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食戟のソーマ 弍ノ皿, Shokugeki no Souma: Ni no Sara (Food Wars! The Second Plate) Episode 13

Shokugeki no Souma : Ni no Sara (Food Wars ! The Second Plate ) Episode 13

( ナレーション ) プロ の 現場 に おい て ―

実績 を 残す 課題 を クリア す べき ―

その 試練 は ―

今 まさに 熾烈 ( し れ つ ) を 極めて い た

( アベル ・ ブロンダン ) 違う 違う

スュエ の タイミング は そう じゃ ない

見 て ろ じっくり と 焦ら ず 野菜 に 汗 を かか せる イメージ で

( 幸平 創 真 ( ゆき ひ ら そう ま ) ) ああ …

( アベル ) ここ だ

この 表面 の 状態 を 忘れる な

( 創 真 ) う っす

いや あ フレンチ って ほんと 面白い っす ねえ

伝統 的 な 日本 料理 と は 全然 考え 方 が 違う って いう か …

確かに な

日本 料理 で は 素材 に 手 を 加え ず ―

できる だけ 生 の まま と いう 傾向 が 強い が ―

フランス 料理 で は 膨大 な 時間 と 手間 を かけ て 素材 を 加工 する

だし 一 つ 取る に も 非常 に 長く 時間 を かける から なぁ

和食 に おける カツオ 節 など と は 対極 の …

ん ? 何 だ ?

( 創 真 ) いや あ アベル さん って すげ え しっかり 教え て くれる ん す ねえ

( アベル ) フレンチ の 基礎 も おぼつかない 君 が 悪い ん だ 分かって る の か ?

( 創 真 ) は あ ( リュシ ・ ユゴー ) 幸平

今日 出す 魚 料理 の ルセット しっかり 頭 に 入って る な ?

う っす 大丈夫 っす

( リュシ ) で 幸平 ? どう よ ?

今夜 の コンペ 何 作る か 決め た か ?

ああ 大体 の イメージ は ある ん す けど …

詰め きれ て はい な いっ つ う か

( 四宮 小次郎 ( し のみ や こじ ろ う ) ) 準備 は でき てる な ?

最終 日 も 気 を 抜く な よ

いく ぞ !

( 3 人 ) ウィ シェフ !

( 創 真 ) 俺 の 俺 に しか でき ない N スペ シャリテ …

今夜 絶対 に たどり着 い て みせる !

♪~

~♪

( カメラ の シャッター 音 )

( リポーター A ) 四宮 シェフ

SHINO ' S ( シノズ ) TOKYO の プレ オープン は 大 成功 です ね

( リポーター B ) 3 店舗 目 の 予定 は ?

アハハ ハハ 気 が 早 すぎ ます よ

この SHINO ' S TOKYO を パリ の 本店 と 並ぶ 名店 に する

まずは そこ から です

幸平 次 3 番 卓 急げ

う っす

幸平 こっち も お 願い

( 高 唯 ( カオ ウェイ ) ) 6 番 卓 の お 客 様 ご 来店 遅れる そう です

じゃあ 5 番 卓 の 魚 料理 先 に やり ます

ありがとう ござい まし た

どうぞ お 気 を つけ て お 帰り ください

( 創 真 ) いや あ ~ 終わった っす ね プレ オープン

最 終日 だけ こんな 早く 閉める ん す ねえ

まだ 店 は 閉め ない

もう 1 組 貸し切り で ゲスト を 招 い て いる

( ドア の 開く 音 ) ( 創 真 ) あっ …

( 乾 日向 子 ( い ぬ い ひな こ ) ) こんばんは ~

あれ 幸平 君 ? どうして ここ に ?

あ … ええ と 俺 は スタジエール で

も お ~ 私 を 差し置 い て 幸平 君 を 呼ぶ なんて

どうして お 手伝い さ せ て くれ ない ん です か

お前 は 自分 の 店 が ある だ ろ バカ

( 乾 ) ギャーギャー ギャーギャー

( 創 真 ) いや あ 皆さん 久しぶり っす

( ローラン ・ シャ ペル ) 幸平 創 真

そう か

君 の 研修 先 は ここ だった か

( 関守 平 ( せき もり ひとし ) ) ほほ う

( ドナート 梧桐 田 ( ご とう だ ) ) 俺 は 宿泊 研修 以来 です ね ~

( 水原 冬 美 ( み ず はら ふゆ み ) ) 秋 の 選抜 ご 苦労 だった な

あざ っす

シャ ペル 先生 は ―

私 たち が 遠 月 ( と お つき ) の 生徒 だった 頃 に ―

赴任 し て き た ん です よ

へえ ~

( 四宮 ) ご無沙汰 し て おり ます シャ ペル 先生

( 四宮 ) ご無沙汰 し て おり ます シャ ペル 先生

( 梧桐 田 ) 君 の 瞳 に 乾杯 ~

( 梧桐 田 ) 君 の 瞳 に 乾杯 ~

四宮 小次郎

( 梧桐 田 ) 君 の 瞳 に 乾杯 ~

四宮 小次郎

四宮 小次郎

( 高 ) フフッ ありがとう ござい ます

( 高 ) フフッ ありがとう ござい ます

君 は 昔 から バイタリティー に あふれ た 生徒 だった

( 高 ) フフッ ありがとう ござい ます

君 は 昔 から バイタリティー に あふれ た 生徒 だった

あの 頃 は 危う さ も 持ち合わせ て い た が ―

今 は その 影 も 見え ない

君 を 誇り に 思う

躍進 し たまえ

( 四宮 ) はい

( 梧桐 田 ) おお ~ N ( 高 ) どうぞ 奥 へ

( アベル ) NSHINO ' S TOKYO の 料理 長 を 任さ れ て い ます

( アベル ) NSHINO ' S TOKYO の 料理 長 を 任さ れ て い ます

( ドア の 開く 音 )

( アベル ) NSHINO ' S TOKYO の 料理 長 を 任さ れ て い ます

( 四宮 ) ん ?

ようこそ マダム

( 四宮 の 母 ) 誰 が マダム ね ~

もう からかう ん じゃ なか と よ

小次郎

( 創 真 ) 四宮 先輩 の … N ( 乾 ) お 母さん !

つくづく あんた は 勝手 ばい

何 年 も 実家 に 顔 出 さん で から ―

いきなり 東京 に 来い って ど げんこつ ね ?

悪かった と 思 っと る け え こうして 招待 し と っと よ

こげ ん とこ 来る の 慣れ とら ん け こそばゆ か

肩 肘 張ら ん で 楽 に せ ん ね

( アベル ) あれ は 日本 語 だ よ ね ?

( 創 真 ) すげ ~ N 四宮 先輩 じゃ ない み て え だ

ん ~

おい しか ~

( 創 真 ) あの … 四宮 先輩

( 四宮 ) ん ?

一 度 聞い て み た い と 思って たんす けど ―

四宮 先輩 って 何で フランス 料理 を 選 ん だん す か

( 四宮 ) ん っ …

( 四宮 ) 俺 が 小学校 へ 入学 する お 祝い だった

両親 と たった 一 度 だけ ―

地元 に ある フレンチ レストラン で 食事 を した こと が ある

精一杯 の 一 張 羅 を 着込 ん で ―

ナイフ と フォーク の 使い 方 を 家 で 練習 し て

今 思え ば それほど 大した 店 で も なかった

( 四宮 の 母 ) 小次郎 おいし か ねえ ( 四宮 ) ん っ …

お 母さん こげ ん おい しかも ん 食べ た って 生まれて 初めて ばい

フレンチ って すご か ねえ

ヒヒヒッ

( 少年 の 四宮 ) 俺 が フレンチ の 料理 人 に なれ たら ―

お 母さん の ことば ずーっと 笑顔 に し て あげ られる

( 四宮 ) お …

お前 に 教え なきゃ いけない 理由 が ある の か よ ? ああ ?

そう 言う と 思った

( 四宮 ) 来い デザート の 準備 だ

( 創 真 ) ああ … う っす

( 四宮 ) 初日 に 作って やった キッシュ だ が な …

ん ?

何 の 話 っす か ?

ゴボウ って の は 欧 米人 に は 木 の 根 に しか 見え ない らしい

“ 日本 人 は こんな 物 を 食べる の か ” って 驚か れる こと も 多い

へえ ~

( 四宮 ) それ に 他の 根 菜類 ニンジン や 根 パセリ な ん かも ―

戦時 中 の 貧しい 食事 を 思い出さ せる から ―

長い こと 食 材 と して 敬遠 さ れ て き た そう だ

そう なん す か ~

“ 忘れ られ た 野菜 たち ”

“ レギューム ・ ウー ブリエ ”

あの キッシュ に 名前 を つける なら ―

キッシュ ・ ドゥ ・―

レギューム ・ ウー ブリエ って ところ か

( 四宮 ) フランス の 文化 に も ―

日本 の 文化 に も 触れ て いる 俺 に しか 作れ ない 料理 は ―

必ず ある

前 に 言って た な

“ なぜ この 時期 に 日本 へ の 出店 を 決め た の か ” と

はい

( 四宮 ) 自分 の 料理 の 土台 ルーツ を 再 確認 する ため だ

ルーツ ?

( 四宮 ) もう 一 度 自分 の 生まれ た 国 で 料理 と 向き合う

今 の 俺 が 三 ツ 星 を 取る ため に どうして も 必要 な こと な ん だ

( 創 真 ) ん っ …

( 四宮 ) 1 人 で ホテル まで 帰れ る か ?

大丈夫 たい 母ちゃん を バカ に する ん や なか と よ

気 を つけ て な

( 四宮 の 母 ) 小次郎

おいしかった ばい

フッ

さて …

新作 コンペ !

それ は 見逃せ ない です ね

今日 来 れ て ほんと に ラッキー です

いや だ から もう 帰れ って 話 し て ん だ よ

そんな 話 聞か さ れ て 帰れ る わけない じゃ ない です か ~

日向 子 の 気持ち は もっとも です よ 四宮 さ ~ ん

幸平 が 参加 する と 聞い て は なぁ

( 水原 ) 私 も 見 たい ( 四宮 ) な っ …

でしょ ~ これ は 言う なれば 幸平 君 と 四宮 先輩 の 初 の 直接 対決

合宿 で の 食 戟 ( しょ く げき ) の リベンジ マッチ です よ

ん ?

