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食戟のソーマ 弍ノ皿, Shokugeki no Souma: Ni no Sara (Food Wars! The Second Plate) Episode 10

Shokugeki no Souma : Ni no Sara (Food Wars ! The Second Plate ) Episode 10

( 一色 慧 ( いっしき さとし ) ) どこ か 浮か ない 顔 だ ね 叡山 君

( 叡山 ( えい ざん ) 枝 津 也 ( え つや ) ) 何 言って ん だ 会場 は 大いに 盛り上がって て ―

今年 の 選抜 は 大 成功

運営 と して これ 以上 の 喜び は ない だ ろ う ?

しかし 君 が 実現 さ せ たかった 風景 と は ―

だいぶ 違う ん じゃ ない の か な

フッ 何 を 言って る の か 分から ねえ な

創 真 君 に 美作 昴 ( み まさか すばる ) を けしかけ た の は ―

君 だ ろ

タクミ 君 を 利用 すれ ば 創 真 君 は 必ず 勝負 に 乗って くる

大衆 の 眼前 で 彼 が 友 の 無念 を 晴らせ ず 敗北 し た なら ―

これ 以上 の 屈辱 は ない

自分 の 手 は 汚さ ず 全て を 裏 から 仕組 ん だ

とって も 君 らしい よ 叡山 君

でも その 目論見 は 外れ た ね

策 を 弄 ( ろう ) し て 彼 を からめ とろ う と し た ん だ ろ う が ―

創 真 君 に 巻き込ま れ の まれ た の は ―

君 の ほう じゃ ない の かい ?

何 だ と ?

( 幸平 創 真 ( ゆき ひ ら そう ま ) ) おかわり も 食べ て ほしい ん す けど ―

まだ 食べ たい 人 い ない っす か ?

( 堂島 銀 ( どう じ ま ぎん ) ) ここ まで … だ な

ただ今 を 持って 審査 を 終了 と …

( 創 真 ) おかわり し て 頂ける なら ―

こいつ を 注 い で 食べ て もら お う と 思って ん す けど

( 薙 切 ( な きり ) 仙 左 衛 門 ( せ ん ざ え もん ) ) む う !

( 薙 切 ( な きり ) レオ ノーラ ) は っ … N ( 堂島 ) う っ …

( 薙 切 ( な きり ) レオ ノーラ ) は っ … N ( 堂島 ) う っ …

( 葉山 ( は やま ) アキラ ) あっ … N ( 黒 木場 ( くろ きば ) リョウ ) え えっ

( 一色 ) いや …

厳密 に 言え ば 君 だけ じゃ ない の かも しれ ない

たぶん この 遠 月 ( と お つき ) 学園 の 全員 が そう だった ん だ

( 叡山 ) ん っ …

俺 の サンマ 料理 は まだ 完成 し て ない ん す よ

( 薙 切 ( な きり ) えり な ) それ は …

白い スープ

♪~

~♪

( 仙 左 衛 門 ) おかわり を 頂 こ う

フッ

( 薙 切 ( な きり ) アリス ) 幸平 君

最後 の 悪あがき は 結構 だ けれど これ で は ―

私 と 対決 し た 時 の アイデア を ―

焼き直し た に 過ぎ ない の で は なく て ?

( えり な ) いいえ 違う わ アリス

これ は …

( 創 真 ) さあ お 三 方 これ が 俺 の サンマ 料理

“ サンマ の 炊き込み ご飯 おじや 風 ”

お あがり よ !

( 堂島 ) わずか に とろみ の かかった この スープ が ―

炊き込み ご飯 に 溶け込み ご飯 と 柔らかく な じん で いる

( 飲み込む 音 )

( 男子 生徒 A ) いった ~ お はだけ ~ !

まろやか で クリーミー

この 白い スープ の 正体 は ―

豆乳 だ

( 創 真 ) その とおり

こいつ は 豆乳 に みそ と パルミジャーノ ・ チーズ を ―

ちょっぴり ずつ 加え て コトコト じっくり 温め た も の なん す

豆乳 です って ?

ハッ

気付 い た よう ね アリス

おじや の 肝 は 何と言っても だし

彼 は 豆乳 を だし と して 位置付け この 料理 を 構築 し た の よ

そういう こと

( アリス ) だし と は 要 は 旨味 そのもの の こと

豆乳 は 昆布 と 同じ グルタミン 酸 を たっぷり 含 ん で いる

十分 に おじや の おいし さ の ベース を 担う こと が できる ん だ わ

( えり な ) さらに 旨味 に は 相乗 作用 が あり ―

2 つ の 成分 が 共存 する と はるか に 強い おいし さ に なる

サンマ の イノシン 酸 と 豆乳 の グルタミン 酸

これ ら を 合わせる の は 理 に 適 って いる

豆乳 の おじや

い と 面白し

( 堂島 ) さらに スープ を 加え た こと で ―

がぜん 存在 感 を 放ち 始め た 素材 も ある

ご飯 に 混ぜ 込ま れ て い た これ は ?

カリカリ 梅 っす

( 男子 生徒 B ) え えっ ? ( 女子 生徒 A ) カリカリ 梅 ?

( 青木 ( あお き ) 大 吾 ( だ いご ) ) 何 ぃっ ?

( 佐藤 昭二 ( さとう しょ うじ ) ) また 駄菓子 シリーズ か よ

この 梅 が また 重要 な ポイント に なって い ます

カリ コリ と 楽しい 食 感 と 見た目 の 鮮やか さ

味覚 の 点 でも サンマ の 豊富 な 脂 を すーっと 断ち ―

さわやか な 後味 を もたらし て い ます

酸味 が 持つ 食欲 増進 作用 も フル に 活用 し て い ます ね

そして 梅 も また 塩漬け に よって 作ら れる もの

熟成 サンマ を 彩る の に ピッタリ です わ

さらに 特筆 す べき は ―

スープ に 入って いる パルミジャーノ ・ チーズ

この 西洋 の 素材 と 糠 サンマ 梅 みそ など の ―

和 の 食 材 が 組み合わさって 新しい おいし さ を 作り出し て い ます

( レオ ノーラ ) 思い出し ます

愛し い あの 人 と 知り合った 頃 の こと …

ウフフフ こっち です よ

あっ

( レオ ノーラ ) 違う 国 違う 文化 で 育った 2 人 が ―

手 を 取り合う こと で 生まれる 唯一無二 の 出会い

ウフフ

( 男子 生徒 C ) ウソ だ ろ

( 男子 生徒 D ) すげ え 高 評価 じゃ ねえ か

( 男子 生徒 E ) まさか あの 編入 生 が ?

( 叡山 ) ん … あっ ( 一色 ) 叡山 君 は 見 た かな ?

この 遠 スポ

新聞 部 に よれ ば 創 真 君 を たたく 記事 を 載せる と ―

部数 が 伸びる そう だ よ

当然 だ な

何 しろ この 学園 を 踏み台 だ と 言い切った 男 だ

会場 の 反応 を 見 て も 分かる

名実 共 に 嫌わ れ 者 の 編入 生 だ

( 一色 ) そう かな

僕 に は どうして も それ だけ と は 思え ない ん だ

予選 で は 葉山 君 と スパイス 対決 で 接戦 を 演じ ―

本選 で は 食 の 魔 王 の 眷属 ( けん ぞ く ) で ある アリス 君 を 倒し ―

さらに 食 戟 ( しょ く げき ) 99 戦 無 敗 の 怪物 美作 君 を 下し た

なのに 多く の 生徒 が 創 真 君 を 認め たく ない

それ は なぜ か ?

僕 は 創 真 君 の お 父上 に 聞い た こと が ある ん だ

( 創 真 ) 親父 !

俺 な 親父 に 勝て る 料理 人 に なる !

( 幸平 城 一郎 ( ゆき ひら じ ょ う い ち ろ う ) ) おお そう か

まっ 頑張れ や

じゃあ 早速 …

料理 勝負 だ !

( 城 一郎 ) 俺 から 見 て 創 真 は ―

特別 料理 の 才能 が あった わけ じゃ なかった

子供 の 言う こと だ し ―

何 回 か 負かし て やれ ば 気 が 済む だ ろ う って 思って た ん だ

だが ―

創 真 は 一 度 たり と も へこたれ ない

着実 に 一 歩 ずつ 近付 い て くる

ある 日 気付 い た ん だ

普通 の 人間 なら 当然 持って る もの が ―

創 真に は 欠落 し てる ん だって な

と 言い ます と ?

みんな 思い たい ん だ よ

才能 ある 奴 に 負け て も しょうがない … って な

そう やって 人 は 心 に ふた を し ち まう

プライド と か 自尊心 そういった もん を 守り たい から だ

だが 創 真に は その ふた が ない

自分 の 足りない 部分 に あっけらかん と 向き合う 強 さ

それ は 俺 に も なかった とんで も ねえ 強み な ん だ

( 一色 ) 創 真 君 の 料理 の 閃 ( ひらめ ) き

それ を もたらす の は 天性 の 才能 でも 何でもなく ―

ただ 考え抜く 試行 錯誤 を 続け 抜く こと だ

それ は 誰 に だって できる こと だ が 実は そう で は ない

( 男子 生徒 F ) やっぱり 無理 な ん だ ろ う な

( 男子 生徒 G ) 相手 は 嗅覚 ( きゅう かく ) の 超人 葉山 アキラ だ ぜ

( 男子 生徒 H ) 黒 木場 リョウ も 薙 切 家 に 選ば れ た エリート だ し

( 男子 生徒 I ) 勝つ 方法 ? そんな の 考えよ う と も 思わ ねえ

( 女子 生徒 B ) 絶対 無理 だ もん

( 男子 生徒 J ) 天才 が 勝つ の は 当たり前 だ から な

( 一色 ) 彼ら が なぜ 創 真 君 を 低く 見 た がった の か ?

創 真 君 を 認め れ ば ―

努力 し て い ない 自分 を 認める こと に なる から さ

あっ …

( 叡山 ) ん っ …

でも その 潮目 は 今 変わり つつ ある

( 男子 生徒 K ) すげ え な ( 男子 生徒 L ) うん

( 男子 生徒 M ) 対等 に 渡り合って る ぞ あの 化け物 2 人 に

( 男子 生徒 N ) あいつ 届く かも しれ ない

( 男子 生徒 O ) ああ こんな の 認める しか ねえ よ

( 男子 生徒 P ) 幸平 ( 男子 生徒 Q ) 幸平

( 女子 生徒 C ) 幸平 ( 男子 生徒 R ) 幸平

( 男子 生徒 S ) 幸平 創 真 って …

( 学生 たち ) すげ え !

