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2 - Harry Potter, 13.2.1 重大秘密の日記 - The Very Secret Diary

13.2.1 重大 秘密の 日記 - The Very Secret Diary

淡い 陽光 が ホグワーツ を 照らす 季節 が 再び 巡って きた 。 城 の 中 に は 、 わずかに 明るい ムード が 漂い はじめた 。 ジャスティン と 「 ほとんど 首 無し ニック 」 の 事件 以来 、 誰 も 襲われて は い なかった 。 マンドレイク が 情緒 不安定 で 隠し事 を する ように なった と 、 マダム ・ ポンフリー が 嬉し そうに 報告 した 。 急速に 思春期 に 入る ところ だ と いう わけだ 。

「 にきび が きれいに なり なったら 、 すぐ 二 度 目 の 植え 替え の 時期 です から ね 。 その あと は 、 刈り取って 、 トロ 火 で 煮る まで 、 もう そんなに 時間 は かかりません 。 ミセス ・ ノリス は もう すぐ 戻って きます よ 」 ある 日 の 午後 、 マダム ・ ポンフリー が フィルチ に やさしく そう 言って いる の を 、 ハリー は 耳 に した 。 おそらく スリザリン の 継承 者 は 、 腰砕け に なった んだろう 、 と ハリー は 考えた 。

学校 中 が こな に 神経 を 尖ら せて 警戒 して いる 中 で 、「 秘密の 部屋 」 を 開ける こと は だんだん 危険に なって きた に 違いない 。

どんな 怪物 か は 知ら ない が 、 今や 静かに なって 、 再び 五十 年 の 眠り に ついた の かも しれ ない ......。

ハッフルパフ の アーニー ・ マクミラン は そんな 明るい 見方 は して い なかった 。

いまだに ハリー が 犯人 だ と 確信 して いた し 、 決闘 クラブ で ハリー が 正体 を 現した のだ と 信じ ていた 。 ビープズ も 状況 を 悪く する 一方 だ 。

人 が 大勢 いる 廊下 に ボン と 現れ 、「♪ オー 、 ポッター 、 いやな やつ だ ー ......」 と 今や 歌 に 合 わ せた 振り付け で 踊る 始末 だった 。 ギルデロイ ・ ロックハート は 、 自分 が 襲撃 事件 を やめ さ せた と 考えて いる らしかった 。

グリフィンドール 生 が 、 変身 術 の クラス の 前 で 列 を 作って 待って いる とき に 、 ロックハート が マクゴナガル 先生 に そう 言って いる の を 、 ハリー は 小 耳 に 挟んだ 。

「 ミネルバ 、 もう 厄介な こと は ない と 思います よ 」 わけ 知り 顔 に トントン と 自分 の 鼻 を 叩き 、 ウインク し ながら ロック ハート が 言った 。 「 今度 こそ 部屋 は 、 永久 に 閉ざさ れました よ 。 犯人 は 、 私 に 捕まる の は 時間 の 問題 だ と 観念 した のでしょう 。 私 に コテンパン に やられる 前 に やめた と は 、 なかなか 利口です な 」

「 そう 、 今 、 学校 に 必要な の は 、 気分 を 盛り上げる こと です よ 。 先 学期 の いやな 思い出 を 一 掃 しましょう ! 今 は これ 以上 申し上げません けど ね 、 まさに これ だ 、 と いう 考え が ある んで すよ ......」 ロック ハート は もう 一 度 鼻 を 叩いて 、 スタスク 歩き 去った 。 ロック ハート の 言う 気分 盛り上げ が 何 か 、 二 月 十四 日 の 朝食 時 に 明らかに なった 。

前夜 遅く まで クィディッチ の 練習 を して いた ハリー は 、 寝不足の まま 、 尐 し 遅れて 大広間 に 着いた 。 一瞬 、 これ は 部屋 を まちがえた 、 と 思った 。 壁 と いう 壁 が けばけばしい 大きな ピン ク の 花 で 覆わ れ 、 おまけに 、 淡い ブルー の 天井 から は ハート 型 の 紙 吹雪 が 舞って いた 。 グリ フィンドール の テーブル に 行く と 、 ロン が 吐き気 を 催し そうな 顔 を して 座って いた 。 ハーマ イオニー は 、 クスクス 笑い を 抑え きれ ない 様子 だった 。

「 これ 、 何事 ?」 ハリー は テーブル に つき 、 ベーコン から 紙 吹雪 を 払い ながら 二 人 に 聞いた 。 ロン が 口 を きく の も アホ らしい と いう 顔 で 、 先生 たち の テーブル を 指差した 。

部屋 の 飾り に マッチ した 、 けばけばしい ピンク の ローブ を 着た ロック ハート が 、 手 を 挙げて 「 静粛に 」 と 合図 して いる ところ だった 。 ロック ハート の 両側 に 並ぶ 先生 たち は 、 石 の よう に 無表情だった 。 ハリー の 席 から 、 マクゴナガル 先生 の 頬 が ヒクヒク 疫撃 する の が 見え 、 ス ネイプ は 、 大きい ビーカー 一 杯 の 『 骨 生え 薬 』 を 誰 か に 飲ま さ れた か の ような 顔 を して い た 。

「 バレンタイン おめでとう !」 ロックハート は 叫んだ 。

「 今 まで の ところ 四十六 人 の 皆さん が 私 に カード を くださ いました 。 ありがとう ! そうで す 。 皆さん を ちょっと 驚かせよう と 、 私 が このように さ せて いただきました ―― しかも 、 こ れ が すべて では ありません よ !」 ロック ハート が ボン と 手 を 叩く と 、 玄関 ホール に 続く ドア から 、 無愛想な 顔 を した 小人 が 十 二 人 ゾロゾロ 入って きた 。 それ も ただ の 小人 で は ない 。

ロック ハート が 全員 に 金色 の 翼 を つけ 、 ハープ を 持た せて いた 。 「 私 の 愛す べき 配達 キューピッド です !」 ロックハート が ニッコリ 笑った 。 「 今日 は 学校 中 を 巡回 して 、 皆さん の バレンタイン ・ カード を 配達 します 。 そして お楽しみ は まだ これ から です よ ! 先生 方 も この お 祝い の ムード に はまりたい と 思って いらっしゃる はずです ! さあ 、 スネイプ 先生 に 『 愛 の 妙薬 』 の 作り 方 を 見せて もらって は ど う です ! ついでに 、 フリットウィック 先生 です が 、『 魅惑 の 呪文 』 に ついて 、 私 が 知ってい る どの 魔法使い より も よく ご存知 です 。 素知らぬ 顔 して 憎い で すね !」

フリットウィック 先生 は あまり の こと に 両手 で 顔 を 覆い 、 スネイプ の 方 は 、「『 愛 の 妙薬 』 を もらい に きた 最初の やつ に は 毒薬 を 無理やり 飲ま せて やる 」 と いう 顔 を して いた 。

「 ハーマイオニー 、 頼む よ 。 君 まさか 、 その 四十六 人 に 入って ない だろう な 」

大広間 から 最初の 授業 に 向かう とき 、 ロン が 聞いた 。 ハーマイオニー は 急に 、 時間割 は どこ かしら と 、 鞄 の 中 を 夢中に なって 探し はじめ 、 答えよう と し なかった 。

小人 たち は 一 日 中 教室 に 乱入 し 、 バレンタイン ・ カード を 配って 、 先生 たち を うんざり さ せ た 。

午後 も 遅く なって 、 グリフィンドール 生 が 「 妖精 の 魔法 」 教室 に 向かって 階段 を 上がって い る とき 、 小人 が ハリー を 追いかけて きた 。

「 オー 、 あなた に です ! アリー ・ ポッター 」

と ぴき り しかめっ面 の 小人 が そう 叫び ながら 、 人 の 群れ を 肘 で 押しのけて 、 ハリー に 近づ い た 。 一 年生 が 並んで いる 真 ん 前 で 、 しかも ジニー ・ ウィーズリー も たまたま その 中 に いる のに 、 カード を 渡さ れたら たまらない と 、 全身 カーッ と 熱く なった ハリー は 、 迎 げ よう と した 。

