Hyouka Episode 21
( 伊原 摩耶 花 ( いばら ま や か ) ) つまり 福 ちゃん は こう 言いたい わけ ね
型 に 入れ て 冷やし て 固めた だけ の チョコ は ―
手作り じゃ ない と
だから 受け取れ ない と そう 言い たい の ね
( 福部 里志 ( ふく べ さとし ) ) まあ 平たく 言え ば ね
(摩耶 花 )そう …
( 摩耶 花 ) 分かった わ よ ! ( 里志 ) わ あ あっ
(摩耶 花 )福 ちゃん が その 気 なら
覚え て なさい
来年 福 ちゃん が 満足 する ような 傑作 を ―
その 横 っ面 に たたきつけて やる んだ から
フンッ
(摩耶 花 )うん !
やっぱり カカオ 豆 から チョコ を 作る なんて ―
無理 じゃ ない
( 千 反 田 ( ち た ん だ ) える ) そう みたい です ね
(摩耶 花 )でも あきらめ ない わ
最高 の 手作り チョコ を 作れ ば いい の よ
それ でも 福 ちゃん が うだうだ 言ったら ―
どこ か に 監禁 し て この 本 を じっくり 読み 聞かせる わ
それ でも ダメ なら 口 に チョコ を 押し込んで やる
( える ) 摩耶 花 さん 応援 し てます
( 折 木 奉 太郎 ( おれ き ほう たろう ) ) えっ
(奉太郎 )おいおい
何 か 手伝え る こと が あったら 言って ください
そう だ ち ー ちゃん
洋菓子 店 とか が 使う 材料 を 売ってる とこ 知らない ?
そう です ね
市場 の そば に ―
プロ 向け の 食材 を 扱う お店 が ありました
案内 し ましょ うか ?
(摩耶 花 )ホント ?(える )はい
やった あ あっ
この こと 福 ちゃん に は
内緒 です ね
(奉太郎 )存在 忘れ られ て ない か ?
(摩耶 花 )オーケー 案内 し て
(摩耶 花 )あっ 折木 (奉太郎 )うん ?
あんた も 言わ ない で ね
ああ …
絶対 よ
言い ませ ん と も
( 奉 太郎 ) その 目 は やめ て いただける と
ありがたい
(奉太郎 )里志 の だ な
(里志 )や あ 奉太郎
ちょうど いい ところ に 通りかかった ね
どう ?久しぶり に 一 勝負
(奉太郎 )うん
(奉太郎 )急いで 帰る 理由 も ない か
(奉太郎 )中学 以来 だ な
(里志 )僕 も さ
バイパー 2 で いく よ 奉太郎 は ライデン だろ ?
( 奉 太郎 ) これ しか 使え ん
(奉太郎 )てっきり 逃げ に 徹 する か と 思った ん だ が
里志 は こんな 戦い 方 だった か ?
いや 明らか に 違う
中学 時代 の 里志 の プレイ は 勝つ こと だけ が 目的 だった
勝つ ため なら 手段 を 選ば なかった
もし 自分 が 負ける と 隠さ ず 悔し がり
負け惜しみ も 強かった
(里志 )場所 を 交代 し て もう 1 回
(奉太郎 )引っかける つもり か ?
(奉太郎 )ああ …
(里志 )いや あ (奉太郎 )あっ
いい 勝負 だった ね
あの 鮮やか な スティック さばき 見事 だ よ 奉太郎
ああ
なあ
さっき の 最後 なんで 無理 に 突っ込んで きた ?
ロボット もの なら 白 兵 ( はく へい ) 戦 は ロマン
…だ と 思わ ない かい ?
(奉太郎 )そう これ が 今 の 里志 だ
中学 の ころ と 変わった な
( 摩耶 花 ) うーん
う う う っ もう
今 から 緊張 し て どう すん だろ ?
きっと 受け取って くれ ます よ
(摩耶 花 )だ と いい ん だけど
ところで ち ー ちゃんって さ
好き な 人 い ない の ?
えっ
その 私 は …
ハア
フワア か い い
うん ?
( 折 木 供 恵 ( ともえ ) ) 板 チョコ 1 枚 お土産 です
折 木 供 恵 より 震える 哀 ( あい ) を 込め て
折 木 さん おはよう ございます
おはよう
そう いえ ば 伊原 の チョコ は どう なった ?
