×

We use cookies to help make LingQ better. By visiting the site, you agree to our cookie policy.


image

進撃の巨人 4 The Final Season, Shingeki no Kyojin Season 4 (Attack on Titan Season 4) Episode 04

Shingeki no Kyojin Season 4 (Attack on Titan Season 4) Episode 04

( ライナー ) ファルコ

こんな 時間 に どこ へ 行く んだ ?

( ファルコ ) 忘れ物 を した んで

これ から 本部 に 取り に 戻る ところ です

失礼 し ます

( 走り去る 足音 )

( クルーガー ) ファルコ 頼み たい こと が ある

( ファルコ ) な んです か ? クルーガー さん

( クルーガー ) 手紙 を 送り たい んだ が

この 収容 区 から じゃ 中身 を 確認 さ れる だ ろ ?

( ファルコ ) そうです ね

( クルーガー ) それ だ と 俺 が 仮病 だって バレ ちゃ う から

収容 区 外 の ポスト に 投函 ( とうかん ) して きて ほしい んだ

( ファルコ ) いい です よ

家族 宛て です か ?

( クルーガー ) ああ

俺 が ここ に 無事に いる って 伝え たい だけ なんだ

♪〜

〜♪

( マガト ) ん ?

おい なん の 騒ぎ だ ?

( コスロ ) タイバー 家 ご 一行 が 来訪 さ れ ました

なんだ と ?

( ノック )

マーレ 軍 で は あり ませ ん

タイバー 家 に 属する 近 衛兵 です

( 扉 が 開く 音 )

( 近衛 兵 長 ) どうぞ

( ヴィリー ) 急に すまない な

私 が タイ バー 家 当主 ヴィリー だ

戦士 隊 隊長 テオ ・ マガト です

お初 に お目にかかり 光栄です タイ バー 公

よろしく マガト 隊長

では 我が タイ バー 家 一族 を 紹介 さ せて いた だこう

( 子供 たち の 騒ぎ 声 )

( 子供 たち ) 痛い ! 嫌だ !

( ヴィリー ) 結成 当初 より 戦士 隊 を 束ねる あなた だ

見抜け ました か ? 一族 の 誰 が 戦 鎚 ( せ ん つい ) の 巨人 か

いいえ 見当 も つき ませ ん

本当に ここ に お 越し に なって いる の か さえ も

ハハハハ … 話 に 聞いた とおり 思慮 深い

しかし い ます よ

戦 鎚 の 巨人 は この 中 に

ここ に は ヘーロス 像 を 見 に 来た んだ

100 年 前 人間 で あり ながら 大地 の 悪魔 を 打ち破り

世界 を 救った マーレ の 誇る 英雄 ヘーロス の 雄姿 を

見事だった

勇ましく 美しく 傷 ひと つ ない

まさに マーレ の 魂 そのもの だ

ええ まさしく

銅像 の 中 は 空洞 です し

( ヴィリー ) ハハハハ 隊長 殿 は 手厳しい な

ウワサ で は マーレ の 徴兵 制 復活 を 働きかけて いる と か

マーレ 人 の 戦争 と は 新聞 の 活字 に のみ 存在 し ます

字 を 読む だけ で 領土 が 広がる のだ から 楽で いい

鉄砲 玉 を 浴びる の が

手なずけた 悪魔 の 末 裔 ( まつ えい ) や 亡国 の 民 なら なおのこと いい

実際 マーレ 人 に

弾 が 耳 の 横 を かすめる 音 を 聞か せた ところ で

この 国 は 自 壊 する まで 戦争 へ の 歩み を 止め ない でしょう が

もし マーレ を 裏 から 操る 者 が いる なら

言って やり たい

とうに 手遅れだ と

( ヴィリー ) フウ 〜

本当に 容赦 が ない な 隊長

立つ 瀬 が ない

察し の とおり この 国 は タイ バー 家 の 権限 下 に ある

だが マーレ が 軍国 主義 の 道 を 歩んだ の は

あくまで マーレ が 選んだ こと だ

我々 は マーレ へ の 贖罪 ( しょく ざい ) と して 自由 と 力 を 与えた

結果 エルディア も マーレ も 闇夜 に 投げ出さ れた

その 責任 は タイ バー 家 に ある

私 は 来 ( きた ) る 祭事 に おいて 世界 に 全て を 明かす つもりだ

英雄 像 を 見 に 来た の は ウソ で は ない

マーレ に は 再び 英雄 が 必要な のだ

テオ ・ マガト

今 一 度 この 手 を 握って くれ まい か

( ポルコ ) ふ あ 〜

うわ 〜!

( ピーク ) ん ? おはよう ポッコ

ハア ハア

ピーク 何 やって んだ よ ?

( ピーク ) こっち の ほう が しっくり くるんだ

びっくり さ せちゃ った ?

( ポルコ ) 普通に 立って 歩けよ

( ライナー ) 巨人 は 南 から やって 来る

その 意識 から

壁 の 北側 の 山岳 部 に 行く ほど 守り は 薄く なって い ます

( 幹部 ) で は 北側 から たたく べき か ?

それ も ひと つ の 手 でしょう

しかし 大型 船 が 着岸 可能な 桟橋 は 依然と して 波止場 のみ です

我々 の 物量 を 活 ( い ) かす なら …

( 幹部 ) で は 南 か ?

ですが 南 は

調査 船団 を 失った ように 敵 の 注意 が 集中 して い ます ので

波止場 が 破壊 さ れて いる 可能 性 も あり ます

では 何 が 言い たい のだ

( ライナー ) 私 は 私 の 知り うる 情報 を ご 参考 まで に と

分かった もう いい

エルディア 人 に しゃべら せた 我々 が 間違って いた んだ

( ポルコ ) パラディ 島 作戦 は 順調だ な

上官 方 は 大変 聡明 ( そうめい ) で あら れる

どんな 作戦 を 告げ られる か 楽しみだ

( ピーク ) 例えば 4 人 の 子供 に 全て を 託す と かね

( ライナー ) ん ?

抜いた

ファルコ が ガビ を 抜いた

( ポルコ ) フッ

一 度 勝った くらい で あの 騒ぎ だ

まったく こっち の 気 も 知ら ないで

( コルト ) ファルコ が 今更 どんな 成績 を 残そう と

ガビ の 優位 は 動き ませ ん よ

( ウド ) あの 最後 の ダー って 見た よ な ?

