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2 - Harry Potter, 15.1.1 アラゴグ - Aragog

15.1.1 アラゴグ - Aragog

第 15 章 アラゴグ - Aragog

空 も 湖 も 、 抜ける ような 明るい ブルー に 変わり 、 キャベツ ほど も ある 花 々 が 、 温室 で 咲き 乱れて いた 。 しかし 、 ハグリッド が ファング を 従えて 校庭 を 大股 で 歩き回る 姿 が 窓 の 外 に 見え ない と 、 ハ リー に とって は 、 どこ か 気 の 抜けた 風景 に に 見えた 。

城 の 外 も 変だった が 、 城 の 中 は 何もかも が めちゃめちゃに おかしく なって いた 。

ハリー と ロン は ハーマイオニー の 見舞い に 行こう と した が 、 医務 室 は 面会 謝絶 に なって い た 。

「 危ない こと は もう 一切 できません 」 マダム ・ ポンフリー は 、 医務 室 の ドア の 割れ目 から 二 人 に 厳しく 言った 。 「 せっかく だ けど 、 ダメです 。 患者 の 息の根 を 止め に 、 また 襲って くる 可能 性 が 十分 あり ま す ......」

ダンブルドア が い なり なった こと で 、 恐怖 感 が これ まで に なく 広がった 。

陽射 しが 城壁 を 暖めて も 、 窓 の 桟 が 太陽 を 遮って いる か の ようだった 。

誰 も 彼 も が 、 心配 そうな 緊張 した 顔 を して いた 。

笑い声 は 、 廊下 に 不自然に 甲高く 響き渡る ので 、 たちまち 押し殺されて しまう のだった 。 ハリー は ダンブルドア の 残した 言葉 を 幾 度 も 反芻 して いた 。

「 わし が ほんとうに この 学校 を 離れる の は 、 わし に 忠実な 者 が 、 ここ に 一 人 も い なく なった と たき だけ じゃ ......。 ホグワーツ で は 助け を 求める 者 に は 必ず それ が 与えられる 」 しか し 、 この 言葉 が どれ だけ 役 に 立つ のだろう ! みんな が ハリー や ロン と 同じ ように 混乱 し て 怖がって いる とき に 、 いったい 二 人 は 、 誰 に 助け を 求めれば いい のだろう ? ハグリッド の クモ の ヒント の 方 が 、 ずっと わかり やすかった ―― 問題 は 、 跡 を つけよう に も 、 城 に は 一 匹 も クモ が 残って いない ような のだ 。 ハリー は ロン に ―― 嫌々 ながら ―― 手伝って もらい 、 行く先々 で くまなく 探した 。

もっとも 、 自分勝手に 歩き回る こと は 許さ れ ず 、 他の グリフィンドール 生 と 一緒に 行動 する こと に なって いる の も 、 二 人 に とって は 面倒だった 。

他の ほとんど の グリフィンドール 生 は 、 先生 に 引率 されて 、 教室 から 教室 へ と 移動 する の を 喜んで いた が 、 ハリー は 、 いいかげん うんざり だった 。 たった 一 人 だけ 、 恐怖 と 猜 疑心 を 思いきり 楽しんで いる 者 が いた 。

ドラコ ・ マルフォイ だ 。

首席 に なった か の ように 、 肩 を そびやかして 学校 中 を 歩いて いた 。

いったい マルフォイ は 、 何 が そんなに 楽しい の か 、 ダンブルドア と ハグリッド が い なり なって から 、 二 週間 ほど たった あの 魔法 薬 の 授業 で 、 ハリー は 初めて わかった 。 マルフォイ の すぐ 後ろ に 座って いた ので 、 クラップ と ゴイル に マルフォイ が 満足げに 話す の が 聞こえて きた のだ 。

「 父上 こそ が ダンブルドア を 追い出す 人 だろう と 、 僕 は ずっと そう 思って いた 」 マルフォイ は 声 を ひそめよう と も せ ず 話して いた 。

「 おまえたち に 言って 聞か せたろう 。 父上 は 、 ダンブルドア が この 学校 始まって 以来 の 最悪 の 校長 だ と 思って るって 。 たぶん 今度 は もっと 適切な 校長 が 来る だろう 。 『 秘密の 部屋 』 を 閉じたり する こと を 望ま ない 誰 か が 。 マクゴナガル は 長く は 続か ない 。 単なる 穴埋め だ から ......」

スネイプ が ハリー の そば を サッと 通り過ぎた 。

ハーマイオニー の 席 も 、 大 鍋 も 空っぽな のに なに 何も 言わ ない 。

「 先生 」 マルフォイ が 大声 で 呼び止めた 。

「 先生 が 校長 職 に 志願 な きって は いかがです か ?」

「 これ これ 、 マルフォイ 」 スネイプ は 、 薄い 唇 が ほころぶ の を 押さえ きれ なかった 。

「 ダンブルドア 先生 は 、 理事 たち に 停職 さ せられた だけ だ 。 我 輩 は 、 間もなく 復職 なさる と 思う 」

「 さあ 、 どう でしょう ね 」 マルフォイ は ニンマリ した 。

「 先生 が 立候補 なさる なら 、 父 が 支持 投票 する と 思います 。 僕 が 、 父 に スネイプ 先生 が この 学校 で 最高の 先生 だ と 言います から ......」 スネイプ は 薄 笑い し ながら 地下 牢教 室 を 閥歩 した が 、 幸いな こと に 、 シューマス ・ フィネガ ン が 大 鍋 に 、 ゲーゲー 吐く 真似 を して いた の に は 気づか なかった 。 「『 穣 れた 血 』 の 連中 が まだ 荷物 を まとめて ない の に は まったく 驚く ねぇ 」 マルフォイ は まだ しゃべり 続けて いる 。