今 “ 合宿 で の 食 戟 ” と 聞こえ た が

あっ …

何 の こ と か 私 に は 分かり ませ ん シャ ペル 先生

乾 は 多分 … N 酔って いる の でしょ う なぁ

ワイン の 飲みすぎ です ね ~

( 梧桐 田 ・ 関守 の 笑い声 )

( 梧桐 田 ・ 関守 の 笑い声 )

( 乾 ) あ あ ~

( 乾 ) あ あ ~

( 乾 ) あ あ ~

うむ そう か

あっ …

遠 月 の 視察 員

今夜 幸平 創 真 が 出す 料理 で ―

この 店 で の スタジエール の 合否 が 決まる ん です ね

なるほど しかし 状況 は いささか 厳しい な

うむ

遠 月 の 生徒 たち は 本来 ―

中等 部 にて フランス 料理 など の 基礎 を 学ぶ が ―

彼 に は その 経験 が ない

私 の 授業 や 合宿 で の 四宮 の 課題 の よう に ―

既に ある フレンチ レシピ の 再現 は 問題 なく こ な せる よう だ が …

一 ( いち ) から の メニュー 開発 と なる と 話 は 全く 変わる だ ろ う

しかも 審査 する の は あの 男 だ

あれ ?

唯 さん も コンペ 出す ん す か ?

ええ

SHINO ' S 本店 の 肉 料理 担当 は ―

半年 前 まで 唯 だった から な

そう だった ん す か

何で また サービス 担当 に ?

本店 で も この コンペ は 月 に 何度 か 行わ れ て い た の よ

でも 私 の 品 が 採用 さ れ た の は 2 年間 で たった の 一 度 だけ

あっ …

( 高 ) このまま じゃ ダメ だ と 思った の

私 が サービス 担当 に 移った の は ―

お 客 様 と じかに 接 する こと で 見え て くる もの が ある と 思った から

でも 料理 人 と して の 功夫 ( クンフー ) を 怠った 日 は 1 日 も ない わ

( リュシ ) 私 も ―

唯 の お こぼれ で 肉 料理 担当 に なれ た わけ じゃ ない って ―

ちゃんと 示さ なきゃ な

みんな それ くらい 本気 で 臨 ん でる ん だ

この 新作 コンペ に な

お前 に それ ほど の 覚悟 が ある の か

( 創 真 ) さっき 四宮 先輩 の 話 聞い て 俺 なり に 見え た もの が ある ん す よ

今 は それ を 形 に する こと しか 考え て ない っす

覚悟 だ と か そういう の は 全部 ―

今 から 皿 の 上 に 置き ます んで

( 四宮 ) さあ 時間 だ

調理 を 始めろ !

( 4 人 ) ウィ シェフ !

( 創 真 ) 蜂蜜 と 砂糖 を 火 に かけ 濃い アメ 色 に なったら ―

マデラ 酒 と 赤 ワイン

さらに フォン ・ ド ・ ヴォー を 加え て 煮詰める

その 間 に バター で 鶏 ミンチ を 炒め ―

たまねぎ を スュエ する

( 創 真 ) なあ 親父 何で そ やって 魚 焼く ん だ ?

( 幸平 城 一郎 ( ゆき ひら じ ょ う い ち ろ う ) ) ん ?

こう す っと 皮 が バリッ と 焼きあがる から な

へえ ~ そんな 技 が ある の か

や っぱ 定食 屋 って 奥 が 深い な ~

( 城 一郎 ) ん ~

( 創 真 ) 何 ?

( 城 一郎 ) ま 今 は それ で いい ん じゃ ねえ か

( 一色 慧 ( いっしき さとし ) ) 教え て もらえ る か な 創 真 君

なぜ 君 が フランス 料理 の 技法 を 知って いる ん だい ?

いや あ この 焼き 方 は うち の 親父 に 習った ん です よ

魚 を バリッ と 仕上げる に は もってこい だって ね

( 創 真 ) 今 なら 分かる

親父 が 積み上げ て き た こと が

親父 は 集約 さ せ て いった ん だ

出会って き た 全て の 経験 全て の 文化 ―

全て の 技術 全て の 感動 を

親父 が 思い描く 理想 の 定食 屋 と して の 技 に

だったら 俺 が 今 やる べき こと は …

ポワレ スュエ

アリュメット エスカロッペ デグラッセ シズレ

ロティ ブレゼ

今 まで の 俺 を ―

ブチ 破る !

( 乾 ) これ で 3 人 の 品 の 実 食 が 終了

リュシ さん 唯 さん アベル さん

幸平 最後 は お前 だ

料理 は まだ か

( 創 真 ) お 待た せ し や し た

ん ん っ ?

( 梧桐 田 ・ 乾 ) あ あっ !

( 3 人 ) ん っ …

( 乾 ) ウズラ が 丸々 ?

ん ~ 香ばしい

幸平 創 真 その 品 は 一体 ?

えっ と です ね あ こいつ は 親子 丼 なん す

は あ ?

親子 … 丼 … ?

へ っ ?

( 創 真 ) ああ 言わ れ て み れ ば 丼 ( どんぶり ) に 入って な いっす も ん ね これ

でも まあ 味わって み て ください よ

こいつ が 今 の 俺 が 出せ る 最高 の フレンチ です

( 水原 ) ウズラ 肉

フランス や イタリア で は レストラン は もちろん ―

家庭 でも 愛さ れる 定番 の 食 材

( アベル ) 確かに 見た目 は フランス 料理 だ が …

( 関守 ) 親子 丼 だ と ?

( 高 ) ウズラ と ポーチド エッグ の 組み合わせ が 親子 と いう わけ ?

( リュシ ) 何 を 仕掛け た ? 幸平

( 四宮 ) で は 味わわ せ て もら お う

( シャ ペル ) あの 皿 に 全て が 懸かって いる

四宮 小次郎 を 唸 ( う な ) ら せる こと が できる の か

( 乾 ) スタジエール 制度 の 真 の 意図

幸平 君 が そこ まで 到達 できる か どう か

( 7 人 ) ん ん っ … あ あっ …

( 四宮 ) あ あっ …

私 も 食べ ます !

これ は … !

中 から 卵 が それ に リゾット も

あ むっ

( 乾 ) ほ わ ぁ ~

おい ひ ぃ ~

とろ ~ り 卵 と ウズラ の お 肉 そして ご飯 が 豪快 に 絡み合い ます

( 歯ごたえ の 音 )

( 乾 ) この 歯ごたえ は …

親子 丼 の 基本 的 な 要素 は 5 つ

鶏肉 卵 ご飯 タマネギ 割 り 下

ウズラ 肉 は 油 で 焼 い て から ―

オーブン で じっくり ロティ し てる んで ―

表面 は カリッ と 肉 は も っち り ジューシー です

卵 は 塩 と ブラック ペッパー で ピリッ と 味つけ

更に 生 クリーム を 加える こと で とろ っと ろ かつ 濃厚 に

親子 丼 は 半熟 の とろみ 加減 が 命 っす から ね

リゾット は 牛乳 で まろやか に 仕上げ ―

バター で 炒め た 鶏 ミンチ と ―

スュエ し て コク と 甘み の 増し た たまねぎ を 加え て ます

ソース は ―

砂糖 や 蜂蜜 で ほんのり 甘く 仕上げ た マデラソース に ―

しょうゆ を 加え まし た

これ が 割り 下 の よう に 食 材 同士 を つなげ ます

つまり この 品 は ―

親子 丼 て 概念 を フレンチ の 技 で 再 構築 し た もの な ん す

( アベル ) しかし ウズラ の 詰め 物 と して リゾット の よう な もの を 使う と ―

どうして も 液体 が 染み 出し て しまう は ず

幸平 それ を どう やって 詰め た ?

( 乾 ) あっ ! さっき の 歯ごたえ ( シャ ペル ) ん っ ?

( 創 真 ) フッ

キャベツ っす

さっと 塩 ゆで し た キャベツ で 包み込 ん で から ―

ウズラ の 中 に 詰め た ん です

それ って 合宿 の 食 戟 の 時 の !

( シャ ペル ) ん ん っ ?

( 乾 ) ぬ ぉ ~

( 水原 ) 四宮 が 作った シュー ・ ファルシ

( 四宮 ) キャベツ の ゆで 加減 も 絶妙

シャキッ と し た 歯ごたえ を 保ち つつ 甘み を 出し ―

それ が ウズラ 肉 の 香ばし さ と 中身 の 具 の 風味 を ―

優しく 結びつけ て いる

( シャ ペル ) スタジエール で 学園 が 生徒 たち に 求める こと

それ は 現場 に 何 を 与え られる か だ が ―

本当 の 目的 は その先 に ある

戦後 フレンチ の プロ を 志す 若き 料理 人 たち は ―

続々 と フランス へ 渡った

彼ら は 修行 先 を 渡り歩き ―

伝説 級 の 達人 たち を 間近 で 見 て その 技 を 学び 盗み 抽出 し て ―

やがて 自分 の 料理 を 構築 し て いった の だ

今 の 日本 に 本物 の フランス 料理 が 花 開 い た の は ―

彼ら の 血 の にじむ よう な 努力 が あった から こそ

スタジエール の 真 の 意図 は ―

かつて の 若人 たち が 繰り返し て き た こと と 同じ

プロ から 何 を 奪え る か

やり や がった な 幸平

四宮 先輩 は ―

“ フランス 料理 で ― ”

“ もっと 上 を 目指す ため に 日本 に 帰って き た ” ―

って 言って まし た よ ね

だったら 今 俺 が やる べき こと は ―

きっと その 逆 な ん す

生まれ育った 環境 の 中 だけ で やって き た 料理 を ブチ 破る こと

これ は 俺 が 初めて 作った 新しい “ ゆき ひ ら ” の 料理 っす

( シャ ペル ) さあ 判定 だ

幸平 創 真 の 皿 ―

SHINO ' S の メニュー に その 名 を 刻め る か

ダメ だ な クオリティー が 低い

このまま だったら … な

あっ …

( 四宮 ) 将来 お前 が 持つ チンケ な 店 に なら 置 い て も 構わ ない が ―

四宮 小次郎 の 店 で 出す に は 少々 お粗末 って こと だ

だが まあ ―

俺 だったら こう する って の を 叩き込む こと は できる が ―

どう する ?

( 創 真 ) お 願い し や す っ ! ( 西園 和音 ( に し ぞ のか ず ね ) ) ん っ ?

いい か この 場合 は シェリー ビネガー だ

赤 ワイン は ビネガー で デグラッセ し た 後 だ

う っす

シェリー ビネガー って N スペ イン 産 な ん すね

( 四宮 ) あく 取り も 忘れる な

( 創 真 ) う っす

( 西園 ) はい

幸平 創 真 ―

合格 です

( 創 真 ) いや あ ―

すみません 朝 まで 教え て もらっちゃ っ て

( 四宮 ) ハッ

お前 の 覚え が 悪かった から な

ありがとう ござい まし た

四宮 師匠 !

