×

We use cookies to help make LingQ better. By visiting the site, you agree to our cookie policy.


image

北斗の拳 (Fist of the North Star), Hokuto no Ken (Fist of the North Star) Episode 62

Hokuto no Ken ( Fist of the North Star ) Episode 62

( ナレーション ) 2000 年 の 歴史 を 刻み 受け継が れ て き た

恐るべき 暗殺 拳 が あった

その 名 を 北斗 神 拳 ( ほ く と しんけん ) !

天空 に 連なる 七 つ の 星 の もと ―

一子 相 伝 の 北斗 神 拳 を 巡って 悲劇 は 繰り返さ れる

♪ ~

~ ♪

( ケンシロウ ) さらば だ リン バット

( ナレーション ) “ 南 斗 ( なんと ) 乱れる 時 北斗 現れ り ”

ケンシロウ の 新しい 旅 は 始まった

南 斗 六 聖 拳 ( ろく せいけん ) 最強 の 男 サウザー は 聖 帝 ( せいてい ) と 名乗り ―

世紀 末 制覇 の 野望 を あらわ に し た

( サウザー ) 俺 は 聖 帝 サウザー

あの 拳 王 ( けん おう ) ラオウ で さえ 俺 と の 戦い を 避け た

俺 は 聖 帝 サウザー

兵 を 進めよ 大地 を 奪い つくせ

我が 聖 帝 の 旗 を すべて の 地 に なびか せよ

( シュウ ) ほ わ っ と お っ

( ナレーション ) そして ケンシロウ の 前 に 現れ た 南 斗 白鷺 拳 ( はく ろけん ) シュウ

彼 は レジスタンス に 身 を 投じ て い た

ケンシロウ か ?

目 が … 見え ん の か ?

されど 心 の 目 は 開 い て おる

私 の 名 は シュウ 南 斗 白鷺 拳 の シュウ だ

南 斗 白鷺 拳

( シュウ ) そう 私 も 乱世 に 散り ―

己 の 星 の 宿命 に 生きる 南 斗 六 聖 拳 の 1 人 だ

お前 の うわさ は 聞い て いる

ケンシロウ 相手 に なって もら お う

と あー っ

( ケンシロウ ) あちゃ ー っ

フッフッフ こんな 子供 だまし は 通用 せんか

( ケンシロウ ) この 男 も また ラオウ サウザー と 同じく

乱世 に 野望 を 懸ける 男 か しかし どこ か が 違う

何 の 得 に も なら ん だ と ?

今 より 輝 こ う と する 子供 たち の 光 を 奪う こと など ―

絶対 に 許 せ ん だけ だ

( ケンシロウ ) “ 今 より 輝 こ う と する 子供 たち の 光 を … ”

その 言葉 遠き 日 に 聞い た こと が ある

( ナレーション ) 明日 なき 荒野 に

聖 帝 正規 軍 対 レジスタンス の 戦い は 続く

「 俺 は 聖 帝 サウザー 愛 も 情け も 許さ ない 」

( 風 の 音 )

( シュウ ) 聖 帝 に つい て 話し て おか ね ば なる まい

南 斗 六 聖 拳 の 崩壊 は 妖星 ( ようせい ) の ユダ の 野望 で 始まった が ―

妖星 を 動かし た の は サウザー

サウザー ?

サウザー は この 世紀 末 の 世 を 待って い た

( 爆発 音 )

( シュウ ) サウザー の 星 は 極 星 ( きょく せい ) 南 斗 十字 星 ( なんと じゅうじ せい )

また の 名 を 将 星 ( しょうせい ) 独裁 の 星

肉親 も 友 も ない ある の は 己 独り 生まれ つい て の 帝王 の 星 な の だ

( サウザー の 笑い声 )

( シュウ ) 他 の 五 星 は 将 星 の 衛星 に すぎ ん

南 斗 聖 拳 ( せいけん ) で は サウザー を 倒す こと は でき ん の だ

せめて 反旗 を 翻し ゲリラ と なって 戦う こと しか …

( シバ ) 父上

おお っ シバ か

( シバ ) はい ただ今 戻り まし た

紹介 し て おこ う 私 の 息子 の シバ だ

自ら 志願 し 少年 兵 と し て 戦い に 参加 し て いる

( バット ) えっ あいつ 俺 より 年下 だ ぜ あんな 子供 まで 戦って ん の か よ

よろしく

( バット ) ああ こちら こそ ( リン ) エヘヘッ

( リョウ ) シュウ 様 お 食事 を どうぞ

( バット ) い よっ やった メシ だ ぜ

お前 は 食べ た の か ?

( リョウ ) えっ ?

あ … はい ハハッ

ウソ を つく な

え …

私 に は 人 の 心 が 分かる

さあ みんな で 食べ なさい

で … でも シュウ 様 たち は ほとんど 食事 を …

フフッ 心配 せん で いい さあ

は … はい

( 子供 たち の 歓声 )

ああ 腹 減った なあ

シュウ

いずれ 食料 も 底 を つく 今 の うち に 何とか し なけ れ ば

( 隊員 ) お ー い 第 3 部隊 が 帰って き た ぞ

あっ パパ たち が 帰って き た

パパ !

