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ナルト- 疾風伝 (Naruto), NARUTO -ナルト- 疾風伝 - シーズン20 - 466 - 試練の旅

NARUTO -ナルト - 疾風 伝 - シーズン 20 - 466 - 試練 の 旅

( アシュラ ) あ ~ あ なんか 兄さん 変わった なあ 。

厳しい だけ じゃ みんな 気持 が 離れちゃ う 気 が する けど 。

( タイゾウ ) お っ い たいた 探した よ アシュラ 。

タイゾウ 。 今日 の 修業 は 終わり か ?

まあ ね 少し くらい サボ った って →

忍 宗 は どうせ 兄さん が 継ぐ しさ 俺 なんて …。

ふ ~ ん そう か 。

まあ 気楽で いい けど で 何 か 用 か ?

あ ああ ちょっと 頼み が ある んだ 。

え ?

( タイゾウ ) 忍 宗 で チョイ と →

この あたり の 木 を 倒して くれ ない か ?

え ? どうして ? ああ 。

まあ な ん つうか ここ に 切り通し が あれば →

畑 まで の 近道 に なる しさ 。

お袋 も 便利に なる し お前 なら ちょ ろ い だ ろ ?

ああ そういう こと なら 任せろ 。

こんな もん で いい かな ?

ああ 助かった ぜ 。

いや この 程度 なら お 安い 御用 だ 。

タイゾウ ! 兄さん ! これ は どういう こと です ?

( インドラ ) この 男 は 罪 を 犯した 。

樹木 を 伐採 し 己 の 財 と した 。

里 の もの は 里 全員 の もの 。

それ が 掟 だ 。

罪 は お前 に も ある ぞ アシュラ 。

え ? 俺 に ?

お人よし が 過ぎる ぞ 。

お前 は この 男 に 騙さ れ 罪 の 片 棒 を 担が さ れた のだ 。

切り通し って あれ ウソ だった の か 。

母ちゃん が 病気 で 急いで 薬 が 必要だった んだ 。

すまない アシュラ お前 を 巻き込 ん じ まって 。

どうして 本当の こと を ? 病気 なら 忍 宗 で 。

母ちゃん は 忍 宗 が 嫌いな んだ 。

忍 宗 なんて この 世界 に いら ない って 。

忍 宗 を 信じよう が 信じ まい が 掟 は 掟 だ 。

アシュラ お前 は 何も 知ら なかった 。

今回 だけ お前 の 罪 は 不問 に 付す 。

( ハゴロモ ) インドラ だ が これ は やり 過ぎ で は ない の か ?

人 は 誰 でも 間違い を 犯す 。

人 を 裁く こと に は 慎重で なければ なら ない 。

わかって い ます 父上 。

ですが 罪 に は 罰 と なる 力 を 毅然と 示さ ねば なり ませ ん 。

それ が 新たな 罪 の 抑止 力 と なり ます 。

兄さん 。

う う …。 ( 足音 )

アシュラ 。 しっ 今 逃がして やる 。

でも …。

いい んだ あと の 責任 は 俺 が 取る 。

兄さん …。

アシュラ その 男 を どう する つもりだ ?

見逃して くれ 兄さん 。

こいつ だって 悪気 が あった わけじゃ ない んだ 。

掟 は 掟 だ 。

見せしめ なら もう 十分 の はずだ 。

それ は お前 が 決める こと で は ない 。

兄さん は 俺 が なんとか する 。 今 の うち に 逃げろ 。

すまない アシュラ 。

掟 を 破る なら …。

お前 が 代わり に 罪 を 償え 。

やめて くれ 兄さん !

あっ ! くっ …。

アシュラ 掟 は 何の ため に ある ?

忍 宗 の 力 は 何の ため に ある ?

自分 で 答え が 出せ ぬ なら お前 は 私 に 従えば いい のだ 。

頭 を 冷やせ 。

兄さん …。

父上 。

今日 は シロ の 命日 です 。

あの とき シロ と 兄さん が い なかったら →

俺 は 死んで ました 。

俺 は みんな の 力 で 生かさ れて い ます 。

お前 は 優しい 心 の 持ち主 よの 。

インドラ と は 真 逆だ 。

兄さん は 優秀です から 。

何でも 一 人 で できる し その 力 も 持って い ます 。

だからこそ な のだ 。

お前 は インドラ の 目 を どう 思う ?

どう って 別に 写 輪 眼 に 威圧 は 感じ ます が 。

《 やはり アシュラ に インドラ の 瞳 力 は 通用 せ ぬ か 》

どうかした のです か ?

インドラ の 目 に は わし に も 読み取れ ぬ 不気味な 冷徹 さ が ある 。

あの 目 を 見る と 思い出す のだ 。

母上 の 目 を 。

きっと 兄さん に は →

他人 に は 見え ない もの が 見えて る ので は ない でしょう か 。

何 が 見える と いう のだ ?