( 門 兵 ) おい チビ ども 今日 は どうした ?

( ウド ) ファルコ が 初めて ガビ に 勝った んだ よ

( 門 兵 ) へえ 〜 成績 で ?

( ゾフィア ) う うん かけっこ で 勝った だけ

( ウド ) これ は 歴史 的 快挙 だ よ

もう やめて くれ 恥ずかしく なって きた

( 門 兵 ) すげ え な そりゃ

次の 鎧 ( よろい ) は 坊主 で 決まり だ

( ファルコ ) イッテ え 〜!

( ガビ ) 今更 あんた が 比較 対象 に なる わけない !

私 は 戦果 を 上げて 祖国 に 貢献 した んだ から !

そう だ な

でも 軍 は まだ 鎧 の 継承 者 を 発表 して い ない

その 日 が 来る まで 俺 はやる こと を やる だけ だ

( 門 兵 ) おい あいつ カッコ つけて ん ぞ

あんた の 家 は 兄貴 が 獣 を 継ぐ んだ から

もう 名誉 マーレ 人 に なれる のに

なんの ため に そこ まで する の ?

お前 の ため だ よ !

( ゾフィア ) あら …

( 門 兵 ) 言っちゃ った ぜ おい

は あ ?

私 の 邪魔 し といて 私 の ため だって 言い たい わけ ?

訳 分か ん ない んだ けど !

( 門 兵 ) 伝わ ん なかった か 〜

( ガビ ) は あ ? 何 あいつ ! な んな の ?

( おばさん A ) あら お かえり 小さな 戦士 ちゃん たち

( おじさん ) ガビ 〜!

聞いた ぞ ガビ お前 は 俺 たち の 救世 主だ

ガビ 〜

( ゾフィア ) いや 私 ゾフィア なんで

あ ?

( おばさん B ) 何 して ん だい

昼間 っ から 酔っ払って 女の子 に 抱きついて

この ジジイ !

( おじさん ) うる せ え ! この 死 に 損ない め

英雄 を たたえて 何 が 悪い ?

( おばさん B ) あんた なんか に たたえ られちゃ 縁起 が 悪い よ

ほら とっとと 母ちゃん の とこ へ 帰 んな

さあ あんた ら は これ を 持ってき な

たん と 食べて

ブラウン 副 長 みたいに 大きく なる んだ よ

( ガビ たち ) ありがとう ございます !

( ウド ) わ あ

本当に この 収容 区 の 中 で 宣戦 布告 を やる の か

なんだか 劇場 みたい

( ガビ ) ここ に 世界 の 偉い 人 を 集めて お祭り って の を やったら

世界中 が 味方 に なる んだ って

それ じゃあ

マーレ の 問題 は 全て 解決 して 最高だ な

無理 だって 思って る の ?

( ウド ) ガビ は 違う の か ?

先月 まで 殺し 合って た 中東 連合 の 国々 も 含ま れる んだ ぞ

俺 の 一家 は

外国 の 収容 区 から 移って きた から 分かる

ひどい 目 に 遭った

外国 の エルディア 人 に 対する 敵意 は ここ の 比 じゃ ない

じゃあ

なおさら 何も し ない わけに は いか ない でしょ

ここ を 選んだ の は きっと

エルディア 人 を 理解 して もらう ため だ よ

私 たち は 悪魔 じゃ あり ませ ん って

どう やって ?

( ガビ ) 笑え

あんた の 見返した いって 気持ち は よ 〜 く 分かる けど

卑屈に して たら まず 無理だ から

あと ゾフィア は 訳 の 分から ない 自己 演出 を やめろ

いや 私 これ 素 だ から

( ウド ) じゃあ お前 は どこ を 直す んだ よ ?

は あ ?

私 は ありのままで 問題 ない でしょう

かわいい し 頭 も いい もん だ から 偉い 人 籠 絡 しま くり で

評価 は より 確実に なる わ ね

悪魔 に 見えて きた

あんた ら 今度 ファルコ 贔屓 ( ひいき ) したら 泣 かす から

( ウド ) 悪魔 じゃ ねえ かよ

あっ マガト 隊長 だ

( マガト ) こちら に

( ヴィリー ) ほう

大がかりな 解体 工事 が 必要だ と

老朽 化 が 深刻でした ので

おめでとう 元帥 殿

軍 は あなた の もの だ

いいえ 軍 は 国家 の もの です

そして この 国 の 最高 司令 官 は あなた です

ふむ それ は 少し 違う な

私 は 操 舵 輪 ( そうだ りん ) を 握った 者 だ

先代 の 誰 も これ を 握ろう と し なかった の が 分かる

重 すぎる

今 すぐ に でも 手 を 離し たい ところ だ が

握ら ざる を え ない 時代 が 来て しまった

私 は たまたま なんだ

たまたま 順番 が 回って きた だけ の 男 な んだ よ

( マガト ) 家 は 倒壊 寸前 でした が 使える 柱 も 残って い ました

その者 ども に よる と

我が家 に は 既に ネズミ が 入り込んで いる ようです

( クルーガー ) やった じゃ ない か ファルコ

( ファルコ ) クルーガー さん の おかげ です よ

正直 今 から ガビ の 評価 を 上回る と は 思え ませ ん が

それ でも 迷わ ず 突き進め そうです

( クルーガー ) そう か

感謝 し たい の は 俺 の ほう だ が な

何度 も 手紙 の やり取り を 手伝って くれて

おかげ で 助かった

あ … ああ いえ

それ は 家族 の 方 から です か ?

病院 の 生活 は 退屈だろう って な

この 体 に は 難しかった が

俺 も 進ま ない と な

祭り が 終わったら 故郷 に 帰る と する よ

そう です か

( 足音 )

( ファルコ ) 先生 が 来 ます

俺 行き ます ね

( クルーガー ) ああ

( イェーガー ) 隣 に 座って も いいかね ?

