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銀河英雄伝説, Ginga Eiyuu Densetsu (Legend of the Galactic Heroes) Episode 94

Ginga Eiyuu Densetsu ( Legend of the Galactic Heroes ) Episode 94

宇宙 暦 800 年 新 帝国 暦 2 年 11 月 1日

カイザー ・ ラインハルト と 随員 たち は 宇宙 暦 800 年 新 帝国 暦 2 年 11 月 1 日

カイザー ・ ラインハルト と 随員 たち は

ワーレン 艦隊 に 守ら れて フェザーン 回廊 に 入り

ミッターマイヤー に 迎え られ た

司令 長官 に 話 が ある 卿 ら は しばらく 下がって くれ

ミッターマイヤー はっ

卿 を 残し た 理由 は 了解 し て いよ う

ロイエンタール は 当代 の 名将 だ

彼 に 勝利 し 得る 者 は 帝国 全軍 に ただ 2 名

余 と 卿 しか おら ぬ

ゆえに 卿 を 残し た 意味 は 分か ろ う な

酷 なる こと は 十分 に 承知 し て いる

卿 と ロイエンタール は 10 年 以上 に わたる 親友 で あった から な

ゆえに 今回 に 限り 余 の 命令 を 拒絶 する 権利 を 与える

卿に 対して あるいは かえって 侮辱に なる かも しれんが

お待ち ください 陛下

今日まで の 我が 武勲 全てを 差し出して

陛下に ご翻意 いただき たく 存じます

お 聞き入れ い ただ けません か ? 翻意 ?

翻意 と は 何 か ミッターマイヤー

卿 は 何 か 誤解 し て いる の で は ない か

翻意 すべき は 余 で は ない ロイエンタール で あ ろ う

彼 が 余 に 背 い た の で あって 余 が 彼 に 背 い た の で は ない ぞ

あえて 申し上げ ます ロイエンタール は

陛下 に 背き 申し上げ た の で は ござい ます まい

彼 の 忠誠 心 と 功績 は 私 など と は 比較 に なりません

どう か 彼 に 弁明 の 機会 を お与え ください

機会 だ と ? 余 が ルッツ の 献身 で ウルヴァシー を 脱し て より

ワ ー レン に 救わ れる まで どれ だけ の 時間 が あった と 思う の だ

ロイエンタール が 身 の 潔白 を 主張 する 気 なら

100 回 ほど も それが でき た はず では ない か

恐れ ながら 陛下 この 2月に

ロイエンタール 元帥 が 中傷 さ れた 時 に は 彼 を お信じ に なって

微動 だに なさら なかった では ござい ません か

余 が 襲撃 さ れ ルッツ が 命 を 失った の も

何者かの 中傷か !

余が 望んで ロイエンタールを 討つと 思うか

確か に 彼に も 弁明 したい ことは あろう

卿 らの 友 誼 の 深 さ に は 及ぶ はず も ない が

余 と 彼 の 間 に も 友 誼 は あった

だが それ なら なぜ ロイエンタール は

余 の 前 に 釈明 に 現れ ぬ ?