御粗末 !

( 仙 左 衛 門 ) これ にて 審査 は 終了

判定 で ある !

( 観客 の 歓声 )

( 吉野 ( よしの ) 悠 姫 ( ゆうき ) ) も う ~ どう な の ? どう な の ?

( 榊 涼子 ( さかき りょう こ ) ) 大丈夫 よ きっと

( 水戸 ( み と ) 郁 魅 ( いく み ) ) 行け る ! 行ける ぜ

( 田所 ( た どころ めぐみ ) 恵 ) 創 真 君 …

( 黒 木場 ) 幸平 … 目 利き の 差 を 埋め た 上 で ここ まで の 品 を

( 葉山 ) 面白 ( お もし れ ) えよ 本当 に 面白 えよ 幸平

ふう …

( 創 真 ) 泣 い て も 笑って も これ で お開き

( 黒 木場 ・ 創 真 ・ 葉山 ) 決着 だ

まずは ご 苦労 で あった

決勝 を 戦う に 値 する 個性 の ぶつかりあい

三 者 三 様 の 持ち味 を 見せ て もらった

まず 調理 の 技術 これ は 全員 伯仲 し て いる

次に 素材 の 目 利き に つい て は ―

何と言っても 黒 木場 と 葉山 だ

最上 の サンマ を 完璧 に 選び 抜 い て みせ た

だが 幸平 は その 創意 工夫 で 見事 追いつ い た

発想 力 は 3 名 の 中 で 群 を 抜 い て いる

( 観客 の どよめき )

( 恵 ) あ あっ ( 郁 魅 ) よし !

( 仙 左 衛 門 ) さらに 驚く べき こと に ―

味 に つい て も 3 名 共に ほぼ 互角 と 言え る うま さ で あった

( 観客 の どよめき )

而 ( しか ) し て 勝負 の 決め手 と なった の は ―

料理 人 の 顔 が 見える 料理 か どう か

な … 料理 人 の 顔 … っす か

( レオ ノーラ ) その とおり です 幸平 君

本当 の オリジナリティー に あふれ た 皿 は 味わった だけ で ―

その 料理 人 の 顔 が 心 に 浮か ん で くる もの です から

言い換える なら ―

その 者 に しか 作る こと の でき ない 真に 独創 性 の ある 一 皿

そんな 料理 の こと を 我々 は ―

作った 者 へ の 敬意 を 込め て ―

“ 必殺 料理 ( スペシャリテ ) ” と 呼ぶ の だ

頂点 に 立つ べき は 己 の 料理 を 最も 深く 追求 し た 料理 人

己 の 料理 と は 何かと いう 問い に 真に 向き合った 者 だ

その 人物 の 名 は …

( 心臓 の 鼓動 )

( 葉山 ) 親 の 顔 も 自分 の 名前 も 知ら ない

分かって いる の は スラム 街 の 外れ に 赤ん坊 の 頃 ―

捨て られ て い た と いう こと だけ

( 汐見 潤 ( し お み じゅん ) ) 君 に ふさわしい 場所 は そこ じゃ ない よ

君 の 嗅覚 は 世界 を 変え ちゃ う かも しれ ない

( 葉山 ) 汐見 潤 と いう 女 に よって ―

俺 は スラム 街 から 引っ張り出さ れ た

当時 潤 が 師事 し て い た 葉山 教授 が ―

身元 引受 人 に なって くれ た

“ 新しき 料理 の 世界 を 明らか に し 照らす 子 に ”

そんな 意味 を 込め て “ アキラ ” と 名 を 付け られ た

俺 の 隣 に は いつも 潤 が い た

( 汐見 ) アキラ 君 は とても いい 子 です

熱心 に 研究 を 手伝って くれ て ―

私 の 足りない 所 を 補って くれ ます

本当 に 感謝 し て も し 足り ませ ん

でも …

怖い ん です 私 は 自分 の ため に ―

アキラ 君 が 望ま ぬ こと を さ せ てる ん じゃ な いか って

( 汐見 の 泣き声 )

( 葉山 ) 違う

違う よ … 潤

俺 の 価値 を 見いだし て くれ た

( 汐見 ) 君 に ふさわしい 場所 は ―

そこ じゃ ない よ

( 葉山 ) 俺 に 生きる 意味 を くれ た

俺 を 照らし て くれ た の は あなた だ

勝た なきゃ なら ない 潤 の ため に

これ じゃ まだ ダメ だ

( 机 を たたく 音 )

これ じゃ まだ ダメ だ

誰 に も マネ でき ない 方 法 で 勝た なけりゃ ―

俺 が 作る 意味 が ない

香り の 力 で 味 の 世界 を 変える

それ が 俺 の 料理 な ん だ

この 一 皿 に 俺 の 全て を 捧げる

勝者 !

葉山 アキラ !

( 観客 の 歓声 )

( 男子 生徒 T ) 葉山 だ ( 男子 生徒 U ) 葉山 だ ~ !

( 仙 左 衛 門 ) 炙 ( あぶ ) り サンマ の カルパッチョ

スペシャリテ と 呼ぶ に ふさわしい 一 皿 で あった

( 黒 木場 ) くっ … くう …

( 汐見 ) おめでとう 葉山 君 !

あ …

おめでとう お めで … ひ っ

う う … やった ねえ 葉山 君

ひ っ よかった … よかった ぁ ひ っ

もう 相変わらず クール な ん だ から もう ちょっと 喜び な よ ぉ

ズズッ 優勝 …

( 汐見 ) あっ …

( 観客 の どよめき )

( 汐見 ) えっ …

ええ ええ ~ っ !

あっ …

はや … はや … アキラ 君 ど どう し た に ょ ?

な っ … 何でも ねえ

アキラ 君 シナモン の 香り に は 心 を 元気 に する 効果 が ある ん だ よ

( 堂島 ) そう か 準 決勝 の 時 の 顔

( 葉山 ) 上 へ 行く の は 俺 だ 誰 も 近付け さ せる か !

( 堂島 ) あれ は 余裕 の 笑み など で は なかった の か

己 を 鼓舞 する ため の もはや 威嚇 ( い かく ) に 近い 形相

( 堂島 ) 危うい な ( レオ ノーラ ) えっ ?

( 堂島 ) 葉山 君 すばらしい 料理 だった

ありがとう ござい ます 堂島 シェフ

だが 大き すぎる 才 は ―

やがて 自ら に も 爪 を 立てる

( 葉山 ) あ …

君 が その 才能 と うまく 付き合って いける よう 願って いる

( 汐見 ) ああ …

くう …

リョウ 君 !

もう ! もう もう もう もう もう も う っ

この 私 が 見 てる 前 で 敗北 する なんて

( アリス ) もう もう もう もう もう もう もう も う っ

( アリス ) もう もう もう もう もう もう もう も う っ

( 黒 木場 ) 痛 ( い て ) え な コラァ

( 黒 木場 ) 何 し や がん だ て め え は ( アリス ) ま まあ っ

主 ( あるじ ) に 向かって “ て め え ” だ なんて もう 絶交 よ !

反省 し たら 謝り に 来 なさい

が ー っ !

( 創 真 ) 俺 な 親父 に 勝て る 料理 人 に なる

ん ? おい 創 真

( 城 一郎 ) その イワシ は ダメ だ ぞ ( 創 真 ) えっ

( 城 一郎 ) 次に 俺 に 負ける まで 誰 に も 負け ん じゃ ねえ ぜ

( 創 真 の ため 息 )

( 創 真 ) 葉山 ( 葉山 ) ん ?

あの カルパッチョ まだ 作れ る か ?

( 葉山 ) 食 材 は まだ 一応 … N ( 創 真 ) 食わせ て くれ

ああ ?

( 葉山 ) なんで だ よ ( 創 真 ) 食わせ て

( 葉山 ) いや … N つって も いろいろ 手間 が …

俺 に も 食わせ や がれ コラァ !

( 葉山 ) なんで お前 は ケンカ 腰 だ よ

( 葉山 ) 一体 何 な ん だ お前 ら ( 創 真 ) う ~ ん

ケッ 俺 なら もっと うまく 作れ る ぜ

( 葉山 ) あ ? 負け惜しみ か よ ( 黒 木場 ) ん ん …

いい か 今夜 で 1 年生 の 暫定 序列 が 組み 上がった

この 中 じゃ 俺 が 1 番 上 な ん だ

これ から は 口 の 利き 方 を 考え た ほう が いい ぜ

今 から もう 1 回 勝負 する か ? コラァ

いい と も どうせ 結果 は 同じ だ

( 創 真 ) まあ まあ

葉山 も なかなか いい 品 作った ん じゃ ねえ の

( 葉山 ) なんで お前 も 上 から 目線 だ この 3 位 野郎 !

3 位 か どう か 分か ん ない だ ろ 適当 な こ と 言う な !

俺 が て め え より 下 だって の か ぁ !

( 葉山 ・ 創 真 ) 食い ながら 叫ぶ な っ !

( 創 真 ) でも 葉山 も よかった ぞ

葉山 に 限って は 心配 は ない の かも しれ ない な

あの 3 人 なかなか 面白い トリオ に なり そう じゃ ない か

( レオ ノーラ ) フフ そうです ね

原石 たち が ぶつかり合い 磨き 合う ―

これ こそ 遠 月 の 理念 に 他なら ない な の です

うむ 今 宵 ここ に ―

新た な 玉 ( ぎょ く ) が また 1 つ 生まれ た の だ

( 叡山 ) チッ

創 真 君 本当 に お 疲れ 様

( 悠 姫 ) よ ~ し 今夜 は 幸平 の 準 優勝 祝い だ 騒ぐ ぞ ぉ ~ !

( 青木 ) おう ! 丸井 の 部屋 で な

( 青木 ) おう ! 丸井 の 部屋 で な

( 携帯 電話 の 振動 音 )

( 携帯 電話 の 振動 音 )

( 丸井 ( まるい ) 善 二 ( ぜん じ ) ) なんで いつも 僕 の 部屋 な ん だ

( 携帯 電話 の 振動 音 )

( 携帯 電話 の 振動 音 )

( 携帯 電話 の 振動 音 )

( 佐藤 ) 広い ん だ から いい だ ろ ~

( 佐藤 ) 広い ん だ から いい だ ろ ~

ゲッ

( 創 真 ) 悪 ( わり ) ぃ 先 行って くれ ( 恵 ) ああ …

( 電話 の 呼び出し 音 )

( 創 真 ) 何 だ よ 親父

おう 創 真 久しぶり だ な

( 城 一郎 ) で 選抜 本選 は どう だった ?