やめろ ! 誰 が 師匠 だ

( 乾 ) 師匠 ? ( リシュ ) 師匠 だって ~

師匠 と 呼ば せる なんて 思い上がり も いい とこ ね

うる せ え ! こいつ が 勝手 に 呼 ん だ ん だ !

( 乾 ) 素直 じゃ ない です ねえ ( リュシ ) ほんと は うれしい くせ に

( 乾 ・ リシュ ) あ あ ~

( 創 真 ) あっ …

( 乾 ・ リシュ ) あ あ ~

( 乾 ・ リシュ ) あ あ ~

( 四宮 ) 幸平

ん ?

( 四宮 ) 取れよ

遠 月 十 傑 ( じゅ っけ つ ) ―

第 一 席

う っす !

( 講師 A ) さて 今年 の スタジエール は どれ だけ 生き残り ます か

( 講師 B ) 宿泊 研修 に 続き 大量 の 生徒 が ふるい落とさ れる 行事 です から なあ

( 薙 切 仙 左 衛 門 ( な きり せ ん ざ え もん ) ) 自分 の 限界 と 向き合い ながら も ―

それ を 乗り越えよ う と する 者 だけ が “ 成長 ” と いう 名 の 果実 を 手 に する

“ 玉 ( ぎょ く ) ” の 世代

( 黒 木場 ( くろ きば ) リョウ ) あ あ ~ 次 だ 止まる な 動き や がれ ~ !

( 青年 ) はい ! 黒 木場 さん !

( 店主 A ) 不良 だった 息子 が あんな 真面目 に

( 店主 A ) 不良 だった 息子 が あんな 真面目 に

( ドア の 開く 音 )

( ドア の 開く 音 )

いらっしゃい ませ ~

お前 ら も 行儀 よく しろ 他の 客 に 迷惑 かけ ん な

( 客 たち ) はい 黒 木場 さん

( シェフ ) アルディーニ 君

今期 の メニュー 開発 君 も 参加 し たまえ

( イサミ ・ アルディーニ ) はい ありがとう ござい ます

( イサミ ) 兄ちゃん の 後ろ を ついて いく だけ じゃ ダメ だ

( 川島 麗 ( かわ しまう ら ら ) ) キュン キュン ドキドキ

( タクミ ・ アルディーニ ) キュン キュン ドキドキ

ワクワク キラキラ

ワクワク キラキラ

おいしく な あれ ~

おいしく な あれ ~

お 召し上がり ください お 嬢 様

お 召し上がり ください お 嬢 様

( 客 たち の 歓声 )

( 客 たち の 歓声 )

( 薙 切 ( な きり ) アリス ) 3 番 さん ネギ 抜き 油 多め 8 番 さん 大盛り 味 薄め

9 番 さん 普通 半 ライス キャベツ チャーシュー 乗せ

11 番 さん 麺 固め もやし 増し 増し

12 番 さん 替え玉 急 い で !

( 伊 武 崎 峻 ( いぶさ き しゅん ) ) 諦め て たまる か よ !

( 店主 B ) しか し 伊 武 崎 君 この 店 は もう …

もう 一 度 厨房 ( ちゅう ぼう ) を 貸し て くれ

俺 が 絶対 に ひっくり返す !

( 女将 ) 本気 かい ? 仲居 の 仕事 まで やる って

あんた 体力 持た ない よ

( 田所 恵 ( た どころ めぐみ ) ) お 願い し ます やら せ て ください

厨房 以外 の 場所 でも 戦力 に なり たい ん です

( 老人 ) そうだ な お 主 なら 授ける に ふさわしい だ ろ う

この 私 が 研ぎ澄まし て き た 火 入れ の 奥義 を

( 水戸 ( み と ) 郁 魅 ( いく み ) ) おう !

( 板前 ) ほ … ほっ うまい ! ぱっと 見 脇 キャラ か と 思う たが ―

実力 は 確か じゃ

( 佐藤 昭二 ( さとう しょ うじ ) ) なめ ん な よ

( 青木 大 吾 ( あお き だ いご ) ) こ ちと ら 泣く 子 も 黙る …

( 佐藤 ・ 青木 ) 極 星 ( き ょ くせ い ) 勢 !

( スタッフ ) まあ ~

ちょっと 調味料 変え た だけ で 残り物 が こんなに 減る なんて

( 葉山 ( は やま ) アキラ ) そう … それ が スパイス の 力 です

( 客 ) シェフ

もう ひと 品 欲し い ん だ が 何 か 面白い 品 は ある か な ?

( アベル ) はい 自信 を もって お 薦め できる 料理 が 1 つ ござい ます

“ ウズラ の 詰め 物 リゾット と 卵 ~ 生意気 小僧 風 ~ ” です

♪~

( 創 真 ) ただ い ま ~

( 大 御堂 ( だい み どう ) ふみ 緒 ( お ) ) 幸平 あんた が 一番乗り かい

( 創 真 ) おお っ ふみ 緒 さん 久しぶり

ハッ なかなか いい 面構え に なった ねえ

これ あんた 宛て に たくさん 来 てるよ

ん ぁ ?

( 創 真 ) ど わ っ あ 何 だ こりゃ ?

全部 食 戟 の 申し込み だ ね

( ドア の 開く 音 )

( 甲山 鉄次 ( かぶと やま てつ じ ) ) 失礼 する ( 創 真 ) ん ?

戻った な 幸平 創 真

高等 部 2 年 甲山 鉄次 だ

俺 と 食 戟 を 交わし て くれ

すでに 君 たち 1 年生 は ―

我々 上級 生 と 同じ フィールド に 立って いる

だから …

( 創 真 ) いい っす よ

ん ん っ ?

今 から やろ う よ

( 新 戸 ( あら と ) 緋 沙 子 ( ひ さ こ ) ) えり な 様

( 薙 切 ( な きり ) えり な ) あっ …

ん っ …

お 帰り なさい 緋 沙 子

( タブレット 端末 の 着信 音 )

( タブレット 端末 の 着信 音 )

あっ …

( えり な ・ 緋 沙 子 ) 幸平 創 真 !

( 創 真 ) 俺 技 と 知識 を ―

ため 込める だけ ため込 ん で ―

学園 で 勝負 し たい

( 創 真 ) 自分 の 力 を ―

ぶつけ まくって み たい っす

( 四宮 ) 成長 する ため の 餌 なら ―

お あつらえ向き な の が ゴロゴロ 転がって る

それ が あの 場所 遠 月 学園 だ

~♪

~♪

御粗末 !

~♪

~♪

( 生徒 たち の 歓声 )

( 創 真 ) なあ お 集まり の 皆さん

俺 は です ね ―

いつ 何 どき 誰 から の 勝負 でも 受け ます んで ―

お 好き に かかって き て ください

めん どくさい こと 抜き で 今 すぐ に でも ―

やろ う ぜ 食 戟 !


Shokugeki no Souma : Ni no Sara (Food Wars ! The Second Plate ) Episode 13 Shokugeki no Souma: Ni no Sara (Food Wars! The Second Plate) Episode 13

( ナレーション ) プロ の 現場 に おい て ― なれーしょん|ぷろ||げんば||| Totsuki Academy First-Year Yukihira Soma

実績 を 残す 課題 を クリア す べき ― じっせき||のこす|かだい||くりあ||

その 試練 は ― |しれん| The challenge was reaching its zenith.

今 まさに 熾烈 ( し れ つ ) を 極めて い た いま||しれつ|||||きわめて||

( アベル ・ ブロンダン ) 違う 違う ||ちがう|ちがう

スュエ の タイミング は そう じゃ ない ||たいみんぐ|||| That's not how you time the suer process.

見 て ろ じっくり と 焦ら ず 野菜 に 汗 を かか せる イメージ で み|||||あせら||やさい||あせ||||いめーじ| Watch.

( 幸平 創 真 ( ゆき ひ ら そう ま ) ) ああ … こうへい|はじめ|まこと||||||

( アベル ) ここ だ Here.

この 表面 の 状態 を 忘れる な |ひょうめん||じょうたい||わすれる| Don't forget what this surface looks like right here.

( 創 真 ) う っす はじめ|まこと|| Yep.

いや あ フレンチ って ほんと 面白い っす ねえ |||||おもしろい|| French cuisine is really interesting.

伝統 的 な 日本 料理 と は 全然 考え 方 が 違う って いう か … でんとう|てき||にっぽん|りょうり|||ぜんぜん|かんがえ|かた||ちがう||| It uses a completely different thought process from traditional Japanese cuisine.

確かに な たしかに| You're right.

日本 料理 で は 素材 に 手 を 加え ず ― にっぽん|りょうり|||そざい||て||くわえ| Japanese cuisine tends to emphasize

できる だけ 生 の まま と いう 傾向 が 強い が ― ||せい|||||けいこう||つよい| minimal handling and processing of ingredients to keep them "raw,"

フランス 料理 で は 膨大 な 時間 と 手間 を かけ て 素材 を 加工 する ふらんす|りょうり|||ぼうだい||じかん||てま||||そざい||かこう| but French cuisine spends copious time and effort on processing ingredients.

だし 一 つ 取る に も 非常 に 長く 時間 を かける から なぁ |ひと||とる|||ひじょう||ながく|じかん|||| Even making a single stock requires an extremely long time.

和食 に おける カツオ 節 など と は 対極 の … わしょく|||かつお|せつ||||たいきょく| It's entirely different from, say, the use of dried bonito in Japanese cuisine—

ん ? 何 だ ? |なん| What?

( 創 真 ) いや あ アベル さん って すげ え しっかり 教え て くれる ん す ねえ はじめ|まこと|||||||||おしえ||||| Oh, just thinking that you're a really good teacher.

( アベル ) フレンチ の 基礎 も おぼつかない 君 が 悪い ん だ 分かって る の か ? |||きそ||おぼつか ない|きみ||わるい|||わかって||| That's because you have zero basic knowledge of French cuisine!

( 創 真 ) は あ ( リュシ ・ ユゴー ) 幸平 はじめ|まこと|||||こうへい Sure.

今日 出す 魚 料理 の ルセット しっかり 頭 に 入って る な ? きょう|だす|ぎょ|りょうり||||あたま||はいって||

う っす 大丈夫 っす ||だいじょうぶ| Yup!

( リュシ ) で 幸平 ? どう よ ? ||こうへい|| So, how's it going, Yukihira?

今夜 の コンペ 何 作る か 決め た か ? こんや||こんぺ|なん|つくる||きめ||

ああ 大体 の イメージ は ある ん す けど … |だいたい||いめーじ|||||

詰め きれ て はい な いっ つ う か つめ|||||||| but I haven't managed to finalize it, I guess.

( 四宮 小次郎 ( し のみ や こじ ろ う ) ) 準備 は でき てる な ? しのみや|こじろう|||||||じゅんび|||| Ready?