ええ どうぞ

( イェーガー ) で は 失礼 する よ

区 の 診療 医 の イェーガー だ

ここ に は たまに お茶 を 飲み に 来る

はじめ まして クルーガー です

( イェーガー ) よろしく クルーガー 君

先ほど の 少年 と は 仲 が いい ようだ ね

( クルーガー ) ええ

( イェーガー ) そう か 私 も 少年 と は 気 が 合い そうだ

話し相手 を 探す うち に この ベンチ に 腰掛けた のだ から

あの 少年 の 叔父 は エルディア 復権 派 の 幹部 だった

復権 派 は 楽園 送り に さ れ その 家族 も 例外 で は なかった

少年 ら 兄弟 も 家族 を 守る ため に 戦士 に 志願 し

彼 の 兄 が 獣 の 巨人 の 継承 権 を 得た こと に よって

ようやく グライス 家 は 安泰 と なった

なぜ 俺 に その 話 を ?

あの 子 に お 使い を 頼む の は お やめ なさい

おかしな 疑い を かけ られて は

グライス 家 の 努力 が ムダ に なって しまう

そして 心 が 健康 なら 家族 の 元 に お 帰り なさい

もう 会え なく なって から で は

後悔 を 残して から で は 遅い のだ

( クルーガー ) 後悔 です か …

家族 に 悔い が ある ようです ね

( イェーガー ) 後悔 し ない 日 など ない よ

あの 日 息子 は 妹 を 連れて 壁 を 出た

私 が 普段 ( ふだん ) から 厳しく し 過ぎた んだ

“ 医者 を 継げ ” と

ああ … 私 だ …

全て は 私 が …

う ああ ああ 〜!

( 医師 ) イェーガー さん !

勝手に 出歩か ないで ください

( 看護 師 ) すみません 少し 目 を 離した 間 に

ほら イェーガー さん

( 医師 ) きっと 良く なり ます よ

( 人々 の 話し声 )

すごい な

新聞 で 見た 人 だ

余計な 話 し ない

私 たち は 訓練 どおり 給仕 を こなす

ほら 空いた グラス が 出て きた

かかれ !

( ガビ ) ファルコ 次 ! ( ファルコ ) ほら

( 来賓 ) ん ? なんだ

穢 ( けが ) れた 血 が 皿 を 運んで いる ぞ

( 来賓 ) ああ 〜 どうりで 飯 が 臭う わけだ

( バシャ !) ( ウド ) あっ …

も … 申し訳 ございませ ん

( キヨミ ) しっ 騒が ないで

しっ しかし 立派な お召し物 が …

( 給仕 長 ) ご 夫人 いかが なされ ました ?

お 恥ずかしい

ワイン を 着物 に 零 ( こぼ ) して しまい まして 手 を 借りて い ました の

ありがとう

( 給仕 長 ) それ は 大変です

どうぞ こちら へ

( ウド ) ど っ どうして …

あなた が どんな 目 に 遭う か 分から ない でしょう

大丈夫 か ?

( ウド ) ああ 助けて もらった

俺 を エルディア 人 だ と 知って て

あっ あの 人 は …

東洋 から 来た ヒィズル 国 の 人 だ

( 来賓 ) おお … ヴィリー だ

( オグウェノ ) ヴィリー ! ( ヴィリー ) あっ

( オグウェノ ) 救世 の 末 裔 よ

( ヴィリー ) オグウェノ 大使 お 久しぶりです

ナンビア 子供 の とき 以来 だ な

( ナンビア ) あの ころ は よく あなた を 泣か して い ました ね

( 来賓 ) 覚えて る か ? ヴィリー

( ヴィリー ) ワオ ! あの とき 木 から 落ちた 傷 だ な ?

( グラス を 鳴らす 音 )

( マーレ 外交 官 ) 紳士 淑女 の 皆様 今 宵 ( こ よい ) は 誠に ありがとう ございます

我々 は つい 先日 まで 資源 を 求め

醜い 争い を 演じて まいり ました

しかし 昨日 の 敵 は 今日 も 敵

いや 失礼

昨日 の 敵 は 今日 の 友

過去 に あった こと は 酒 と 共に トイレ へ 流し

新たな 祝杯 を 挙げよう で は あり ませ ん か

それでは 末 永き 平和に

( パチ パチ パチ …)

ありがとう ございます

大使 殿 の ジョーク は 大変 高度な 代物 でした

しかし お 客 様 は

共通 語 が 聞き 取れ なかった ような ので

あと は 私 に お 任せ を

( 来賓 ) いい ぞ ヴィリー !

( 来賓 ) 救世 主 の 末 裔 !

( ヴィリー ) 明日 は

皆様 を レベリオ 収容 区 に 招待 さ せて いただき ます

そこ は かつて 多く の 国 の 民 を 虐殺 した —

私 と 同じ 血 が 流れる 民族

エルディア 人 と いう 悪魔 が 住む 家 です

中でも 最も 虐げ られた マーレ は

その 悪魔 を 使って 他国 を 虐げ 悲劇 は 繰り返さ れた

エルディア 人 の 根絶 を 願う 気持ち は よく 分かり ます

私 は この 終わり の ない 問題 に 対して

ひと つ の 回答 を 導き 出し ました

その 回答 を 明日

私 が 初 演出 を 務める 舞台 で 披露 さ せて いただき ます

偉大なる 劇作家 と 歴史 の 目撃 者 に

( 一同 ) 劇作家 と 目撃 者 に !

( ガビ ) あ …

( いびき )

( にぎやかな 音楽 )

( ガビ ) 何 ?

( 人々 の 話し声 と 音楽 )

なんだ ? これ は …

( ファルコ ) ガビ !

やっと 起きた か

この 状況 は 何 ?

( ウド ) 祭り だ よ

外 の 人 たち が 収容 区 に いっぱい 入って きて

いろんな 出店 を 開いて んだ よ

食え !

これ が 祭り か !

行く ぞ !

フフッ アハハハ !

( ガビ ) 苦しい よ 〜

( ライナー ) お前 が 欲張る から だろう が

( ガビ ) 毎日 お祭り すれば いい のに ね

( ライナー ) そうだ な

なんだか ね

最近 初めて の こと ばっかり 起きる の

そう だ な

なんだか …

何 か が 変わり そうな 気 が する の

ああ

そう だ な

♪〜

〜♪

( ジーク ) お っ 楽しんで きた か ?

あれ ? ファルコ は ?

( ウド ) あっ

さっき 知り合い を 見つけた と か で ど っか 行き ました

え ? 大丈夫 か あいつ

まあ こんな 日 に 固い こと 言う なって

すごい 人

あれ ? 戻って きた よ

( ファルコ ) ブラウン 副 長 !

( ガビ ) あんた どこ 行って た の ?