( 創 真 ) あ … ああ まあ うん その …

( 城 一郎 ) う わ ~ 負け た の か お前 優勝 は 誰 だ よ ?

葉山

( 城 一郎 ) ああ 汐見 の 弟子 か ぁ

ハッ 頼む ぜ ~ 俺 が 汐見 に 負け た みたい じゃ ねえ か よ ん ~ ?

( 創 真 ) クソッ 俺 を からかう 時 異様 に 生き生き し て や がる

( 城 一郎 ) ヘッヘッヘ アハ ハハ

息子 が 負け て 喜ぶ と か なんて 親 だ

まあ でも ぶっちゃ け ―

香り って の は 極めりゃ もの すげ え から な

いや それ だけ じゃ なかった

あいつ の 皿 の 上 に は …

( 創 真 ) 執念 みたい な もの が

( 創 真 ) 親父 俺 ゆき ひ ら 出 て よかった

じゃ なきゃ 気付か なかった いろんな こと に さ

んで これ から は ―

俺 に しか でき ない 料理 って 何 な の か そい つ を 探って く

そう じゃ な い と ―

俺 が ゆき ひ ら を 継ぐ 意味 が ない もん な あれ ?

こう 言 っち まう と 今 まで と やる こと あん ま 変わ ん ねえ よう な

( 城 一郎 ) いや

いい ん じゃ ねえ の そんな 感じ で

( 城 一郎 の あくび )

( 創 真 ) あくび って お前 …

( 城 一郎 ) じゃ あな ( 創 真 ) あ …

( 城 一郎 ) じゃ あな ( 創 真 ) あ …

( 電話 の 切れる 音 )

( 城 一郎 ) やっと 同年 代 で ―

今 まで の 自分 を 吹っ飛ば し て くれる 相手 に 当たった か

そう だ 創 真 よ

出会う こと で ―

出会う こと で しか 料理 人 は 前 に 進め ない

たった 1 人 で 皿 に 向き合って も ―

それ まで と 変わら ない 自分 が 映る だけ

( 創 真 ) 俺 の … 俺 自身 の 料理 か

♪~

~♪

ち わ ー っす

( 悠 姫 ) 郁 魅 っち ( 涼子 ) いらっしゃい

( 郁 魅 ) メール あり が と な

ジビエ の いい の が 入った ん だ って ?

( 悠 姫 ) うん うま そうだ よ ぉ ~

( 恵 ) はい 私 の だ けど 似合って る よ

うん サンキュー 恵

よし じゃあ 始め よっ か ~

( 郁 魅 ・ 涼子 ・ 恵 ) お ~ !

( 郁 魅 ・ 涼子 ・ 恵 ) お ~ !

ハハ ステキ だ ね

可憐 な 乙女 たち が 和気あいあい と キッチン に 立つ 姿

( 伊 武 崎 峻 ( いぶさ き しゅん ) ) 見た目 的 に は 可憐 さ と は 程遠い けど な

( 伊 武 崎 峻 ( いぶさ き しゅん ) ) 見た目 的 に は 可憐 さ と は 程遠い けど な

( 郁 魅 ) オラオラ オラオラ ~ !

( 伊 武 崎 峻 ( いぶさ き しゅん ) ) 見た目 的 に は 可憐 さ と は 程遠い けど な

( 悠 姫 ) ふん ぬ ~ !

( 伊 武 崎 峻 ( いぶさ き しゅん ) ) 見た目 的 に は 可憐 さ と は 程遠い けど な

ところで 幸平 は ?

あっ それ が 今日 も …

( 創 真 ) って わけ で 豆乳 の まろやか さ が ―

サンマ の 優しい 塩気 を いい 感じ に 際立た せ て くれる ん だ よ なぁ

に し て も カリカリ 梅 は 安っぽい 感じ だ

食う 気 に なら ねえ ん だ よ な

ガツガツ 食って ん じゃ ん うま そう に

おかわり

… って 2 杯 目 いく の か よ

昨日 作って やった 俺 の カルトッチョ の が うまい けど な

は あ ~ ? だったら もう 一 度 作って み や がれ !

食べ 比べ だ ぁ !

どうでも いい けど なんで うち で 試食 し 合って ん だ よ

お茶 が 入った よ ~

( 葉山 ) な … いい よ 潤 もてなさ なく て

しかも こんな 高級 クッキー

いい ん だ よ あいつ ら に は 安 もん の 菓子 で

聞こえ て ん ぞ おい

( 創 真 ) スペシャリテ 料理 人 の 顔 が 見える 一 皿

( 黒 木場 ) み みっ ちい やつ だ な 口 うる せ ー し

( 創 真 ) スペシャリテ 料理 人 の 顔 が 見える 一 皿

( 創 真 ) スペシャリテ 料理 人 の 顔 が 見える 一 皿

( 葉山 ) お前 が 意地 汚 ( き た ね ) え から だ よ

葉山 の 料理 に あって 俺 に 足り ない もの

( 黒 木場 ) ガ ~ N ( 葉山 ) な っ おい 流し込む な

葉山 ぁ

ちょっと 食べ 比べ たい から よ

炙 り サンマ の カルパッチョ を よろしく

2 人 前

うる せ え 帰れ

( 創 真 ・ 黒 木場 ) 大至急 な

( 葉山 ) お前 ら !

ウフッ

( 青木 ) 幸平 の やつ 負け た 相手 の ところ に 入り浸る なんて よ ぉ

ああ 悔しく ねえ の か なぁ あいつ

( 一色 ) 創 真 君 は きっと 悔しくて たまらない ん だ と 思う よ

( 一色 ) だ から 入り浸って る ( 青木 ・ 佐藤 ) あ …

でも 己 が 何者 か を 知る ため に は ―

自分 の 世界 の 外 へ 踏み出す しか 手 は ない

たとえ 自分 を 負かし た 相手 と 向き合う こと に な ろ う と も

きっと 彼女 ら も そう な ん だ と 思う よ

相手 から 少し でも 何 か を つか も う と も がい てる

創 真 君 の よう に

ええ い 俺 ら も 負け て らん ねえ な

( 青木 ) 試作 祭り だ お前 ら も 来い !

( 佐藤 ) おう ! やって やる ぞ コラァ !

( 丸井 ) おお っ また 僕 の 部屋 か … N ( 青木 ・ 佐藤 ) お ~ !

( 青木 ) 伊 武 崎 も 早く 来い !

行か ない の かい ? 伊 武 崎 君

あっ も しか して 女子 の ほう に 混ざり たい の か な ?

ムッツリ だ な 伊 武 崎 君 は

まあ そんなに 慌てる こと も ない けど

( 汐見 ) どっちみち 高等 部 の 1 年 が のんびり し て い られる の は ―

今 だけ だ から ね

( 創 真 ) 今 だけ って ? ( 黒 木場 ) どういう 意味 だ ?

もう すぐ 君 たち は 学園 の 外 に 放り出さ れ ちゃ う って こと

( 黒 木場 ) ああ ? ( 汐見 ) 始まる ん だ よ

( 汐見 ) 実地 研修 プログラム

“ スタジエール ” が

スタジエール ?


Shokugeki no Souma : Ni no Sara (Food Wars ! The Second Plate ) Episode 10 shokugeki||souma|ni||sara|food|wars|the|second|plate|episode

( 一色 慧 ( いっしき さとし ) ) どこ か 浮か ない 顔 だ ね 叡山 君 いっしょく|さとし|||||うか||かお|||えいざん|きみ You don't look very happy, Eizan-kun.

( 叡山 ( えい ざん ) 枝 津 也 ( え つや ) ) 何 言って ん だ 会場 は 大いに 盛り上がって て ― えいざん|||えだ|つ|や|||なん|いって|||かいじょう||おおいに|もりあがって| What are you talking about?

今年 の 選抜 は 大 成功 ことし||せんばつ||だい|せいこう This year's Autumn Elections are a major success.

運営 と して これ 以上 の 喜び は ない だ ろ う ? うんえい||||いじょう||よろこび||||| As the organizers, there's nothing to be unhappy about.

しかし 君 が 実現 さ せ たかった 風景 と は ― |きみ||じつげん||||ふうけい|| But it looks very different from how you imagined it to be, doesn't it?

だいぶ 違う ん じゃ ない の か な |ちがう||||||

フッ 何 を 言って る の か 分から ねえ な |なん||いって||||わから|| Hmph.

創 真 君 に 美作 昴 ( み まさか すばる ) を けしかけ た の は ― はじめ|まこと|きみ||みさく|すばる|||||||| You're the one who directed Mimasaka Subaru to target Soma-kun, aren't you?

君 だ ろ きみ||

タクミ 君 を 利用 すれ ば 創 真 君 は 必ず 勝負 に 乗って くる |きみ||りよう|||はじめ|まこと|きみ||かならず|しょうぶ||のって| If he used Takumi-kun,

大衆 の 眼前 で 彼 が 友 の 無念 を 晴らせ ず 敗北 し た なら ― たいしゅう||がんぜん||かれ||とも||むねん||はらせ||はいぼく||| If he were defeated before such a large crowd without being able to avenge his friend,

これ 以上 の 屈辱 は ない |いじょう||くつじょく|| there would be no greater humiliation.

自分 の 手 は 汚さ ず 全て を 裏 から 仕組 ん だ じぶん||て||きたな さ||すべて||うら||しく|| You kept your own hands clean,

とって も 君 らしい よ 叡山 君 ||きみ|||えいざん|きみ It's very much your style, Eizan-kun.

でも その 目論見 は 外れ た ね ||もくろみ||はずれ|| But your schemes didn't work.

策 を 弄 ( ろう ) し て 彼 を からめ とろ う と し た ん だ ろ う が ― さく||もてあそ||||かれ|||||||||||| You used your wits to set up a trap for him the best you knew how,

創 真 君 に 巻き込ま れ の まれ た の は ― はじめ|まこと|きみ||まきこま|||||| but maybe you're the one who got caught and drowned instead.

君 の ほう じゃ ない の かい ? きみ||||||

何 だ と ? なん|| What did you just say?!

( 幸平 創 真 ( ゆき ひ ら そう ま ) ) おかわり も 食べ て ほしい ん す けど ― こうへい|はじめ|まこと||||||||たべ|||||

まだ 食べ たい 人 い ない っす か ? |たべ||じん|||| Does no one want more?

