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昔話、日本語。, 浦島 太郎

浦島 太郎

ある ところ に 浦島 太郎 と いう 心 の 優しい 人 が 住んで いました 。 ある 日 、 海 に 釣り に 行く と 、 浜辺 で 亀 を イジメ て いる 子供 たち が いました 。 棒 で つついたり 、 石 を 投げたり しています 。 浦島 太郎 は 、 亀 を かわいそうに 思って 「 こら こら 、 子供 たち 、 亀 が かわいそう だろう 。 海 に 放して あげなさい 。 」 と 言って 、 亀 を 助けて あげました 。しばらくして 、 浦島 太郎 は また 海 に 釣り に 出かけました 。

すると 、 海 の 中 から あの とき の 亀 が 出てきて 、 こう 言いました 。 「 私 は 、 あの とき 、 浜辺 で 助けて もらった 亀 です 。 ぜひ 恩返し が したい ので 、 私 の 背中 に 乗って ください 。 竜宮 城 に ご案内 します 。 」 浦島 太郎 は 、 亀 の 背中 に 乗りました 。 すると 、 亀 は 、 海 の 中 を 進んで 、 浦島 太郎 を 海 の 中 に ある 立派な お 城 、 竜宮 城 に 連れて 行ってくれました 。竜宮 城 で は 、 美しい お姫様 が 出てきて 、 こう 言いました 。 「 私 は 、 乙姫 と 申します 。 この 度 は 、 亀 を 助けて くださって ありがとう ございます 。 ぜひ 、 ここ で ゆっくり と 楽しんで いって ください 。 」 毎日 の ように ごちそう が 出さ れ 、 魚 たち が 歌 や 踊り を 披露 してくれました 。

浦島 太郎 は 、 そこ で 乙姫 様 と 楽しい 時間 を 過ごしました 。 しかし 、 しばらく する と 、 浦島 太郎 は 、 だんだん 自分 の 住んでいた 村 が 懐かしくなって きました 。 「 ああ 、 私 の 友達 や お母さん 、 お父さん は どうしている だろう ? そろそろ 帰りたい な 。 」 そこ で 、 乙姫 様 に 相談 しました 。 「 ここ で 毎日 、 とても 楽しく 過ご させて いただきました 。 ありがとう ございます 。 でも 、 そろそろ 自分 の 家 に 帰りたい のです 。 」 乙姫 様 は 、 寂し そうに こう 言いました 。 「 そう です か 、 わかりました 。 それでは 、 おみやげ を お渡し します 。 これ は 、 玉手箱 と 言います 。 けっして 、 開けて は いけません よ 。 」 浦島 太郎 は 、 また 亀 の 背中 に 乗って 、 海 の 中 を 通り 、 元 の 浜辺 に 帰りました 。 ところが 、 なに か へんです 。

今 まで の 浜辺 と は 様子 が 違っています 。 だれ も 知っている 人 が いません 。 「 おかしい な 。 私 の 知っている 人 も いない し 、 私 を 知っている 人 も いない 。 ひとりぼっち だ 。 」 とても さびしくなった 浦島 太郎 は 、 乙姫様 から もらった 玉手箱 を 手 に 取りました 。 「 この 箱 の 中 に なに か 入っている かも しれ ない 。 」 浦島 太郎 は 、 乙姫 様 の 言った こと を 忘れて 、 箱 を あけて しまい ました 。する と 、 箱 の 中 から 白い 煙 が も くもく と 出てきて 、 浦島 太郎 は 、 あっと いう 間 に 白髪 だらけ で しわだらけ の おじいさん に なって しまいました 。 浦島 太郎 が 竜宮 城 で 過ごした 、 あっという間 の 時間 は 、 人間 の 世界 で は とても 長い 長い 時間 だった のでした 。

おしまい 。


浦島 太郎 うらしま|たろう Taro Urashima 우라시마 타로 Taro Urashima Taro Urashima Таро Урашима 浦岛太郎

