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メイドインアビス, Made in Abyss Episode 6

Made in Abyss Episode 6

お 師 様 お 師 様 なに か 近づいて ます

二 人 です 一 人 は 赤 笛 な のです か

もう 一 人 が 探 窟 家 で すら ない ような

ゴンドラ の 準備 は

お 師 様

これ が シーカーキャンプ

随分 高い ところ に ある んだ な

あれ そう いえば

どうした ん だ

うん ええ と ね

シーカーキャンプ に は いつも 見張り さん が いる んだ って

だから 近づく だけ で ゴンドラ 下ろして くれる って 聞いた んだ けど

赤 笛 に ロボット

警戒 さ れて いる かも しれ ない な

レグ あそこ まで て 伸ばせる

両手 なら 或いは

やって みよう

なんとか 届き

レグ どうした の

何 か に 腕 を 掴まれた

まだ 生きて た んだ あの ガキ

真 の 秘密 と は 夜 の 闇 や 巧妙な 罠 の 中 で は なく

人 の 奥底 に こそ 隠れて いる

それ は 隔絶 さ れた 場所 で 時 を 重ねて 純度 を 高め

得体のしれない 謎 へ と 変わって ゆく

リコ 大丈夫 か

よく 登って こ れた ね

この 辺 は 負荷 が 緩く なって いる と は 言え

子供 に は きつかったろう に

あ あの 私

リコ と いい ます

リコ

知って る よ ライザ の 子 だ ね

汚い なぁ

おや 少年 は 平気な の か ね

近く で 見て わかった が 大きい

身長 は 2 メートル 以上 ある んじゃ ない の か

あの 頭 どう 撫で 付けたら ああ なる んだ

それ に

あの 白い 笛

この 女 が 白 笛 「 動か ざる オーゼン 」

誰 も が 逆らえ ず に 潜って いく

その 目 を 灯火 より 輝か せて

目指す 先 は 深く まっすぐに 迷い 込む

口 開けた 奈落 の 罠 真実 の 跡 を 追いかけよう

今 答え が 見つかる なら 全部 失 く して も いい

その 声 を 離さ ない ように 木霊 が まだ 響いて る

羅針盤 は ずっと 闇 を 指した まま 逃げ場 の ない 方 へ

それ が 呪い でも 鼓動 は 本物

二度と 憧れ は 止まら ない

この 笛 また 見る 事 に なる と は ねぇ

あの あなた が オーゼン さん です よ ね

その 笛 を 見つけて くれた って

そう だ よ 私 が オーゼン だ よ

あ あの

助けて くれて ありがとう ございます

リーダー から 聞いた んです

アビス の 中 で 生まれた 私 を 「 呪い 除け の 籠 」 に 入れて

それ で お 母さん と 一緒に 地上 まで 運んで くれた って

ああ あれ ね

重くて さ 何度 も 途中 で 捨てて いこう と 思った よ

思い出す なぁ 大事な 「 鐘 」 まで 放置 して さ ぁ

置 い とけば 「 あの 子 」 も 来て くれた んだ よ なぁ

惜しい こと した な

お 師 様

君 は 赤 笛 だろう

だめだろう に こんな 所 まで 来ちゃ

私 お 母さん に 呼ば れた んです

それ で レグ と 一緒に 「 奈落 の 底 」 に 行く んです

だから その お 母さん の 事 だけ 聞いたら すぐに 出て いき ます から

だから

あー そう

そう な んだ

それ は 君 ら が ここ に 来て いい 理由 に なる の かい

ご ごめんなさい

と は 言って も

赤 笛 が どう やって ここ まで 来 られた か に は 興味 が ある けど ね

マルルク

はい お 師 様

この 子 達 の 話 聞い と いて

僕 が です か

子供 同士 の 方 が 話し やす か ろ

私 は まだ やる こと ある から さ

話し は 明日 聞か せて あげよう

あの お 二 人 と も これ を

蒼笛

ここ に いる 間 だけ

他の 探 窟 家 に 赤 笛 が ここ に いる 理由 を 一 々 説明 する の も 面倒 か ろ

