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ゴシック (Gosick), Gosick Episode 13

Gosick Episode 13

( 鐘 の 音 )

( アブリル ) ガイコツ ~ !

( 一弥 ( かず や ) ) う っ … う が ああ !

あ あ ~ !

♪ ~

~ ♪

( 鐘 の 音 )

( 鐘 の 音 )

( アブリル ) フフッ

( 鐘 の 音 )

( 鐘 の 音 )

久 城 ( くじょう ) 君 ったら ホント に 怖がり な ん だ から

( 鐘 の 音 )

( 鐘 の 音 )

( 一弥 ) 違う よ

アブリル が 僕 の 首 を 絞め た り する から ―

驚 い た だけ だ よ

( アブリル ) は いはい

「 黒き 塔 の 幻想 」 面白かった な あ ~

僕 は 半分 寝 て た けど

でも 黒き 塔 に 潜む 仮面 の 怪人 …

似 た 話 を どこ か で 聞い た よう な 気 が する の よ ねえ

あの 時計 塔 も どこ か で 見 た よう な … う ~ ん

( 子供 たち の 歌声 )

( 子供 たち の 歌声 )

( 一弥 ) エヘヘ … ん ?

( 子供 たち の 歌声 )

( 子供 たち の 歌声 )

( アブリル ) ん ?

( 子供 たち の 歌声 )

( 子供 たち の 歌声 )

( 子供 たち の 歌声 )

( 一弥 ) アハッ ( アブリル ) ウフフ

( 子供 たち の 歌声 )

( 子供 たち の 歌声 )

( 子供 たち ) わ ~ !

( 一弥 の 鼻歌 )

今日 で 夏 休み も 終わり か

( 一弥 ) あっ そう いえ ば アブリル ( アブリル ) ん ?

夏 休み は 最後 の 日 まで おばあ さん の 所 に いる って ―

言って なかった っけ ?

えっ ! ?

どう し て 予定 より 早く 帰って き た の ?

う … どう し て って …

決まって る じゃ ない

私 が い ない 間 に ヴィクトリカ さん と …

そんな の って …

え ? 何 ?

( アブリル ) べ … 別に 何となく ね

( 一弥 ) そう 僕 用事 が ある から 少し 急ぎ たい ん だ けど

あ … 図書 館 に 行く の ! ?

えっ ?

あっ な … 何でも ない

… って ああ ! そう だ ! ( 一弥 ) う へ っ ! ?

何 ?

思い出し た !

行 こ 久 城 君 !

( 一弥 ) わ あ ! ちょ … ちょっと !

( 一弥 ) ハァ ハァ ハァ …

何 だ よ ? 急に …

( アブリル ) あれ 見 て ! ( 一弥 ) ん ?

ああ !

( 鐘 の 音 )

( アブリル ) ね ? 映画 と そっくり でしょ ?

( 一弥 ) うん どう いう こと だ ろ う ?

( アブリル ) 何 か の 呪い かしら ?

( 一弥 ) いや 違う と 思う

( アブリル ) ん ?

う ~ ん … 入れ ない の か な ?

みたい だ ね じゃあ 僕 …

ダメ !

え ?

あっ え … え えっ と …

え い っ !

ほら 開 い た よ ハハハ …

( 一弥 ) ホント に いい の か なあ ?

( アブリル ) 久 城 君 ったら ―

私 が 帰って き た のに 毎日 毎日 図書 館 に 通って …

ヴィクト リカ さん って そんなに かわいい の か な ?

私 だって たぶん う ~ ん …

( 一弥 ) ん ? 何 か 言った ?

冒険 冒険 !

ん ? ん ~ …

( アブリル ) 鏡 に 映って いる 私 って ―

心 の 目 で 美化 し た 姿 ?

実は 久 城 君 の 目 に は す っ ごく 地味 に 映って たり し て ?

イヤ ! そんな の って !

あっ あ あ ~ っ !

( 一弥 ) う っ !

大丈夫 ?

ごめん

やっぱり もう 帰 ろ う よ 僕 …

( アブリル ) まだ ダメ ! ( 一弥 ) え ?

( アブリル ) あ だって … そう !

映画 と そっくり って こと は ―

あの 錬金術 師 の 部屋 も ある かも しれ ない

探し て み ま しょ !

そんな の ある わけ …

( アブリル ) イタタ …

( アブリル ) あっ ( 一弥 ) あった …

( 一弥 ) これ って …

( アブリル ) 思い出し た !

錬金術 師 リヴァイアサン !

そ っか 学校 の 怪談 だった ん だ

錬金術 師 リヴァイアサン ?

うん 20 年 か 30 年 くらい 前 に 実在 し て い た 仮面 の 錬金術 師 で ―

この 時計 塔 に 工房 を 造って い た ん です って

王妃 様 に 気 に 入ら れ て ―

政治 に も 口出し する よう に なった そう よ

でも その 力 を 王様 に 恐れ られ て …

ところが 体中 に 毒 矢 を 受け て も 死な なく て ―

どこ か に 逃げ て しまった の

彼 は 不老 不 死 だった の

だから 仮面 と ローブ で ―

老い ない 体 を 隠し て い た の だ と うわさ さ れ て …

それ 以来 時計 塔 に は 怪人 が 潜 ん で い て ―

夜な夜な はいかい を 繰り返し て いる と …

キャー !

なるほど

その 怪談 を 知って いる 人 が あの 映画 を 作った って こと だ ね

ええ ? それ じゃあ つま ん な ー い

真実 と は 得てして そう いう もん だ よ

お 目当て の 部屋 も 見つけ た し さあ 帰 ろ う

( アブリル ) 久 城 君 !

まだ 何 か … ん ?

( 足音 )

( 足音 )

( 足音 )

あ … あの 音

( 足音 )

( 足音 )

( 一弥 ) ん ?

( 足音 )

( 足音 )

( 一弥 ) う … ( アブリル ) は …

( 足音 )

( 女性 ) う う う …

( アブリル ) キャア ! ( 一弥 ) う わ あ !

( セシル ) もう イヤ ~ !

何にも 見え ない から 今 の うち に 消え て ~ !

( 一弥 ) セシル 先生 ?

セシル 先生 何だか 変 だった

ここ は 生徒 は 立ち入り 禁止 だ から !

近づ い たら ―

め ~ っ ! です から ね !

( アブリル ) あんな に ムキ に なって …

やっぱり あの 時計 塔 に は 何 か ある の よ

ねえ 久 城 君 …

あれ ? 久 城 君 ?

久 城 く ~ ん !

あ …

図書 館 に 行っちゃ っ た ん だ …

は ぁ …

ち ぇっ ! デート の つもり だった のに

だって 映画 に 誘う って そう いう こと でしょ ?

一 番 かわいく 見える 服 着 て ―

おしゃれ し て 張り切って き た のに …

隣 で グウ グウ 眠って る ん だ もん

久 城 君 の バカ ~ !

( ヴィクトリカ ) 退屈 だ

今日 は 遅い な …

まったく 私 が こんなに 退屈 し て いる と いう のに

一体 何 を し て いる の だ ?

あの ならず者 … あっ

ああ … あ ああ …

あ ~ っ !

は ぁ …

アイタッ !

う う う … 痛い ぞ

ん ?

ん ん っ !

あっ !

ん …

“ いつ の 日 か この 本 を 手 に 取り し 者 へ ”

( リヴァイアサン ) “ 1899 年 リヴァイアサン 記す ”

リヴァイアサン ? あの 錬金術 師 か

この 本 は 君 の か ね ?