( リョウ の 父 ) おう 坊主 帰った ぞ これ を 見ろ

( リョウ ) 何 ? それ

食料 だ

う わ あ すげ え

どう し た ん だ ? それ は

いや 聖 帝 の 小 隊 を 襲った ん です よ

( 隊員 ) そし たら なんと 食料 の 調達 隊 だった ん です

こんなに 食料 を

そう か それ は よかった

ほれ 腹 いっぱい 食える ぞ

うん

( リョウ の 父 ) さあ 他 の 子供 たち も 今日 は 腹 いっぱい 食える ぞ

やった 今度 こそ 食べよ

( リョウ の 父 ) おいおい こら こら あ あっ そんなに 慌て ん で も いい

さあ シュウ 様 たち も どうぞ

さあ どうぞ どうぞ ワッ フハハハッ

うん

( 隊員 ) さあ たくさん ある ん で 遠慮 なく

ありがとう

( 隊員 ) さあ シバ さん も どうぞ

( シュウ ) ん ん っ

待て それ を 食べ て は いか ん

ワナ だ その 食料 に は 毒 が 入って いる

( 一同 ) え えっ ?

う う っ ぺ えっ

( 子供 ) あ あっ

あ あっ … う ぐ っ

リョウ

吐け 吐き出す ん だ

吐く ん だ

ぶ あっ

( 一同 ) あ あっ

パパ どう し て う っ

ああ …

あ あっ

リョウ !

( ケンシロウ ) ふん っ

ハッ

あ あ あっ

リョウ

パ … パパ

( リョウ の 父 ) リョウ

よかった 本当 に よかった

ありがとう ござい まし た ありがとう ござい まし た

( ケンシロウ ) 礼 に は 及ば ん 早く 子供 の 手当て を

はい

( シバ ) すばらしい 人 だ 強い だけ で なく

人 の 命 を も 救 える 力 を 持って いる なんて

( シュウ ) シバ よ

えっ

お前 も 分かった だ ろ う 聖 帝 を 倒 せる 男 は ―

あの ケンシロウ より 他 に ない と いう こと が

はい

さあ みんな

悔しい だ ろ う が その 食べ物 は 捨て なさい

え いっ

う う っ う っ

( 子供 たち の 泣き声 )

( 大人 たち の 泣き声 )

これ が 聖 帝 の やり 方 だ

( シュウ ) 聖 帝 と の 戦い で 死 ん で いった 子供 たち だ

光 を 失った この 目 に も 涙 だけ は 枯れ ぬ

自分 に 逆らう 者 は たとえ 子供 と いえ ども ―

あらゆる 手段 を 使って 殺し て ゆく それ が サウザー の やり 方 な の だ

ひどい ひど すぎる

なんて 奴 な ん だ 聖 帝 って 奴 は …

( ケンシロウ ) ん ん ん ん ん っ …

( 聖 帝 軍 の 兵士 ) 下がれ 下がれ 道 を 空けろ

聖 帝 様 の ご 視察 だ

( 奴隷 ) う っ ああ あ あっ

ん ん ?

待て 待て

この 野郎 ど か ねえ か

( 2 人 ) う あ あっ ぎ ゃ あ あっ

ハハハハッ

見 た か こいつ の よう に 焼か れ たく なかったら ―

さっさと 土下座 しろ 聖 帝 様 の お 通り だ

( 兵士 ) 下がれ 下がれ

それ っ 土下座 しろ

恐ろしい

悪 の 帝王

う っ う わ あ あっ

ハハハハッ 邪魔 を する 奴 は 生かし て おか ん

ん ん っ ?

ぎ ゃっ

な … 何 し や がん だ て め え

お前 が 一 番 邪魔 な ん だ

何 ? お わ あ そ っ …

まま 待って … ああ あっ

待て

で かく なった な 小僧

( 風 の 音 )

何 を し に 来 た ? ケンシロウ

お前 の 行進 も ここ で 終わり だ

フッ で かい 口 を きく よう に なった な 小僧

( ベジ ・ ギジ ) ほ いっ

ど わ っ

( ベジ ) は いっ ( ギジ ) は い や あっ

ぐ う っ

南 斗 双 斬 拳 ( そう ざん けん ) の 使い 手 ベジ と ギジ

お前 に は その 2 人 で 十 分 だ ろ う

( ベジ ) フフ フフッ 貴 様 ごとき 我々 が 始末 し て くれる わ

( ギジ ) 南 斗 双 斬 拳 の 極意 とく と 味わう が いい

面白い 見せ物 だ な

( 関節 を 鳴らす 音 )

もう 一 度 やって みろ

( ベジ ) よ ー し

( ギジ ) はい やっ

は いっ

( ベジ ・ ギジ ) は いっ は いっ は いっ …

はい はい はい はい …

ふ っ と お っ は いっ

はっ は いっ は いっ は いっ …

フフ フッ これ から が 極意 だ 行け ベジ ギジ

て いっ た あっ ほ いっ

ほお いっ は いっ はっ …

( ベジ ・ ギジ ) う えっ は いっ はっ …

ほ いっ た あっ はっ …

( ベジ ) わ あっ

( ギジ ) う お いっ

出 た ! 奴 ら は ああ やって 間合い を 詰め 獲物 を 切り 刻む ん だ

( ベジ ・ ギジ ) ほ いっ はっ は いっ …

( 髪 が 切れる 音 )

( ベジ ・ ギジ ) ほ いっ は いっ はっ はっ …

( ケンシロウ ) う う っ

ど わ っ

う わ っ

( ベジ ・ ギジ ) は い や あっ

( ケンシロウ ) あた あっ

よくぞ かわし た 褒め て やろ う

だが 今度 は そう は いかん ぞ

( ケンシロウ ) 待て ( ベジ ・ ギジ ) ん ?

1 つ 忠告 し て おく その 投 剣 を 使う の は やめ て おけ

何 を ?

