君 は 映画 好き

でも 本 も 読 ん だ ほう が いい わ 図書 委員 な ん だ から

今 は 外 で 本 を 読む の も 好き

人 が いる 図書 館 も 悪く も ない そう 思える

だって 本 は 人 が 書 い て 人 に 伝える もの だ から

本 は 私 の 空気

本 が あれ ば 私 の 世界 は どこまでも 広がる

そして 私 は …

ん …

あっ …

あ … あれ ?

お前 は 女神 か ?

えっ ? 知ら ない 人 と は 話さ ない よ

アポロ が ダメ って 言って た もん

( 桂 馬 ) アポロ ? ( ミネルヴァ ) ひ っ あっ あっ …

あた た … ん ?

か … 桂木 君

話 出来 た ん だ な

あっ … こんな の ただ の 独り言

話 なんて なんにも ない し … あっ …

僕 は 今 まで の 栞 の 話 で これ が 一 番 好き だ よ

全部 栞 に しか 書 け ない 言葉 だ

あっ ! あ … あの よ … 読 ん だ の ?

( 桂 馬 ) うん

( 栞 ) 最後 まで ? ( 桂 馬 ) うん

( 栞 ) 読 ん じゃ ダメ ~ ( 桂 馬 ) あっ あっ …

あ … あの 最後 の は 本気 じゃ なく て

だって もう 帰って こ ない 気 が し た から …

僕 と 栞 の 物語 は まだ 終わら ない よ

( 栞 ) ああ …

( 桂 馬 ) 栞 ( 栞 ) は … はい

( 桂 馬 ) これ 持って て ほしい ん だ

( 栞 ) プ … プレゼント ?

よかったら つけ て おい て よ

そ … それ は 分かり まし た けど あの …

( 栞 ) 最後 の 言葉 見 た ん でしょ う ? キス が その 答え で いい の ?

( 桂 馬 ) これ から 毎日 ここ に 来 て いい ?

栞 に 毎日 会い たい から

えっ …

( 栞 ) 結局 なんにも 言 え なかった

私 が 自分 の 気持ち を ツラツラ と 話せる 日 は

恐らく 未来 永 劫 ( えい ごう ) 訪れ ない で あ ろ う

あっ …

わ … 私 ミネルヴァ

( 栞 ) う っ ! ( ミネルヴァ ) あっ …

( 栞 ) こんな おかしな こと が あって も きっと 誰 に も 話せ ない

でも 今日 … 自分 の 言葉 が 見つかった かも しれ ない

続き 書か なきゃ

♪ ~

~ ♪

( 桂 馬 ) 発熱 悪寒 せき

この 忙しい 時 に 僕 は 風邪 を ひ い て しまった

だが ピンチ を チャンス に 変え て こそ

優れ た ゲーム プレーヤー だ

鉄板 の お 見舞い イベント で

歩美 ( あゆみ ) と ちひろ を 一気に 攻め落とす

( 亮 ( りょう ) ) 大変 だ ね ~

僕 風邪 なんて ひ い た こと ない から

分か ん ない や


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