保険 と して これ は 預かって おく お

出る 時 に その 蒼笛 と 交換 だ

今日 は 泊まって いき たまえ

きちんと 体 も 洗って おく ように

まったく ゲロ 臭くて かなわ ん

ま まずは ここ を ご 案内 し ます ね

この シーカーキャンプ は

大 ボルタ と いう 樹 の ウロ 穴 を 利用 して 作ら れて いる んです

今 も 少しずつ 内側 を 枠 を 広げて 建て増し して いる んです よ

この 大 ボルタ の 根っこ は アビス の 外

遠く 海 の 底 まで 伸びて いる そうです

誰 か 確かめた の かい

憶測 だ そうです

海 の 底 に 積もった 栄養 を 撮る から

力 場 から の 光 が 薄くて も 大きく 育つ と か

ほら そこ の 壁 と か ウロ 穴 の 内側 な んです

育ち すぎて 絡め 取ら れたり し ない のだろう か

ここ 使って ください

お 風呂 そっち です

ほんと は 遺物 を 洗う 場所 です けど

私 行って くる

綺麗に なって くる

「 不屈の 花 」 トコシエコウ と 言った っけ

本当に どこ に でも ある んだ な

レグ さん は ロボット な のに 不思議です ね

リコ さん に 言わ れる まで は ヒト だ と 思って い ました

だから 腕 が 伸びた 時 は ちょっと びっくり し ました けど

僕 も 自分 が ロボ だ と は あまり 思え ない んだ

そもそも 一体 な んな の か

どう さ れ ました

マルルク で いい の か な

はい

実は 僕 も 不思議に 思って る こと が あって だ な

何で すか

僕 に 答え られる こと なら なんなり と

その

君 は 女 な の

さ むっ

なるほど 君 も 大変な んだ な

お互い 苦労 する な

や だ なぁ レグ さん

僕 そんな こと さ れて ませ ん よ

おや 二 人 共 仲良し に なって る

ごめん レグ 何 か 拭く もの

ぼ 僕 着替え とって おき ます

お腹 減って ませ ん か

これ 残り物 です けど

マルルク ちゃん は 私 と 同じ ぐらい な のに

もう 蒼笛 な んだ ね

ええ

蒼笛 に なれる の は 15 歳 から です が

白 笛 の 直 弟子 と いう こと で 「 特別 」 らしい です

僕 事故 で 行き 倒れて た 所 を お 師 様 に 拾わ れて

それ 以来 ずっと ここ に いる んです

地上 へ は 帰ら ない の

僕 日 の 光 に 弱くて

地上 で 暮らせ ない んです

そう な んだ

さ ぁ 頂き ま しょ

いただき ます

お 師 様 僕 を 拾って 以来

ずっと シーカーキャンプ の 防人 を 買って出て る んです

「 一 々 地上 に 戻ら なくて いい 」 って 理由 らし んです が

もちろん 本心 も 入って いる んでしょう けど

本当に 良く して もらって る んです

何だか 怖 そうな 人だった けど

いい お 師匠 さん だ ね

ええ 本当に

なあ マルルク

なんで すか

この 部屋 に ある 遺物 は なん なんだい

リコ が いじり 始めて しまった が

大丈夫です よ

あれ ら は 地上 へ 持っていか ない もの です から

この 辺 で 採れた 遺物 を 選別 した 残り

四 級 遺物 な んです よ

これ 四 級 遺物 な んだ

ほら レグ 見て

こっち が 私 の 「 太陽 玉 」

似て る けど ここ で 採れた 方 が 複雑な 形 して る

遺物 って 深層 に ある もの 程 複雑な 形 を して る の が 多い そうです よ

ほう

この 辺 で 採れる もの は まだ 四 割 くらい は タマゴ 型 の 遺物 な んです

大昔 の 人 が 使って た 道具 な のに 不思議です ね

いい なぁ 掘り たい なぁ

もっと 泊まって いて くれれば 探 窟 も できる のに

そう だ

僕 お 師 様 に お 願い して み ます

もう 少し ここ で 探 窟 と かして いき ませ ん か

いい の

同い年 ぐらい の 子 が ここ に 来た の って 初めて で