ちょっと いい です か ?

今 から か ?

いい んじゃ ない ?

まだ 開幕 まで 時間 ある よ

( ファルコ ) こっち です

( ライナー ) 一体 どうした ん だ ?

行けば 分かり ます よ

ハア …

こちら です

ああ

( ドア が 開く 音 )

来 ました よ

( エレン ) よう

4 年 ぶり だ な ライナー

あ …

エレン

( ナレーション ) 暗い 地下 室 で エレン と 対峙 ( たいじ ) する ライナー

ヴィリー の 演説 に 人々 が 困惑 する 中

エレン は 告げる

“ 俺 は お前 と 同じだ よ ” と

次回 「 宣戦 布告 」


Shingeki no Kyojin Season 4 (Attack on Titan Season 4) Episode 04 shingeki||kyojin|season|attack||titan|season|episode

( ライナー ) ファルコ らいなー|

こんな 時間 に どこ へ 行く んだ ? |じかん||||いく|

( ファルコ ) 忘れ物 を した んで |わすれもの|||

これ から 本部 に 取り に 戻る ところ です ||ほんぶ||とり||もどる||

失礼 し ます しつれい||

( 走り去る 足音 ) はしりさる|あしおと

( クルーガー ) ファルコ 頼み たい こと が ある ||たのみ||||

( ファルコ ) な んです か ?  クルーガー さん

( クルーガー ) 手紙 を 送り たい んだ が |てがみ||おくり|||

この 収容 区 から じゃ 中身 を 確認 さ れる だ ろ ? |しゅうよう|く|||なかみ||かくにん||||

( ファルコ ) そうです ね |そう です|

( クルーガー ) それ だ と 俺 が 仮病 だって バレ ちゃ う から ||||おれ||けびょう|||||

収容 区 外 の ポスト に 投函 ( とうかん ) して きて ほしい んだ しゅうよう|く|がい||ぽすと||とうかん|||||

( ファルコ ) いい です よ

家族 宛て です か ? かぞく|あて||

( クルーガー ) ああ

俺 が ここ に 無事に いる って 伝え たい だけ なんだ おれ||||ぶじに|||つたえ|||

♪〜

〜♪

( マガト ) ん ?

おい なん の 騒ぎ だ ? |||さわぎ|

( コスロ ) タイバー 家 ご 一行 が 来訪 さ れ ました |たい ばー|いえ||いっこう||らいほう|||

なんだ と ?

( ノック )