何 か 高尚な もの です 。 忍 宗 の 理想 や 未来 と か …。

写 輪 眼 の ない 俺 に は わから ない けど 。

シロ と 一緒に 俺 を 助けて くれた 頃 の 兄さん は 優しかった 。

兄さん の 本心 は あの 頃 と 変わって ない と →

俺 は 信じて い ます 。

俺 も もっと 修業 を 積んで →

兄さん の 力 に なれる よう 頑張り ます 。

< ハゴロモ : わし は その とき →

なぜ 2 人 の 息子 を 天から 授かった の か →

その 意味 を 初めて 知った 気 が した 。

それ は …>

おい 聞いた か ?

とうとう ハゴロモ 様 が 忍 宗 の 後継 者 を 選ぶ らしい ぞ 。

インドラ 様 と アシュラ 様 か 。 どっち に なる の か の ぉ ?

そんな の 長男 で 忍 宗 の 才 に 優れた インドラ 様 に 決まって る だ ろ 。

これ より 我が 忍 宗 の 後継 者 を 決める 。

父上 何 です か ? これ は 。

わし が 母上 を 封印 した とき →

十 尾 の 体 の 残骸 が 世界 の あちこち に 散った 。

大部分 は わし たち が 旅 した とき に 処理 した 。

だが その 巻物 に は まだ 処理 して おら ぬ →

2 つ の 地 が 書か れて いる 。

インドラ アシュラ お前たち は その 地 に 向かい →

そこ で 起きて いる 問題 を 解決 する のだ 。

その 結果 を 見て どちら に 忍 宗 を 任せる か を 決める 。

ハ ハゴロモ 様 。 なぜ です 父上 !

なぜ こんな こと を ?

俺 に 忍 宗 を 継ぐ べき 才能 が ない こと は …。

いえ 俺 は 忍 宗 を 継ぐ 気 など あり ませ ん 。

兄さん に つかえる だけ で 十分です 。

それ は わし が 決める 。

お前たち が 世界 に 出て 何 を する の か 。

すべて は それ を 見極めて から だ 。

どうして 父上 は あんな こと を ?

心配 は いら ない 。 すぐに 父上 に も わかる 。

うん 。

( ガマ 丸 ) 弟 の ほう は 優しい 気性 の 持ち主 に なった ようじゃ の 。

( ガマ 丸 ) じゃ が 写 輪 眼 の 力 を 受け継いだ の は 兄 の ほうか 。

もしかすると あの 弟 は 兄 の こと を 考え →

里 に は 戻ら ぬ かも しれ ぬ ぞ 。 そうなれば その とき だ 。

そう まで して 何 を 試し たい のじゃ ?

試し たい わけで は ない 。

兄 は 優秀だ が 力 が ある ゆえ に 愛 を 信じて い ない 。

弟 は 出来 が 悪い が その 心 は 愛 に 満ちて いる 。

この 世界 に これ から 忍 宗 は 多大なる 影響 を 及ぼす だろう 。

忍 宗 が 間違い の ない 道 を 歩む に は →

力 と 愛 その 両方 が 必要だ 。

わし は 2 人 が この 旅 で 互いに 成長 し →

忍 宗 を 支え合う ように なって ほしい だけ だ 。

おい いいかげん 出て こい よ 。

気づいて た の か 。 お前 もう 大丈夫な の か ?

ああ この とおり よ 。 あん とき は あり が と な 。

気 に す んな よ 。 それ より 何 か 用 か ?

お前 に 助けて もらって から 裏山 の 小屋 に 隠れて た んだ けど →

ガスカ と エダシ が さ …。

(( ガスカ : 大変だ ぞ 。 アシュラ が 旅 に 出る こと に なった 。

( エダシ ) なんでも その 旅 で 忍 宗 の 後継 者 が 決まる んだ と よ ))

って な こと を 聞いた もん だ から ➡

いて も たって も い られ なく って よ 。

俺 も 一緒に 行か せて くれよ 。 う ~ ん 。

お前 母ちゃん の 具合 悪い んだ ろ ?

そっち は もう 大丈夫だ 。

薬 が 効いた みたいで よ ピンピン して や がる 。

で お前 の こと を 話したら ぜひ 役 に 立って こい って よ 。

母ちゃん 忍 宗 嫌いな んだ ろ ? なんで ?

それ と これ と は 別だ よ 。

忍 宗 嫌い の 前 に 人 の 義理 が あら ぁな 。

だけど 俺 しばらく 里 に は 戻ら ない ぜ 。

えっ そう な の ?

きっと 兄さん は こんな 使命 は 簡単に やってのける 。

で 俺 が 戻ら なきゃ 父上 も 後継 者 は 兄さん に 決める だ ろ 。

なるほど 。 お前 らしい な 。

それ じゃ どこ に 行く つもりな んだ ?