飛び出す メモワール と は ふざけ た 男 だ

( リヴァイアサン ) “ 我 は 錬金術 師 で ある ”

“ 神秘 の 力 に よって ― ”

“ 無から 有 を 作り出す こと に 成功 し た の で ある ”

“ この 本 を 手 に し た 未来 の 汝 ( なんじ ) よ 驚 い た か ね ? ”

( ヴィクトリカ ) 不愉快 な 男 だ な

( リヴァイアサン ) “ 未来 の 汝 よ ”

“ 汝 は 男 か ? 女 か ? 大人 か ? 子供 か ? ”

“ 構わ ぬ 我 の 謎 は 見破 れ まい から だ ”

“ 汝 悔しい か ね ? ”

な … 何 を 言って いる の だ ?

私 に 見破 れ ない こと など ない !

( リヴァイアサン ) “ 我 は 愚者 なり ”

“ 汝 愚者 の 代弁 者 と なり て 我 が 秘密 を 暴け ”

私 に 命令 する な ! この 無礼 者 め !

( 足音 ) ( 一弥 ) ヴィクトリカ !

ハァ ハァ ハァ …

あっ ヴィクトリカ

君 が 喜び そう な 面白い 話 が …

君 映画 に 行った の か ね ? 誰 か に 誘わ れ て

え ? どう し て 分かる の ?

胸元 に 映画 の 半 券 が の ぞい て いる

タイトル から し て 君 の 好み と も 思え ん

そう な ん だ アブリル に 誘わ れ て ね

そう か … 行った の か

そんな こと より ねえ リヴァイアサン って 錬金術 師 …

知って る ?

( 一弥 ) で ね 急に クラクラ し たり 変 な 気分 に なったり し た ん だ

リヴァイアサン は まだ 生き て いる ―

なんて うわさ も ある らしい けど 本当 か な ?

錬金術 師 と は ―

物質 を 別 の 物質 に 変化 さ せる すべ を 研究 する 者 の こと だ

その 多く は 金 ―

不老 不 死 ―

人造 人間 ホムンクルス

それ ら を “ 賢 者 の 石 ” と 呼ば れる 物質 を 使い ―

作る と さ れ て い た

賢 者 の 石 ?

力 ある 錬金術 師 が 持って い た と 言わ れ ―

一説 に よる と ザクロ の 実 の よう な ―

濃厚 な 赤色 を し て い た と さ れ て いる

( 一弥 ) へ え ~

( ヴィクトリカ ) だ が 錬金術 など 所詮 詐欺 の よう な も の

錬金術 師 を かたる 者 も 信じ て 騒ぐ 者 も ―

バカ だ ! 大 バカ 者 だ !

( 一弥 ) ヴィ … ヴィクトリカ ?

( ゾフィ ) 新 学期 だ し 力 つけ ない と ね

は … は あ

ところで 昨日 一緒に い た イイ 男 って 誰 ?

友達 が 街 で 見かけ た って 言う の よ

黒 髪 で 黒い 瞳 の 東洋 人 の 男 が 赤毛 の イイ 男 と 歩 い て た って

東洋 人 と 赤毛 の 男 ?

誰 な の ? ねえ 教え て よ

それ 僕 じゃ あり ませ ん よ

それ 僕 じゃ あり ませ ん よ

( ゾフィ ) ん ?

昨日 は ずっと 同級 生 と 一緒 で し た し

本当 ?

あ ~ あ せっかく だ から ―

イイ 男 紹介 し て もら お う と 思った のに …

残念 で し た

( 一弥 ) 僕 以外 の 東洋 人 か …

あっ

ん ! 黒 髪 の 東洋 人 ?

あっ !

( ウォン ) う … う う …

う う う …

( 一弥 ) どう し た ん �� す か ! ?

( ウォン ) う っ ああ …

あっ

れ … 錬金術 師 …

リヴァ イア … サン …

ああ …

あっ … ああ …

( 足音 ) ( 一弥 ) ん ?

( セシル ) ん ?

わ あ ~

誰 だ ろ う ?

( グレ ヴィール ) おはよう 久 城 君

あっ おはよう ございます …

て すみません どなた です か ?

は ぁ …

私 だ よ 気づき たまえ !

( 一弥 ) わ あ ~ ! ( セシル ) ま あ ~ !

( 一弥 ) け … 警部 !

た … 確か に その 服装 は …

か … 髪形 変え た ん です か ? すごく まとも に 見え ます

朝 早かった から セット が 間に合わ なかった の だ

ああ セット が …

ふん !

サラサラ し て いる

( グレ ヴィール ) 放って おい て くれ た まえ !

で 現場 は ?

あっ 2 階 の 奥 の ぜんまい の 部屋 です

( グレ ヴィール ) よし 行く ぞ

ああ 何だか 花 の 香り が …

( グレ ヴィール ) シャンプー の 匂い だ !

( グレ ヴィール ) 昨夜 ―

よそ者 の 男 が 2 人 村 に 来 た

1 人 は 東洋 人 1 人 は 赤毛 の 男

その 東洋 人 に 違い ある まい

赤毛 の 男 は 宿屋 に い た

今 部下 が 連れ て こちら に 向かって いる

( 足音 )

( 一弥 ) ハァ ハァ ハァ …

ヴィクトリカ

わ っ !

( ヴィクトリカ ) う ~

イッタ ~ !

遅い ぞ

ご … ごめん

で 何 だ ね ?

え ? ああ 実は ね …

( ヴィクトリカ ) 時計 塔 紫色 の アザ 錬金術 師 …

う ~ む …

警部 まだ かな ? いつも なら すぐ 来る のに …

( ヴィクトリカ ) 愚か な 男 め ( 一弥 ) ん ?

愚か って 警部 が ?

( ヴィクトリカ ) う うん

じゃあ 僕 ?

( ヴィクトリカ ) う うん

じゃあ 誰 ?

リヴァイアサン だ

は ?

( ヴィクトリカ ) 久 城 !

私 は 彼 の 挑戦 を 受ける

リヴァイアサン の 謎 を 解き ヤツ め の 殺人 を 止め て み せる

ど … どう いう こと ?

今朝 の 殺人 が ―

20 年 以上 前 に 死 ん だ 錬金術 師 の 仕業 だって いう の ?

( ヴィクトリカ ) 謎 は 恐らく 難解 だ

だが 私 に は 知恵 の 泉 が ある

彼 が 残し た 混沌 ( カオス ) の 欠 片 ( かけら ) を 再 構成 し ―

必ずや 愚者 の 代弁 者 と な ろ う !

事件 を 解決 する って こと ? あっ

ああ … どこ へ 行く の ?

( ヴィクトリカ ) 下界 だ ( 一弥 ) 下界 ?

図書 館 を 出る の ? 君 が ?

じゃあ 僕 も

あっ …

え ?

( ヴィクトリカ ) 君 は 階段 を 使い たまえ

( 一弥 ) 一緒に 下りる 時 ぐらい いい じゃ ない か !

( ヴィクトリカ ) 私 は 君 が 私 の ため に ―

ゼェゼェ ハァ ハァ 苦しみ もも を だ る ー くし ながら ―

えっ ちら お っち ら 階段 を 上り 下り する 姿 が …

( つば を 飲み込む 音 )

大好き な の だ よ !

( 一弥 ) 何 だ よ それ ~ !

は ぁ …

まったく !

ん ?

これ ヴィクトリカ が 読 ん で た …

わ っ ! 何 これ ?

ん ?