最終 日 も 気 を 抜く な よ さいしゅう|ひ||き||ぬく|| Don't let your guard down on the last day.

いく ぞ ! Let's go.

( 3 人 ) ウィ シェフ ! じん||しぇふ Oui, chef!

( 創 真 ) 俺 の 俺 に しか でき ない \ N スペ シャリテ … はじめ|まこと|おれ||おれ||||||| The specialty... a dish that I alone can make...

今夜 絶対 に たどり着 い て みせる ! こんや|ぜったい||たどりつ|||

♪~

~♪

( カメラ の シャッター 音 ) かめら||しゃったー|おと Pomp and Circumstance

( リポーター A ) 四宮 シェフ りぽーたー||しのみや|しぇふ

SHINO ' S ( シノズ ) TOKYO の プレ オープン は 大 成功 です ね |||||ぷれ|おーぷん||だい|せいこう||

( リポーター B ) 3 店舗 目 の 予定 は ? りぽーたー||てんぽ|め||よてい| So, do you have any plans to open a third restaurant?

アハハ ハハ 気 が 早 すぎ ます よ ||き||はや|||

この SHINO ' S TOKYO を パリ の 本店 と 並ぶ 名店 に する |||||ぱり||ほんてん||ならぶ|めいてん|| I first have to make SHINO's Tokyo as established as my flagship restaurant in Paris.

まずは そこ から です

幸平 次 3 番 卓 急げ こうへい|つぎ|ばん|すぐる|いそげ Yukihira, next up is Table 3! Hurry!

う っす Got it.

幸平 こっち も お 願い こうへい||||ねがい Yukihira, I need help here, too.

( 高 唯 ( カオ ウェイ ) ) 6 番 卓 の お 客 様 ご 来店 遅れる そう です たか|ただ|かお||ばん|すぐる|||きゃく|さま||らいてん|おくれる|| Table 6 will be showing up late.

じゃあ 5 番 卓 の 魚 料理 先 に やり ます |ばん|すぐる||ぎょ|りょうり|さき||| Then I'll work on the fish dish for Table 5 first!

ありがとう ござい まし た Thank you.

どうぞ お 気 を つけ て お 帰り ください ||き|||||かえり| Please take care.

( 創 真 ) いや あ ~ 終わった っす ね プレ オープン はじめ|まこと|||おわった|||ぷれ|おーぷん Well, I guess it's finally over.

最 終日 だけ こんな 早く 閉める ん す ねえ さい|しゅうじつ|||はやく|しめる|||

まだ 店 は 閉め ない |てん||しめ| We're not closed yet.

もう 1 組 貸し切り で ゲスト を 招 い て いる |くみ|かしきり||げすと||まね||| I've invited one more group of guests and reserved the whole place for them.

( ドア の 開く 音 ) ( 創 真 ) あっ … どあ||あく|おと|はじめ|まこと|

( 乾 日向 子 ( い ぬ い ひな こ ) ) こんばんは ~ いぬい|ひゅうが|こ||||||こんばん は Evening!

あれ 幸平 君 ? どうして ここ に ? |こうへい|きみ||| Oh, Yukihira-kun?

あ … ええ と 俺 は スタジエール で |||おれ||| Oh, I'm here for the Stagiaire!

も お ~ 私 を 差し置 い て 幸平 君 を 呼ぶ なんて ||わたくし||さしお|||こうへい|きみ||よぶ| Jeez, you called Yukihira-kun, but not me?

どうして お 手伝い さ せ て くれ ない ん です か ||てつだい|||||||| Why won't you let me help you?

お前 は 自分 の 店 が ある だ ろ バカ おまえ||じぶん||てん|||||ばか You have your own restaurant, stupid.

( 乾 ) ギャーギャー ギャーギャー いぬい||

( 創 真 ) いや あ 皆さん 久しぶり っす はじめ|まこと|||みなさん|ひさしぶり| It's been a while, everyone.

( ローラン ・ シャ ペル ) 幸平 創 真 |||こうへい|はじめ|まこと Yukihira Soma.

そう か Sushi Restaurant "Ginza Hinowa" Sekimori Hitoshi

君 の 研修 先 は ここ だった か きみ||けんしゅう|さき||||

( 関守 平 ( せき もり ひとし ) ) ほほ う せきもり|ひら||||| Auberge "Tesoro" Donato Gotoda

( ドナート 梧桐 田 ( ご とう だ ) ) 俺 は 宿泊 研修 以来 です ね ~ |ごきり|た||||おれ||しゅくはく|けんしゅう|いらい|| I haven't seen you since camp.

( 水原 冬 美 ( み ず はら ふゆ み ) ) 秋 の 選抜 ご 苦労 だった な みずはら|ふゆ|び||||||あき||せんばつ||くろう|| Good work on the Autumn Elections.

あざ っす Thanks.

シャ ペル 先生 は ― ||せんせい| Japanese Restaurant "Kirinoya" Inui Hinako

私 たち が 遠 月 ( と お つき ) の 生徒 だった 頃 に ― わたくし|||とお|つき|||||せいと||ころ|

赴任 し て き た ん です よ ふにん|||||||

へえ ~ Huh.

( 四宮 ) ご無沙汰 し て おり ます シャ ペル 先生 しのみや|ごぶさた|||||||せんせい It's been a while, Chapelle-sensei.

( 四宮 ) ご無沙汰 し て おり ます シャ ペル 先生 しのみや|ごぶさた|||||||せんせい Cheers to your eyes.

( 梧桐 田 ) 君 の 瞳 に 乾杯 ~ ごきり|た|きみ||ひとみ||かんぱい

( 梧桐 田 ) 君 の 瞳 に 乾杯 ~ ごきり|た|きみ||ひとみ||かんぱい Shinomiya Kojiro, you were always full of energy, even as a student.

四宮 小次郎 しのみや|こじろう

( 梧桐 田 ) 君 の 瞳 に 乾杯 ~ ごきり|た|きみ||ひとみ||かんぱい

四宮 小次郎 しのみや|こじろう

四宮 小次郎 しのみや|こじろう Thank you.

( 高 ) フフッ ありがとう ござい ます たか||||

( 高 ) フフッ ありがとう ござい ます たか||||

君 は 昔 から バイタリティー に あふれ た 生徒 だった きみ||むかし||||||せいと|

( 高 ) フフッ ありがとう ござい ます たか||||

君 は 昔 から バイタリティー に あふれ た 生徒 だった きみ||むかし||||||せいと| Um... er...

あの 頃 は 危う さ も 持ち合わせ て い た が ― |ころ||あやう|||もちあわせ|||| You had some fragility to you back then,

今 は その 影 も 見え ない いま|||かげ||みえ| but I see no trace of that now.

君 を 誇り に 思う きみ||ほこり||おもう I am proud of you.

躍進 し たまえ やくしん|| Advance yourself.

( 四宮 ) はい しのみや| Thank you.

( 梧桐 田 ) おお ~\ N ( 高 ) どうぞ 奥 へ ごきり|た|||たか||おく|

( アベル ) \ NSHINO ' S TOKYO の 料理 長 を 任さ れ て い ます |||||りょうり|ちょう||まかさ|||| Oh, my. Your staff look like French dolls.

( アベル ) \ NSHINO ' S TOKYO の 料理 長 を 任さ れ て い ます |||||りょうり|ちょう||まかさ||||

( ドア の 開く 音 ) どあ||あく|おと

( アベル ) \ NSHINO ' S TOKYO の 料理 長 を 任さ れ て い ます |||||りょうり|ちょう||まかさ||||

( 四宮 ) ん ? しのみや|

ようこそ マダム Welcome, Madame.

( 四宮 の 母 ) 誰 が マダム ね ~ しのみや||はは|だれ||| Don't call me that!

もう からかう ん じゃ なか と よ Don't tease me, Kojiro.

小次郎 こじろう

( 創 真 ) 四宮 先輩 の …\ N ( 乾 ) お 母さん ! はじめ|まこと|しのみや|せんぱい|||いぬい||かあさん Shinomiya-senpai's...

つくづく あんた は 勝手 ばい |||かって| You're always so selfish!

何 年 も 実家 に 顔 出 さん で から ― なん|とし||じっか||かお|だ||| After years of not even visiting me,

いきなり 東京 に 来い って ど げんこつ ね ? |とうきょう||こい||||

悪かった と 思 っと る け え こうして 招待 し と っと よ わるかった||おも||||||しょうたい|||| I feel bad about that, okay?

こげ ん とこ 来る の 慣れ とら ん け こそばゆ か |||くる||なれ||||| I'm not used to coming out to a place like this.

肩 肘 張ら ん で 楽 に せ ん ね かた|ひじ|はら|||がく|||| Just relax.

( アベル ) あれ は 日本 語 だ よ ね ? |||にっぽん|ご||| Make yourself at home.

( 創 真 ) すげ ~\ N 四宮 先輩 じゃ ない み て え だ はじめ|まこと|||しのみや|せんぱい|||||| No way!

ん ~

おい しか ~

( 創 真 ) あの … 四宮 先輩 はじめ|まこと||しのみや|せんぱい Um, Shinomiya-senpai.

( 四宮 ) ん ? しのみや|

一 度 聞い て み た い と 思って たんす けど ― ひと|たび|ききい||||||おもって|| I've always wanted to ask this,

四宮 先輩 って 何で フランス 料理 を 選 ん だん す か しのみや|せんぱい||なんで|ふらんす|りょうり||せん|||| but why did you choose to specialize in French cuisine?

( 四宮 ) ん っ … しのみや||

( 四宮 ) 俺 が 小学校 へ 入学 する お 祝い だった しのみや|おれ||しょうがっこう||にゅうがく|||いわい| It was to celebrate my starting elementary school.

両親 と たった 一 度 だけ ― りょうしん|||ひと|たび| Just that one time, I went with my parents to a local French restaurant.

地元 に ある フレンチ レストラン で 食事 を した こと が ある じもと||||れすとらん||しょくじ|||||

精一杯 の 一 張 羅 を 着込 ん で ― せいいっぱい||ひと|ちょう|ら||きこ|| We wore our best clothes,

ナイフ と フォーク の 使い 方 を 家 で 練習 し て ないふ||ふぉーく||つかい|かた||いえ||れんしゅう|| and practiced how to use a knife and fork at home...

今 思え ば それほど 大した 店 で も なかった いま|おもえ|||たいした|てん||| Now that I think about it, the restaurant wasn't anything special.

( 四宮 の 母 ) 小次郎 おいし か ねえ ( 四宮 ) ん っ … しのみや||はは|こじろう||||しのみや|| Kojiro, isn't this delicious?