う ~ ん どう する かな ?

でも よ 親父 さん 旅先 の 連中 が 困って る から →

助けて 来い って 言った んだ ろ ?

だったら 行か ない と まずい んじゃ ない の か ?

そう か 。 そうだ な 。

じゃあ 行く だけ 行って また 考える か 。

おお ! そう しよう ぜ 。

♪♪~

《 タイゾウ : に して も … ずいぶん 遠い な 》

プハ ー ッ !

地図 だ と そろそろ の はずな んだ けど …。

♪♪~

や ばい … もう 水 が ねえ ぞ 。

大丈夫だ 。 何 が 大丈夫な んだ よ !?

お前 水 の 術 は 使え ない んだ ろ ?

あぁ 俺 が 使える の は 風 だけ 。 だったら !

近い んだ 神 樹 が 。 えっ ?

感じる んだ 俺 の チャクラ が …。

前 に 父上 から 聞いた こと が ある 。

忍 宗 の チャクラ は 神 樹 から 得た 力 だって 。

おい !

どうやら 着いた みたいだ 。

( タイゾウ ) びっくり だ な …。

荒野 の 真ん中 に こんな 恵まれた 土地 が ある なんて 。

こんな 村 に ハゴロモ 様 が 言った 問題 なんて ある の か ?

どうした ?

囲ま れて る 。 えっ !?

お め え たち は 何も んだ !?

怪しい 者 じゃ ない 。 旅 を して いる だけ だ 。

最近 は この 村 を 狙う 盗賊 も 多い から な !

俺 たち は 盗賊 なんか じゃ ない 。 信じて くれ !

かまわ ねえ 。 や っち まえ !

うわ ~! タイゾウ ! 木 の 上 に いろ 。

うわ ~!

やめて くれ ! 俺 は 戦う 気 なんて ない 。

( カンナ ) だったら さっさと 村 を 出て いき な !

き ゃ あっ !

おい ! 大丈夫 か !?

触る な ! いい から !

今 治して やる 。

うまく いく と いい けど …。

すごい …。

何の 騒ぎ じゃ ? 長老 様 。

すげ ぇ ご馳走 だ ぜ ! これ 全部 食って いい の か ?

ハハハ ! 遠慮 なく 食べて くれ 。 先ほど は 村 の 者 が 失礼 した のう 。

別に 気 に して ませ ん 。

それ より 荒野 に こんな 肥 沃 な 土地 が ある なんて →

驚き ました 。

この 村 は 特別な んじゃ 。

( アシュラ ) 特別 ?

ま ぁ 何も ない ところ だ が ゆっくり して いく と いい 。

ふわ ~ ぁ ! 早い な アシュラ 。

この 村 は いい ところ だ な 。 水 も 食いもの も おいしい し 。

おまけに お前 が 助けた 娘 は 結構な べ っぴ んだ し 。

何も 問題 なんて ない ぜ 。

う ~ ん … でも や っぱ 感じる んだ よ な あそこ から 。

何 を ?

チャクラ 。

( タイゾウ ) あそこ に 神 樹 が ある って の か ?

たぶん ね 。

おい どこ へ 行く ?

あの 丘 に 行き たい んだ けど 。

ダメ だ あそこ に は 誰 も 近づける な と 長老 に 言わ れて いる 。

えっ そう な の ? さあ 帰れ !

いこう ぜ アシュラ 。 ああ 。

なんだか 感じ 悪い な 。

やっぱり 何 か ある の かも しれ ない 。

お っ あんた 昨日 の べ っぴ ん さん じゃ ねえ か 。

ちょうど よかった ぜ 。

俺 たち しばらく 村 に 厄介に なる から さ 。

ど っか 案内 頼む ぜ 。

こいつ は アシュラ で 俺 は タイ …。

私 は カンナ お前 医者 な の か ?

医者 って わけじゃ …。

こいつ は 忍 宗 使い だ から な 。

忍 宗 ? そう か あれ が …。

それ は 病気 も 治 せる の か ?

病気 ?

ちょっと 来て くれ 。

ここ は ? 療養 所 よ 。

あなた に 母 の 病気 を 治して ほしい の 。

母さん …。

ずっと 意識 が ない の 。

《 何 だ これ ? 何 か 強い チャクラ を 感じる 。

これ って もし かして 神 樹 の …》

ダメ だ 俺 の 力 じゃ この 病気 は 治せ ない 。

すまない 。 そう …。

皆 キミ の お 母さん と 同じな の か ?

ええ 。

アシュラ ちょっと 来い よ 。

これ って 墓 だ よ な ?

どうにも 辛 気 臭い 場所 だ と 思ったら 。

こんなに この 病気 で 死んで る の か 。

そう よ 。

やっぱり 行く しか ない 。

お前 は !

