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ゴシック (Gosick), Gosick Episode 8

Gosick Episode 8

( デリク の すすり泣き )

( デリク ) どう し て だ どう し て だ よ

俺 たち は 散歩 を し て た だけ だ !

なのに …

( アンブローズ ) 村人 は 普段 森 に は 近づか ない の です

セルジウス 様 は それ で 狼 ( おおかみ ) と 間違え …

( セルジウス ) 私 が 撃った の は 狼 だ

断じて この 男 で は ない

( ヴィクトリカ ) ん ?

( デリク ) ふざける な ( 一弥 ( かず や ) ) デリク さん !

( デリク ) ラウール を 返せ ! ラウール を ラウール を !

( ヴィクトリカ ) ふむ

♪ ~

~ ♪

( 一弥 ) 村長 さん 言い張って た ね 自分 は やって ない って

( ヴィクトリカ ) 君 は どう 思って る の か ね

あっ えっ ?

絶対 に 違う と 言う の なら 証し を 立て ね ば なり ませ ん

たとえ それ が ―

この 村 の 正義 を 決める セルジウス 様 で あって も

ブライアン ・ ロスコー

( 一弥 ) えっ それ って 確か 村 に 電気 を 引 い た って いう …

はい 僕 が 子供 の 頃 ほん の 僅か に 滞在 し た だけ で し た が ―

村 の 外 の こと を いろいろ 教え て くれ た ん です

僕 は この 村 を 愛し て い ます が ―

彼 の おかげ で 外 の 世界 へ の 興味 が 湧 い て

でも …

( ヴィクトリカ ) それ と 同時に ―

この 村 に 渦巻く 混沌 ( カオス ) を も 感じる よう に なった

( アンブローズ ) あっ

その 原因 と なる 欠 片 ( かけら ) たち を 私 は 握って いる

言語 化 し て やって も いい ぞ

えっ ?

それ が 君 の 言う 証し と なる だ ろ う

( ヴィクトリカ ) 聖堂 が 無人 に なる の は この 時間

先祖 の 霊 が 通り抜ける と さ れる 今 だけ

犯人 は この 時間 を 使って 盗み に 来る に 違いない

( アンブローズ ) しかし この 村 に 盗ま れる よう な 価値 の ある もの など

人間 と は 飽 く こと の ない 欲望 で 新しい 刺激 を 求める 一方 ―

古き 稀 少 価値 を 尊ぶ 奇妙 な 生き物 で も ある

って こと は 犯人 って …

う っ あ あっ

来 た よう だ

( ドア の 開閉 音 )

あっ

あの 人 は …

そう だ 犯人 は …

( 扉 が 開く 音 ) ( デリク ) はっ

( グレ ヴィール ) 犯人 は 君 だ ! デリク ・ バンクス !

な … なんで ブロワ 警部 が ! ?

( デリク ) え いっ この つぼ は 俺 の もの だ !

価値 の 分から ない ヤツ ら なんか に は 絶対 に 渡さ ない !

ぐ っ わ あっ

( 一弥 ) あっ

( デリク ) う っ う う っ …

( ヴィクトリカ ) 彼ら は 盗っ人 だった

聖 水 に つぼ を 投げ入れ た と いう の も ―

ふざけ た フリ を し て 真贋 ( しん がん ) を 確かめ て い た の だ

メッキ の 偽物 なら 水 に 浮く

( アンブローズ ) で は 仲間割れ から の 殺人 ?

そう いう こと に なる

で … でも 事件 の 直前 ―

アラン さん は 広場 で ハシバミ の 実 を 投げ られ て …

それ は デリク の 変装 だった の だ

ハー マイ ニア と 争った あの 後 ―

デリク は アラン を 殴る など し て こ ん 倒さ せ 張り ぼ て と 入れ替え た

証拠 が どこ に ある !

( ヴィクトリカ ) ここ に ある

あ あっ

( ヴィクトリカ ) これ は 先ほど 君 が 拘束 さ れ た 際 に ―

床 に 落ち た もの だ

そして これ は ラウール が 倒れ た 森 に も 落ち て い た

あっ う っ …

あらかじめ 君 は ―

森 で ラウール を 撃ち 殺し た

祭り の 太鼓 それ に 空 砲 の 音 に 紛れ て ね

そして 狼 の 声 を 利用 し ―

殺人 の 罪 を セルジウス に なすりつける こと に し た

狼 が ほえ れ ば ここ の 村人 は 発砲 する

この 村 に 来 て すぐ あなた から 受け た 洗礼 を 思い出し た の だ

( セルジウス ) うむ …

ラウール を 殺し た の は あなた で は ない

これ が あなた の 証し だ

フン コル デリア の 娘 に 救わ れる と は な

( セルジウス ) 連れ て いけ ( 村人 ) はっ

( グレ ヴィール ) 待ち たまえ 犯人 を どこ へ ! ?

( セルジウス ) この 男 は この 地 で 裁く

( グレ ヴィール ) な っ ! この 村 は ソヴュール 王国 の 国土

ソヴュール の 法律 と 警察 に 従って もらわ ね ば 困り ます

( セルジウス ) ここ が ソヴュール だ と ?

クッ フハハハ …

ここ は 村 で は ない ここ は 国 だ

ここ は セイ ルーン 王国 な の だ よ

ん っ セイ ルーン …

( セルジウス ) 私 は 村長 で は なく 国王 な の だ

国王 の 言葉 は 絶対

分かる か ね 君 に

( グレ ヴィール ) う っ

( グレ ヴィール ) 何 な の だ 彼ら は まったく !

( 一弥 ) それ を 言う なら あなた だって 相当 に です よ

どう し て この 村 に いる ん です か ? ブロワ 警部

( グレ ヴィール ) ん …

( ヴィクトリカ ) 久 城 ( くじょう ) 君 は 考え なかった の か ね

( 一弥 ) えっ ? ( ヴィクトリカ ) なぜ 罪人 ( つみ び と ) を ―

自ら の 手柄 に なる に も かかわら ず ―

グレ ヴィール が 見逃し た の か

( 一弥 ) 罪人 って ?

( 一弥 ) 罪人 って ?

( ドア が 開く 音 )

( ドア が 開く 音 )

( ドア が 開く 音 )

( ミルドレッド ) う う ~ 飲みすぎ た ~

( ミルドレッド ) う う ~ 飲みすぎ た ~

何 だ もう いい の かい ? 警部 殿

( 一弥 ) えっ ?

( 一弥 ) えっ ?

彼女 が こそこそ 電話 を し て い た 相手 ―

彼女 が こそこそ 電話 を し て い た 相手 ―

それ が グレ ヴィール だった わけ だ

( 一弥 ) えっ ええ ? ( ミルドレッド ) いや あ ~

イカサマ ポーカー で コレ に 捕ま っち まっ て ね

それ を 見逃し て もらう 代わり に 仕事 を しろ って 言わ れ ち まって

( グレ ヴィール ) コレ と は 何 だ !

えっ ! ? その 仕事 って ?

私 を つけ回し 見張り そして グレ ヴィール に 告げる

私 を つけ回し 見張り そして グレ ヴィール に 告げる

( ミルドレッド ) フン

私 を つけ回し 見張り そして グレ ヴィール に 告げる

私 を つけ回し 見張り そして グレ ヴィール に 告げる

( グレ ヴィール ) あっ フン

( グレ ヴィール ) あっ フン

( グレ ヴィール ) あっ フン

それ が 彼女 の 仕事 だ

それ が 彼女 の 仕事 だ

そんな こと より も … ( 一弥 ) あっ

アンブローズ ―

今度 は こちら が 証し を 立てる 手伝い を し て もらう 番 だ

わ … 私 が ! ?

( ヴィクトリカ ) それ に 久 城 君 に も 大役 を やろ う

ぼ … 僕 に ! ?

( ヴィクトリカ ) そう だ 20 年 の 時 を 越え ―

コル デリア ・ ギャロ の 無実 に 証し を 立てる

( 太鼓 の 音 )

( ハー マイ ニア ) は あ … う っ う っ う っ …

( ハー マイ ニア ) あっ あ …

う わ っ う っ …

あっ あ あっ

( 仮面 の 男 ) 見つけ た ぞ 私 を 殺し た 娘 よ

シ … シオドア 様

イヤッ イヤッ

( 仮面 の 男 ) ハー マイ ニア

イヤ よ ! 帰って ! どう か あの世 に 帰って !