マーレ 軍 で は あり ませ ん |ぐん|||||

タイバー 家 に 属する 近 衛兵 です たい ばー|いえ||ぞくする|ちか|えいへい|

( 扉 が 開く 音 ) とびら||あく|おと

( 近衛 兵 長 ) どうぞ このえ|つわもの|ちょう|

( ヴィリー ) 急に すまない な |きゅうに||

私 が タイ バー 家 当主 ヴィリー だ わたくし||たい|ばー|いえ|とうしゅ||

戦士 隊 隊長 テオ ・ マガト です せんし|たい|たいちょう|||

お初 に お目にかかり 光栄です タイ バー 公 おはつ||おめにかかり|こうえいです|たい|ばー|おおやけ

よろしく マガト 隊長 ||たいちょう

では 我が タイ バー 家 一族 を 紹介 さ せて いた だこう |わが|たい|ばー|いえ|いちぞく||しょうかい||||

( 子供 たち の 騒ぎ 声 ) こども|||さわぎ|こえ

( 子供 たち ) 痛い !  嫌だ ! こども||いたい|いやだ

( ヴィリー ) 結成 当初 より 戦士 隊 を 束ねる あなた だ |けっせい|とうしょ||せんし|たい||たばねる||

見抜け ました か ? 一族 の 誰 が 戦 鎚 ( せ ん つい ) の 巨人 か みぬけ|||いちぞく||だれ||いくさ|つち|||||きょじん|

いいえ 見当 も つき ませ ん |けんとう||||

本当に ここ に お 越し に なって いる の か さえ も ほんとうに||||こし|||||||

ハハハハ … 話 に 聞いた とおり 思慮 深い |はなし||きいた||しりょ|ふかい

しかし い ます よ

戦 鎚 の 巨人 は この 中 に いくさ|つち||きょじん|||なか|

ここ に は ヘーロス 像 を 見 に 来た んだ ||||ぞう||み||きた|

100 年 前 人間 で あり ながら 大地 の 悪魔 を 打ち破り とし|ぜん|にんげん||||だいち||あくま||うちやぶり

世界 を 救った マーレ の 誇る 英雄 ヘーロス の 雄姿 を せかい||すくった|||ほこる|えいゆう|||ゆうし|

見事だった みごとだった

勇ましく 美しく 傷 ひと つ ない いさましく|うつくしく|きず|||

まさに マーレ の 魂 そのもの だ |||たましい|その もの|

ええ まさしく

銅像 の 中 は 空洞 です し どうぞう||なか||くうどう||

( ヴィリー ) ハハハハ 隊長 殿 は 手厳しい な ||たいちょう|しんがり||てきびしい|

ウワサ で は マーレ の 徴兵 制 復活 を 働きかけて いる と か |||||ちょうへい|せい|ふっかつ||はたらきかけて|||

マーレ 人 の 戦争 と は 新聞 の 活字 に のみ 存在 し ます |じん||せんそう|||しんぶん||かつじ|||そんざい||

字 を 読む だけ で 領土 が 広がる のだ から 楽で いい あざ||よむ|||りょうど||ひろがる|||らくで|

鉄砲 玉 を 浴びる の が てっぽう|たま||あびる||

手なずけた 悪魔 の 末 裔 ( まつ えい ) や 亡国 の 民 なら なおのこと いい てなずけた|あくま||すえ|えい||||ぼうこく||たみ|||

実際 マーレ 人 に じっさい||じん|

弾 が 耳 の 横 を かすめる 音 を 聞か せた ところ で たま||みみ||よこ|||おと||きか|||

この 国 は 自 壊 する まで 戦争 へ の 歩み を 止め ない でしょう が |くに||じ|こわ|||せんそう|||あゆみ||とどめ|||

もし マーレ を 裏 から 操る 者 が いる なら |||うら||あやつる|もの|||

言って やり たい いって||

とうに 手遅れだ と |ておくれだ|

( ヴィリー ) フウ 〜

本当に 容赦 が ない な 隊長 ほんとうに|ようしゃ||||たいちょう

立つ 瀬 が ない たつ|せ||

察し の とおり この 国 は タイ バー 家 の 権限 下 に ある さっし||||くに||たい|ばー|いえ||けんげん|した||

だが マーレ が 軍国 主義 の 道 を 歩んだ の は |||ぐんこく|しゅぎ||どう||あゆんだ||

あくまで マーレ が 選んだ こと だ |||えらんだ||

我々 は マーレ へ の 贖罪 ( しょく ざい ) と して 自由 と 力 を 与えた われわれ|||||しょくざい|||||じゆう||ちから||あたえた

結果 エルディア も マーレ も 闇夜 に 投げ出さ れた けっか|||||やみよ||なげださ|

その 責任 は タイ バー 家 に ある |せきにん||たい|ばー|いえ||

私 は 来 ( きた ) る 祭事 に おいて 世界 に 全て を 明かす つもりだ わたくし||らい|||さいじ|||せかい||すべて||あかす|

英雄 像 を 見 に 来た の は ウソ で は ない えいゆう|ぞう||み||きた|||うそ|||

マーレ に は 再び 英雄 が 必要な のだ |||ふたたび|えいゆう||ひつような|

テオ ・ マガト

今 一 度 この 手 を 握って くれ まい か いま|ひと|たび||て||にぎって|||

( ポルコ ) ふ あ 〜

うわ 〜!

( ピーク ) ん ?  おはよう ポッコ ぴーく|||

ハア ハア

ピーク 何 やって んだ よ ? ぴーく|なん|||

( ピーク ) こっち の ほう が しっくり くるんだ ぴーく||||||

びっくり さ せちゃ った ?

( ポルコ ) 普通に 立って 歩けよ |ふつうに|たって|あるけよ

( ライナー ) 巨人 は 南 から やって 来る らいなー|きょじん||みなみ|||くる

その 意識 から |いしき|

壁 の 北側 の 山岳 部 に 行く ほど 守り は 薄く なって い ます かべ||きたがわ||さんがく|ぶ||いく||まもり||うすく|||

( 幹部 ) で は 北側 から たたく べき か ? かんぶ|||きたがわ||||

それ も ひと つ の 手 でしょう |||||て|

しかし 大型 船 が 着岸 可能な 桟橋 は 依然と して 波止場 のみ です |おおがた|せん||ちゃくがん|かのうな|さんばし||いぜん と||はとば||

我々 の 物量 を 活 ( い ) かす なら … われわれ||ぶつりょう||かつ|||

( 幹部 ) で は 南 か ? かんぶ|||みなみ|

ですが 南 は |みなみ|

調査 船団 を 失った ように 敵 の 注意 が 集中 して い ます ので ちょうさ|せんだん||うしなった||てき||ちゅうい||しゅうちゅう||||

波止場 が 破壊 さ れて いる 可能 性 も あり ます はとば||はかい||||かのう|せい|||

では 何 が 言い たい のだ |なん||いい||

( ライナー ) 私 は 私 の 知り うる 情報 を ご 参考 まで に と らいなー|わたくし||わたくし||しり||じょうほう|||さんこう|||

分かった もう いい わかった||

エルディア 人 に しゃべら せた 我々 が 間違って いた んだ |じん||||われわれ||まちがって||

( ポルコ ) パラディ 島 作戦 は 順調だ な ||しま|さくせん||じゅんちょうだ|

上官 方 は 大変 聡明 ( そうめい ) で あら れる じょうかん|かた||たいへん|そうめい||||

どんな 作戦 を 告げ られる か 楽しみだ |さくせん||つげ|||たのしみだ

( ピーク ) 例えば 4 人 の 子供 に 全て を 託す と かね ぴーく|たとえば|じん||こども||すべて||たくす||

( ライナー ) ん ? らいなー|

抜いた ぬいた

ファルコ が ガビ を 抜いた ||||ぬいた

( ポルコ ) フッ

一 度 勝った くらい で あの 騒ぎ だ ひと|たび|かった||||さわぎ|

まったく こっち の 気 も 知ら ないで |||き||しら|

( コルト ) ファルコ が 今更 どんな 成績 を 残そう と |||いまさら||せいせき||のこそう|

ガビ の 優位 は 動き ませ ん よ ||ゆうい||うごき|||

( ウド ) あの 最後 の ダー って 見た よ な ? うど||さいご||||みた||

( 門 兵 ) おい チビ ども 今日 は どうした ? もん|つわもの||||きょう||

( ウド ) ファルコ が 初めて ガビ に 勝った んだ よ うど|||はじめて|||かった||

( 門 兵 ) へえ 〜 成績 で ? もん|つわもの||せいせき|

( ゾフィア ) う うん かけっこ で 勝った だけ |||||かった|

( ウド ) これ は 歴史 的 快挙 だ よ うど|||れきし|てき|かいきょ||

もう やめて くれ 恥ずかしく なって きた |||はずかしく||

( 門 兵 ) すげ え な そりゃ もん|つわもの||||

次の 鎧 ( よろい ) は 坊主 で 決まり だ つぎの|よろい|||ぼうず||きまり|

( ファルコ ) イッテ え 〜!

( ガビ ) 今更 あんた が 比較 対象 に なる わけない ! |いまさら|||ひかく|たいしょう|||

私 は 戦果 を 上げて 祖国 に 貢献 した んだ から ! わたくし||せんか||あげて|そこく||こうけん|||

そう だ な

でも 軍 は まだ 鎧 の 継承 者 を 発表 して い ない |ぐん|||よろい||けいしょう|もの||はっぴょう|||

その 日 が 来る まで 俺 はやる こと を やる だけ だ |ひ||くる||おれ||||||

( 門 兵 ) おい あいつ カッコ つけて ん ぞ もん|つわもの|||かっこ|||

あんた の 家 は 兄貴 が 獣 を 継ぐ んだ から ||いえ||あにき||けだもの||つぐ||

もう 名誉 マーレ 人 に なれる のに |めいよ||じん|||

なんの ため に そこ まで する の ?

お前 の ため だ よ ! おまえ||||

( ゾフィア ) あら …

( 門 兵 ) 言っちゃ った ぜ おい もん|つわもの|いっちゃ|||

は あ ?

