Switched S 1 : E 3 Confession
(あゆみ )キャッ !
( 火 賀 ( か が )) おい ! お前 何 やって ん ねん !
ガンガン 落ち な あかん やろ ガンガン
(あゆみ )そんな ムチャ 言わ ないで よ
そう も 言って られ へん やろ 他 の は 全部 試した ん や
(あゆみ )だ からって この 方法 が 正解 と も かぎらない し
もう 他 に ない の ?
(火賀 )実は …
あと 1 つ だけ ある
何 何 ?教えて
雷 に 当たる
( 水本 ( みず もと )) このまま で いい
海 根 然子 ( うみ ね ぜんこ ) が 入ってる 小日向 ( こ ひなた ) あゆみ の まま でも いい
(水本 )海根 さん
待た せて ごめん ね
(然子 )う うん アタシ も 今 来た ばかり だ から
( 男性 ) あの 子 超 かわいくない ? ( 男性 ) 一緒に いる の 彼 氏 かな ?
(然子 )アタシ は 小日向 あゆみ の 体 を 手 に 入れた
それ から …
行 こ
(然子 )一 番 欲しかった もの も
うん
(然子 )やっと つかんだ 幸せ
もう 二度と 1 人 なんか に 戻り たく ない
(火賀 )あー もう
マジ 分 から へん
やっぱ 海根 から 強引に でも 吐き出させる しか ―
手 ぇ な いんか な
(あゆみ )もう 1 人 知ってる 人 が いる かも しれない
え ?
実は ね …
(女性 )あなた …誰 か と 入れ替わってる でしょ ?
(あゆみ )どちら 様 です か ?
(女性 )私 の 研究 に 協力 すれば 全部 教えて あげる
入れ替わる 方法 も ね
なんで それ もっと 早く 言わ へん ねん !
(あゆみ )だって ホント か どう かも 分から ない し ―
ちょっと 怖かった から …
で ?どう やったら 会え ん の ?
(あゆみ )6 日 に 研究所 に 来て くれ って
6 日 ?
(火賀 )それ 今日 や ない か !(あゆみ )そう なんだ けど …
場所 は どこ ?
もう 行く 以外 ない から !
( チャイム )
相手 女 やろ ?
余裕 や
ハァ …よっ しゃ
(あゆみ )も し さ (火賀 )ん ?
(あゆみ )もし …
電話 の 人 の 話 が 本当 だったら …
私 …元 に 戻れる かも しれない んだ よ ね
あゆみ
ん ?
もし そん とき は …
(門 が 開く 音 )
あなた が …
( 宇金 ( う こん )) 安心 して
怪しい 者 じゃ ない から
インコ ありがとう
この インコ は 入れ替わり を した 人間 に しか 懐かない の
それ で 私 の こと …
(火賀 )んな こと より マジ なん やろ な ?
入れ替わる 方法 を 知ってる って
もちろん よ
だって …
私 も 入れ替わって る の
♪ ~
~ ♪
( 宇金 ) お かえり なさい 天 ヶ 瀬 ( あま が せ ) さん
(火賀 )なんちゅう 名前 や ねん
普段 は ここ で 赤 月 の 研究 を ?
(宇金 )ええ 表向き は ね
赤 月 の 研究 データ は 私 の 商売 に 欠かせない から
(あゆみ )商売 ?
入れ替わり の 情報 を 集めて お金 に してる の
容姿 才能 財産
人 は 生まれながら に して 格差 が ある
でも 入れ替わる こと が できれば
幸せ を つかみ取る こと が できる でしょう ?
て か もともと の あんた は 何者 や ?
( 宇金 ) その 前 に ―
まず は あなた の 話 から 聞かせて
(然子 )今日 は 誘って くれて あり が と
なんか 一 日 夢 の 世界 に いる みたいだった
(水本 )大げさ だ よ
(然子 )で も しろ ちゃん と デート する の が ずっと ずっと 夢 だった から
アタシ ね
もともと 死ぬ つもり だった んだ
え ?
だから 生まれ変わり たかった の
しろ ちゃん …
人 の 手 って あったかい んだ ね
アタシ は この 手 を 絶対 に 離し たく ない
だから 教え られ ない んだ
(水本 )教えて ほしい んだ 入れ替わる 方法
ずっと 火賀 に なり たかった んだ よ
(然子 )アタシ と いて くれる の は 知り たい から なんだ よね ?
もし しろ ちゃん に 裏切ら れたら
アタシ …
ホントに 生きて け ない から
(宇金 )確かに 海根 然子 は
入れ替わり の 条件 を 知っていた よう ね
条件 ?