お 母さん こげ ん おい しかも ん 食べ た って 生まれて 初めて ばい |かあさん||||||たべ|||うまれて|はじめて| I've never had something this good.

フレンチ って すご か ねえ

ヒヒヒッ

( 少年 の 四宮 ) 俺 が フレンチ の 料理 人 に なれ たら ― しょうねん||しのみや|おれ||||りょうり|じん||| If I become a French chef,

お 母さん の ことば ずーっと 笑顔 に し て あげ られる |かあさん||||えがお||||| I can make Mom smile all the time...

( 四宮 ) お … しのみや|

お前 に 教え なきゃ いけない 理由 が ある の か よ ? ああ ? おまえ||おしえ|||りゆう|||||| And why would I tell you?

そう 言う と 思った |いう||おもった I thought you might say that.

( 四宮 ) 来い デザート の 準備 だ しのみや|こい|でざーと||じゅんび| Come along.

( 創 真 ) ああ … う っす はじめ|まこと||| Oh, sure.

( 四宮 ) 初日 に 作って やった キッシュ だ が な … しのみや|しょにち||つくって||||| About the quiche I made on the first day...

ん ?

何 の 話 っす か ? なん||はなし|| What about it?

ゴボウ って の は 欧 米人 に は 木 の 根 に しか 見え ない らしい ごぼう||||おう|べいじん|||き||ね|||みえ|| Burdock root apparently only looks like a tree root to Westerners.

“ 日本 人 は こんな 物 を 食べる の か ” って 驚か れる こと も 多い にっぽん|じん|||ぶつ||たべる||||おどろか||||おおい They're often surprised to learn that Japanese people eat it.

へえ ~ Huh.

( 四宮 ) それ に 他の 根 菜類 ニンジン や 根 パセリ な ん かも ― しのみや|||たの|ね|なるい|にんじん||ね|ぱせり||| Other root vegetables, like carrots and parsley root,

戦時 中 の 貧しい 食事 を 思い出さ せる から ― せんじ|なか||まずしい|しょくじ||おもいださ|| have been avoided for a long time

長い こと 食 材 と して 敬遠 さ れ て き た そう だ ながい||しょく|ざい|||けいえん||||||| because they remind people of wartime food scarcity.

そう なん す か ~ I see.

“ 忘れ られ た 野菜 たち ” わすれ|||やさい| The forgotten vegetables: "legumes oubliés."

“ レギューム ・ ウー ブリエ ”

あの キッシュ に 名前 を つける なら ― |||なまえ||| If I were to name that quiche,

キッシュ ・ ドゥ ・― I'd call it Quiche de Legumes Oubliés, I guess.

レギューム ・ ウー ブリエ って ところ か

( 四宮 ) フランス の 文化 に も ― しのみや|ふらんす||ぶんか|| There have to be dishes that only I can make,

日本 の 文化 に も 触れ て いる 俺 に しか 作れ ない 料理 は ― にっぽん||ぶんか|||ふれ|||おれ|||つくれ||りょうり| having experienced both French and Japanese cultures.

必ず ある かならず|

前 に 言って た な ぜん||いって|| You asked me before

“ なぜ この 時期 に 日本 へ の 出店 を 決め た の か ” と ||じき||にっぽん|||しゅってん||きめ|||| why I chose to open a restaurant in Japan right now.

はい Yes.

( 四宮 ) 自分 の 料理 の 土台 ルーツ を 再 確認 する ため だ しのみや|じぶん||りょうり||どだい|るーつ||さい|かくにん||| It's to reaffirm what the roots of my cooking are.

ルーツ ? るーつ Roots...

( 四宮 ) もう 一 度 自分 の 生まれ た 国 で 料理 と 向き合う しのみや||ひと|たび|じぶん||うまれ||くに||りょうり||むきあう I'm going to face my own cooking in the country I was born in one more time.

今 の 俺 が 三 ツ 星 を 取る ため に どうして も 必要 な こと な ん だ いま||おれ||みっ||ほし||とる|||||ひつよう||||| It's something I absolutely need if I'm to win the Michelin three-star rating.

( 創 真 ) ん っ … はじめ|まこと||

( 四宮 ) 1 人 で ホテル まで 帰れ る か ? しのみや|じん||ほてる||かえれ|| Can you get back to your hotel on your own?

大丈夫 たい 母ちゃん を バカ に する ん や なか と よ だいじょうぶ||かあちゃん||ばか||||||| I'm fine!

気 を つけ て な き|||| Take care of yourself.

( 四宮 の 母 ) 小次郎 しのみや||はは|こじろう Kojiro.

おいしかった ばい It was delicious.

フッ

さて … Well then.

新作 コンペ ! しんさく|こんぺ The new recipe competition!

それ は 見逃せ ない です ね ||みのがせ||| I can't miss that!

今日 来 れ て ほんと に ラッキー です きょう|らい|||||らっきー| I'm so lucky I could come today!

いや だ から もう 帰れ って 話 し て ん だ よ ||||かえれ||はなし||||| What I meant was, you should go home now.

そんな 話 聞か さ れ て 帰れ る わけない じゃ ない です か ~ |はなし|きか||||かえれ|||||| How can I go home after hearing something like that?!

日向 子 の 気持ち は もっとも です よ 四宮 さ ~ ん ひゅうが|こ||きもち|||||しのみや|| I can totally understand where Hinako's coming from, Shinomiya-san.

幸平 が 参加 する と 聞い て は なぁ こうへい||さんか|||ききい||| Now that I've heard that Yukihira's joining the competition...

( 水原 ) 私 も 見 たい ( 四宮 ) な っ … みずはら|わたくし||み||しのみや|| I want to see it, too.

でしょ ~ これ は 言う なれば 幸平 君 と 四宮 先輩 の 初 の 直接 対決 |||いう||こうへい|きみ||しのみや|せんぱい||はつ||ちょくせつ|たいけつ

合宿 で の 食 戟 ( しょ く げき ) の リベンジ マッチ です よ がっしゅく|||しょく|げき||||||まっち|| It's a revenge match after the Shokugeki at camp!

ん ?

今 “ 合宿 で の 食 戟 ” と 聞こえ た が いま|がっしゅく|||しょく|げき||きこえ|| I just heard "Shokugeki at camp."

あっ …

何 の こ と か 私 に は 分かり ませ ん シャ ペル 先生 なん|||||わたくし|||わかり|||||せんせい I don't know what she's talking about, Chapelle-sensei.

乾 は 多分 …\ N 酔って いる の でしょ う なぁ いぬい||たぶん||よって||||| Inui is probably tipsy.

ワイン の 飲みすぎ です ね ~ わいん||のみすぎ|| She drank too much wine.

( 梧桐 田 ・ 関守 の 笑い声 ) ごきり|た|せきもり||わらいごえ

( 梧桐 田 ・ 関守 の 笑い声 ) ごきり|た|せきもり||わらいごえ Hmm, I see.

( 乾 ) あ あ ~ いぬい||

( 乾 ) あ あ ~ いぬい||

( 乾 ) あ あ ~ いぬい||

うむ そう か

あっ …

遠 月 の 視察 員 とお|つき||しさつ|いん The Totsuki inspector.

今夜 幸平 創 真 が 出す 料理 で ― こんや|こうへい|はじめ|まこと||だす|りょうり| So Yukihira Soma's dish tonight

この 店 で の スタジエール の 合否 が 決まる ん です ね |てん|||||ごうひ||きまる||| will determine whether he'll pass the Stagiaire at this restaurant.

なるほど しかし 状況 は いささか 厳しい な ||じょうきょう|||きびしい| I see.

うむ Indeed.

遠 月 の 生徒 たち は 本来 ― とお|つき||せいと|||ほんらい Totsuki students typically learn the basics of French cuisine in the junior high division,

中等 部 にて フランス 料理 など の 基礎 を 学ぶ が ― ちゅうとう|ぶ||ふらんす|りょうり|||きそ||まなぶ|

彼 に は その 経験 が ない かれ||||けいけん|| but he has no such experience.

私 の 授業 や 合宿 で の 四宮 の 課題 の よう に ― わたくし||じゅぎょう||がっしゅく|||しのみや||かだい||| Based on what I've seen in my class and Shinomiya's assignment during camp,

既に ある フレンチ レシピ の 再現 は 問題 なく こ な せる よう だ が … すでに|||れしぴ||さいげん||もんだい||||||| he seems to be able to handle recreating existing recipes without problems.

一 ( いち ) から の メニュー 開発 と なる と 話 は 全く 変わる だ ろ う ひと||||めにゅー|かいはつ||||はなし||まったく|かわる|||

しかも 審査 する の は あの 男 だ |しんさ|||||おとこ| Not to mention, he'll be the one judging the dishes.

あれ ? Huh?

唯 さん も コンペ 出す ん す か ? ただ|||こんぺ|だす||| Are you participating in the competition, too, Wei-san?

ええ Yes.

SHINO ' S 本店 の 肉 料理 担当 は ― ||ほんてん||にく|りょうり|たんとう| Wei was the Chief Boucher at SHINO's until six months ago.

半年 前 まで 唯 だった から な はんとし|ぜん||ただ|||

そう だった ん す か I see.

何で また サービス 担当 に ? なんで||さーびす|たんとう| Why'd you switch to being the manager of customer service?

本店 で も この コンペ は 月 に 何度 か 行わ れ て い た の よ ほんてん||||こんぺ||つき||なんど||おこなわ|||||| This competition was held several times a month at the flagship restaurant, too.

でも 私 の 品 が 採用 さ れ た の は 2 年間 で たった の 一 度 だけ |わたくし||しな||さいよう||||||ねんかん||||ひと|たび| But my entry was only used once in all of two years.

あっ …

( 高 ) このまま じゃ ダメ だ と 思った の たか|||だめ|||おもった| I thought I had to do something.

私 が サービス 担当 に 移った の は ― わたくし||さーびす|たんとう||うつった|| I switched to customer service management

お 客 様 と じかに 接 する こと で 見え て くる もの が ある と 思った から |きゃく|さま|||つ||||みえ|||||||おもった| because I thought I'd learn something by interacting with our guests.

でも 料理 人 と して の 功夫 ( クンフー ) を 怠った 日 は 1 日 も ない わ |りょうり|じん||||いさお|||おこたった|ひ||ひ||| But I've never slacked on my daily training as a chef.

( リュシ ) 私 も ― |わたくし| Me neither.

唯 の お こぼれ で 肉 料理 担当 に なれ た わけ じゃ ない って ― ただ|||||にく|りょうり|たんとう||||||| I have to show that I didn't become the Chief Boucher

ちゃんと 示さ なきゃ な |しめさ|| just because Wei stepped aside.