( 仮面 の 男 ) 認める の か ? ハー マイ ニア よ

認める 私 が … 私 が あなた を 殺し た !

( 仮面 の 男 ) やっぱり 君 の 推理 どおり だった よ ―

ヴィクトリカ ( ハー マイ ニア ) は っ …

( ハー マイ ニア ) は あっ はっ う う っ …

( 一弥 ) う っ わ っ

う う っ な … なぜ ! ?

確か に 口 に し た あの世 の 言葉 を

だからこそ 先祖 だ と ! シオドア 様 だ と !

あっ あの セリフ は …

( 仮面 の 男 ) 寿 限 無 ( じゅ げ む ) 寿 限 無 五 劫 ( ごこう ) の すり きれ ―

海 砂 利水 魚 ( かい じゃ りす いぎ ょ ) の …

えー っと 僕 の 故郷 の 伝統 的 な おまじない … な の か な

あっ ! ?

( セルジウス ) まさか お前 が

し … 信じ られ ませ ん !

ハー マイ ニア は ちょっと 変わって る けど ―

優しい 人 で … 犯人 だ なんて !

( ヴィクトリカ ) ハト が 飛 ん だ の だ よ

ハト ?

20 年 前 の 事件 が 起こった 書斎 で 彼女 と 私 は 会話 を 交わし た

その 時 窓 の 外 で 白い ハト が 飛び立った の だ

それ を 見 た 時 知恵 の 泉 が 私 に 語りかけ た

これ は のみ の 市 で の ドレスデン 皿 盗難 事件 と ―

同じ 構造 を 持つ 混沌 ( カオス ) だ と

ハト の 動き が 人々 の 視線 を 限定 する ため 使わ れ た よう に ―

20 年 前 の 事件 で は それ が 金貨 に よって 行わ れ た の だ

は あっ

( ヴィクトリカ ) 運命 の 日 あなた は 柱 時計 の 中 で ―

息 を 潜め シオドア を 待って い た

その 場所 は この 村 で は 使わ れ ぬ 金貨 の 隠し 場 所 だった

あなた は シオドア が 通り過ぎ た ところ で 飛び出し た

その 衝撃 で 金貨 が 鮮やか な 残像 と 共に ―

シオドア の 頭上 に 降り注ぐ

とっさに それ を 目 で 追い ―

視線 に よって シオ ドア の 動き は 限定 さ れ た

( ハー マイ ニア ) う う っ !

( 刺す 音 )

( シオドア の 叫び声 )

( シオドア の 叫び声 )

( ヴィクトリカ ) 短 剣 は 彼女 の 体重 の 分 だけ ―

( シオドア の 叫び声 )

( シオドア の 叫び声 )

根元 深く まで 突き刺さった

う う っ あ あっ !

( ヴィクトリカ ) ハー マイ ニア は シオドア を 殺し た 後 で ―

ドア に 鍵 を かけ 再び 柱 時計 の 中 に 隠れ た

誰 か が 死体 を 発見 し 犯人 の 代わり と なって くれる まで

( ドア が 開く 音 ) ( ハー マイ ニア ) はっ

( ヴィクトリカ ) そして ―

選ば れ て しまった 哀れ な 存在 こそ ―

私 の 母 コル デリア だった

あっ

( ハー マイ ニア ) ああ …

( ヴィクトリカ ) セルジウス

あなた は 犯行 時刻 に つい て 言って い た ね

一緒に い た 人 たち の ―

時間 に 関する 証言 は まちまち だった と

( セルジウス ) そう だ

( ヴィクトリカ ) それ は ―

いつも 鳴る 柱 時計 が その 夜 は 鳴ら なかった から で は ?

( セルジウス ) ん ? そう いえ ば …

どう し て 柱 時計 は 鳴ら なかった の ?

ハー マイ ニア が 隠れ て い た から だ よ

柱 時計 と いう 名 の シオ ドア の 金貨 の 隠し 場 所 に ね

ハ … ハー マイ ニア

( 一弥 ) で も 動機 は ?

( ハー マイ ニア ) 未来 … ( 一弥 ) えっ 未来 ?

夏至 祭 の 神 託 だ

( ハー マイ ニア ) そう

私 は 聞い て は いけ ない 未来 を 聞い て しまった の です

子供 らしい 好奇心 で

“ 今 から 20 年 後 ― ”

“ 26 歳 の 時 に お前 は 死ぬ だ ろ う ” と 告げ られ まし た

受け入れ られ なかった

私 は 生き たかった もっと 生き たかった

そんな 絶望 に 塗ら れ た 未来 を 覆す ため に は …

そ … そんな 理由 で お前 は シオドア 様 を

アンブローズ この 者 の 首 を 打ち 落とせ

( アンブローズ ) えっ ! ?

な っ ちょっと 待て いくら 何でも … う っ

ハー マイ ニア は 今年 で 26

シオドア 様 の 予言 どおり この 場 で 死ぬ の だ

う う っ

( セルジウス ) これ で やれ !

あっ あっ ああ …

( アンブローズ ) ハー マイ ニア は 僕 に は 優しい 人 だった

僕 は ハー マイ ニア が 好き だった

僕 は ハー マイ ニア が 好き だった

( ハー マイ ニア ) う う っ う う っ う わ っ

( ハー マイ ニア ) う う っ う う っ う わ っ

( ハー マイ ニア ) う う っ う う っ う わ っ

それ に セルジウス 様 の こと も この 村 の こと も

それ に セルジウス 様 の こと も この 村 の こと も

でも …

くっ

ハー マイ ニア 逃げ て !

( 一弥 ) あっ

( セルジウス ) 追え ! 罪人 は 厄 を 呼ぶ 逃がす な !

う う …

( ガラス が 割れる 音 ) ( 一同 ) あっ

( ヴィクトリカ ) あれ は ! ? ( 一同 ) あっ ?

( 村人 ) 水 を ! ( 村人 ) 燃え 移る ぞ !

( 村人 ) 早く 消化 しろ !

( アンブローズ ) 屋敷 が 火事 に ! ( 一弥 ) 見 て !

ハー マイ ニア が 火 を

ハー マイ ニア !

( 一弥 ) 待って アンブローズ さん

( 一同 の 荒い 息 )

( 一同 ) あ あっ !

ハー マイ ニア !

( ハー マイ ニア ) コル デリア の 娘 ( ヴィクトリカ ) ん っ

やはり お前 は 厄 を なし た

この 村 に … この 私 に !

う お っ

( 一同 ) う う っ …

( 一弥 ) あっ ( アンブローズ ) 橋 が !

外界 と この 村 を つなぐ 唯一 の 道 が !

ハハハハハ …

ハー マイ ニア …

( セルジウス ) 髪 が 乱れ て いる ぞ アンブローズ

( セルジウス ) 髪 が 乱れ て いる ぞ アンブローズ

( アンブローズ ) あっ

( セルジウス ) 髪 が 乱れ て いる ぞ アンブローズ

きちんと 結べ と いつも 言って おる のに

( アンブローズ ) セルジウス 様 それ どころ じゃ ない です

橋 が !

橋 など なく て も 困る まい ( アンブローズ ) えっ ?

わし ら が いる の は この セイ ルーン 王国 だ

外 に 出る 必要 など ない

う っ う う っ

( 一弥 ) 行 こ う ( ヴィクトリカ ) あっ

( 一弥 ) このまま じゃ 橋 が 燃え 落ち ちゃ う よ

( グレ ヴィール ) あっ ああ

くっ

( ハー マイ ニア ) コル デリア の 娘 … その 瞳 …

罪 の 色 …

罪 を 罪 を 罪 を 殺す !

( 一弥 ) う っ あっ

( ハー マイ ニア ) い や ー っ !

罪 を 殺し て この 村 ごと 殺し て ―

そして 私 は 生きる !

( 一弥 ) くっ ( ヴィクトリカ ) あっ 久 城 !

( グレ ヴィール ) お … おい !

( 一弥 ) 警部 !

