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食戟のソーマ 弍ノ皿, Shokugeki no Souma: Ni no Sara (Food Wars! The Second Plate) Episode 5

Shokugeki no Souma : Ni no Sara ( Food Wars ! The Second Plate ) Episode 5

( 幸平 創 真 ( ゆき ひ ら そう ま ) ) 料理 人 ―

やめる よ

お前 と の 食 戟 ( しょ く げき ) で 負け たら 二 度 と ゆき ひ ら の 看板 は 背負わ ない

一生 プロ の 厨房 ( ちゅう ぼう ) に は 立た ない って 約束 する

それ なら 100 本 の 道具 に 釣り合う か ?

( 美作 昴 ( み まさか すばる ) ) な っ …

ついでに お前 の 手間 1 個 省 い て やる よ

二 回 戦 の お 題 は “ 洋食 の メイン ” だった よ な

俺 これ 作る から

( 美作 ) へ っ ? ( 創 真 ) ビーフ …

( 創 真 ) シチュー … N ( 水戸 ( み と ) 郁 魅 ( いく み ) ) バカ 野郎 !

何 口走って ん だ !

( 吉野 悠 姫 ( よし の ゆうき ) ) 作る 料理 を 自分 から バラ す な ー っ !

どうせ 予測 さ れ ち まう ん だ

“ 負け たら 料理 人 やめる ” だ ?

幸平 見損なった ぞ

お前 に とって 料理 は ―

そんな ふう に 捨て て いい もの だった の か よ !

( 田所 恵 ( た どころ めぐみ ) ) 水戸 さん … N ( 郁 魅 ) もう 知ら ねえ !

( 悠 姫 ) あっ 肉 魅 ( にくみ ) っち ! ( 丸井 善 二 ( まるい ぜ ん じ ) ) あ あっ …

( 恵 ) 創 真 君 ( 創 真 ) ん …

料理 人 やめる なんて …

( 榊 涼子 ( さかき りょう こ ) ) タクミ 君 の メッザルーナ が 取り戻せ れ ば 十分 じゃ …

( 創 真 ) それ じゃ だめ だ ( 恵 ・ 涼子 ) あ …

お前 が 今 まで 奪って き た 道具 100 本 ―

あるべき 場所 へ 返し て もらう

俺 の 料理 人 と して の 全部 を 懸けて でも ―

お前 を 倒す よ

美作 昴

成立 … だ な

食 戟

♪~

~♪

( 新 戸 ( あら と ) 緋 沙 子 ( ひ さ こ ) ) “ えり な 様 ”

“ 無 様 な 敗北 を 喫 し た 私 に は ― ”

“ えり な 様 に お 見せ する 顔 など あり ませ ん ”

“ どう か 暇 を お 与え ください ”

( 薙 切 ( な きり ) えり な ) 緋 沙 子 私 の 意見 も 聞か ず に

( 創 真 ) ビーフ シチュー ビーフ シチュー ビーフ シチュー …

( チャイム の 音 ) ( 創 真 ) あ …

ん …

( 早津 田 ( そう つ だ ) みつる ) 幸平 先輩 …

本物 だ すげ え !

イタタタタタッ !

いきなり 何 する ん す か ぁ !

悪 ( わり ) ぃ 悪 ぃ N 美作 の スパイ か と 思って さ

僕 は 早 津田 みつる って いい ます

遠 月 ( と お つき ) 学園 中等 部 3 年 新聞 部 の 者 です

( 創 真 ) へえ 新聞 部 ねえ

はっ !

( 早津 田 ) もう 学園 中 ―

幸平 先輩 の 話 で 持ち きり っす よ

そこ で お 願い が ある ん です

食 戟 まで の 1 週間 先輩 を 密着 取材 さ せ て いただけ ませ ん か

はっ ?

選抜 で 幸平 先輩 を 初めて 見 て 感動 し た ん です

僕 は まだ 中等 部 の 下っ端 だ から ―

大きな 記事 は 任せ て もらえ ない けど ―

幸平 先輩 ほど の 人 の 取材 を 成功 さ せ れ ば ―

ブン 屋 と して 一人前 に なれる って 思う ん です !

( 創 真 ) 料理 しろ よ

よろしく お 願い し ます !

や だ

( 早津 田 ) あ あ ~ っ 先輩 ! 待って ください よ ~ っ !

( 早津 田 ) 幸平 先輩 ~ !

取材 お 願い し ます !

どう か お 願い しま す っ !

お 願い し も ぁ ~ す !

( 女子 生徒 A ) 何 あれ ? ( 女子 生徒 B ) そういう 関係 な の ?

( 女子 生徒 C ) ヤバ く ない ? ( 恵 ) あ …

( 創 真 ) ん っ …

( 早津 田 ) ありがとう ござい ます 取材 さ せ て もらえ る なんて

他の 連中 は 午後 も 実習 だ し ―

客観 的 に 味見 し て くれる 奴 が いる と 助かる し な

いよいよ ビーフ シチュー を 試作 する ん です ね

煮込 ん だ 牛肉 と デミグラス ソース その 2 つ の 柱 で 構成 さ れる 料理

口 で 言う と シンプル です けど …

洋食 の 専門 店 と か だ と ―

デミグラス ソース を 煮込む だけ で ―

2 週間 かける とこ も ある らしい

( 早津 田 ) 途方 も ない !

でも それ でも この 品 を 選 ん だ の は 相当 の 自信 が ある って こと です よ ね

ん ~ まあ 自信 が ある か どう か は …

実際 に 味わって もら お う か

この 工程 1 つ で 完成 時 の 香ばし さ が 段違い だ から な

肉 に いい 色 が つい たら ―

フォン と ブイヨン で 柔らかく なる まで 煮込 ん で いく

一 度 煮立て て アク を 取る の も 忘れ ず に な

既に とんでもなく いい 香り が ぁ …

パセリ タイム ローリエ エストラゴン を 束ね て ―

ブーケガルニ に すれ ば ―

香り を 移し た 後 取り出し やすい

( 早津 田 ) おお … いい 色 っす

コトコト 煮込 ん だ デミグラス ソース は ―

更に 濾 ( こ ) す の が ポイント な ん だ

そう する こと で 口当たり が よく なる

塩 コショウ で 味 を 調え て …

よし あがった ぞ

( 早津 田 ) わ あっ 濃厚 !

( カメラ の シャッター 音 )

( カメラ の シャッター 音 )

牛肉 も ツヤツヤ し て て ものすごく きれい … です ね !

では 味見 を

こんな 分厚い 肉 が ―

スプーン を 当て た だけ で 簡単 に 切れ ちゃ った

は … は むっ

ん ん っ !

口 に 含 ん だ 瞬間 に ホロッ と 崩れる 牛肉 の 柔らか さ

かみしめる と 牛肉 の ダシ が あふれ て ―

デミグラス ソース と 溶け合って いく !

( 飲み込む 音 ) ん っ …

おいしい

ビーフ シチュー って ―

結構 酸味 が 強い イメージ が あった ん です けど ―

先輩 の は ものすごく まろやか です

気付 い た か ?

隠し 味 に 白 味噌 を 使って る ん だ

ビーフ シチュー 特有 の 酸味 は トマト の もの な ん だ

人 に よって は それ が 苦手 って 場合 も ある

煮込み の 最後 に 白 味噌 を 加える こと で ―

その とがった 酸味 が 丸く なって ―

より 日本 人 好み の おいし さ に 仕上がる ん だ

すごい

中学 2 年 の 時 うち の 定食 屋 の 裏 メニュー と して ―

寝る 間 も 惜し ん で 作り上げ た レシピ で さ

俺 が 初めて ―

親父 に 認め て もらえ た 品 な ん だ よ

うまい ! これ もう 楽勝 で ―

美作 先輩 を 倒せ る ん じゃ ない です か ?

( 早津 田 ) ん っ ん … ん っ ! ( 創 真 ) いや それ は ねえ だ ろ う な

昨日 美作 に ふるまった の も 同じ 品 だ し

( 早津 田 ) ええ ~ っ ! なんで そんな ことし たんす か ?

ああ … どうせ 調べ られ ち まう って の も ある けど ―

それ 以上 に 条件 を 対等 に し たかった … って え の かな

遠 月 に 来る 前 の 俺 の 最高 傑作

それ を 今 の 俺 が どこ まで 進化 さ せ られる の か

あるいは 美作 の トレース が 更に 超え てき や がる の か

この 味 が 勝負 の スタート ライン に なる

これ は 俺 たち の ―

想像 力 の ケンカ だ

( 葉山 ( は やま ) アキラ ) 幸平 と 美作 か

( 黒 木場 ( くろ きば ) リョウ ) どっち が 勝 と う が 決勝 で ブチ のめ す だけ だ

( 創 真 ) ダメ だ な

カレー 作り で 学 ん だ クミン と カルダモン で ―

牛肉 に 香り 付け し た ん だ が 香り は 全部 飛 ん じ まった

デミグラス ソース の 味 が 強 すぎる ん だ

煮込む 時 に スパイス を 加える と 主張 が 過ぎ て ―

優しい 風味 が と がっち まう し

味付け を 丸ごと 変える って 手 も 考え た が ―

白 味噌 の まろやか な 風味 を 崩し たら 別物 に な っち まう

いろいろ 試し た けど これ だって いう の は 見つか ん ねえ な

肉 魅 と の 食 戟 で は A 5 肉 に どう 対抗 する か

一 回 戦 で は 分子 料理 を いかに 超える か

相手 の 得意 技 と 渡り合う こと を 考え て き た

だけど 美作 に は それ が ない

まるで 自分 自身 と の 追いかけ っこ

なあ みつる 次 の 試作 さ ぁ …

もう お 腹 いっぱい っす

( 創 真 ) 毎回 毎回 完食 す っ から だ よ

幸平 先輩 の 料理 を 残す なんて でき ない っす

う … う ぷっ …

ダメ だ やる 気 は 感じる が 微妙 に 使え ねえ

ん … 誰 か 他 に いい 舌 を 持って る 奴 は …

“ えっ ? ”

… って 出会って まだ 数 カ月 な のに 2 人 きり で 下校 を ?