「 次の は 死ぬ 。 金貨 で 五 ガリ オン 賭けて も いい 。 グレンジャー じゃ なかった の は 残念だ ... ...」

その とき 終業 の ベル が 鳴った の は 幸いだった 。

マルフォイ の 最後 の 言葉 を 聞いた 途端 、 ロン が 椅子 から 勢い よく 立ち上がって マルフォイ に 近づこう と した が 、 みんな が 大急ぎで 鞄 や 本 を かき集める 騒ぎ の 中 で 、 誰 に も 気づか れ ず に すんだ から だ 。

「 やら せて くれ 」 ハリー と ディーン が ロン の 腕 を つかんで 引き止めた が 、 ロン は 唸った 。 「 かまう もん か 。 杖 なんか いら ない 。 素手 で やっつけて やる ――」 「 急ぎ たまえ 。 薬草 学 の クラス に 引率 して 行か ねば なら ん 」

スネイプ が 先頭 の 方 から 生徒 の 頭越し に 怒鳴った 。 みんな ぞろぞろ と 二 列 に なって 移動 し た 。

ハリー 、 ロン 、 ディーン が 最後 だった 。 ロン は 二 人 の 手 を 振り ほどこう と まだ もがいて い た 。

スネイプ が 生徒 を 城 から 外 に 送り出し 、 みんな が 野菜 畑 を 通って 温室 に 向かう とき に なって 、 やっと 手 を 放して も 暴れ なく なった 。 薬草 学 の クラス は 沈んだ 雰囲気 だった 。 仲間 が 二 人 も 欠けて いる 。

ジャスティン と ハーマイオニー だ 。

スプラウト 先生 は 、 みんな に 手作 業 を さ せた 。 アビシニア 無花果 の 大木 の 勢 定 だ 。

ハリー は 一抱え の 枯れた 茎 を 堆肥 の 山 の 上 に 捨てよう と して 、 ちょうど 向かい 側 に いた アー ニー ・ マクミラン と 目 が 合った 。

アーニー は すーっと 深く 息 を 吸って 、 非常に 丁寧に 話しかけた 。

「 ハリー 、 僕 は 君 を 一 度 でも 疑った こと を 、 申し訳なく 思って います 。 君 は ハーマイオ ニー ・ グレンジャー を 決して 襲ったり し ない 。 僕 が 今 まで 言った こと を お 詫び します 。 僕 た ち は 今 、 みんな おんなじ 運命 に ある んだ 。 だから ――」

アーニー は 丸々 太った 手 を 差し出した 。 ハリー は 握手 した 。

「...... ハーマイオニー ......」 ハリー は 顔 を 歪め 弱々しく 呟いた 。

アーニー の 言う 通り だった 。 ハリー は どんな 事 が あって も ハーマイオニー を 傷つける 事 は 出 来 ない 。

アーニー と その 友人 の ハンナ が 、 ハリー と ロン の 暫定 して いた 無花果 を 、 一緒に 刈り 込む た めに やってきた 。

「 あの ドラコ ・ マルフォイ は 、 いったい どういう 感覚 して る んだ ろ 」

アーニー が 刈った 小枝 を 折り ながら 言った 。

「 こんな 状況 に なって る の を 大いに 楽しんで る みたいじゃ ない か ? ねえ 、 僕 、 あいつ が スリ ザリン の 継承 者 じゃ ない か と 思う んだ 」

「 まったく 、 いい 勘 して る よ 。 君 は 」 ロン は 、 ハリー ほど たやすく アーニー を 許して は いない ようだった 。 「 ハリー 、 君 は 、 マルフォイ だ と 思う かい ?」 アーニー が 聞いた 。 「 いや 」 ハリー が あんまり キッパリ 言った ので 、 アーニー も ハンナ も 目 を 見張った 。 その 直後 、 ハリー は 大変な 物 を 見つけて 、 思わず 勢 定 バサミ で ロン の 手 を ぶって しまった 。 ハリー は 一 メートル ほど 先 の 地面 を 指差して いた 。 大きな クモ が 数 匹 ガサゴソ 這って いた 。 「 ああ 、 ウン 」 ロン は 嬉し そうな 顔 を しよう と して 、 やはり でき ない ようだった 。 「 でも 、 今 追いかける わけに は いか ない よ ......」 アーニー も ハンナ も 聞き 耳 を 立てて いた 。 ハリー は 逃げて 行く クモ を じっと 見て いた 。 「 どうやら 『 禁じられた 森 』 の 方 に 向かって る ......」 ロン は ますます 情けな さ そうな 顔 を した 。 クラス が 終わる と 、 スプラウト 先生 が 「 闇 の 魔術 に 対する 防衛 術 」 の クラス に 生徒 を 引率 し た 。