ところが 小人 は 、 そこ いら 中 の 人 の むこう 腔 を 蹴っ飛ばして 、 ハリー が ほんの 二 歩 も 歩か な い うち に 前 に 立ちふさがった 。 「 アリー ・ ポッター に 、 じきじき に お 渡し したい 歌 の メッセージ が あります 」 と 、 小人 はま る で 脅かす ように 竪琴 を ビュンビュン かき鳴らした 。 「 ここ じゃ ダメだ よ 」 ハリー は 逃げよう と して 、 歯 を 食いしばって 言った 。

「 動く な !」 小人 は 鞄 を がっちり 捕まえて ハリー を 引き戻し 、 唸る ように 言った 。

「 放して !」 ハリー が 鞄 を ぐ いっと 引っ張り 返し ながら 怒鳴った 。

ビリビリ と 大きな 音 が して 、 ハリー の 鞄 は 真っ二つ に 破れた 。

本 、 杖 、 羊 皮 紙 、 羽 ペン が 床 に 散らばり 、 インク 壷 が 割れて 、 その 上 に 飛び散った 。

小人 が 歌い だす 前 に と 、 ハリー は 走り回って 拾い 集めた が 、 廊下 は 渋滞 して 人だかり が でき た 。

「 何 を して る ん だい ?」

ドラコ ・ マルフォイ の 冷たく 気取った 声 が した 。 ハリー は 破れた 鞄 に 何もかも がむしゃらに 突っ込み 、 マルフォイ に 歌 の メッセージ を 聞か れる 前 に 、 逃げ出そう と 必死だった 。

「 この 騒ぎ は いったい 何事 だ !」 また聞き 慣れた 声 が した 。 パーシー ・ ウィーズリー の ご 到着 だ 。 頭 の 中 が 真っ白に なり 、 ハリー は ともかく 一目散に 逃げ出そう と した 。 しかし 小人 は ハリー の 膝 の あたり を しっか と つかみ 、 ハリー は 床 に バッタリ 倒れた 。 「 これ で よし 」 小人 は ハリー の 踝 の 上 に 座り込んだ 。 「 貴方 に 、 歌う バレンタイン です 」

♪ あなた の 目 は 緑色 、 新鮮な 蛙 の ピクルス の よう

あなた の 髪 は 真っ黒 、 黒板 の よう

あなた が わたし の もの なら いい のに 。 あなた は 素敵

闇 の 帝王 を 倒した 、 あなた は 英雄

この 場 で 煙 の ように 消える こと が できる なら 、 グリンゴッツ に ある 金貨 を 全部 やって も いい ―― 勇気 を ふりしぼって み ん な と 一緒に 笑って みせ 、 ハリー は 立ち上がった 。

小人 に 乗っかられて 、 足 が しびれて いた 。 笑い 過ぎて 涙 が 出て いる 生徒 も いる 。 そんな 見物人 を 、 パーシー ・ ウィーズリー が なんとか 追い散らして くれた 。 「 さあ 、 もう 行った 、 行った 。 ベル は 五 分 前 に 鳴った 。 すぐ 教室 に 戻れ 」 パーシー は シッシッ と 下級 生 たち を 追いたてた 。

「 マルフォイ 、 君 も だ 」

ハリー が チラリ と 見る と 、 マルフォイ が かがんで 何 か を 引った くった ところ だった 。 マルフォイ は 横目 で こっち を 見 ながら 、 クラップ と ゴイル に それ を 見せて いる 。

ハリー は それ が リドル の 日記 だ と 気 が ついた 。

「 それ は 返して もらおう 」 ハリー が 静かに 言った 。

「 ポッター は いったい これ に 何 を 書いた の か な ?」

マルフォイ は 表紙 の 年号 に 気づいて は いない らしい 。 ハリー の 日記 だ と 思い込んで いる 。 見物人 も シーン と して しまった 。

ジニー は 顔 を 引きつら せて 、 日記 と ハリー の 顔 を 交互に 見つめて いる 。

「 マルフォイ 、 それ を 渡せ 」 パーシー が 厳しく 言った 。

「 ちょっと 見て から だ 」

マルフォイ は 嘲る ように ハリー に 日記 を 振りかざした 。

パーシー が さらに 言った 。 「 本校 の 監督 生 と して ――」 しか し 、 ハリー は もう 我慢 が なら な かった 。 杖 を 取り出し 、 一声 叫んだ 。

「 エクスペリアームス !< 武器 よ 去れ >」 スネイプ が ロック ハート の 武器 を 取り上げた とき と 同じ ように 、 日記 は マルフォイ の 手 を 離 れ 、 宙 を 飛んだ 。 ロン が 満足げに ニッコリ と それ を 受け止めた 。

「 ハリー !」 パーシー の 声 が 飛んだ 。

「 廊下 で の 魔法 は 禁止 だ 。 これ は 報告 し なくて は なら ない 。 いい な !」

ハリー は どうでも よかった 。 マルフォイ より 一 枚 上手に 出た んだ 。

グリフィンドール から いつ 五 点 引か れよう と 、 それ だけ の 価値 が ある 。 マルフォイ は 怒り 狂って いた 。 ジニー が 教室 に 行こう と して マルフォイ の そば を 通った とき 、 その 後ろ から わ ざ と 意地 悪く 叫んだ 。

「 ポッター は 君 の バレンタイン が 気 に 入ら なかった みたいだ ぞ 」

ジニー は 両手 で 顔 を 覆い 、 教室 へ 走り込んだ 。 歯 を むき出し 、 ロン が 杖 を 取り出した が 、 そ は ハリー が 押し留めた 。 「 妖精 の 魔法 」 の 授業 の 間中 、 ナメクジ を 吐き 続ける と 気の毒だ 。

フリットウィック 先生 の 教室 に 着いた とき 、 初めて ハリー は 、 リドル の 日記 が 何 か 変だ とい う 事 に 気付いた 。 ハリー の 本 は みんな 赤 インク で 染まって いる 。

インク 壷 が 割れて いやというほど インク を かぶった はずな のに 、 日記 は 何事 も なかった か の ように 以前 の まま だ 。 ロン に それ を 教えよう と した が 、 ロン は またまた 杖 に トラブル が あった らしく 、 先端 から 大きな 紫色 の 泡 が 次々 と 花 の ように 咲き 、 他の こと に 興味 を 示す どころ で は なかった 。 その 夜 、 ハリー は 同室 の 誰 より も 先 に ベッド に 入った 。

一つには フレッド と ジョージ が 、「♪ あなた の 目 は 緑色 ー 青い 蛙 の 新 漬 の よう 」 と 何度 も 歌 うの が うんざり だった し 、 それ に リドル の 日記 を もう 一 度 調べて み たかった から だ 。

ロン に もちかけて も 、 そんな こと は 時間 の むだ と 言う に 違いない 。

ハリー は 天 蓋付 き ベッド に 座り 、 何も 書いて いない ページ を パラパラ と めくって みた 。 どの ページ に も 赤 インク の しみ 一 つ ない 。

ベッド 脇 の 物 入れ から 、 新しい インク 壷 を 取り出し 、 羽 ペン を 浸し 、 日記 の 最初の ページ に ポッン と 落として みた 。

インク は 紙 の 上 で 一瞬 明るく 光った が 、 まるで ページ に 吸い込ま れる ように 消えて し まった 。 胸 を ドキドキ さ せ 、 羽 ペン を もう 一 度 つけて 書いて みた 。

「 僕 は ハリー ・ ポッター です 」

文字 は 一瞬 紙 の 上 で 輝いた か と 思う と 、 またもや 、 あとかた も なり 消えて しまった 。

そして 、 ついに 思いがけない こと が 起こった 。

その ページ から 、 今 使った インク が 滲み出 して きて 、 ハリー が 書いて も いない 文字 が 現れた のだ 。 「 こんにちは 、 ハリー ・ ポッター 。 僕 は トム ・ リドル です 。 君 は この 日記 を どんなふうに し て 見つけた のです か 」