“ 我 の 謎 は 見破 れ まい から だ 汝 悔しい か ね ? ”

そう か それ で あんな に ムキ に なって …

“ 1899 年 冬 ”

“ 世紀 末 の 最後 の 1 年 を 向か えよ う と する この 冬 ”

( リヴァイアサン ) “ 我 リヴァイアサン は 記す ”

“ 我 は その 昔 名 も なき 旅人 だった ”

“ 旅 の 途中 我 は ある もの を 手 に 入れ た ”

“ 賢 者 の 石 を … ”

“ その 力 に よって 悠久 の 時 を 漂う 命 を … ”

( 鐘 の 音 )

( リヴァイアサン ) “ 1897 年 の 冬 ”

“ 我 は 気まぐれ から 旅人 の 生活 を 捨て た ”

“ 賢 者 の 石 で 作り出し た もの ― ”

“ それ は 紛れ も なく 金 で あった ”

“ 我 の 名 は 国 中 に 広まった ”

“ そして ソヴュール 王妃 ココ ・ ローズ より ― ”

“ 王宮 に 来 て ほしい と の 書状 が 来 た ”

“ その 直後 … ”

“ 男 の 名 は マス グレーブ 男爵 ”

“ 国王 ルパート ・ ド ・ ジレ の 使い で あった ”

( マス グレーブ ) 貴 様 は 詐欺 師 か ?

( リヴァイアサン ) 汝 と 同様 に

( マス グレーブ ) む むっ

( イアン ) アハハ ハハハ

( イアン ) 父 も 国王 も ―

あなた が 詐欺 師 で は と 疑って いる の です

捜せ ! 捜し出す ん だ !

( イアン ) “ 王妃 様 は 世間知らず だ から ― ”

“ だまさ れ て しまう の で は ない か ” って

( リヴァイアサン ) 汝 も そう 思って いる の か ?

( リヴァイアサン ) “ マス グレーブ の 息子 イアン は 無邪気 に 我 を 信じ ― ”

“ 無邪気 に 錬金術 を 信じ て い た ”

“ 男爵 は 工房 内 を 隅々 まで 調べ 金 が ない こと を 確認 し ― ”

“ そして 我 に 向かい 言った ”

金 が 出る まで 何 年 経 と う と も ―

外 に 出る こと は 許さ ぬ

( リヴァイアサン ) 3 日 で 十 分

( どよめき )

( リヴァイアサン ) “ そして 3 日 後 … ”

( 一同 ) おお …

わ あ ~ !

一体 どう やった の だ ?

ここ は 他 に 出口 は ない 周り も 囲 ん で い た

この 詐欺 師 め 一体 どう やった の だ ! ?

( リヴァイアサン ) 王妃 に 会わ せる の だ

な っ …

( リヴァイアサン ) 我 が 王妃 を 救って 差し上げる

( リヴァイアサン ) 国王 ならびに 王妃 様 ―

我 は あなた 方 へ の 忠誠 の 印 と し て ―

この 何 の 色 に も 染まって い ない 白い バラ を ―

お 二 人 を 祝福 する 色 青い バラ に 変え て みせ ま しょ う

そんな こと が できる わけ が ない !

青い バラ は 決して 存在 し ない の だ !

( リヴァイアサン ) 錬金術 に 不可能 は あり ませ ぬ

バ … バカ な !

( ルパート ) ああ …

( ココ ) ああ !

ああ 私 の 錬金術 師 よ

( リヴァイアサン ) “ 我 は 国 の ため 金 を 作り 続け た ”

“ 王妃 に は 永遠 の 若 さ と 美し さ を 約束 し た ”

“ 我 は 政治 に 対し 意見 も 求め られ 述べる よう に なった ”

“ だが … ”

( ルパート ) お前 は 何者 だ ? 目的 は 何 だ ?

その 仮面 の 下 に 隠さ れ た もの は 一体 何 な の だ ! ?

( リヴァイアサン ) “ この 仮面 を 剥がれ て は 我 の 終わり ”

“ 1899 年 冬 ”

“ 我 は 罪 の 重 さ に 耐え き れ なく なって いる ”

“ 我 の 罪 は 国王 を だまし た こと で も なく ― ”

“ 王妃 を 手玉 に 取った こと で も なく ― ”

“ ただ 無垢 ( むく ) な 魂 を … ”

“ イアン を … ”

“ 殺害 し た こと ”

( 走る 足音 )

( ヴィクトリカ の 荒い 息 )

( ヴィクトリカ の 荒い 息 )

“ 未来 の 汝 よ ”

“ 汝 は 男 か ? 女 か ? 大人 か ? 子供 か ? ”

“ 構わ ぬ 我 を 救え ”

“ 罪 の 重 さ に 我 は 耐え られ ぬ ”

“ もし 我 が 死ぬ 時 が 来 た と すれ ば ― ”

“ イアン が 死 ん だ 時計 塔 を 永久 に さまよう こと で あ ろ う ”

“ そして 我 は 殺し 続ける ”

“ 我 の 魂 は 永久 に 殺人 者 と し て ここ を さまよい 続ける の で ある ”

あっ !

( グレ ヴィール ) 今朝 は どこ に い た ?

( ロスコー ) ずっと 宿 に い た

宿 の 主人 が 証明 し て くれる よ

何 を し に この 村 に ?

( ロスコー ) ウォン … 連れ の 方 は 何 か 別 の 目的 が あった よう だ が ―

俺 は 知ら ない な

君 の 目的 は ?

( ロスコー ) フッ …

怪物 を 捜し に ね

モンス トル ・ シャルマン を

♪ ~

~ ♪

( ヴィクトリカ ) 何という 愚か な

屁 ( へ ) こき いもり の 肩 を 持つ なんて …

この 屁 もれ 死に 神 め ~ !

( 一弥 ) へ … 屁 もれ ?


Gosick Episode 13 gosick|episode

( 鐘 の 音 ) かね||おと

( アブリル ) ガイコツ ~ ! Skeleton!

( 一弥 ( かず や ) ) う っ … う が ああ ! かずや||||||| (Ugh... ugh..!

あ あ ~ ! Ah~!

♪ ~

~ ♪

( 鐘 の 音 ) かね||おと

( 鐘 の 音 ) かね||おと

( アブリル ) フフッ (Avril) Huh.

( 鐘 の 音 ) かね||おと Kujō, you really are a scaredy-cat!

( 鐘 の 音 ) かね||おと

久 城 ( くじょう ) 君 ったら ホント に 怖がり な ん だ から ひさ|しろ||きみ||ほんと||こわがり|||| You're really a scaredy-cat, Kujo.

( 鐘 の 音 ) かね||おと I'm not!

( 鐘 の 音 ) かね||おと

( 一弥 ) 違う よ かずや|ちがう|

アブリル が 僕 の 首 を 絞め た り する から ― ||ぼく||くび||しめ|||| I was just surprised when you started to strangle me.

驚 い た だけ だ よ おどろ||||| I was just surprised.

( アブリル ) は いはい Whatever you say.

「 黒き 塔 の 幻想 」 面白かった な あ ~ くろき|とう||げんそう|おもしろかった|| Illusion of the Dark Tower...

僕 は 半分 寝 て た けど ぼく||はんぶん|ね||| Actually, I slept through half of it.

でも 黒き 塔 に 潜む 仮面 の 怪人 … |くろき|とう||ひそむ|かめん||かいじん But that masked mystery man lurking in the dark tower...

似 た 話 を どこ か で 聞い た よう な 気 が する の よ ねえ に||はなし|||||ききい||||き||||| His character sounds like something I heard from another story.

あの 時計 塔 も どこ か で 見 た よう な … う ~ ん |とけい|とう|||||み||||| That clock tower looks like something I've seen somewhere... hmmm...

( 子供 たち の 歌声 ) こども|||うたごえ The hens chirp!

( 子供 たち の 歌声 ) こども|||うたごえ

( 一弥 ) エヘヘ … ん ? かずや||

( 子供 たち の 歌声 ) こども|||うたごえ

( 子供 たち の 歌声 ) こども|||うたごえ

( アブリル ) ん ?

( 子供 たち の 歌声 ) こども|||うたごえ Until it's time, even in dreams!

( 子供 たち の 歌声 ) こども|||うたごえ Walk, walk I say!

( 子供 たち の 歌声 ) こども|||うたごえ

( 一弥 ) アハッ ( アブリル ) ウフフ かずや|||

( 子供 たち の 歌声 ) こども|||うたごえ

( 子供 たち の 歌声 ) こども|||うたごえ Walk, walk, and we're finally there!