あ いっ あ いっ あい あ いっ

( ベジ ) は いっ は いっ ほ いっ へ っ …

はい っ は いっ はっ

わ ど っ

( 一同 ) おお っ

あ いっ はっ

ぐ おお っ お っ

あ いっ あ いっ あ いっ ? あっ

( 一同 ) あ あっ

どう なって ん だ ?

あい あい あ ああ …

あ あっ あ あ えっ

経 絡 秘 孔 ( けい らく ひこう ) の 1 つ 児 鳩 胸 ( きゆう きょう ) を 突 い た

お前 たち の 目 が 遠近 感 を 失った こと に ―

気 が つか なかった の か ?

そ そんな

あっ ああ …

フフ フッ 確か に 強く なった

どうやら シュウ が ほれ た 素質 が 目覚め た よう だ な

だが 果たして この 俺 を 倒す こと が できる か な

( ラオウ ) どう し た 何 か あった か ?

はっ ケンシロウ が サウザー に 戦い を

何 ?

ハッ

( ラオウ ) まだ 早い まだ 早い 奴 で は サウザー に 勝 て ぬ

( 雷 )

フフ フフッ 俺 は 南 斗 聖 拳 最強 の 拳法 ―

南 斗 鳳凰 拳 ( ほうおう けん ) を 身 に つけ た 男

俺 は 聖 帝 愛 も 情け も 要ら ぬ

俺 の 体 に は 生まれながら に 帝王 の 血 が 流れ て いる の だ

かかって くる が いい

( ケンシロウ ) は ああ あっ

( サウザー ) フフ フフッ

なぜ 構え ぬ ?

俺 の 拳 南 斗 鳳凰 拳 に 構え は ない

( 風 の 音 )

構え と は 防御 の 型

我が 拳 に ある の は ただ 制圧 前進 のみ

それ が 帝王 の 拳 な の だ

来 ぬ の なら こちら から 行く ぞ

ん っ ?

ふん っ

( ケンシロウ ) な … なんという 踏み込み の 速 さ

あちゃ ー

( サウザー ) ほお う っ

ふん っ

た あっ

は あ あっ

あ ちょう お っ

で ぃ あっ

( ケンシロウ ) おお お わ あっ

フフ フッ よくぞ 極 星 十字 拳 ( じゅう じけん ) を かわし た

だが 俺 の 拳 の 前 で は お前 の 動き など 止まって 見える わ

それ は どう かな

何 ?

お前 の 拳 は 既に 見切った

しかし ケンシロウ は 拳 王様 に あれほど の 傷 を 与え た 男

それ が なぜ サウザー に 勝 て ぬ の です か

確か に ケンシロウ は ―

一 度 相手 の 拳 を 見 れ ば その 拳 を 見切 れる

力 は サウザー より 上 かも しれ ぬ だ が っ …

ある 謎 を 解か ぬ こと に は ケンシロウ は 勝 て ぬ

その 謎 こそ ―

わし が サウザー と の 戦い を 決し なかった 理由 な の だ

フフ フフッ ハハハハッ

俺 の 拳 を 見切った だ と ?

( ケンシロウ ) そう だ

よか ろ う ならば もう 一 度 極 星 十字 拳 を 受け て みる が いい

( サウザー ) う あ あっ た あっ 消え た ?

あた あっ

あ あっ

( ケンシロウ ) あた た たた た た たた た た たた っ …

う う っ

おお 聖 帝 様 が …

( ケンシロウ ) あた た たた っ おわった あ

( サウザー ) う う っ

秘 孔 の 中 で 最も 破壊 力 を もつ 必殺 の 秘 孔 人中 極 ( じんちゅう きょく ) を 突 い た

貴 様 の 命 は あと 3 秒 だ

3 秒 …

バカ な ! 聖 帝 様 が 負ける はず が ない

フフ フッ 面白い

ならば その 3 秒 俺 が 数え て やろ う

一 つ

二 つ

三 つ

フフッ ハハハハッ …

ハハ ハハハッ …

( ケンシロウ ) う う っ ぐ わ っ

( 奴隷 たち ) おお っ

バカ な ! 確か に 秘 孔 は 突 い た はず

ハハハハッ この 体 に は 北斗 神 拳 は 効か ぬ

( ケンシロウ ) ぐう う っ

俺 の 体 は 生まれ つい て の 帝王 の 体

誰 も 俺 を 倒す こと は でき ん の だ

う っ ぐ う っ お う っ

あ あっ は あっ くっ

フハハハハハハッ

ハハハハッ ハハハハッ …

♪ ~

~ ♪

( ナレーション ) サウザー の 術中 に 落ち た か ケンシロウ

シュウ の 息子 シバ は 幼き 命 を ケンシロウ 救出 に 懸け た

次回 北斗 の 拳

「 宿命 に 挑む 小さな 勇者 ― 」

「 その 魂 の 叫び が 天 を 動かす 」

( ケンシロウ ) 乱世 の 怒り が 俺 を 呼ぶ


Hokuto no Ken ( Fist of the North Star ) Episode 62

( ナレーション ) 2000 年 の 歴史 を 刻み 受け継が れ て き た なれーしょん|とし||れきし||きざみ|うけつが|||| A horrifying martial art style has been passed down for 2,000 years.

恐るべき 暗殺 拳 が あった おそるべき|あんさつ|けん||

その 名 を 北斗 神 拳 ( ほ く と しんけん ) ! |な||ほくと|かみ|けん||||

天空 に 連なる 七 つ の 星 の もと ― てんくう||つらなる|なな|||ほし||

一子 相 伝 の 北斗 神 拳 を 巡って 悲劇 は 繰り返さ れる いちこ|そう|つたい||ほくと|かみ|けん||めぐって|ひげき||くりかえさ| Tragedy has always followed those who inherit the style!