この 文字 も 薄く なって 行った が 、 その 前 に ハリー は 返事 を 走り書き した 。 「 誰 か が トイレ に 流そう と して いました 」 リドル の 返事 が 待ちきれ ない 気 拝 だった 。 「 僕 の 記憶 を 、 インク より ずっと 長持ち する 方法 で 記録 して おいた の は 幸いでした 。 しかし 僕 は この 日記 が 読ま れたら 困る 人 たち が いる こと を 、 初め から 知っていました 」 「 どういう 意味 です か ?」 ハリー は 興奮 の あまり あちこち しみ を つけ ながら 書きなぐった 。 「 この 日記 に は 恐ろしい 記憶 が 記されて いる のです 。 覆い隠されて しまった 、 ホグワーツ 魔 法 魔術 学 夜 で 起きた 出来事 が 「 僕 は 今 そこ に いる のです 」 ハリー は 急いで 書いた 。 「 ホグワーツ に いる のです 。 恐ろしい こと が 起きて います 。 『 秘密の 部屋 』 に ついて 何 か ご 存 知 です か ?」

心臓 が 高鳴った 。 リドル の 答え は すぐ 返って きた 。 知っている こと を すべて 、 急いで 伝えよ う と して いる か の ように 、 文字 も 乱れて きた 。

「 もちろん 、『 秘密の 部屋 』 の こと は 知っています 。 僕 の 学生 時代 、 それ は 伝説 だ 、 存在 し ない もの だ と 言われて いました 。 でも それ は 嘘 だった のです 。 僕 が 五 年生 の とき 、 部屋 が 開 けら れ 、 怪物 が 数 人 の 生徒 を 襲い 、 とうとう 一 人 が 殺さ れました 。 僕 は 、『 部屋 』 を 開けた 人物 を 捕まえ 、 その 人物 は 追放 さ れました 。 校長 の ディペット 先生 は 、 ホグワーツ で その よ うな こと が 起こった こと を 恥ずかしく 思い 、 僕 が 真実 を 語る こと を 禁じました 。 死んだ 尐女 は 、 何 か めったに ない 事故 で 死んだ と いう 話 が 公表 さ れました 。 僕 の 苦労に 対する 褒美 と し て 、 キラキラ 輝く 、 素敵な トロフィー に 名 を 刻み 、 それ を 授与 する 代わり に 固く ロ を 閉ざす よく 忠告 さ れました 。 しかし 、 僕 は 再び 事件 が 起こる であろう こと を 知っていました 。 怪物 は それ から も 生き 続けました し 、 それ を 解き放つ カ を 持って いた 人物 は 投獄 さ れ なかった の です 」 急いで 書か なくて は と 焦った ハリー は 、 危うく インク 壷 を 引っくり返し そうに なった 。 「 今 、 また それ が 起きて いる のです 。 三 人 も 襲わ れ 、 事件 の 背後 に 誰 が いる の か 、 見当 もつ きません 。 前 の とき は いったい 誰 だった のです か ?」

「 お 望み なら お 見せ しましょう 」 リドル の 答え だった 。 「 僕 の 言う こと を 信じる 信じ ない は 自由です 。 僕 が 犯人 を 捕まえた 夜 の 思い出 の 中 に 、 あな た を お 連れ する こと が できます 」 羽 ペン を 日記 の 上 に かざした まま 、 ハリー は ためらって いた リドル は いったい 何 を 言って いる んだろう ? 他の 人 の 思い出 の 中 に ハリー を どう やって 連れ て いく んだろう ―― ハリー は 寝室 の 入口 の 方 を 、 チラリ と 落ち着か ない 視線 で 眺めた 。

部屋 が だんだん 暗く なって きて いた 。 ハリー が 日記 に 視線 を 戻す と 、 新しい 文字 が 浮かび 出 て きた 。

「 お 見せ しましょう 」 ほんの 一瞬 、 ハリー は ためらった が 、 二 つ の 文字 を 書いた 。 「 OK 」

日記 の ページ が まるで 強風 に 煽ら れた ように パラパラ と めくら れ 、 六 月 の 中ほど の ページ で 止まった 。

六 月 十三 日 と 書か れた 小さな 枞 が 、 小型 テレビ の 画面 の ような もの に 変わって いた 。

ハリー は ポカン と 口 を 開けて 見とれた 。

すこし 震える 手 で 本 を 取り上げ 、 ハリー が 小さな 画面 に 目 を 押しつける と 、 何 が なんだか わ から ない うち に 、 体 が ぐ ーっと 前 のめり に なり 、 画面 が 大きく なり 、 体 が ベッド を 離れ 、 ページ の 小 窓 から 真っ逆さまに 投げ入れられる 感じ が した ―― 色 と 陰 の 渦巻く 中 へ 。

13.2.1 重大 秘密の 日記 - The Very Secret Diary じゅうだい|ひみつの|にっき|the|very|secret|diary 13.2.1 Das sehr geheime Tagebuch - Das sehr geheime Tagebuch 13.2.1 The Very Secret Diary 13.2.1 Bardzo tajny dziennik - Bardzo tajny dziennik 13.2.1 O Diário Muito Secreto - O Diário Muito Secreto 13.2.1 Den mycket hemliga dagboken - Den mycket hemliga dagboken

淡い 陽光 が ホグワーツ を 照らす 季節 が 再び 巡って きた 。 あわい|ようこう||||てらす|きせつ||ふたたび|めぐって| The season when the faint sunlight illuminates Hogwarts has come again. 城 の 中 に は 、 わずかに 明るい ムード が 漂い はじめた 。 しろ||なか||||あかるい|むーど||ただよい| A slightly cheerful mood began to prevail in the castle. ジャスティン と 「 ほとんど 首 無し ニック 」 の 事件 以来 、 誰 も 襲われて は い なかった 。 |||くび|なし|||じけん|いらい|だれ||おそわ れて||| マンドレイク が 情緒 不安定 で 隠し事 を する ように なった と 、 マダム ・ ポンフリー が 嬉し そうに 報告 した 。 ||じょうちょ|ふあんてい||かくしごと|||||||||うれし|そう に|ほうこく| Madame Pomfrey happily reported that Mandragora began to hide due to emotional instability. 急速に 思春期 に 入る ところ だ と いう わけだ 。 きゅうそくに|ししゅんき||はいる||||| It's about to enter puberty rapidly.

「 にきび が きれいに なり なったら 、 すぐ 二 度 目 の 植え 替え の 時期 です から ね 。 ||||||ふた|たび|め||うえ|かえ||じき||| "When the acne is clean, it's time to replant it for the second time. その あと は 、 刈り取って 、 トロ 火 で 煮る まで 、 もう そんなに 時間 は かかりません 。 |||かりとって||ひ||にる||||じかん||かかり ませ ん After that, it doesn't take much time to cut and boil in Toro. ミセス ・ ノリス は もう すぐ 戻って きます よ 」  ある 日 の 午後 、 マダム ・ ポンフリー が フィルチ に やさしく そう 言って いる の を 、 ハリー は 耳 に した 。 |||||もどって|き ます|||ひ||ごご||||||||いって||||||みみ|| Mrs. Norris will be back soon. "One afternoon, Harry heard Madame Pomfrey say so kindly to Filch. おそらく スリザリン の 継承 者 は 、 腰砕け に なった んだろう 、 と ハリー は 考えた 。 |||けいしょう|もの||こしくだけ|||||||かんがえた

学校 中 が こな に 神経 を 尖ら せて 警戒 して いる 中 で 、「 秘密の 部屋 」 を 開ける こと は だんだん 危険に なって きた に 違いない 。 がっこう|なか||||しんけい||とがら||けいかい|||なか||ひみつの|へや||あける||||きけんに||||ちがいない It must have become increasingly dangerous to open a "secret room" while the school was alert and alert.