ヴィクトリカ は 僕 が !

だから 早く …

( 一弥 ) ぐ あっ ( ヴィクトリカ ) 久 城 !

私 は 生きる 26 を 超え て 27 28 …

29 30 31 32 33 34 35 …

36 37 38 39 40 !

36 37 38 39 40 !

( 一弥 ) う う っ ( ヴィクトリカ ) 久 城 !

36 37 38 39 40 !

( ハー マイ ニア ) 41 42 43 44 …

( ハー マイ ニア ) 41 42 43 44 …

( ヴィクトリカ ) 久 城 !

( ヴィクトリカ ) もう よせ 久 城 !

私 の こと は いい !

私 の こと は …

( 一弥 ) よく ない ! ( ヴィクトリカ ) はっ

( 一弥 ) せっかく 君 と 仲直り でき た ん だ

また 絶交 なんか さ れ たら たまらない

あ … 君 この 状況 で どう で も いい こと を …

( 一弥 ) どう でも よく ない !

君 は 僕 の 友達 だ

どう でも よく なんて …

ん っ ない ん だ !

はっ

( 一弥 ) う お ー っ ! ( ヴィクトリカ ) 久 城 !

う っ

う お ー っ !

( もみ合う 声 )

( 一弥 ) う わ あっ

( ハー マイ ニア ) 50 … ( 一弥 ) あっ

51 … 52 … 53 !

くっ

久 城 ! あっ …

( ハー マイ ニア ) 54 … ( アンブローズ ) やめろ ー !

う っ う っ う っ …

あっ あ あっ

ハー マイ ニア !

キャー !

( 衝撃 音 ) ( アンブローズ ) ハー マイ ニア …

( アンブローズ ) う わ っ ( 一弥 ) マズ いっ !

急 ご う !

( せき込み )

( 一弥 ) ハァ ハァ ハァ …

( ヴィクトリカ ) あっ

あ あっ

( 一弥 ) ダメ だ よ ヴィクトリカ

そんなに 慌て たら 大事 な ペンダント が …

大切 な もの は ちゃんと つか ん で おか ない と …

( ヴィクトリカ ) 何 し てる 久 城 ! 上がって こい バカー !

ん …

ヴィクトリ … カ ?

君 手痛く ない の ? 手 真っ赤 だ よ

( ヴィクトリカ ) う う っ う っ う う …

うるさい ! しっかり しろ !

ここ で 諦め たら 永遠 に 絶交 だ ぞ 久 城 !

えっ ?

( ヴィクトリカ ) 一緒に 帰る ん だ

この 間 も 言った ぞ 一緒に …

久 城 …

2 人 が 離れる の は ここ じゃ ない だ ろ う !

あっ

う う っ う う …

( 一弥 ) そう だ

僕 たち が …

フッ

( 一弥 ) ここ じゃ ない

( 一弥 ) う っ …

( 一弥 ) ここ じゃ … ない ん だ

( ロスコー ) 見える か ?

お前 の 罪 が 燃え て 落ち た ぞ

( 馬 の いななき )

( 一弥 ) 火 は 消え た みたい だ ね

彼ら は 元どおり また ひっそり と 暮らし て いく の だ ろ う

でも いい の ?

アンブローズ さん

( アンブローズ ) あ …

僕 は ずっと あの 橋 を 渡り たかった ん です

ブライアン ・ ロスコー に よって 外 の 世界 の こと を 知った 時 から

しかし ふざけ た 村 だった な 確か セイ ルーン と か 抜かし て た が

( ヴィクトリカ ) 実際 の 歴史 に ―

その 多く は 古代 史 に 登場 する 神々 の ごとき 人々

( 一弥 ) えっ ?

その 昔 東 ヨーロッパ の 地 を 制覇 し た 森 の 民

彼ら は 小柄 で 力 も なかった が ―

並外れ た 知力 に よって 外敵 を くだ し て いった

しかし 15 世紀 を 境 に 突然 歴史 から 消え た

彼ら の 名 が セイ ルーン 人 だ

あ あっ

( グレ ヴィール ) フン

( ヴィクトリカ ) どちら に せよ はるか 昔 の こと だ

我々 は 今 を 生き て いる

あっ 今 を ?

フッ そう か

それ なら 生き て い け ます

僕 は … 今 を ―

生き て いく

( グレ ヴィール ) もう 二 度 と 出 られ ない かも しれ ない ぞ

こんな 騒ぎ を 起こ ��� た の だ から な

( ヴィクトリカ ) それ でも 私 は 満足 だ

私 は コル デリア の 無実 を 証明 し た

娘 は 母 の 名誉 を 守ら ね ば なら ない

( グレ ヴィール ) フン ( 一弥 ) あっ

( アンブローズ ) あ そう だ ( 一弥 ) ん ?

不思議 に 思って た ん です が ―

村長 の 神 託 ―

どう し て あなた 方 は 同じ 質問 を さ れ た ん です か ?

えっ ?

( 一弥 ) そう か それ じゃ あれ は ―

背 が 伸びる か どう か を 聞い て た ん じゃ なく て …

ん ?

( 一弥 ) 僕 と …

( ヴィクトリカ ) 何 だ ? ( 一弥 ) えっ

さっき から ジロジロ 見 て

( 汽笛 ) い … いや あ 別に

お っ 来 た ぞ

( 一同 ) あっ

ん … あっ

行 こ う ヴィクトリカ

そう だ な

ん っ ん …

( 一弥 ) おお っ

帰 ろ う

いつも の …

あの 場所 へ

♪ ~

~ ♪

( ヴィクトリカ ) ぐ じゃ っ

( 鼻 を すする 音 )

( ヴィクトリカ ) うーん どう に も 具合 が 悪い の だ

( 鼻 を かむ 音 )

( 一弥 ) あ あっ ヴィクトリカ

僕 の 服 で 鼻 かま ない で よ !


Gosick Episode 8 gosick|episode Gosick Episode 8

( デリク の すすり泣き ) ||すすりなき (Deryk sobbing)

( デリク ) どう し て だ どう し て だ よ Why?!

俺 たち は 散歩 を し て た だけ だ ! おれ|||さんぽ|||||| We were just taking a walk!

なのに … But now...!

( アンブローズ ) 村人 は 普段 森 に は 近づか ない の です |むらびと||ふだん|しげる|||ちかづか||| Villagers don't normally venture near the forest.

セルジウス 様 は それ で 狼 ( おおかみ ) と 間違え … |さま||||おおかみ|||まちがえ That's why Elder Sergius mistook him for a wolf...

( セルジウス ) 私 が 撃った の は 狼 だ |わたくし||うった|||おおかみ| I shot a wolf.

断じて この 男 で は ない だんじて||おとこ||| I'm certain it wasn't this man!

( ヴィクトリカ ) ん ?

( デリク ) ふざける な ( 一弥 ( かず や ) ) デリク さん ! |||かずや|||| Don't give me that crap!

( デリク ) ラウール を 返せ ! ラウール を ラウール を ! |||かえせ|||| Derek!

( ヴィクトリカ ) ふむ

♪ ~

~ ♪

( 一弥 ) 村長 さん 言い張って た ね 自分 は やって ない って かずや|そんちょう||いいはって|||じぶん|||| (The village head insisted that he didn't do it.

( ヴィクトリカ ) 君 は どう 思って る の か ね |きみ|||おもって|||| And what do you think?

あっ えっ ? Oh, what?

絶対 に 違う と 言う の なら 証し を 立て ね ば なり ませ ん ぜったい||ちがう||いう|||しょうし||たて||||| If he insists he didn't do it, he'll have to prove it.

たとえ それ が ― Even if he is Elder Sergius, the dispenser of justice in this village.

この 村 の 正義 を 決める セルジウス 様 で あって も |むら||せいぎ||きめる||さま||| Even Sergius, who decides the justice of this village.

ブライアン ・ ロスコー ぶらいあん| Brian Roscoe

( 一弥 ) えっ それ って 確か 村 に 電気 を 引 い た って いう … かずや||||たしか|むら||でんき||ひ|||| (What? I think that's when they installed electricity in the village...