みんな それ くらい 本気 で 臨 ん でる ん だ |||ほんき||のぞ|||| Everyone's serious about the new recipe competition.

この 新作 コンペ に な |しんさく|こんぺ||

お前 に それ ほど の 覚悟 が ある の か おまえ|||||かくご|||| Do you have the resolve to take this on?

( 創 真 ) さっき 四宮 先輩 の 話 聞い て 俺 なり に 見え た もの が ある ん す よ はじめ|まこと||しのみや|せんぱい||はなし|ききい||おれ|||みえ||||||| There's something I learned from listening to Shinomiya-senpai earlier.

今 は それ を 形 に する こと しか 考え て ない っす いま||||かた|||||かんがえ||| I'm only thinking about bringing that vision into reality right now.

覚悟 だ と か そういう の は 全部 ― かくご|||||||ぜんぶ I'm going to put all of my resolve and stuff on a plate, so...

今 から 皿 の 上 に 置き ます んで いま||さら||うえ||おき||

( 四宮 ) さあ 時間 だ しのみや||じかん| It's time.

調理 を 始めろ ! ちょうり||はじめろ Start cooking.

( 4 人 ) ウィ シェフ ! じん||しぇふ

( 創 真 ) 蜂蜜 と 砂糖 を 火 に かけ 濃い アメ 色 に なったら ― はじめ|まこと|はちみつ||さとう||ひ|||こい|あめ|いろ|| Heat honey and sugar until the mixture reaches a deep golden color,

マデラ 酒 と 赤 ワイン |さけ||あか|わいん

さらに フォン ・ ド ・ ヴォー を 加え て 煮詰める |||||くわえ||につめる

その 間 に バター で 鶏 ミンチ を 炒め ― |あいだ||ばたー||にわとり|みんち||いため

たまねぎ を スュエ する then sweat the onions.

( 創 真 ) なあ 親父 何で そ やって 魚 焼く ん だ ? はじめ|まこと||おやじ|なんで|||ぎょ|やく|| Hey, Dad.

( 幸平 城 一郎 ( ゆき ひら じ ょ う い ち ろ う ) ) ん ? こうへい|しろ|いちろう|||||||||| Hmm?

こう す っと 皮 が バリッ と 焼きあがる から な |||かわ||||やきあがる|| It's because the skin gets crispier this way.

へえ ~ そんな 技 が ある の か ||わざ||||

や っぱ 定食 屋 って 奥 が 深い な ~ ||ていしょく|や||おく||ふかい| There's a lot to a diner.

( 城 一郎 ) ん ~ しろ|いちろう| Hmm...

( 創 真 ) 何 ? はじめ|まこと|なん What?

( 城 一郎 ) ま 今 は それ で いい ん じゃ ねえ か しろ|いちろう||いま|||||||| Well, maybe that's good enough for now.

( 一色 慧 ( いっしき さとし ) ) 教え て もらえ る か な 創 真 君 いっしょく|さとし|||おしえ||||||はじめ|まこと|きみ Soma-kun, can you tell me why you know French culinary techniques?

なぜ 君 が フランス 料理 の 技法 を 知って いる ん だい ? |きみ||ふらんす|りょうり||ぎほう||しって|||

いや あ この 焼き 方 は うち の 親父 に 習った ん です よ |||やき|かた||||おやじ||ならった||| Oh, I learned this technique from my dad.

魚 を バリッ と 仕上げる に は もってこい だって ね ぎょ||||しあげる||||| He said it's perfect for crisping up fish skin.

( 創 真 ) 今 なら 分かる はじめ|まこと|いま||わかる I can see now what Dad had built.

親父 が 積み上げ て き た こと が おやじ||つみあげ|||||

親父 は 集約 さ せ て いった ん だ おやじ||しゅうやく|||||| He'd consolidated all the experiences

出会って き た 全て の 経験 全て の 文化 ― であって|||すべて||けいけん|すべて||ぶんか

全て の 技術 全て の 感動 を すべて||ぎじゅつ|すべて||かんどう|

親父 が 思い描く 理想 の 定食 屋 と して の 技 に おやじ||おもいえがく|りそう||ていしょく|や||||わざ| into his skill set to create the ideal diner of his dreams!

だったら 俺 が 今 やる べき こと は … |おれ||いま|||| In that case, what I should do...

ポワレ スュエ Suer.

アリュメット エスカロッペ デグラッセ シズレ Allumette.

ロティ ブレゼ Braiser...

今 まで の 俺 を ― いま|||おれ| I'm going to shatter who I've been until now!

ブチ 破る ! |やぶる

( 乾 ) これ で 3 人 の 品 の 実 食 が 終了 いぬい|||じん||しな||み|しょく||しゅうりょう We're now finished tasting the three dishes from Lucie-san, Wei-san, and Abel-san.

リュシ さん 唯 さん アベル さん ||ただ|||

幸平 最後 は お前 だ こうへい|さいご||おまえ| You're last!

料理 は まだ か りょうり||| Aren't you done yet?!

( 創 真 ) お 待た せ し や し た はじめ|まこと||また||||| Sorry to keep you waiting.

ん ん っ ?

( 梧桐 田 ・ 乾 ) あ あっ ! ごきり|た|いぬい||

( 3 人 ) ん っ … じん||

( 乾 ) ウズラ が 丸々 ? いぬい|||まるまる A whole quail!

ん ~ 香ばしい |こうばしい

幸平 創 真 その 品 は 一体 ? こうへい|はじめ|まこと||しな||いったい

えっ と です ね あ こいつ は 親子 丼 なん す |||||||おやこ|どんぶり|| Um, this is...

は あ ? Huh?

親子 … 丼 … ? おやこ|どんぶり Chicken and egg... rice bowl?

へ っ ?

( 創 真 ) ああ 言わ れ て み れ ば 丼 ( どんぶり ) に 入って な いっす も ん ね これ はじめ|まこと||いわ||||||どんぶり|||はいって|||||| Oh, now that you mention it,

でも まあ 味わって み て ください よ ||あじわって|||| But please just try it.

こいつ が 今 の 俺 が 出せ る 最高 の フレンチ です ||いま||おれ||だせ||さいこう||| This is the best French dish I can serve right now.

( 水原 ) ウズラ 肉 みずはら||にく Quail meat.

フランス や イタリア で は レストラン は もちろん ― ふらんす||いたりあ|||れすとらん|| A common ingredient in France and Italy, not just in restaurants, but in homes.

家庭 でも 愛さ れる 定番 の 食 材 かてい||あいさ||じょうばん||しょく|ざい

( アベル ) 確かに 見た目 は フランス 料理 だ が … |たしかに|みため||ふらんす|りょうり|| Well, it certainly looks like a French dish...

( 関守 ) 親子 丼 だ と ? せきもり|おやこ|どんぶり|| ...but a chicken and egg rice bowl?

( 高 ) ウズラ と ポーチド エッグ の 組み合わせ が 親子 と いう わけ ? たか||||||くみあわせ||おやこ||| So the quail meat and egg are the substitutes for chicken and egg?

( リュシ ) 何 を 仕掛け た ? 幸平 |なん||しかけ||こうへい What's your trick, Yukihira?

( 四宮 ) で は 味わわ せ て もら お う しのみや|||あじわわ||||| Let us have a taste.

( シャ ペル ) あの 皿 に 全て が 懸かって いる |||さら||すべて||かかって| That dish means everything.

四宮 小次郎 を 唸 ( う な ) ら せる こと が できる の か しのみや|こじろう||うな||||||||| Can he impress Shinomiya Kojiro with it?

( 乾 ) スタジエール 制度 の 真 の 意図 いぬい||せいど||まこと||いと The Stagiaire system has a hidden true purpose...

幸平 君 が そこ まで 到達 できる か どう か こうへい|きみ||||とうたつ|||| Can Yukihira-kun actually meet its expectations?

( 7 人 ) ん ん っ … あ あっ … じん|||||

( 四宮 ) あ あっ … しのみや||

私 も 食べ ます ! わたくし||たべ| I'll try it, too!

これ は … ! What's this?!

中 から 卵 が それ に リゾット も なか||たまご||||| There's egg inside... and risotto, too...

あ むっ

( 乾 ) ほ わ ぁ ~ いぬい||| So delicious!

おい ひ ぃ ~

とろ ~ り 卵 と ウズラ の お 肉 そして ご飯 が 豪快 に 絡み合い ます ||たまご|||||にく||ごはん||ごうかい||からみあい| The silky egg, quail meat, and rice intertwine in dynamic synergy!

( 歯ごたえ の 音 ) はごたえ||おと

( 乾 ) この 歯ごたえ は … いぬい||はごたえ| What is this texture?

親子 丼 の 基本 的 な 要素 は 5 つ おやこ|どんぶり||きほん|てき||ようそ|| The chicken and egg rice bowl consists of five main ingredients:

鶏肉 卵 ご飯 タマネギ 割 り 下 けいにく|たまご|ごはん|たまねぎ|わり||した chicken meat, egg, rice, onions, and seasoned stock.

ウズラ 肉 は 油 で 焼 い て から ― |にく||あぶら||や||| After searing the quail in some oil,

オーブン で じっくり ロティ し てる んで ― おーぶん|||||| it's been slowly rôti, or roasted, in the oven.

表面 は カリッ と 肉 は も っち り ジューシー です ひょうめん||||にく|||||| So it's crunchy on the surface and juicy underneath.

卵 は 塩 と ブラック ペッパー で ピリッ と 味つけ たまご||しお||ぶらっく|||ぴりっ||あじつけ The egg was seasoned with salt and pepper for a little bite,

更に 生 クリーム を 加える こと で とろ っと ろ かつ 濃厚 に さらに|せい|くりーむ||くわえる|||||||のうこう| and then mixed with cream for an even richer creaminess.

親子 丼 は 半熟 の とろみ 加減 が 命 っす から ね おやこ|どんぶり||はんじゅく|||かげん||いのち||| The creaminess of the poached egg is critical to this dish, after all.

リゾット は 牛乳 で まろやか に 仕上げ ― ||ぎゅうにゅう||||しあげ Risotto was finished with milk for mildness.

バター で 炒め た 鶏 ミンチ と ― ばたー||いため||にわとり|みんち| To it, I added ground chicken sauteed in butter,

スュエ し て コク と 甘み の 増し た たまねぎ を 加え て ます |||||あまみ||まし||||くわえ|| and onions that were sweated for enhanced sweetness.

ソース は ― そーす| The sauce consists of soy sauce added to Madeira sauce,

砂糖 や 蜂蜜 で ほんのり 甘く 仕上げ た マデラソース に ― さとう||はちみつ|||あまく|しあげ|||

しょうゆ を 加え まし た ||くわえ|| lightly sweetened with sugar and honey.