♪ ~

~ ♪

( ケンシロウ ) さらば だ リン バット |||りん|ばっと Farewell, Lin, Bat.

( ナレーション ) “ 南 斗 ( なんと ) 乱れる 時 北斗 現れ り ” なれーしょん|みなみ|と||みだれる|じ|ほくと|あらわれ| As the South Star fades, the North Star appears.

ケンシロウ の 新しい 旅 は 始まった ||あたらしい|たび||はじまった Kenshiro's new journey has begun.

南 斗 六 聖 拳 ( ろく せいけん ) 最強 の 男 サウザー は 聖 帝 ( せいてい ) と 名乗り ― みなみ|と|むっ|せい|けん|||さいきょう||おとこ|||せい|みかど|||なのり Souther, the strongest of the South Star Six Sacred Fists,

世紀 末 制覇 の 野望 を あらわ に し た せいき|すえ|せいは||やぼう||||| making his ambitions clear to rule the end of century.

( サウザー ) 俺 は 聖 帝 サウザー |おれ||せい|みかど| I am Souther, the Holy Emperor!

あの 拳 王 ( けん おう ) ラオウ で さえ 俺 と の 戦い を 避け た |けん|おう||||||おれ|||たたかい||さけ|

俺 は 聖 帝 サウザー おれ||せい|みかど| I am the Holy Emperor, Souther!

兵 を 進めよ 大地 を 奪い つくせ つわもの||すすめよ|だいち||うばい| Drive the troops forward! Plunder the earth bare!

我が 聖 帝 の 旗 を すべて の 地 に なびか せよ わが|せい|みかど||き||||ち||| Bring all lands down beneath the banner of the Holy Emperor!

( シュウ ) ほ わ っ と お っ

( ナレーション ) そして ケンシロウ の 前 に 現れ た 南 斗 白鷺 拳 ( はく ろけん ) シュウ なれーしょん||||ぜん||あらわれ||みなみ|と|しらさぎ|けん||| Then Shu of the South Star White Heron Fist

彼 は レジスタンス に 身 を 投じ て い た かれ||||み||とうじ|||

ケンシロウ か ? So you're Kenshiro?

目 が … 見え ん の か ? め||みえ||| Your eyes. Are you blind?

されど 心 の 目 は 開 い て おる |こころ||め||ひらき||| However, eyes of my soul are wide open. My name is Shu.

私 の 名 は シュウ 南 斗 白鷺 拳 の シュウ だ わたくし||な|||みなみ|と|しらさぎ|けん|||

南 斗 白鷺 拳 みなみ|と|しらさぎ|けん The South Star White Heron Fist?

( シュウ ) そう 私 も 乱世 に 散り ― ||わたくし||らんせい||ちり Correct. I'm one of the South Star Six Sacred Fists...

己 の 星 の 宿命 に 生きる 南 斗 六 聖 拳 の 1 人 だ おのれ||ほし||しゅくめい||いきる|みなみ|と|むっ|せい|けん||じん| following my star's destiny as we fall into this chaotic era.

お前 の うわさ は 聞い て いる おまえ||||ききい|| I've heard a lot about you.

ケンシロウ 相手 に なって もら お う |あいて|||||

と あー っ

( ケンシロウ ) あちゃ ー っ ||-|

フッフッフ こんな 子供 だまし は 通用 せんか ||こども|||つうよう|

( ケンシロウ ) この 男 も また ラオウ サウザー と 同じく ||おとこ||||||おなじく Is this man like Raoh and Souther...

乱世 に 野望 を 懸ける 男 か しかし どこ か が 違う らんせい||やぼう||かける|おとこ||||||ちがう having ambitions for these turbulent times?

何 の 得 に も なら ん だ と ? なん||とく|||||| You say nothing to gain?

今 より 輝 こ う と する 子供 たち の 光 を 奪う こと など ― いま||あきら|||||こども|||ひかり||うばう|| I just cannot forgive those who try to steal the lights

絶対 に 許 せ ん だけ だ ぜったい||ゆる|||| from children who aim to shine brighter!

( ケンシロウ ) “ 今 より 輝 こ う と する 子供 たち の 光 を … ” |いま||あきら|||||こども|||ひかり| The light of children who aim to shine brighter?

その 言葉 遠き 日 に 聞い た こと が ある |ことば|とおき|ひ||ききい||||

( ナレーション ) 明日 なき 荒野 に なれーしょん|あした||こうや| In a wasteland with no tomorrow, the battles continue

聖 帝 正規 軍 対 レジスタンス の 戦い は 続く せい|みかど|せいき|ぐん|たい|||たたかい||つづく

「 俺 は 聖 帝 サウザー 愛 も 情け も 許さ ない 」 おれ||せい|みかど||あい||なさけ||ゆるさ|

( 風 の 音 ) かぜ||おと

( シュウ ) 聖 帝 に つい て 話し て おか ね ば なる まい |せい|みかど||||はなし|||||| I must tell you about the Holy Emperor.

南 斗 六 聖 拳 の 崩壊 は 妖星 ( ようせい ) の ユダ の 野望 で 始まった が ― みなみ|と|むっ|せい|けん||ほうかい||ようほし|||||やぼう||はじまった| The collapse of the South Star Six Sacred Fists

妖星 を 動かし た の は サウザー ようほし||うごかし||||

サウザー ? Souther?

サウザー は この 世紀 末 の 世 を 待って い た |||せいき|すえ||よ||まって|| Souther has been waiting for the end of the century.