( 子供 たち ) わ ~ ! こども||

( 一弥 の 鼻歌 ) かずや||はなうた

今日 で 夏 休み も 終わり か きょう||なつ|やすみ||おわり| Today's the last day of summer vacation.

( 一弥 ) あっ そう いえ ば アブリル ( アブリル ) ん ? かずや||||||| Oh, that reminds me, Avril.

夏 休み は 最後 の 日 まで おばあ さん の 所 に いる って ― なつ|やすみ||さいご||ひ|||||しょ||| Didn't you say you'd be at your grandmother's house until the last day of vacation?

言って なかった っけ ? いって|| Didn't I tell you?

えっ ! ?

どう し て 予定 より 早く 帰って き た の ? |||よてい||はやく|かえって||| Why did you come back earlier than planned?

う … どう し て って … I don't know how...

決まって る じゃ ない きまって||| Isn't it obvious?

私 が い ない 間 に ヴィクトリカ さん と … わたくし||||あいだ|||| While I'm away, you and Victorique might...

そんな の って … I can't allow that!

え ? 何 ? |なん What's that?

( アブリル ) べ … 別に 何となく ね ||べつに|なんとなく| N-No special reason. I just felt like it!

( 一弥 ) そう 僕 用事 が ある から 少し 急ぎ たい ん だ けど かずや||ぼく|ようじ||||すこし|いそぎ|||| Oh.

あ … 図書 館 に 行く の ! ? |としょ|かん||いく| Are you going to the library?!

えっ ?

あっ な … 何でも ない ||なんでも|

… って ああ ! そう だ ! ( 一弥 ) う へ っ ! ? ||||かずや||| Oh..! That's right! (Huh! ?

何 ? なん What?

思い出し た ! おもいだし| I just remembered!

行 こ 久 城 君 ! ぎょう||ひさ|しろ|きみ

( 一弥 ) わ あ ! ちょ … ちょっと ! かずや|||| W-Wait!

( 一弥 ) ハァ ハァ ハァ … かずや|||

何 だ よ ? 急に … なん|||きゅうに What's gotten into you?!

( アブリル ) あれ 見 て ! ( 一弥 ) ん ? ||み||かずや| Look at that!

ああ !

( 鐘 の 音 ) かね||おと

( アブリル ) ね ? 映画 と そっくり でしょ ? ||えいが||| See? It's just like the one in the movie!

( 一弥 ) うん どう いう こと だ ろ う ? かずや||||||| Yeah, but what about it?

( アブリル ) 何 か の 呪い かしら ? |なん|||まじない| Maybe it's cursed!

( 一弥 ) いや 違う と 思う かずや||ちがう||おもう Nah, I doubt it.

( アブリル ) ん ?

う ~ ん … 入れ ない の か な ? ||いれ|||| Hmmm... can't you get in?

みたい だ ね じゃあ 僕 … ||||ぼく Seems that way.

ダメ ! だめ No!

え ? What?

あっ え … え えっ と … Uh... uh... uh...

え い っ !

ほら 開 い た よ ハハハ … |ひらき|||| Here it is. It's open. Ha-ha-ha...

( 一弥 ) ホント に いい の か なあ ? かずや|ほんと||||| I don't know about this...

( アブリル ) 久 城 君 ったら ― |ひさ|しろ|きみ| Even after I come back early, Kujō still goes to the library every single day...

私 が 帰って き た のに 毎日 毎日 図書 館 に 通って … わたくし||かえって||||まいにち|まいにち|としょ|かん||かよって

ヴィクト リカ さん って そんなに かわいい の か な ? |りか||||||| Is Victorique really that cute?

私 だって たぶん う ~ ん … わたくし|||| I'm not bad either... I think...

( 一弥 ) ん ? 何 か 言った ? かずや||なん||いった Did you say something?

冒険 冒険 ! ぼうけん|ぼうけん This is an adventure!

ん ? ん ~ …

( アブリル ) 鏡 に 映って いる 私 って ― |きよう||うつって||わたくし| Do I simply idealize myself when I look in the mirror?

心 の 目 で 美化 し た 姿 ? こころ||め||びか|||すがた Beautified by the mind's eye?

実は 久 城 君 の 目 に は す っ ごく 地味 に 映って たり し て ? じつは|ひさ|しろ|きみ||め||||||じみ||うつって||| What if Kujō sees me as an incredibly homely girl?

イヤ ! そんな の って ! いや||| No! I couldn't bear that!

あっ あ あ ~ っ !

( 一弥 ) う っ ! かずや||

大丈夫 ? だいじょうぶ Are you all right?

ごめん S-Sorry!

やっぱり もう 帰 ろ う よ 僕 … ||かえ||||ぼく I think we should head back. I...

( アブリル ) まだ ダメ ! ( 一弥 ) え ? ||だめ|かずや| I'm not done yet!

( アブリル ) あ だって … そう !

映画 と そっくり って こと は ― えいが||||| Since this place is just like what was in the movie, maybe there's an alchemist's lab in here too!

あの 錬金術 師 の 部屋 も ある かも しれ ない |れんきんじゅつ|し||へや||||| Maybe the alchemist's room is in there too.

探し て み ま しょ ! さがし|||| Let's look for it!

そんな の ある わけ … There's no way...

( アブリル ) イタタ …

( アブリル ) あっ ( 一弥 ) あった … ||かずや|

( 一弥 ) これ って … かずや|| What is this?

( アブリル ) 思い出し た ! |おもいだし| I remember!

錬金術 師 リヴァイアサン ! れんきんじゅつ|し| “Leviathan the Alchemist”!

そ っか 学校 の 怪談 だった ん だ ||がっこう||かいだん||| It's a ghost story from school!

錬金術 師 リヴァイアサン ? れんきんじゅつ|し| Leviathan... the Alchemist?

うん 20 年 か 30 年 くらい 前 に 実在 し て い た 仮面 の 錬金術 師 で ― |とし||とし||ぜん||じつざい|||||かめん||れんきんじゅつ|し| Yeah. He was a masked alchemist who actually lived 20 or 30 years ago.

この 時計 塔 に 工房 を 造って い た ん です って |とけい|とう||こうぼう||つくって||||| They say he built a workshop in this clock tower.

王妃 様 に 気 に 入ら れ て ― おうひ|さま||き||はいら|| The queen favored him to the point where he could meddle in politics.

政治 に も 口出し する よう に なった そう よ せいじ|||くちだし|||||| I hear he's even started meddling in politics.

でも その 力 を 王様 に 恐れ られ て … ||ちから||おうさま||おそれ|| But the king was afraid of his power...

ところが 体中 に 毒 矢 を 受け て も 死な なく て ― |たいちゅう||どく|や||うけ|||しな|| And despite being riddled with a flurry of poisoned arrows, the alchemist escaped.

どこ か に 逃げ て しまった の |||にげ||| He ran away somewhere.

彼 は 不老 不 死 だった の かれ||ふろう|ふ|し|| You see, he was immortal.

だから 仮面 と ローブ で ― |かめん||| He used a mask and robe to hide his ageless body, or so the story goes...

老い ない 体 を 隠し て い た の だ と うわさ さ れ て … おい||からだ||かくし|||||||||| Rumor has it that he was hiding his ageless body...

それ 以来 時計 塔 に は 怪人 が 潜 ん で い て ― |いらい|とけい|とう|||かいじん||ひそ|||| Ever since then, a mysterious figure has been spotted lurking within this very tower,

夜な夜な はいかい を 繰り返し て いる と … よなよな|||くりかえし||| wandering endlessly night after night...

キャー !

なるほど I see, so the movie was made by someone who knows the story.

その 怪談 を 知って いる 人 が あの 映画 を 作った って こと だ ね |かいだん||しって||じん|||えいが||つくった|||| So someone who knew the ghost story made the movie.