( 堂島 銀 ( どう じ ま ぎん ) ) ここ まで … だ な どうじま|ぎん|||||||| It's the end of the line.

ただ今 を 持って 審査 を 終了 と … ただいま||もって|しんさ||しゅうりょう| With this, we conclude the evaluation—

( 創 真 ) おかわり し て 頂ける なら ― はじめ|まこと||||いただける| If it means you'd have seconds,

こいつ を 注 い で 食べ て もら お う と 思って ん す けど ||そそ|||たべ||||||おもって||| I'd like you to pour this over the rice and dig in.

( 薙 切 ( な きり ) 仙 左 衛 門 ( せ ん ざ え もん ) ) む う ! な|せつ|||せん|ひだり|まもる|もん|||||||

( 薙 切 ( な きり ) レオ ノーラ ) は っ …\ N ( 堂島 ) う っ … な|せつ|||||||n|どうじま||

( 薙 切 ( な きり ) レオ ノーラ ) は っ …\ N ( 堂島 ) う っ … な|せつ|||||||n|どうじま|| Hmm!

( 葉山 ( は やま ) アキラ ) あっ …\ N ( 黒 木場 ( くろ きば ) リョウ ) え えっ はやま|||||n|くろ|きば|||||

( 一色 ) いや … いっしょく|

厳密 に 言え ば 君 だけ じゃ ない の かも しれ ない げんみつ||いえ||きみ|||||||

たぶん この 遠 月 ( と お つき ) 学園 の 全員 が そう だった ん だ ||とお|つき||||がくえん||ぜんいん||||| Everyone at Totsuki felt the same way.

( 叡山 ) ん っ … えいざん||

俺 の サンマ 料理 は まだ 完成 し て ない ん す よ おれ||さんま|りょうり|||かんせい|||||| My Pacific saury dish is not yet complete.

( 薙 切 ( な きり ) えり な ) それ は … な|せつ|||||| That's...

白い スープ しろい|すーぷ ...a white soup?

♪~

~♪

( 仙 左 衛 門 ) おかわり を 頂 こ う せん|ひだり|まもる|もん|||いただ|| Let's have seconds.

フッ

( 薙 切 ( な きり ) アリス ) 幸平 君 な|せつ||||こうへい|きみ Yukihira-kun, you're free to struggle on till the very end,

最後 の 悪あがき は 結構 だ けれど これ で は ― さいご||わるあがき||けっこう|||||

私 と 対決 し た 時 の アイデア を ― わたくし||たいけつ|||じ||あいであ|

焼き直し た に 過ぎ ない の で は なく て ? やきなおし|||すぎ||||||

( えり な ) いいえ 違う わ アリス |||ちがう|| No, it's not, Alice.

これ は … It's—

( 創 真 ) さあ お 三 方 これ が 俺 の サンマ 料理 はじめ|まこと|||みっ|かた|||おれ||さんま|りょうり There, honored judges.

“ サンマ の 炊き込み ご飯 おじや 風 ” さんま||たきこみ|ごはん||かぜ

お あがり よ !

( 堂島 ) わずか に とろみ の かかった この スープ が ― どうじま|||||||すーぷ| The slightly viscous soup

炊き込み ご飯 に 溶け込み ご飯 と 柔らかく な じん で いる たきこみ|ごはん||とけこみ|ごはん||やわらかく||||

( 飲み込む 音 ) のみこむ|おと

( 男子 生徒 A ) いった ~ お はだけ ~ ! だんし|せいと|a||| There he goes!

まろやか で クリーミー Mild and creamy...

この 白い スープ の 正体 は ― |しろい|すーぷ||しょうたい| This white soup is soy milk!

豆乳 だ とうにゅう|

( 創 真 ) その とおり はじめ|まこと|| That's right!

こいつ は 豆乳 に みそ と パルミジャーノ ・ チーズ を ― ||とうにゅう|||||ちーず| I gradually added miso and just a touch of Parmesan cheese to the soy milk,

ちょっぴり ずつ 加え て コトコト じっくり 温め た も の なん す ||くわえ||||あたため|||||

豆乳 です って ? とうにゅう|| Soy milk?

ハッ

気付 い た よう ね アリス きづ||||| You noticed, Alice.

おじや の 肝 は 何と言っても だし ||かん||なんといっても|

彼 は 豆乳 を だし と して 位置付け この 料理 を 構築 し た の よ かれ||とうにゅう|||||いちづけ||りょうり||こうちく|||| He used soy milk as the broth, and built this dish on that foundation.

そういう こと I see.

( アリス ) だし と は 要 は 旨味 そのもの の こと ||||かなめ||うまみ|その もの|| Broth is essentially umami itself.

豆乳 は 昆布 と 同じ グルタミン 酸 を たっぷり 含 ん で いる とうにゅう||こんぶ||おなじ||さん|||ふく||| Like kelp, soy milk contains large quantities of glutamic acid.

十分 に おじや の おいし さ の ベース を 担う こと が できる ん だ わ じゅうぶん|||||||べーす||になう|||||| It is more than qualified to serve as the base for the porridge's flavor.

( えり な ) さらに 旨味 に は 相乗 作用 が あり ― |||うまみ|||そうじょう|さよう||

2 つ の 成分 が 共存 する と はるか に 強い おいし さ に なる ||せいぶん||きょうぞん|||||つよい|||| When two are present,

サンマ の イノシン 酸 と 豆乳 の グルタミン 酸 さんま|||さん||とうにゅう|||さん The inosinic acid from Pacific saury

これ ら を 合わせる の は 理 に 適 って いる |||あわせる|||り||てき||

豆乳 の おじや とうにゅう|| A soy milk porridge...

い と 面白し ||おもしろし How interesting.

( 堂島 ) さらに スープ を 加え た こと で ― どうじま||すーぷ||くわえ||| There are ingredients that have suddenly

がぜん 存在 感 を 放ち 始め た 素材 も ある |そんざい|かん||はなち|はじめ||そざい|| become prominent by adding the soup, as well.

ご飯 に 混ぜ 込ま れ て い た これ は ? ごはん||まぜ|こま|||||| What's mixed into the rice?

カリカリ 梅 っす |うめ| What?!

( 男子 生徒 B ) え えっ ? ( 女子 生徒 A ) カリカリ 梅 ? だんし|せいと|b|||じょし|せいと|a||うめ Crunchy pickled plums?

( 青木 ( あお き ) 大 吾 ( だ いご ) ) 何 ぃっ ? あおき|||だい|われ|||なん| What?!

( 佐藤 昭二 ( さとう しょ うじ ) ) また 駄菓子 シリーズ か よ さとう|しょうじ|||||だがし|しりーず|| Not common snacks again?!

この 梅 が また 重要 な ポイント に なって い ます |うめ|||じゅうよう||ぽいんと|||| These plums serve as important accents.

カリ コリ と 楽しい 食 感 と 見た目 の 鮮やか さ |||たのしい|しょく|かん||みため||あざやか| The crunchy mouthfeel is fun, and it adds vivid visual impact!

味覚 の 点 でも サンマ の 豊富 な 脂 を すーっと 断ち ― みかく||てん||さんま||ほうふ||あぶら|||たち For the taste buds, the plums help cut through the fattiness of the Pacific saury,

さわやか な 後味 を もたらし て い ます ||あとあじ||||| and provide a refreshing aftertaste.

酸味 が 持つ 食欲 増進 作用 も フル に 活用 し て い ます ね さんみ||もつ|しょくよく|ぞうしん|さよう||ふる||かつよう||||| The dish makes full use of the acidity's ability to increase appetite.

そして 梅 も また 塩漬け に よって 作ら れる もの |うめ|||しおづけ|||つくら|| The plums were pickled in salt.

熟成 サンマ を 彩る の に ピッタリ です わ じゅくせい|さんま||いろどる|||ぴったり||

さらに 特筆 す べき は ― |とくひつ||| Another item of note is the Parmesan cheese in the soup!

スープ に 入って いる パルミジャーノ ・ チーズ すーぷ||はいって|||ちーず

この 西洋 の 素材 と 糠 サンマ 梅 みそ など の ― |せいよう||そざい||ぬか|さんま|うめ||| This Western ingredient is combined with Japanese ingredients

和 の 食 材 が 組み合わさって 新しい おいし さ を 作り出し て い ます わ||しょく|ざい||くみあわさって|あたらしい||||つくりだし|||

( レオ ノーラ ) 思い出し ます ||おもいだし|

愛し い あの 人 と 知り合った 頃 の こと … あいし|||じん||しりあった|ころ||

ウフフフ こっち です よ This way.

あっ Oh!

( レオ ノーラ ) 違う 国 違う 文化 で 育った 2 人 が ― ||ちがう|くに|ちがう|ぶんか||そだった|じん|

手 を 取り合う こと で 生まれる 唯一無二 の 出会い て||とりあう|||うまれる|ゆいいつむに||であい

ウフフ

( 男子 生徒 C ) ウソ だ ろ だんし|せいと|c|うそ||

( 男子 生徒 D ) すげ え 高 評価 じゃ ねえ か だんし|せいと|d|||たか|ひょうか||| That's high praise right there.

( 男子 生徒 E ) まさか あの 編入 生 が ? だんし|せいと|e|||へんにゅう|せい| Who knew that the transfer student would...

( 叡山 ) ん … あっ ( 一色 ) 叡山 君 は 見 た かな ? えいざん|||いっしょく|えいざん|きみ||み|| Did you see this Totsuki Sports issue?

この 遠 スポ |とお|

新聞 部 に よれ ば 創 真 君 を たたく 記事 を 載せる と ― しんぶん|ぶ||||はじめ|まこと|きみ|||きじ||のせる| According to the journalism club,

部数 が 伸びる そう だ よ ぶすう||のびる||| when they write an article bashing Soma-kun.

当然 だ な とうぜん|| Of course they would.

何 しろ この 学園 を 踏み台 だ と 言い切った 男 だ なん|||がくえん||ふみだい|||いいきった|おとこ| He publicly said that this academy's just a stepping stone for him.

会場 の 反応 を 見 て も 分かる かいじょう||はんのう||み|||わかる You can tell from the audience's reaction, too.

名実 共 に 嫌わ れ 者 の 編入 生 だ めいじつ|とも||きらわ||もの||へんにゅう|せい| The transfer student is disliked not just in name, but in actuality.

( 一色 ) そう かな いっしょく|| Is that really true?