出来 ました
でも なかなか 大変 だった ん です
いろんな チョコ を 試食 し て
どうせ あっという間 に 食い尽くし た ん だろ ?
あっ ひどい で す 折木 さん
(奉太郎 )悪い
でも その おかげ で 傑作 が 完成 し まし た よ
心 を 込める って ああいう こと なん でしょ うか
ステキ です ね
( 奉 太郎 ) それ で チョコ は どう する ん だ ?
( える ) それ が ―
摩耶 花 さん どうして も 漫画 研究 会 が 抜け られない らしくて
ですから 部室 に 置いて おく とか
残念 です
( 奉 太郎 ) ふ ー ん
(奉太郎 )里志 が 喜び そう な 演出 だ と 思う が な
(える )あっ
折 木 さん その …
今日 が バレンタイン です が …
私 の 家 で は 本当 に 親しい 方 に は ―
お 歳暮 や お 中元 を ―
お 送り し ない こと に し てる ん です
です の で バレンタイン も …
( 奉 太郎 ) それって つまり …
どう な の ?
(男子 生徒 A )今日 雪 降る って
(男子生徒 B )ウソ マジ で ?傘 忘れた
(える )遅刻 しちゃいます ね (奉太郎 )あっ ああ …
行き ましょう か ?
あっ ああ …
ハア
(里志 )奉 太郎
これ から 部室 に 行く の かい ?
(奉太郎 )いや みぞれ が やむ か 雪 に なる まで 図書室 で 待つ
部室 は 寒い から な
お前 は 部室 か ?
ああ そう だ よ
うん ?
伊原 は 漫研 で 来 られ ん そう だ な
耳 が 早い ね 千 反田 さん か
じゃあ 僕 は ここ で
(奉 太郎 )里志
頑張れ よ
何 を だ よ まったく
(ドア が 開く 音 )
あっ ?
あ あっ
ウフフ
折 木 さん
おお っ 千 反 田
福部 さん を 知り ませ ん か ?
来て ない の か ?
はい ひょっとして 何 か あった の か と
(奉太郎 )30 分 くらい 前 に 会った が 部室 に 行く と は 言ってた ぞ
分かり まし た もう 少し 待って み ます
福部 さん 遅い です
(ドア が 開く 音 )(える )折木 さん !
待って ください !大変 な ん です
やっと みぞれ が や ん で 今 から 帰る と こ な んだ
悪い が あした に し て くれ
おい
(える )ごめんなさい でも 話 だけ でも 聞い て ください
私 が いけなかった ん です
うかつ に 部屋 を 空ける から
摩耶 花 さん に 申し訳なく …
( 奉 太郎 ) 里志 ( 里志 ) あっ?
何 が あった ?
いや それ が …
(える )チョコ が …
摩耶 花 さん の チョコ が 盗まれた んです
は あっ ?
は ああ …
分かった 手伝って やる
(える )あっ (里志 )えっ ?
はい
(奉太郎 )俺 も チョコ を 盗まれた と 知った 伊原 は 見たくない から な
何 しろ 俺 は ホラー が 苦手 な ん だ
( える ) あっ折 木 さん
4 階 へ の 西 階段 今 使え ない みたい な ん です
( 奉 太郎 ) ふ ー ん
東 階段 から 行こう
(工作 部員 )あっ ちょっと ごめん
これ 水平 かな ?
(奉太郎 )いびつ だ な (える )台形 ?
下げ すぎ た ね
え えっ うーん
何て こった
( える ) ここ に 置 い て あった ん です
透明 な ビニール の ラッピング で
大きさ は これ ぐらい の ハート型 です
(奉太郎 )デカい な
福部 さん を 探しに いく まで は ここ に あった ん です
お前 が 部室 に 戻って きた の は ?
5 時 過ぎ で し た
15 分 ほど の あいだ
鍵 を かける 手間 を 惜しんだ ばっかりに
千 反 田 さん が そんなに 気 に 病む こと は ない よ
遅く なった 僕 の ほう が ずっと 悪い
この こと を 伊原 に は ?
(える )言って ませ ん
ひきょう かも しれ ませ ん が ―
できる だけ 探し て から に する つもり です
( 奉 太郎 ) この 部屋 に は なかった ん だ な
(える )はい 部室 と 校舎 周り を 私 と 福部 さん で 探し まし た
里志 も ?