これ が 割り 下 の よう に 食 材 同士 を つなげ ます ||わり|した||||しょく|ざい|どうし||| Like seasoned stock, it brings the ingredients together.

つまり この 品 は ― ||しな| In other words, this dish reconceptualized the chicken and egg rice bowl

親子 丼 て 概念 を フレンチ の 技 で 再 構築 し た もの な ん す おやこ|どんぶり||がいねん||||わざ||さい|こうちく||||||

( アベル ) しかし ウズラ の 詰め 物 と して リゾット の よう な もの を 使う と ― ||||つめ|ぶつ|||||||||つかう|

どうして も 液体 が 染み 出し て しまう は ず ||えきたい||しみ|だし||||

幸平 それ を どう やって 詰め た ? こうへい|||||つめ| Yukihira, how did you stuff the egg?

( 乾 ) あっ ! さっき の 歯ごたえ ( シャ ペル ) ん っ ? いぬい||||はごたえ|||| Oh!

( 創 真 ) フッ はじめ|まこと|

キャベツ っす きゃべつ| I used cabbage.

さっと 塩 ゆで し た キャベツ で 包み込 ん で から ― |しお||||きゃべつ||つつみこ||| I wrapped the risotto in cabbage that'd been parboiled in salt water

ウズラ の 中 に 詰め た ん です ||なか||つめ||| before stuffing the quail.

それ って 合宿 の 食 戟 の 時 の ! ||がっしゅく||しょく|げき||じ| That's what you used in the Shokugeki at camp!

( シャ ペル ) ん ん っ ?

( 乾 ) ぬ ぉ ~ いぬい||

( 水原 ) 四宮 が 作った シュー ・ ファルシ みずはら|しのみや||つくった|しゅー| The chou farci that Shinomiya made then...

( 四宮 ) キャベツ の ゆで 加減 も 絶妙 しのみや|きゃべつ|||かげん||ぜつみょう The cabbage's texture is perfect.

シャキッ と し た 歯ごたえ を 保ち つつ 甘み を 出し ― ||||はごたえ||たもち||あまみ||だし While retaining its crunchiness,

それ が ウズラ 肉 の 香ばし さ と 中身 の 具 の 風味 を ― |||にく||こうばし|||なかみ||つぶさ||ふうみ|

優しく 結びつけ て いる やさしく|むすびつけ|| of the fragrant quail meat and the stuffing.

( シャ ペル ) スタジエール で 学園 が 生徒 たち に 求める こと ||||がくえん||せいと|||もとめる| What the Academy wants to see in its students during the Stagiaire

それ は 現場 に 何 を 与え られる か だ が ― ||げんば||なん||あたえ|||| is that they contribute something to a professional setting,

本当 の 目的 は その先 に ある ほんとう||もくてき||そのさき|| but the Stagiaire's true purpose goes beyond that.

戦後 フレンチ の プロ を 志す 若き 料理 人 たち は ― せんご|||ぷろ||こころざす|わかき|りょうり|じん|| After the war, young hopefuls seeking to become professional French chefs

続々 と フランス へ 渡った ぞくぞく||ふらんす||わたった migrated to France in droves.

彼ら は 修行 先 を 渡り歩き ― かれら||しゅぎょう|さき||わたりあるき They went from restaurant to restaurant

伝説 級 の 達人 たち を 間近 で 見 て その 技 を 学び 盗み 抽出 し て ― でんせつ|きゅう||たつじん|||まぢか||み|||わざ||まなび|ぬすみ|ちゅうしゅつ||

やがて 自分 の 料理 を 構築 し て いった の だ |じぶん||りょうり||こうちく||||| and eventually build their own cooking.

今 の 日本 に 本物 の フランス 料理 が 花 開 い た の は ― いま||にっぽん||ほんもの||ふらんす|りょうり||か|ひらき|||| Their blood, sweat, and tears

彼ら の 血 の にじむ よう な 努力 が あった から こそ かれら||ち|||||どりょく|||| are what allowed true French cuisine to flourish in Japan today.

スタジエール の 真 の 意図 は ― ||まこと||いと| The Stagiaire's true purpose is to have students undergo

かつて の 若人 たち が 繰り返し て き た こと と 同じ ||わこうど|||くりかえし||||||おなじ what the young hopefuls of yore did time and time again.

プロ から 何 を 奪え る か ぷろ||なん||うばえ|| What can they steal from the pros?

やり や がった な 幸平 ||||こうへい You did it, Yukihira.

四宮 先輩 は ― しのみや|せんぱい| Shinomiya-senpai, you said you came back to Japan

“ フランス 料理 で ― ” ふらんす|りょうり|

“ もっと 上 を 目指す ため に 日本 に 帰って き た ” ― |うえ||めざす|||にっぽん||かえって||

って 言って まし た よ ね |いって||||

だったら 今 俺 が やる べき こと は ― |いま|おれ||||| If that's the case, then what I'm supposed to be doing right now

きっと その 逆 な ん す ||ぎゃく|||

生まれ育った 環境 の 中 だけ で やって き た 料理 を ブチ 破る こと うまれそだった|かんきょう||なか||||||りょうり|||やぶる| Yukihira

これ は 俺 が 初めて 作った 新しい “ ゆき ひ ら ” の 料理 っす ||おれ||はじめて|つくった|あたらしい|||||りょうり| This is my first dish for the new Yukihira.

( シャ ペル ) さあ 判定 だ |||はんてい| Now, it's time to judge.

幸平 創 真 の 皿 ― こうへい|はじめ|まこと||さら Will Yukihira Soma's dish make it to SHINO's menu?

SHINO ' S の メニュー に その 名 を 刻め る か |||めにゅー|||な||きざめ||

ダメ だ な クオリティー が 低い だめ|||||ひくい No, it's too low-quality.

このまま だったら … な At least, if it stays what it is now.

あっ …

( 四宮 ) 将来 お前 が 持つ チンケ な 店 に なら 置 い て も 構わ ない が ― しのみや|しょうらい|おまえ||もつ|||てん|||お||||かまわ|| It's fine enough to be served at some small-time restaurant you'll have in the future,

四宮 小次郎 の 店 で 出す に は 少々 お粗末 って こと だ しのみや|こじろう||てん||だす|||しょうしょう|おそまつ||| but it's a little lackluster to be served at Shinomiya Kojiro's restaurant.

だが まあ ― But, still...

俺 だったら こう する って の を 叩き込む こと は できる が ― おれ|||||||たたきこむ||||

どう する ? How about it?

( 創 真 ) お 願い し や す っ ! ( 西園 和音 ( に し ぞ のか ず ね ) ) ん っ ? はじめ|まこと||ねがい|||||にしぞの|わおん||||の か|||| Please do!

いい か この 場合 は シェリー ビネガー だ |||ばあい|||| Listen, in this case, you'd use sherry vinegar.

赤 ワイン は ビネガー で デグラッセ し た 後 だ あか|わいん|||||||あと| Add red wine only after you've deglazed the pan with the vinegar.

う っす Got it.

シェリー ビネガー って \ N スペ イン 産 な ん すね |||||いん|さん||| Sherry vinegar is from Spain, huh.

( 四宮 ) あく 取り も 忘れる な しのみや||とり||わすれる| Don't forget to skim the foam.

( 創 真 ) う っす はじめ|まこと|| Got it!

( 西園 ) はい にしぞの| Yes, Yukihira Soma passed.

幸平 創 真 ― こうへい|はじめ|まこと

合格 です ごうかく|

( 創 真 ) いや あ ― はじめ|まこと|| Well, thanks so much for teaching me until the sun came up.

すみません 朝 まで 教え て もらっちゃ っ て |あさ||おしえ||||

( 四宮 ) ハッ しのみや|

お前 の 覚え が 悪かった から な おまえ||おぼえ||わるかった|| That's because you're a slow learner.

ありがとう ござい まし た Thank you, Master Shinomiya!

四宮 師匠 ! しのみや|ししょう

やめろ ! 誰 が 師匠 だ |だれ||ししょう| I'm no master.

( 乾 ) 師匠 ? ( リシュ ) 師匠 だって ~ いぬい|ししょう||ししょう| Master!

師匠 と 呼ば せる なんて 思い上がり も いい とこ ね ししょう||よば|||おもいあがり|||| You're so arrogant, letting someone call you "master."

うる せ え ! こいつ が 勝手 に 呼 ん だ ん だ ! |||||かって||よ|||| Shut up!

( 乾 ) 素直 じゃ ない です ねえ ( リュシ ) ほんと は うれしい くせ に いぬい|すなお|||||||||| You can be more honest.

( 乾 ・ リシュ ) あ あ ~ いぬい|||

( 創 真 ) あっ … はじめ|まこと| Oh.

( 乾 ・ リシュ ) あ あ ~ いぬい|||

( 乾 ・ リシュ ) あ あ ~ いぬい|||

( 四宮 ) 幸平 しのみや|こうへい

ん ?

( 四宮 ) 取れよ しのみや|とれよ Grab the First Seat in the Totsuki Elite Ten.

遠 月 十 傑 ( じゅ っけ つ ) ― とお|つき|じゅう|すぐる|||

第 一 席 だい|ひと|せき

う っす ! Will do!

( 講師 A ) さて 今年 の スタジエール は どれ だけ 生き残り ます か こうし|||ことし||||||いきのこり|| I wonder how many will survive this year's Stagiaire.

( 講師 B ) 宿泊 研修 に 続き 大量 の 生徒 が ふるい落とさ れる 行事 です から なあ こうし||しゅくはく|けんしゅう||つづき|たいりょう||せいと||ふるいおとさ||ぎょうじ||| Along with the camp training,

( 薙 切 仙 左 衛 門 ( な きり せ ん ざ え もん ) ) 自分 の 限界 と 向き合い ながら も ― な|せつ|せん|ひだり|まもる|もん||||||||じぶん||げんかい||むきあい|| Only those who are willing to face their own limits

それ を 乗り越えよ う と する 者 だけ が “ 成長 ” と いう 名 の 果実 を 手 に する ||のりこえよ||||もの|||せいちょう|||な||かじつ||て|| and try to overcome them will grow and gain the fruits of their labor.

“ 玉 ( ぎょ く ) ” の 世代 たま||||せだい They are the Generation of Prodigies.

( 黒 木場 ( くろ きば ) リョウ ) あ あ ~ 次 だ 止まる な 動き や がれ ~ ! くろ|きば||||||つぎ||とまる||うごき|| Next!

( 青年 ) はい ! 黒 木場 さん ! せいねん||くろ|きば| Yes, Kurokiba-san!

( 店主 A ) 不良 だった 息子 が あんな 真面目 に てんしゅ||ふりょう||むすこ|||まじめ| My delinquent son turned over a brand-new leaf...