ある ところ に 浦島 太郎 と いう 心 の 優しい 人 が 住んで いました 。 |||うらしま|たろう|||こころ||やさしい|じん||すんで| ある 日 、 海 に 釣り に 行く と 、 浜辺 で 亀 を イジメ て いる 子供 たち が いました 。 |ひ|うみ||つり||いく||はまべ||かめ|||||こども||| 棒 で つついたり 、 石 を 投げたり しています 。 ぼう|||いし||なげたり|して います I'm sticking with sticks and throwing stones. 浦島 太郎 は 、 亀 を かわいそうに 思って 「 こら こら 、 子供 たち 、 亀 が かわいそう だろう 。 うらしま|たろう||かめ|||おもって|||こども||かめ||| Urashima Taro felt sorry for the turtle and said, "Here, children, I feel sorry for the turtle. 海 に 放して あげなさい 。 うみ||はなして|あげ なさい Let it go to the sea. 」 と 言って 、 亀 を 助けて あげました 。しばらくして 、 浦島 太郎 は また 海 に 釣り に 出かけました 。 |いって|かめ||たすけて||しばらく して|うらしま|たろう|||うみ||つり||でかけました I helped the turtle. After a while, Taro Urashima went fishing in the sea again.

すると 、 海 の 中 から あの とき の 亀 が 出てきて 、 こう 言いました 。 |うみ||なか|||||かめ||でて きて||いいました Then, the turtle of that time came out from the sea and said, 「 私 は 、 あの とき 、 浜辺 で 助けて もらった 亀 です 。 わたくし||||はまべ||たすけて||かめ| "I was a turtle who helped me on the beach at that time. ぜひ 恩返し が したい ので 、 私 の 背中 に 乗って ください 。 |おんがえし||||わたくし||せなか||のって| I would love to give back, so please ride on my back. 竜宮 城 に ご案内 します 。 りゅうぐう|しろ||ご あんない| We will guide you to Ryugu Castle. 」 浦島 太郎 は 、 亀 の 背中 に 乗りました 。 うらしま|たろう||かめ||せなか||のりました Urashima Taro got on the back of the turtle. すると 、 亀 は 、 海 の 中 を 進んで 、 浦島 太郎 を 海 の 中 に ある 立派な お 城 、 竜宮 城 に 連れて 行ってくれました 。竜宮 城 で は 、 美しい お姫様 が 出てきて 、 こう 言いました 。 |かめ||うみ||なか||すすんで|うらしま|たろう||うみ||なか|||りっぱな||しろ|りゅうぐう|しろ||つれて|おこなって くれました|りゅうぐう|しろ|||うつくしい|おひめさま||でて きて||いいました Then, the turtle went through the sea and took Taro Urashima to Ryugu Castle, a magnificent castle in the sea. At Ryugu Castle, a beautiful princess came out and said: 「 私 は 、 乙姫 と 申します 。 わたくし||おつひめ||もうします "My name is Otohime. この 度 は 、 亀 を 助けて くださって ありがとう ございます 。 |たび||かめ||たすけて||| Thank you for helping the turtle. ぜひ 、 ここ で ゆっくり と 楽しんで いって ください 。 |||||たのしんで|| Please enjoy yourself here slowly. 」 毎日 の ように ごちそう が 出さ れ 、 魚 たち が 歌 や 踊り を 披露 してくれました 。 まいにち||よう に|||ださ||ぎょ|||うた||おどり||ひろう|して くれました The feast was served almost every day, and the fish performed songs and dances.