(里志 )そこ の 階段 で 会った から 2 人 で 部室 に 来た んだ
なるほど な
そう いえ ば あの 工作 員 いつ から い た ?
工作 員 ?
( 奉 太郎 ) あの メガネ の やつ だ
工作 部 の 方 です ね
たしか 福部 さん を 探しに いく とき に ―
ポスター を 広げて ました が
(奉太郎 )好都合 だ
工作 員 が あそこ に ずっと い た なら ―
行き来 し た やつ を 覚え てる かも しれない
(える )なるほど (里志 )待って
あいつ が 犯人 の 可能性 は ?
あり え ない
盗み の あと に ―
のんき に ポスター を 貼る 犯人 が ―
いる わけな い だろ
違いない や
( 工作 部員 ) ここ を 通った やつ ?
(える )はい
(工作 部員 )覚え てる よ 全部 で 3人
3 人
( える ) ど … どんな 方 で し た ? ( 奉 太郎 ・ 里志 ) えっ
(える )何か 特徴 が ありませ ん でした …
1人
2 人
3 人 ?
うん
(奉太郎 )つまり 犯人 は まだ 4 階 に いる って こと か
里志 ここ の 4 階 に 入ってる 部活 は ?
たしか 古典 部 軽 音 部 天文 部 思想 研 かな
けど まだ 帰って ない の は 僕たち と 天文部 だけ だ と 思う よ
…に しても 珍しい ね
奉太郎 が やる 気 なんて さ
また みぞれ で も 降る ん じゃ ない かい ?
うん ほっとけ
これ で 取り戻せ ます ね
でも 何の ため に こんな こと を
(奉太郎 )問題 は そこ だ な
ここ は ひとまず 可能 性 を 探し て みよ う
(ノック する 音 )
( 沢 木口 美 崎 ( さ わき ぐち みさき ) ) は ー い
うん ?古典 部 ?
チョコレート を 返し て ください
(里志 )えっ (奉太郎 )い いっ
先輩 に ちょっと お 聞き し たい こと が あり まし て
ふーん 何 ?
えっ と …
(奉太郎 )実は 部室 から バレンタイン チョコ が 盗まれた んです が ―
その 目撃者 を 捜し て い ます
チョコ ?恋 泥棒 じゃ ある まい し
ハハハ ハハハ
4 時 45 分 から 5 時 くらい まで の あいだ
誰 か 見ませ ん でした か ?
うーん 私ら 結構 盛り上がって たから ねえ
時間 は 覚え て ない けど
席 を 外し た の は 中山 ( なか やま ) と 吉原 ( よし わら ) 小田 ( お だ ) も 出 た かな ?
(奉太郎 )5 人 中 3 人 か
帰り 支度 で 出た 人 は います か ?
い なかった けど
小田 さん て あの 女 の 人 です か ?
それ は 中山
言 っと く けど 探偵 君
誰 も チョコ を 持って きた やつ なんて いなかった わ よ
あんた たち !
ここ に いる あいだ に チョコ っぽい もの ―
チラリ と でも 見 た ?
(小田 )先輩 あん ま 悲しい こと 言わ ない で もらえます か
(吉原 )見た って 言い て え
(中山 )縁 な さ そう (部員 )プッ
(一同 )アハハ ハッ
だって さ
聞き たい こと は それ だけ ?
ありがとう ござい ました 先輩 失礼 な こと を 言って すみません
まっいい けど ね
(沢木 口 )は ー い 再開 再開 (小田 )遅い っす よ 先輩
沢 木口 さん 怒って まし た ね
当然 だ ろ
でも 摩耶 花 さん の チョコ だけ は 取り戻さ ない と
奉 太郎
(奉太郎 )とにかく いったん 教室 へ 戻ろう
(奉太郎 )そろそろ ケリ も つけ たい し な
( 奉 太郎 ) あの 階段 以外 に 4 階 に 上がる 手段 は ある か ?
現実 的 に 考え て ―
ワックス が 塗られた ほう の 階段 かな ?
けど 使った あと は なかった よ
そう か
そう いえ ば 女子 トイレ は 探し た の か ?
(える )見て きます
本当 に トイレ に ある と 思う かい ?
万 に 一つ も ない だろう な
万 に 一つ って …
( 奉 太郎 ) 里志 ( 里志 ) うっ
(奉太郎 )大体 の 目星 は 付い てる
少し 黙って ろ
そう か …
あり ません でした
なら 可能性 は 一つ だ
(える )あっ
( 摩耶 花 ) あれ ? ( える ) ハッ
なんで みんな そろって る の ?