ええ ? それ じゃあ つま ん な ー い ||||||-| What? That'd be so boring!

真実 と は 得てして そう いう もん だ よ しんじつ|||えてして||||| Often, the truth is as boring as it seems.

お 目当て の 部屋 も 見つけ た し さあ 帰 ろ う |めあて||へや||みつけ||||かえ|| Now that we've found the room you were looking for, let's go back.

( アブリル ) 久 城 君 ! |ひさ|しろ|きみ Kujō!

まだ 何 か … ん ? |なん|| There's something else?

( 足音 ) あしおと

( 足音 ) あしおと Th-That noise!

( 足音 ) あしおと

あ … あの 音 ||おと

( 足音 ) あしおと

( 足音 ) あしおと

( 一弥 ) ん ? かずや|

( 足音 ) あしおと

( 足音 ) あしおと

( 一弥 ) う … ( アブリル ) は … かずや|||

( 足音 ) あしおと

( 女性 ) う う う … じょせい|||

( アブリル ) キャア ! ( 一弥 ) う わ あ ! ||かずや|||

( セシル ) もう イヤ ~ ! ||いや I can't take it any more!

何にも 見え ない から 今 の うち に 消え て ~ ! なんにも|みえ|||いま||||きえ| I can't see anything, so vanish now!

( 一弥 ) セシル 先生 ? かずや||せんせい Ms. Cecil?

セシル 先生 何だか 変 だった |せんせい|なんだか|へん| Ms. Cecil was acting kind of weird.

ここ は 生徒 は 立ち入り 禁止 だ から ! ||せいと||たちいり|きんし|| Students are forbidden from entering here!

近づ い たら ― ちかづ|| If you even come close to here,

め ~ っ ! です から ね ! I'll bawl you out...

( アブリル ) あんな に ムキ に なって … I've never seen her so serious...

やっぱり あの 時計 塔 に は 何 か ある の よ ||とけい|とう|||なん|||| There must be something in that clock tower.

ねえ 久 城 君 … |ひさ|しろ|きみ

あれ ? 久 城 君 ? |ひさ|しろ|きみ Huh?

久 城 く ~ ん ! ひさ|しろ|| Kujō!

あ …

図書 館 に 行っちゃ っ た ん だ … としょ|かん||おこなっちゃ|||| He ran off to the library.

は ぁ …

ち ぇっ ! デート の つもり だった のに ||でーと|||| Darn it! This was supposed to be a date!

だって 映画 に 誘う って そう いう こと でしょ ? |えいが||さそう||||| I mean, isn't inviting somebody to a movie exactly that?

一 番 かわいく 見える 服 着 て ― ひと|ばん||みえる|ふく|ちゃく| I wore my cutest dress, tried to look my best, and was all raring to go...

おしゃれ し て 張り切って き た のに … |||はりきって||| I was all dressed up and ready to go, but ...

隣 で グウ グウ 眠って る ん だ もん となり||ぐう|ぐう|ねむって|||| But there he was, next to me, sleeping like a log!

久 城 君 の バカ ~ ! ひさ|しろ|きみ||ばか Kujō, you idiot!

( ヴィクトリカ ) 退屈 だ |たいくつ| I'm bored.

今日 は 遅い な … きょう||おそい| He's late today.

まったく 私 が こんなに 退屈 し て いる と いう のに |わたくし|||たいくつ|||||| I'm so bored, and yet, I'm still here.

一体 何 を し て いる の だ ? いったい|なん|||||| What the devil is that good-for-nothing up to?!

あの ならず者 … あっ |ならずもの| That rascal... oh.

ああ … あ ああ …

あ ~ っ !

は ぁ …

アイタッ ! Ow!

う う う … 痛い ぞ |||いたい|

ん ?

ん ん っ !

あっ !

ん …

“ いつ の 日 か この 本 を 手 に 取り し 者 へ ” ||ひ|||ほん||て||とり||もの| You, who have picked up this tome on this day...

( リヴァイアサン ) “ 1899 年 リヴァイアサン 記す ” |とし||しるす Know that it was written by Leviathan in the year 1899.

リヴァイアサン ? あの 錬金術 師 か ||れんきんじゅつ|し| Leviathan? The alchemist?

この 本 は 君 の か ね ? |ほん||きみ||| This is your book?

飛び出す メモワール と は ふざけ た 男 だ とびだす||||||おとこ| You must be a fool to have a pop-up book as your memoir.

( リヴァイアサン ) “ 我 は 錬金術 師 で ある ” |われ||れんきんじゅつ|し|| I am an alchemist.

“ 神秘 の 力 に よって ― ” しんぴ||ちから|| With my occult powers, I have successfully created something out of nothing.

“ 無から 有 を 作り出す こと に 成功 し た の で ある ” なから|ゆう||つくりだす|||せいこう||||| "We have succeeded in creating something out of nothing."

“ この 本 を 手 に し た 未来 の 汝 ( なんじ ) よ 驚 い た か ね ? ” |ほん||て||||みらい||なんじ|||おどろ|||| You, who have acquired this volume in the future, must be surprised.

( ヴィクトリカ ) 不愉快 な 男 だ な |ふゆかい||おとこ|| He's unpleasant as well.

( リヴァイアサン ) “ 未来 の 汝 よ ” |みらい||なんじ| You of the future. Are you a man?

“ 汝 は 男 か ? 女 か ? 大人 か ? 子供 か ? ” なんじ||おとこ||おんな||おとな||こども| Are you a man or a woman? Female? Adult? Child? "

“ 構わ ぬ 我 の 謎 は 見破 れ まい から だ ” かまわ||われ||なぞ||みやぶ|||| It matters not.

“ 汝 悔しい か ね ? ” なんじ|くやしい|| Are you chagrined?

な … 何 を 言って いる の だ ? |なん||いって||| W-What are you talking about?!

私 に 見破 れ ない こと など ない ! わたくし||みやぶ||||| There's nothing I can't get to the bottom of!

( リヴァイアサン ) “ 我 は 愚者 なり ” |われ||ぐしゃ| I am a fool.

“ 汝 愚者 の 代弁 者 と なり て 我 が 秘密 を 暴け ” なんじ|ぐしゃ||だいべん|もの||||われ||ひみつ||あばけ You, become the spokesperson of a fool, and expose my secret!

私 に 命令 する な ! この 無礼 者 め ! わたくし||めいれい||||ぶれい|もの| Don't order me around!

( 足音 ) ( 一弥 ) ヴィクトリカ ! あしおと|かずや|

ハァ ハァ ハァ …

あっ ヴィクトリカ Oh, Victorica.

君 が 喜び そう な 面白い 話 が … きみ||よろこび|||おもしろい|はなし| I have an interesting story that might please you...

君 映画 に 行った の か ね ? 誰 か に 誘わ れ て きみ|えいが||おこなった||||だれ|||さそわ|| Did you go to the movies? Someone asked me to go.

え ? どう し て 分かる の ? ||||わかる| What? How do you know?

胸元 に 映画 の 半 券 が の ぞい て いる むなもと||えいが||はん|けん||||| I can see the ticket stub in your chest pocket.

タイトル から し て 君 の 好み と も 思え ん たいとる||||きみ||よしみ|||おもえ| Going by the title, I don't think it was your cup of tea.

そう な ん だ アブリル に 誘わ れ て ね ||||||さそわ||| You're right.

そう か … 行った の か ||おこなった|| I see.

そんな こと より ねえ リヴァイアサン って 錬金術 師 … ||||||れんきんじゅつ|し Anyway, have you heard of Leviathan...

知って る ? しって| ...the Alchemist?

( 一弥 ) で ね 急に クラクラ し たり 変 な 気分 に なったり し た ん だ かずや|||きゅうに||||へん||きぶん|||||| So then, I suddenly felt dizzy and a weird sensation came over me.