余が 屈辱的な 逃避行を 行う 間 彼は 何を していた

謝罪文の 一通も よこさぬ ではないか

ルッツの 死を 悼む 一文も ない ではないか

これで どうやって 誠意を 認めさせる つもり なのだ

陛下 申し上げ にくい こと ながら

ロイエンタール が 御前 に 参上 せぬ のは

その 途中 で 何者 か に 妨害 される ことを

恐れる から で ございます 何者 か とは 誰 の こと だ

誹謗 と お受け取り に なられる でしょ うが

軍務 尚書 オーベルシュタイン 元帥 と

内務 省 次官 ラング の 両名 で ございます

彼ら が 余 の 意思 を 無視 し て ロイエンタール を 妨害 する と いう のか

陛下 お願い でございます

私が 申し ました 両名 を 現職 より 更迭し

もって ロイエンタール に 対する 和解 の 意思表示 と して いただけませんか

陛下に そう お約束 いただければ

小官 は 我が 身命 に 代え まし て も

ロイエンタール を 説得 し て 陛下 の 御前 に ひざまずか せ ます

一時の 迷妄 どうか まげて ご 寛恕 を 願い あげ とう ござい ます

本末 転倒 は 承知 し て おります が 他 に 方法 が ございません

余 は そこ まで 譲歩 せ ね ば なら ぬ の か

背 いた 臣下 を 討つ のでは なく 呼び戻す ために

余 の 重臣 を 更迭 しろ と 卿 は 言う か

この 国 の 玉座 に ある 者 は 誰 か

余 か それとも ロイエンタール か

陛下 私 は 軍務尚書 とは 不仲 で は ござい ます が

それゆえに 更迭 すべし と 申し上げる のでは ございません

軍務尚書 を 一時的に 更迭 しても 再び その 地位に 就け

名誉 を 回復 する こと が か ない ま しょ う

ですが 今 この 時機 を 逃し まし て は

ロイエンタ ー ル が 陛下 の 下 へ 帰 参 する 機会 は 永遠 に 失わ れ ま しょ う

卿 の 理論 は それ と して 軍務尚書 が 納得 する と 思う か ?

軍務 尚書 のみ に 不名誉 を 負わせ は いたし ませ ん

小官 も 宇宙 艦隊 司令 長官 の 座 を 退き ます

さすれば 軍務 尚書 の 不快感 も

いささか は 慰め られる か と 存じ ます

何 を バカ な !卿 の 去った 後 に

何 人 を もって 宇宙 艦隊 を 指揮 さ せる か

余 は 現存 する 三 元帥 を 全て 軍 中枢 から 失わ ね ば なら ぬ の か

宇宙 艦隊 は ミュラー 上級 大将 に 委ね て 不安 は ござい ませ ん

軍務 尚 書 は 私 が 申し上げる の は 僭越 ながら

ケスラ ー なり メックリンガ ー なり が 任 に 堪え ま しょ う

何 の ご 心配 も 要りません

卿 は 30 代 も まだ 前半 で 退役 生活 に 入り たい と 言う の か

我が 軍 最高 の 勇 将 が か の ヤン ・ ウェン リー の

人生観 に ならう とは 思わなかった ぞ

卿 の 意見 は 覚え て おこう

それは それと して 余 の 命令 は どう なった ?

卿 の 返答 を まだ 聞いて は おら ん ぞ

受ける か 受け ぬ か 受け ぬ なら 余 が 自身 で 出向く まで の こと だ が

勅命 謹んで お受け いたし ます

カイザー ・ ラインハルト の フェザーン 帰還 と 前後 し て

オスカー ・ フォン ・ ロイエンタール 元帥 から

帝国 政府 宛て と 称し て 一 文 が 送ら れ て き た

カイザー ・ ラインハルト に で は なく 帝国 政府 宛て と し た ところ が

発信 者 の 心情 の 単純 なら ざる 一面 を 表し て い た が

ラインハルト に は それ も 不快 で あった

更に 不快 で あった の は その 内容 で ある

「 皇帝 陛下 の 不 予 に よる 衰弱 に 乗じ て 」

「 軍務 尚 書 オーベル シュタイン 元帥 と 」

「内務 次官 ラング の 両 名 が 国政 を 壟断 し 」

「カイザー を 無視 し て ほしいままに 粛清 を 行って いる 」

「 自分 オスカー ・ フォン ・ ロイエンタール は 」

「それ を 看過 し 得 ず 必要 と あれ ば 」

「実力 を もって 彼ら の 専横 を 排する つもり で ある 」

いつ 余 が オーベルシュタイン や ラング ごとき に

国政 の 壟断 を 許し た か !

仮に ロイエンタール の 言う とおり だ と し たら

そもそも 彼 が ノイエ ・ ラント 総督 に なり 得る 道理 が ない で は ない か

反逆を 正当化する ために そこまで 余を

おとしめる 必要が ある のか !