私 の 邪魔 し といて 私 の ため だって 言い たい わけ ? わたくし||じゃま|||わたくし||||いい||

訳 分か ん ない んだ けど ! やく|わか||||

( 門 兵 ) 伝わ ん なかった か 〜 もん|つわもの|つたわ|||

( ガビ ) は あ ? 何 あいつ !  な んな の ? |||なん||||

( おばさん A ) あら お かえり 小さな 戦士 ちゃん たち |a||||ちいさな|せんし||

( おじさん ) ガビ 〜!

聞いた ぞ ガビ お前 は 俺 たち の 救世 主だ きいた|||おまえ||おれ|||きゅうせい|おもだ

ガビ 〜

( ゾフィア ) いや 私 ゾフィア なんで ||わたくし||

あ ?

( おばさん B ) 何 して ん だい |b|なん|||

昼間 っ から 酔っ払って 女の子 に 抱きついて ひるま|||よっぱらって|おんなのこ||だきついて

この ジジイ !

( おじさん ) うる せ え !  この 死 に 損ない め |||||し||そこない|

英雄 を たたえて 何 が 悪い ? えいゆう|||なん||わるい

( おばさん B ) あんた なんか に たたえ られちゃ 縁起 が 悪い よ |b||||||えんぎ||わるい|

ほら とっとと 母ちゃん の とこ へ 帰 んな ||かあちゃん||||かえ|

さあ あんた ら は これ を 持ってき な ||||||もってき|

たん と 食べて ||たべて

ブラウン 副 長 みたいに 大きく なる んだ よ |ふく|ちょう||おおきく|||

( ガビ たち ) ありがとう ございます !

( ウド ) わ あ うど||

本当に この 収容 区 の 中 で 宣戦 布告 を やる の か ほんとうに||しゅうよう|く||なか||せんせん|ふこく||||

なんだか 劇場 みたい |げきじょう|

( ガビ ) ここ に 世界 の 偉い 人 を 集めて お祭り って の を やったら |||せかい||えらい|じん||あつめて|おまつり||||

世界中 が 味方 に なる んだ って せかいじゅう||みかた||||

それ じゃあ

マーレ の 問題 は 全て 解決 して 最高だ な ||もんだい||すべて|かいけつ||さいこうだ|

無理 だって 思って る の ? むり||おもって||

( ウド ) ガビ は 違う の か ? うど|||ちがう||

先月 まで 殺し 合って た 中東 連合 の 国々 も 含ま れる んだ ぞ せんげつ||ころし|あって||ちゅうとう|れんごう||くにぐに||ふくま|||

俺 の 一家 は おれ||いっか|

外国 の 収容 区 から 移って きた から 分かる がいこく||しゅうよう|く||うつって|||わかる

ひどい 目 に 遭った |め||あった

外国 の エルディア 人 に 対する 敵意 は ここ の 比 じゃ ない がいこく|||じん||たいする|てきい||||ひ||

じゃあ

なおさら 何も し ない わけに は いか ない でしょ |なにも|||||||

ここ を 選んだ の は きっと ||えらんだ|||

エルディア 人 を 理解 して もらう ため だ よ |じん||りかい|||||

私 たち は 悪魔 じゃ あり ませ ん って わたくし|||あくま|||||

どう やって ?

( ガビ ) 笑え |わらえ

あんた の 見返した いって 気持ち は よ 〜 く 分かる けど ||みかえした||きもち||||わかる|

卑屈に して たら まず 無理だ から ひくつに||||むりだ|

あと ゾフィア は 訳 の 分から ない 自己 演出 を やめろ |||やく||わから||じこ|えんしゅつ||

いや 私 これ 素 だ から |わたくし||そ||

( ウド ) じゃあ お前 は どこ を 直す んだ よ ? うど||おまえ||||なおす||

は あ ?