( 爆発 音 ) ばくはつ|おと

( シュウ ) サウザー の 星 は 極 星 ( きょく せい ) 南 斗 十字 星 ( なんと じゅうじ せい ) |||ほし||ごく|ほし|||みなみ|と|じゅうじ|ほし||| Souther's star is the polar star of the Southern Cross.

また の 名 を 将 星 ( しょうせい ) 独裁 の 星 ||な||すすむ|ほし||どくさい||ほし Also known as the Star of Leadership or the Star of Tyranny.

肉親 も 友 も ない ある の は 己 独り 生まれ つい て の 帝王 の 星 な の だ にくしん||とも||||||おのれ|ひとり|うまれ||||ていおう||ほし|||

( サウザー の 笑い声 ) ||わらいごえ

( シュウ ) 他 の 五 星 は 将 星 の 衛星 に すぎ ん |た||いつ|ほし||すすむ|ほし||えいせい||| The other five stars merely orbit around him.

南 斗 聖 拳 ( せいけん ) で は サウザー を 倒す こと は でき ん の だ みなみ|と|せい|けん||||||たおす|||||| The South Star Sacred Fists cannot defeat Souther.

せめて 反旗 を 翻し ゲリラ と なって 戦う こと しか … |はんき||ひるがえし|げりら|||たたかう|| All I could do is to defy his rule as a guerilla.

( シバ ) 父上 |ちちうえ Father!

おお っ シバ か Is that you, Shiba?

( シバ ) はい ただ今 戻り まし た ||ただいま|もどり|| Yes, I've just returned.

紹介 し て おこ う 私 の 息子 の シバ だ しょうかい|||||わたくし||むすこ||| Let me introduce you. This is my son, Shiba.

自ら 志願 し 少年 兵 と し て 戦い に 参加 し て いる おのずから|しがん||しょうねん|つわもの||||たたかい||さんか||| He has volunteered to fight among the youth troops.

( バット ) えっ あいつ 俺 より 年下 だ ぜ あんな 子供 まで 戦って ん の か よ ばっと|||おれ||としした||||こども||たたかって||||

よろしく

( バット ) ああ こちら こそ ( リン ) エヘヘッ ばっと||||りん|

( リョウ ) シュウ 様 お 食事 を どうぞ ||さま||しょくじ|| Shu-sama. I've brought your meal.

( バット ) い よっ やった メシ だ ぜ ばっと||||めし|| Alright, food!

お前 は 食べ た の か ? おまえ||たべ||| Have you eaten?

( リョウ ) えっ ? Huh?

あ … はい ハハッ

ウソ を つく な うそ||| Don't lie.

え …

私 に は 人 の 心 が 分かる わたくし|||じん||こころ||わかる I can see people's minds. Come on, eat that with the kids.

さあ みんな で 食べ なさい |||たべ|

で … でも シュウ 様 たち は ほとんど 食事 を … |||さま||||しょくじ|

フフッ 心配 せん で いい さあ |しんぱい|せ ん|||

は … はい

( 子供 たち の 歓声 ) こども|||かんせい

ああ 腹 減った なあ |はら|へった|

シュウ Shu...

いずれ 食料 も 底 を つく 今 の うち に 何とか し なけ れ ば |しょくりょう||そこ|||いま||||なんとか|||| Our food will run out eventually.

( 隊員 ) お ー い 第 3 部隊 が 帰って き た ぞ たいいん||-||だい|ぶたい||かえって||| Hey! The third squad is back!

あっ パパ たち が 帰って き た |ぱぱ|||かえって|| Dad and the others are back!

パパ ! ぱぱ

( リョウ の 父 ) おう 坊主 帰った ぞ これ を 見ろ ||ちち||ぼうず|かえった||||みろ Hey kid, I'm home. Look at this!

( リョウ ) 何 ? それ |なん| What's that?

食料 だ しょくりょう| It's food!

う わ あ すげ え Wow, great!

どう し た ん だ ? それ は Where did you get that?

いや 聖 帝 の 小 隊 を 襲った ん です よ |せい|みかど||しょう|たい||おそった||| We attacked one of the Holy Emperor's platoons.

( 隊員 ) そし たら なんと 食料 の 調達 隊 だった ん です たいいん||||しょくりょう||ちょうたつ|たい||| It turned out to be a supply unit!

こんなに 食料 を |しょくりょう| Look at all this food!

そう か それ は よかった I see. That's wonderful.

ほれ 腹 いっぱい 食える ぞ |はら||くえる| Come on, eat all you want.

うん Yeah!

( リョウ の 父 ) さあ 他 の 子供 たち も 今日 は 腹 いっぱい 食える ぞ ||ちち||た||こども|||きょう||はら||くえる| Come one, you other kids can eat all you want, too!

やった 今度 こそ 食べよ |こんど||たべよ Alright! We can finally eat!

( リョウ の 父 ) おいおい こら こら あ あっ そんなに 慌て ん で も いい ||ちち|||||||あわて|||| Hey kids, slow down. No need to rush.

さあ シュウ 様 たち も どうぞ ||さま||| Shu-sama, please eat as well. Come on, come on.

さあ どうぞ どうぞ ワッ フハハハッ

うん Right.

( 隊員 ) さあ たくさん ある ん で 遠慮 なく たいいん||||||えんりょ| We've got plenty so eat all you like.

ありがとう Thank you.

( 隊員 ) さあ シバ さん も どうぞ たいいん||||| Please have some too, Shiba-san.

( シュウ ) ん ん っ

待て それ を 食べ て は いか ん まて|||たべ|||| Wait! No one eat that food!