あの っ 摩耶 花 さん
(摩耶 花 )で さ
どう だった ?私 の チョコ
(奉太郎 )いきなり 来る か
(奉太郎 )伊原 …N(える )ごめんなさい 摩耶 花 さん
私 が 戸締まり を せ ず に 教室 を 出た あいだ に ―
チョコ が 盗まれ て しまいました
ごめんなさい
ふ ー ん そっか
盗まれ ちゃった か
あっ
摩耶 花 さん 私
そんな 顔 し ない で
ち ー ちゃん が 謝る よう な こと なんて 何もない よ
でも ちょっと キツい かな
今日 は 帰る ね ち ー ちゃん ホント に 気 に しない で ね
ど い て ください
どう する 気 だ
多少 強引 な 方法 を 使って でも ―
チョコ を 探し ます
そう し ない と …
あした から 摩耶 花 さん に 合わせる 顔 が あり ませ ん
(奉太郎 )お前 の せい じゃ ない
私 が 私 を 許せ ない ん です
摩耶 花 さん は ―
今日 うれしい 思い を する はず だった のに …
( 奉 太郎 ) ああ …
その 気持ち 分かる と は 言え ない
俺 は お前 ほど 感じ やすく ない から な
だが ここ は 俺 に 任せて くれ 考えてる こと が ある
でも それ は お前 が いる と できない
心当たり が ?
( 奉 太郎 ) ああ
天文 部 の 中山 だ
あ あっ
(奉太郎 )伊原 の チョコ は 結構 な 大きさ な ん だ よ な
なら 学生 服 で は 隠せ ない
内側 に 隠し て も 動き が 不自然 に なる
だが セーラー 服 なら できる
足 に くくりつけ れ ば スカート が 隠し て くれる
伊原 の チョコ は 今日 中 に 俺 が 里志 に 渡す
ここ は 俺 に 預けて お前 は 安心して 帰って くれ
分かり まし た
折 木 さん を 信じます
帰る か
そう だ ね
里志
その 巾着 を 貸せ
伊原 の チョコ を お前 に 渡す
これ で 千 反 田 と の 約束 は 果たし た
伊原 の チョコ を 盗んだ の は 里志 だ
見事 だ 奉 太郎
(奉太郎 )チョコ が 盗まれた と 聞いた 時点 で
そんな こと を する やつ は 里志 しか いない と 考え て い た
確信 し た の は 工作員 に 声 を かけられた とき
里志 は “ 下げ すぎ た ね ” と 言った
事前 に 右 を 下げた ほうがいい と 言って なければ ―
そんな 返答 は し ない だろう
恐らく 里志 は ―
3 階 男子 トイレ に 隠れ て 千 反 田 を やり過ごし
無人 の 部室 で チョコ を 回収 する
だが それ は 意外に 大きかった
巾着 に は 入ら ない し 部室 内 に 適当 な 大きさ の 袋 も ない
そのまま 持って 逃げて 万一 千 反田 と 出くわせば アウト
…と なれ ば 里志 の とった 行動 は
そい つ を 砕く とき 迷わ なかった の か ?
これ で 借り は 返し た
借り ?
去年 の 4 月
女 郎 蜘蛛 ( じょ ろ う ぐ も ) の 会 の 件 で 千 反 田 から 逃げる の に 話 を 作った
ああ あった ね そんな こと も
でも あれ は 誰 も 傷つか なかった
奉 太郎 以外 は ね …
説明 ぐらい は し て もらえ る ん だろう な
もし 冗談 だった なんて 言ったら
言ったら ?
殴る しか ない だ ろ う な 千 反 田 と 伊原 の 分 グー で
殴ら れる の は イヤ だ なあ
言い たく ない けど …
言わ ない と ダメ な ん だろう なあ
ハア
奉太郎 は 僕 を こだわり 派 の 人間 だ と 思う かい ?
趣味 人 だ と は 思う
そこ が 誤解 だ よ
そういう 人 は ね
何 か に 打ち込んで その 分野 で は ―
誰 に も 負けたくない って 思う ん だ
お前 は 違う の か ?