どんな 怪物 か は 知ら ない が 、 今や 静かに なって 、 再び 五十 年 の 眠り に ついた の かも しれ ない ......。 |かいぶつ|||しら|||いまや|しずかに||ふたたび|ごじゅう|とし||ねむり|||||| I don't know what kind of monster it is, but it may be that it has become quiet now and has fallen asleep for fifty years again ...

ハッフルパフ の アーニー ・ マクミラン は そんな 明るい 見方 は して い なかった 。 |||まくみらん|||あかるい|みかた|||| Ernie Macmillan of Hufflepuff didn't have such a bright view.

いまだに ハリー が 犯人 だ と 確信 して いた し 、 決闘 クラブ で ハリー が 正体 を 現した のだ と 信じ ていた 。 |||はんにん|||かくしん||||けっとう|くらぶ||||しょうたい||あらわした|||しんじ| I was still convinced that Harry was the culprit, and I believed that Harry had revealed himself at the duel club. ビープズ も 状況 を 悪く する 一方 だ 。 ||じょうきょう||わるく||いっぽう| Beeps are also making things worse.

人 が 大勢 いる 廊下 に ボン と 現れ 、「♪ オー 、 ポッター 、 いやな やつ だ ー ......」 と 今や 歌 に 合 わ せた 振り付け で 踊る 始末 だった 。 じん||おおぜい||ろうか||ぼん||あらわれ|おー|||||-||いまや|うた||ごう|||ふりつけ||おどる|しまつ| He appeared in the corridor where there were a lot of people, and now he danced with the choreography that matched the song, saying, "♪ Oh, Potter, I don't like it ...". ギルデロイ ・ ロックハート は 、 自分 が 襲撃 事件 を やめ さ せた と 考えて いる らしかった 。 |||じぶん||しゅうげき|じけん||||||かんがえて|| Gilderoy Lockhart seemed to think he had stopped the attack.

グリフィンドール 生 が 、 変身 術 の クラス の 前 で 列 を 作って 待って いる とき に 、 ロックハート が マクゴナガル 先生 に そう 言って いる の を 、 ハリー は 小 耳 に 挟んだ 。 |せい||へんしん|じゅつ||くらす||ぜん||れつ||つくって|まって|||||||せんせい|||いって||||||しょう|みみ||はさんだ Harry listened to Lockhart telling Dr. McGonagall as Gryffindor was waiting in line in front of the makeover class.

「 ミネルバ 、 もう 厄介な こと は ない と 思います よ 」 わけ 知り 顔 に トントン と 自分 の 鼻 を 叩き 、 ウインク し ながら ロック ハート が 言った 。 ||やっかいな|||||おもい ます|||しり|かお||とんとん||じぶん||はな||たたき|ういんく|||ろっく|はーと||いった "Minerva, I don't think it's going to be a nuisance anymore," said Rockhart, winking, tapping his nose with a ton ton on his face. 「 今度 こそ 部屋 は 、 永久 に 閉ざさ れました よ 。 こんど||へや||えいきゅう||とざさ|れ ました| "This time the room was closed forever. 犯人 は 、 私 に 捕まる の は 時間 の 問題 だ と 観念 した のでしょう 。 はんにん||わたくし||つかまる|||じかん||もんだい|||かんねん|| Perhaps the criminal thought it was only a matter of time before I was caught. 私 に コテンパン に やられる 前 に やめた と は 、 なかなか 利口です な 」 わたくし|||||ぜん||||||りこうです| It's pretty clever to quit before I was hit by Kotenpan. "

「 そう 、 今 、 学校 に 必要な の は 、 気分 を 盛り上げる こと です よ 。 |いま|がっこう||ひつような|||きぶん||もりあげる||| "Yes, what school needs now is to get excited. 先 学期 の いやな 思い出 を 一 掃 しましょう ! 今 は これ 以上 申し上げません けど ね 、 まさに これ だ 、 と いう 考え が ある んで すよ ......」  ロック ハート は もう 一 度 鼻 を 叩いて 、 スタスク 歩き 去った 。 さき|がっき|||おもいで||ひと|は|し ましょう|いま|||いじょう|もうしあげ ませ ん||||||||かんがえ|||||ろっく|はーと|||ひと|たび|はな||たたいて||あるき|さった Let's get rid of the unpleasant memories of the last semester! I can't say any more now, but I have the idea that this is exactly what it is ... "Rockhart slaps his nose again. I walked away from the stask. ロック ハート の 言う 気分 盛り上げ が 何 か 、 二 月 十四 日 の 朝食 時 に 明らかに なった 。 ろっく|はーと||いう|きぶん|もりあげ||なん||ふた|つき|じゅうよん|ひ||ちょうしょく|じ||あきらかに| What Rockhart's mood excitement was revealed at breakfast on February 14th.

前夜 遅く まで クィディッチ の 練習 を して いた ハリー は 、 寝不足の まま 、 尐 し 遅れて 大広間 に 着いた 。 ぜんや|おそく||||れんしゅう||||||ねぶそくの||||おくれて|おおひろま||ついた Harry, who had been practicing Quidditch until late the night before, arrived in the hall a little later, with a lack of sleep. 一瞬 、 これ は 部屋 を まちがえた 、 と 思った 。 いっしゅん|||へや||||おもった For a moment, I thought this was the wrong room. 壁 と いう 壁 が けばけばしい 大きな ピン ク の 花 で 覆わ れ 、 おまけに 、 淡い ブルー の 天井 から は ハート 型 の 紙 吹雪 が 舞って いた 。 かべ|||かべ|||おおきな|ぴん|||か||おおわ|||あわい|ぶるー||てんじょう|||はーと|かた||かみ|ふぶき||まって| The wall, called the wall, was covered with brilliant large pink flowers, and a heart-shaped confetti fluttered from the pale blue ceiling. グリ フィンドール の テーブル に 行く と 、 ロン が 吐き気 を 催し そうな 顔 を して 座って いた 。 |||てーぶる||いく||||はきけ||もよおし|そう な|かお|||すわって| I went to Griffindor's table and found Ron sitting there with a face that made me want to throw up. ハーマ イオニー は 、 クスクス 笑い を 抑え きれ ない 様子 だった 。 |||くすくす|わらい||おさえ|||ようす| Herma Iony seemed unable to suppress the giggle.

「 これ 、 何事 ?」 ハリー は テーブル に つき 、 ベーコン から 紙 吹雪 を 払い ながら 二 人 に 聞いた 。 |なにごと|||てーぶる|||べーこん||かみ|ふぶき||はらい||ふた|じん||きいた ロン が 口 を きく の も アホ らしい と いう 顔 で 、 先生 たち の テーブル を 指差した 。 ||くち|||||||||かお||せんせい|||てーぶる||ゆびさした Ron pointed to the teachers' table with a face that seemed to be stupid to speak.

部屋 の 飾り に マッチ した 、 けばけばしい ピンク の ローブ を 着た ロック ハート が 、 手 を 挙げて 「 静粛に 」 と 合図 して いる ところ だった 。 へや||かざり||まっち|||ぴんく||||きた|ろっく|はーと||て||あげて|せいしゅくに||あいず|||| A rock heart in a brilliant pink robe, matching the decoration of the room, was about to raise his hand and signal "quietly." ロック ハート の 両側 に 並ぶ 先生 たち は 、 石 の よう に 無表情だった 。 ろっく|はーと||りょうがわ||ならぶ|せんせい|||いし||||むひょうじょうだった ハリー の 席 から 、 マクゴナガル 先生 の 頬 が ヒクヒク 疫撃 する の が 見え 、 ス ネイプ は 、 大きい ビーカー 一 杯 の 『 骨 生え 薬 』 を 誰 か に 飲ま さ れた か の ような 顔 を して い た 。 ||せき|||せんせい||ほお|||えきげき||||みえ||||おおきい|びーかー|ひと|さかずき||こつ|はえ|くすり||だれ|||のま||||||かお|||| From Harry's seat, Dr. McGonagall's cheeks were seen slamming, and Snape looked as if someone had taken a large beaker of "bone-growing medicine." ..

