Bakemonogatari Episode 4 (1)
( 電話 : 忍野 ( おし の ) ) “ 迷 ( まよ ) い 牛 ( うし ) ”
迷い 牛 だ ろ そりゃ
カタツムリ を 漢字 で 書きゃ 牛 って 入って いる でしょ う が
渦巻 の 渦 の さんずい を 虫 偏 に 変え て
それ で 牛 蝸牛 ( かたつむり ) だ よ
人 を 迷わ せる 類い の 怪 異 ( か いい ) は
そりゃ 数え き れ ない くらい に いっぱい いる けれど
その タイプ で 蝸牛 だって いう なら 迷い 牛 で 間違い ない でしょ
( あくび )
♪ ~
~ ♪
( 戦場 ヶ 原 ( せ ん じょ う が はら ) ) この 辺り
( 阿 良 々 木 ( あら ら ぎ ) ) は ?
( 戦場 ヶ 原 ) この 辺り だった の よ 私 の 住 ん で た 家
( 阿 良 々 木 ) 家 って … 道 じゃ ん
( 戦場 ヶ 原 ) 区画 整理 ね
たかだか 1 年 足らず だ と いう の に 何て こと かしら
( 八九 寺 ( はち くじ ) ) う っ
( 戦場 ヶ 原 ) 売っちゃ っ た わけ だ し
家 が 残って いる と は 思って い なかった けれど
これ は さすが に 結構 ブルー だ わ
( 阿 良 々 木 ) まあ そりゃ そう だ よ な
( 戦場 ヶ 原 ) ハア
どう しよう も ない こと で 時間 を 取ら せ て しまった わ ね
行き ま しょ う か 阿 良 々 木 くん
( 阿 良 々 木 ) え … もう いい の か ?
( 戦場 ヶ 原 ) いい の よ
あっ そ じゃ 行く ぞ 八九 寺
うん
( 阿 良 々 木 ) いい加減 に 僕 の 足 から 離れろ よ 八九 寺
歩き にくい ん だ よ
何 か 言 えよ 黙って ない で
( 八九 寺 ) 私 だって 阿 良 々 木 さん の いかつい 脚 に なんて
しがみつき たく な ん か あり ませ ん
ひどい です ! PTA に 訴え ます !
へえ PTA に …
PTA は ものすごい 組織 な ん です よ
阿 良 々 木 さん みたい な
何 の 権力 も 持た ない 未 成年 の 一 市民 なんて
指先 ひと つ で ポポイ の ポイ です !
指先 ひと つ か そりゃ 怖い な
ところで 八九 寺 NPTA と は 何 の 略 な ん だ ?
え ? それ は …
( 戦場 ヶ 原 ) PTA と いう の は
Parent Teacher Association の 略 よ
親 と 教師 の 会 と いう 意味 ね
経 皮 経 管 ( けい ひけ いか ん ) 的 血管 形成 術 と いう 医学 用語 の 略 で も ある けれど
阿 良 々 木 くん が そんな もの を 求め て いる と は 思え ない から
この 場合 は 親 と 教師 の 会 で 正解 でしょ う
へえ 戦場 ヶ 原 さすが に 博学 だ な
( 戦場 ヶ 原 ) あなた が 浅 学 非 才 な だけ よ 阿 良 々 木 くん
語呂 が いい から 浅 学 と 言わ れる の に は 文句 は ない が
しかし 非 才 は この 場合 余計 で は ?
( 戦場 ヶ 原 ) そう かしら じゃあ 悲惨 と 言いかえ て お くわ
時 に 八九 寺
何 でしょ う 阿 良 々 木 さん
( 阿 良 々 木 ) この 住所 の 場所 に は 一体 何 が ある ん だ ?
( 八九 寺 ) フーン だ
話し ませ ん 黙秘 権 を 行使 し ます
く …
教え ねえ と 連れ て って や ん ねえ ぞ
( 八九 寺 ) 別に 頼 ん で ませ ん 1 人 で 行 け ます
( 阿 良 々 木 ) で も お前 迷子 だ ろ ?
( 八九 寺 ) だったら 何 です か !
う ~
いや 八九 寺 あの な 後 学 の ため に 教え て やる けれど
そう いう とき は 誰 か を 頼れ ば いい ん だ よ
自分 に 自信 が 持て ない 阿 良 々 木 さん 辺り は
そう すれ ば いい です
気 の 済む まで 他人 を 頼って ください
でも 私 は そんな こと を する 必要 が ない ん です
私 に とって は この 程度
日常 自販機 な ん です から !