ハリー と ロン は みんな から 遅れて 歩き 、 話 を 聞か れ ない ように した 。

「 もう 一 度 『 透明 マント 』 を 使わ なくちゃ 」 ハリー が ロン に 話しかけた 。

「 ファング を 連れて 行こう 。 いつも ハグリッド と 森 に 入って いた から 、 何 か 役 に 立つ かも し れ ない 」

「 いい よ 」 ロン は 落ち着か ない 様子 で 、 杖 を 指 で くるくる 回して いた 。

「 えー と ―― ほら ―― あの 森 に は 狼 男 が いる んじゃ なかった かなり 」

ロック ハート の クラス で 、 一 番 後ろ の いつも の 席 に 着き ながら ロン が 言った 。

ハリー は 、 質問 に 直接 答える の を 避けた 。

「 あそこ に は いい 生物 も いる よ 。 ケンタウルス も 大丈夫だ し 、 一角 獣 も 」

ロン は 「 禁じられた 森 」 に 入った こと が なかった 。 ハリー は 一 度 だけ 入った が 、 できれば 二度と 入り たく ない と 思って いた 。

ロック ハート が 、 うきうき と 教室 に 入って きた ので 、 みんな 唖然と して 見つめた 。

他の 先生 は 誰 も が 、 いつも より 深刻な 表情 を して いる のに 、 ロックハート だけ は 陽気 その もの だった 。

「 さあ 、 さあ 」 ロック ハート が ニッコリ と 笑い かけ ながら 叫んだ 。 「 なぜ そんなに 湿っぽい 顔 ばかり そろって る のです か ?」 みんな あきれ返って 顔 を 見合わせ 、 誰 も 答えよう と し なかった 。 「 みなさん 、 まだ 気 が つか ない のです か !」 ロックハート は 、 生徒 が みんな 物 わかり が 悪い と でも いう か の よう に ゆっくり と 話した 。 「 危険 は 去った のです ! 犯人 は 連行 さ れました 」 「 いったい 誰 が そう 言った んです か ?」 ディーン ・ トーマス が 大声 で 聞いた 。 「 なかなか 元気 が あって よろしい 。 魔法 省 大臣 は 百 パーセント 有罪 の 確信 なり して 、 ハグ リッド を 連行 したり しません よ 」 ロック ハート は 1+1=2 の 説明 を する ような 調子 で 答えた 。 「 します と も 」 ロン が ディーン より も 大声 で 言った 。 「 自慢 する つもり は ありません が 、 ハグリッド の 逮捕 に ついて は 、 私 は ウィーズリー 君 より いささか 、 詳しい です よ 」 ロック ハート は 自信 たっぷり だ 。

ロン は ―― 僕 、 なぜ か そう は 思いません ...... と 言い かけた が 、 机 の 下 で ハリー に 蹴り を 入れられて 言葉 が 途切れた 。 「 僕たち 、 あの 場 に は い なかった んだ 。 いいね ?」 そう 言って は みた が 、 ハリー は 、 ロックハート の 浮かれ ぶり に は むかついた 。


15.1.1 アラゴグ - Aragog |aragog 15.1.1 Aragog - Aragog 15.1.1 Aragog - Aragog 15.1.1 Aragog - Aragog

第 15 章 アラゴグ - Aragog だい|しょう||aragog

空 も 湖 も 、 抜ける ような 明るい ブルー に 変わり 、 キャベツ ほど も ある 花 々 が 、 温室 で 咲き 乱れて いた 。 から||こ||ぬける||あかるい|ぶるー||かわり|きゃべつ||||か|||おんしつ||さき|みだれて| The sky and the lake turned bright blue, and flowers as large as cabbage were in full bloom in the greenhouse. しかし 、 ハグリッド が ファング を 従えて 校庭 を 大股 で 歩き回る 姿 が 窓 の 外 に 見え ない と 、 ハ リー に とって は 、 どこ か 気 の 抜けた 風景 に に 見えた 。 |||||したがえて|こうてい||おおまた||あるきまわる|すがた||まど||がい||みえ||||||||||き||ぬけた|ふうけい|||みえた However, Hagrid's stride around the school playground with Fang couldn't be seen outside the window, and for Harry, it looked like a sloppy landscape.

城 の 外 も 変だった が 、 城 の 中 は 何もかも が めちゃめちゃに おかしく なって いた 。 しろ||がい||へんだった||しろ||なか||なにもかも||||| Outside the castle was strange, but inside the castle, everything had gone completely haywire.

ハリー と ロン は ハーマイオニー の 見舞い に 行こう と した が 、 医務 室 は 面会 謝絶 に なって い た 。 ||||||みまい||いこう||||いむ|しつ||めんかい|しゃぜつ|||| Harry and Ron tried to visit Hermione, but the medical office was abandoned.