「 バレンタイン おめでとう !」 ロックハート は 叫んだ 。 ばれんたいん||||さけんだ "Congratulations on Valentine!" Lockhart shouted.

「 今 まで の ところ 四十六 人 の 皆さん が 私 に カード を くださ いました 。 いま||||しじゅうろく|じん||みなさん||わたくし||かーど|||い ました "So far, forty-six people have given me a card. ありがとう ! そうで す 。 |そう で| 皆さん を ちょっと 驚かせよう と 、 私 が このように さ せて いただきました ―― しかも 、 こ れ が すべて では ありません よ !」  ロック ハート が ボン と 手 を 叩く と 、 玄関 ホール に 続く ドア から 、 無愛想な 顔 を した 小人 が 十 二 人 ゾロゾロ 入って きた 。 みなさん|||おどろかせよう||わたくし|||||いただき ました|||||||あり ませ ん||ろっく|はーと||ぼん||て||たたく||げんかん|ほーる||つづく|どあ||ぶあいそうな|かお|||こびと||じゅう|ふた|じん|ぞろぞろ|はいって| To surprise you a little, I did this--and that's not all! "Rockheart slaps his hand with Bonn, and the door leading to the entrance hall is unfriendly. Twelve face-to-face dwarfs came in. それ も ただ の 小人 で は ない 。 ||||こびと||| It's not just a dwarf.

ロック ハート が 全員 に 金色 の 翼 を つけ 、 ハープ を 持た せて いた 。 ろっく|はーと||ぜんいん||きんいろ||つばさ|||はーぷ||もた|| Rockhart had all of them with golden wings and harps. 「 私 の 愛す べき 配達 キューピッド です !」 ロックハート が ニッコリ 笑った 。 わたくし||あいす||はいたつ|||||にっこり|わらった My beloved delivery Cupid!" Lockhart smiled. 「 今日 は 学校 中 を 巡回 して 、 皆さん の バレンタイン ・ カード を 配達 します 。 きょう||がっこう|なか||じゅんかい||みなさん||ばれんたいん|かーど||はいたつ|し ます そして お楽しみ は まだ これ から です よ ! 先生 方 も この お 祝い の ムード に はまりたい と 思って いらっしゃる はずです ! さあ 、 スネイプ 先生 に 『 愛 の 妙薬 』 の 作り 方 を 見せて もらって は ど う です ! ついでに 、 フリットウィック 先生 です が 、『 魅惑 の 呪文 』 に ついて 、 私 が 知ってい る どの 魔法使い より も よく ご存知 です 。 |おたのしみ|||||||せんせい|かた||||いわい||むーど||はまり たい||おもって|||||せんせい||あい||みょうやく||つくり|かた||みせて||||||||せんせい|||みわく||じゅもん|||わたくし||しってい|||まほうつかい||||ごぞんじ| And the fun is yet to come! The teachers will want to get into the mood of this celebration! Now, let's have Snape show you how to make "L'elisir d'Amour"! By the way, Dr. Flitwick knows more about "The Enchanted Spell" than any wizard I know. 素知らぬ 顔 して 憎い で すね !」 そしらぬ|かお||にくい|| I hate you with an unfamiliar face! "

フリットウィック 先生 は あまり の こと に 両手 で 顔 を 覆い 、 スネイプ の 方 は 、「『 愛 の 妙薬 』 を もらい に きた 最初の やつ に は 毒薬 を 無理やり 飲ま せて やる 」 と いう 顔 を して いた 。 |せんせい||||||りょうて||かお||おおい|||かた||あい||みょうやく|||||さいしょの||||どくやく||むりやり|のま|||||かお||| Dr. Flitwick often covered his face with both hands, and Snape said, "I'll force the first one to get'L'elisir d'Amour'."

「 ハーマイオニー 、 頼む よ 。 |たのむ| 君 まさか 、 その 四十六 人 に 入って ない だろう な 」 きみ|||しじゅうろく|じん||はいって||| You wouldn't be among those forty-six people. "

大広間 から 最初の 授業 に 向かう とき 、 ロン が 聞いた 。 おおひろま||さいしょの|じゅぎょう||むかう||||きいた ハーマイオニー は 急に 、 時間割 は どこ かしら と 、 鞄 の 中 を 夢中に なって 探し はじめ 、 答えよう と し なかった 。 ||きゅうに|じかんわり|||||かばん||なか||むちゅうに||さがし||こたえよう||| Hermione suddenly wondered where the timetable was, and began to immerse herself in the bag, not answering.

小人 たち は 一 日 中 教室 に 乱入 し 、 バレンタイン ・ カード を 配って 、 先生 たち を うんざり さ せ た 。 こびと|||ひと|ひ|なか|きょうしつ||らんにゅう||ばれんたいん|かーど||くばって|せんせい||||||

午後 も 遅く なって 、 グリフィンドール 生 が 「 妖精 の 魔法 」 教室 に 向かって 階段 を 上がって い る とき 、 小人 が ハリー を 追いかけて きた 。 ごご||おそく|||せい||ようせい||まほう|きょうしつ||むかって|かいだん||あがって||||こびと||||おいかけて| Late in the afternoon, as the Gryffindors are walking up the stairs to the Fairy Magic classroom, a dwarf chases after Harry.

「 オー 、 あなた に です ! アリー ・ ポッター 」 おー|||||

と ぴき り しかめっ面 の 小人 が そう 叫び ながら 、 人 の 群れ を 肘 で 押しのけて 、 ハリー に 近づ い た 。 |||しかめ っ おもて||こびと|||さけび||じん||むれ||ひじ||おしのけて|||ちかづ|| A frowning dwarf yelled as he elbowed his way through the crowd of people to get to Harry. 一 年生 が 並んで いる 真 ん 前 で 、 しかも ジニー ・ ウィーズリー も たまたま その 中 に いる のに 、 カード を 渡さ れたら たまらない と 、 全身 カーッ と 熱く なった ハリー は 、 迎 げ よう と した 。 ひと|ねんせい||ならんで||まこと||ぜん||||||||なか||||かーど||わたさ||||ぜんしん|||あつく||||むかい|||| Right in front of the first graders, and Ginny Weasley happened to be in it, but when he was given the card, Harry, who got hot all over, tried to accept him.

ところが 小人 は 、 そこ いら 中 の 人 の むこう 腔 を 蹴っ飛ばして 、 ハリー が ほんの 二 歩 も 歩か な い うち に 前 に 立ちふさがった 。 |こびと||||なか||じん|||こう||け っ とばして||||ふた|ふ||あるか|||||ぜん||たちふさがった But the dwarf kicked the cavities of the people all over the place, and Harry stood in front of him within just two steps. 「 アリー ・ ポッター に 、 じきじき に お 渡し したい 歌 の メッセージ が あります 」 と 、 小人 はま る で 脅かす ように 竪琴 を ビュンビュン かき鳴らした 。 ||||||わたし|し たい|うた||めっせーじ||あり ます||こびと||||おびやかす||たてごと|||かきならした The dwarf continued to play his lyre threateningly in front of Hamamatsu, "I have a message for you soon, Allie Potter. 「 ここ じゃ ダメだ よ 」 ハリー は 逃げよう と して 、 歯 を 食いしばって 言った 。 ||だめだ||||にげよう|||は||くいしばって|いった

「 動く な !」 小人 は 鞄 を がっちり 捕まえて ハリー を 引き戻し 、 唸る ように 言った 。 うごく||こびと||かばん|||つかまえて|||ひきもどし|うなる||いった "Don't move!" The dwarf caught the bag tightly, pulled Harry back, and told him to groan.