(宇金 )まずは 赤 月 の 日 に 自殺 を する こと
それ から なり たい 相手 に 見 られて いる こと
そして …
(衝突 音 )
(宇金 )必ず 死ぬ こと
この 3 つ の 条件 が そろって 初めて 入れ替わる こと が できる の
じゃあ 今度 は 私 が 海根 さん の 前 で …
大丈夫 や
成功 したら ほん ま に 死ぬ こと ない ん や から
(宇金 )成功 ?なんの 話 ?
私 …
どうしても 取り戻し たい んです 自分 の 体 を
ごめんなさい
どうやら 誤解 させて しまった よう ね
私 は 入れ替わる 方法 を 教える とは 言った けど
元 に 戻れる なんて ひとこと も 言って ない
どういう こと です か ?
( 王 地 ) これ で 元 に 戻れる ん だ よ ね ?
もう 大丈夫 だ よ ね ?
私 早く 自分 の 姿 に …
( 宇金 ) これ は 元 の 私 の 姿
彼女 せっかく 入れ替わった のに 元 に 戻り たい って 言いだした の よ
方法 は 間違って なかった はず なんだ けど ね …
なぜ か 元 に 戻れ なかった の
それ で ?彼女 は 今 …
そのまま 死んだ わ
他 に も 戻ろう と した ペア が 2 組 いた けど
どちら も 失敗 して 片方 が 死亡
つまり ―
一 度 入れ替わった 人間 は 二度と 元 の 体 に は 戻れ ない
(あゆみ )そんな …
(火賀 )ちょ …ちょっと 待てよ !他 に 方法 ない ん か ?
(宇金 )さあ
(火賀 )3 組 …たまたま 失敗 した だけ やろ ?
(宇金 )そう ね なら 試して みたら ?
死んで も いい なら ね
(然子 )あり が と また あした
(水本 )海根 さん
何 が あった の ?死ぬ つもり って …
アタシ …
もう 海根 じゃ ない から
お やすみ
(火賀 )家 まで 送る わ
(あゆみ )私 …
大丈夫 だ から
(火賀 )いや でも …(あゆみ )ごめん
1人 に なり たい んだ
(あゆみ )戻れ ない
もう 二度と
戻れ ない んだ …
(宇金 )試して みたら ?
死んで も いい なら ね
(あゆみ )ママ …パパ …
(然子 )ウフフ
( 然子 たち の 話し声 )
(火賀 )あゆみ
(あゆみ )火 賀 くん
なんで ?
元 に 戻られ へん くて いい
お前 が どんな 姿 やった って いい
笑われ へん 日 やって …
弱 なった って 落ち込んだ って いい
俺 が 1 人 で
あゆみ の 周り に いた 全員 分 愛し たる
好きな ん や あゆみ が
(水本 )あゆみ ちゃん
しろ ちゃん ?
(あゆみ )えっ ?
さっき の どういう こと ?
さっき の ?
好きな ん や あゆみ が
あれ は …
( 水本 )“ 元 に 戻れ なくて も いい ”って
(あゆみ )それ か …
あの ね …
入れ替わる 方法 を 知って る 人 に 会って きた んだ
それ で ね …
その 話 詳しく 聞かせて ほしい
(火賀 )クッソ !う うー !
ああ もう !
(あゆみ )だ から …
私 は もう …
元 の 体 に は 戻れ ない んだ って
しろ ちゃん
ありがとう いろいろ 教えて くれて
(水本 )はい
(あゆみ )覚えて くれて た んだ
(水本 )こう やって 話した の は 久しぶり だ ね
(あゆみ )うん
(あゆみ )喜んじゃ ダメだ 好きで いちゃ ダメな んだ
しろ ちゃん は もう …海根 さん の 恋人 な んだ から
火賀 と つきあう の ?
え ?
前 から 思って たんだ
2人 の 方 が お 似合い だって
じゃ
(あゆみ )やっぱり しろ ちゃん ―
今 の 私 の こと なんか なんとも 思って ない んだ ね
火賀 くん
しろ ちゃん の こと なら 気 に しないで
なんか 入れ替わり の 方法 に 興味 が あった だけ みたいだ から
そう ちゃ う ねん
待 っと った ん は その …
今日 の うち に あゆみ に 謝り たい こと あって
悪かった
こんな ゴタゴタ して る とき に 自分 の 気持ち ぶつけちゃって
それ と …
公 史郎 ( こう しろう ) が 正直 何 考えてる か 全然 分 から へん けど
あいつ 入れ替わった あと も お前 の こと 気 に かけて た
あゆみ !お前 …
(火賀 )あん とき 助け に 行けた ん も あいつ の おかげ な ん や
それ 伝え ず に さ
告白 するって なんか … 卑怯 ( ひきょう ) かなって
火賀 くん …
あゆみ
今 は 自分 の こと だけ 考えろ
何 した って 俺 は …
お前 の 隣 で 応援 して る から
あり が と
おう
(京子 )今 何 時 だ と 思って ん の よ
ごめんなさい
今日 も お 仕事 です か ?