私 は ありのままで 問題 ない でしょう わたくし|||もんだい||

かわいい し 頭 も いい もん だ から 偉い 人 籠 絡 しま くり で ||あたま||||||えらい|じん|かご|から|||

評価 は より 確実に なる わ ね ひょうか|||かくじつに|||

悪魔 に 見えて きた あくま||みえて|

あんた ら 今度 ファルコ 贔屓 ( ひいき ) したら 泣 かす から ||こんど||ひいき|||なき||

( ウド ) 悪魔 じゃ ねえ かよ うど|あくま|||

あっ マガト 隊長 だ ||たいちょう|

( マガト ) こちら に

( ヴィリー ) ほう

大がかりな 解体 工事 が 必要だ と おおがかりな|かいたい|こうじ||ひつようだ|

老朽 化 が 深刻でした ので ろうきゅう|か||しんこくでした|

おめでとう 元帥 殿 |げんすい|しんがり

軍 は あなた の もの だ ぐん|||||

いいえ 軍 は 国家 の もの です |ぐん||こっか|||

そして この 国 の 最高 司令 官 は あなた です ||くに||さいこう|しれい|かん|||

ふむ それ は 少し 違う な |||すこし|ちがう|

私 は 操 舵 輪 ( そうだ りん ) を 握った 者 だ わたくし||みさお|かじ|りん|そう だ|||にぎった|もの|

先代 の 誰 も これ を 握ろう と し なかった の が 分かる せんだい||だれ||||にぎろう||||||わかる

重 すぎる おも|

今 すぐ に でも 手 を 離し たい ところ だ が いま||||て||はなし||||

握ら ざる を え ない 時代 が 来て しまった にぎら|||||じだい||きて|

私 は たまたま なんだ わたくし|||

たまたま 順番 が 回って きた だけ の 男 な んだ よ |じゅんばん||まわって||||おとこ|||

( マガト ) 家 は 倒壊 寸前 でした が 使える 柱 も 残って い ました |いえ||とうかい|すんぜん|||つかえる|ちゅう||のこって||

その者 ども に よる と そのもの||||

我が家 に は 既に ネズミ が 入り込んで いる ようです わがや|||すでに|ねずみ||はいりこんで||

( クルーガー ) やった じゃ ない か ファルコ

( ファルコ ) クルーガー さん の おかげ です よ

正直 今 から ガビ の 評価 を 上回る と は 思え ませ ん が しょうじき|いま||||ひょうか||うわまわる|||おもえ|||

それ でも 迷わ ず 突き進め そうです ||まよわ||つきすすめ|そう です

( クルーガー ) そう か

感謝 し たい の は 俺 の ほう だ が な かんしゃ|||||おれ|||||

何度 も 手紙 の やり取り を 手伝って くれて なんど||てがみ||やりとり||てつだって|

おかげ で 助かった ||たすかった

あ … ああ いえ

それ は 家族 の 方 から です か ? ||かぞく||かた|||

病院 の 生活 は 退屈だろう って な びょういん||せいかつ||たいくつだろう||

この 体 に は 難しかった が |からだ|||むずかしかった|

俺 も 進ま ない と な おれ||すすま|||

祭り が 終わったら 故郷 に 帰る と する よ まつり||おわったら|こきょう||かえる|||

そう です か

( 足音 ) あしおと

( ファルコ ) 先生 が 来 ます |せんせい||らい|

俺 行き ます ね おれ|いき||

( クルーガー ) ああ

( イェーガー ) 隣 に 座って も いいかね ? |となり||すわって||

ええ どうぞ

( イェーガー ) で は 失礼 する よ |||しつれい||

区 の 診療 医 の イェーガー だ く||しんりょう|い|||

ここ に は たまに お茶 を 飲み に 来る ||||おちゃ||のみ||くる

はじめ まして クルーガー です

( イェーガー ) よろしく クルーガー 君 |||きみ

先ほど の 少年 と は 仲 が いい ようだ ね さきほど||しょうねん|||なか||||

( クルーガー ) ええ

( イェーガー ) そう か 私 も 少年 と は 気 が 合い そうだ |||わたくし||しょうねん|||き||あい|そう だ

話し相手 を 探す うち に この ベンチ に 腰掛けた のだ から はなしあいて||さがす||||べんち||こしかけた||

あの 少年 の 叔父 は エルディア 復権 派 の 幹部 だった |しょうねん||おじ|||ふっけん|は||かんぶ|

復権 派 は 楽園 送り に さ れ その 家族 も 例外 で は なかった ふっけん|は||らくえん|おくり|||||かぞく||れいがい|||

少年 ら 兄弟 も 家族 を 守る ため に 戦士 に 志願 し しょうねん||きょうだい||かぞく||まもる|||せんし||しがん|

彼 の 兄 が 獣 の 巨人 の 継承 権 を 得た こと に よって かれ||あに||けだもの||きょじん||けいしょう|けん||えた|||

ようやく グライス 家 は 安泰 と なった ||いえ||あんたい||

なぜ 俺 に その 話 を ? |おれ|||はなし|

あの 子 に お 使い を 頼む の は お やめ なさい |こ|||つかい||たのむ|||||

おかしな 疑い を かけ られて は |うたがい||||

グライス 家 の 努力 が ムダ に なって しまう |いえ||どりょく||むだ|||

そして 心 が 健康 なら 家族 の 元 に お 帰り なさい |こころ||けんこう||かぞく||もと|||かえり|

もう 会え なく なって から で は |あえ|||||

後悔 を 残して から で は 遅い のだ こうかい||のこして||||おそい|

( クルーガー ) 後悔 です か … |こうかい||

家族 に 悔い が ある ようです ね かぞく||くい||||

( イェーガー ) 後悔 し ない 日 など ない よ |こうかい|||ひ|||

あの 日 息子 は 妹 を 連れて 壁 を 出た |ひ|むすこ||いもうと||つれて|かべ||でた

私 が 普段 ( ふだん ) から 厳しく し 過ぎた んだ わたくし||ふだん|||きびしく||すぎた|

“ 医者 を 継げ ” と いしゃ||つげ|

ああ … 私 だ … |わたくし|

全て は 私 が … すべて||わたくし|

う ああ ああ 〜!

( 医師 ) イェーガー さん ! いし||

勝手に 出歩か ないで ください かってに|であるか||

( 看護 師 ) すみません 少し 目 を 離した 間 に かんご|し||すこし|め||はなした|あいだ|

ほら イェーガー さん

( 医師 ) きっと 良く なり ます よ いし||よく|||

( 人々 の 話し声 ) ひとびと||はなしごえ

すごい な

新聞 で 見た 人 だ しんぶん||みた|じん|

余計な 話 し ない よけいな|はなし||

私 たち は 訓練 どおり 給仕 を こなす わたくし|||くんれん||きゅうじ||

ほら 空いた グラス が 出て きた |あいた|ぐらす||でて|

かかれ !

( ガビ ) ファルコ 次 ! ( ファルコ ) ほら ||つぎ||

( 来賓 ) ん ?  なんだ らいひん||

穢 ( けが ) れた 血 が 皿 を 運んで いる ぞ あい|||ち||さら||はこんで||

( 来賓 ) ああ 〜 どうりで 飯 が 臭う わけだ らいひん|||めし||くさう|

( バシャ !) ( ウド ) あっ … |うど|

も … 申し訳 ございませ ん |もうしわけ||

( キヨミ ) しっ 騒が ないで きよみ||さわが|

しっ しかし 立派な お召し物 が … ||りっぱな|おめしもの|

( 給仕 長 ) ご 夫人 いかが なされ ました ? きゅうじ|ちょう||ふじん|||

お 恥ずかしい |はずかしい

ワイン を 着物 に 零 ( こぼ ) して しまい まして 手 を 借りて い ました の わいん||きもの||ぜろ|||||て||かりて|||

ありがとう

( 給仕 長 ) それ は 大変です きゅうじ|ちょう|||たいへんです

どうぞ こちら へ

( ウド ) ど っ どうして … うど|||

あなた が どんな 目 に 遭う か 分から ない でしょう |||め||あう||わから||

大丈夫 か ? だいじょうぶ|

( ウド ) ああ 助けて もらった うど||たすけて|

俺 を エルディア 人 だ と 知って て おれ|||じん|||しって|

あっ あの 人 は … ||じん|

東洋 から 来た ヒィズル 国 の 人 だ とうよう||きた||くに||じん|

( 来賓 ) おお … ヴィリー だ らいひん|||

( オグウェノ ) ヴィリー ! ( ヴィリー ) あっ

( オグウェノ ) 救世 の 末 裔 よ |きゅうせい||すえ|えい|

( ヴィリー ) オグウェノ 大使 お 久しぶりです ||たいし||ひさしぶりです

ナンビア 子供 の とき 以来 だ な |こども|||いらい||

( ナンビア ) あの ころ は よく あなた を 泣か して い ました ね |||||||なか||||

( 来賓 ) 覚えて る か ?  ヴィリー らいひん|おぼえて|||

( ヴィリー ) ワオ ! あの とき 木 から 落ちた 傷 だ な ? ||||き||おちた|きず||

( グラス を 鳴らす 音 ) ぐらす||ならす|おと

( マーレ 外交 官 ) 紳士 淑女 の 皆様 今 宵 ( こ よい ) は 誠に ありがとう ございます |がいこう|かん|しんし|しゅくじょ||みなさま|いま|よい||||まことに||