「 危ない こと は もう 一切 できません 」 マダム ・ ポンフリー は 、 医務 室 の ドア の 割れ目 から 二 人 に 厳しく 言った 。 あぶない||||いっさい|でき ませ ん||||いむ|しつ||どあ||われめ||ふた|じん||きびしく|いった "I can't do anything dangerous anymore," Madame Pomfrey sternly told them through a crack in the door of the medical office. 「 せっかく だ けど 、 ダメです 。 |||だめです I'm sorry, but I can't do that. 患者 の 息の根 を 止め に 、 また 襲って くる 可能 性 が 十分 あり ま す ......」 かんじゃ||いきのね||とどめ|||おそって||かのう|せい||じゅうぶん||| There is a good chance that the patient will stop breathing and attack again ... "

ダンブルドア が い なり なった こと で 、 恐怖 感 が これ まで に なく 広がった 。 |||||||きょうふ|かん||||||ひろがった With the elimination of Dumbledore, fear has never been greater.

陽射 しが 城壁 を 暖めて も 、 窓 の 桟 が 太陽 を 遮って いる か の ようだった 。 ひざし||じょうへき||あたためて||まど||さん||たいよう||さえぎって|||| Even though the sun warmed the walls, it seemed as if the window sills were blocking the sun.

誰 も 彼 も が 、 心配 そうな 緊張 した 顔 を して いた 。 だれ||かれ|||しんぱい|そう な|きんちょう||かお||| Everyone had a tense, worried look on their faces.

笑い声 は 、 廊下 に 不自然に 甲高く 響き渡る ので 、 たちまち 押し殺されて しまう のだった 。 わらいごえ||ろうか||ふしぜんに|かんだかく|ひびきわたる|||おしころさ れて|| The laughter echoed unnaturally high in the hallway, and was quickly pushed to death. ハリー は ダンブルドア の 残した 言葉 を 幾 度 も 反芻 して いた 。 ||||のこした|ことば||いく|たび||はんすう||

「 わし が ほんとうに この 学校 を 離れる の は 、 わし に 忠実な 者 が 、 ここ に 一 人 も い なく なった と たき だけ じゃ ......。 ||||がっこう||はなれる|||||ちゅうじつな|もの||||ひと|じん|||||||| The only reason I'm really leaving this school is because I no longer have anyone here who is loyal to me. ...... ホグワーツ で は 助け を 求める 者 に は 必ず それ が 与えられる 」 しか し 、 この 言葉 が どれ だけ 役 に 立つ のだろう ! みんな が ハリー や ロン と 同じ ように 混乱 し て 怖がって いる とき に 、 いったい 二 人 は 、 誰 に 助け を 求めれば いい のだろう ? |||たすけ||もとめる|もの|||かならず|||あたえ られる||||ことば||||やく||たつ||||||||おなじ||こんらん|||こわがって|||||ふた|じん||だれ||たすけ||もとめれば|| At Hogwarts, whoever asks for help will get it," but how much good will that do? Who can they turn to for help when they are as confused and frightened as Harry and Ron? ハグリッド の クモ の ヒント の 方 が 、 ずっと わかり やすかった ―― 問題 は 、 跡 を つけよう に も 、 城 に は 一 匹 も クモ が 残って いない ような のだ 。 ||くも||ひんと||かた|||||もんだい||あと|||||しろ|||ひと|ひき||くも||のこって||| ハリー は ロン に ―― 嫌々 ながら ―― 手伝って もらい 、 行く先々 で くまなく 探した 。 ||||いやいや||てつだって||ゆくさき 々|||さがした Harry asked Ron to help him-reluctantly-and searched everywhere he went.

もっとも 、 自分勝手に 歩き回る こと は 許さ れ ず 、 他の グリフィンドール 生 と 一緒に 行動 する こと に なって いる の も 、 二 人 に とって は 面倒だった 。 |じぶんかってに|あるきまわる|||ゆるさ|||たの||せい||いっしょに|こうどう||||||||ふた|じん||||めんどうだった However, it was bothersome for them to be allowed to walk around on their own and to act with other Gryffindor students.

他の ほとんど の グリフィンドール 生 は 、 先生 に 引率 されて 、 教室 から 教室 へ と 移動 する の を 喜んで いた が 、 ハリー は 、 いいかげん うんざり だった 。 たの||||せい||せんせい||いんそつ|さ れて|きょうしつ||きょうしつ|||いどう||||よろこんで||||||| Most other Gryffindor students were happy to move from classroom to classroom, led by the teacher, but Harry was sick and tired. たった 一 人 だけ 、 恐怖 と 猜 疑心 を 思いきり 楽しんで いる 者 が いた 。 |ひと|じん||きょうふ||さい|ぎしん||おもいきり|たのしんで||もの|| Only one person enjoyed fear and suspicion to the fullest.

ドラコ ・ マルフォイ だ 。

首席 に なった か の ように 、 肩 を そびやかして 学校 中 を 歩いて いた 。 しゅせき||||||かた||そ び や かして|がっこう|なか||あるいて| He walked around the school with his shoulders slumped, as if he were at the top of the class.