リヴァイアサン は まだ 生き て いる ― |||いき|| There seems to be a rumor that Leviathan is still alive...

なんて うわさ も ある らしい けど 本当 か な ? ||||||ほんとう|| There's a rumor that it's true.

錬金術 師 と は ― れんきんじゅつ|し|| An alchemist is someone who studies the art of transforming one material into another.

物質 を 別 の 物質 に 変化 さ せる すべ を 研究 する 者 の こと だ ぶっしつ||べつ||ぶっしつ||へんか|||||けんきゅう||もの||| A person who studies how to change one substance into another.

その 多く は 金 ― |おおく||きむ The most common goals are gold,

不老 不 死 ― ふろう|ふ|し immortality,

人造 人間 ホムンクルス じんぞう|にんげん| Artificial Human Homunculus

それ ら を “ 賢 者 の 石 ” と 呼ば れる 物質 を 使い ― |||かしこ|もの||いし||よば||ぶっしつ||つかい They're created by using a substance called the Philosopher's Stone.

作る と さ れ て い た つくる|||||| The company was supposed to create a

賢 者 の 石 ? かしこ|もの||いし The Philosopher's Stone?

力 ある 錬金術 師 が 持って い た と 言わ れ ― ちから||れんきんじゅつ|し||もって||||いわ| It's said that powerful alchemists possessed the stone,

一説 に よる と ザクロ の 実 の よう な ― いっせつ||||ざくろ||み||| One theory is that they are like pomegranate seeds.

濃厚 な 赤色 を し て い た と さ れ て いる のうこう||あかいろ|||||||||| It is believed to have been a deep red color.

( 一弥 ) へ え ~ かずや||

( ヴィクトリカ ) だ が 錬金術 など 所詮 詐欺 の よう な も の |||れんきんじゅつ||しょせん|さぎ||||| However, alchemy and the like is all a bunch of claptrap.

錬金術 師 を かたる 者 も 信じ て 騒ぐ 者 も ― れんきんじゅつ|し|||もの||しんじ||さわぐ|もの| Those who talk about alchemists, believe in them, or make a fuss about them...

バカ だ ! 大 バカ 者 だ ! ばか||だい|ばか|もの| ...are all idiots!

( 一弥 ) ヴィ … ヴィクトリカ ? かずや|| V-Victorique?

( ゾフィ ) 新 学期 だ し 力 つけ ない と ね |しん|がっき|||ちから|||| It's the new term after all,

は … は あ S-Sure...

ところで 昨日 一緒に い た イイ 男 って 誰 ? |きのう|いっしょに||||おとこ||だれ By the way, who was that handsome man you were with yesterday?

友達 が 街 で 見かけ た って 言う の よ ともだち||がい||みかけ|||いう|| My friend said she saw him in town.

黒 髪 で 黒い 瞳 の 東洋 人 の 男 が 赤毛 の イイ 男 と 歩 い て た って くろ|かみ||くろい|ひとみ||とうよう|じん||おとこ||あかげ|||おとこ||ふ|||| She said an Oriental man with black hair and eyes was walking with a handsome red-haired man.

東洋 人 と 赤毛 の 男 ? とうよう|じん||あかげ||おとこ An Oriental man and a red-haired man?

誰 な の ? ねえ 教え て よ だれ||||おしえ|| Who was he? Come on, tell me!

それ 僕 じゃ あり ませ ん よ |ぼく||||| That wasn't me.

それ 僕 じゃ あり ませ ん よ |ぼく|||||

( ゾフィ ) ん ?

昨日 は ずっと 同級 生 と 一緒 で し た し きのう|||どうきゅう|せい||いっしょ|||| I was with a classmate all day.

本当 ? ほんとう Really?

あ ~ あ せっかく だ から ― Oh, well, since we're here...

イイ 男 紹介 し て もら お う と 思った のに … |おとこ|しょうかい|||||||おもった| I was going to ask you to introduce me to some hot guys, but...

残念 で し た ざんねん||| I'm sorry to disappoint you.

( 一弥 ) 僕 以外 の 東洋 人 か … かずや|ぼく|いがい||とうよう|じん| Another Oriental here...?

あっ

ん ! 黒 髪 の 東洋 人 ? |くろ|かみ||とうよう|じん What is it? An Asian with black hair?

あっ !

( ウォン ) う … う う …

う う う …

( 一弥 ) どう し た ん �� す か ! ? かずや|||||| (What's wrong with you! What's wrong?

( ウォン ) う っ ああ … (Oh...

あっ

れ … 錬金術 師 … |れんきんじゅつ|し Th-The alchemist...

リヴァ イア … サン … Levia... than...

ああ …

あっ … ああ …

( 足音 ) ( 一弥 ) ん ? あしおと|かずや|

( セシル ) ん ?

わ あ ~

誰 だ ろ う ? だれ||| Who's that?

( グレ ヴィール ) おはよう 久 城 君 |||ひさ|しろ|きみ Good morning, Kujō.

あっ おはよう ございます … Good morning, sir.

て すみません どなた です か ? Um... excuse me.

は ぁ …

私 だ よ 気づき たまえ ! わたくし|||きづき| It's me.

( 一弥 ) わ あ ~ ! ( セシル ) ま あ ~ ! かずや||||| (Wow~! (Wow~!

( 一弥 ) け … 警部 ! かずや||けいぶ I-Inspector!

た … 確か に その 服装 は … |たしか|||ふくそう| But... you're right, the way you're dressed...

か … 髪形 変え た ん です か ? すごく まとも に 見え ます |かみがた|かえ||||||||みえ| Y-You changed your hairstyle?

朝 早かった から セット が 間に合わ なかった の だ あさ|はやかった||せっと||まにあわ||| I had to leave early this morning, so I didn't have time to set it!

ああ セット が … |せっと| Oh, you set it...

ふん ! Hmph!

サラサラ し て いる さらさら||| It's silky...

( グレ ヴィール ) 放って おい て くれ た まえ ! ||はなって||||| Give me a break!

で 現場 は ? |げんば| So, where's the body?

あっ 2 階 の 奥 の ぜんまい の 部屋 です |かい||おく||||へや| Oh, it's in the Zenmai room at the back of the second floor.

( グレ ヴィール ) よし 行く ぞ |||いく| Very well, let's go.

ああ 何だか 花 の 香り が … |なんだか|か||かおり| Ahh, I smell the scent of flowers...

( グレ ヴィール ) シャンプー の 匂い だ ! ||しゃんぷー||におい|

( グレ ヴィール ) 昨夜 ― ||さくや (Greville, last night.

よそ者 の 男 が 2 人 村 に 来 た よそもの||おとこ||じん|むら||らい| Two strangers came to the village.

1 人 は 東洋 人 1 人 は 赤毛 の 男 じん||とうよう|じん|じん||あかげ||おとこ One was Oriental, the other had red hair.

その 東洋 人 に 違い ある まい |とうよう|じん||ちがい|| This is the Oriental, no doubts about it.

赤毛 の 男 は 宿屋 に い た あかげ||おとこ||やどや||| The red-haired man was at an inn.

今 部下 が 連れ て こちら に 向かって いる いま|ぶか||つれ||||むかって| My men are on their way with them right now.

( 足音 ) あしおと

( 一弥 ) ハァ ハァ ハァ … かずや|||

ヴィクトリカ Victorique!

わ っ !

( ヴィクトリカ ) う ~

イッタ ~ ! Ow!

遅い ぞ おそい| You're late.

ご … ごめん I-I'm sorry.

で 何 だ ね ? |なん|| So what is it?

え ? ああ 実は ね … ||じつは|

( ヴィクトリカ ) 時計 塔 紫色 の アザ 錬金術 師 … |とけい|とう|むらさきいろ|||れんきんじゅつ|し A clock tower...