ワナ だ その 食料 に は 毒 が 入って いる わな|||しょくりょう|||どく||はいって| It's a trap! This food is poisoned!

( 一同 ) え えっ ? いちどう||

う う っ ぺ えっ

( 子供 ) あ あっ こども||

あ あっ … う ぐ っ

リョウ Ryo!

吐け 吐き出す ん だ はけ|はきだす|| Spit it out!

吐く ん だ はく|| Spit it out!

ぶ あっ

( 一同 ) あ あっ いちどう||

パパ どう し て う っ ぱぱ||||| Why, dad?

ああ …

あ あっ

リョウ ! Ryo!

( ケンシロウ ) ふん っ

ハッ

あ あ あっ

リョウ Ryo!

パ … パパ |ぱぱ

( リョウ の 父 ) リョウ ||ちち| Ryo!

よかった 本当 に よかった |ほんとう|| Thank god! Thank god!

ありがとう ござい まし た ありがとう ござい まし た Thank you so much. Thank you so much!

( ケンシロウ ) 礼 に は 及ば ん 早く 子供 の 手当て を |れい|||およば||はやく|こども||てあて| No need to thank me. Hurry and treat your child.

はい Yes...

( シバ ) すばらしい 人 だ 強い だけ で なく ||じん||つよい||| What an amazing man.

人 の 命 を も 救 える 力 を 持って いる なんて じん||いのち|||すく||ちから||もって||

( シュウ ) シバ よ Shiba.

えっ

お前 も 分かった だ ろ う 聖 帝 を 倒 せる 男 は ― おまえ||わかった||||せい|みかど||たお||おとこ| I'm sure you've now realized that Kenshiro

あの ケンシロウ より 他 に ない と いう こと が |||た|||||| is the only one that can defeat the Holy Emperor.

はい Yes.

さあ みんな Now, everyone, I know it's frustrating

悔しい だ ろ う が その 食べ物 は 捨て なさい くやしい||||||たべもの||すて|

え いっ

う う っ う っ

( 子供 たち の 泣き声 ) こども|||なきごえ

( 大人 たち の 泣き声 ) おとな|||なきごえ

これ が 聖 帝 の やり 方 だ ||せい|みかど|||かた| That's how the Holy Emperor does things!

( シュウ ) 聖 帝 と の 戦い で 死 ん で いった 子供 たち だ |せい|みかど|||たたかい||し||||こども|| The children here have all died fighting the Holy Emperor.

光 を 失った この 目 に も 涙 だけ は 枯れ ぬ ひかり||うしなった||め|||なみだ|||かれ| My eyes have lost the light, but not the tears!

自分 に 逆らう 者 は たとえ 子供 と いえ ども ― じぶん||さからう|もの|||こども||| Souther will use any means to kill those who oppose him

あらゆる 手段 を 使って 殺し て ゆく それ が サウザー の やり 方 な の だ |しゅだん||つかって|ころし||||||||かた||| even if they are children.

ひどい ひど すぎる That's just too cruel!

なんて 奴 な ん だ 聖 帝 って 奴 は … |やつ||||せい|みかど||やつ| That Holy Emperor is insane!

( ケンシロウ ) ん ん ん ん ん っ …

( 聖 帝 軍 の 兵士 ) 下がれ 下がれ 道 を 空けろ せい|みかど|ぐん||へいし|さがれ|さがれ|どう||あけろ Step back, step back! Clear the way!

聖 帝 様 の ご 視察 だ せい|みかど|さま|||しさつ| The Holy Emperor is here for an inspection!

( 奴隷 ) う っ ああ あ あっ どれい|||||

ん ん ?

待て 待て まて|まて

この 野郎 ど か ねえ か |やろう|||| You idiot, get out of the way!

( 2 人 ) う あ あっ ぎ ゃ あ あっ じん|||||||

ハハハハッ

見 た か こいつ の よう に 焼か れ たく なかったら ― み|||||||やか||| You see that?

さっさと 土下座 しろ 聖 帝 様 の お 通り だ |どげざ||せい|みかど|さま|||とおり| hurry up and kneel down on the ground!

( 兵士 ) 下がれ 下がれ へいし|さがれ|さがれ Step back! Step back!

それ っ 土下座 しろ ||どげざ| Kneel down and bow!

恐ろしい おそろしい How terrible...

悪 の 帝王 あく||ていおう You evil emperor!

う っ う わ あ あっ

ハハハハッ 邪魔 を する 奴 は 生かし て おか ん |じゃま|||やつ||いかし|||

ん ん っ ?

ぎ ゃっ

な … 何 し や がん だ て め え |なん||||||| What the hell are you doing?

お前 が 一 番 邪魔 な ん だ おまえ||ひと|ばん|じゃま||| You're the one who's really in the way.

何 ? お わ あ そ っ … なん|||||

まま 待って … ああ あっ |まって|| Hey, wait!

待て まて Wait!

で かく なった な 小僧 ||||こぞう You've grown so big, kid.

( 風 の 音 ) かぜ||おと

何 を し に 来 た ? ケンシロウ なん||||らい|| What are you here for, Kenshiro?

お前 の 行進 も ここ で 終わり だ おまえ||こうしん||||おわり| Your parade ends right here.

フッ で かい 口 を きく よう に なった な 小僧 |||くち|||||||こぞう

( ベジ ・ ギジ ) ほ いっ

ど わ っ

( ベジ ) は いっ ( ギジ ) は い や あっ

ぐ う っ

南 斗 双 斬 拳 ( そう ざん けん ) の 使い 手 ベジ と ギジ みなみ|と|そう|き|けん|||||つかい|て||| The artists of the South Star Twin Cutting Swords,

お前 に は その 2 人 で 十 分 だ ろ う おまえ||||じん||じゅう|ぶん||| They should be enough to take you down.