ロイエンタールの 側と すれば ラインハルト 自身に

特に 失政 が ない 以上 君 側 の 奸 を 弾劾 する の は

反逆 者 と しては 当然 の 論法 で あった

だが 他者 に 服従 し 他者 から 支配 さ れる こと を

最も 嫌悪 する ラインハルト で ある

矜持 を 傷つけ られ た 怒り は 激しく 深刻 で

しかも 当然 の もの で あった

ワーレン と ビッテンフェルト に 連絡 を 取って くれ

今回 の 出征 で は 彼ら に 両翼 を 固め て もらう こと に なる だ ろ う

はっ ところで ミュラー 提督 は ?

ミュラー は まだ 完全に 負傷 が 癒えて おらぬ し

彼 に は 陛下 の 側近 に いて もらわ ねば なる まい

それに 俺 が 敗れた 時

彼 は 陛下 を お守り する 最後 の 盾 に なる

今回 は 残って もらおう

では ミュラー 上級 大将 の 出番 は 来 ませ ん な

閣下 が お負け に なる はず は あり ませ ん から

俺 は ロイエンタール の 奴 に 負け て やり たい

閣下 !いや

こいつ は 俺 の うぬぼれ も いい ところ だ な

全知全能 を あげ て も

俺 は ロイエンタール に 勝て は し ない だ ろ う に

小官 は そう は 思い ませ ん が

卿 が どう 考える か は 卿 の 自由 だ が 俺 は ロイエンタール に 遠く 及ば ぬ

閣下 それ は …及ば ぬ の だ

俺 は 単なる 軍人 ロイエンタール は そう では ない

あいつ は …

閣下 の おっしゃる こと が 仮に ご謙遜 で ない と しても

閣下 は あえて ロイエンタール 元帥 と 戦わ れる おつもり でしょ う

カイザー の ご 親征 など と いう 事態 を 招か ぬ よう に

カイザー の 御手 を 汚し て は ならん の だ

バイエル ライン は 上官 の 言わ ん と する ところ を 理解 し た

カイザ ー ・ ラインハルト が 親 征 し て ロイエンタ ー ル を 討伐 する と なる と

カイザー の 手 は 反逆 者 の 血 に 汚れる

これ まで 将兵 たち の マイン ・ カイザー と し て

完全無欠 の 偶像 で あった ラインハルト へ の 信仰 心 に

曇り が 生じる こと に なる

それ は ヤン ・ ウェン リー に 対し て 勝利 し 得 なかった こと など と

比較 し よう も ない 亀裂 を 将来 に もたらす の では ない だ ろ う か

ミッターマイヤー は 自己 の 感情 を ねじ伏せ て

それ を 阻止 せ ね ば なら ない の だった

ロイエンタール と 俺 と 双方 が 倒れ て も

銀河 帝国 は 存続 し 得る

だが カイザー に 万が一 の こと が あれ ば

せっかく 招来 し た 統一 と 平和 は 一朝 に して ついえる だろう

勝 て ぬ と し て も 負ける わけ に は いか ん の だ

閣下 それは 困ります

仮に 閣下 と ロイエンタール 元帥 とが ともに 倒れる ような ことが あれば

あの オーベルシュタイン 元帥 ひとりが 専横を ふるっても

阻む 人 が いなく なって しまう で は あり ませ ん か

なに ロイエンタール と 俺 が 同時に 消え て しまって