う ~ む …

警部 まだ かな ? いつも なら すぐ 来る のに … けいぶ||||||くる| I wonder what's taking the inspector so long.

( ヴィクトリカ ) 愚か な 男 め ( 一弥 ) ん ? |おろか||おとこ||かずや| Foolish man...

愚か って 警部 が ? おろか||けいぶ| Foolish... You mean the inspector?

( ヴィクトリカ ) う うん

じゃあ 僕 ? |ぼく Then... me?

( ヴィクトリカ ) う うん (Uh-huh.

じゃあ 誰 ? |だれ Then who?

リヴァイアサン だ Leviathan.

は ? Kujō!

( ヴィクトリカ ) 久 城 ! |ひさ|しろ (Hisashiro!

私 は 彼 の 挑戦 を 受ける わたくし||かれ||ちょうせん||うける I accept his challenge.

リヴァイアサン の 謎 を 解き ヤツ め の 殺人 を 止め て み せる ||なぞ||とき|やつ|||さつじん||とどめ||| I'll unravel his mystery and stop him from murdering again!

ど … どう いう こと ? W-What are you talking about?

今朝 の 殺人 が ― けさ||さつじん| You're saying the murder this morning was the work of an alchemist who died over 20 years ago?

20 年 以上 前 に 死 ん だ 錬金術 師 の 仕業 だって いう の ? とし|いじょう|ぜん||し|||れんきんじゅつ|し||しわざ||| Are you saying that this is the work of an alchemist who died more than 20 years ago?

( ヴィクトリカ ) 謎 は 恐らく 難解 だ |なぞ||おそらく|なんかい| This enigma is a difficult one.

だが 私 に は 知恵 の 泉 が ある |わたくし|||ちえ||いずみ|| But I have the wellspring of wisdom.

彼 が 残し た 混沌 ( カオス ) の 欠 片 ( かけら ) を 再 構成 し ― かれ||のこし||こんとん|かおす||けつ|かた|||さい|こうせい| I'll reconstruct the fragments of Chaos that remain,

必ずや 愚者 の 代弁 者 と な ろ う ! かならずや|ぐしゃ||だいべん|もの|||| and become a fool's spokesperson!

事件 を 解決 する って こと ? あっ じけん||かいけつ|||| Meaning you'll solve the case?

ああ … どこ へ 行く の ? |||いく|

( ヴィクトリカ ) 下界 だ ( 一弥 ) 下界 ? |げかい||かずや|げかい Outside.

図書 館 を 出る の ? 君 が ? としょ|かん||でる||きみ| You're leaving the library?

じゃあ 僕 も |ぼく| I'll go with you!

あっ …

え ?

( ヴィクトリカ ) 君 は 階段 を 使い たまえ |きみ||かいだん||つかい| You use the stairs.

( 一弥 ) 一緒に 下りる 時 ぐらい いい じゃ ない か ! かずや|いっしょに|おりる|じ||||| Why can't I use this when I'm with you?!

( ヴィクトリカ ) 私 は 君 が 私 の ため に ― |わたくし||きみ||わたくし||| Seeing you huffing and puffing in agony,

ゼェゼェ ハァ ハァ 苦しみ もも を だ る ー くし ながら ― |||くるしみ|||||-|| I'm going to be a little bit tired, and I'm going to be a little bit tired, and I'm going to be a little bit tired, and I'm going to be a little bit tired.

えっ ちら お っち ら 階段 を 上り 下り する 姿 が … |||||かいだん||のぼり|くだり||すがた| I saw people going up and down the stairs from here, there, and everywhere.

( つば を 飲み込む 音 ) ||のみこむ|おと

大好き な の だ よ ! だいすき|||| ...is one of my greatest pleasures!

( 一弥 ) 何 だ よ それ ~ ! かずや|なん||| What was that for?!

は ぁ …

まったく ! For crying out loud!

ん ?

これ ヴィクトリカ が 読 ん で た … |||よ||| Victorique was reading this...

わ っ ! 何 これ ? ||なん| What's this?

ん ?

“ 我 の 謎 は 見破 れ まい から だ 汝 悔しい か ね ? ” われ||なぞ||みやぶ|||||なんじ|くやしい|| “My mystery is impossible to solve. Are you chagrined?”

そう か それ で あんな に ムキ に なって … I see. So that's what set her off...

“ 1899 年 冬 ” とし|ふゆ Winter, 1899...

“ 世紀 末 の 最後 の 1 年 を 向か えよ う と する この 冬 ” せいき|すえ||さいご||とし||むか||||||ふゆ It is winter, and I, Leviathan, am about to greet the final year of this century.

( リヴァイアサン ) “ 我 リヴァイアサン は 記す ” |われ|||しるす (I, Leviathan, write.

“ 我 は その 昔 名 も なき 旅人 だった ” われ|||むかし|な|||たびびと| Long ago, I was a nameless traveler.

“ 旅 の 途中 我 は ある もの を 手 に 入れ た ” たび||とちゅう|われ|||||て||いれ| During my journey, I procured a certain item.

“ 賢 者 の 石 を … ” かしこ|もの||いし| The Philosopher's Stone.

“ その 力 に よって 悠久 の 時 を 漂う 命 を … ” |ちから|||ゆうきゅう||じ||ただよう|いのち| Its power gave me eternal time and a life forever adrift.

( 鐘 の 音 ) かね||おと

( リヴァイアサン ) “ 1897 年 の 冬 ” |とし||ふゆ In the winter of 1897, I gave up the life of a traveler on a whim.

“ 我 は 気まぐれ から 旅人 の 生活 を 捨て た ” われ||きまぐれ||たびびと||せいかつ||すて| I left the life of a traveler on a whim.

“ 賢 者 の 石 で 作り出し た もの ― ” かしこ|もの||いし||つくりだし|| I put the Philosopher's Stone to work...

“ それ は 紛れ も なく 金 で あった ” ||まぎれ|||きむ|| ...and produced an abundance of genuine gold.

“ 我 の 名 は 国 中 に 広まった ” われ||な||くに|なか||ひろまった My name spread throughout the country.

“ そして ソヴュール 王妃 ココ ・ ローズ より ― ” ||おうひ||| And then...

“ 王宮 に 来 て ほしい と の 書状 が 来 た ” おうきゅう||らい|||||しょじょう||らい| "I have received a letter from the royal court inviting me to visit them.

“ その 直後 … ” |ちょくご Directly afterwards...

“ 男 の 名 は マス グレーブ 男爵 ” おとこ||な||ます||だんしゃく The baron's name was Musgrave.

“ 国王 ルパート ・ ド ・ ジレ の 使い で あった ” こくおう|||||つかい|| He was the messenger for King Rupert de Gille.

( マス グレーブ ) 貴 様 は 詐欺 師 か ? ます||とうと|さま||さぎ|し| Are you a swindler?

( リヴァイアサン ) 汝 と 同様 に |なんじ||どうよう| No different from you...

( マス グレーブ ) む むっ ます|||

( イアン ) アハハ ハハハ

( イアン ) 父 も 国王 も ― |ちち||こくおう| My father and the king both suspect you of being a swindler.

あなた が 詐欺 師 で は と 疑って いる の です ||さぎ|し||||うたがって||| We suspect you of being a fraud.

捜せ ! 捜し出す ん だ ! さがせ|さがしだす|| Find it! It's in here somewhere!

( イアン ) “ 王妃 様 は 世間知らず だ から ― ” |おうひ|さま||せけんしらず|| They say that the queen is naïve and therefore easily tricked.

“ だまさ れ て しまう の で は ない か ” って I was afraid that I would be deceived.

( リヴァイアサン ) 汝 も そう 思って いる の か ? |なんじ|||おもって||| And what do you think?

( リヴァイアサン ) “ マス グレーブ の 息子 イアン は 無邪気 に 我 を 信じ ― ” |ます|||むすこ|||むじゃき||われ||しんじ Musgrave's son, Ian, innocently believed in me and in alchemy.