(京子 )ハァ …パチンコ
( あゆみ ) これ から は この人 が 私 の お 母さん で …
ここ が 帰る 場所
ここ で ずっと ―
生きて いく しか ない んだ
火賀 くん 待って て くれた の ?
ああ
あの …それ で 昨日 の こと なん やけど
数学 の 宿題 写さ せて ください !
え ?
昨日 1 時 まで ゲーム やっちゃ って
ごめん それ は 無理
いや ちょっ そこ を …頼む なんとか !
そう じゃ なくて
私 も 忘れちゃ って
なん や ねん ちゃん と やってこ いよ ー
人 の こと 言え ない でしょ
言わ れ へん けど なんか いつも やって る やん け !
ウソ …えっ どう しよう
(あゆみ )火 賀 くん は ―
昨日 の こと に は 一切 触れて こなかった
きっと 私 に ゆっくり 考える 時間 を くれてる んだ と 思う
( 律 ( りつ )) 火 賀
( 律 ) ちょっと いい ?( 火 賀 ) うん 何 ?
(火賀 )行って くる わ (あゆみ )うん
火賀 くん の 気持ち を 知って それ に 応え られる か 分から ない のに
ここ まで 甘えちゃって いい の か な …
( 律 ) 最近 水本 と あゆみ と 距離 置いてる でしょ
( 火 賀 ) それ が 何 ?
(マリア )水本 くん と は 親友 じゃ ん
それ に 火賀 くん あゆみ の こと 好き だった わけだ し
いや ちょっと 何 言って ん の ?お前 そんな わけない やん
ウソ ヘタ すぎ
つ ー か あゆみ 以外 クラス 全員 気付いてる よ
(火賀 )え !(律 )で …何 が あった の ?
(マリア )然子 ちゃん が 関係 してる んじゃないの ?
分かった お前 ら に は 話し とく
今 俺 海 根 さん が 好き や ねん ( 律 ・ マリア ) は ?
(火賀 )文化 祭 で そんな 感じ に なって て
今 猛 アピール 中
絶対 誰 に も 言う な よ ! ( 天田 ( あまた )) マジ ?
(生徒 たち )ウソ だ ろ !
(天田 )おい 今 すげえ こと 聞いちゃった よ
火賀 の ヤツ
海根 さん の こと が 好き らしい ぞ !
(生徒 たち )えー !
(生徒 )いや それ は な いっしょ !
( 然子 ) は ?
いや 本人 から 聞いた し なあ ?
(海老原 )俺 も マジ で 聞いた
(然子 )冗談 でしょ ?
あの 姿 で 誰 か に 好意 を 持た れる なんて
あり え ない から
で ?海根 さん は どう 思ってる の ?
え ?
火賀 の こと
うん ?言っちゃ おう
(火賀 )おい やめろ いいかげんに しろ
おい !あん ま ふざけ ん な よ
( 然子 ) ちょっと … 何 マジ に なって ん の よ
(海老原 )ハハッ 分かって る って どうせ ネタ だ ろ ?
( 天田 ) えー わたくし 火 賀俊 平 ( しゅん ぺい ) は
今日 から ブス 専 に なり ました ー !
(生徒 たち が 騒ぐ 声 )
(然子 )何 やって んだ よ 火賀
さっさと 否定 しろ よ
ほら
ブス は 嫌い だって はっきり 言えよ
悪い かよ !
俺 に とって は
今 の 海根 さん が 一番 かわいい
(あゆみ )そんなに …
私 …
そんなに 笑われる ような こと した かな ?
私 の こと
笑う 前 に …
嫌う 前 に …
もっと 知って ほしい です
だって ほら 触って みて よ ほ っぺ !
マリ ちゃん
超 やわらかい クセ に なり そう !
フフフ …でしょ ?
(宇野 )私 も いい ?
ホント だ 超 気持ち いい !
(マリア )ね ?(海老原 )俺 も 俺 も
気持ち いい !ハハハ !
おい 待て 待て 待て お前 ら
1 回 100 円 や から
(星嶋 )おい カネ 取ん の か よ
当たり前 やろ 16 年 かけて 熟成 した ほっぺや から
( 笑い声 )
(あゆみ )火 賀 くん やめて よ
みんな 50 円 で いい よ
( 星 嶋 ) 結局 カネ 取 ん の か ー い !
( 然子 ) あの 体 が かわいい なんて アタシ へ の 当てつけ ?
火賀 も 小日向 あゆみ と 同じ
生まれつき 容姿 に 恵まれてる から 分からない の
アタシ が あの 見た目 の せい で どれ だけ 苦しんで きた か …
火賀 だけ は 絶対 許せ ない
苦しみ って ?