ひょっとして この 後 手 とか つ ない じゃ う の かしら

ハレンチ だ わ !

ああ 次 の 巻 が ない いい ところ な のに !

緋 沙 子 ? この 続き は …

あっ そう だった わ

( 薙 切 ( な きり ) アリス ) あら ? えり な まさか 高校 生 に も なって ―

思い 人 の 1 人 も でき た こ と ない の ?

ほんと に ダメ ね えり な は

( 緋 沙 子 ) 恋愛 の こと なら ―

世間 一般 で は 少女 マンガ が バイブル だ と か

( 緋 沙 子 ) ああ … N ( えり な ) ありがとう 緋 沙 子 !

( えり な ) いつも 緋 沙 子 が 何でも 用意 し て くれ た

私 が 望む 時 いつ でも そば に

( チャイム の 音 ) あっ

緋 沙 子 ったら やっぱり 私 の こと 分かって いる の ね

待って た わ よ !

( カメラ の シャッター 音 ) ( えり な ) あ …

よう 暇 だったら 味見 し て くん ねえ ?

ゆ っ … ゆ …

幸平 創 真 !

ものすごく いい 笑顔 っす

あ あ ~

歓迎 し て もらえ た みたい で よかった な

歓迎 し て ない

どうして 君 が ここ に ? 守衛 の チェック は ?

( 創 真 ) い や ぁ 門 の 前 で お前 の いとこ に 会って さ ぁ

“ 入って いい よ ” って 言わ れ た から

( えり な ) アリ ス ~ ッ !

( 早津 田 ) 神 の 舌 の 持ち主 薙 切 えり な 先輩 に 味見 し て もら お う だ なんて

でも 聞け ば 一緒 の 車 で おしゃべり し た 仲 だって

( 創 真 ) ヘラヘラ ヘラヘラ …

ふざけ ない で !

いい こと ? 厳格 な 規約 の 下 ―

ふさわしい 人物 で ある か どう か 審査 を 受け ―

莫大 な 契約 料 を 支払わ なけ れ ば かなわない

私 の 味見 は それ ほど の 価値 が ある もの な の

マジ か ぁ ~ みつる お前 いくら 持って る ?

えっ 僕 も 出す ん す か ?

( えり な ) 君 たち の ポケット マネー で 足りる わけない でしょ う !

いずれ に せよ 相手 を し て いる 時間 は あり ませ ん

私 は 忙しい の

“ 忙しい ” って マンガ 読む の に ?

( えり な ) え えっ ?

君 たち に は 関係ない こと よ

( 創 真 ) その マンガ 確か 極 星 ( き ょ くせ い ) 寮 の 誰 か が 持って た なぁ

( 創 真 ) 全巻 ( えり な ) あっ

( 創 真 ) まあ 断ら れ たら し かた ねえ か

待ち なさい !

( 創 真 ・ 早津 田 ) あ ?

あ あっ そ … その …

今日 だけ 特別 に 食べ て さしあげ て も よろしく て よ

えっ ? え でも 金 ねえ けど

報酬 は 金銭 に 限定 し ない わ

そこ は 応 相談 よ

へえ ~

ただし ―

立場 上 助言 を 与える わけ に は いき ませ ん から

味 の 是非 を 見る だけ よ

( 創 真 ) じゃ 頼む よ

牛 バラ 肉 を 香 草 で 煮込 ん だ

デミグラス ソース も 自家 製 だ 隠し 味 は …

白 味噌 ね

( 創 真 ) あっ

見くびら ない で もらえ る かしら

その 程度 食べ ず と も 分かり ます

( 早津 田 ) すごい さすが 神 の 舌 の 持ち主

どう です か ? メチャクチャ おいしい っす よ ね

僕 もう 本当 に 感動 し ちゃ って

ダメ ね

へ っ ?

庶民 相手 の 料理 店 なら ば これ で いい の でしょ う けど ―

君 が 臨む の は 美食 の 祭典 な の よ

話 に なら ない 滑稽 だ わ

この お 題 の こと を 何も 理解 し て い ない の ね

( えり な ) さあ お 帰り いただき ま しょ う

( 早津 田 ) 待って ください 薙 切 先輩 どういう こと です か ?

この ビーフ シチュー が “ 話 に なら ない ” って

( えり な ) 申し上げ た とおり よ この 料理 は 例える なら …

いいえ これ 以上 君 に 言う こと は あり ませ ん

失礼

( 早津 田 ) ああ …

( 創 真 ) う ~ ん

( ドア の 開く 音 ) ( 創 真 ・ 早津 田 ) あ …

試食 し て さしあげ た 報酬 だ けれど ―

この 本 の 続き を 貸し て くれ れ ば それ で いい わ

守衛 に 渡せ ば 済む よう に 話 を 通し て おき ます から

よろしく て ?

( 早津 田 ) ああ … まさか あそこ まで 全 否定 さ れる なんて

先輩 の ビーフ シチュー 何 杯 でも 食べ られ そう な くらい ―

おいしかった のに

ほんと に なぁ ボロ クソ に 言わ れ ち まった な

ひたすら さげすま れ た だけ

何 の ヒント も 助言 も くれ なかった じゃ ない です か ぁ ~

( 創 真 ) そう か なぁ

えっ ?

薙 切 が 言って た こと 何 か 引っかかる ん だ よ な

( カラス の 鳴き声 )

( 客 の 笑い声 )

( 客 A ) 創 真 ちゃん おかわり !

( 富田 友 哉 ( と み た ゆう や ) ) 創 真 ちゃん 今日 も おいしい よ !

( 倉 瀬 ( くらせ ) 真由美 ( まゆみ ) ) 幸平 君

( 美作 ) あい よ お 待ち !

( 富田 ) おお ~ N ( 真由美 ) わ あ …

お あがり よ !

( 客 B ) ん ~ ! ( 客 C ) おいしい

( 客 D ) うまい ! ( 客 E ) ごちそう さん

毎度 !

( 美作 ) 俺 は 幸平 創 真

いつか 親父 を 超え て ―

この 店 を 背負う 料理 人 に なる の が 夢 な ん だ

そして 食事 処 ゆき ひ ら 裏 メニュー その 5

ビーフ シチュー !

( 真由美 ) あっ おいしい ! ( 富田 ) 青春 ~ !

( 美作 ) まずは この 味 を 絶対 超え て み せる ぜ !

俺 が 遠 月 に 来る 前 の 最高 傑作

御粗末 !

( 美作 ) 今 の 俺 が どこ まで 進化 さ せ られる か …

( 叡山 ( えい ざん ) 枝 津 也 ( え つや ) ) フン イメージ トレーニング と は

毎度 毎度 よく やる ぜ

さて 幸平 創 真 どう あがく かな

( 鳥 の 鳴き声 )

( 創 真 ) う ~ ん

( 早津 田 ) あ … あの 幸平 先輩

少し 気分 転換 し ませ ん か ?

ほら 「 遠 スポ 」 の 最 新刊 で ―

準 決勝 の 審査 員 に つい て 記事 が 出 て ます

( 創 真 ) おお っ 堂島 先輩 に 水原 ( み ず はら ) 先輩

日向 子 ( ひな こ ) 先輩 も 来 ん の か

久しぶり だ なぁ

そう いや 合宿 で の 日向 子 先輩 の 課題 は ―

日本 料理 の メイン の 一 品 だった か

今回 の お 題 と 何となく 似 てる な

( ドア の 開く 音 ) あっ

ん ?

肉 魅 ? どう し た 何 か あった か ?

差し入れ あくまで 丼 研 ( どん けん ) の よしみ で な

別に あんた に 肩入れ する わけ じゃ ない よ

美作 み たい な 野郎 が 勝つ の が 納得 いか ない だけ で …

サンキュー な 肉 魅

だから ぁ N あんた の ため じゃ ない って !

とにかく あんな 奴 に 負け て 料理 人 やめる なんて ―

許さ ねえ から な !

( 郁 魅 ) 分かった か ! 幸平 ぁ ~ っ !

おお ~ ロース に ヒレ に ランプ まで

( 創 真 ) 牛肉 の いろんな 部位 の 詰め合わせ か

さすが 肉 魅 どれ も 上質 だ な

結構 珍しい 肉 も 入って ら あ

ん ~ でも こいつ は 使え ねえ かな

この 肉 で シチュー を 作ったり し たら …

あっ

( えり な ) 何も 理解 し て い ない

幸平 先輩 ? どう し た ん です か ?

( 創 真 ) お前 に も 感謝 だ な みつる

い て くれ て よかった わ

えっ

( 創 真 ) でも こっか ら は 取材 お 断り !

( 早津 田 ) え えー っ !

そん なぁ ! 完全 密着 取材 は ?

先輩 ~ っ !

( 四宮 小次郎 ( し のみ や こじ ろ う ) ) しかし 遠 月 リゾート の 総 料理 長 が ―

直々 に 審査 を 引き受ける なんて よ

堂島 さん わりと 暇 な の か ?