はい 僕 が 子供 の 頃 ほん の 僅か に 滞在 し た だけ で し た が ― |ぼく||こども||ころ|||わずか||たいざい||||||| Yes, I only stayed for a short time when I was a child, but I'm sure I'd have loved to have seen it.

村 の 外 の こと を いろいろ 教え て くれ た ん です むら||がい|||||おしえ||||| but he taught me many things about life outside the village.

僕 は この 村 を 愛し て い ます が ― ぼく|||むら||あいし|||| I love this village.

彼 の おかげ で 外 の 世界 へ の 興味 が 湧 い て かれ||||がい||せかい|||きょうみ||わ|| But thanks to him, I became interested in the outside world.

でも … However...

( ヴィクトリカ ) それ と 同時に ― |||どうじに However, at the same time, you began to sense the Chaos swirling throughout the village.

この 村 に 渦巻く 混沌 ( カオス ) を も 感じる よう に なった |むら||うずまく|こんとん|かおす|||かんじる||| I also began to sense the chaos swirling around this village.

( アンブローズ ) あっ

その 原因 と なる 欠 片 ( かけら ) たち を 私 は 握って いる |げんいん|||けつ|かた||||わたくし||にぎって| I hold the pieces that cause it.

言語 化 し て やって も いい ぞ げんご|か|||||| And I don't mind putting it into words for you.

えっ ?

それ が 君 の 言う 証し と なる だ ろ う ||きみ||いう|しょうし||||| It's the proof you mentioned.

( ヴィクトリカ ) 聖堂 が 無人 に なる の は この 時間 |せいどう||むじん||||||じかん The church is empty at this hour.

先祖 の 霊 が 通り抜ける と さ れる 今 だけ せんぞ||れい||とおりぬける||||いま| Now is the only time when the ancestral spirits can pass through.

犯人 は この 時間 を 使って 盗み に 来る に 違いない はんにん|||じかん||つかって|ぬすみ||くる||ちがいない No doubt, the culprit is going to use this time to steal.

( アンブローズ ) しかし この 村 に 盗ま れる よう な 価値 の ある もの など |||むら||ぬすま||||かち|||| (But there is nothing of value to be stolen in this village.

人間 と は 飽 く こと の ない 欲望 で 新しい 刺激 を 求める 一方 ― にんげん|||ほう|||||よくぼう||あたらしい|しげき||もとめる|いっぽう On the one hand, humans seek out new stimuli with insatiable desire.

古き 稀 少 価値 を 尊ぶ 奇妙 な 生き物 で も ある ふるき|まれ|しょう|かち||たっとぶ|きみょう||いきもの||| On the other, they're also odd creatures that value old and very rare things.

って こと は 犯人 って … |||はんにん| Then the perpetrator is...

う っ あ あっ

来 た よう だ らい||| ...here, it seems.

( ドア の 開閉 音 ) どあ||かいへい|おと (Door opening/closing sound)

あっ Ah!

あの 人 は … |じん| He's the one?

そう だ 犯人 は … ||はんにん| That's right.

( 扉 が 開く 音 ) ( デリク ) はっ とびら||あく|おと||

( グレ ヴィール ) 犯人 は 君 だ ! デリク ・ バンクス ! ||はんにん||きみ||| You're under arrest...

な … なんで ブロワ 警部 が ! ? |||けいぶ| What... what's with Captain Blower? Why is Captain Blower here?

( デリク ) え いっ この つぼ は 俺 の もの だ ! ||||||おれ|||

価値 の 分から ない ヤツ ら なんか に は 絶対 に 渡さ ない ! かち||わから||やつ|||||ぜったい||わたさ| There's no way I'm handing it over to bumpkins who don't know its value!

ぐ っ わ あっ Whoa!

( 一弥 ) あっ かずや|

( デリク ) う っ う う っ …

( ヴィクトリカ ) 彼ら は 盗っ人 だった |かれら||ぬすっと| (They were thieves.

聖 水 に つぼ を 投げ入れ た と いう の も ― せい|すい||||なげいれ||||| They pretended that throwing the jar into holy water was drunken mischief,

ふざけ た フリ を し て 真贋 ( しん がん ) を 確かめ て い た の だ ||||||しんがん||||たしかめ||||| but they were really confirming its authenticity.

メッキ の 偽物 なら 水 に 浮く めっき||にせもの||すい||うく A mere gold-plated fake would float in the water.

( アンブローズ ) で は 仲間割れ から の 殺人 ? |||なかまわれ|||さつじん And the murders were due to a quarrel amongst themselves?

そう いう こと に なる That's about right.

で … でも 事件 の 直前 ― ||じけん||ちょくぜん B-But right before the incident, Alan was pelted with hazelnuts in the plaza.

アラン さん は 広場 で ハシバミ の 実 を 投げ られ て … |||ひろば||||み||なげ|| Alan was throwing hazelnuts in the square...

それ は デリク の 変装 だった の だ ||||へんそう||| That was Derek in disguise.

ハー マイ ニア と 争った あの 後 ― |まい|にあ||あらそった||あと After the fight with Harminia,

デリク は アラン を 殴る など し て こ ん 倒さ せ 張り ぼ て と 入れ替え た ||||なぐる||||||たおさ||はり||||いれかえ| Derek beat Alan until he was unconscious, wrapped him in paper-mache, and switched him with the dummy.

証拠 が どこ に ある ! しょうこ|||| Where's your proof?!

( ヴィクトリカ ) ここ に ある Right here.

あ あっ

( ヴィクトリカ ) これ は 先ほど 君 が 拘束 さ れ た 際 に ― |||さきほど|きみ||こうそく||||さい| This is what you dropped on the floor a few moments ago, when you were detained.

床 に 落ち た もの だ とこ||おち||| It's what fell on the floor.

そして これ は ラウール が 倒れ た 森 に も 落ち て い た |||||たおれ||しげる|||おち||| And it was also on the ground in the forest, next to Raoul's body.

あっ う っ …

あらかじめ 君 は ― |きみ| You planned ahead of time.

森 で ラウール を 撃ち 殺し た しげる||||うち|ころし| I shot and killed Raoul in the woods.

祭り の 太鼓 それ に 空 砲 の 音 に 紛れ て ね まつり||たいこ|||から|ほう||おと||まぎれ|| You knew the sound would be mistaken for festival drums or a fired blank.

そして 狼 の 声 を 利用 し ― |おおかみ||こえ||りよう| And then you used the wolves' howling to frame Sergius for the murder.

殺人 の 罪 を セルジウス に なすりつける こと に し た さつじん||ざい|||||||| He decided to pin the murder on Sergius.

狼 が ほえ れ ば ここ の 村人 は 発砲 する おおかみ|||||||むらびと||はっぽう| When the wolves howl, the people of this village shoot.

この 村 に 来 て すぐ あなた から 受け た 洗礼 を 思い出し た の だ |むら||らい|||||うけ||せんれい||おもいだし||| He remembered that particular custom from when you showed it to us, right after we arrived.

( セルジウス ) うむ … (Well...

ラウール を 殺し た の は あなた で は ない ||ころし||||||| You didn't kill Raoul.

これ が あなた の 証し だ ||||しょうし| This is your proof.

フン コル デリア の 娘 に 救わ れる と は な ふん||||むすめ||すくわ|||| How could I have been saved by the daughter of Fern Cordelia?

( セルジウス ) 連れ て いけ ( 村人 ) はっ |つれ|||むらびと| Take him away!

( グレ ヴィール ) 待ち たまえ 犯人 を どこ へ ! ? ||まち||はんにん||| H-Hold on there! Where are you taking the prisoner?!

( セルジウス ) この 男 は この 地 で 裁く ||おとこ|||ち||さばく This man will be judged by this land.

( グレ ヴィール ) な っ ! この 村 は ソヴュール 王国 の 国土 |||||むら|||おうこく||こくど What?!

ソヴュール の 法律 と 警察 に 従って もらわ ね ば 困り ます ||ほうりつ||けいさつ||したがって||||こまり| You must obey the Sovereign Law and the police.

( セルジウス ) ここ が ソヴュール だ と ? You say this is Sauville?

クッ フハハハ …

ここ は 村 で は ない ここ は 国 だ ||むら||||||くに| This is no village.