我々 は つい 先日 まで 資源 を 求め われわれ|||せんじつ||しげん||もとめ

醜い 争い を 演じて まいり ました みにくい|あらそい||えんじて||

しかし 昨日 の 敵 は 今日 も 敵 |きのう||てき||きょう||てき

いや 失礼 |しつれい

昨日 の 敵 は 今日 の 友 きのう||てき||きょう||とも

過去 に あった こと は 酒 と 共に トイレ へ 流し かこ|||||さけ||ともに|といれ||ながし

新たな 祝杯 を 挙げよう で は あり ませ ん か あらたな|しゅくはい||あげよう||||||

それでは 末 永き 平和に |すえ|ながき|へいわに

( パチ パチ パチ …)

ありがとう ございます

大使 殿 の ジョーク は 大変 高度な 代物 でした たいし|しんがり||じょーく||たいへん|こうどな|しろもの|

しかし お 客 様 は ||きゃく|さま|

共通 語 が 聞き 取れ なかった ような ので きょうつう|ご||きき|とれ|||

あと は 私 に お 任せ を ||わたくし|||まかせ|

( 来賓 ) いい ぞ ヴィリー ! らいひん|||

( 来賓 ) 救世 主 の 末 裔 ! らいひん|きゅうせい|おも||すえ|えい

( ヴィリー ) 明日 は |あした|

皆様 を レベリオ 収容 区 に 招待 さ せて いただき ます みなさま|||しゅうよう|く||しょうたい||||

そこ は かつて 多く の 国 の 民 を 虐殺 した — |||おおく||くに||たみ||ぎゃくさつ|

私 と 同じ 血 が 流れる 民族 わたくし||おなじ|ち||ながれる|みんぞく

エルディア 人 と いう 悪魔 が 住む 家 です |じん|||あくま||すむ|いえ|

中でも 最も 虐げ られた マーレ は なかでも|もっとも|しいたげ|||

その 悪魔 を 使って 他国 を 虐げ 悲劇 は 繰り返さ れた |あくま||つかって|たこく||しいたげ|ひげき||くりかえさ|

エルディア 人 の 根絶 を 願う 気持ち は よく 分かり ます |じん||こんぜつ||ねがう|きもち|||わかり|

私 は この 終わり の ない 問題 に 対して わたくし|||おわり|||もんだい||たいして

ひと つ の 回答 を 導き 出し ました |||かいとう||みちびき|だし|

その 回答 を 明日 |かいとう||あした

私 が 初 演出 を 務める 舞台 で 披露 さ せて いただき ます わたくし||はつ|えんしゅつ||つとめる|ぶたい||ひろう||||

偉大なる 劇作家 と 歴史 の 目撃 者 に いだいなる|げきさくか||れきし||もくげき|もの|

( 一同 ) 劇作家 と 目撃 者 に ! いちどう|げきさくか||もくげき|もの|

( ガビ ) あ …

( いびき )

( にぎやかな 音楽 ) |おんがく

( ガビ ) 何 ? |なん

( 人々 の 話し声 と 音楽 ) ひとびと||はなしごえ||おんがく

なんだ ?  これ は …

( ファルコ ) ガビ !

やっと 起きた か |おきた|

この 状況 は 何 ? |じょうきょう||なん

( ウド ) 祭り だ よ うど|まつり||

外 の 人 たち が 収容 区 に いっぱい 入って きて がい||じん|||しゅうよう|く|||はいって|

いろんな 出店 を 開いて んだ よ |しゅってん||あいて||

食え ! くえ

これ が 祭り か ! ||まつり|

行く ぞ ! いく|

フフッ アハハハ !

( ガビ ) 苦しい よ 〜 |くるしい|

( ライナー ) お前 が 欲張る から だろう が らいなー|おまえ||よくばる|||

( ガビ ) 毎日 お祭り すれば いい のに ね |まいにち|おまつり||||

( ライナー ) そうだ な らいなー|そう だ|

なんだか ね

最近 初めて の こと ばっかり 起きる の さいきん|はじめて||||おきる|

そう だ な

なんだか …

何 か が 変わり そうな 気 が する の なん|||かわり|そう な|き|||

ああ

そう だ な

♪〜

〜♪

( ジーク ) お っ 楽しんで きた か ? |||たのしんで||

あれ ?  ファルコ は ?

( ウド ) あっ うど|

さっき 知り合い を 見つけた と か で ど っか 行き ました |しりあい||みつけた||||||いき|

え ?  大丈夫 か あいつ |だいじょうぶ||

まあ こんな 日 に 固い こと 言う なって ||ひ||かたい||いう|

すごい 人 |じん

あれ ?  戻って きた よ |もどって||

( ファルコ ) ブラウン 副 長 ! ||ふく|ちょう

( ガビ ) あんた どこ 行って た の ? |||おこなって||

ちょっと いい です か ?

今 から か ? いま||

いい んじゃ ない ?

まだ 開幕 まで 時間 ある よ |かいまく||じかん||

( ファルコ ) こっち です

( ライナー ) 一体 どうした ん だ ? らいなー|いったい|||

行けば 分かり ます よ いけば|わかり||

ハア …

こちら です

ああ

( ドア が 開く 音 ) どあ||あく|おと

来 ました よ らい||

( エレン ) よう

4 年 ぶり だ な ライナー とし||||らいなー

あ …

エレン

( ナレーション ) 暗い 地下 室 で エレン と 対峙 ( たいじ ) する ライナー なれーしょん|くらい|ちか|しつ||||たいじ|||らいなー

ヴィリー の 演説 に 人々 が 困惑 する 中 ||えんぜつ||ひとびと||こんわく||なか

エレン は 告げる ||つげる

“ 俺 は お前 と 同じだ よ ” と おれ||おまえ||おなじだ||

次回 「 宣戦 布告 」 じかい|せんせん|ふこく