( 堂島 銀 ( どう じ ま ぎん ) ) ハハッ

後輩 の 育成 に 関わる こと だ 駆り出さ れる の は しかたない

哀れ な 遠 月 の 雇わ れ シェフ だ から な

( 四宮 ) チッ 勢い で 言 っち まっ た こと 根 に 持って ん じゃ ねえ よ

( 堂島 ) 俺 は 事実 を 言った まで さ

フッ 水原 や 日向 子 に よろしく

( 早津 田 ) 大丈夫 か なぁ もう 始まっちゃ う よ

まだ かな まだ か なぁ

まだ かな まだ か なぁ

( 足音 )

( 足音 )

( 足音 )

あっ 幸平 先輩 ! もう 開始 時間 ギリギリ っす よ

あっ 幸平 先輩 ! もう 開始 時間 ギリギリ っす よ

何 し て た ん です か

( 創 真 ) 悪 ぃ 悪 ぃ N ちょいと 用 が あって さ

そ … それ で 美作 先輩 の トレース 料理 に ―

勝つ アイデア は 見つかった ん です か ?

( 創 真 ) う ~ ん 分か ん ねえ

えっ “ 分か ん ない ” って どういう …

やる だけ の こと は やった

後 は いつも どおり 料理 を 楽し ん で くる だけ だ

( ドア の 開く 音 )

( イサミ ・ アルディーニ ) 兄ちゃん つい さっき 幸平 君 が 来 た よ

伝言 を 頼ま れ た

“ 俺 の 試合 を 見 て ろ ” って

( 観客 の 歓声 )

( 川島 麗 ( かわ しまう ら ら ) ) さあ 幸平 創 真 選手 の 入場 です

秋 の 選抜 本 戦 準 決勝

第 一 試合 は またしても 食 戟 と なり まし た !

幸平 選手 が 賭け た の は なんと 自身 の 料理 人 生命 です

そして 美作 昴 選手

今回 も あの 恐ろしい パーフェクト ・ トレース が ―

炸裂 ( さくれつ ) する の でしょ う か

なお 審査 員 席 に は ―

遠 月 の 卒業 生 に し て 十 傑 ( じゅ っけ つ ) 経験 者 ばかり

5 名 の 方々 です

遠 月 リゾート 総 料理 長 堂島 銀 だ

審査 は 我々 が 厳正 に 務め させ て いただく

準 決勝 第 一 試合 幸平 創 真 対 美作 昴

調理 ぃ 開始 ~ っ !

( 銅 鑼 ( どら ) の 音 )

( 観客 の 歓声 )

( 角 崎 ( つ の ざ き ) タキ ) ふう ん 2 人 と も ビーフ シチュー か

包丁 に ガム 吐き捨て た って いう ―

あの 野郎 は 気 に 食わ ねえ けど ―

ハチマキ の ほう は 下町 の 定食 屋 ?

しかも 学園 に 編入 し て まだ 半年

ダメ だ な

園 果 も そう 思う だ ろ ?

( 木 久 知 ( きく ち ) 園 果 ( その か ) ) ええ 難しい か な って 思い ます

( 堂島 ) 確かに そう かもし れ ない

この お 題 に 見合う シチュー と 定食 屋 の それ と は 全く 違う

( えり な ) 定食 屋 の 味

それ は 口 に 入れ て 三 口 目 で おいしい と 思わ せる 味付け が ―

ベスト だ と 言わ れ て いる わ

毎日 通って も 飽き させ ない ため の 三 口 目 で 染み渡る 優しい 味

( 堂島 ) 対し て 高級 レストラン の 味付け は ―

ひと 口 目 で おいしい と 感じ させる 印象 的 で 強烈 な 味 が 必要 に なる

つまり この お 題 で は ―

主役 たり 得る 強い 品 が 求め られ て いる

( えり な ) な のに 君 の ビーフ シチュー は 優し すぎ た

その 上 君 は 白 味噌 の 優しい 風味 を 残 そ う と 考え て い た わ ね

それでは お 題 の 意図 から 遠ざかる ばかり

今日 は しかと 見せ て いただく わ

君 が 無 様 に 敗北 する 様 を ね

あっ

幸平 が 調理 し て いる 肉 …

( 郁 魅 ) 牛 テール !

( えり な ) あ あっ

( 4 人 ) あっ …

どうやら 幸平 は 奴 なり の 解答 を 見つけ た よう だ ぞ

( えり な ) 分かった わ 君 の 発想 狙い

テール は 牛肉 の 中 でも 最も ゼラチン 質 が 多い 部位

( 黒 木場 ) 下 ゆで し た 牛 テール に 塩 コショウ 小麦粉 を 付け ―

表面 を 香ばしく 焼 い て から じっくり 煮込む

そう すれ ば デミグラス ソース と なじま せる 頃 に は ―

ゼラチン 質 が たっぷり 溶け 出す

( えり な ) ゼラチン 質 に よる とろみ

それ が デミグラス ソース や だし と からみ合って ―

白 味噌 の 風味 を 壊す こと なく コク を 深める

これ は 緋 沙 子 が スッポン バーガー で やった 方法 だ わ

( 葉山 ) 肉 に 使った スパイス は 甘く 濃厚 な 風味 を 持つ クローブ

確かに クローブ なら ―

シチュー の まろやか さ を 強調 し て くれる

( えり な ) 更に あの 組み合わせ は ―

マティ ニョン

考え た わ ね

そ っか にんじん 玉ねぎ セロリ を 細かく 刻 ん で ―

バター で ソテー する ん だ ね

マデラ 酒 で 煮込む こと も ある

野菜 の 甘み を 付加 できる ため ―

さまざま な 料理 の 仕上げ に 使わ れる ん だ

( えり な ) あの シチュー 1 週間 前 と は 比べ物 に なら ない おいし さ に なる

( 創 真 ) 求め られ て いる の は ―

何 杯 でも 食え そう な 優しい 味 じゃ ない

肉 魅 の 差し入れ が ヒント に なった

この 肉 なら メイン を 張れ る 強い シチュー が できる !

“ お 題 を 理解 し て ない ” って セリフ ―

返上 する ぜ

薙 切 !

♪~

~♪

( 美作 の 笑い声 )

はっ !

( 美作 ) ヒャッハ ~ ッ !

お前 が この 1 週間 何 を 買った か 誰 と 会った か

どんな こと を 試し た か

俺 は 全部 知って る

ああ …

美作 も !

テール

( 葉山 ) スパイス は クローブ と ブラック ペッパー

( 恵 ) マティ ニョン まで ! そんな …

( 丸井 ) 同じ だ … 幸平 の 調理 手順 を 完璧 に たどって いる

さあ ここ から ―

追い抜く ぞ

あっ あの 肉 は …

( 美作 ) アレンジ だ !


Shokugeki no Souma : Ni no Sara ( Food Wars ! The Second Plate ) Episode 5 Shokugeki no Souma: Ni no Sara (Food Wars! The Second Plate) Episode 5

( 幸平 創 真 ( ゆき ひ ら そう ま ) ) 料理 人 ― こうへい|はじめ|まこと||||||りょうり|じん

やめる よ

お前 と の 食 戟 ( しょ く げき ) で 負け たら 二 度 と ゆき ひ ら の 看板 は 背負わ ない おまえ|||しょく|げき|||||まけ||ふた|たび||||||かんばん||せおわ| If I lose against you in the Shokugeki,

一生 プロ の 厨房 ( ちゅう ぼう ) に は 立た ない って 約束 する いっしょう|ぷろ||ちゅうぼう|||||たた|||やくそく| that I'll never again set foot in a professional kitchen.

それ なら 100 本 の 道具 に 釣り合う か ? ||ほん||どうぐ||つりあう| Would that be enough for you to agree to put your hundred kitchen tools on the line?

( 美作 昴 ( み まさか すばる ) ) な っ … みさく|すばる|||||

ついでに お前 の 手間 1 個 省 い て やる よ |おまえ||てま|こ|しょう|||| Let me simplify this one step further for you.

二 回 戦 の お 題 は “ 洋食 の メイン ” だった よ な ふた|かい|いくさ|||だい||ようしょく||||| The second match's topic is a Western main dish, right?

俺 これ 作る から おれ||つくる| I'll make this.

( 美作 ) へ っ ? ( 創 真 ) ビーフ … みさく|||はじめ|まこと| Huh?

( 創 真 ) シチュー …\ N ( 水戸 ( み と ) 郁 魅 ( いく み ) ) バカ 野郎 ! はじめ|まこと|しちゅー||みと|||いく|み|||ばか|やろう You idiot!

何 口走って ん だ ! なん|くちばしって|| Quit running your mouth!

( 吉野 悠 姫 ( よし の ゆうき ) ) 作る 料理 を 自分 から バラ す な ー っ ! よしの|ゆう|ひめ||||つくる|りょうり||じぶん||ばら|||-| Don't tell him what you're going to make!

どうせ 予測 さ れ ち まう ん だ |よそく||||||

“ 負け たら 料理 人 やめる ” だ ? まけ||りょうり|じん|| You'll quit being a chef if you lose?!

幸平 見損なった ぞ こうへい|みそこなった| You disappoint me, Yukihira!

お前 に とって 料理 は ― おまえ|||りょうり| You're okay with throwing cooking away like that?!

そんな ふう に 捨て て いい もの だった の か よ ! |||すて|||||||

( 田所 恵 ( た どころ めぐみ ) ) 水戸 さん …\ N ( 郁 魅 ) もう 知ら ねえ ! たどころ|けい||||みと|||いく|み||しら| Mito-san...

( 悠 姫 ) あっ 肉 魅 ( にくみ ) っち ! ( 丸井 善 二 ( まるい ぜ ん じ ) ) あ あっ … ゆう|ひめ||にく|み|||まるい|ぜん|ふた|||||| Oh, Nikumi-cchi!

( 恵 ) 創 真 君 ( 創 真 ) ん … けい|はじめ|まこと|きみ|はじめ|まこと| Soma-kun, how could you say you'd quit being a chef?