ここ は セイ ルーン 王国 な の だ よ ||せい||おうこく|||| This is the Kingdom of Seyrun.

ん っ セイ ルーン … ||せい| Hey, Seyi, Rune...

( セルジウス ) 私 は 村長 で は なく 国王 な の だ |わたくし||そんちょう||||こくおう||| I'm not the village elder, but the king.

国王 の 言葉 は 絶対 こくおう||ことば||ぜったい And the king's word is absolute.

分かる か ね 君 に わかる|||きみ| Do you understand?

( グレ ヴィール ) う っ (Oh!

( グレ ヴィール ) 何 な の だ 彼ら は まったく ! ||なん||||かれら|| What's with these people?

( 一弥 ) それ を 言う なら あなた だって 相当 に です よ かずや|||いう||||そうとう||| The same thing could be said about you.

どう し て この 村 に いる ん です か ? ブロワ 警部 ||||むら|||||||けいぶ Why are you in this village, Inspector Blois?

( グレ ヴィール ) ん … (Yes...

( ヴィクトリカ ) 久 城 ( くじょう ) 君 は 考え なかった の か ね |ひさ|しろ||きみ||かんがえ|||| Kujō, didn't you think it through?

( 一弥 ) えっ ? ( ヴィクトリカ ) なぜ 罪人 ( つみ び と ) を ― かずや||||ざいにん|||| (What? (Why are you calling Tsutsumi Biito a sinner?

自ら の 手柄 に なる に も かかわら ず ― おのずから||てがら|||||| Despite all the credit he would get for it.

グレ ヴィール が 見逃し た の か |||みのがし||| Greville must have missed it.

( 一弥 ) 罪人 って ? かずや|ざいにん| Criminal?

( 一弥 ) 罪人 って ? かずや|ざいにん|

( ドア が 開く 音 ) どあ||あく|おと (Door opening sound)

( ドア が 開く 音 ) どあ||あく|おと

( ドア が 開く 音 ) どあ||あく|おと

( ミルドレッド ) う う ~ 飲みすぎ た ~ |||のみすぎ| (I drank too much.

( ミルドレッド ) う う ~ 飲みすぎ た ~ |||のみすぎ|

何 だ もう いい の かい ? 警部 殿 なん||||||けいぶ|しんがり What, are you done? Captain.

( 一弥 ) えっ ? かずや| She was talking on the phone to someone.

( 一弥 ) えっ ? かずや|

彼女 が こそこそ 電話 を し て い た 相手 ― かのじょ|||でんわ||||||あいて The person she was sneaking phone calls with.

彼女 が こそこそ 電話 を し て い た 相手 ― かのじょ|||でんわ||||||あいて The person she was sneaking phone calls with.

それ が グレ ヴィール だった わけ だ That's how it was Greville.

( 一弥 ) えっ ええ ? ( ミルドレッド ) いや あ ~ かずや|||||

イカサマ ポーカー で コレ に 捕ま っち まっ て ね |||||つかま|||| Oh, this bloke here caught me cheating at poker.

それ を 見逃し て もらう 代わり に 仕事 を しろ って 言わ れ ち まって ||みのがし|||かわり||しごと||||いわ||| He said he'd let me off the hook if I agreed to work for him.

( グレ ヴィール ) コレ と は 何 だ ! |||||なん| What do you mean by "bloke"?!

えっ ! ? その 仕事 って ? ||しごと| What ! What? What's that job?

私 を つけ回し 見張り そして グレ ヴィール に 告げる わたくし||つけまわし|みはり|||||つげる Following me about, keeping an eye on me, and then reporting to Grevil.

私 を つけ回し 見張り そして グレ ヴィール に 告げる わたくし||つけまわし|みはり|||||つげる

( ミルドレッド ) フン |ふん

私 を つけ回し 見張り そして グレ ヴィール に 告げる わたくし||つけまわし|みはり|||||つげる

私 を つけ回し 見張り そして グレ ヴィール に 告げる わたくし||つけまわし|みはり|||||つげる

( グレ ヴィール ) あっ フン |||ふん

( グレ ヴィール ) あっ フン |||ふん

( グレ ヴィール ) あっ フン |||ふん

それ が 彼女 の 仕事 だ ||かのじょ||しごと| That's her job.

それ が 彼女 の 仕事 だ ||かのじょ||しごと| That's her job.

そんな こと より も … ( 一弥 ) あっ ||||かずや| But more importantly...

アンブローズ ― Ambrose, now it's your turn to help vindicate someone's innocence.

今度 は こちら が 証し を 立てる 手伝い を し て もらう 番 だ こんど||||しょうし||たてる|てつだい|||||ばん| Now it's your turn to help us prove it.

わ … 私 が ! ? |わたくし| M-Me?!

( ヴィクトリカ ) それ に 久 城 君 に も 大役 を やろ う |||ひさ|しろ|きみ|||たいやく||| And Kujō, you've got an important role to play.

ぼ … 僕 に ! ? |ぼく| M-Me?!

( ヴィクトリカ ) そう だ 20 年 の 時 を 越え ― |||とし||じ||こえ That's right.

コル デリア ・ ギャロ の 無実 に 証し を 立てる ||||むじつ||しょうし||たてる ...and prove that Cordelia Gallo was innocent.

( 太鼓 の 音 ) たいこ||おと (drumming)

( ハー マイ ニア ) は あ … う っ う っ う っ … |まい|にあ||||||||

( ハー マイ ニア ) あっ あ … |まい|にあ||

う わ っ う っ …

あっ あ あっ

( 仮面 の 男 ) 見つけ た ぞ 私 を 殺し た 娘 よ かめん||おとこ|みつけ|||わたくし||ころし||むすめ| (MAN IN MASK) There you are, the girl who killed me.

シ … シオドア 様 ||さま Sio Door, Inc.

イヤッ イヤッ No... No!

( 仮面 の 男 ) ハー マイ ニア かめん||おとこ||まい|にあ Harminia...

イヤ よ ! 帰って ! どう か あの世 に 帰って ! いや||かえって|||あのよ||かえって No!

( 仮面 の 男 ) 認める の か ? ハー マイ ニア よ かめん||おとこ|みとめる||||まい|にあ| Do you admit your crime, Harminia?

認める 私 が … 私 が あなた を 殺し た ! みとめる|わたくし||わたくし||||ころし| I admit it!

( 仮面 の 男 ) やっぱり 君 の 推理 どおり だった よ ― かめん||おとこ||きみ||すいり||| Indeed, you were absolutely right...

ヴィクトリカ ( ハー マイ ニア ) は っ … ||まい|にあ|| Victorique!

( ハー マイ ニア ) は あっ はっ う う っ … |まい|にあ||||||

( 一弥 ) う っ わ っ かずや||||

う う っ な … なぜ ! ?

確か に 口 に し た あの世 の 言葉 を たしか||くち||||あのよ||ことば| I'm sure I've uttered the words of the other world.

だからこそ 先祖 だ と ! シオドア 様 だ と ! |せんぞ||||さま|| That's why I thought you were an ancestral spirit... Elder Theodore himself!

あっ あの セリフ は … ||せりふ| Th-Those lines were...

( 仮面 の 男 ) 寿 限 無 ( じゅ げ む ) 寿 限 無 五 劫 ( ごこう ) の すり きれ ― かめん||おとこ|ひさ|げん|む||||ひさ|げん|む|いつ|ごう|||| Jugemu-jugemu Gokonosurikire Kaijarisuigyo-no—

海 砂 利水 魚 ( かい じゃ りす いぎ ょ ) の … うみ|すな|りすい|ぎょ|||||| Sea sand lagoons ...

えー っと 僕 の 故郷 の 伝統 的 な おまじない … な の か な ||ぼく||こきょう||でんとう|てき|||||| Er, in my hometown, those are traditional...

あっ ! ?

( セルジウス ) まさか お前 が ||おまえ| (Don't tell me you're the one...

し … 信じ られ ませ ん ! |しんじ||| I-I don't believe it!

ハー マイ ニア は ちょっと 変わって る けど ― |まい|にあ|||かわって|| Herminia is a bit of an oddball, but...

優しい 人 で … 犯人 だ なんて ! やさしい|じん||はんにん|| but she's a kind person...