悪い けど 少し 寝て て くれ 。

何 を して いる ?

えっ と 瞳 力 の 印 は …。

( 物音 )

こっち の ほう が 手っ取り早い ぜ 。

アハハハ 。

洞窟 が ある ぜ 。 行って みよう 。

( タイゾウ ) 何 だ ここ ?

( カンナ ) この 丘 が こんなに なって る なんて 。

神 樹 様 の 言い伝え は 聞いた こと が あった けど 。

( タイゾウ ) これ って …。

間違い ない これ が 神 樹 だ 。


NARUTO -ナルト - 疾風 伝 - シーズン 20 - 466 - 試練 の 旅 naruto||しっぷう|つたい|しーずん|しれん||たび

( アシュラ ) あ ~ あ なんか 兄さん 変わった なあ 。 ||||にいさん|かわった|

厳しい だけ じゃ みんな 気持 が 離れちゃ う 気 が する けど 。 きびしい||||きもち||はなれちゃ||き|||

( タイゾウ ) お っ い たいた 探した よ アシュラ 。 |||||さがした||

タイゾウ 。 今日 の 修業 は 終わり か ? |きょう||しゅぎょう||おわり|

まあ ね 少し くらい サボ った って → ||すこし||||

忍 宗 は どうせ 兄さん が 継ぐ しさ 俺 なんて …。 おし|はじめ|||にいさん||つぐ|し さ|おれ|

ふ ~ ん そう か 。

まあ 気楽で いい けど で 何 か 用 か ? |きらくで||||なん||よう|

あ ああ ちょっと 頼み が ある んだ 。 |||たのみ|||

え ?

( タイゾウ ) 忍 宗 で チョイ と → |おし|はじめ|||

この あたり の 木 を 倒して くれ ない か ? |||き||たおして|||

え ? どうして ? ああ 。

まあ な ん つうか ここ に 切り通し が あれば → ||||||きりどおし||

畑 まで の 近道 に なる しさ 。 はたけ|||ちかみち|||し さ

お袋 も 便利に なる し お前 なら ちょ ろ い だ ろ ? おふくろ||べんりに|||おまえ||||||

ああ そういう こと なら 任せろ 。 ||||まかせろ

こんな もん で いい かな ?