違う ね
僕 は 第一人者 に は なれ ない
だけど 正確 に 言う なら 僕 は ―
な ろう と する の を やめた んだ
ゲーム センター で 奉太郎 も ―
違和感 を 覚えた みたい じゃない か
僕 が 勝ち に こだわら なかった こと に
( 奉 太郎 ) ああ
(里志 )昔 の 僕 は 勝つ ため に 勝ち たがって いろんな こと に こだわった
つまらなかった ね
それ だけ 勝ち たがって 勝って も ―
つまらない ん だ から 始末 に 負えない だろ ?
面白い 勝ち 方 を しなきゃ 面白い もん か
…で ある 日 僕 は それ に 飽きた
こだわら ない こと に こだわる よう に なった ん だ
それ から は ね ホント に 楽しい ん だ
毎日 が ハッピー さ
でも 1 つ だけ 問題 が あった
摩耶 花 だ
摩耶 花 は いい よ 本当 に いい
あんな 子 は ほか に い ない
その 摩耶 花 が 僕 に 一緒 に い て ほしい だ なんて
夢み たい な 話 さ
なら
だけど だ よ
僕 は 摩耶 花 に ―
こだわって も いい の か な ?
うん …
(里志 )僕 は 間違い なく 摩耶花 と 一緒に い たい
でも こだわり たく ない ん だ
全部 僕 の わがまま だ よ 摩耶 花 の 気持ち なんて 考え て ない
あまり に も 自己 中 だ と 思わ ない かい ?
摩耶 花 を ないがしろ に は し たく ない のに
それ に 今 の 気楽 さ を 手放し て 摩耶花 を 受け入れ て しまったら ―
昔 の 自分 に 戻って しまう かも しれない
それ を 怖い と 思って しまう ん だ
だから 受け取ら なかった の か
そう とも そして 今年 だ
なのに 僕 は まだ 答え が 出て ない ん だ
受け取れ ない チョコ を 受け取ら ない 方法 は ―
これ しか なかった
だが お前 は 千 反 田 を 傷つけ た
奉 太郎 み たい に ウマ く は いか ない ね
僕 と 摩耶 花 の 誤算 は 千 反田 さん だった
( える ) 摩耶 花 さん 待って ください
( 摩耶 花 ) ち ー ちゃん
( える ) あ のっ( 摩耶 花 ) ごめん ち ー ちゃん
私 チョコ 盗んだ の 誰か 分かってる の
えっ ?
実は 去年 の バレンタイン の あと ―
福 ちゃん の 答え が 出る まで 待つ って 言った の
今日 が その 試験 日 だった ん だ
じゃあ チョコ は …
(摩耶 花 )多分 福 ちゃん が 持ってる と 思う
そう …だった ん です か
結果 的 に ち ー ちゃん を だまし た みたい に なって
本当 に ごめんなさい
いい ん です
私 の ほう こそ 騒ぎ を 大きく し て しまった みたい で
じゃあ 折 木 さん が ―
天文 部 の 方 が 盗んだ と 言っていた のも
(摩耶 花 )福 ちゃん を かばって ウソ つい た ん だ と 思う
(える )そうですか
でも ひどい です 福部 さん 盗まれた こと に する なんて
(摩耶 花 )やっぱ そう 思う ?(える )そうです よ
ホント ムカ つく
でも そんな 福 ちゃん を まだ 好き な 自分 が 一番 ムカつく
よし ち ー ちゃん 今 から ケーキ 食べ に い こ う
はい
(里志 )さあ 奉 太郎
僕 の 話 は これ で 全部 だ
どう する ?
ハアア
今 の 話 千 反田 に は できない な
無理 だ ね 殴られた ほうが マシ だよ
それ で 答え られる めど は 立ってる の か ?
(里志 )もう 少し で 答え が 出 そう な ん だ
(奉太郎 )そう か
あっ
(奉太郎 )お前 は 器用 なくせに 不器用 すぎる
エヘッ
(奉太郎 )すまん
お前 の こと を 何も 分かって なかった と 言う べき なんだろうが
まあ 言え ない な
( 奉 太郎 ) ああ 無事 里志 に チョコ を 渡し た から な
そう です か 安心 し まし た
(奉太郎 )まあ あまり 気 に する な
折 木 さん
今日 は いろいろ ありがとう ございました
あっ
ああ
(里志 )ハア
もしもし あの さあ
話 が ある ん だ
(奉太郎 )苦い …
♪ ~
~ ♪
(奉太郎 )次回 「遠まわり する 雛 」