現存 する 元帥 が 奴 一 人 に なれ ば

自動 的 に 奴 も 引退 する かも しれん さ

何しろ 国に ナンバー 2は 必要 ない という のが

奴の 持論 だから な 閣下 ご冗談に しても …

まあ 仮定の 話は やめよう

ビッテンフェルト と ワーレン に 連絡を 取って くれ

はっ

オーベル シュタイン は いい だ が いま 一人

奴 は … 奴 だけ は 許 せ ぬ

俺 は 出陣 に 先立って 陛下 の 御 ため

害虫 を 駆除 して さしあげ ねば なる まい

ついに あの ロイエンタール め が 馬脚 を あらわし まし た ぞ

ああ いやいや 軍務 尚 書 閣下 に は

既に ご存じ の こと で ござい まし た な

しかしながら 皇帝 陛下 に 対し 奉り

なんたる 不忠 なんたる 不敬

なればこそ 私 は かねてより

「ロイエンタール 元帥 には 不穏 の たくらみ あり 」と

申し上げ てきた ので ございます

カイザー に は それ を お取りあげ に なら ず

無念 の ほぞ を かんで おり まし た が かく の ごとき 事態 に 至って

私 の 正しさ が …ラング

はっ 閣下

私 は 今回 の ノイエ ・ ラント の 不祥事 で

ロイエンタール 元帥 の 元 へ 特使 と し て 赴く かも しれん

ほう それはそれは ご苦労さま で ござい ます な

危険 も お あり でしょ う に 別に 同情 して もらう 必要 は ない

卿 も 同行 する の だ から な え ?

そ … そんな しかし

いつ でも 出発 できる よう に して おけ

私 の ほう は 既に 準備 が でき て いる

わ …私 は ロイエンタール 元帥 の 前 に 出 たら 即座 に 殺さ れ ます

何しろ 元帥 は なぜ か 私 を 憎ん で おら れ ます から

私 以上 に 卿 の ほう が 憎ま れ て いる と も 思えん が な

で …ですが 私 は 内務省 の 所属 で ござい ます から

まず 内務尚書 閣下 の ご裁可 を いただき ませ ん と

何事 も 勝手 に は できません

一端 省 の ほう に 戻って 相談 して まいり ます ので

今日は これにて 失礼を

冗談では ない オーベルシュタインが

ロイエンタールに 害される のは 一向に 構わない し

俺の 将来の 栄達に とっては 障害の 一つが 減って

むしろ 望ましい くらい だ

2 人 が 同時に 消え て くれ たら こんな ありがたい こと は ない

だが 俺 まで 巻き込ま れ て たまる か !

何と して も 同行 など せん で よい よう に し なく て は

ん ?

ミ … ミッターマイヤー 元帥

ほう 今 を ときめく 内務 次官 閣下 は

小 官 ごとき の 名 を ご存じ で いらっしゃった か

光栄 の 極み

軍務 尚書 閣下 に ご用 なら 執務室 に おいで ですが

用 が ある の は 卿 に 対し て だ 内務 次官 !

それとも 内国 安全 保障 局長 と お呼び すれば いい かな

いずれ に して も 生前 の 地位 など

これ から 先 の 卿 に は 必要 の ない もの だ ろ う

いい か そこ を 動く な よ 俺 が 行く まで

あ …

だ …誰か …

う ああ …

ん ?