ああ 助かった ぜ 。 |たすかった|

いや この 程度 なら お 安い 御用 だ 。 ||ていど|||やすい|ごよう|

タイゾウ ! 兄さん ! これ は どういう こと です ? |にいさん|||||

( インドラ ) この 男 は 罪 を 犯した 。 ||おとこ||ざい||おかした

樹木 を 伐採 し 己 の 財 と した 。 じゅもく||ばっさい||おのれ||ざい||

里 の もの は 里 全員 の もの 。 さと||||さと|ぜんいん||

それ が 掟 だ 。 ||おきて|

罪 は お前 に も ある ぞ アシュラ 。 ざい||おまえ|||||

え ? 俺 に ? |おれ|

お人よし が 過ぎる ぞ 。 おひとよし||すぎる|

お前 は この 男 に 騙さ れ 罪 の 片 棒 を 担が さ れた のだ 。 おまえ|||おとこ||だまさ||ざい||かた|ぼう||かつが|||

切り通し って あれ ウソ だった の か 。 きりどおし||||||

母ちゃん が 病気 で 急いで 薬 が 必要だった んだ 。 かあちゃん||びょうき||いそいで|くすり||ひつようだった|

すまない アシュラ お前 を 巻き込 ん じ まって 。 ||おまえ||まきこ|||

どうして 本当の こと を ? 病気 なら 忍 宗 で 。 |ほんとうの|||びょうき||おし|はじめ|

母ちゃん は 忍 宗 が 嫌いな んだ 。 かあちゃん||おし|はじめ||きらいな|

忍 宗 なんて この 世界 に いら ない って 。 おし|はじめ|||せかい||||

忍 宗 を 信じよう が 信じ まい が 掟 は 掟 だ 。 おし|はじめ||しんじよう||しんじ|||おきて||おきて|

アシュラ お前 は 何も 知ら なかった 。 |おまえ||なにも|しら|

今回 だけ お前 の 罪 は 不問 に 付す 。 こんかい||おまえ||ざい||ふもん||ふす

( ハゴロモ ) インドラ だ が これ は やり 過ぎ で は ない の か ? |||||||すぎ|||||

人 は 誰 でも 間違い を 犯す 。 じん||だれ||まちがい||おかす

人 を 裁く こと に は 慎重で なければ なら ない 。 じん||さばく||||しんちょうで|||

わかって い ます 父上 。 |||ちちうえ

ですが 罪 に は 罰 と なる 力 を 毅然と 示さ ねば なり ませ ん 。 |ざい|||ばち|||ちから||きぜんと|しめさ||||

それ が 新たな 罪 の 抑止 力 と なり ます 。 ||あらたな|ざい||よくし|ちから|||

兄さん 。 にいさん

う う …。 ( 足音 ) ||あしおと

アシュラ 。 しっ 今 逃がして やる 。 ||いま|にがして|

でも …。

いい んだ あと の 責任 は 俺 が 取る 。 ||||せきにん||おれ||とる

兄さん …。 にいさん

アシュラ その 男 を どう する つもりだ ? ||おとこ||||

見逃して くれ 兄さん 。 みのがして||にいさん

こいつ だって 悪気 が あった わけじゃ ない んだ 。 ||わるぎ|||||

掟 は 掟 だ 。 おきて||おきて|

見せしめ なら もう 十分 の はずだ 。 みせしめ|||じゅうぶん||

それ は お前 が 決める こと で は ない 。 ||おまえ||きめる||||

兄さん は 俺 が なんとか する 。 今 の うち に 逃げろ 。 にいさん||おれ||||いま||||にげろ

すまない アシュラ 。

掟 を 破る なら …。 おきて||やぶる|

お前 が 代わり に 罪 を 償え 。 おまえ||かわり||ざい||つぐなえ

やめて くれ 兄さん ! ||にいさん

あっ ! くっ …。

アシュラ 掟 は 何の ため に ある ? |おきて||なんの|||

忍 宗 の 力 は 何の ため に ある ? おし|はじめ||ちから||なんの|||

自分 で 答え が 出せ ぬ なら お前 は 私 に 従えば いい のだ 。 じぶん||こたえ||だせ|||おまえ||わたくし||したがえば||

頭 を 冷やせ 。 あたま||ひやせ

兄さん …。 にいさん

父上 。 ちちうえ

今日 は シロ の 命日 です 。 きょう||||めいにち|

あの とき シロ と 兄さん が い なかったら → ||||にいさん|||

俺 は 死んで ました 。 おれ||しんで|

俺 は みんな の 力 で 生かさ れて い ます 。 おれ||||ちから||いかさ|||

お前 は 優しい 心 の 持ち主 よの 。 おまえ||やさしい|こころ||もちぬし|よ の

インドラ と は 真 逆だ 。 |||まこと|ぎゃくだ

兄さん は 優秀です から 。 にいさん||ゆうしゅうです|

何でも 一 人 で できる し その 力 も 持って い ます 。 なんでも|ひと|じん|||||ちから||もって||

だからこそ な のだ 。

お前 は インドラ の 目 を どう 思う ? おまえ||||め|||おもう

どう って 別に 写 輪 眼 に 威圧 は 感じ ます が 。 ||べつに|うつ|りん|がん||いあつ||かんじ||

《 やはり アシュラ に インドラ の 瞳 力 は 通用 せ ぬ か 》 |||||ひとみ|ちから||つうよう|||

どうかした のです か ?

インドラ の 目 に は わし に も 読み取れ ぬ 不気味な 冷徹 さ が ある 。 ||め||||||よみとれ||ぶきみな|れいてつ|||

あの 目 を 見る と 思い出す のだ 。 |め||みる||おもいだす|

母上 の 目 を 。 ははうえ||め|

きっと 兄さん に は → |にいさん||

他人 に は 見え ない もの が 見えて る ので は ない でしょう か 。 たにん|||みえ||||みえて||||||

何 が 見える と いう のだ ? なん||みえる|||

何 か 高尚な もの です 。 忍 宗 の 理想 や 未来 と か …。 なん||こうしょうな|||おし|はじめ||りそう||みらい||

写 輪 眼 の ない 俺 に は わから ない けど 。 うつ|りん|がん|||おれ|||||

シロ と 一緒に 俺 を 助けて くれた 頃 の 兄さん は 優しかった 。 ||いっしょに|おれ||たすけて||ころ||にいさん||やさしかった

兄さん の 本心 は あの 頃 と 変わって ない と → にいさん||ほんしん|||ころ||かわって||

俺 は 信じて い ます 。 おれ||しんじて||

俺 も もっと 修業 を 積んで → おれ|||しゅぎょう||つんで

兄さん の 力 に なれる よう 頑張り ます 。 にいさん||ちから||||がんばり|

< ハゴロモ : わし は その とき →

なぜ 2 人 の 息子 を 天から 授かった の か → |じん||むすこ||てんから|さずかった||

その 意味 を 初めて 知った 気 が した 。 |いみ||はじめて|しった|き||

それ は …>

おい 聞いた か ? |きいた|

とうとう ハゴロモ 様 が 忍 宗 の 後継 者 を 選ぶ らしい ぞ 。 ||さま||おし|はじめ||こうけい|もの||えらぶ||

インドラ 様 と アシュラ 様 か 。 どっち に なる の か の ぉ ? |さま|||さま||||||||

そんな の 長男 で 忍 宗 の 才 に 優れた インドラ 様 に 決まって る だ ろ 。 ||ちょうなん||おし|はじめ||さい||すぐれた||さま||きまって|||