( ベジ ) フフ フフッ 貴 様 ごとき 我々 が 始末 し て くれる わ |||とうと|さま||われわれ||しまつ||||

( ギジ ) 南 斗 双 斬 拳 の 極意 とく と 味わう が いい |みなみ|と|そう|き|けん||ごくい|||あじわう|| We'll let you experience the essence

面白い 見せ物 だ な おもしろい|みせもの|| That's an interesting show.

( 関節 を 鳴らす 音 ) かんせつ||ならす|おと

もう 一 度 やって みろ |ひと|たび|| Show me again!

( ベジ ) よ ー し ||-|

( ギジ ) はい やっ

は いっ

( ベジ ・ ギジ ) は いっ は いっ は いっ …

はい はい はい はい …

ふ っ と お っ は いっ

はっ は いっ は いっ は いっ …

フフ フッ これ から が 極意 だ 行け ベジ ギジ |||||ごくい||いけ|| And now you'll see the essence of their technique.

て いっ た あっ ほ いっ

ほお いっ は いっ はっ …

( ベジ ・ ギジ ) う えっ は いっ はっ …

ほ いっ た あっ はっ …

( ベジ ) わ あっ

( ギジ ) う お いっ

出 た ! 奴 ら は ああ やって 間合い を 詰め 獲物 を 切り 刻む ん だ だ||やつ|||||まあい||つめ|えもの||きり|きざむ|| There it is!

( ベジ ・ ギジ ) ほ いっ はっ は いっ …

( 髪 が 切れる 音 ) かみ||きれる|おと

( ベジ ・ ギジ ) ほ いっ は いっ はっ はっ …

( ケンシロウ ) う う っ

ど わ っ

う わ っ

( ベジ ・ ギジ ) は い や あっ

( ケンシロウ ) あた あっ

よくぞ かわし た 褒め て やろ う |||ほめ|||

だが 今度 は そう は いかん ぞ |こんど||||| But it won't be as easy this time!

( ケンシロウ ) 待て ( ベジ ・ ギジ ) ん ? |まて||| Wait.

1 つ 忠告 し て おく その 投 剣 を 使う の は やめ て おけ |ちゅうこく|||||とう|けん||つかう||||| Let me warn you.

何 を ? なん| What the hell did you say?

あ いっ あ いっ あい あ いっ

( ベジ ) は いっ は いっ ほ いっ へ っ …

はい っ は いっ はっ

わ ど っ

( 一同 ) おお っ いちどう||

あ いっ はっ

ぐ おお っ お っ

あ いっ あ いっ あ いっ ? あっ

( 一同 ) あ あっ いちどう||

どう なって ん だ ? What's going on?

あい あい あ ああ …

あ あっ あ あ えっ

経 絡 秘 孔 ( けい らく ひこう ) の 1 つ 児 鳩 胸 ( きゆう きょう ) を 突 い た へ|から|ひ|あな||||||じ|はと|むね||||つ|| I struck one of your secret pressure points, "kyukyo."

お前 たち の 目 が 遠近 感 を 失った こと に ― おまえ|||め||えんきん|かん||うしなった|| Haven't you realized that you've lost your depth perception?

気 が つか なかった の か ? き|||||

そ そんな

あっ ああ …

フフ フッ 確か に 強く なった ||たしか||つよく|

どうやら シュウ が ほれ た 素質 が 目覚め た よう だ な |||||そしつ||めざめ|||| Looks like the potential that captivated Shu has awoken.

だが 果たして この 俺 を 倒す こと が できる か な |はたして||おれ||たおす||||| But I wonder if you can defeat me.

( ラオウ ) どう し た 何 か あった か ? ||||なん||| What's wrong? What happened?

はっ ケンシロウ が サウザー に 戦い を |||||たたかい| Sir, Kenshiro has challenged Souther!

何 ? なん What?

ハッ

( ラオウ ) まだ 早い まだ 早い 奴 で は サウザー に 勝 て ぬ ||はやい||はやい|やつ|||||か|| Too soon. Way too soon!

( 雷 ) かみなり

フフ フフッ 俺 は 南 斗 聖 拳 最強 の 拳法 ― ||おれ||みなみ|と|せい|けん|さいきょう||けんぽう

南 斗 鳳凰 拳 ( ほうおう けん ) を 身 に つけ た 男 みなみ|と|ほうおう|けん||||み||||おとこ the South Star Phoenix Fist.

俺 は 聖 帝 愛 も 情け も 要ら ぬ おれ||せい|みかど|あい||なさけ||いら| I'm the Holy Emperor. I don't need love and compassion.

俺 の 体 に は 生まれながら に 帝王 の 血 が 流れ て いる の だ おれ||からだ|||うまれながら||ていおう||ち||ながれ|||| I was born with an emperor's blood flowing through my body.

かかって くる が いい Take your best shot!

( ケンシロウ ) は ああ あっ

( サウザー ) フフ フフッ

なぜ 構え ぬ ? |かまえ| Why aren't you taking a stance?

俺 の 拳 南 斗 鳳凰 拳 に 構え は ない おれ||けん|みなみ|と|ほうおう|けん||かまえ|| There is no stance in my South Star Phoenix Fist.

( 風 の 音 ) かぜ||おと

構え と は 防御 の 型 かまえ|||ぼうぎょ||かた A stance is a defensive form.