料理 人 やめる なんて … りょうり|じん||

( 榊 涼子 ( さかき りょう こ ) ) タクミ 君 の メッザルーナ が 取り戻せ れ ば 十分 じゃ … さかき|りょうこ|||||きみ||||とりもどせ|||じゅうぶん| Wouldn't getting Takumi-kun's mezzaluna be good enou—

( 創 真 ) それ じゃ だめ だ ( 恵 ・ 涼子 ) あ … はじめ|まこと|||||けい|りょうこ| It's not good enough.

お前 が 今 まで 奪って き た 道具 100 本 ― おまえ||いま||うばって|||どうぐ|ほん You've robbed a hundred people of their kitchen tools.

あるべき 場所 へ 返し て もらう |ばしょ||かえし|| I'll have them returned to their rightful owners.

俺 の 料理 人 と して の 全部 を 懸けて でも ― おれ||りょうり|じん||||ぜんぶ||かけて| I'll defeat you, even if it means staking everything that being a chef means to me,

お前 を 倒す よ おまえ||たおす|

美作 昴 みさく|すばる Mimasaka Subaru!

成立 … だ な せいりつ|| Terms accepted.

食 戟 しょく|げき Let's have a Shokugeki.

♪~

~♪

( 新 戸 ( あら と ) 緋 沙 子 ( ひ さ こ ) ) “ えり な 様 ” しん|と|||ひ|いさご|こ||||||さま "Erina-sama, I have no right to see you

“ 無 様 な 敗北 を 喫 し た 私 に は ― ” む|さま||はいぼく||きっ|||わたくし||

“ えり な 様 に お 見せ する 顔 など あり ませ ん ” ||さま|||みせ||かお|||| after such a humiliating defeat.

“ どう か 暇 を お 与え ください ” ||いとま|||あたえ| Please allow me a leave of absence."

( 薙 切 ( な きり ) えり な ) 緋 沙 子 私 の 意見 も 聞か ず に な|せつ|||||ひ|いさご|こ|わたくし||いけん||きか|| Hisako...

( 創 真 ) ビーフ シチュー ビーフ シチュー ビーフ シチュー … はじめ|まこと||しちゅー||しちゅー||しちゅー Beef stew, beef stew, beef stew, beef...

( チャイム の 音 ) ( 創 真 ) あ … ちゃいむ||おと|はじめ|まこと|

ん …

( 早津 田 ( そう つ だ ) みつる ) 幸平 先輩 … はやつ|た|||||こうへい|せんぱい Yukihira-senpai...

本物 だ すげ え ! ほんもの||| The real deal. Wow.

イタタタタタッ ! Ow!

いきなり 何 する ん す か ぁ ! |なん||||| What was that for?!

悪 ( わり ) ぃ 悪 ぃ \ N 美作 の スパイ か と 思って さ あく|||あく|||みさく||すぱい|||おもって| Sorry, sorry.

僕 は 早 津田 みつる って いい ます ぼく||はや|つだ|||| I'm Sotsuda Mitsuru.

遠 月 ( と お つき ) 学園 中等 部 3 年 新聞 部 の 者 です とお|つき||||がくえん|ちゅうとう|ぶ|とし|しんぶん|ぶ||もの| Totsuki Academy Junior High Division 3rd Year Journalism Club Sotsuda Mitsuru

( 創 真 ) へえ 新聞 部 ねえ はじめ|まこと||しんぶん|ぶ| Another Shokugeki at the Festival of Gourmet Food Yukihira Soma vs. Mimasaka Subaru

はっ !

( 早津 田 ) もう 学園 中 ― はやつ|た||がくえん|なか He Said He'll Quit Being a Chef!

幸平 先輩 の 話 で 持ち きり っす よ こうへい|せんぱい||はなし||もち||| High Probability of Defeat Yukihira Soma

そこ で お 願い が ある ん です |||ねがい|||| So I have a favor to ask.

食 戟 まで の 1 週間 先輩 を 密着 取材 さ せ て いただけ ませ ん か しょく|げき|||しゅうかん|せんぱい||みっちゃく|しゅざい||||||| Can I get exclusive rights to your story this week, until the Shokugeki happens?

はっ ?

選抜 で 幸平 先輩 を 初めて 見 て 感動 し た ん です せんばつ||こうへい|せんぱい||はじめて|み||かんどう|||| Huh?

僕 は まだ 中等 部 の 下っ端 だ から ― ぼく|||ちゅうとう|ぶ||したっぱ|| I never get big stories because I'm still

大きな 記事 は 任せ て もらえ ない けど ― おおきな|きじ||まかせ|||| one of the junior high underlings at the newspaper,

幸平 先輩 ほど の 人 の 取材 を 成功 さ せ れ ば ― こうへい|せんぱい|||じん||しゅざい||せいこう|||| but I bet if I could write a good story about someone like you,

ブン 屋 と して 一人前 に なれる って 思う ん です ! |や|||いちにんまえ||||おもう|| I'd become a legit journalist!

( 創 真 ) 料理 しろ よ はじめ|まこと|りょうり|| You should cook!

よろしく お 願い し ます ! ||ねがい|| Please!

や だ No.

( 早津 田 ) あ あ ~ っ 先輩 ! 待って ください よ ~ っ ! はやつ|た||||せんぱい|まって|||

( 早津 田 ) 幸平 先輩 ~ ! はやつ|た|こうへい|せんぱい Yukihira-senpai!

取材 お 願い し ます ! しゅざい||ねがい|| Please let me write about you!

どう か お 願い しま す っ ! |||ねがい||| Please!

お 願い し も ぁ ~ す ! |ねがい|||| I'm begging you!

( 女子 生徒 A ) 何 あれ ? ( 女子 生徒 B ) そういう 関係 な の ? じょし|せいと||なん||じょし|せいと|||かんけい|| What's going on?

( 女子 生徒 C ) ヤバ く ない ? ( 恵 ) あ … じょし|せいと|||||けい|

( 創 真 ) ん っ … はじめ|まこと||

( 早津 田 ) ありがとう ござい ます 取材 さ せ て もらえ る なんて はやつ|た||||しゅざい|||||| Thank you!

他の 連中 は 午後 も 実習 だ し ― たの|れんちゅう||ごご||じっしゅう|| Everyone else has practicums in the afternoon,

客観 的 に 味見 し て くれる 奴 が いる と 助かる し な きゃっかん|てき||あじみ||||やつ||||たすかる|| so it's helpful to have someone who can be an objective taste tester.

いよいよ ビーフ シチュー を 試作 する ん です ね ||しちゅー||しさく|||| So you'll finally be testing your beef stew recipe!

煮込 ん だ 牛肉 と デミグラス ソース その 2 つ の 柱 で 構成 さ れる 料理 にこ|||ぎゅうにく|||そーす||||ちゅう||こうせい|||りょうり It's a dish that rests on two pillars, simmered beef and demi-glace sauce,

口 で 言う と シンプル です けど … くち||いう||しんぷる|| so it may sound simple, but...

洋食 の 専門 店 と か だ と ― ようしょく||せんもん|てん|||| Some restaurants that specialize in Western cuisine

デミグラス ソース を 煮込む だけ で ― |そーす||にこむ|| simmer the demi-glace sauce for two weeks.

2 週間 かける とこ も ある らしい しゅうかん|||||

( 早津 田 ) 途方 も ない ! はやつ|た|とほう|| That's unbelievable!

でも それ でも この 品 を 選 ん だ の は 相当 の 自信 が ある って こと です よ ね ||||しな||せん|||||そうとう||じしん||||||| But you must be pretty confident, since you still picked this dish.

ん ~ まあ 自信 が ある か どう か は … ||じしん|||||| Well, hmm.

実際 に 味わって もら お う か じっさい||あじわって||||

この 工程 1 つ で 完成 時 の 香ばし さ が 段違い だ から な |こうてい|||かんせい|じ||こうばし|||だんちがい||| This single step makes a huge difference in how fragrant the dish is at the end.

肉 に いい 色 が つい たら ― にく|||いろ||| Once the meat changes color,

フォン と ブイヨン で 柔らかく なる まで 煮込 ん で いく ||||やわらかく|||にこ|||

一 度 煮立て て アク を 取る の も 忘れ ず に な ひと|たび|にたて||あく||とる|||わすれ||| You bring it to a boil and remove any scum that rises to the surface.

既に とんでもなく いい 香り が ぁ … すでに|||かおり|| It already smells heavenly!

パセリ タイム ローリエ エストラゴン を 束ね て ― ぱせり|たいむ||||たばね| If you gather parsley, thyme, bay leaf, and tarragon into a bouquet garni,

ブーケガルニ に すれ ば ―

香り を 移し た 後 取り出し やすい かおり||うつし||あと|とりだし| it's easy to remove them after they've already flavored the dish.

( 早津 田 ) おお … いい 色 っす はやつ|た|||いろ| Oh, what a nice color!

コトコト 煮込 ん だ デミグラス ソース は ― |にこ||||そーす| The trick is to strain the demi-glace sauce after you simmer it down.

更に 濾 ( こ ) す の が ポイント な ん だ さらに|こ|||||ぽいんと|||

そう する こと で 口当たり が よく なる ||||くちあたり||| That helps improve its texture.

塩 コショウ で 味 を 調え て … しお|こしょう||あじ||ととのえ| Season to taste with salt and pepper,

よし あがった ぞ and okay, it's done!

( 早津 田 ) わ あっ 濃厚 ! はやつ|た|||のうこう Wow, it's really rich!

( カメラ の シャッター 音 ) かめら||しゃったー|おと The beef's glistening, too! It's really beautiful!

( カメラ の シャッター 音 ) かめら||しゃったー|おと

牛肉 も ツヤツヤ し て て ものすごく きれい … です ね ! ぎゅうにく||つやつや|||||||

では 味見 を |あじみ| I'll have a taste, then...