これ より 我が 忍 宗 の 後継 者 を 決める 。 ||わが|おし|はじめ||こうけい|もの||きめる

父上 何 です か ? これ は 。 ちちうえ|なん||||

わし が 母上 を 封印 した とき → ||ははうえ||ふういん||

十 尾 の 体 の 残骸 が 世界 の あちこち に 散った 。 じゅう|お||からだ||ざんがい||せかい||||ちった

大部分 は わし たち が 旅 した とき に 処理 した 。 だいぶぶん|||||たび||||しょり|

だが その 巻物 に は まだ 処理 して おら ぬ → ||まきもの||||しょり|||

2 つ の 地 が 書か れて いる 。 ||ち||かか||

インドラ アシュラ お前たち は その 地 に 向かい → ||おまえたち|||ち||むかい

そこ で 起きて いる 問題 を 解決 する のだ 。 ||おきて||もんだい||かいけつ||

その 結果 を 見て どちら に 忍 宗 を 任せる か を 決める 。 |けっか||みて|||おし|はじめ||まかせる|||きめる

ハ ハゴロモ 様 。 なぜ です 父上 ! ||さま|||ちちうえ

なぜ こんな こと を ?

俺 に 忍 宗 を 継ぐ べき 才能 が ない こと は …。 おれ||おし|はじめ||つぐ||さいのう||||

いえ 俺 は 忍 宗 を 継ぐ 気 など あり ませ ん 。 |おれ||おし|はじめ||つぐ|き||||

兄さん に つかえる だけ で 十分です 。 にいさん|||||じゅうぶんです

それ は わし が 決める 。 ||||きめる

お前たち が 世界 に 出て 何 を する の か 。 おまえたち||せかい||でて|なん||||

すべて は それ を 見極めて から だ 。 ||||みきわめて||

どうして 父上 は あんな こと を ? |ちちうえ||||

心配 は いら ない 。 すぐに 父上 に も わかる 。 しんぱい|||||ちちうえ|||

うん 。

( ガマ 丸 ) 弟 の ほう は 優しい 気性 の 持ち主 に なった ようじゃ の 。 |まる|おとうと||||やさしい|きしょう||もちぬし||||

( ガマ 丸 ) じゃ が 写 輪 眼 の 力 を 受け継いだ の は 兄 の ほうか 。 |まる|||うつ|りん|がん||ちから||うけついだ|||あに||

もしかすると あの 弟 は 兄 の こと を 考え → ||おとうと||あに||||かんがえ

里 に は 戻ら ぬ かも しれ ぬ ぞ 。 そうなれば その とき だ 。 さと|||もどら||||||そう なれば|||

そう まで して 何 を 試し たい のじゃ ? |||なん||ためし||

試し たい わけで は ない 。 ためし||||

兄 は 優秀だ が 力 が ある ゆえ に 愛 を 信じて い ない 。 あに||ゆうしゅうだ||ちから|||||あい||しんじて||

弟 は 出来 が 悪い が その 心 は 愛 に 満ちて いる 。 おとうと||でき||わるい|||こころ||あい||みちて|

この 世界 に これ から 忍 宗 は 多大なる 影響 を 及ぼす だろう 。 |せかい||||おし|はじめ||ただいなる|えいきょう||およぼす|

忍 宗 が 間違い の ない 道 を 歩む に は → おし|はじめ||まちがい|||どう||あゆむ||

力 と 愛 その 両方 が 必要だ 。 ちから||あい||りょうほう||ひつようだ

わし は 2 人 が この 旅 で 互いに 成長 し → ||じん|||たび||たがいに|せいちょう|

忍 宗 を 支え合う ように なって ほしい だけ だ 。 おし|はじめ||ささえあう|||||

おい いいかげん 出て こい よ 。 ||でて||

気づいて た の か 。 お前 もう 大丈夫な の か ? きづいて||||おまえ||だいじょうぶな||

ああ この とおり よ 。 あん とき は あり が と な 。

気 に す んな よ 。 それ より 何 か 用 か ? き|||||||なん||よう|

お前 に 助けて もらって から 裏山 の 小屋 に 隠れて た んだ けど → おまえ||たすけて|||うらやま||こや||かくれて|||

ガスカ と エダシ が さ …。

(( ガスカ : 大変だ ぞ 。 アシュラ が 旅 に 出る こと に なった 。 |たいへんだ||||たび||でる|||