僕 に は どうして も それ だけ と は 思え ない ん だ ぼく|||||||||おもえ|||

予選 で は 葉山 君 と スパイス 対決 で 接戦 を 演じ ― よせん|||はやま|きみ||すぱいす|たいけつ||せっせん||えんじ He had a very close spice match with Hayama-kun in the prelims.

本選 で は 食 の 魔 王 の 眷属 ( けん ぞ く ) で ある アリス 君 を 倒し ― ほんせん|||しょく||ま|おう||けんぞく|||||||きみ||たおし In the main tournament,

さらに 食 戟 ( しょ く げき ) 99 戦 無 敗 の 怪物 美作 君 を 下し た |しょく|げき||||いくさ|む|はい||かいぶつ|みさく|きみ||くだし|

なのに 多く の 生徒 が 創 真 君 を 認め たく ない |おおく||せいと||はじめ|まこと|きみ||みとめ|| Yet many students don't want to acknowledge Soma-kun.

それ は なぜ か ?

僕 は 創 真 君 の お 父上 に 聞い た こと が ある ん だ ぼく||はじめ|まこと|きみ|||ちちうえ||ききい|||||| You see, I've asked Soma-kun's father before.

( 創 真 ) 親父 ! はじめ|まこと|おやじ

俺 な 親父 に 勝て る 料理 人 に なる ! おれ||おやじ||かて||りょうり|じん|| I'm gonna become a chef who can beat you, Dad!

( 幸平 城 一郎 ( ゆき ひら じ ょ う い ち ろ う ) ) おお そう か こうへい|しろ|いちろう|||||||||||| Oh, yeah?

まっ 頑張れ や |がんばれ|

じゃあ 早速 … |さっそく Let's do a cooking match right now!

料理 勝負 だ ! りょうり|しょうぶ|

( 城 一郎 ) 俺 から 見 て 創 真 は ― しろ|いちろう|おれ||み||はじめ|まこと| In my eyes, Soma didn't have any special cooking skill.

特別 料理 の 才能 が あった わけ じゃ なかった とくべつ|りょうり||さいのう|||||

子供 の 言う こと だ し ― こども||いう||| Kids say that sort of thing,

何 回 か 負かし て やれ ば 気 が 済む だ ろ う って 思って た ん だ なん|かい||まかし||||き||すむ|||||おもって||| so I thought he'd have enough once I beat him a couple of times.

だが ― But Soma never let himself get down.

創 真 は 一 度 たり と も へこたれ ない はじめ|まこと||ひと|たび|||||

着実 に 一 歩 ずつ 近付 い て くる ちゃくじつ||ひと|ふ||ちかづ||| Every time, he gets one step closer.

ある 日 気付 い た ん だ |ひ|きづ|||| One day, I realized something.

普通 の 人間 なら 当然 持って る もの が ― ふつう||にんげん||とうぜん|もって|||

創 真に は 欠落 し てる ん だって な はじめ|しんに||けつらく|||||

と 言い ます と ? |いい|| What do you mean by that?

みんな 思い たい ん だ よ |おもい|||| See, everyone wants to believe

才能 ある 奴 に 負け て も しょうがない … って な さいのう||やつ||まけ||||| that it's obvious for someone to lose to someone more talented.

そう やって 人 は 心 に ふた を し ち まう ||じん||こころ|||||| They want to lower their expectations

プライド と か 自尊心 そういった もん を 守り たい から だ ぷらいど|||じそんしん||||まもり|||

だが 創 真に は その ふた が ない |はじめ|しんに||||| But Soma doesn't have that defense mechanism.

自分 の 足りない 部分 に あっけらかん と 向き合う 強 さ じぶん||たりない|ぶぶん||||むきあう|つよ| He has the strength to face his inadequacies head-on.

それ は 俺 に も なかった とんで も ねえ 強み な ん だ ||おれ|||||||つよみ||| That's an incredible strength that even I don't have.

( 一色 ) 創 真 君 の 料理 の 閃 ( ひらめ ) き いっしょく|はじめ|まこと|きみ||りょうり||せん|| Soma-kun's cooking inspirations

それ を もたらす の は 天性 の 才能 でも 何でもなく ― |||||てんせい||さいのう||なんでもなく aren't from natural genius or anything like that.

ただ 考え抜く 試行 錯誤 を 続け 抜く こと だ |かんがえぬく|しこう|さくご||つづけ|ぬく|| He just thinks things through.

それ は 誰 に だって できる こと だ が 実は そう で は ない ||だれ|||||||じつは|||| Everyone can do that, but not everyone actually does.

( 男子 生徒 F ) やっぱり 無理 な ん だ ろ う な だんし|せいと|f||むり|||||| I bet it won't work.

( 男子 生徒 G ) 相手 は 嗅覚 ( きゅう かく ) の 超人 葉山 アキラ だ ぜ だんし|せいと|g|あいて||きゅうかく||||ちょうじん|はやま||| He's up against Hayama Akira, who has a superhuman sense of smell.

( 男子 生徒 H ) 黒 木場 リョウ も 薙 切 家 に 選ば れ た エリート だ し だんし|せいと|h|くろ|きば|||な|せつ|いえ||えらば|||えりーと|| Kurokiba Ryo is an elite who was handpicked by the Nakiri family, too.

( 男子 生徒 I ) 勝つ 方法 ? そんな の 考えよ う と も 思わ ねえ だんし|せいと|i|かつ|ほうほう|||かんがえよ||||おもわ| A way to win against them?

( 女子 生徒 B ) 絶対 無理 だ もん じょし|せいと|b|ぜったい|むり|| It's impossible.

( 男子 生徒 J ) 天才 が 勝つ の は 当たり前 だ から な だんし|せいと|j|てんさい||かつ|||あたりまえ|||

( 一色 ) 彼ら が なぜ 創 真 君 を 低く 見 た がった の か ? いっしょく|かれら|||はじめ|まこと|きみ||ひくく|み|||| Why did they want to think less of Soma-kun?

創 真 君 を 認め れ ば ― はじめ|まこと|きみ||みとめ|| Because if they acknowledged him,

努力 し て い ない 自分 を 認める こと に なる から さ どりょく|||||じぶん||みとめる||||| it'd mean acknowledging their own lack of effort.

あっ …

( 叡山 ) ん っ … えいざん||

でも その 潮目 は 今 変わり つつ ある ||しおめ||いま|かわり|| But the tide's about to turn.

( 男子 生徒 K ) すげ え な ( 男子 生徒 L ) うん だんし|せいと|k||||だんし|せいと|l| He's amazing!

( 男子 生徒 M ) 対等 に 渡り合って る ぞ あの 化け物 2 人 に だんし|せいと|m|たいとう||わたりあって||||ばけもの|じん| He's playing at their level— against those two monsters!

( 男子 生徒 N ) あいつ 届く かも しれ ない だんし|せいと|n||とどく||| He might be able to do this.

( 男子 生徒 O ) ああ こんな の 認める しか ねえ よ だんし|せいと|o||||みとめる||| Yeah, I kind of have to respect him now.

( 男子 生徒 P ) 幸平 ( 男子 生徒 Q ) 幸平 だんし|せいと|p|こうへい|だんし|せいと|q|こうへい

( 女子 生徒 C ) 幸平 ( 男子 生徒 R ) 幸平 じょし|せいと|c|こうへい|だんし|せいと|r|こうへい Yukihira!

( 男子 生徒 S ) 幸平 創 真 って … だんし|せいと|s|こうへい|はじめ|まこと| Yukihira Soma is...

( 学生 たち ) すげ え ! がくせい||| ...amazing!

御粗末 ! おそまつ Glad you liked it!

( 仙 左 衛 門 ) これ にて 審査 は 終了 せん|ひだり|まもる|もん|||しんさ||しゅうりょう With this, we conclude the evaluation!

判定 で ある ! はんてい|| We'll now enter the final assessment!

( 観客 の 歓声 ) かんきゃく||かんせい

( 吉野 ( よしの ) 悠 姫 ( ゆうき ) ) も う ~ どう な の ? どう な の ? よしの||ゆう|ひめ||||||||| Oh, c'mon.

( 榊 涼子 ( さかき りょう こ ) ) 大丈夫 よ きっと さかき|りょうこ||||だいじょうぶ|| I'm sure it'll be okay!

( 水戸 ( み と ) 郁 魅 ( いく み ) ) 行け る ! 行ける ぜ みと|||いく|み|||いけ||いける| He can!

( 田所 ( た どころ めぐみ ) 恵 ) 創 真 君 … たどころ||||けい|はじめ|まこと|きみ Soma-kun...

( 黒 木場 ) 幸平 … 目 利き の 差 を 埋め た 上 で ここ まで の 品 を くろ|きば|こうへい|め|きき||さ||うずめ||うえ|||||しな| Yukihira...

( 葉山 ) 面白 ( お もし れ ) えよ 本当 に 面白 えよ 幸平 はやま|おもしろ|||||ほんとう||おもしろ||こうへい Interesting.

ふう …

( 創 真 ) 泣 い て も 笑って も これ で お開き はじめ|まこと|なき||||わらって||||おひらき Good or bad, this is the final result.

( 黒 木場 ・ 創 真 ・ 葉山 ) 決着 だ くろ|きば|はじめ|まこと|はやま|けっちゃく| This is it!

まずは ご 苦労 で あった ||くろう|| First, well done.

決勝 を 戦う に 値 する 個性 の ぶつかりあい けっしょう||たたかう||あたい||こせい|| You presented each of your unique strengths well

三 者 三 様 の 持ち味 を 見せ て もらった みっ|もの|みっ|さま||もちあじ||みせ|| in a clash befitting the finals!

まず 調理 の 技術 これ は 全員 伯仲 し て いる |ちょうり||ぎじゅつ|||ぜんいん|はくちゅう|||

次に 素材 の 目 利き に つい て は ― つぎに|そざい||め|きき|||| Next, regarding your ability to judge ingredient quality,

何と言っても 黒 木場 と 葉山 だ なんといっても|くろ|きば||はやま| Kurokiba and Hayama are clearly exceptional.

最上 の サンマ を 完璧 に 選び 抜 い て みせ た さいじょう||さんま||かんぺき||えらび|ぬき||||

だが 幸平 は その 創意 工夫 で 見事 追いつ い た |こうへい|||そうい|くふう||みごと|おいつ||

発想 力 は 3 名 の 中 で 群 を 抜 い て いる はっそう|ちから||な||なか||ぐん||ぬき||| His inventiveness is exceptional among the three!