こんな 分厚い 肉 が ― |ぶあつい|にく| Even though the meat's really thick,

スプーン を 当て た だけ で 簡単 に 切れ ちゃ った すぷーん||あて||||かんたん||きれ||

は … は むっ

ん ん っ !

口 に 含 ん だ 瞬間 に ホロッ と 崩れる 牛肉 の 柔らか さ くち||ふく|||しゅんかん||||くずれる|ぎゅうにく||やわらか| The beef's so tender that it falls apart the moment it enters your mouth!

かみしめる と 牛肉 の ダシ が あふれ て ― ||ぎゅうにく||だし||| When you bite down, the beef's juice gushes out

デミグラス ソース と 溶け合って いく ! |そーす||とけあって|

( 飲み込む 音 ) ん っ … のみこむ|おと||

おいしい Delicious!

ビーフ シチュー って ― |しちゅー| I'd thought of beef stew as having a pretty strong acidity,

結構 酸味 が 強い イメージ が あった ん です けど ― けっこう|さんみ||つよい|いめーじ|||||

先輩 の は ものすごく まろやか です せんぱい||||| but yours is really mellow!

気付 い た か ? きづ||| You noticed?

隠し 味 に 白 味噌 を 使って る ん だ かくし|あじ||しろ|みそ||つかって||| I'm using white miso as my secret ingredient.

ビーフ シチュー 特有 の 酸味 は トマト の もの な ん だ |しちゅー|とくゆう||さんみ||とまと||||| The acidity in beef stew comes from tomatoes.

人 に よって は それ が 苦手 って 場合 も ある じん||||||にがて||ばあい|| Some people don't really like it.

煮込み の 最後 に 白 味噌 を 加える こと で ― にこみ||さいご||しろ|みそ||くわえる|| By adding white miso at the end of the simmering stage,

その とがった 酸味 が 丸く なって ― ||さんみ||まるく| It tones down some of the spiky acidity

より 日本 人 好み の おいし さ に 仕上がる ん だ |にっぽん|じん|よしみ|||||しあがる|| to create a flavor profile that's more aligned with what people like in Japan.

すごい Wow!

中学 2 年 の 時 うち の 定食 屋 の 裏 メニュー と して ― ちゅうがく|とし||じ|||ていしょく|や||うら|めにゅー|| Yukihira Diner

寝る 間 も 惜し ん で 作り上げ た レシピ で さ ねる|あいだ||おし|||つくりあげ||れしぴ|| while getting barely any rest.

俺 が 初めて ― おれ||はじめて Yukihira Diner Secret Menu Item No. 5 Beef Stew

親父 に 認め て もらえ た 品 な ん だ よ おやじ||みとめ||||しな||||

うまい ! これ もう 楽勝 で ― |||らくしょう|

美作 先輩 を 倒せ る ん じゃ ない です か ? みさく|せんぱい||たおせ||||||

( 早津 田 ) ん っ ん … ん っ ! ( 創 真 ) いや それ は ねえ だ ろ う な はやつ|た||||||はじめ|まこと|||||||| Oh, I don't think so.

昨日 美作 に ふるまった の も 同じ 品 だ し きのう|みさく|||||おなじ|しな|| I served the same dish to Mimasaka yesterday, too.

( 早津 田 ) ええ ~ っ ! なんで そんな ことし たんす か ? はやつ|た||||||| What?!

ああ … どうせ 調べ られ ち まう って の も ある けど ― ||しらべ|||||||| Well, part of it's because he'd have found out anyway,

それ 以上 に 条件 を 対等 に し たかった … って え の かな |いじょう||じょうけん||たいとう||||||| but I guess I wanted to make sure I leveled the playing field.

遠 月 に 来る 前 の 俺 の 最高 傑作 とお|つき||くる|ぜん||おれ||さいこう|けっさく

それ を 今 の 俺 が どこ まで 進化 さ せ られる の か ||いま||おれ||||しんか||||| How much further can I evolve this dish now?

あるいは 美作 の トレース が 更に 超え てき や がる の か |みさく||とれーす||さらに|こえ||||| Or will Mimasaka's profiling cause his version to surpass mine?

この 味 が 勝負 の スタート ライン に なる |あじ||しょうぶ||すたーと|らいん|| This taste is the starting point for our match!

これ は 俺 たち の ― ||おれ|| It will be a battle of creativity!

想像 力 の ケンカ だ そうぞう|ちから||けんか|

( 葉山 ( は やま ) アキラ ) 幸平 と 美作 か はやま||||こうへい||みさく|

( 黒 木場 ( くろ きば ) リョウ ) どっち が 勝 と う が 決勝 で ブチ のめ す だけ だ くろ|きば||||||か||||けっしょう|||||| It just means I'll crush whoever wins the fight!

( 創 真 ) ダメ だ な はじめ|まこと|だめ|| Nope.

カレー 作り で 学 ん だ クミン と カルダモン で ― かれー|つくり||まな|||||| I tried seasoning the beef with cumin and cardamom,

牛肉 に 香り 付け し た ん だ が 香り は 全部 飛 ん じ まった ぎゅうにく||かおり|つけ||||||かおり||ぜんぶ|と||| as I learned to do by making curry,

デミグラス ソース の 味 が 強 すぎる ん だ |そーす||あじ||つよ||| The demi-glace sauce's flavor is just too strong.

煮込む 時 に スパイス を 加える と 主張 が 過ぎ て ― にこむ|じ||すぱいす||くわえる||しゅちょう||すぎ| But if I add the spices during the simmering stage,

優しい 風味 が と がっち まう し やさしい|ふうみ|||||

味付け を 丸ごと 変える って 手 も 考え た が ― あじつけ||まるごと|かえる||て||かんがえ|| I thought about completely changing the flavor profile,

白 味噌 の まろやか な 風味 を 崩し たら 別物 に な っち まう しろ|みそ||||ふうみ||くずし||べつもの|||| but if I destroy the white miso's mild flavor,

いろいろ 試し た けど これ だって いう の は 見つか ん ねえ な |ためし||||||||みつか||| I tried a lot of things,

肉 魅 と の 食 戟 で は A 5 肉 に どう 対抗 する か にく|み|||しょく|げき||||にく|||たいこう|| In my Shokugeki against Nikumi,

一 回 戦 で は 分子 料理 を いかに 超える か ひと|かい|いくさ|||ぶんし|りょうり|||こえる| In the first match,

相手 の 得意 技 と 渡り合う こと を 考え て き た あいて||とくい|わざ||わたりあう|||かんがえ||| I've been focused on how to compete with my opponent's specialty.

だけど 美作 に は それ が ない |みさく||||| But Mimasaka doesn't have his own.

まるで 自分 自身 と の 追いかけ っこ |じぶん|じしん|||おいかけ| It's almost like I'm chasing myself.

なあ みつる 次 の 試作 さ ぁ … ||つぎ||しさく|| Hey, Mitsuru, about the next test dish...

もう お 腹 いっぱい っす ||はら|| I'm already full!

( 創 真 ) 毎回 毎回 完食 す っ から だ よ はじめ|まこと|まいかい|まいかい|かんしょく||||| That's because you're finishing each plate!

幸平 先輩 の 料理 を 残す なんて でき ない っす こうへい|せんぱい||りょうり||のこす||||

う … う ぷっ …

ダメ だ やる 気 は 感じる が 微妙 に 使え ねえ だめ|||き||かんじる||びみょう||つかえ| This isn't working.

ん … 誰 か 他 に いい 舌 を 持って る 奴 は … |だれ||た|||した||もって||やつ| Does anyone else I know have a good sense of taste?

“ えっ ? ” Wait a minute!

… って 出会って まだ 数 カ月 な のに 2 人 きり で 下校 を ? |であって||すう|かげつ|||じん|||げこう| They've only known each other for a few months,

ひょっとして この 後 手 とか つ ない じゃ う の かしら ||あと|て|と か|||||| Will they hold hands or something after this?!

ハレンチ だ わ ! How shameless!

ああ 次 の 巻 が ない いい ところ な のに ! |つぎ||かん|||||| Oh!

緋 沙 子 ? この 続き は … ひ|いさご|こ||つづき| Hisako!

あっ そう だった わ Oh.

( 薙 切 ( な きり ) アリス ) あら ? えり な まさか 高校 生 に も なって ― な|せつ||||||||こうこう|せい||| Oh, Erina.

思い 人 の 1 人 も でき た こ と ない の ? おもい|じん||じん|||||||

ほんと に ダメ ね えり な は ||だめ|||| You're so hopeless, Erina.

( 緋 沙 子 ) 恋愛 の こと なら ― ひ|いさご|こ|れんあい||| It seems the general public considers shojo manga to be the Bible of romance.

世間 一般 で は 少女 マンガ が バイブル だ と か せけん|いっぱん|||しょうじょ|まんが||ばいぶる|||

( 緋 沙 子 ) ああ …\ N ( えり な ) ありがとう 緋 沙 子 ! ひ|いさご|こ||||||ひ|いさご|こ Thank you, Hisako!

( えり な ) いつも 緋 沙 子 が 何でも 用意 し て くれ た |||ひ|いさご|こ||なんでも|ようい|||| Hisako's always provided everything for me.

私 が 望む 時 いつ でも そば に わたくし||のぞむ|じ|||| She was always at my side, whenever I wished it.

( チャイム の 音 ) あっ ちゃいむ||おと|

緋 沙 子 ったら やっぱり 私 の こと 分かって いる の ね ひ|いさご|こ|||わたくし|||わかって||| I knew it! Hisako understands me!

待って た わ よ ! まって||| I've been waiting for you!

( カメラ の シャッター 音 ) ( えり な ) あ … かめら||しゃったー|おと|||

よう 暇 だったら 味見 し て くん ねえ ? |いとま||あじみ|||| Hey, if you're not busy, can you taste-test my dish?