ケスラー

おやめなさい ミッターマイヤー 元帥

ラング 次官 は 皇帝 陛下 の 臣僚 です ぞ

ミッターマイヤー 元帥

たとえ 武勲 に おいて 比類なき 閣下 であっても

軍務省 内に おいて 私闘 に 及ぶ と あらば

憲兵総監 たる 小官 の 職権 に よって

これを 阻止 せざるを 得ません が ご承知 の 上 か

私闘 ?憲兵総監 の おっしゃりよう は 不本意 だが

私 闘 と いう の で あれ ば そう 見 られ て も 構わ ぬ

あの ラング と いう 人間 の 皮 を かぶった シロアリ を

これ 以上 のさばら せ て い て は

安心 し て 出征 する こと も でき ぬ から な

この 際 言って おく が …

ラング の 非道 を ただす に は 法 を もって する

で なけ れ ば ロー エン グラム 王朝 の よって 立つ 礎 が 崩れ ます ぞ

重臣 中 の 重臣 宿将 中 の 宿将 で ある あなた に

その こと が お 分かり に なら ぬ はず は あります まい

立派な ご意見 だが 憲兵 総監

そこで 震えている シロアリ めに 対して

法は 常に 無力 だった では ないか !俺は 罰せ られ ても よい のだ

こいつ に 相応 の 報い を くれ て やる こと さえ でき れ ば な

落ち着か れよ 元帥 明敏 な 閣下 らしく も ない

閣下 に 万一 の こと が あれ ば 一体 誰 が

ゴールデン ・ ルーヴェ の 栄光 を 守る 責任者 と なる の か

疾風 ウォルフ とも あろう お 人 が 私情 に かられて

一 国 を 担う 重責 を ないがしろ に なさる か !

カイザー は 名君 で あらせられます

ラング 次官 に 罪状 あらば

必ず 帝 権 と 国法 を もって それ を 正さ れる でしょ う

どう か 元帥 小 官 を ご 信用 あって

閣下 の 任務 を お 果たし ください

分かった 卿 に お 任せ する

見苦しい ところ を お目にかけた

騒ぎ を 起こした 罪 は いずれ 償わせ ていただく

うう …憲兵総監殿 助かった

しかし ミッターマイヤー 元帥 の 罪 は …

フロイライン ・ マリーン ドルフ

陛下 おかえりなさいませ

ご無事な お姿を 拝見できて うれしゅうございます

うん 心配かけた

ルッツ が 死んだ

これ で 余 の ため に 幾 人 が 死んだ の で あろう

3 年 前 に 余 は もはや 失って 惜しむ べき 人間 など

一 人 も 残って いない と 思って い た

それなのに 今年 だけ でも ファーレンハイト

シュタインメッツ ルッツ の 3 人

余 の 愚かさ に 対する 罰 と して も 重すぎる で は ない か

元帥 方 は 陛下 を 罰する 運命 の 道具 では ありません

あの 方 たち が 陛下 を お恨み 申し上げ ながら

ヴァルハラ へ 旅立った と は 思いません

どうぞ ご自分 を お責め に なりません よう

分かって いる つもり だ が …

フロイライン は 元気 だった か ?