“ 無邪気 に 錬金術 を 信じ て い た ” むじゃき||れんきんじゅつ||しんじ||| "I innocently believed in alchemy."

“ 男爵 は 工房 内 を 隅々 まで 調べ 金 が ない こと を 確認 し ― ” だんしゃく||こうぼう|うち||すみずみ||しらべ|きむ|||||かくにん| The baron searched every inch of my workshop, until he was convinced that I had no gold.

“ そして 我 に 向かい 言った ” |われ||むかい|いった Then he turned to me and said:

金 が 出る まで 何 年 経 と う と も ― きむ||でる||なん|とし|へ|||| No matter how many years it takes to get the money.

外 に 出る こと は 許さ ぬ がい||でる|||ゆるさ| You are not allowed to go outside.

( リヴァイアサン ) 3 日 で 十 分 |ひ||じゅう|ぶん "Three days is all I need."

( どよめき ) (Groans)

( リヴァイアサン ) “ そして 3 日 後 … ” ||ひ|あと And then, three days later...

( 一同 ) おお … いちどう| (Oh...

わ あ ~ !

一体 どう やった の だ ? いったい|||| How on earth did you do it?

ここ は 他 に 出口 は ない 周り も 囲 ん で い た ||た||でぐち|||まわり||かこ|||| There's no other exit but this, and the place was surrounded!

この 詐欺 師 め 一体 どう やった の だ ! ? |さぎ|し||いったい|||| How the devil did you do it, swindler?!

( リヴァイアサン ) 王妃 に 会わ せる の だ |おうひ||あわ||| Let me see the queen.

な っ …

( リヴァイアサン ) 我 が 王妃 を 救って 差し上げる |われ||おうひ||すくって|さしあげる I will produce more gold for her.

( リヴァイアサン ) 国王 ならびに 王妃 様 ― |こくおう||おうひ|さま Your Majesties, as proof of my allegiance to you,

我 は あなた 方 へ の 忠誠 の 印 と し て ― われ|||かた|||ちゅうせい||いん||| I am here as a token of my loyalty to you.

この 何 の 色 に も 染まって い ない 白い バラ を ― |なん||いろ|||そまって|||しろい|ばら| I will take this uncolored white rose and make it blue, the color to bless you both.

お 二 人 を 祝福 する 色 青い バラ に 変え て みせ ま しょ う |ふた|じん||しゅくふく||いろ|あおい|ばら||かえ||||| I'll turn you into a blue rose, the color of which will bless you both.

そんな こと が できる わけ が ない ! An impossible feat!

青い バラ は 決して 存在 し ない の だ ! あおい|ばら||けっして|そんざい|||| Blue roses don't exist!

( リヴァイアサン ) 錬金術 に 不可能 は あり ませ ぬ |れんきんじゅつ||ふかのう|||| With alchemy, nothing is impossible.

バ … バカ な ! |ばか| Impossible!

( ルパート ) ああ …

( ココ ) ああ !

ああ 私 の 錬金術 師 よ |わたくし||れんきんじゅつ|し| Oh, my alchemist.

( リヴァイアサン ) “ 我 は 国 の ため 金 を 作り 続け た ” |われ||くに|||きむ||つくり|つづけ| I continued to produce gold for the country.

“ 王妃 に は 永遠 の 若 さ と 美し さ を 約束 し た ” おうひ|||えいえん||わか|||うつくし|||やくそく|| I promised the queen eternal youth and beauty.

“ 我 は 政治 に 対し 意見 も 求め られ 述べる よう に なった ” われ||せいじ||たいし|いけん||もとめ||のべる||| My opinions were sought for when it came to politics, and I gave them freely.

“ だが … ” However...

( ルパート ) お前 は 何者 だ ? 目的 は 何 だ ? |おまえ||なにもの||もくてき||なん| Who are you?!

その 仮面 の 下 に 隠さ れ た もの は 一体 何 な の だ ! ? |かめん||した||かくさ|||||いったい|なん||| What are you hiding under that mask?!

( リヴァイアサン ) “ この 仮面 を 剥がれ て は 我 の 終わり ” ||かめん||はがれ|||われ||おわり If you peel off this mask, it will be over for me...

“ 1899 年 冬 ” とし|ふゆ Winter, 1899.

“ 我 は 罪 の 重 さ に 耐え き れ なく なって いる ” われ||ざい||おも|||たえ||||| I could no longer bear the weight of my sin.

“ 我 の 罪 は 国王 を だまし た こと で も なく ― ” われ||ざい||こくおう||||||| My sin was not in swindling the king...

“ 王妃 を 手玉 に 取った こと で も なく ― ” おうひ||てだま||とった|||| Or in leading the queen by the nose...

“ ただ 無垢 ( むく ) な 魂 を … ” |むく|||たましい| But in murdering that innocent soul...

“ イアン を … ” Ian on the ..."

“ 殺害 し た こと ” さつがい||| ...Ian.

( 走る 足音 ) はしる|あしおと

( ヴィクトリカ の 荒い 息 ) ||あらい|いき You of the future...

( ヴィクトリカ の 荒い 息 ) ||あらい|いき

“ 未来 の 汝 よ ” みらい||なんじ| "O thou who art the future."

“ 汝 は 男 か ? 女 か ? 大人 か ? 子供 か ? ” なんじ||おとこ||おんな||おとな||こども| Are you a man? A woman? An adult? A child?

“ 構わ ぬ 我 を 救え ” かまわ||われ||すくえ It matters not.

“ 罪 の 重 さ に 我 は 耐え られ ぬ ” ざい||おも|||われ||たえ|| I cannot bear the weight of my sin.

“ もし 我 が 死ぬ 時 が 来 た と すれ ば ― ” |われ||しぬ|じ||らい|||| Should the time of my death come...

“ イアン が 死 ん だ 時計 塔 を 永久 に さまよう こと で あ ろ う ” ||し|||とけい|とう||えいきゅう||||||| ...I shall wander about forever in the clock tower where Ian died.

“ そして 我 は 殺し 続ける ” |われ||ころし|つづける And I shall continue to kill.

“ 我 の 魂 は 永久 に 殺人 者 と し て ここ を さまよい 続ける の で ある ” われ||たましい||えいきゅう||さつじん|もの|||||||つづける||| My murderer's soul will haunt this place for eternity.

あっ !

( グレ ヴィール ) 今朝 は どこ に い た ? ||けさ||||| Where were you this morning?

( ロスコー ) ずっと 宿 に い た ||やど||| I was at the inn the whole time.

宿 の 主人 が 証明 し て くれる よ やど||あるじ||しょうめい|||| The proprietor will corroborate my statement.

何 を し に この 村 に ? なん|||||むら| Why did you come to this village?

( ロスコー ) ウォン … 連れ の 方 は 何 か 別 の 目的 が あった よう だ が ― ||つれ||かた||なん||べつ||もくてき||||| Wong, my companion, seemed to have his own objective, but I don't know what that was.

俺 は 知ら ない な おれ||しら|| I don't know.

君 の 目的 は ? きみ||もくてき| And what's your objective?

( ロスコー ) フッ …

怪物 を 捜し に ね かいぶつ||さがし|| Monster hunting...

モンス トル ・ シャルマン を ...for "The Charming Monster".

♪ ~ Whenever, Wherever

~ ♪

( ヴィクトリカ ) 何という 愚か な |なんという|おろか| How ridiculous...

屁 ( へ ) こき いもり の 肩 を 持つ なんて … へ|||||かた||もつ| I have to take sides with this stupid, farting newt?!

この 屁 もれ 死に 神 め ~ ! |へ||しに|かみ| Damn farting grim reaper!

( 一弥 ) へ … 屁 もれ ? かずや||へ| F-Farting?