「 放して !」 ハリー が 鞄 を ぐ いっと 引っ張り 返し ながら 怒鳴った 。 はなして|||かばん||||ひっぱり|かえし||どなった

ビリビリ と 大きな 音 が して 、 ハリー の 鞄 は 真っ二つ に 破れた 。 びりびり||おおきな|おと|||||かばん||まっぷたつ||やぶれた

本 、 杖 、 羊 皮 紙 、 羽 ペン が 床 に 散らばり 、 インク 壷 が 割れて 、 その 上 に 飛び散った 。 ほん|つえ|ひつじ|かわ|かみ|はね|ぺん||とこ||ちらばり|いんく|つぼ||われて||うえ||とびちった

小人 が 歌い だす 前 に と 、 ハリー は 走り回って 拾い 集めた が 、 廊下 は 渋滞 して 人だかり が でき た 。 こびと||うたい||ぜん|||||はしりまわって|ひろい|あつめた||ろうか||じゅうたい||ひとだかり||| Harry ran around picking them up before the dwarfs started singing, but the hallways were jammed with people.

「 何 を して る ん だい ?」 なん|||||

ドラコ ・ マルフォイ の 冷たく 気取った 声 が した 。 |||つめたく|きどった|こえ|| ハリー は 破れた 鞄 に 何もかも がむしゃらに 突っ込み 、 マルフォイ に 歌 の メッセージ を 聞か れる 前 に 、 逃げ出そう と 必死だった 。 ||やぶれた|かばん||なにもかも||つっこみ|||うた||めっせーじ||きか||ぜん||にげだそう||ひっしだった

「 この 騒ぎ は いったい 何事 だ !」 また聞き 慣れた 声 が した 。 |さわぎ|||なにごと||またぎき|なれた|こえ|| "What the hell is this fuss about!" I heard a familiar voice again. パーシー ・ ウィーズリー の ご 到着 だ 。 ||||とうちゃく| 頭 の 中 が 真っ白に なり 、 ハリー は ともかく 一目散に 逃げ出そう と した 。 あたま||なか||まっしろに|||||いちもくさんに|にげだそう|| The inside of his head turned white, and Harry tried to escape at a glance anyway. しかし 小人 は ハリー の 膝 の あたり を しっか と つかみ 、 ハリー は 床 に バッタリ 倒れた 。 |こびと||||ひざ|||||||||とこ||ばったり|たおれた However, the dwarf grabbed Harry by the knees and he fell to the floor. 「 これ で よし 」 小人 は ハリー の 踝 の 上 に 座り込んだ 。 |||こびと||||くるぶし||うえ||すわりこんだ 「 貴方 に 、 歌う バレンタイン です 」 あなた||うたう|ばれんたいん|

♪ あなた の 目 は 緑色 、 新鮮な 蛙 の ピクルス の よう ||め||みどりいろ|しんせんな|かえる||||

あなた の 髪 は 真っ黒 、 黒板 の よう ||かみ||まっくろ|こくばん||

あなた が わたし の もの なら いい のに 。 あなた は 素敵 ||すてき

闇 の 帝王 を 倒した 、 あなた は 英雄 やみ||ていおう||たおした|||えいゆう

この 場 で 煙 の ように 消える こと が できる なら 、 グリンゴッツ に ある 金貨 を 全部 やって も いい ―― 勇気 を ふりしぼって み ん な と 一緒に 笑って みせ 、 ハリー は 立ち上がった 。 |じょう||けむり|||きえる||||||||きんか||ぜんぶ||||ゆうき|||||||いっしょに|わらって||||たちあがった If you can make it disappear like smoke here, you can do all the gold coins in Gringots--with courage and laugh with Minna, Harry stood up.

小人 に 乗っかられて 、 足 が しびれて いた 。 こびと||のっから れて|あし||| My legs were numb when I was riding on a dwarf. 笑い 過ぎて 涙 が 出て いる 生徒 も いる 。 わらい|すぎて|なみだ||でて||せいと|| Some students are laughing too much and tearing. そんな 見物人 を 、 パーシー ・ ウィーズリー が なんとか 追い散らして くれた 。 |けんぶつにん||||||おいちらして| Percy Weasley managed to disperse such a spectator. 「 さあ 、 もう 行った 、 行った 。 ||おこなった|おこなった ベル は 五 分 前 に 鳴った 。 べる||いつ|ぶん|ぜん||なった すぐ 教室 に 戻れ 」 パーシー は シッシッ と 下級 生 たち を 追いたてた 。 |きょうしつ||もどれ|||||かきゅう|せい|||おいたてた

「 マルフォイ 、 君 も だ 」 |きみ||

ハリー が チラリ と 見る と 、 マルフォイ が かがんで 何 か を 引った くった ところ だった 。 ||ちらり||みる|||||なん|||ひ った||| マルフォイ は 横目 で こっち を 見 ながら 、 クラップ と ゴイル に それ を 見せて いる 。 ||よこめ||||み||||||||みせて| Malfoy shows it to Krapp and Goyle while looking at me with a sideways glance.

ハリー は それ が リドル の 日記 だ と 気 が ついた 。 ||||||にっき|||き||

「 それ は 返して もらおう 」 ハリー が 静かに 言った 。 ||かえして||||しずかに|いった

「 ポッター は いったい これ に 何 を 書いた の か な ?」 |||||なん||かいた||| "What exactly did Potter write for this?"

マルフォイ は 表紙 の 年号 に 気づいて は いない らしい 。 ||ひょうし||ねんごう||きづいて||| ハリー の 日記 だ と 思い込んで いる 。 ||にっき|||おもいこんで| 見物人 も シーン と して しまった 。 けんぶつにん||しーん||| The onlookers also fell silent.

ジニー は 顔 を 引きつら せて 、 日記 と ハリー の 顔 を 交互に 見つめて いる 。 ||かお||ひきつら||にっき||||かお||こうごに|みつめて|

「 マルフォイ 、 それ を 渡せ 」 パーシー が 厳しく 言った 。 |||わたせ|||きびしく|いった

「 ちょっと 見て から だ 」 |みて||

マルフォイ は 嘲る ように ハリー に 日記 を 振りかざした 。 ||あざける||||にっき||ふりかざした

パーシー が さらに 言った 。 |||いった 「 本校 の 監督 生 と して ――」 しか し 、 ハリー は もう 我慢 が なら な かった 。 ほんこう||かんとく|せい||||||||がまん|||| "As a supervisor of our school--" However, Harry couldn't stand it anymore. 杖 を 取り出し 、 一声 叫んだ 。 つえ||とりだし|ひとこえ|さけんだ

「 エクスペリアームス !< 武器 よ 去れ >」 |ぶき||され スネイプ が ロック ハート の 武器 を 取り上げた とき と 同じ ように 、 日記 は マルフォイ の 手 を 離 れ 、 宙 を 飛んだ 。 ||ろっく|はーと||ぶき||とりあげた|||おなじ||にっき||||て||はな||ちゅう||とんだ The diary leaves Malfoy's hand and flies through the air, just as Snape takes away Lockhart's weapon. ロン が 満足げに ニッコリ と それ を 受け止めた 。 ||まんぞくげに|にっこり||||うけとめた

「 ハリー !」 パーシー の 声 が 飛んだ 。 |||こえ||とんだ

「 廊下 で の 魔法 は 禁止 だ 。 ろうか|||まほう||きんし| これ は 報告 し なくて は なら ない 。 ||ほうこく||||| This must be reported. いい な !」

ハリー は どうでも よかった 。 Harry didn't care. マルフォイ より 一 枚 上手に 出た んだ 。 ||ひと|まい|じょうずに|でた| It came out one better than Malfoy.

グリフィンドール から いつ 五 点 引か れよう と 、 それ だけ の 価値 が ある 。 |||いつ|てん|ひか||||||かち|| Whenever five points are subtracted from Gryffindor, it's worth it. マルフォイ は 怒り 狂って いた 。 ||いかり|くるって| ジニー が 教室 に 行こう と して マルフォイ の そば を 通った とき 、 その 後ろ から わ ざ と 意地 悪く 叫んだ 。 ||きょうしつ||いこう|||||||かよった|||うしろ|||||いじ|わるく|さけんだ When Ginny passed by Malfoy to go to the classroom, he deliberately shouted from behind him.