( 観客 の どよめき ) かんきゃく||

( 恵 ) あ あっ ( 郁 魅 ) よし ! けい|||いく|み|

( 仙 左 衛 門 ) さらに 驚く べき こと に ― せん|ひだり|まもる|もん||おどろく||| Even more surprisingly,

味 に つい て も 3 名 共に ほぼ 互角 と 言え る うま さ で あった あじ|||||な|ともに||ごかく||いえ||||| all three dishes had flavors that were nearly equal.

( 観客 の どよめき ) かんきゃく||

而 ( しか ) し て 勝負 の 決め手 と なった の は ― じ||||しょうぶ||きめて|||| However, the deciding factor

料理 人 の 顔 が 見える 料理 か どう か りょうり|じん||かお||みえる|りょうり||| was to what degree the dish was a reflection of the chef as an individual.

な … 料理 人 の 顔 … っす か |りょうり|じん||かお||

( レオ ノーラ ) その とおり です 幸平 君 |||||こうへい|きみ That's right, Yukihira-kun.

本当 の オリジナリティー に あふれ た 皿 は 味わった だけ で ― ほんとう||||||さら||あじわった|| A dish brimming with true originality

その 料理 人 の 顔 が 心 に 浮か ん で くる もの です から |りょうり|じん||かお||こころ||うか||||||

言い換える なら ― いいかえる| Put differently,

その 者 に しか 作る こと の でき ない 真に 独創 性 の ある 一 皿 |もの|||つくる|||||しんに|どくそう|せい|||ひと|さら it's a dish with such originality

そんな 料理 の こと を 我々 は ― |りょうり||||われわれ| We call such a dish the chef's specialty, as a sign of respect.

作った 者 へ の 敬意 を 込め て ― つくった|もの|||けいい||こめ|

“ 必殺 料理 ( スペシャリテ ) ” と 呼ぶ の だ ひっさつ|りょうり|||よぶ||

頂点 に 立つ べき は 己 の 料理 を 最も 深く 追求 し た 料理 人 ちょうてん||たつ|||おのれ||りょうり||もっとも|ふかく|ついきゅう|||りょうり|じん The one who deserves victory

己 の 料理 と は 何かと いう 問い に 真に 向き合った 者 だ おのれ||りょうり|||なにかと||とい||しんに|むきあった|もの| The chef who truly sought what his cooking should look like!

その 人物 の 名 は … |じんぶつ||な|

( 心臓 の 鼓動 ) しんぞう||こどう

( 葉山 ) 親 の 顔 も 自分 の 名前 も 知ら ない はやま|おや||かお||じぶん||なまえ||しら| I don't know what my parents look like, or my real name.

分かって いる の は スラム 街 の 外れ に 赤ん坊 の 頃 ― わかって||||すらむ|がい||はずれ||あかんぼう||ころ All I know

捨て られ て い た と いう こと だけ すて||||||||

( 汐見 潤 ( し お み じゅん ) ) 君 に ふさわしい 場所 は そこ じゃ ない よ しおけん|じゅん|||||きみ|||ばしょ||||| You deserve better than this.

君 の 嗅覚 は 世界 を 変え ちゃ う かも しれ ない きみ||きゅうかく||せかい||かえ||||| Your sense of smell may remake the world itself!

( 葉山 ) 汐見 潤 と いう 女 に よって ― はやま|しおけん|じゅん|||おんな|| It was Shiomi Jun who pulled me out of the slums.

俺 は スラム 街 から 引っ張り出さ れ た おれ||すらむ|がい||ひっぱりださ||

当時 潤 が 師事 し て い た 葉山 教授 が ― とうじ|じゅん||しじ|||||はやま|きょうじゅ| Professor Hayama, who was Jun's advisor at the time,

身元 引受 人 に なって くれ た みもと|ひきうけ|じん|||| agreed to become my legal guardian.

“ 新しき 料理 の 世界 を 明らか に し 照らす 子 に ” あたらしき|りょうり||せかい||あきらか|||てらす|こ| They chose my name to indicate someone who would bring

そんな 意味 を 込め て “ アキラ ” と 名 を 付け られ た |いみ||こめ||||な||つけ|| a new world of cooking to light.

俺 の 隣 に は いつも 潤 が い た おれ||となり||||じゅん||| Jun was always by my side.

( 汐見 ) アキラ 君 は とても いい 子 です しおけん||きみ||||こ| Akira-kun is a very good boy.

熱心 に 研究 を 手伝って くれ て ― ねっしん||けんきゅう||てつだって||

私 の 足りない 所 を 補って くれ ます わたくし||たりない|しょ||おぎなって|| He helps compensate for what I lack.

本当 に 感謝 し て も し 足り ませ ん ほんとう||かんしゃ|||||たり|| I can't thank him enough, really.

でも … But...

怖い ん です 私 は 自分 の ため に ― こわい|||わたくし||じぶん||| I'm scared.

アキラ 君 が 望ま ぬ こと を さ せ てる ん じゃ な いか って |きみ||のぞま||||||||||| Akira-kun do something he doesn't really want to do for my own sake.

( 汐見 の 泣き声 ) しおけん||なきごえ

( 葉山 ) 違う はやま|ちがう No.

違う よ … 潤 ちがう||じゅん That's not true, Jun.

俺 の 価値 を 見いだし て くれ た おれ||かち||みいだし||| You saw something in me... My true worth.

( 汐見 ) 君 に ふさわしい 場所 は ― しおけん|きみ|||ばしょ| You deserve better than this.

そこ じゃ ない よ

( 葉山 ) 俺 に 生きる 意味 を くれ た はやま|おれ||いきる|いみ||| You gave me a reason to live!

俺 を 照らし て くれ た の は あなた だ おれ||てらし||||||| You're the one who brought me into the light.

勝た なきゃ なら ない 潤 の ため に かた||||じゅん||| I have to win for Jun.

これ じゃ まだ ダメ だ |||だめ| This isn't good enough!

( 机 を たたく 音 ) つくえ|||おと

これ じゃ まだ ダメ だ |||だめ|

誰 に も マネ でき ない 方 法 で 勝た なけりゃ ― だれ|||まね|||かた|ほう||かた| My cooking's meaningless unless I can win using a method

俺 が 作る 意味 が ない おれ||つくる|いみ|| that no one else can copy.

香り の 力 で 味 の 世界 を 変える かおり||ちから||あじ||せかい||かえる I will change the world of taste through the power of fragrance.

それ が 俺 の 料理 な ん だ ||おれ||りょうり||| That's my cooking.

この 一 皿 に 俺 の 全て を 捧げる |ひと|さら||おれ||すべて||ささげる I'll give everything I have to offer to this one dish!

勝者 ! しょうしゃ The victor...

葉山 アキラ ! はやま| ...is Hayama Akira!

( 観客 の 歓声 ) かんきゃく||かんせい

( 男子 生徒 T ) 葉山 だ ( 男子 生徒 U ) 葉山 だ ~ ! だんし|せいと|t|はやま||だんし|せいと|u|はやま| Hayama!

( 仙 左 衛 門 ) 炙 ( あぶ ) り サンマ の カルパッチョ せん|ひだり|まもる|もん|しゃ|||さんま|| Seared Pacific Saury Carpaccio.

スペシャリテ と 呼ぶ に ふさわしい 一 皿 で あった ||よぶ|||ひと|さら|| The dish was worthy of being called a specialty.

( 黒 木場 ) くっ … くう … くろ|きば||

( 汐見 ) おめでとう 葉山 君 ! しおけん||はやま|きみ Congratulations, Hayama-kun!

あ … Congratulations...

おめでとう お めで … ひ っ

う う … やった ねえ 葉山 君 ||||はやま|きみ You did it, Hayama-kun!

ひ っ よかった … よかった ぁ ひ っ I'm so happy for you! So happy...

もう 相変わらず クール な ん だ から もう ちょっと 喜び な よ ぉ |あいかわらず||||||||よろこび||| Ugh, you always keep your cool.

ズズッ 優勝 … |ゆうしょう

( 汐見 ) あっ … しおけん| Huh?

( 観客 の どよめき ) かんきゃく||

( 汐見 ) えっ … しおけん| Huh?

ええ ええ ~ っ ! Huh?!

あっ …

はや … はや … アキラ 君 ど どう し た に ょ ? |||きみ|||||| Akira-kun, wh-what's wrong?

な っ … 何でも ねえ ||なんでも| N-Nothing!

アキラ 君 シナモン の 香り に は 心 を 元気 に する 効果 が ある ん だ よ |きみ|||かおり|||こころ||げんき|||こうか||||| Akira-kun, the smell of cinnamon is said to cheer you up.

( 堂島 ) そう か 準 決勝 の 時 の 顔 どうじま|||じゅん|けっしょう||じ||かお I see...

( 葉山 ) 上 へ 行く の は 俺 だ 誰 も 近付け さ せる か ! はやま|うえ||いく|||おれ||だれ||ちかづけ||| I'm the one who'll climb to the top!

( 堂島 ) あれ は 余裕 の 笑み など で は なかった の か どうじま|||よゆう||えみ|||||| That wasn't a smile of confidence.

己 を 鼓舞 する ため の もはや 威嚇 ( い かく ) に 近い 形相 おのれ||こぶ|||||いかく||||ちかい|ぎょうそう It was to rouse himself.

( 堂島 ) 危うい な ( レオ ノーラ ) えっ ? どうじま|あやうい|||| How fragile.

( 堂島 ) 葉山 君 すばらしい 料理 だった どうじま|はやま|きみ||りょうり| Hayama-kun, that was a wonderful dish.

ありがとう ござい ます 堂島 シェフ |||どうじま|しぇふ Thank you, Chef Dojima.

だが 大き すぎる 才 は ― |おおき||さい| But too great a talent

やがて 自ら に も 爪 を 立てる |おのずから|||つめ||たてる will turn against itself in the end.

( 葉山 ) あ … はやま|

君 が その 才能 と うまく 付き合って いける よう 願って いる きみ|||さいのう|||つきあって|||ねがって| I hope that you will be able to maintain a good relationship with your talent.

( 汐見 ) ああ … しおけん|

くう …

リョウ 君 ! |きみ Ryo-kun!

もう ! もう もう もう もう もう も う っ Jeez! Jeez, jeez, jeez, jeez, jeez!

この 私 が 見 てる 前 で 敗北 する なんて |わたくし||み||ぜん||はいぼく|| I can't believe you lost right in front of me!