何 が あった の ?海根 さん
だから アタシ は もう 海根 じゃ ない って !
そう だ ね
でも 君 の こと は 全て 知って おき たい んだ
俺 は 今 君 の 彼氏 だ から
(然子 )アタシ は …
いつも 1 人 だった
(生徒 )遠足 の グループ どう する の ?
海根 さん は 誘わ なくて よく ない ?
(生徒 )て か 隣 歩く の ちょっと 恥ずかしい よ ね
同じ グループ に なったら 別 行動 して もら おっか
(生徒 たち )うん
海根 さん だけ 特別 待遇 で 個人 行動 OK
(生徒 たち )アハハ それ いい (生徒 )じゃあ ―
1人 で 帰って もら おっか (生徒 たち )ハハハ …
(生徒 )罰 ゲーム は 海根 に 触る
( 生徒 ) マジ いい じゃ ん それ ( 生徒 ) マジ かよ
( 生徒 ) ほら 早く 行けよ
(生徒 )ほら 行け って
うわ っ !マジ で 触った !
(生徒 )うわ うわ うわ !
( 生徒 ) お前 汚 ( きた ね ) え 海 根 が うつる だ ろ !
(男性 )今 の 見た ?すげえ 前髪
(女性 )キモッ あれ は ない わ
( 然子 ) この 先 も ―
ずっと 1 人 だ と 思ってた
そんな とき に しろ ちゃん に 出会った の
(水本 )海根 さん
手伝う よ
1 人 で 大丈夫 だ から
(掃く 音 )
2 人 の 方 が 早い から ね
(然子 )信じちゃ いけない と 思った だって ―
どうせ 裏切ら れる だけ だ から
お 父さん は 何も 言わ ず に アタシ を 置いて 出て った
(然子 の せき込み )
それ から お母さん と の 関係 も 悪く なって
(京子 )うつさ ないで よ 今 仕事 休め ない んだ から
じゃあ もう 帰って くん な ババア
(京子 )誰 の ため に 働いてる と 思ってんだ よ !
( せき込み )
( 然子 ) お母さん は アタシ を 遠ざける よう に なった
(然子 の せき込み )
(あゆみ )海根 さん 大丈夫 ?
よかったら ノート
(然子 )いらない
そ っか
(然子 )小日向 あゆみ は 最初 から 嫌い だった
見た目 が いい し 偽善者 だ から
やっぱり アタシ の こと なんて 誰 も 本気で 心配 して くれ ない
でも ね …
しろ ちゃん だけ は ずっと 優しい まま だった の
(然子 )何 ?これ …
4 日 も 休んで たら 授業 ついて いけ ない でしょ
使わ なかったら 捨てて
( 然子 ) そんな の 期待 しちゃ う でしょ
しろ ちゃん なら ―
こんな 醜い アタシ でも 受け入れて くれる かも しれ ない って
(水本 )お前 に は ちゃんと 伝えて おこう と 思って
俺 告白 する よ
あゆみ ちゃん に
そう か
頑張れ よ
( 然子 ) その 瞬間 ―
全て が 腑 ( ふ ) に 落ちた
ブス に 生まれた こと 自体 が 間違い だった
美人 じゃ なきゃ 誰 から も 愛さ れ ない んだ って !
だから 奪って やった の 命懸け で
小日向 あゆみ の 人生 を 体 ごと 全部 !
あいつ は かわいい 顔 も 友達 も なんでも 持ってる くせに
しろ ちゃん まで アタシ から 奪った
自分 が どれ だけ 恵まれて る かも 気付か ないで ―
のうのう と 生きて た の !
でも アタシ は 誰 から も 必要 と さ れ ない まま ―
苦しんで 苦しんで 苦しんで …
い なく なった って 泣いて くれる 人 も 作れ ない まま ―
死ぬ しか なかった
やっと …
やっと 生まれ 変われた のに …
どうして 今 も こんな 苦しい 思い を し なくちゃ いけない の !
(水本 )あゆみ ちゃん は ともかく ―
火賀 が 目障り な の は 同じ だ
今度 は 俺 が 火賀 の 人生 奪って あげる
聞いた んだ 確実に 入れ替わる 方法
(然子 )誰 に !(水本 )そんな 顔 し ないで
俺 は 君 の そば から 離れたり し ない よ
それ でも イヤ
アタシ は 今 の まま の しろ ちゃん が 好き な の !
誤解 だ よ
え ?
入れ替わる の は 俺 と 火賀 じゃ ない
火賀 と あゆみ ちゃん だ
次の 赤 月 に …
あいつ ら の 人生 終わらせて やる
♪ ~
~ ♪