いったい マルフォイ は 、 何 が そんなに 楽しい の か 、 ダンブルドア と ハグリッド が い なり なって から 、 二 週間 ほど たった あの 魔法 薬 の 授業 で 、 ハリー は 初めて わかった 。 |||なん|||たのしい|||||||||||ふた|しゅうかん||||まほう|くすり||じゅぎょう||||はじめて| It had been two weeks since Dumbledore and Hagrid had grown apart, and it was only in Potions class that Harry realized what was so much fun for Malfoy. マルフォイ の すぐ 後ろ に 座って いた ので 、 クラップ と ゴイル に マルフォイ が 満足げに 話す の が 聞こえて きた のだ 。 |||うしろ||すわって|||||||||まんぞくげに|はなす|||きこえて|| Since he was sitting right behind Malfoy, Clapp and Goyle could hear Malfoy talking contentedly to him.

「 父上 こそ が ダンブルドア を 追い出す 人 だろう と 、 僕 は ずっと そう 思って いた 」 マルフォイ は 声 を ひそめよう と も せ ず 話して いた 。 ちちうえ|||||おいだす|じん|||ぼく||||おもって||||こえ|||||||はなして| I always thought that you were the one who would get rid of Dumbledore," Malfoy said without trying to keep his voice down.

「 おまえたち に 言って 聞か せたろう 。 ||いって|きか| "I told you so. 父上 は 、 ダンブルドア が この 学校 始まって 以来 の 最悪 の 校長 だ と 思って るって 。 ちちうえ|||||がっこう|はじまって|いらい||さいあく||こうちょう|||おもって|る って Father thinks Dumbledore is the worst principal this school has ever had. たぶん 今度 は もっと 適切な 校長 が 来る だろう 。 |こんど|||てきせつな|こうちょう||くる| Maybe a more appropriate principal will come along this time. 『 秘密の 部屋 』 を 閉じたり する こと を 望ま ない 誰 か が 。 ひみつの|へや||とじたり||||のぞま||だれ|| Someone who doesn't want to close or close the "Secret Room". マクゴナガル は 長く は 続か ない 。 ||ながく||つづか| McGonagall doesn't last long. 単なる 穴埋め だ から ......」 たんなる|あなうめ|| It's just a fill-in-the-blank ... "

スネイプ が ハリー の そば を サッと 通り過ぎた 。 ||||||さっと|とおりすぎた Snape quickly passes by Harry's side.

ハーマイオニー の 席 も 、 大 鍋 も 空っぽな のに なに 何も 言わ ない 。 ||せき||だい|なべ||からっぽな|||なにも|いわ| Hermione's seat and the large pot are empty, but she doesn't say anything.

「 先生 」 マルフォイ が 大声 で 呼び止めた 。 せんせい|||おおごえ||よびとめた

「 先生 が 校長 職 に 志願 な きって は いかがです か ?」 せんせい||こうちょう|しょく||しがん||||| "Why don't you have a teacher applying for the position of principal?"

「 これ これ 、 マルフォイ 」 スネイプ は 、 薄い 唇 が ほころぶ の を 押さえ きれ なかった 。 |||||うすい|くちびる|||||おさえ|| "This is Malfoy." Snape couldn't hold back his thin lips.

「 ダンブルドア 先生 は 、 理事 たち に 停職 さ せられた だけ だ 。 |せんせい||りじ|||ていしょく||せら れた|| "Dumbledore was only suspended by the board of directors. 我 輩 は 、 間もなく 復職 なさる と 思う 」 われ|やから||まもなく|ふくしょく|||おもう I think I'll be back to work soon. "

「 さあ 、 どう でしょう ね 」 マルフォイ は ニンマリ した 。 ||||||にんまり| I don't know," Malfoy grinned.

「 先生 が 立候補 なさる なら 、 父 が 支持 投票 する と 思います 。 せんせい||りっこうほ|||ちち||しじ|とうひょう|||おもい ます "If the teacher runs for it, I think my father will vote for it. 僕 が 、 父 に スネイプ 先生 が この 学校 で 最高の 先生 だ と 言います から ......」 スネイプ は 薄 笑い し ながら 地下 牢教 室 を 閥歩 した が 、 幸いな こと に 、 シューマス ・ フィネガ ン が 大 鍋 に 、 ゲーゲー 吐く 真似 を して いた の に は 気づか なかった 。 ぼく||ちち|||せんせい|||がっこう||さいこうの|せんせい|||いい ます||||うす|わらい|||ちか|ろうきょう|しつ||ばつほ|||さいわいな|||||||だい|なべ|||はく|まね|||||||きづか| I tell my dad that Snape is the best teacher in this school ... "Snape laughed and walked through the underground prison room, but fortunately, Shoemas Finega. I didn't notice that he was imitating Snape in a large pot. 「『 穣 れた 血 』 の 連中 が まだ 荷物 を まとめて ない の に は まったく 驚く ねぇ 」 マルフォイ は まだ しゃべり 続けて いる 。 みのる||ち||れんちゅう|||にもつ||||||||おどろく||||||つづけて| I'm surprised that the Bloods haven't packed their bags yet," Malfoy continues to talk.

「 次の は 死ぬ 。 つぎの||しぬ 金貨 で 五 ガリ オン 賭けて も いい 。 きんか||いつ|がり|おん|かけて|| You can bet five gallions with gold coins. グレンジャー じゃ なかった の は 残念だ ... ...」 |||||ざんねんだ Too bad it wasn't Granger... ..."

その とき 終業 の ベル が 鳴った の は 幸いだった 。 ||しゅうぎょう||べる||なった|||さいわいだった It was fortunate that the bell rang at that time.