( エダシ ) なんでも その 旅 で 忍 宗 の 後継 者 が 決まる んだ と よ )) |||たび||おし|はじめ||こうけい|もの||きまる|||

って な こと を 聞いた もん だ から ➡ ||||きいた|||

いて も たって も い られ なく って よ 。

俺 も 一緒に 行か せて くれよ 。 う ~ ん 。 おれ||いっしょに|いか||||

お前 母ちゃん の 具合 悪い んだ ろ ? おまえ|かあちゃん||ぐあい|わるい||

そっち は もう 大丈夫だ 。 |||だいじょうぶだ

薬 が 効いた みたいで よ ピンピン して や がる 。 くすり||きいた||||||

で お前 の こと を 話したら ぜひ 役 に 立って こい って よ 。 |おまえ||||はなしたら||やく||たって|||

母ちゃん 忍 宗 嫌いな んだ ろ ? なんで ? かあちゃん|おし|はじめ|きらいな|||

それ と これ と は 別だ よ 。 |||||べつだ|

忍 宗 嫌い の 前 に 人 の 義理 が あら ぁな 。 おし|はじめ|きらい||ぜん||じん||ぎり|||

だけど 俺 しばらく 里 に は 戻ら ない ぜ 。 |おれ||さと|||もどら||

えっ そう な の ?

きっと 兄さん は こんな 使命 は 簡単に やってのける 。 |にいさん|||しめい||かんたんに|

で 俺 が 戻ら なきゃ 父上 も 後継 者 は 兄さん に 決める だ ろ 。 |おれ||もどら||ちちうえ||こうけい|もの||にいさん||きめる||

なるほど 。 お前 らしい な 。 |おまえ||

それ じゃ どこ に 行く つもりな んだ ? ||||いく||

う ~ ん どう する かな ?

でも よ 親父 さん 旅先 の 連中 が 困って る から → ||おやじ||たびさき||れんちゅう||こまって||

助けて 来い って 言った んだ ろ ? たすけて|こい||いった||

だったら 行か ない と まずい んじゃ ない の か ? |いか|||||||

そう か 。 そうだ な 。 ||そう だ|

じゃあ 行く だけ 行って また 考える か 。 |いく||おこなって||かんがえる|

おお ! そう しよう ぜ 。

♪♪~

《 タイゾウ : に して も … ずいぶん 遠い な 》 |||||とおい|

プハ ー ッ !

地図 だ と そろそろ の はずな んだ けど …。 ちず|||||||

♪♪~

や ばい … もう 水 が ねえ ぞ 。 |||すい|||

大丈夫だ 。 何 が 大丈夫な んだ よ !? だいじょうぶだ|なん||だいじょうぶな||

お前 水 の 術 は 使え ない んだ ろ ? おまえ|すい||じゅつ||つかえ|||

あぁ 俺 が 使える の は 風 だけ 。 だったら ! |おれ||つかえる|||かぜ||

近い んだ 神 樹 が 。 えっ ? ちかい||かみ|き||

感じる んだ 俺 の チャクラ が …。 かんじる||おれ|||

前 に 父上 から 聞いた こと が ある 。 ぜん||ちちうえ||きいた|||

忍 宗 の チャクラ は 神 樹 から 得た 力 だって 。 おし|はじめ||||かみ|き||えた|ちから|

おい !

どうやら 着いた みたいだ 。 |ついた|

( タイゾウ ) びっくり だ な …。

荒野 の 真ん中 に こんな 恵まれた 土地 が ある なんて 。 こうや||まんなか|||めぐまれた|とち|||

こんな 村 に ハゴロモ 様 が 言った 問題 なんて ある の か ? |むら|||さま||いった|もんだい||||

どうした ?

囲ま れて る 。 えっ !? かこま|||

お め え たち は 何も んだ !? |||||なにも|

怪しい 者 じゃ ない 。 旅 を して いる だけ だ 。 あやしい|もの|||たび|||||

最近 は この 村 を 狙う 盗賊 も 多い から な ! さいきん|||むら||ねらう|とうぞく||おおい||

俺 たち は 盗賊 なんか じゃ ない 。 信じて くれ ! おれ|||とうぞく||||しんじて|

かまわ ねえ 。 や っち まえ !

うわ ~! タイゾウ ! 木 の 上 に いろ 。 ||き||うえ||

うわ ~!

やめて くれ ! 俺 は 戦う 気 なんて ない 。 ||おれ||たたかう|き||

( カンナ ) だったら さっさと 村 を 出て いき な ! |||むら||でて||

き ゃ あっ !