へえ 定価 販売 な ん だ な
分かり まし た よ お 嬢 様
お 願い です この 住所 の 場所 に 一体 何 が ある の か
どう か 私 め に 教え て ください ませ
言葉 に 誠意 が こもって ませ ん
( 阿 良 々 木 ) くっ
( 阿 良 々 木 ) 妹 なら 2 人 と も この 手 で 確実 に 落ちる ん だ が
八九 寺 は バカ な 子供 を
あしらう よう に は いか ない と いう わけ か
まったく どう し た もの だ ろ う
( 阿 良 々 木 ) お 嬢ちゃん お 小遣い を あげよ う
( 八九 寺 ) き ゃっ ほ ~ 何でも 話し ます !
( 阿 良 々 木 ) バカ な 子供 だった
ヘヘヘッ
その 住所 に は 綱 手 ( つな で ) さん と いう 方 が 住 ん で い ます
( 阿 良 々 木 ) ふ ~ ん
で どう いう 知り合い な ん だ ?
( 八九 寺 ) 親戚 です
( 阿 良 々 木 ) 親戚 ね …
母 の 日 くらい
うち で 親孝行 し てれ ば いい のに
( 火 憐 ( かれん ) ) 兄ちゃん は そんな こと だ から
そんな こと だ から いつ まで たって も …
阿 良 々 木 さん に 言わ れ たく は あり ませ ん
いや お前 が 何 を 知って る ん だ よ
何となく です
阿 良 々 木 さん こそ 日曜日 の 朝 から
公園 の ベンチ で ボーッ と し て いる なんて
まとも な 人間 の やる こと と は 思え ませ ん が
( 阿 良 々 木 ) 別 に ただ の …
ツーリング だ よ
( 八九 寺 ) ツーリング です か かっこいい です !
( 阿 良 々 木 ) まっ 自転車 で だ けど な
( 八九 寺 ) そう です か ツーリング と 言え ば やはり バイク です よ ね
とても 惜しい 感じ です
( 阿 良 々 木 ) 学校 が 校則 で 免許 の 取得 を 禁止 し て いる から な
でも どっちみち バイク は 危ない から な
僕 は 車 の ほう が いい や
エヘッ
そう です か でも それ です と
フォーリング に なって しまい ます よ ね
( 阿 良 々 木 ) この 子 ツーリング の スペル を
かなり 面白く 勘違い し て いる
フッ
でも 本当 に ややこしい な この 辺 の 道
お前 よく こんな 所 を 1 人 で 来 よ う と 思った もん だ よ
( 八九 寺 ) 別に 初めて で は ない です から
( 阿 良 々 木 ) そう な の か ? じゃあ なんで 迷う ん だ よ
う … 久しぶり だ から です
そう いえ ば あら ら ら ぎ さん は
“ ら ” が 1 個 多い ぞ
( 八九 寺 ) 失礼 か み まし た
気分 の 悪い かみ 方 してん じゃ ねえ よ
( 八九 寺 ) しかた が あり ませ ん
誰 だって 言い 間違い を する こと くらい は あり ます
それとも 阿 良 々 木 さん は
生まれ て から 一 度 も かん だ こと が ない と 言う の です か
( 阿 良 々 木 ) ない と は 言わ ない が
少なくとも 人 の 名前 を かん だ り は し ない よ
( 八九 寺 ) で は
バス ガス 爆発 と 3 回 言って ください
( 阿 良 々 木 ) それ 人 の 名前 じゃ ない じゃ ん
いえ 人 の 名前 です 知り合い に 3 人 ほど い ます
ですから むしろ かなり 一般 的 な 名前 で ある と 思わ れ ます
( 阿 良 々 木 ) バス ガス 爆発 バス ガス 爆発 バス ガス 爆発
夢 を 食べる 動物 は ?
バク ?
ブブー は ずれ です
夢 を 食べる 動物 それ は
人間 です よ
うまい こと 言って ん じゃ ねえ よ
( 戦場 ヶ 原 ) ねえ 阿 良 々 木 くん
( 阿 良 々 木 ) ん ?
( 戦場 ヶ 原 ) もう 一 度 住所 教え て くれる ?
( 阿 良 々 木 ) まあ いい けど えっ と
( 早 送り さ れ た 声 )
どう も 行き 過ぎ て しまった よう ね
( 阿 良 々 木 ) え … そう な の ?
( 戦場 ヶ 原 ) 責め たけ れ ば 好き な だけ 責め なさい
( 阿 良 々 木 ) いや この 程度 の こと で 責め た り は し ない よ
( 戦場 ヶ 原 ) そう
( 阿 良 々 木 ) お前 なんで そこ まで 戦場 ヶ 原 の こと ビビッ てん だ ?