マルフォイ の 最後 の 言葉 を 聞いた 途端 、 ロン が 椅子 から 勢い よく 立ち上がって マルフォイ に 近づこう と した が 、 みんな が 大急ぎで 鞄 や 本 を かき集める 騒ぎ の 中 で 、 誰 に も 気づか れ ず に すんだ から だ 。 ||さいご||ことば||きいた|とたん|||いす||いきおい||たちあがって|||ちかづこう||||||おおいそぎで|かばん||ほん||かきあつめる|さわぎ||なか||だれ|||きづか|||||| As soon as he heard Malfoy's last words, Ron stood up from his chair and tried to approach Malfoy, but no one noticed it in the rush of everyone gathering bags and books. The body.

「 やら せて くれ 」 ハリー と ディーン が ロン の 腕 を つかんで 引き止めた が 、 ロン は 唸った 。 |||||||||うで|||ひきとめた||||うなった "Let me do it." Harry and Dean grabbed Ron's arm and held him back, but Ron groaned. 「 かまう もん か 。 "Kamaumon? 杖 なんか いら ない 。 つえ||| I don't need a cane. 素手 で やっつけて やる ――」 「 急ぎ たまえ 。 すで||||いそぎ| I'll kill it with my bare hands. 薬草 学 の クラス に 引率 して 行か ねば なら ん 」 やくそう|まな||くらす||いんそつ||いか||| I have to go and lead an herbology class."

スネイプ が 先頭 の 方 から 生徒 の 頭越し に 怒鳴った 。 ||せんとう||かた||せいと||あたまごし||どなった Snape yelled over the student's head from the beginning. みんな ぞろぞろ と 二 列 に なって 移動 し た 。 |||ふた|れつ|||いどう|| Everyone moved in double file.

ハリー 、 ロン 、 ディーン が 最後 だった 。 ||||さいご| ロン は 二 人 の 手 を 振り ほどこう と まだ もがいて い た 。 ||ふた|じん||て||ふり|||||| Ron was still struggling to shake their hands.

スネイプ が 生徒 を 城 から 外 に 送り出し 、 みんな が 野菜 畑 を 通って 温室 に 向かう とき に なって 、 やっと 手 を 放して も 暴れ なく なった 。 ||せいと||しろ||がい||おくりだし|||やさい|はたけ||かよって|おんしつ||むかう|||||て||はなして||あばれ|| Snape sent the students out of the castle, and when everyone went through the vegetable fields to the greenhouse, they finally let go of the rampage. 薬草 学 の クラス は 沈んだ 雰囲気 だった 。 やくそう|まな||くらす||しずんだ|ふんいき| The herbal medicine class had a sunk atmosphere. 仲間 が 二 人 も 欠けて いる 。 なかま||ふた|じん||かけて| Two of my friends are missing.

ジャスティン と ハーマイオニー だ 。 Justin and Hermione.

スプラウト 先生 は 、 みんな に 手作 業 を さ せた 。 |せんせい||||てづくり|ぎょう||| Dr. Sprout gave everyone a handicraft. アビシニア 無花果 の 大木 の 勢 定 だ 。 |いちじく||たいぼく||ぜい|てい| Abyssinia It is a large fig tree.

ハリー は 一抱え の 枯れた 茎 を 堆肥 の 山 の 上 に 捨てよう と して 、 ちょうど 向かい 側 に いた アー ニー ・ マクミラン と 目 が 合った 。 ||ひとかかえ||かれた|くき||たいひ||やま||うえ||すてよう||||むかい|がわ|||||まくみらん||め||あった Harry was about to throw a dead stem on the compost heap when he saw Ernie McMillan, who was just across from him.

アーニー は すーっと 深く 息 を 吸って 、 非常に 丁寧に 話しかけた 。 |||ふかく|いき||すって|ひじょうに|ていねいに|はなしかけた Arnie took a deep breath and spoke very politely.

「 ハリー 、 僕 は 君 を 一 度 でも 疑った こと を 、 申し訳なく 思って います 。 |ぼく||きみ||ひと|たび||うたがった|||もうしわけなく|おもって|い ます "Harry, I'm sorry I doubted you even once. 君 は ハーマイオ ニー ・ グレンジャー を 決して 襲ったり し ない 。 きみ||||||けっして|おそったり|| 僕 が 今 まで 言った こと を お 詫び します 。 ぼく||いま||いった||||わび|し ます 僕 た ち は 今 、 みんな おんなじ 運命 に ある んだ 。 ぼく||||いま|||うんめい||| We are all in the same fate now. だから ――」

アーニー は 丸々 太った 手 を 差し出した 。 ||まるまる|ふとった|て||さしだした Ernie held out his fat, round hand. ハリー は 握手 した 。 ||あくしゅ| Harry shook hands.

「...... ハーマイオニー ......」 ハリー は 顔 を 歪め 弱々しく 呟いた 。 |||かお||ゆがめ|よわよわしく|つぶやいた "...... Hermione ......" Harry twisted his face and muttered weakly.

アーニー の 言う 通り だった 。 ||いう|とおり| Ernie was right. ハリー は どんな 事 が あって も ハーマイオニー を 傷つける 事 は 出 来 ない 。 |||こと||||||きずつける|こと||だ|らい| Harry can't hurt Hermione under any circumstances.