「 ポッター は 君 の バレンタイン が 気 に 入ら なかった みたいだ ぞ 」 ||きみ||ばれんたいん||き||はいら||| "Potter doesn't seem to like your Valentine."

ジニー は 両手 で 顔 を 覆い 、 教室 へ 走り込んだ 。 ||りょうて||かお||おおい|きょうしつ||はしりこんだ 歯 を むき出し 、 ロン が 杖 を 取り出した が 、 そ は ハリー が 押し留めた 。 は||むきだし|||つえ||とりだした||||||おしとどめた Ron pulls out his wand, but Harry holds it back. 「 妖精 の 魔法 」 の 授業 の 間中 、 ナメクジ を 吐き 続ける と 気の毒だ 。 ようせい||まほう||じゅぎょう||まなか|||はき|つづける||きのどくだ I feel sorry if I keep spitting slugs during the "Fairy Magic" class.

フリットウィック 先生 の 教室 に 着いた とき 、 初めて ハリー は 、 リドル の 日記 が 何 か 変だ とい う 事 に 気付いた 。 |せんせい||きょうしつ||ついた||はじめて|||||にっき||なん||へんだ|||こと||きづいた When he arrived at Professor Flitwick's classroom, for the first time, Harry noticed that Riddle's diary was something strange. ハリー の 本 は みんな 赤 インク で 染まって いる 。 ||ほん|||あか|いんく||そまって| Harry's books are all dyed with red ink.

インク 壷 が 割れて いやというほど インク を かぶった はずな のに 、 日記 は 何事 も なかった か の ように 以前 の まま だ 。 いんく|つぼ||われて||いんく|||||にっき||なにごと||||||いぜん||| The ink jar should have been covered with ink so much that it was cracked, but the diary remains as it was before, as if nothing had happened. ロン に それ を 教えよう と した が 、 ロン は またまた 杖 に トラブル が あった らしく 、 先端 から 大きな 紫色 の 泡 が 次々 と 花 の ように 咲き 、 他の こと に 興味 を 示す どころ で は なかった 。 ||||おしえよう|||||||つえ||とらぶる||||せんたん||おおきな|むらさきいろ||あわ||つぎつぎ||か|||さき|たの|||きょうみ||しめす|||| I tried to teach it to Ron, but Ron also seemed to have trouble with his wand, with large purple bubbles blooming from the tip like flowers, and he wasn't interested in anything else. その 夜 、 ハリー は 同室 の 誰 より も 先 に ベッド に 入った 。 |よ|||どうしつ||だれ|||さき||べっど||はいった That night, Harry went to bed before anyone else in the room.

一つには フレッド と ジョージ が 、「♪ あなた の 目 は 緑色 ー 青い 蛙 の 新 漬 の よう 」 と 何度 も 歌 うの が うんざり だった し 、 それ に リドル の 日記 を もう 一 度 調べて み たかった から だ 。 ひとつには|||じょーじ||||め||みどりいろ|-|あおい|かえる||しん|し||||なんど||うた||||||||||にっき|||ひと|たび|しらべて|||| For one thing, Fred and George were tired of singing "♪ Your eyes are like a new pickle of green-blue frogs" over and over, and check Riddle's diary again. Because I wanted to.

ロン に もちかけて も 、 そんな こと は 時間 の むだ と 言う に 違いない 。 |||||||じかん||||いう||ちがいない It must be a waste of time, even if you approach Ron.

ハリー は 天 蓋付 き ベッド に 座り 、 何も 書いて いない ページ を パラパラ と めくって みた 。 ||てん|ふたつき||べっど||すわり|なにも|かいて||ぺーじ||ぱらぱら||| Harry sat on the canopy bed and flipped through the empty pages. どの ページ に も 赤 インク の しみ 一 つ ない 。 |ぺーじ|||あか|いんく|||ひと|| There is no red ink stain on any page.

ベッド 脇 の 物 入れ から 、 新しい インク 壷 を 取り出し 、 羽 ペン を 浸し 、 日記 の 最初の ページ に ポッン と 落として みた 。 べっど|わき||ぶつ|いれ||あたらしい|いんく|つぼ||とりだし|はね|ぺん||ひたし|にっき||さいしょの|ぺーじ||||おとして| I took a fresh inkwell from the bedside cabinet, dipped a quill into it, and dropped it on the first page of my journal.

インク は 紙 の 上 で 一瞬 明るく 光った が 、 まるで ページ に 吸い込ま れる ように 消えて し まった 。 いんく||かみ||うえ||いっしゅん|あかるく|ひかった|||ぺーじ||すいこま|||きえて|| The ink glowed brightly for a moment on the paper, then disappeared as if sucked into the page. 胸 を ドキドキ さ せ 、 羽 ペン を もう 一 度 つけて 書いて みた 。 むね||どきどき|||はね|ぺん|||ひと|たび||かいて|

「 僕 は ハリー ・ ポッター です 」 ぼく||||

文字 は 一瞬 紙 の 上 で 輝いた か と 思う と 、 またもや 、 あとかた も なり 消えて しまった 。 もじ||いっしゅん|かみ||うえ||かがやいた|||おもう||||||きえて|

そして 、 ついに 思いがけない こと が 起こった 。 ||おもいがけない|||おこった

その ページ から 、 今 使った インク が 滲み出 して きて 、 ハリー が 書いて も いない 文字 が 現れた のだ 。 |ぺーじ||いま|つかった|いんく||にじみで|||||かいて|||もじ||あらわれた| The ink he had just used bled through the page, revealing words that Harry had not even written. 「 こんにちは 、 ハリー ・ ポッター 。 僕 は トム ・ リドル です 。 ぼく||とむ|| 君 は この 日記 を どんなふうに し て 見つけた のです か 」 きみ|||にっき|||||みつけた||

この 文字 も 薄く なって 行った が 、 その 前 に ハリー は 返事 を 走り書き した 。 |もじ||うすく||おこなった|||ぜん||||へんじ||はしりがき| 「 誰 か が トイレ に 流そう と して いました 」  リドル の 返事 が 待ちきれ ない 気 拝 だった 。 だれ|||といれ||ながそう|||い ました|||へんじ||まちきれ||き|おが| 「 僕 の 記憶 を 、 インク より ずっと 長持ち する 方法 で 記録 して おいた の は 幸いでした 。 ぼく||きおく||いんく|||ながもち||ほうほう||きろく|||||さいわいでした "I was fortunate to have recorded my memory in a way that lasted much longer than ink. しかし 僕 は この 日記 が 読ま れたら 困る 人 たち が いる こと を 、 初め から 知っていました 」  「 どういう 意味 です か ?」 ハリー は 興奮 の あまり あちこち しみ を つけ ながら 書きなぐった 。 |ぼく|||にっき||よま||こまる|じん||||||はじめ||しってい ました||いみ|||||こうふん||||||||かきなぐった But I knew from the beginning that there were people who would be in trouble if this diary was read. "" What do you mean? "Harry was so excited that he wrote down with a lot of stains. 「 この 日記 に は 恐ろしい 記憶 が 記されて いる のです 。 |にっき|||おそろしい|きおく||しるさ れて|| 覆い隠されて しまった 、 ホグワーツ 魔 法 魔術 学 夜 で 起きた 出来事 が  「 僕 は 今 そこ に いる のです 」 ハリー は 急いで 書いた 。 おおいかくさ れて|||ま|ほう|まじゅつ|まな|よ||おきた|できごと||ぼく||いま|||||||いそいで|かいた The event that happened at Hogwarts School of Witchcraft and Wizardry, which was obscured, was "I'm there now," Harry wrote in a hurry. 「 ホグワーツ に いる のです 。 "You are at Hogwarts. 恐ろしい こと が 起きて います 。 おそろしい|||おきて|い ます 『 秘密の 部屋 』 に ついて 何 か ご 存 知 です か ?」 ひみつの|へや|||なん|||ぞん|ち|| Do you know anything about "The Secret Room"? "

心臓 が 高鳴った 。 しんぞう||たかなった リドル の 答え は すぐ 返って きた 。 ||こたえ|||かえって| Riddle's answer came back soon. 知っている こと を すべて 、 急いで 伝えよ う と して いる か の ように 、 文字 も 乱れて きた 。 しっている||||いそいで|つたえよ||||||||もじ||みだれて| The letters were scrambled, as if they were trying to convey everything they knew in a hurry.