はい 陛下 おかげさまで

ロイエンタール が 帝国政府 宛て と 称し て 通信文 を 送って きた が

フロイライン は ご存じ か ?はい

ロイエンタール が オーベルシュタイン と ラング の

排除 を 主張 する の は ヒルダ に も 理解 でき た

廷臣 たち の 共感 を ある 程度 期待 する からには

政略 上 も 戦略 上 も 当然 で あった

だが その ことが ラインハルト の 矜持 を 一層 傷つけ

事態 を 抜き差し ならぬ ものに して しまった ことも

今の ヒルダ には 分かって いた

病で 衰弱 している などと 決めつけ られ て は

若い カイザー の 烈気 の 炎 に 強風 を 吹き込んだ も 同然 で ある

また 仮に 彼ら が 処断 された ところで

ロイエンタール が 兵 を 収める と も 思われなかった

それは バーミリオン 会戦 の おり に

ミッターマイヤー と ロイエンタール を し て

同盟 の 首都 星 ハイネセン を 突か し め た 時 以来

抱 いて いた 懸念 が 現実 の もの と なった と の 思い が 強い ため で ある

恐れ ながら 申し上げ たく 思い ます

軍務 尚書 オーベルシュタイン 元帥 閣下 は ともかく

ラング 内務 次官 は 国家 に 対し ても 陛下 に 対し ても

功 より 罪 が 多う ございます

彼 の 所業 や 人 と なり が 反感 を 抱か れて いる こと

陛下 は ご存じ で いらっしゃい ま しょ う

フロイライン に 言われる までも ない

ラング とやら が 小人 で ある ことは 余も 承知 している

だが ネズミ が 1匹倉庫の穀物を食い荒らすとしても

被害 は 知れ た もの だ し

その 程度 の 生息 を 許し 得 ない よう で は

銀河 帝国 も 狭 すぎる で は ない か

ラング 次官 に 代わる 有能 な 官僚 や 在野 の 人材 は いくらでも おり ます

彼 を 更迭 なされ ば 差し当たり ロイエンタール 元帥 に とって

挙 兵 の 口実 は 1 つ なくなり ます 提督 方 も 納得 なさい ましょ う

だが ラング に は 罪 は ない

嫌わ れて いる から と いって 罰する わけ に は いか ぬ

いえ 陛下 彼 に は 歴然 たる 罪 が ござい ます

これ を ご覧 いただけ ます か

それ は 先 の フェザーン 代理 総督 ニコラス ・ ボルテック が

工部 尚書 シルヴァーベルヒ の 爆殺 に 関し

共犯 として 逮捕 され 獄中 で 変死 し た 事件 が

ラング の 仕組 んだ えん罪 で ある 旨 を 報告 し た もの で あった

これ は フロイライン が 指示 し て 行わ せ た こと か ?

違います 亡くなった ルッツ 元帥 が

生前 ラング 次官 の 跳梁ぶり を 見て 国を 損なう ものと 危機感を 抱き

ケスラー 上級大将 に 調査を 依頼 なさった のです

ルッツ が …そうか

はあ …

ルッツ は よく 余 を 見捨て ず に い て くれ た もの だ

それどころか 命 を なげうって 余 を 救って くれ た

余 は 愚か だった 小人 の 権利 を 守って

有能 な 忠臣 に 不満 と 不安 を 抱か せ て い た と は な

ロイエンタール に 対し て は もう 遅い かも しれ ぬ

だが 今 から でも ルッツ の 忠誠 を 無 に し ない よう な 処置 を 取 ろ う

それ で よい か フロイライン ?

う っ …

う う …

まさか たった 一夜 の こと で …

でも それ 以外 は 考え られ ない わ

ヒルダ は 戸惑って い た

ただ 戸惑いながらも 決心していた

この ことを 今 ラインハルトに 告げてはならない と

しばらく 帰れないよ

あなた ウォルフ

私 は ロイエンタール 元帥 を 尊敬 し て い ます

それ は あの 方 が あなた の 親友 で いらっしゃる から

でも あの 方 が あなた の 敵 に おなり なら

私 は 無条件 で あの 方 を 憎む こと が でき ます

ご 無事 で 帰って い らし て ウォルフ

そう し たら ご 褒美 に 毎日 あなた の お 好き な

ブイヨン ・ フォンデュ を 作って さしあげる わ

太ったら 困る な 週 に 1 度 に して くれ

心配 しなくて も いい よ エヴァ

第一 まだ 必ず 戦う ことに なる とは 決まって いない から ね

陛下 は ラング 次官 を 逮捕 なさった し

それで ロイエンタール の 気 も 済む かも しれない の だから

だから 祈る と し たら

「戦わずに 済む ように 」と そう 祈って ほしい な

ぜひ そう し て おくれ エヴァ うん …

宇宙 暦 800 年 新 帝国 暦 2 年 11 月 14 日

フェザーン 回廊 は ウォルフガング ・ ミッターマイヤー 元帥 の

指揮 する 帝国 軍 宇宙 艦隊 の 艦艇 に よって 埋め尽くさ れる

その 数 4 万 2770 隻 将兵 460 万 8900 名

元帥 の 指揮 下 に 入る 上級 大将 は

ビッテンフェルト と ワーレン の 両 名 で あった

宣戦 布告 が なさ れ た わけ で は なかった

だが ロイエンタール と ミッターマイヤー の 対決 は

もはや 誰 に も 止める こと の でき ない

既定 の 事実 の よう で あった

それ でも あえて ミッターマイヤー は

ロイエンタール に 最後 の 説得 を 試みる の だ が …

次回 「銀河 英雄 伝説 」第 95 話 「双 璧 相 撃つ !」

銀河 の 歴史 が また 1ページ

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