アーニー と その 友人 の ハンナ が 、 ハリー と ロン の 暫定 して いた 無花果 を 、 一緒に 刈り 込む た めに やってきた 。 |||ゆうじん||||||||ざんてい|||いちじく||いっしょに|かり|こむ||| Arnie and her friend Hannah came to prun together Harry and Ron's tentative figs.

「 あの ドラコ ・ マルフォイ は 、 いったい どういう 感覚 して る んだ ろ 」 ||||||かんかく|||| "What kind of feeling does that Draco Malfoy have?"

アーニー が 刈った 小枝 を 折り ながら 言った 。 ||かった|こえだ||おり||いった Ernie said as he folded the twig he had cut.

「 こんな 状況 に なって る の を 大いに 楽しんで る みたいじゃ ない か ? ねえ 、 僕 、 あいつ が スリ ザリン の 継承 者 じゃ ない か と 思う んだ 」 |じょうきょう||||||おおいに|たのしんで||||||ぼく||||||けいしょう|もの|||||おもう| "Isn't it like you're having a lot of fun in this situation? Hey, I think he's the heir to Slytherin."

「 まったく 、 いい 勘 して る よ 。 ||かん||| "I have a good intuition. 君 は 」 ロン は 、 ハリー ほど たやすく アーニー を 許して は いない ようだった 。 きみ|||||||||ゆるして||| You didn't seem to forgive Arnie as easily as Harry. 「 ハリー 、 君 は 、 マルフォイ だ と 思う かい ?」 アーニー が 聞いた 。 |きみ|||||おもう||||きいた "Harry, do you think you're Malfoy?" Arnie asked. 「 いや 」 ハリー が あんまり キッパリ 言った ので 、 アーニー も ハンナ も 目 を 見張った 。 ||||きっぱり|いった||||||め||みはった Harry was so definite that both Ernie and Hannah looked at each other. その 直後 、 ハリー は 大変な 物 を 見つけて 、 思わず 勢 定 バサミ で ロン の 手 を ぶって しまった 。 |ちょくご|||たいへんな|ぶつ||みつけて|おもわず|ぜい|てい|||||て||| Immediately afterwards, Harry found something terrible and inadvertently smashed Ron's hand with a set scissors. ハリー は 一 メートル ほど 先 の 地面 を 指差して いた 。 ||ひと|めーとる||さき||じめん||ゆびさして| Harry was pointing at the ground about a meter away. 大きな クモ が 数 匹 ガサゴソ 這って いた 。 おおきな|くも||すう|ひき||はって| Several large spiders were crawling around. 「 ああ 、 ウン 」 ロン は 嬉し そうな 顔 を しよう と して 、 やはり でき ない ようだった 。 ||||うれし|そう な|かお|||||||| "Oh, Eun." Ron tried to make a happy face, but he couldn't seem to do it either. 「 でも 、 今 追いかける わけに は いか ない よ ......」 アーニー も ハンナ も 聞き 耳 を 立てて いた 。 |いま|おいかける||||||||||きき|みみ||たてて| "But I can't chase after it now ..." Arnie and Hannah were listening and listening. ハリー は 逃げて 行く クモ を じっと 見て いた 。 ||にげて|いく|くも|||みて| Harry was staring at the spider running away. 「 どうやら 『 禁じられた 森 』 の 方 に 向かって る ......」  ロン は ますます 情けな さ そうな 顔 を した 。 |きんじ られた|しげる||かた||むかって|||||なさけな||そう な|かお|| Apparently, they are heading toward the Forbidden Forest. ...... Ron looked more and more pathetic. クラス が 終わる と 、 スプラウト 先生 が 「 闇 の 魔術 に 対する 防衛 術 」 の クラス に 生徒 を 引率 し た 。 くらす||おわる|||せんせい||やみ||まじゅつ||たいする|ぼうえい|じゅつ||くらす||せいと||いんそつ||

ハリー と ロン は みんな から 遅れて 歩き 、 話 を 聞か れ ない ように した 。 ||||||おくれて|あるき|はなし||きか|||| Harry and Ron walked behind everyone so that they wouldn't be heard.

「 もう 一 度 『 透明 マント 』 を 使わ なくちゃ 」 ハリー が ロン に 話しかけた 。 |ひと|たび|とうめい|まんと||つかわ||||||はなしかけた We need to use the Invisibility Cloak again," Harry said to Ron.

「 ファング を 連れて 行こう 。 ||つれて|いこう "Let's take Fang with us. いつも ハグリッド と 森 に 入って いた から 、 何 か 役 に 立つ かも し れ ない 」 |||しげる||はいって|||なん||やく||たつ|||| I've always been in the woods with Hagrid, so maybe I can be of some help."

「 いい よ 」 ロン は 落ち着か ない 様子 で 、 杖 を 指 で くるくる 回して いた 。 ||||おちつか||ようす||つえ||ゆび|||まわして| Ron was twirling his cane around his finger in a restless manner.

「 えー と ―― ほら ―― あの 森 に は 狼 男 が いる んじゃ なかった かなり 」 ||||しげる|||おおかみ|おとこ||||| "Well--see--there wasn't a werewolf in that forest, quite a bit."