ゆ っ … ゆ … Y... Y...

幸平 創 真 ! こうへい|はじめ|まこと Yukihira Soma?!

ものすごく いい 笑顔 っす ||えがお| Nice smile!

あ あ ~ Yeah, I'm glad she's so happy to see us.

歓迎 し て もらえ た みたい で よかった な かんげい||||||||

歓迎 し て ない かんげい||| I'm not!

どうして 君 が ここ に ? 守衛 の チェック は ? |きみ||||しゅえい||ちぇっく| Why are you here?!

( 創 真 ) い や ぁ 門 の 前 で お前 の いとこ に 会って さ ぁ はじめ|まこと||||もん||ぜん||おまえ||||あって|| Oh, well...

“ 入って いい よ ” って 言わ れ た から はいって||||いわ|||

( えり な ) アリ ス ~ ッ ! ||あり||

( 早津 田 ) 神 の 舌 の 持ち主 薙 切 えり な 先輩 に 味見 し て もら お う だ なんて はやつ|た|かみ||した||もちぬし|な|せつ|||せんぱい||あじみ||||||| To think that Nakiri Erina-senpai, the one who possesses the God Tongue,

でも 聞け ば 一緒 の 車 で おしゃべり し た 仲 だって |きけ||いっしょ||くるま|||||なか| But I heard you've had a conversation while riding in the same car before.

( 創 真 ) ヘラヘラ ヘラヘラ … はじめ|まこと|へらへら|へらへら

ふざけ ない で ! Stop joking around!

いい こと ? 厳格 な 規約 の 下 ― ||げんかく||きやく||した Listen!

ふさわしい 人物 で ある か どう か 審査 を 受け ― |じんぶつ||||||しんさ||うけ they have to follow a strict protocol by being evaluated about

莫大 な 契約 料 を 支払わ なけ れ ば かなわない ばくだい||けいやく|りょう||しはらわ|||| whether they are worthy of such service, then pay a massive contract fee.

私 の 味見 は それ ほど の 価値 が ある もの な の わたくし||あじみ|||||かち||||| That's how valuable my taste buds are!

マジ か ぁ ~ みつる お前 いくら 持って る ? ||||おまえ||もって| Seriously?

えっ 僕 も 出す ん す か ? |ぼく||だす||| What?

( えり な ) 君 たち の ポケット マネー で 足りる わけない でしょ う ! ||きみ|||ぽけっと|まねー||たりる||| Your spare change would hardly be enough!

いずれ に せよ 相手 を し て いる 時間 は あり ませ ん |||あいて|||||じかん|||| Either way, I don't have the time to entertain you two!

私 は 忙しい の わたくし||いそがしい| I'm busy.

“ 忙しい ” って マンガ 読む の に ? いそがしい||まんが|よむ||

( えり な ) え えっ ? Huh?

君 たち に は 関係ない こと よ きみ||||かんけいない|| That's none of your business!

( 創 真 ) その マンガ 確か 極 星 ( き ょ くせ い ) 寮 の 誰 か が 持って た なぁ はじめ|まこと||まんが|たしか|ごく|ほし|||||りょう||だれ|||もって||

( 創 真 ) 全巻 ( えり な ) あっ はじめ|まこと|ぜんかん||| The complete set.

( 創 真 ) まあ 断ら れ たら し かた ねえ か はじめ|まこと||ことわら|||||| Well, I guess there's nothing left to do, since you turned us down.

待ち なさい ! まち| Wait!

( 創 真 ・ 早津 田 ) あ ? はじめ|まこと|はやつ|た|

あ あっ そ … その …

今日 だけ 特別 に 食べ て さしあげ て も よろしく て よ きょう||とくべつ||たべ|||||||

えっ ? え でも 金 ねえ けど |||きむ|| Huh?

報酬 は 金銭 に 限定 し ない わ ほうしゅう||きんせん||げんてい||| The compensation is not strictly limited to money.

そこ は 応 相談 よ ||おう|そうだん|

へえ ~ Oh.

ただし ― However, given my position, I cannot give you any advice,

立場 上 助言 を 与える わけ に は いき ませ ん から たちば|うえ|じょげん||あたえる|||||||

味 の 是非 を 見る だけ よ あじ||ぜひ||みる|| so I'll just tell you what I think of the taste!

( 創 真 ) じゃ 頼む よ はじめ|まこと||たのむ| Okay, thanks for the help.

牛 バラ 肉 を 香 草 で 煮込 ん だ うし|ばら|にく||かおり|くさ||にこ|| I simmered beef rib meat with herbs.

デミグラス ソース も 自家 製 だ 隠し 味 は … |そーす||じか|せい||かくし|あじ| The demi-glace sauce is homemade.

白 味噌 ね しろ|みそ| White miso.

( 創 真 ) あっ はじめ|まこと|

見くびら ない で もらえ る かしら みくびら||||| I would ask that you not underestimate me.

その 程度 食べ ず と も 分かり ます |ていど|たべ||||わかり| I can tell that much before I even taste it.

( 早津 田 ) すごい さすが 神 の 舌 の 持ち主 はやつ|た|||かみ||した||もちぬし

どう です か ? メチャクチャ おいしい っす よ ね How is it?

僕 もう 本当 に 感動 し ちゃ って ぼく||ほんとう||かんどう||| I was so impressed—

ダメ ね だめ|

へ っ ? What?

庶民 相手 の 料理 店 なら ば これ で いい の でしょ う けど ― しょみん|あいて||りょうり|てん||||||||| I'm sure it's good enough for a diner catering to the general public,

君 が 臨む の は 美食 の 祭典 な の よ きみ||のぞむ|||びしょく||さいてん||| but you are competing in a festival of gourmet food.

話 に なら ない 滑稽 だ わ はなし||||こっけい|| This is out of the question.

この お 題 の こと を 何も 理解 し て い ない の ね ||だい||||なにも|りかい|||||| You don't understand anything about the match's topic.

( えり な ) さあ お 帰り いただき ま しょ う ||||かえり|||| Well, I must ask you to leave.

( 早津 田 ) 待って ください 薙 切 先輩 どういう こと です か ? はやつ|た|まって||な|せつ|せんぱい||||

この ビーフ シチュー が “ 話 に なら ない ” って ||しちゅー||はなし||||

( えり な ) 申し上げ た とおり よ この 料理 は 例える なら … ||もうしあげ|||||りょうり||たとえる| It's just like I said.

いいえ これ 以上 君 に 言う こと は あり ませ ん ||いじょう|きみ||いう|||||

失礼 しつれい Excuse me.

( 早津 田 ) ああ … はやつ|た|

( 創 真 ) う ~ ん はじめ|まこと|| Hmm...

( ドア の 開く 音 ) ( 創 真 ・ 早津 田 ) あ … どあ||あく|おと|はじめ|まこと|はやつ|た|

試食 し て さしあげ た 報酬 だ けれど ― ししょく|||||ほうしゅう|| Regarding compensation for the taste-testing service,

この 本 の 続き を 貸し て くれ れ ば それ で いい わ |ほん||つづき||かし||||||||

守衛 に 渡せ ば 済む よう に 話 を 通し て おき ます から しゅえい||わたせ||すむ|||はなし||とおし|||| I'll tell my security to accept the manga volumes from you.

よろしく て ? Is that clear?

( 早津 田 ) ああ … まさか あそこ まで 全 否定 さ れる なんて はやつ|た|||||ぜん|ひてい|||

先輩 の ビーフ シチュー 何 杯 でも 食べ られ そう な くらい ― せんぱい|||しちゅー|なん|さかずき||たべ||||

おいしかった のに

ほんと に なぁ ボロ クソ に 言わ れ ち まった な ||||くそ||いわ|||| She really did trash my dish, huh?

ひたすら さげすま れ た だけ She had nothing positive to say!

何 の ヒント も 助言 も くれ なかった じゃ ない です か ぁ ~ なん||ひんと||じょげん|||||||| She didn't even give you any helpful hints!

( 創 真 ) そう か なぁ はじめ|まこと||| You think so?

えっ ? Huh?

薙 切 が 言って た こと 何 か 引っかかる ん だ よ な な|せつ||いって|||なん||ひっかかる|||| What Nakiri said... Something bothers me about it.

( カラス の 鳴き声 ) からす||なきごえ

( 客 の 笑い声 ) きゃく||わらいごえ

( 客 A ) 創 真 ちゃん おかわり ! きゃく||はじめ|まこと||

( 富田 友 哉 ( と み た ゆう や ) ) 創 真 ちゃん 今日 も おいしい よ ! とみた|とも|や||||||はじめ|まこと||きょう||| Soma-chan, the food's great today, too!

( 倉 瀬 ( くらせ ) 真由美 ( まゆみ ) ) 幸平 君 くら|せ||まゆみ||こうへい|きみ Yukihira-kun!

( 美作 ) あい よ お 待ち ! みさく||||まち Hey, coming right up!

( 富田 ) おお ~\ N ( 真由美 ) わ あ … とみた|||まゆみ|| Wow!

お あがり よ ! Enjoy!

( 客 B ) ん ~ ! ( 客 C ) おいしい きゃく|||きゃく|| Delicious!

( 客 D ) うまい ! ( 客 E ) ごちそう さん きゃく|||きゃく||| Thanks!

毎度 ! まいど You're welcome!

( 美作 ) 俺 は 幸平 創 真 みさく|おれ||こうへい|はじめ|まこと I'm Yukihira Soma.

いつか 親父 を 超え て ― |おやじ||こえ|

この 店 を 背負う 料理 人 に なる の が 夢 な ん だ |てん||せおう|りょうり|じん|||||ゆめ||| and become a chef to carry on this diner! And...!