( 八九 寺 ) どう も 私 は 嫌わ れ て いる よう です
邪魔 だ どこ か に 消えろ と いう 強い 意思 を 感じ ます
( 阿 良 々 木 ) さすが に そんな こと は ない と は 思う が
う ~ ん
( 阿 良 々 木 ) なあ 戦場 ヶ 原
( 戦場 ヶ 原 ) 何 よ
( 阿 良 々 木 ) お前 って 子供 嫌い な の ?
( 戦場 ヶ 原 ) 嫌い ね 大嫌い
1 人 残ら ず 死ね ば いい のに
( 八九 寺 ) ひ っ
( 戦場 ヶ 原 ) どう 接し て いい の か 全く 分から ない もの
中学生 の とき だった かしら ね デパート で 買い物 を し て い たら
私 7 歳 くらい の 子供 に ぶつかって しまった の
( 阿 良 々 木 ) ああ それ で 泣か れ ちゃ った と か ?
( 戦場 ヶ 原 ) いえ そう じゃ なく て ね
私 その とき その 7 歳 くらい の 子供 に 対し て
こう 言っちゃ っ た の よ
“ 大丈夫 です か ケガ は あり ませ ん か ”
“ ごめんなさい 申し訳 あり ませ ん ” って
子供 相手 に どう し て いい の か 分から なく なって
気 が 動転 し て しまった の ね
だけど だ から って 私 が あんな に 下手 ( し たて ) に 出 て しまう だ なんて
それ が 私 は ショック で ショック で
以来 子供 と 呼ば れる もの は
人間 で あれ 何 で あれ
憎しみ を もって 向かう よう に 心掛け て いる わ
わ ああ あ ~
ところで 阿 良 々 木 くん
( 阿 良 々 木 ) どう し た ?
( 戦場 ヶ 原 ) どう も また 行き 過ぎ て しまった みたい
( 阿 良 々 木 ) えっ 住所 を ? 2 回 目 だ ぞ おい
責め られる もの なら いくら でも 責め て み なさい
( 阿 良 々 木 ) いや この 程度 の こと で 責め たり …
って あれ ?
戦場 ヶ 原 何 か さっき と セリフ が 微妙 に 変わって ない か ?
( 戦場 ヶ 原 ) あら そう かしら
( 阿 良 々 木 ) 何 だ よ あっ そ っか
区画 整理 が どう と か って 言って た な その せい か
( 戦場 ヶ 原 ) いえ そう いう こと で は ない の よ
昔 の 道 が 完全 に なくなって いる わけ で は ない から
構造 的 に 迷う わけ が ない の よ
( ピッ )
( 阿 良 々 木 ) 何 を し て いる ん だ ?
GPS の ナビゲーション システム を 使って みよ う と 思う の
( 阿 良 々 木 ) ふ ~ ん
( ピピッ ピピッ ) ( 戦場 ヶ 原 ) え …
( 阿 良 々 木 ) どう し た ?
( 戦場 ヶ 原 ) 急に 圏 外 に なって しまった わ
これ は …
( 八九 寺 ) 多分 無理 だ と 思い ます
( 阿 良 々 木 ) え ?
( 八九 寺 ) 何 度 行って も たどり着 け ない ん です から
( 阿 良 々 木 ) 八九 寺 ?
( 八九 寺 ) 私 は いつ まで も たどり着 け ない ん です
お 母 さん の 所 に は たどり着 け ませ ん
私 は 蝸牛 の 迷子 です から
( 阿 良 々 木 ) どう し て も 目的 地 に たどり着 け ない 僕ら は
忍野 に 相談 する こと に し た
場所 は 分かる の か ? 何 なら やっぱり 僕 が 行 こ う か
( 戦場 ヶ 原 ) 阿 良 々 木 くん の お粗末 な 記憶 力 と 同じ レベル で 心配 し て もらって も
私 は うれしく も 何とも ない わ
むしろ 悲しく なって くる くらい だ も の
そう です か
( 戦場 ヶ 原 ) て いう か
その 子 と 2 人 きり に なんて し ない で
( 阿 良 々 木 ) 僕 と 戦場 ヶ 原 が 遭った 怪 異 の 話 を し て から
何だか また 警戒 さ れ ちゃ って る ん だ よ な
お前 さ あの とき お 母 さん って 言って たよ な
綱 手 って いう の は
親戚 の 家 じゃ なかった の か ?
八九 寺 ちゃん 今度 アイスクリーム 食べ させ て あげる から
もう ちょっと こっち に 近づ い て こ ない ?