( アリス ) もう もう もう もう もう もう もう も う っ Hey, that hurts.

( アリス ) もう もう もう もう もう もう もう も う っ

( 黒 木場 ) 痛 ( い て ) え な コラァ くろ|きば|つう|||||

( 黒 木場 ) 何 し や がん だ て め え は ( アリス ) ま まあ っ くろ|きば|なん|||||||||||| What's that for, bitch?!

主 ( あるじ ) に 向かって “ て め え ” だ なんて もう 絶交 よ ! おも|||むかって|||||||ぜっこう| How dare you call your master a bitch?

反省 し たら 謝り に 来 なさい はんせい|||あやまり||らい| You can apologize to me once you feel sorry!

が ー っ ! |-|

( 創 真 ) 俺 な 親父 に 勝て る 料理 人 に なる はじめ|まこと|おれ||おやじ||かて||りょうり|じん|| I'm gonna become a chef who can beat you.

ん ? おい 創 真 ||はじめ|まこと Hm?

( 城 一郎 ) その イワシ は ダメ だ ぞ ( 創 真 ) えっ しろ|いちろう||いわし||だめ|||はじめ|まこと| That sardine is no good.

( 城 一郎 ) 次に 俺 に 負ける まで 誰 に も 負け ん じゃ ねえ ぜ しろ|いちろう|つぎに|おれ||まける||だれ|||まけ|||| Don't lose to anyone else before you lose to me next time.

( 創 真 の ため 息 ) はじめ|まこと|||いき

( 創 真 ) 葉山 ( 葉山 ) ん ? はじめ|まこと|はやま|はやま| Hayama.

あの カルパッチョ まだ 作れ る か ? |||つくれ|| Can you still make that carpaccio?

( 葉山 ) 食 材 は まだ 一応 …\ N ( 創 真 ) 食わせ て くれ はやま|しょく|ざい|||いちおう|n|はじめ|まこと|くわせ||

ああ ? Huh?

( 葉山 ) なんで だ よ ( 創 真 ) 食わせ て はやま||||はじめ|まこと|くわせ| Why?

( 葉山 ) いや …\ N つって も いろいろ 手間 が … はやま||n||||てま| Uh, but it takes some work—

俺 に も 食わせ や がれ コラァ ! おれ|||くわせ|||

( 葉山 ) なんで お前 は ケンカ 腰 だ よ はやま||おまえ||けんか|こし|| Why're you acting like you're trying to start a fight?

( 葉山 ) 一体 何 な ん だ お前 ら ( 創 真 ) う ~ ん はやま|いったい|なん||||おまえ||はじめ|まこと||

ケッ 俺 なら もっと うまく 作れ る ぜ |おれ||||つくれ|| I would've been able to make it better.

( 葉山 ) あ ? 負け惜しみ か よ ( 黒 木場 ) ん ん … はやま||まけおしみ|||くろ|きば|| Huh? A poor loser, huh.

いい か 今夜 で 1 年生 の 暫定 序列 が 組み 上がった ||こんや||ねんせい||ざんてい|じょれつ||くみ|あがった Listen.

この 中 じゃ 俺 が 1 番 上 な ん だ |なか||おれ||ばん|うえ||| Among us here, I'm the top seat.

これ から は 口 の 利き 方 を 考え た ほう が いい ぜ |||くち||きき|かた||かんがえ||||| You should show me respect from now on.

今 から もう 1 回 勝負 する か ? コラァ いま|||かい|しょうぶ|||

いい と も どうせ 結果 は 同じ だ ||||けっか||おなじ| Sure.

( 創 真 ) まあ まあ はじめ|まこと|| Now, now.

葉山 も なかなか いい 品 作った ん じゃ ねえ の はやま||||しな|つくった|||| Hayama, you made a pretty good dish.

( 葉山 ) なんで お前 も 上 から 目線 だ この 3 位 野郎 ! はやま||おまえ||うえ||めせん|||くらい|やろう Why're you talking down to me, third place?

3 位 か どう か 分か ん ない だ ろ 適当 な こ と 言う な ! くらい||||わか|||||てきとう||||いう| You don't know that!

俺 が て め え より 下 だって の か ぁ ! おれ||||||した|||| You're saying I ranked below you?!

( 葉山 ・ 創 真 ) 食い ながら 叫ぶ な っ ! はやま|はじめ|まこと|くい||さけぶ|| Don't yell while eating!

( 創 真 ) でも 葉山 も よかった ぞ はじめ|まこと||はやま||| But yours was good too, Hayama.

葉山 に 限って は 心配 は ない の かも しれ ない な はやま||かぎって||しんぱい||||||| Maybe there's nothing to worry about with Hayama.

あの 3 人 なかなか 面白い トリオ に なり そう じゃ ない か |じん||おもしろい|とりお|||||| Those three look to become an interesting trio.

( レオ ノーラ ) フフ そうです ね |||そう です|

原石 たち が ぶつかり合い 磨き 合う ― げんせき|||ぶつかりあい|みがき|あう The diamonds in the rough will polish each other by crashing into each other.

これ こそ 遠 月 の 理念 に 他なら ない な の です ||とお|つき||りねん||ほかなら|||| That is the basic principle of Totsuki.

うむ 今 宵 ここ に ― |いま|よい||

新た な 玉 ( ぎょ く ) が また 1 つ 生まれ た の だ あらた||たま||||||うまれ|||

( 叡山 ) チッ えいざん| Tch.

創 真 君 本当 に お 疲れ 様 はじめ|まこと|きみ|ほんとう|||つかれ|さま Soma-kun, that was really good work!

( 悠 姫 ) よ ~ し 今夜 は 幸平 の 準 優勝 祝い だ 騒ぐ ぞ ぉ ~ ! ゆう|ひめ|||こんや||こうへい||じゅん|ゆうしょう|いわい||さわぐ|| Okay, tonight, we celebrate Yukihira finishing second!

( 青木 ) おう ! 丸井 の 部屋 で な あおき||まるい||へや|| Yeah, in Marui's room!

( 青木 ) おう ! 丸井 の 部屋 で な あおき||まるい||へや||

( 携帯 電話 の 振動 音 ) けいたい|でんわ||しんどう|おと

( 携帯 電話 の 振動 音 ) けいたい|でんわ||しんどう|おと Why is it always my room?

( 丸井 ( まるい ) 善 二 ( ぜん じ ) ) なんで いつも 僕 の 部屋 な ん だ まるい||ぜん|ふた|||||ぼく||へや|||

( 携帯 電話 の 振動 音 ) けいたい|でんわ||しんどう|おと

( 携帯 電話 の 振動 音 ) けいたい|でんわ||しんどう|おと Because it's big, okay?

( 携帯 電話 の 振動 音 ) けいたい|でんわ||しんどう|おと

( 佐藤 ) 広い ん だ から いい だ ろ ~ さとう|ひろい||||||

( 佐藤 ) 広い ん だ から いい だ ろ ~ さとう|ひろい||||||

ゲッ

( 創 真 ) 悪 ( わり ) ぃ 先 行って くれ ( 恵 ) ああ … はじめ|まこと|あく|||さき|おこなって||けい| Sorry, can you guys go ahead?

( 電話 の 呼び出し 音 ) でんわ||よびだし|おと

( 創 真 ) 何 だ よ 親父 はじめ|まこと|なん|||おやじ What do you want, Dad?

おう 創 真 久しぶり だ な |はじめ|まこと|ひさしぶり|| Hey, Soma.

( 城 一郎 ) で 選抜 本選 は どう だった ? しろ|いちろう||せんばつ|ほんせん||| Well?

( 創 真 ) あ … ああ まあ うん その … はじめ|まこと||||| Oh, well...

( 城 一郎 ) う わ ~ 負け た の か お前 優勝 は 誰 だ よ ? しろ|いちろう|||まけ||||おまえ|ゆうしょう||だれ|| Aw! You lost, huh?!

葉山 はやま Hayama.

( 城 一郎 ) ああ 汐見 の 弟子 か ぁ しろ|いちろう||しおけん||でし|| Oh, Shiomi's disciple, huh.

ハッ 頼む ぜ ~ 俺 が 汐見 に 負け た みたい じゃ ねえ か よ ん ~ ? |たのむ||おれ||しおけん||まけ|||||||

( 創 真 ) クソッ 俺 を からかう 時 異様 に 生き生き し て や がる はじめ|まこと||おれ|||じ|いよう||いきいき|||| Shit.

( 城 一郎 ) ヘッヘッヘ アハ ハハ しろ|いちろう|||

息子 が 負け て 喜ぶ と か なんて 親 だ むすこ||まけ||よろこぶ||||おや| What kind of parent feels happy

まあ でも ぶっちゃ け ― Well, but to be fair,

香り って の は 極めりゃ もの すげ え から な かおり||||きわめりゃ||||| if you can perfect fragrance, it's amazing.

いや それ だけ じゃ なかった No, that wasn't all there was to it.

あいつ の 皿 の 上 に は … ||さら||うえ|| In his dish...

( 創 真 ) 執念 みたい な もの が はじめ|まこと|しゅうねん|||| ...I sensed something like an obsession.

( 創 真 ) 親父 俺 ゆき ひ ら 出 て よかった はじめ|まこと|おやじ|おれ||||だ|| Dad, I'm glad I left Yukihira.

じゃ なきゃ 気付か なかった いろんな こと に さ ||きづか||||| If I hadn't, I wouldn't have noticed all these things.

んで これ から は ― So, I'm going to explore the kind of cooking only I can do.

俺 に しか でき ない 料理 って 何 な の か そい つ を 探って く おれ|||||りょうり||なん|||||||さぐって|

そう じゃ な い と ― there's no point in my carrying on the family business.

俺 が ゆき ひ ら を 継ぐ 意味 が ない もん な あれ ? おれ||||||つぐ|いみ|||||

こう 言 っち まう と 今 まで と やる こと あん ま 変わ ん ねえ よう な |げん||||いま|||||||かわ|||| Now that I've said it,

( 城 一郎 ) いや しろ|いちろう| Well...

いい ん じゃ ねえ の そんな 感じ で ||||||かんじ|

( 城 一郎 の あくび ) しろ|いちろう||

( 創 真 ) あくび って お前 … はじめ|まこと|||おまえ Was that a yawn?

( 城 一郎 ) じゃ あな ( 創 真 ) あ … しろ|いちろう|||はじめ|まこと| Bye.