我が 拳 に ある の は ただ 制圧 前進 のみ わが|けん||||||せいあつ|ぜんしん| In my art, there is nothing but conquest and advance!

それ が 帝王 の 拳 な の だ ||ていおう||けん||| That is the art of an emperor!

来 ぬ の なら こちら から 行く ぞ らい||||||いく| If you won't attack me, then here I come!

ん っ ?

ふん っ

( ケンシロウ ) な … なんという 踏み込み の 速 さ |||ふみこみ||はや| He moves in with an incredible speed!

あちゃ ー |-

( サウザー ) ほお う っ

ふん っ

た あっ

は あ あっ

あ ちょう お っ

で ぃ あっ

( ケンシロウ ) おお お わ あっ

フフ フッ よくぞ 極 星 十字 拳 ( じゅう じけん ) を かわし た |||ごく|ほし|じゅうじ|けん|||||

だが 俺 の 拳 の 前 で は お前 の 動き など 止まって 見える わ |おれ||けん||ぜん|||おまえ||うごき||とまって|みえる| But compared to my style, you seem like you're motionless!

それ は どう かな Don't be so sure about that.

何 ? なん What?

お前 の 拳 は 既に 見切った おまえ||けん||すでに|みきった I've already seen through your martial art!

しかし ケンシロウ は 拳 王様 に あれほど の 傷 を 与え た 男 |||けん|おうさま||||きず||あたえ||おとこ But Ken-Oh-sama! Kenshiro gave you such heavy damage.

それ が なぜ サウザー に 勝 て ぬ の です か |||||か||||| Why wouldn't he be able to defeat Souther?

確か に ケンシロウ は ― たしか||| It's true that Kenshiro can see through the opponent's art

一 度 相手 の 拳 を 見 れ ば その 拳 を 見切 れる ひと|たび|あいて||けん||み||||けん||みき|

力 は サウザー より 上 かも しれ ぬ だ が っ … ちから||||うえ|||||| And he may even be stronger than Souther in terms of strength.

ある 謎 を 解か ぬ こと に は ケンシロウ は 勝 て ぬ |なぞ||とか|||||||か||

その 謎 こそ ― |なぞ| And that mystery is the reason why I haven't battled with Souther!

わし が サウザー と の 戦い を 決し なかった 理由 な の だ |||||たたかい||けっし||りゆう|||

フフ フフッ ハハハハッ

俺 の 拳 を 見切った だ と ? おれ||けん||みきった|| Did you say you've seen through my art?

( ケンシロウ ) そう だ That's right.

よか ろ う ならば もう 一 度 極 星 十字 拳 を 受け て みる が いい |||||ひと|たび|ごく|ほし|じゅうじ|けん||うけ|||| Very well.

( サウザー ) う あ あっ た あっ 消え た ? ||||||きえ|

あた あっ

あ あっ

( ケンシロウ ) あた た たた た た たた た た たた っ …

う う っ

おお 聖 帝 様 が … |せい|みかど|さま| The Holy Emperor!

( ケンシロウ ) あた た たた っ おわった あ

( サウザー ) う う っ

秘 孔 の 中 で 最も 破壊 力 を もつ 必殺 の 秘 孔 人中 極 ( じんちゅう きょく ) を 突 い た ひ|あな||なか||もっとも|はかい|ちから|||ひっさつ||ひ|あな|ひとなか|ごく||||つ||

貴 様 の 命 は あと 3 秒 だ とうと|さま||いのち|||びょう| You have three seconds to live!

3 秒 … びょう Three seconds?

バカ な ! 聖 帝 様 が 負ける はず が ない ばか||せい|みかど|さま||まける||| That's impossible!

フフ フッ 面白い ||おもしろい

ならば その 3 秒 俺 が 数え て やろ う ||びょう|おれ||かぞえ|||

一 つ ひと| One!

二 つ ふた| Two!

三 つ みっ| Three!

フフッ ハハハハッ …

ハハ ハハハッ …

( ケンシロウ ) う う っ ぐ わ っ

( 奴隷 たち ) おお っ どれい|||

バカ な ! 確か に 秘 孔 は 突 い た はず ばか||たしか||ひ|あな||つ|||

ハハハハッ この 体 に は 北斗 神 拳 は 効か ぬ ||からだ|||ほくと|かみ|けん||きか|

( ケンシロウ ) ぐう う っ

俺 の 体 は 生まれ つい て の 帝王 の 体 おれ||からだ||うまれ||||ていおう||からだ I was born with an emperor's body!

誰 も 俺 を 倒す こと は でき ん の だ だれ||おれ||たおす|||||| No one can defeat me!

う っ ぐ う っ お う っ Kenshiro has fallen into Souther's trap!

あ あっ は あっ くっ

フハハハハハハッ A YOUNG HERO CHALLENGES HIS FATE!

ハハハハッ ハハハハッ …

♪ ~

~ ♪ 1983 © NSP, TOEI ANIMATION 1984

( ナレーション ) サウザー の 術中 に 落ち た か ケンシロウ なれーしょん|||じゅっちゅう||おち|||

シュウ の 息子 シバ は 幼き 命 を ケンシロウ 救出 に 懸け た ||むすこ|||おさなき|いのち|||きゅうしゅつ||かけ|

次回 北斗 の 拳 じかい|ほくと||けん

「 宿命 に 挑む 小さな 勇者 ― 」 しゅくめい||いどむ|ちいさな|ゆうしゃ

「 その 魂 の 叫び が 天 を 動かす 」 |たましい||さけび||てん||うごかす

( ケンシロウ ) 乱世 の 怒り が 俺 を 呼ぶ |らんせい||いかり||おれ||よぶ