( ヴィクトリカ ) ハト が 飛 ん だ の だ よ |はと||と||||| The pigeon flew away.

ハト ? はと Pigeon?

20 年 前 の 事件 が 起こった 書斎 で 彼女 と 私 は 会話 を 交わし た とし|ぜん||じけん||おこった|しょさい||かのじょ||わたくし||かいわ||かわし| She and I had a conversation in the study, where the murder took place 20 years ago.

その 時 窓 の 外 で 白い ハト が 飛び立った の だ |じ|まど||がい||しろい|はと||とびたった|| At that moment, outside the window, a white pigeon took flight.

それ を 見 た 時 知恵 の 泉 が 私 に 語りかけ た ||み||じ|ちえ||いずみ||わたくし||かたりかけ| When I saw it, a fountain of wisdom spoke to me.

これ は のみ の 市 で の ドレスデン 皿 盗難 事件 と ― ||||し||||さら|とうなん|じけん| This Chaos has the same structure as that of the Dresden Plate theft at the flea market.

同じ 構造 を 持つ 混沌 ( カオス ) だ と おなじ|こうぞう||もつ|こんとん|かおす|| Chaos with the same structure.

ハト の 動き が 人々 の 視線 を 限定 する ため 使わ れ た よう に ― はと||うごき||ひとびと||しせん||げんてい|||つかわ|||| There, the movement of the pigeons was used to restrict everyone's line of sight.

20 年 前 の 事件 で は それ が 金貨 に よって 行わ れ た の だ とし|ぜん||じけん|||||きんか|||おこなわ|||| In the crime of 20 years ago, gold coins were used instead.

は あっ

( ヴィクトリカ ) 運命 の 日 あなた は 柱 時計 の 中 で ― |うんめい||ひ|||ちゅう|とけい||なか| On that fateful night, you lay quietly in wait for Theodore, hidden inside the grandfather clock.

息 を 潜め シオドア を 待って い た いき||ひそめ|||まって|| He was hiding, waiting for Theodore.

その 場所 は この 村 で は 使わ れ ぬ 金貨 の 隠し 場 所 だった |ばしょ|||むら|||つかわ|||きんか||かくし|じょう|しょ| That was the place where the gold coins, not used in this village, were hidden.

あなた は シオドア が 通り過ぎ た ところ で 飛び出し た ||||とおりすぎ||||とびだし| When Theodore walked by, you swung open the clock.

その 衝撃 で 金貨 が 鮮やか な 残像 と 共に ― |しょうげき||きんか||あざやか||ざんぞう||ともに The impact of that sent gold coins, and their vivid afterimage, raining down on Theodore's head.

シオドア の 頭上 に 降り注ぐ ||ずじょう||ふりそそぐ It's coming down on Theodore's head.

とっさに それ を 目 で 追い ― |||め||おい I quickly followed it with my eyes.

視線 に よって シオ ドア の 動き は 限定 さ れ た しせん||||どあ||うごき||げんてい||| The movement of the sio-door was limited by the line of sight.

( ハー マイ ニア ) う う っ ! |まい|にあ||| (Herminia) Ugh!

( 刺す 音 ) さす|おと (STINGING)

( シオドア の 叫び声 ) ||さけびごえ Her body weight was enough to plunge the dagger to its hilt into his back.

( シオドア の 叫び声 ) ||さけびごえ

( ヴィクトリカ ) 短 剣 は 彼女 の 体重 の 分 だけ ― |みじか|けん||かのじょ||たいじゅう||ぶん| (The dagger is only for her weight.

( シオドア の 叫び声 ) ||さけびごえ

( シオドア の 叫び声 ) ||さけびごえ

根元 深く まで 突き刺さった ねもと|ふかく||つきささった It went right down to the root, deep down.

う う っ あ あっ !

( ヴィクトリカ ) ハー マイ ニア は シオドア を 殺し た 後 で ― ||まい|にあ||||ころし||あと| After Harminia murdered Theodore, she locked the door,

ドア に 鍵 を かけ 再び 柱 時計 の 中 に 隠れ た どあ||かぎ|||ふたたび|ちゅう|とけい||なか||かくれ| He locked the door and hid again in the pillar clock.

誰 か が 死体 を 発見 し 犯人 の 代わり と なって くれる まで だれ|||したい||はっけん||はんにん||かわり|||| Until someone would discover the body and be blamed for the crime.

( ドア が 開く 音 ) ( ハー マイ ニア ) はっ どあ||あく|おと||まい|にあ|

( ヴィクトリカ ) そして ―

選ば れ て しまった 哀れ な 存在 こそ ― えらば||||あわれ||そんざい| The poor beings who have been chosen...

私 の 母 コル デリア だった わたくし||はは||| ...was my mother, Cordelia.

あっ Ah!

( ハー マイ ニア ) ああ … |まい|にあ| (Hur my nears) Oh...

( ヴィクトリカ ) セルジウス Sergius...

あなた は 犯行 時刻 に つい て 言って い た ね ||はんこう|じこく||||いって||| You mentioned the time of the crime.

一緒に い た 人 たち の ― いっしょに|||じん|| You said that the time differed between your own testimony and that of those with you.

時間 に 関する 証言 は まちまち だった と じかん||かんする|しょうげん|||| Testimonies about the time were mixed.

( セルジウス ) そう だ That's right.

( ヴィクトリカ ) それ は ― Could that be because the normally reliant grandfather clock didn't chime that night?

いつも 鳴る 柱 時計 が その 夜 は 鳴ら なかった から で は ? |なる|ちゅう|とけい|||よ||なら|||| It might be because the pillar clock, which usually rang, did not ring that night.

( セルジウス ) ん ? そう いえ ば … (Hmm? Well, by the way...

どう し て 柱 時計 は 鳴ら なかった の ? |||ちゅう|とけい||なら|| Why didn't the grandfather clock chime?

ハー マイ ニア が 隠れ て い た から だ よ |まい|にあ||かくれ|||||| Because Harminia was hiding inside it.

柱 時計 と いう 名 の シオ ドア の 金貨 の 隠し 場 所 に ね ちゅう|とけい|||な|||どあ||きんか||かくし|じょう|しょ|| Inside the grandfather clock where Theodore hid his gold coins.

ハ … ハー マイ ニア ||まい|にあ H...

( 一弥 ) で も 動機 は ? かずや|||どうき| But what was her motive?

( ハー マイ ニア ) 未来 … ( 一弥 ) えっ 未来 ? |まい|にあ|みらい|かずや||みらい The future...

夏至 祭 の 神 託 だ げし|さい||かみ|たく| The oracle of the midsummer festival.

( ハー マイ ニア ) そう |まい|にあ| That's right.

私 は 聞い て は いけ ない 未来 を 聞い て しまった の です わたくし||ききい|||||みらい||ききい|||| I never should have heard that future.

子供 らしい 好奇心 で こども||こうきしん| All because of childish curiosity...

“ 今 から 20 年 後 ― ” いま||とし|あと I was told that death lay in wait 20 years hence, at age 26.

“ 26 歳 の 時 に お前 は 死ぬ だ ろ う ” と 告げ られ まし た さい||じ||おまえ||しぬ|||||つげ||| He told me, "You will die when you are 26 years old.

受け入れ られ なかった うけいれ|| I couldn't accept it.

私 は 生き たかった もっと 生き たかった わたくし||いき|||いき| I wanted to live...

そんな 絶望 に 塗ら れ た 未来 を 覆す ため に は … |ぜつぼう||ぬら|||みらい||くつがえす||| To reverse that hopeless future, I...

そ … そんな 理由 で お前 は シオドア 様 を ||りゆう||おまえ|||さま| T-That was your reason for murdering Elder Theodore?!

アンブローズ この 者 の 首 を 打ち 落とせ ||もの||くび||うち|おとせ Ambrose!

( アンブローズ ) えっ ! ?

な っ ちょっと 待て いくら 何でも … う っ |||まて||なんでも|| Wait a minute, wait a minute, wait a minute, wait a minute, wait a minute, wait a minute, wait a minute, wait a minute, wait a minute...

ハー マイ ニア は 今年 で 26 |まい|にあ||ことし| Harminia is 26 this year.