「 もちろん 、『 秘密の 部屋 』 の こと は 知っています 。 |ひみつの|へや||||しってい ます 僕 の 学生 時代 、 それ は 伝説 だ 、 存在 し ない もの だ と 言われて いました 。 ぼく||がくせい|じだい|||でんせつ||そんざい||||||いわ れて|い ました でも それ は 嘘 だった のです 。 |||うそ|| 僕 が 五 年生 の とき 、 部屋 が 開 けら れ 、 怪物 が 数 人 の 生徒 を 襲い 、 とうとう 一 人 が 殺さ れました 。 ぼく||いつ|ねんせい|||へや||ひらき|||かいぶつ||すう|じん||せいと||おそい||ひと|じん||ころさ|れ ました 僕 は 、『 部屋 』 を 開けた 人物 を 捕まえ 、 その 人物 は 追放 さ れました 。 ぼく||へや||あけた|じんぶつ||つかまえ||じんぶつ||ついほう||れ ました 校長 の ディペット 先生 は 、 ホグワーツ で その よ うな こと が 起こった こと を 恥ずかしく 思い 、 僕 が 真実 を 語る こと を 禁じました 。 こうちょう|||せんせい|||||||||おこった|||はずかしく|おもい|ぼく||しんじつ||かたる|||きんじ ました 死んだ 尐女 は 、 何 か めったに ない 事故 で 死んだ と いう 話 が 公表 さ れました 。 しんだ|尐おんな||なん||||じこ||しんだ|||はなし||こうひょう||れ ました It was announced that the dead maiden died in a rare accident. 僕 の 苦労に 対する 褒美 と し て 、 キラキラ 輝く 、 素敵な トロフィー に 名 を 刻み 、 それ を 授与 する 代わり に 固く ロ を 閉ざす よく 忠告 さ れました 。 ぼく||くろうに|たいする|ほうび||||きらきら|かがやく|すてきな|とろふぃー||な||きざみ|||じゅよ||かわり||かたく|||とざす||ちゅうこく||れ ました As a reward for my hard work, I was often advised to shine, engrave a name on a lovely trophy, and instead of giving it a tight closure. しかし 、 僕 は 再び 事件 が 起こる であろう こと を 知っていました 。 |ぼく||ふたたび|じけん||おこる||||しってい ました But I knew that the incident would happen again. 怪物 は それ から も 生き 続けました し 、 それ を 解き放つ カ を 持って いた 人物 は 投獄 さ れ なかった の です 」  急いで 書か なくて は と 焦った ハリー は 、 危うく インク 壷 を 引っくり返し そうに なった 。 かいぶつ|||||いき|つづけ ました||||ときはなつ|||もって||じんぶつ||とうごく||||||いそいで|かか||||あせった|||あやうく|いんく|つぼ||ひっくりかえし|そう に| The monster continued to live, and the person who had the power to unleash it was not imprisoned. ”Harry, impatient to write in a hurry, almost turned over the ink fountain. .. 「 今 、 また それ が 起きて いる のです 。 いま||||おきて|| 三 人 も 襲わ れ 、 事件 の 背後 に 誰 が いる の か 、 見当 もつ きません 。 みっ|じん||おそわ||じけん||はいご||だれ|||||けんとう||き ませ ん Three people were attacked and we have no idea who is behind what happened. 前 の とき は いったい 誰 だった のです か ?」 ぜん|||||だれ||| Who was it the previous time? "

「 お 望み なら お 見せ しましょう 」  リドル の 答え だった 。 |のぞみ|||みせ|し ましょう|||こたえ| "I'll show you if you want," Riddle's answer. 「 僕 の 言う こと を 信じる 信じ ない は 自由です 。 ぼく||いう|||しんじる|しんじ|||じゆうです "Believe what I say, don't believe it, you are free. 僕 が 犯人 を 捕まえた 夜 の 思い出 の 中 に 、 あな た を お 連れ する こと が できます 」  羽 ペン を 日記 の 上 に かざした まま 、 ハリー は ためらって いた ぼく||はんにん||つかまえた|よ||おもいで||なか||||||つれ||||でき ます|はね|ぺん||にっき||うえ||||||| I can take you back to the memory of the night I caught the killer," Harry hesitated as he held the quill over his journal. リドル は いったい 何 を 言って いる んだろう ? 他の 人 の 思い出 の 中 に ハリー を どう やって 連れ て いく んだろう ―― ハリー は 寝室 の 入口 の 方 を 、 チラリ と 落ち着か ない 視線 で 眺めた 。 |||なん||いって|||たの|じん||おもいで||なか||||||つれ||||||しんしつ||いりぐち||かた||ちらり||おちつか||しせん||ながめた What exactly is Riddle saying? How do you take Harry into the memories of others? -Harry glances at the entrance to the bedroom with a glimpse of restlessness. ..

部屋 が だんだん 暗く なって きて いた 。 へや|||くらく||| The room was getting darker and darker. ハリー が 日記 に 視線 を 戻す と 、 新しい 文字 が 浮かび 出 て きた 。 ||にっき||しせん||もどす||あたらしい|もじ||うかび|だ|| When Harry looked back at his diary, new words appeared.

「 お 見せ しましょう 」  ほんの 一瞬 、 ハリー は ためらった が 、 二 つ の 文字 を 書いた 。 |みせ|し ましょう||いっしゅん|||||ふた|||もじ||かいた "Let me show you." For a moment, Harry hesitated, but wrote two letters. 「 OK 」 ok

日記 の ページ が まるで 強風 に 煽ら れた ように パラパラ と めくら れ 、 六 月 の 中ほど の ページ で 止まった 。 にっき||ぺーじ|||きょうふう||あおら|||ぱらぱら||||むっ|つき||なかほど||ぺーじ||とまった

六 月 十三 日 と 書か れた 小さな 枞 が 、 小型 テレビ の 画面 の ような もの に 変わって いた 。 むっ|つき|じゅうさん|ひ||かか||ちいさな|||こがた|てれび||がめん|||||かわって| The small shackles labeled June 13th were transformed into something like the screen of a small TV.

ハリー は ポカン と 口 を 開けて 見とれた 。 ||||くち||あけて|みとれた

すこし 震える 手 で 本 を 取り上げ 、 ハリー が 小さな 画面 に 目 を 押しつける と 、 何 が なんだか わ から ない うち に 、 体 が ぐ ーっと 前 のめり に なり 、 画面 が 大きく なり 、 体 が ベッド を 離れ 、 ページ の 小 窓 から 真っ逆さまに 投げ入れられる 感じ が した ―― 色 と 陰 の 渦巻く 中 へ 。 |ふるえる|て||ほん||とりあげ|||ちいさな|がめん||め||おしつける||なん||||||||からだ|||- っと|ぜん||||がめん||おおきく||からだ||べっど||はなれ|ぺーじ||しょう|まど||まっさかさまに|なげいれ られる|かんじ|||いろ||かげ||うずまく|なか| With trembling hands, Harry picked up the book and pressed his eyes to the small screen, and before he knew what was happening, his body jerked forward, the screen grew larger, his body left the bed, and he felt himself being thrown headlong through the small window on the page -- Into a whirlwind of colors and shadows.