おい ! 大丈夫 か !? |だいじょうぶ|

触る な ! いい から ! さわる|||

今 治して やる 。 いま|なおして|

うまく いく と いい けど …。

すごい …。

何の 騒ぎ じゃ ? 長老 様 。 なんの|さわぎ||ちょうろう|さま

すげ ぇ ご馳走 だ ぜ ! これ 全部 食って いい の か ? ||ごちそう||||ぜんぶ|くって|||

ハハハ ! 遠慮 なく 食べて くれ 。 先ほど は 村 の 者 が 失礼 した のう 。 |えんりょ||たべて||さきほど||むら||もの||しつれい||

別に 気 に して ませ ん 。 べつに|き||||

それ より 荒野 に こんな 肥 沃 な 土地 が ある なんて → ||こうや|||こえ|よく||とち|||

驚き ました 。 おどろき|

この 村 は 特別な んじゃ 。 |むら||とくべつな|

( アシュラ ) 特別 ? |とくべつ

ま ぁ 何も ない ところ だ が ゆっくり して いく と いい 。 ||なにも|||||||||

ふわ ~ ぁ ! 早い な アシュラ 。 ||はやい||

この 村 は いい ところ だ な 。 水 も 食いもの も おいしい し 。 |むら||||||すい||くいもの|||

おまけに お前 が 助けた 娘 は 結構な べ っぴ んだ し 。 |おまえ||たすけた|むすめ||けっこうな||||

何も 問題 なんて ない ぜ 。 なにも|もんだい|||

う ~ ん … でも や っぱ 感じる んだ よ な あそこ から 。 |||||かんじる|||||

何 を ? なん|

チャクラ 。

( タイゾウ ) あそこ に 神 樹 が ある って の か ? |||かみ|き|||||

たぶん ね 。

おい どこ へ 行く ? |||いく

あの 丘 に 行き たい んだ けど 。 |おか||いき|||

ダメ だ あそこ に は 誰 も 近づける な と 長老 に 言わ れて いる 。 |||||だれ||ちかづける|||ちょうろう||いわ||

えっ そう な の ? さあ 帰れ ! |||||かえれ

いこう ぜ アシュラ 。 ああ 。

なんだか 感じ 悪い な 。 |かんじ|わるい|

やっぱり 何 か ある の かも しれ ない 。 |なん||||||

お っ あんた 昨日 の べ っぴ ん さん じゃ ねえ か 。 |||きのう||||||||

ちょうど よかった ぜ 。

俺 たち しばらく 村 に 厄介に なる から さ 。 おれ|||むら||やっかいに|||

ど っか 案内 頼む ぜ 。 ||あんない|たのむ|

こいつ は アシュラ で 俺 は タイ …。 ||||おれ||

私 は カンナ お前 医者 な の か ? わたくし|||おまえ|いしゃ|||

医者 って わけじゃ …。 いしゃ||

こいつ は 忍 宗 使い だ から な 。 ||おし|はじめ|つかい|||

忍 宗 ? そう か あれ が …。 おし|はじめ||||

それ は 病気 も 治 せる の か ? ||びょうき||ち|||

病気 ? びょうき

ちょっと 来て くれ 。 |きて|

ここ は ? 療養 所 よ 。 ||りょうよう|しょ|

あなた に 母 の 病気 を 治して ほしい の 。 ||はは||びょうき||なおして||

母さん …。 かあさん

ずっと 意識 が ない の 。 |いしき|||

《 何 だ これ ? 何 か 強い チャクラ を 感じる 。 なん|||なん||つよい|||かんじる

これ って もし かして 神 樹 の …》 ||||かみ|き|

ダメ だ 俺 の 力 じゃ この 病気 は 治せ ない 。 ||おれ||ちから|||びょうき||なおせ|

すまない 。 そう …。

皆 キミ の お 母さん と 同じな の か ? みな||||かあさん||おなじな||

ええ 。

アシュラ ちょっと 来い よ 。 ||こい|

これ って 墓 だ よ な ? ||はか|||

どうにも 辛 気 臭い 場所 だ と 思ったら 。 |しん|き|くさい|ばしょ|||おもったら

こんなに この 病気 で 死んで る の か 。 ||びょうき||しんで|||

そう よ 。

やっぱり 行く しか ない 。 |いく||

お前 は ! おまえ|

悪い けど 少し 寝て て くれ 。 わるい||すこし|ねて||

何 を して いる ? なん|||

えっ と 瞳 力 の 印 は …。 ||ひとみ|ちから||いん|

( 物音 ) ものおと

こっち の ほう が 手っ取り早い ぜ 。 ||||てっとりばやい|

アハハハ 。

洞窟 が ある ぜ 。 行って みよう 。 どうくつ||||おこなって|

( タイゾウ ) 何 だ ここ ? |なん||

( カンナ ) この 丘 が こんなに なって る なんて 。 ||おか|||||

神 樹 様 の 言い伝え は 聞いた こと が あった けど 。 かみ|き|さま||いいつたえ||きいた||||

( タイゾウ ) これ って …。

間違い ない これ が 神 樹 だ 。 まちがい||||かみ|き|