シオドア 様 の 予言 どおり この 場 で 死ぬ の だ |さま||よげん|||じょう||しぬ|| Just as Elder Theodore predicted,

う う っ

( セルジウス ) これ で やれ ! Do it with this!

あっ あっ ああ …

( アンブローズ ) ハー マイ ニア は 僕 に は 優しい 人 だった ||まい|にあ||ぼく|||やさしい|じん| (Herminia was kind to me.

僕 は ハー マイ ニア が 好き だった ぼく|||まい|にあ||すき| I loved Harminia...

僕 は ハー マイ ニア が 好き だった ぼく|||まい|にあ||すき|

( ハー マイ ニア ) う う っ う う っ う わ っ |まい|にあ|||||||||

( ハー マイ ニア ) う う っ う う っ う わ っ |まい|にあ||||||||| And Elder Sergius...

( ハー マイ ニア ) う う っ う う っ う わ っ |まい|にあ|||||||||

それ に セルジウス 様 の こと も この 村 の こと も |||さま|||||むら||| And I know about Sergius, and I know about this village.

それ に セルジウス 様 の こと も この 村 の こと も |||さま|||||むら||| And I know about Sergius, and I know about this village.

でも … But...

くっ

ハー マイ ニア 逃げ て ! |まい|にあ|にげ| Harminia! Run!

( 一弥 ) あっ かずや|

( セルジウス ) 追え ! 罪人 は 厄 を 呼ぶ 逃がす な ! |おえ|ざいにん||やく||よぶ|にがす| After her!

う う …

( ガラス が 割れる 音 ) ( 一同 ) あっ がらす||われる|おと|いちどう| (glass shatters) (all clamoring) Ah!

( ヴィクトリカ ) あれ は ! ? ( 一同 ) あっ ? |||いちどう| Over there!

( 村人 ) 水 を ! ( 村人 ) 燃え 移る ぞ ! むらびと|すい||むらびと|もえ|うつる| Bring water!

( 村人 ) 早く 消化 しろ ! むらびと|はやく|しょうか| Hurry up and put it out!

( アンブローズ ) 屋敷 が 火事 に ! ( 一弥 ) 見 て ! |やしき||かじ||かずや|み| The mansion is on fire!

ハー マイ ニア が 火 を |まい|にあ||ひ| Herminia is on fire.

ハー マイ ニア ! |まい|にあ Harminia!

( 一弥 ) 待って アンブローズ さん かずや|まって|| Wait, Ambrose!

( 一同 の 荒い 息 ) いちどう||あらい|いき (All breathing heavily)

( 一同 ) あ あっ ! いちどう||

ハー マイ ニア ! |まい|にあ Harminia!

( ハー マイ ニア ) コル デリア の 娘 ( ヴィクトリカ ) ん っ |まい|にあ||||むすめ||| Cordelia's daughter...

やはり お前 は 厄 を なし た |おまえ||やく||| You brought misfortune...

この 村 に … この 私 に ! |むら|||わたくし| To this village...

う お っ

( 一同 ) う う っ … いちどう|||

( 一弥 ) あっ ( アンブローズ ) 橋 が ! かずや|||きょう|

外界 と この 村 を つなぐ 唯一 の 道 が ! がいかい|||むら|||ゆいいつ||どう| The only road that connects this village to the outside world is...

ハハハハハ …

ハー マイ ニア … |まい|にあ

( セルジウス ) 髪 が 乱れ て いる ぞ アンブローズ |かみ||みだれ|||| Your hair is unkempt, Ambrose.

( セルジウス ) 髪 が 乱れ て いる ぞ アンブローズ |かみ||みだれ||||

( アンブローズ ) あっ

( セルジウス ) 髪 が 乱れ て いる ぞ アンブローズ |かみ||みだれ||||

きちんと 結べ と いつも 言って おる のに |むすべ|||いって|| Even though I'm always telling you to tie it up neatly...

( アンブローズ ) セルジウス 様 それ どころ じゃ ない です ||さま||||| Elder Sergius, we have more pressing concerns!

橋 が ! きょう| The bridge is...

橋 など なく て も 困る まい ( アンブローズ ) えっ ? きょう|||||こまる||| We can do fine without a bridge.

わし ら が いる の は この セイ ルーン 王国 だ |||||||せい||おうこく| All we need is this, the kingdom of Seyrun.

外 に 出る 必要 など ない がい||でる|ひつよう|| There's no need for us to leave.

う っ う う っ

( 一弥 ) 行 こ う ( ヴィクトリカ ) あっ かずや|ぎょう|||| Let's go!

( 一弥 ) このまま じゃ 橋 が 燃え 落ち ちゃ う よ かずや|||きょう||もえ|おち||| The bridge will go down in flames if we do nothing.

( グレ ヴィール ) あっ ああ Yes...

くっ

( ハー マイ ニア ) コル デリア の 娘 … その 瞳 … |まい|にあ||||むすめ||ひとみ Cordelia's daughter...

罪 の 色 … ざい||いろ The color of sin ...

罪 を 罪 を 罪 を 殺す ! ざい||ざい||ざい||ころす Sin...

( 一弥 ) う っ あっ かずや|||

( ハー マイ ニア ) い や ー っ ! |まい|にあ|||-|

罪 を 殺し て この 村 ごと 殺し て ― ざい||ころし|||むら||ころし| I'll wipe out that sin...

そして 私 は 生きる ! |わたくし||いきる And then...

( 一弥 ) くっ ( ヴィクトリカ ) あっ 久 城 ! かずや||||ひさ|しろ (Damn!

( グレ ヴィール ) お … おい ! H-Hey!

( 一弥 ) 警部 ! かずや|けいぶ Inspector!

ヴィクトリカ は 僕 が ! ||ぼく| I'll protect Victorique...

だから 早く … |はやく So hurry up and—

( 一弥 ) ぐ あっ ( ヴィクトリカ ) 久 城 ! かずや||||ひさ|しろ Kujō!

私 は 生きる 26 を 超え て 27 28 … わたくし||いきる||こえ| I'm going to live...

29 30 31 32 33 34 35 … 29!

36 37 38 39 40 ! 36...

36 37 38 39 40 ! 38...

( 一弥 ) う う っ ( ヴィクトリカ ) 久 城 ! かずや|||||ひさ|しろ

36 37 38 39 40 ! 40!

( ハー マイ ニア ) 41 42 43 44 … |まい|にあ 41...

( ハー マイ ニア ) 41 42 43 44 … |まい|にあ Kujō!

( ヴィクトリカ ) 久 城 ! |ひさ|しろ

( ヴィクトリカ ) もう よせ 久 城 ! |||ひさ|しろ That's enough, Kujō!

私 の こと は いい ! わたくし|||| Don't worry about me!

私 の こと は … わたくし||| Don't worry about—

( 一弥 ) よく ない ! ( ヴィクトリカ ) はっ かずや|||| I do worry!

( 一弥 ) せっかく 君 と 仲直り でき た ん だ かずや||きみ||なかなおり|||| After we finally patched things up...

また 絶交 なんか さ れ たら たまらない |ぜっこう||||| Being apart again would just be too unbearable!

あ … 君 この 状況 で どう で も いい こと を … |きみ||じょうきょう||||||| You know, I don't know what you're talking about in this situation.

( 一弥 ) どう でも よく ない ! かずや|||| It's not silly!

君 は 僕 の 友達 だ きみ||ぼく||ともだち| You're my friend.

どう でも よく なんて … There's nothing silly...

ん っ ない ん だ ! ...about it!

はっ

( 一弥 ) う お ー っ ! ( ヴィクトリカ ) 久 城 ! かずや|||-|||ひさ|しろ (Oh! (Hisashiro!

う っ

う お ー っ ! ||-|

( もみ合う 声 ) もみあう|こえ

( 一弥 ) う わ あっ かずや|||

( ハー マイ ニア ) 50 … ( 一弥 ) あっ |まい|にあ|かずや| 50...

51 … 52 … 53 ! 51... 52...

くっ

久 城 ! あっ … ひさ|しろ| Kujō!

( ハー マイ ニア ) 54 … ( アンブローズ ) やめろ ー ! |まい|にあ|||- Stop it!