浦島 太郎 は 、 そこ で 乙姫 様 と 楽しい 時間 を 過ごしました 。 うらしま|たろう||||おつひめ|さま||たのしい|じかん||すごしました Urashima Taro had a good time there with Otohime-sama. しかし 、 しばらく する と 、 浦島 太郎 は 、 だんだん 自分 の 住んでいた 村 が 懐かしくなって きました 。 ||||うらしま|たろう|||じぶん||すんで いた|むら||なつかしく なって| However, after a while, Taro Urashima gradually became nostalgic for the village in which he lived. 「 ああ 、 私 の 友達 や お母さん 、 お父さん は どうしている だろう ? |わたくし||ともだち||お かあさん|お とうさん||どうして いる| "Oh, what are my friends, moms, and dads doing? そろそろ 帰りたい な 。 |かえりたい| I want to go home soon. 」 そこ で 、 乙姫 様 に 相談 しました 。 ||おつひめ|さま||そうだん| There, I consulted with Mr. Otohime. 「 ここ で 毎日 、 とても 楽しく 過ご させて いただきました 。 ||まいにち||たのしく|すご|さ せて| "I had a very good time here every day. ありがとう ございます 。 でも 、 そろそろ 自分 の 家 に 帰りたい のです 。 ||じぶん||いえ||かえりたい| But I want to go home soon. 」 乙姫 様 は 、 寂し そうに こう 言いました 。 おつひめ|さま||さびし|そう に||いいました Otohime-sama said, lonely. 「 そう です か 、 わかりました 。 "Yes, I understand. それでは 、 おみやげ を お渡し します 。 |||お わたし| Then, I will give you a souvenir. これ は 、 玉手箱 と 言います 。 ||たまて はこ||いいます This is called Tamatebako. けっして 、 開けて は いけません よ 。 |あけて||| You should never open it. 」 浦島 太郎 は 、 また 亀 の 背中 に 乗って 、 海 の 中 を 通り 、 元 の 浜辺 に 帰りました 。 うらしま|たろう|||かめ||せなか||のって|うみ||なか||とおり|もと||はまべ||かえりました Urashima Taro also rode on the back of the turtle, passed through the sea, and returned to the original beach. ところが 、 なに か へんです 。 |||へん です However, something is wrong.

今 まで の 浜辺 と は 様子 が 違っています 。 いま|||はまべ|||ようす||ちがって います The situation is different from the beaches up until now. だれ も 知っている 人 が いません 。 ||しっている|じん||いま せ ん No one knows. 「 おかしい な 。 " that's strange . 私 の 知っている 人 も いない し 、 私 を 知っている 人 も いない 。 わたくし||しっている|じん||||わたくし||しっている|じん|| No one knows me, no one knows me. ひとりぼっち だ 。 I'm alone. 」 とても さびしくなった 浦島 太郎 は 、 乙姫様 から もらった 玉手箱 を 手 に 取りました 。 |さびしく なった|うらしま|たろう||おつひめ さま|||たまて はこ||て||とりました Urashima Taro, who became very lonely, picked up the Tamatebako that Otohime-sama gave him. 「 この 箱 の 中 に なに か 入っている かも しれ ない 。 |はこ||なか||||はいって いる||| "There may be something in this box. 」 浦島 太郎 は 、 乙姫 様 の 言った こと を 忘れて 、 箱 を あけて しまい ました 。する と 、 箱 の 中 から 白い 煙 が も くもく と 出てきて 、 浦島 太郎 は 、 あっと いう 間 に 白髪 だらけ で しわだらけ の おじいさん に なって しまいました 。 うらしま|たろう||おつひめ|さま||いった|||わすれて|はこ|||||||はこ||なか||しろい|けむり|||くも く||でて きて|うらしま|たろう||||あいだ||しらが|||しわ だらけ||お じいさん||| Taro Urashima forgot what Otohime-sama said and opened the box. Then, white smoke came out of the box, and Taro Urashima quickly became a wrinkled grandfather full of white hair. 浦島 太郎 が 竜宮 城 で 過ごした 、 あっという間 の 時間 は 、 人間 の 世界 で は とても 長い 長い 時間 だった のでした 。 うらしま|たろう||りゅうぐう|しろ||すごした|あっというま||じかん||にんげん||せかい||||ながい|ながい|じかん|| The time that Taro Urashima spent at Ryugu Castle was very long and long in the human world.

おしまい 。 The end.