( 城 一郎 ) じゃ あな ( 創 真 ) あ … しろ|いちろう|||はじめ|まこと|

( 電話 の 切れる 音 ) でんわ||きれる|おと

( 城 一郎 ) やっと 同年 代 で ― しろ|いちろう||どうねん|だい| He's finally met someone his age

今 まで の 自分 を 吹っ飛ば し て くれる 相手 に 当たった か いま|||じぶん||ふっとば||||あいて||あたった| who can blow who he is now out of the water, huh?

そう だ 創 真 よ ||はじめ|まこと|

出会う こと で ― であう|| Meet them.

出会う こと で しか 料理 人 は 前 に 進め ない であう||||りょうり|じん||ぜん||すすめ| Only through these encounters can a chef move forward.

たった 1 人 で 皿 に 向き合って も ― |じん||さら||むきあって|

それ まで と 変わら ない 自分 が 映る だけ |||かわら||じぶん||うつる|

( 創 真 ) 俺 の … 俺 自身 の 料理 か はじめ|まこと|おれ||おれ|じしん||りょうり| My own cooking, huh...

♪~

~♪

ち わ ー っす ||-| Hiya!

( 悠 姫 ) 郁 魅 っち ( 涼子 ) いらっしゃい ゆう|ひめ|いく|み||りょうこ| Nikumi-cchi!

( 郁 魅 ) メール あり が と な いく|み|めーる||||

ジビエ の いい の が 入った ん だ って ? |||||はいった||| You got a shipment of good game meat?

( 悠 姫 ) うん うま そうだ よ ぉ ~ ゆう|ひめ|||そう だ|| Nice!

( 恵 ) はい 私 の だ けど 似合って る よ けい||わたくし||||にあって|| Here.

うん サンキュー 恵 |さんきゅー|けい Oh, thanks, Megumi.

よし じゃあ 始め よっ か ~ ||はじめ|| All right, let's start!

( 郁 魅 ・ 涼子 ・ 恵 ) お ~ ! いく|み|りょうこ|けい| Yeah!

( 郁 魅 ・ 涼子 ・ 恵 ) お ~ ! いく|み|りょうこ|けい|

ハハ ステキ だ ね |すてき||

可憐 な 乙女 たち が 和気あいあい と キッチン に 立つ 姿 かれん||おとめ|||わきあいあい||きっちん||たつ|すがた Lovely girls in a kitchen together in harmony.

( 伊 武 崎 峻 ( いぶさ き しゅん ) ) 見た目 的 に は 可憐 さ と は 程遠い けど な い|ぶ|さき|たかし||||みため|てき|||かれん||||ほどとおい|| It doesn't look so lovely when you actually look at it, though.

( 伊 武 崎 峻 ( いぶさ き しゅん ) ) 見た目 的 に は 可憐 さ と は 程遠い けど な い|ぶ|さき|たかし||||みため|てき|||かれん||||ほどとおい||

( 郁 魅 ) オラオラ オラオラ ~ ! いく|み||

( 伊 武 崎 峻 ( いぶさ き しゅん ) ) 見た目 的 に は 可憐 さ と は 程遠い けど な い|ぶ|さき|たかし||||みため|てき|||かれん||||ほどとおい||

( 悠 姫 ) ふん ぬ ~ ! ゆう|ひめ||

( 伊 武 崎 峻 ( いぶさ き しゅん ) ) 見た目 的 に は 可憐 さ と は 程遠い けど な い|ぶ|さき|たかし||||みため|てき|||かれん||||ほどとおい||

ところで 幸平 は ? |こうへい| By the way, where's Yukihira?

あっ それ が 今日 も … |||きょう| Oh, he's back there today.

( 創 真 ) って わけ で 豆乳 の まろやか さ が ― はじめ|まこと||||とうにゅう|||| So, the mellow soy milk flavor

サンマ の 優しい 塩気 を いい 感じ に 際立た せ て くれる ん だ よ なぁ さんま||やさしい|しおけ|||かんじ||きわだた||||||| enhances the gentle saltiness of the Pacific saury in a good way.

に し て も カリカリ 梅 は 安っぽい 感じ だ |||||うめ||やすっぽい|かんじ|

食う 気 に なら ねえ ん だ よ な くう|き||||||| for me to want to eat them.

ガツガツ 食って ん じゃ ん うま そう に がつがつ|くって|||||| But you're shoveling it in like you like it!

おかわり Seconds.

… って 2 杯 目 いく の か よ |さかずき|め|||| And you want another serving?

昨日 作って やった 俺 の カルトッチョ の が うまい けど な きのう|つくって||おれ||||||| The cartoccio I made for you yesterday was better, though.

は あ ~ ? だったら もう 一 度 作って み や がれ ! ||||ひと|たび|つくって||| Huh?!

食べ 比べ だ ぁ ! たべ|くらべ|| Let's compare!

どうでも いい けど なんで うち で 試食 し 合って ん だ よ ||||||ししょく||あって||| Whatever, but why are you guys taste-testing at our place?

お茶 が 入った よ ~ おちゃ||はいった| I made tea!

( 葉山 ) な … いい よ 潤 もてなさ なく て はやま||||じゅん||| What?!

しかも こんな 高級 クッキー ||こうきゅう|くっきー And why're you offering such high-quality cookies?

いい ん だ よ あいつ ら に は 安 もん の 菓子 で ||||||||やす|||かし|

聞こえ て ん ぞ おい きこえ|||| Hey, we can hear you.

( 創 真 ) スペシャリテ 料理 人 の 顔 が 見える 一 皿 はじめ|まこと||りょうり|じん||かお||みえる|ひと|さら The specialty... a dish that shows the chef's character.

( 黒 木場 ) み みっ ちい やつ だ な 口 うる せ ー し くろ|きば|||||||くち|||-|

( 創 真 ) スペシャリテ 料理 人 の 顔 が 見える 一 皿 はじめ|まこと||りょうり|じん||かお||みえる|ひと|さら

( 創 真 ) スペシャリテ 料理 人 の 顔 が 見える 一 皿 はじめ|まこと||りょうり|じん||かお||みえる|ひと|さら

( 葉山 ) お前 が 意地 汚 ( き た ね ) え から だ よ はやま|おまえ||いじ|きたな|||||||

葉山 の 料理 に あって 俺 に 足り ない もの はやま||りょうり|||おれ||たり|| What Hayama's cooking has, but mine doesn't.

( 黒 木場 ) ガ ~\ N ( 葉山 ) な っ おい 流し込む な くろ|きば||n|はやま||||ながしこむ|

葉山 ぁ はやま| Hayama!

ちょっと 食べ 比べ たい から よ |たべ|くらべ|||

炙 り サンマ の カルパッチョ を よろしく しゃ||さんま|||| One Seared Pacific Saury Carpaccio, thanks.

2 人 前 じん|ぜん Make that two.

うる せ え 帰れ |||かえれ Shut up. Go home.

( 創 真 ・ 黒 木場 ) 大至急 な はじめ|まこと|くろ|きば|だいしきゅう|

( 葉山 ) お前 ら ! はやま|おまえ| You guys!

ウフッ

( 青木 ) 幸平 の やつ 負け た 相手 の ところ に 入り浸る なんて よ ぉ あおき|こうへい|||まけ||あいて||||いりびたる||| Yukihira's crazy,

ああ 悔しく ねえ の か なぁ あいつ |くやしく||||| Yeah.

( 一色 ) 創 真 君 は きっと 悔しくて たまらない ん だ と 思う よ いっしょく|はじめ|まこと|きみ|||くやしくて|||||おもう| I'm sure Soma-kun feels more frustrated than we'll ever know.

( 一色 ) だ から 入り浸って る ( 青木 ・ 佐藤 ) あ … いっしょく|||いりびたって||あおき|さとう|

でも 己 が 何者 か を 知る ため に は ― |おのれ||なにもの|||しる||| But to know who you really are,

自分 の 世界 の 外 へ 踏み出す しか 手 は ない じぶん||せかい||がい||ふみだす||て|| you must step outside the world you know.

たとえ 自分 を 負かし た 相手 と 向き合う こと に な ろ う と も |じぶん||まかし||あいて||むきあう||||||| Even if that means facing the one who got the better of you.

きっと 彼女 ら も そう な ん だ と 思う よ |かのじょ||||||||おもう| I'm sure the same goes for the girls, too.

相手 から 少し でも 何 か を つか も う と も がい てる あいて||すこし||なん||||||||| They're trying their best to glean something from others,

創 真 君 の よう に はじめ|まこと|きみ||| just like Soma-kun.

ええ い 俺 ら も 負け て らん ねえ な ||おれ|||まけ||||

( 青木 ) 試作 祭り だ お前 ら も 来い ! あおき|しさく|まつり||おまえ|||こい Let's do a taste-testing festival!

( 佐藤 ) おう ! やって やる ぞ コラァ ! さとう||||| Sure!

( 丸井 ) おお っ また 僕 の 部屋 か …\ N ( 青木 ・ 佐藤 ) お ~ ! まるい||||ぼく||へや||n|あおき|さとう|

( 青木 ) 伊 武 崎 も 早く 来い ! あおき|い|ぶ|さき||はやく|こい You too, Ibusaki!

行か ない の かい ? 伊 武 崎 君 いか||||い|ぶ|さき|きみ

あっ も しか して 女子 の ほう に 混ざり たい の か な ? ||||じょし||||まざり||||

ムッツリ だ な 伊 武 崎 君 は むっつり|||い|ぶ|さき|きみ| You're a closet perv, I see.

まあ そんなに 慌てる こと も ない けど ||あわてる|||| Well, there's no huge rush, but...

( 汐見 ) どっちみち 高等 部 の 1 年 が のんびり し て い られる の は ― しおけん||こうとう|ぶ||とし|||||||| Either way, first-years in our high school division can only relax for a short while.

今 だけ だ から ね いま||||

( 創 真 ) 今 だけ って ? ( 黒 木場 ) どういう 意味 だ ? はじめ|まこと|いま|||くろ|きば||いみ| Why's that?

もう すぐ 君 たち は 学園 の 外 に 放り出さ れ ちゃ う って こと ||きみ|||がくえん||がい||ほうりださ||||| Soon, you'll be tossed outside the academy.

( 黒 木場 ) ああ ? ( 汐見 ) 始まる ん だ よ くろ|きば||しおけん|はじまる||| It's going to start.

( 汐見 ) 実地 研修 プログラム しおけん|じっち|けんしゅう|ぷろぐらむ

“ スタジエール ” が

スタジエール ?