う っ う っ う っ …

あっ あ あっ

ハー マイ ニア ! |まい|にあ Harminia!

キャー !

( 衝撃 音 ) ( アンブローズ ) ハー マイ ニア … しょうげき|おと|||まい|にあ Harminia...

( アンブローズ ) う わ っ ( 一弥 ) マズ いっ ! ||||かずや|| Oh no!

急 ご う ! きゅう|| Let's hurry!

( せき込み ) せきこみ (End of endotracheal cough)

( 一弥 ) ハァ ハァ ハァ … かずや|||

( ヴィクトリカ ) あっ

あ あっ

( 一弥 ) ダメ だ よ ヴィクトリカ かずや|だめ||| Don't, Victorique...

そんなに 慌て たら 大事 な ペンダント が … |あわて||だいじ||ぺんだんと| If you panic like that,

大切 な もの は ちゃんと つか ん で おか ない と … たいせつ|||||||||| You've really got to hold on to...

( ヴィクトリカ ) 何 し てる 久 城 ! 上がって こい バカー ! |なん|||ひさ|しろ|あがって|| What are you doing, Kujō?!

ん …

ヴィクトリ … カ ? Victorique...?

君 手痛く ない の ? 手 真っ赤 だ よ きみ|ていたく|||て|まっか|| Doesn't your hand hurt?

( ヴィクトリカ ) う う っ う っ う う … (Uh-uh...

うるさい ! しっかり しろ ! Shut up!

ここ で 諦め たら 永遠 に 絶交 だ ぞ 久 城 ! ||あきらめ||えいえん||ぜっこう|||ひさ|しろ If you give up here, we'll be apart forever, Kujō!

えっ ?

( ヴィクトリカ ) 一緒に 帰る ん だ |いっしょに|かえる|| We're going home together.

この 間 も 言った ぞ 一緒に … |あいだ||いった||いっしょに I told you the other day, we're going to...

久 城 … ひさ|しろ Kujō...

2 人 が 離れる の は ここ じゃ ない だ ろ う ! じん||はなれる|||||||| This isn't where we're supposed to split up!

あっ Ah!

う う っ う う …

( 一弥 ) そう だ かずや|| That's right.

僕 たち が … ぼく|| This isn't where...

フッ hah (derisively)

( 一弥 ) ここ じゃ ない かずや||| ...we part.

( 一弥 ) う っ … かずや||

( 一弥 ) ここ じゃ … ない ん だ かずや||||| Not here...

( ロスコー ) 見える か ? |みえる| Can you see it?

お前 の 罪 が 燃え て 落ち た ぞ おまえ||ざい||もえ||おち|| Your sin went down in flames...

( 馬 の いななき ) うま|| (Whinnying horses.)

( 一弥 ) 火 は 消え た みたい だ ね かずや|ひ||きえ|||| It looks like the fire is out, huh?

彼ら は 元どおり また ひっそり と 暮らし て いく の だ ろ う かれら||もとどおり||||くらし|||||| They'll probably go back to living the quiet life now.

でも いい の ? But are you sure about this, Ambrose?

アンブローズ さん Ms. Ambrose

( アンブローズ ) あ …

僕 は ずっと あの 橋 を 渡り たかった ん です ぼく||||きょう||わたり||| I've always wanted to cross that bridge.

ブライアン ・ ロスコー に よって 外 の 世界 の こと を 知った 時 から ぶらいあん||||がい||せかい||||しった|じ| Ever since Brian Roscoe told me about the outside world...

しかし ふざけ た 村 だった な 確か セイ ルーン と か 抜かし て た が |||むら|||たしか|せい||||ぬかし||| Anyway, it was a foolish village.

( ヴィクトリカ ) 実際 の 歴史 に ― |じっさい||れきし| Actually...

その 多く は 古代 史 に 登場 する 神々 の ごとき 人々 |おおく||こだい|し||とうじょう||かみがみ|||ひとびと ...there are many ancient historical accounts that talk about people who were like gods.

( 一弥 ) えっ ? かずや|

その 昔 東 ヨーロッパ の 地 を 制覇 し た 森 の 民 |むかし|ひがし|よーろっぱ||ち||せいは|||しげる||たみ In those days, forest tribes conquered the lands of Eastern Europe.

彼ら は 小柄 で 力 も なかった が ― かれら||こがら||ちから||| They had neither height nor physical strength,

並外れ た 知力 に よって 外敵 を くだ し て いった なみはずれ||ちりょく|||がいてき||||| but because of their exceptional intelligence,

しかし 15 世紀 を 境 に 突然 歴史 から 消え た |せいき||さかい||とつぜん|れきし||きえ| However, near the end of the 15th century, they suddenly disappeared from history.

彼ら の 名 が セイ ルーン 人 だ かれら||な||せい||じん| Their name was the Seyrun.

あ あっ Ah!

( グレ ヴィール ) フン ||ふん

( ヴィクトリカ ) どちら に せよ はるか 昔 の こと だ |||||むかし||| Either way, that was a long time ago.

我々 は 今 を 生き て いる われわれ||いま||いき|| We are living in the now.

あっ 今 を ? |いま|

フッ そう か Hoo. Okay.

それ なら 生き て い け ます ||いき|||| In that case, I can live on.

僕 は … 今 を ― ぼく||いま| I...

生き て いく いき|| ...in the moment.

( グレ ヴィール ) もう 二 度 と 出 られ ない かも しれ ない ぞ |||ふた|たび||だ|||||| You may never be let out again.

こんな 騒ぎ を 起こ ��� た の だ から な |さわぎ||おこ||||| Not after causing this uproar.

( ヴィクトリカ ) それ でも 私 は 満足 だ |||わたくし||まんぞく| Even so, I'm satisfied.

私 は コル デリア の 無実 を 証明 し た わたくし|||||むじつ||しょうめい|| I proved that Cordelia was innocent.

娘 は 母 の 名誉 を 守ら ね ば なら ない むすめ||はは||めいよ||まもら|||| A daughter must protect her mother's honor.

( グレ ヴィール ) フン ( 一弥 ) あっ ||ふん|かずや|

( アンブローズ ) あ そう だ ( 一弥 ) ん ? ||||かずや| (Oh, that's right.

不思議 に 思って た ん です が ― ふしぎ||おもって|||| I've always wondered about that.

村長 の 神 託 ― そんちょう||かみ|たく When the village elder spoke as the oracle, why did you two ask him the same question?

どう し て あなた 方 は 同じ 質問 を さ れ た ん です か ? ||||かた||おなじ|しつもん||||||| How could you ask the same question?

えっ ?

( 一弥 ) そう か それ じゃ あれ は ― かずや|||||| I see...

背 が 伸びる か どう か を 聞い て た ん じゃ なく て … せ||のびる|||||ききい|||||| She didn't ask whether she would get taller or not...

ん ?

( 一弥 ) 僕 と … かずや|ぼく| ...but whether we...

( ヴィクトリカ ) 何 だ ? ( 一弥 ) えっ |なん||かずや| What?!

さっき から ジロジロ 見 て ||じろじろ|み| You've been staring at me for a while now.

( 汽笛 ) い … いや あ 別に きてき||||べつに (No, not really.

お っ 来 た ぞ ||らい|| Oh, here it comes.

( 一同 ) あっ いちどう| (Ah!

ん … あっ

行 こ う ヴィクトリカ ぎょう||| Let's go, Victorique.

そう だ な Yes...

ん っ ん …

( 一弥 ) おお っ かずや||

帰 ろ う かえ|| Let's go home.

いつも の … Back to... our usual place...

あの 場所 へ |ばしょ| Go to the place.

♪ ~ Loneliness

~ ♪

( ヴィクトリカ ) ぐ じゃ っ (Gujie!

( 鼻 を すする 音 ) はな|||おと (sniffing sound)

( ヴィクトリカ ) うーん どう に も 具合 が 悪い の だ |||||ぐあい||わるい|| (I'm not feeling well.

( 鼻 を かむ 音 ) はな|||おと Victorique!

( 一弥 ) あ あっ ヴィクトリカ かずや||| (Oh, Victorica.

僕 の 服 で 鼻 かま ない で よ ! ぼく||ふく||はな|||| Don't blow your nose on my clothes!