そして 食事 処 ゆき ひ ら 裏 メニュー その 5 |しょくじ|しょ||||うら|めにゅー|

ビーフ シチュー ! |しちゅー beef stew!

( 真由美 ) あっ おいしい ! ( 富田 ) 青春 ~ ! まゆみ|||とみた|せいしゅん

( 美作 ) まずは この 味 を 絶対 超え て み せる ぜ ! みさく|||あじ||ぜったい|こえ|||| First things first: I'll make it taste even better!

俺 が 遠 月 に 来る 前 の 最高 傑作 おれ||とお|つき||くる|ぜん||さいこう|けっさく My best dish before coming to Totsuki...

御粗末 ! おそまつ Glad you liked it.

( 美作 ) 今 の 俺 が どこ まで 進化 さ せ られる か … みさく|いま||おれ||||しんか|||| How much further can I evolve this dish now?

( 叡山 ( えい ざん ) 枝 津 也 ( え つや ) ) フン イメージ トレーニング と は えいざん|||えだ|つ|や|||ふん|いめーじ|とれーにんぐ|| Image training. He never lets up, no matter how many times he's done it before.

毎度 毎度 よく やる ぜ まいど|まいど|||

さて 幸平 創 真 どう あがく かな |こうへい|はじめ|まこと||| So, Yukihira Soma... let's see you try to claw your way out of this one.

( 鳥 の 鳴き声 ) ちょう||なきごえ

( 創 真 ) う ~ ん はじめ|まこと||

( 早津 田 ) あ … あの 幸平 先輩 はやつ|た|||こうへい|せんぱい U-Um, Yukihira-senpai!

少し 気分 転換 し ませ ん か ? すこし|きぶん|てんかん|||| Why don't we go for a change of pace?

ほら 「 遠 スポ 」 の 最 新刊 で ― |とお|||さい|しんかん| Look!

準 決勝 の 審査 員 に つい て 記事 が 出 て ます じゅん|けっしょう||しんさ|いん||||きじ||だ|| there's an article about the judges in the semi-finals!

( 創 真 ) おお っ 堂島 先輩 に 水原 ( み ず はら ) 先輩 はじめ|まこと|||どうじま|せんぱい||みずはら||||せんぱい

日向 子 ( ひな こ ) 先輩 も 来 ん の か ひゅうが|こ|||せんぱい||らい|||

久しぶり だ なぁ ひさしぶり||

そう いや 合宿 で の 日向 子 先輩 の 課題 は ― ||がっしゅく|||ひゅうが|こ|せんぱい||かだい| Come to think of it, Hinako-senpai's topic for us

日本 料理 の メイン の 一 品 だった か にっぽん|りょうり||||ひと|しな||

今回 の お 題 と 何となく 似 てる な こんかい|||だい||なんとなく|に|| It's kind of similar to this match's topic.

( ドア の 開く 音 ) あっ どあ||あく|おと|

ん ?

肉 魅 ? どう し た 何 か あった か ? にく|み||||なん||| Nikumi?

差し入れ あくまで 丼 研 ( どん けん ) の よしみ で な さしいれ||どんぶり|けん|||||| It's only because of our ties to Don RS!

別に あんた に 肩入れ する わけ じゃ ない よ べつに|||かたいれ||||| It's not that I'm trying to root for you.

美作 み たい な 野郎 が 勝つ の が 納得 いか ない だけ で … みさく||||やろう||かつ|||なっとく|||| I just don't want a bastard like Mimasaka winning, that's all.

サンキュー な 肉 魅 さんきゅー||にく|み

だから ぁ \ N あんた の ため じゃ ない って !

とにかく あんな 奴 に 負け て 料理 人 やめる なんて ― ||やつ||まけ||りょうり|じん|| Anyway!

許さ ねえ から な ! ゆるさ|||

( 郁 魅 ) 分かった か ! 幸平 ぁ ~ っ ! いく|み|わかった||こうへい|| okay, Yukihira?!

おお ~ ロース に ヒレ に ランプ まで |ろーす||ひれ||らんぷ|

( 創 真 ) 牛肉 の いろんな 部位 の 詰め合わせ か はじめ|まこと|ぎゅうにく|||ぶい||つめあわせ|

さすが 肉 魅 どれ も 上質 だ な |にく|み|||じょうしつ||

結構 珍しい 肉 も 入って ら あ けっこう|めずらしい|にく||はいって||

ん ~ でも こいつ は 使え ねえ かな ||||つかえ||

この 肉 で シチュー を 作ったり し たら … |にく||しちゅー||つくったり||

あっ

( えり な ) 何も 理解 し て い ない ||なにも|りかい|||| You don't understand anything!

幸平 先輩 ? どう し た ん です か ? こうへい|せんぱい|||||| Yukihira-senpai?

( 創 真 ) お前 に も 感謝 だ な みつる はじめ|まこと|おまえ|||かんしゃ||| I'm grateful to you, Mitsuru.

い て くれ て よかった わ I'm glad you've been around.

えっ But from now on,

( 創 真 ) でも こっか ら は 取材 お 断り ! はじめ|まこと|||||しゅざい||ことわり no journalists allowed!

( 早津 田 ) え えー っ ! はやつ|た||| What?

そん なぁ ! 完全 密着 取材 は ? ||かんぜん|みっちゃく|しゅざい| What about exclusive rights to your story?

先輩 ~ っ ! せんぱい| Senpai!

( 四宮 小次郎 ( し のみ や こじ ろ う ) ) しかし 遠 月 リゾート の 総 料理 長 が ― しのみや|こじろう||||||||とお|つき|りぞーと||そう|りょうり|ちょう| But why did the head chef of Totsuki Resort himself agree to serve as a judge?

直々 に 審査 を 引き受ける なんて よ じきじき||しんさ||ひきうける||

堂島 さん わりと 暇 な の か ? どうじま|||いとま||| Dojima-san, do you have more free time than I thought?

( 堂島 銀 ( どう じ ま ぎん ) ) ハハッ どうじま|ぎん|||||

後輩 の 育成 に 関わる こと だ 駆り出さ れる の は しかたない こうはい||いくせい||かかわる|||かりださ|||| It's to nurture the next generation!

哀れ な 遠 月 の 雇わ れ シェフ だ から な あわれ||とお|つき||やとわ||しぇふ|||

( 四宮 ) チッ 勢い で 言 っち まっ た こと 根 に 持って ん じゃ ねえ よ しのみや||いきおい||げん|||||ね||もって||||

( 堂島 ) 俺 は 事実 を 言った まで さ どうじま|おれ||じじつ||いった|| I just told the truth like it is.

フッ 水原 や 日向 子 に よろしく |みずはら||ひゅうが|こ||

( 早津 田 ) 大丈夫 か なぁ もう 始まっちゃ う よ はやつ|た|だいじょうぶ||||はじまっちゃ|| Is he going to make it?

まだ かな まだ か なぁ Is he still not here? Still not here?

まだ かな まだ か なぁ Oh!

( 足音 ) あしおと

( 足音 ) あしおと

( 足音 ) あしおと Yukihira-senpai!

あっ 幸平 先輩 ! もう 開始 時間 ギリギリ っす よ |こうへい|せんぱい||かいし|じかん|ぎりぎり||

あっ 幸平 先輩 ! もう 開始 時間 ギリギリ っす よ |こうへい|せんぱい||かいし|じかん|ぎりぎり||

何 し て た ん です か なん|||||| What were you doing?

( 創 真 ) 悪 ぃ 悪 ぃ \ N ちょいと 用 が あって さ はじめ|まこと|あく||あく||||よう||| Sorry, sorry.

そ … それ で 美作 先輩 の トレース 料理 に ― |||みさく|せんぱい||とれーす|りょうり| S-So, do you have a plan to beat Mimasaka-senpai's profile cooking?

勝つ アイデア は 見つかった ん です か ? かつ|あいであ||みつかった|||

( 創 真 ) う ~ ん 分か ん ねえ はじめ|まこと|||わか|| Oh, nope.

えっ “ 分か ん ない ” って どういう … |わか|||| Huh?!

やる だけ の こと は やった

後 は いつも どおり 料理 を 楽し ん で くる だけ だ あと||||りょうり||たのし|||||

( ドア の 開く 音 ) どあ||あく|おと

( イサミ ・ アルディーニ ) 兄ちゃん つい さっき 幸平 君 が 来 た よ いさみ||にいちゃん|||こうへい|きみ||らい|| Bro.

伝言 を 頼ま れ た でんごん||たのま||

“ 俺 の 試合 を 見 て ろ ” って おれ||しあい||み||| "Come see my match."

( 観客 の 歓声 ) かんきゃく||かんせい

( 川島 麗 ( かわ しまう ら ら ) ) さあ 幸平 創 真 選手 の 入場 です かわしま|うらら||||||こうへい|はじめ|まこと|せんしゅ||にゅうじょう| Now, Candidate Yukihira Soma is entering the arena!

秋 の 選抜 本 戦 準 決勝 あき||せんばつ|ほん|いくさ|じゅん|けっしょう The Autumn Elections semi-finals will kick off with yet another Shokugeki!

第 一 試合 は またしても 食 戟 と なり まし た ! だい|ひと|しあい|||しょく|げき||||

幸平 選手 が 賭け た の は なんと 自身 の 料理 人 生命 です こうへい|せんしゅ||かけ|||||じしん||りょうり|じん|せいめい| Candidate Yukihira is offering to give up his career as a chef!

そして 美作 昴 選手 |みさく|すばる|せんしゅ Next in is Candidate Mimasaka Subaru!

今回 も あの 恐ろしい パーフェクト ・ トレース が ― こんかい|||おそろしい|ぱーふぇくと|とれーす| Will his terrifying, perfect profiling take the stage by storm yet again?