ロック ハート の クラス で 、 一 番 後ろ の いつも の 席 に 着き ながら ロン が 言った 。 ろっく|はーと||くらす||ひと|ばん|うしろ||||せき||つき||||いった In Rockhart's class, Ron said, sitting in his usual seat at the back.

ハリー は 、 質問 に 直接 答える の を 避けた 。 ||しつもん||ちょくせつ|こたえる|||さけた Harry avoided answering the question directly.

「 あそこ に は いい 生物 も いる よ 。 ||||せいぶつ||| There are some good creatures there. ケンタウルス も 大丈夫だ し 、 一角 獣 も 」 ||だいじょうぶだ||いっかく|けだもの| Centaurs are fine, unicorns are fine.

ロン は 「 禁じられた 森 」 に 入った こと が なかった 。 ||きんじ られた|しげる||はいった||| Ron had never been in the Forbidden Forest. ハリー は 一 度 だけ 入った が 、 できれば 二度と 入り たく ない と 思って いた 。 ||ひと|たび||はいった|||にどと|はいり||||おもって| Harry had only been in once, and he hoped he would never have to go in again.

ロック ハート が 、 うきうき と 教室 に 入って きた ので 、 みんな 唖然と して 見つめた 。 ろっく|はーと||||きょうしつ||はいって||||あぜんと||みつめた Everyone stared in amazement as Lockhart walked into the classroom in a state of excitement.

他の 先生 は 誰 も が 、 いつも より 深刻な 表情 を して いる のに 、 ロックハート だけ は 陽気 その もの だった 。 たの|せんせい||だれ|||||しんこくな|ひょうじょう||||||||ようき||| All the other teachers had a more serious look than usual, but only Lockhart was cheerful.

「 さあ 、 さあ 」 ロック ハート が ニッコリ と 笑い かけ ながら 叫んだ 。 ||ろっく|はーと||にっこり||わらい|||さけんだ 「 なぜ そんなに 湿っぽい 顔 ばかり そろって る のです か ?」 みんな あきれ返って 顔 を 見合わせ 、 誰 も 答えよう と し なかった 。 ||しめっぽい|かお|||||||あきれかえって|かお||みあわせ|だれ||こたえよう||| "Why do you have such a damp face?" Everyone turned around and looked at their faces, and no one tried to answer. 「 みなさん 、 まだ 気 が つか ない のです か !」 ロックハート は 、 生徒 が みんな 物 わかり が 悪い と でも いう か の よう に ゆっくり と 話した 。 ||き||||||||せいと|||ぶつ|||わるい||||||||||はなした "Everyone, haven't you noticed yet!" Lockhart spoke slowly, as if all the students were confused. 「 危険 は 去った のです ! 犯人 は 連行 さ れました 」 「 いったい 誰 が そう 言った んです か ?」 ディーン ・ トーマス が 大声 で 聞いた 。 きけん||さった||はんにん||れんこう||れ ました||だれ|||いった||||||おおごえ||きいた "The danger is gone! The criminal was taken away." "Who said that?" Dean Thomas heard out loud. 「 なかなか 元気 が あって よろしい 。 |げんき||| It's quite energetic. 魔法 省 大臣 は 百 パーセント 有罪 の 確信 なり して 、 ハグ リッド を 連行 したり しません よ 」 ロック ハート は 1+1=2 の 説明 を する ような 調子 で 答えた 。 まほう|しょう|だいじん||ひゃく|ぱーせんと|ゆうざい||かくしん||||||れんこう||し ませ ん||ろっく|はーと|||せつめい||||ちょうし||こたえた The Minister of Magic will not take the hug lid with confidence that he is 100 percent guilty. ”Rockhart replied in a tone that explained 1 + 1 = 2. 「 します と も 」 ロン が ディーン より も 大声 で 言った 。 し ます||||||||おおごえ||いった "I will do it," Ron said louder than Dean. 「 自慢 する つもり は ありません が 、 ハグリッド の 逮捕 に ついて は 、 私 は ウィーズリー 君 より いささか 、 詳しい です よ 」 ロック ハート は 自信 たっぷり だ 。 じまん||||あり ませ ん||||たいほ||||わたくし|||きみ|||くわしい|||ろっく|はーと||じしん|| "I'm not bragging about it, but I'm a little more familiar with Hagrid's arrest than Weasley." Rockhart is confident.

ロン は ―― 僕 、 なぜ か そう は 思いません ...... と 言い かけた が 、 机 の 下 で ハリー に 蹴り を 入れられて 言葉 が 途切れた 。 ||ぼく|||||おもい ませ ん||いい|||つくえ||した||||けり||いれ られて|ことば||とぎれた Ron said, "I don't think so for some reason ...", but Harry kicked me under the desk and the words were cut off. 「 僕たち 、 あの 場 に は い なかった んだ 。 ぼくたち||じょう||||| "We weren't there. いいね ?」 そう 言って は みた が 、 ハリー は 、 ロックハート の 浮かれ ぶり に は むかついた 。 ||いって||||||||うかれ|||| Like that? ”Harry was upset by the floating Rock Heart.