( 店主 A ) 不良 だった 息子 が あんな 真面目 に てんしゅ||ふりょう||むすこ|||まじめ| Welcome!

( ドア の 開く 音 ) どあ||あく|おと

( ドア の 開く 音 ) どあ||あく|おと

いらっしゃい ませ ~

お前 ら も 行儀 よく しろ 他の 客 に 迷惑 かけ ん な おまえ|||ぎょうぎ|||たの|きゃく||めいわく||| You guys behave, too!

( 客 たち ) はい 黒 木場 さん きゃく|||くろ|きば| Yes, Kurokiba-san!

( シェフ ) アルディーニ 君 しぇふ||きみ Aldini-kun, you should join in the new menu planning and development, too.

今期 の メニュー 開発 君 も 参加 し たまえ こんき||めにゅー|かいはつ|きみ||さんか||

( イサミ ・ アルディーニ ) はい ありがとう ござい ます いさみ||||| Okay, thank you.

( イサミ ) 兄ちゃん の 後ろ を ついて いく だけ じゃ ダメ だ いさみ|にいちゃん||うしろ||||||だめ| I can't just keep lagging behind my brother.

( 川島 麗 ( かわ しまう ら ら ) ) キュン キュン ドキドキ かわしま|うらら|||||||どきどき Cute, cute, nervous, nervous!

( タクミ ・ アルディーニ ) キュン キュン ドキドキ ||||どきどき Cute, cute, nervous, nervous!

ワクワク キラキラ わくわく|きらきら Excited, excited, sparkle, sparkle!

ワクワク キラキラ わくわく|きらきら Excited, excited, sparkle, sparkle!

おいしく な あれ ~ Turn delicious!

おいしく な あれ ~

お 召し上がり ください お 嬢 様 |めしあがり|||じょう|さま Enjoy, ladies.

お 召し上がり ください お 嬢 様 |めしあがり|||じょう|さま

( 客 たち の 歓声 ) きゃく|||かんせい

( 客 たち の 歓声 ) きゃく|||かんせい

( 薙 切 ( な きり ) アリス ) 3 番 さん ネギ 抜き 油 多め 8 番 さん 大盛り 味 薄め な|せつ||||ばん||ねぎ|ぬき|あぶら|おおめ|ばん||おおもり|あじ|うすめ Table 3 wants no onions and extra oil.

9 番 さん 普通 半 ライス キャベツ チャーシュー 乗せ ばん||ふつう|はん|らいす|きゃべつ||のせ Table 9 wants a normal serving with cabbage and roast pork on top, plus half a serving of rice.

11 番 さん 麺 固め もやし 増し 増し ばん||めん|かため||まし|まし Table 11 wants hard noodles and extra bean sprouts!

12 番 さん 替え玉 急 い で ! ばん||かえだま|きゅう|| Table 12 needs a second serving of noodles, stat!

( 伊 武 崎 峻 ( いぶさ き しゅん ) ) 諦め て たまる か よ ! い|ぶ|さき|たかし||||あきらめ|||| I'm not going to give up!

( 店主 B ) しか し 伊 武 崎 君 この 店 は もう … てんしゅ||||い|ぶ|さき|きみ||てん|| But, Ibusaki-kun... this restaurant's already...

もう 一 度 厨房 ( ちゅう ぼう ) を 貸し て くれ |ひと|たび|ちゅうぼう||||かし|| Let me have the kitchen one last time!

俺 が 絶対 に ひっくり返す ! おれ||ぜったい||ひっくりかえす I'm going to turn this around!

( 女将 ) 本気 かい ? 仲居 の 仕事 まで やる って おかみ|ほんき||なかい||しごと||| Are you sure?

あんた 体力 持た ない よ |たいりょく|もた|| You won't have the energy!

( 田所 恵 ( た どころ めぐみ ) ) お 願い し ます やら せ て ください たどころ|けい|||||ねがい|||||| Please, let me try.

厨房 以外 の 場所 でも 戦力 に なり たい ん です ちゅうぼう|いがい||ばしょ||せんりょく||||| I want to be useful outside of the kitchen, as well!

( 老人 ) そうだ な お 主 なら 授ける に ふさわしい だ ろ う ろうじん|そう だ|||おも||さずける||||| Indeed.

この 私 が 研ぎ澄まし て き た 火 入れ の 奥義 を |わたくし||とぎすまし||||ひ|いれ||おうぎ| I have cultivated and honed of how to ignite the fire.

( 水戸 ( み と ) 郁 魅 ( いく み ) ) おう ! みと|||いく|み||| Okay!

( 板前 ) ほ … ほっ うまい ! ぱっと 見 脇 キャラ か と 思う たが ― いたまえ|||||み|わき||||おもう|

実力 は 確か じゃ じつりょく||たしか| but you have real skill!

( 佐藤 昭二 ( さとう しょ うじ ) ) なめ ん な よ さとう|しょうじ||||な め||| Don't underestimate us!

( 青木 大 吾 ( あお き だ いご ) ) こ ちと ら 泣く 子 も 黙る … あおき|だい|われ||||||||なく|こ||だまる We strike fear into people's hearts!

( 佐藤 ・ 青木 ) 極 星 ( き ょ くせ い ) 勢 ! さとう|あおき|ごく|ほし|||||ぜい We are the Polar Star Force!

( スタッフ ) まあ ~ すたっふ| My!

ちょっと 調味料 変え た だけ で 残り物 が こんなに 減る なんて |ちょうみりょう|かえ||||のこりもの|||へる| To think there'd be so much less left over

( 葉山 ( は やま ) アキラ ) そう … それ が スパイス の 力 です はやま|||||||すぱいす||ちから| Yes, that's the power of spices.

( 客 ) シェフ きゃく|しぇふ Chef, I'd like to order another dish.

もう ひと 品 欲し い ん だ が 何 か 面白い 品 は ある か な ? ||しな|ほし|||||なん||おもしろい|しな||||

( アベル ) はい 自信 を もって お 薦め できる 料理 が 1 つ ござい ます ||じしん||||すすめ||りょうり|||| Yes, there is something I'm confident you'll like.

“ ウズラ の 詰め 物 リゾット と 卵 ~ 生意気 小僧 風 ~ ” です ||つめ|ぶつ|||たまご|なまいき|こぞう|かぜ| It's Quail Stuffed with Risotto and Egg, Cheeky Youngster Style.

♪~

( 創 真 ) ただ い ま ~ はじめ|まこと||| I'm back!

( 大 御堂 ( だい み どう ) ふみ 緒 ( お ) ) 幸平 あんた が 一番乗り かい だい|みどう|||||お||こうへい|||いちばんのり| Yukihira, so you're the first one back.

( 創 真 ) おお っ ふみ 緒 さん 久しぶり はじめ|まこと||||お||ひさしぶり Oh, Fumio-san. It's been a while.

ハッ なかなか いい 面構え に なった ねえ |||つらがまえ|||

これ あんた 宛て に たくさん 来 てるよ ||あて|||らい| Here, you've gotten a lot of mail.

ん ぁ ? Huh?

( 創 真 ) ど わ っ あ 何 だ こりゃ ? はじめ|まこと|||||なん|| Challenge

全部 食 戟 の 申し込み だ ね ぜんぶ|しょく|げき||もうしこみ|| They're all Shokugeki challenges.

( ドア の 開く 音 ) どあ||あく|おと

( 甲山 鉄次 ( かぶと やま てつ じ ) ) 失礼 する ( 創 真 ) ん ? かぶとやま|てつじ|||||しつれい||はじめ|まこと| Excuse me!

戻った な 幸平 創 真 もどった||こうへい|はじめ|まこと So you're back, Yukihira Soma!

高等 部 2 年 甲山 鉄次 だ こうとう|ぶ|とし|かぶとやま|てつじ| I'm a second-year in high school named Kabutoyama Tetsuji!

俺 と 食 戟 を 交わし て くれ おれ||しょく|げき||かわし|| I challenge you to a Shokugeki. Please accept!

すでに 君 たち 1 年生 は ― |きみ||ねんせい|

我々 上級 生 と 同じ フィールド に 立って いる われわれ|じょうきゅう|せい||おなじ|ふぃーるど||たって|

だから … So—

( 創 真 ) いい っす よ はじめ|まこと|||

ん ん っ ? Sure.

今 から やろ う よ いま|||| Let's do it now.

( 新 戸 ( あら と ) 緋 沙 子 ( ひ さ こ ) ) えり な 様 しん|と|||ひ|いさご|こ||||||さま

( 薙 切 ( な きり ) えり な ) あっ … な|せつ|||||

ん っ …

お 帰り なさい 緋 沙 子 |かえり||ひ|いさご|こ Welcome back, Hisako.

( タブレット 端末 の 着信 音 ) |たんまつ||ちゃくしん|おと

( タブレット 端末 の 着信 音 ) |たんまつ||ちゃくしん|おと

あっ …

( えり な ・ 緋 沙 子 ) 幸平 創 真 ! ||ひ|いさご|こ|こうへい|はじめ|まこと Yukihira Soma!

( 創 真 ) 俺 技 と 知識 を ― はじめ|まこと|おれ|わざ||ちしき| I want to cram as much knowledge and as many techniques into me as I can

ため 込める だけ ため込 ん で ― |こめる||ためこ||

学園 で 勝負 し たい がくえん||しょうぶ||

( 創 真 ) 自分 の 力 を ― はじめ|まこと|じぶん||ちから| I wanna keep throwing everything I've got at cooking.

ぶつけ まくって み たい っす

( 四宮 ) 成長 する ため の 餌 なら ― しのみや|せいちょう||||えさ| There will be plenty of suitable fodder for you to use and grow.

お あつらえ向き な の が ゴロゴロ 転がって る |あつらえむき||||ごろごろ|ころがって|

それ が あの 場所 遠 月 学園 だ |||ばしょ|とお|つき|がくえん| That's the kind of place Totsuki Academy is.

~♪ Glad you liked it!

~♪

御粗末 ! おそまつ

~♪

~♪

( 生徒 たち の 歓声 ) せいと|||かんせい

( 創 真 ) なあ お 集まり の 皆さん はじめ|まこと|||あつまり||みなさん Hey, to everyone here:

俺 は です ね ― おれ||| I'll accept any challenge at any time from anyone,

いつ 何 どき 誰 から の 勝負 でも 受け ます んで ― |なん||だれ|||しょうぶ||うけ||

お 好き に かかって き て ください |すき||||| so come at me whenever!

めん どくさい こと 抜き で 今 すぐ に でも ― |||ぬき||いま||| Let's forget the formalities— we can get to it right now.

やろ う ぜ 食 戟 ! |||しょく|げき Let's have a Shokugeki!