炸裂 ( さくれつ ) する の でしょ う か さくれつ||||||

なお 審査 員 席 に は ― |しんさ|いん|せき||

遠 月 の 卒業 生 に し て 十 傑 ( じゅ っけ つ ) 経験 者 ばかり とお|つき||そつぎょう|せい||||じゅう|すぐる||||けいけん|もの|

5 名 の 方々 です な||ほうぼう| and former Elite Ten members!

遠 月 リゾート 総 料理 長 堂島 銀 だ とお|つき|りぞーと|そう|りょうり|ちょう|どうじま|ぎん| Head Chef, Totsuki Resort First Seat, Elite Ten of the 69th Graduating Class Dojima Gin

審査 は 我々 が 厳正 に 務め させ て いただく しんさ||われわれ||げんせい||つとめ|さ せ|| The judges and I will be rigorous in our duties.

準 決勝 第 一 試合 幸平 創 真 対 美作 昴 じゅん|けっしょう|だい|ひと|しあい|こうへい|はじめ|まこと|たい|みさく|すばる The first match in the semi-finals between Yukihira Soma and Mimasaka Subaru

調理 ぃ 開始 ~ っ ! ちょうり||かいし| will now commence.

( 銅 鑼 ( どら ) の 音 ) どう|どら|||おと

( 観客 の 歓声 ) かんきゃく||かんせい

( 角 崎 ( つ の ざ き ) タキ ) ふう ん 2 人 と も ビーフ シチュー か かど|さき|||||たき|||じん||||しちゅー| Hmm, both are making beef stew.

包丁 に ガム 吐き捨て た って いう ― ほうちょう||がむ|はきすて|||

あの 野郎 は 気 に 食わ ねえ けど ― |やろう||き||くわ||

ハチマキ の ほう は 下町 の 定食 屋 ? ||||したまち||ていしょく|や

しかも 学園 に 編入 し て まだ 半年 |がくえん||へんにゅう||||はんとし

ダメ だ な だめ|| There's no hope for him.

園 果 も そう 思う だ ろ ? えん|か|||おもう|| Sonoka, don't you agree?

( 木 久 知 ( きく ち ) 園 果 ( その か ) ) ええ 難しい か な って 思い ます き|ひさ|ち|||えん|か||||むずかしい||||おもい|

( 堂島 ) 確かに そう かもし れ ない どうじま|たしかに|||| It may be true.

この お 題 に 見合う シチュー と 定食 屋 の それ と は 全く 違う ||だい||みあう|しちゅー||ていしょく|や|||||まったく|ちがう

( えり な ) 定食 屋 の 味 ||ていしょく|や||あじ

それ は 口 に 入れ て 三 口 目 で おいしい と 思わ せる 味付け が ― ||くち||いれ||みっ|くち|め||||おもわ||あじつけ| it's recommended to create dishes that taste good on the third bite.

ベスト だ と 言わ れ て いる わ べすと|||いわ||||

毎日 通って も 飽き させ ない ため の 三 口 目 で 染み渡る 優しい 味 まいにち|かよって||あき|さ せ||||みっ|くち|め||しみわたる|やさしい|あじ The gentle flavor that only sinks in on the third bite

( 堂島 ) 対し て 高級 レストラン の 味付け は ― どうじま|たいし||こうきゅう|れすとらん||あじつけ| In comparison,

ひと 口 目 で おいしい と 感じ させる 印象 的 で 強烈 な 味 が 必要 に なる |くち|め||||かんじ||いんしょう|てき||きょうれつ||あじ||ひつよう||

つまり この お 題 で は ― |||だい|| In other words, this topic requires a strong dish that can be the star.

主役 たり 得る 強い 品 が 求め られ て いる しゅやく||える|つよい|しな||もとめ|||

( えり な ) な のに 君 の ビーフ シチュー は 優し すぎ た ||||きみ|||しちゅー||やさし|| And yet, your beef stew was too gentle.

その 上 君 は 白 味噌 の 優しい 風味 を 残 そ う と 考え て い た わ ね |うえ|きみ||しろ|みそ||やさしい|ふうみ||ざん||||かんがえ||||| In addition, you were trying to preserve the gentle flavor of white miso.

それでは お 題 の 意図 から 遠ざかる ばかり ||だい||いと||とおざかる|

今日 は しかと 見せ て いただく わ きょう|||みせ||| Today is the day that I'll see you suffer a humiliating defeat!

君 が 無 様 に 敗北 する 様 を ね きみ||む|さま||はいぼく||さま||

あっ Yukihira's working with... oxtail!

幸平 が 調理 し て いる 肉 … こうへい||ちょうり||||にく

( 郁 魅 ) 牛 テール ! いく|み|うし|

( えり な ) あ あっ

( 4 人 ) あっ … じん|

どうやら 幸平 は 奴 なり の 解答 を 見つけ た よう だ ぞ |こうへい||やつ|||かいとう||みつけ||||

( えり な ) 分かった わ 君 の 発想 狙い ||わかった||きみ||はっそう|ねらい I get it now...

テール は 牛肉 の 中 でも 最も ゼラチン 質 が 多い 部位 ||ぎゅうにく||なか||もっとも|ぜらちん|しち||おおい|ぶい The oxtail has the highest gelatin content of all beef cuts.

( 黒 木場 ) 下 ゆで し た 牛 テール に 塩 コショウ 小麦粉 を 付け ― くろ|きば|した||||うし|||しお|こしょう|こむぎこ||つけ After seasoning parboiled oxtail with salt and pepper, he'll coat it with flour,

表面 を 香ばしく 焼 い て から じっくり 煮込む ひょうめん||こうばしく|や|||||にこむ

そう すれ ば デミグラス ソース と なじま せる 頃 に は ― ||||そーす||||ころ|| By doing so, the gelatin will have had more than enough time to emerge

ゼラチン 質 が たっぷり 溶け 出す ぜらちん|しち|||とけ|だす before he adds the demi-glace sauce.

( えり な ) ゼラチン 質 に よる とろみ ||ぜらちん|しち||| The added viscosity from the gelatin

それ が デミグラス ソース や だし と からみ合って ― |||そーす||||からみあって will mingle with the demi-glace sauce and the stock,

白 味噌 の 風味 を 壊す こと なく コク を 深める しろ|みそ||ふうみ||こわす|||||ふかめる and deepen the flavor of white miso without destroying it!

これ は 緋 沙 子 が スッポン バーガー で やった 方法 だ わ ||ひ|いさご|こ||||||ほうほう||

( 葉山 ) 肉 に 使った スパイス は 甘く 濃厚 な 風味 を 持つ クローブ はやま|にく||つかった|すぱいす||あまく|のうこう||ふうみ||もつ| He used cloves, which have a sweet, rich flavor, to season the meat.

確かに クローブ なら ― たしかに|| Cloves would indeed strengthen the stew's mellow flavor.

シチュー の まろやか さ を 強調 し て くれる しちゅー|||||きょうちょう|||

( えり な ) 更に あの 組み合わせ は ― ||さらに||くみあわせ|

マティ ニョン He's thought this through.

考え た わ ね かんがえ|||

そ っか にんじん 玉ねぎ セロリ を 細かく 刻 ん で ― |||たまねぎ|せろり||こまかく|きざ|| I see!

バター で ソテー する ん だ ね ばたー||そてー|||| then sauteeing them in butter.

マデラ 酒 で 煮込む こと も ある |さけ||にこむ||| You can simmer them with Madeira wine, too.

野菜 の 甘み を 付加 できる ため ― やさい||あまみ||ふか|| It allows you to add to the

さまざま な 料理 の 仕上げ に 使わ れる ん だ ||りょうり||しあげ||つかわ||| vegetables' sweetness, so it's used to finish many dishes.

( えり な ) あの シチュー 1 週間 前 と は 比べ物 に なら ない おいし さ に なる |||しちゅー|しゅうかん|ぜん|||くらべもの||||||| That stew will taste unbelievably delicious compared to the one from a week ago!

( 創 真 ) 求め られ て いる の は ― はじめ|まこと|もとめ||||| What's being sought here isn't a mild flavor that you can't get enough of.

何 杯 でも 食え そう な 優しい 味 じゃ ない なん|さかずき||くえ|||やさしい|あじ||

肉 魅 の 差し入れ が ヒント に なった にく|み||さしいれ||ひんと||

この 肉 なら メイン を 張れ る 強い シチュー が できる ! |にく||||はれ||つよい|しちゅー||

“ お 題 を 理解 し て ない ” って セリフ ― |だい||りかい|||||せりふ I'm going to negate what you said

返上 する ぜ へんじょう||

薙 切 ! な|せつ Nakiri!

♪~

~♪

( 美作 の 笑い声 ) みさく||わらいごえ

はっ !

( 美作 ) ヒャッハ ~ ッ ! みさく||

お前 が この 1 週間 何 を 買った か 誰 と 会った か おまえ|||しゅうかん|なん||かった||だれ||あった|

どんな こと を 試し た か |||ためし||

俺 は 全部 知って る おれ||ぜんぶ|しって|

ああ … Mimasaka's also using...

美作 も ! みさく|

テール Oxtail.

( 葉山 ) スパイス は クローブ と ブラック ペッパー はやま|すぱいす||||ぶらっく| He's using cloves and black pepper as the spices.

( 恵 ) マティ ニョン まで ! そんな … けい||||

( 丸井 ) 同じ だ … 幸平 の 調理 手順 を 完璧 に たどって いる まるい|おなじ||こうへい||ちょうり|てじゅん||かんぺき||| It's all the same!

さあ ここ から ― Now's the time...

追い抜く ぞ おいぬく| ...to surpass you!

あっ あの 肉 は … ||にく| Th-That meat's...

( 美作 ) アレンジ だ ! みさく|あれんじ| Here's my twist!