ぼく お 二 人 と 一緒に もっと お 仕事 と か したい です

私 も 私 も し たい

ごめん ね マルルク ちゃん

まだ 奈落 の 底 に いる お 母さん が どんな 感じ か 分から なくて

だから 急いで いい の か どう かも 分から なくて

分から ない から 急が なくちゃ いけない んだ

そう です か

じゃ 今日 は 沢山 お 話し ましょう

ぼく お 師 様 から そう する ように 言わ れて ます し

うん

おし っこ

オーゼン さん

誰 か いる の

何 だった の あれ

まあまあ リコ さん

ぼく も 一昨年 まで やって ました し

しかし リコ なぜ また 僕 の 寝床 で 寝小便 を

ちゃ ちゃん と お トイレ 行こう と した んだ もん

でも 夜 起きて 探して いる 時 に 私見 た の

まるで この 世にも のじゃ ない みたいで

私 ものすごく 怖く なっちゃ って

そんな レグ の とこ 潜って たら そのまま

や だ なぁ リコ さん

シーカーキャンプ に お化け の 噂 は あり ませ ん よ ぉ

で でも

そう だ ぞ リコ

レグ

そ そんな 非 現実 的な い いる んだ ろ

死体 に よく 似た 生き物 と か

そんな の お 母さん の 封書 に も なかった もん

お 師 様

面白 そうな 話 を して いる ね

あ あの これ は その

ごめんなさい

ああ そう か

君 は 気づいて ない ので は なく

「 あの 子 」 に も ハボルグ に も 何も 知ら さ れて ない の か

あの それ って 何の

知り たいかい

はい

だったら

付いて おいで

そう じゃ なければ 見た こと は 忘れる んだ ね

レグ

君 達 の 事 は 今朝 マルルク から 聞いた よ

確認 し たい んだ けど さ

君 は ライザ の 行方 を 追って いる と か

はい 私 は 母さん に 呼ば れた んです

こいつ が 上がった だろう に

ライザ は 死んで いる 君 が 母 を 追う 旅 は ここ で 終わり だ よ

オーゼン さん は どこ で その 笛 や 封書 を 見つけた んです か

墓 だ よ

もう 何 日 前 だった かな

四 層 「 巨人 の 盃 」 の 奥 に トコシエコウ の 群生 地 が あって ね

そこ に 墓 が 出来て んだ よ

あそこ さ ライザ が 好きな 場所 だった んだ

そんな

でも お 母さん が 私 を 呼んで

それ ライザ の 字 じゃ ない よ

何故 そんな もの が 紛れて た の か 知ら ない けど さ

ライザ は いたずらで も そんな 字 は 書か ない よ

あれ 君 が 奈落 の 底 を 目指す 理由 は な んだ っけ

わ 私 自分 で 確か めに

それ は 名案 だ

墓 でも 暴いて みる かね

そ それ に 封書 に あった 「 謎 の 人影 」 も レグ に 関係 が

なるほど ね

ここ は なんだい

私 室 さ

知り たい から ついてきた んだろう

入り な よ

空 に 浮かんで る 光る 波 を 束ねて 虹 の 橋 を かけよう

危うい 足場 滑る スロープ

過去 と 未来 の 道標

君 の 左手 僕 の 右手 を

繫 い で 繫 げ てはじめ よう

いつも そば に いる よ

過去 も 今 も 未来 も

だから 迷わ ず に 歩いて いこう

色とりどりの 夢 重ねて

明日 は どこ に 向かう

君 と 一緒に いれたら 世界 は 輝き だす よ

最 果て の 地 に 咲く 花 を 探そう


Made in Abyss Episode 6

お 師 様 お 師 様 なに か 近づいて ます |し|さま||し|さま|||ちかづいて|

二 人 です 一 人 は 赤 笛 な のです か ふた|じん||ひと|じん||あか|ふえ||の です|

もう 一 人 が 探 窟 家 で すら ない ような |ひと|じん||さが|いわや|いえ||||

ゴンドラ の 準備 は ごんどら||じゅんび|

お 師 様 |し|さま

これ が シーカーキャンプ

随分 高い ところ に ある んだ な ずいぶん|たかい|||||

あれ そう いえば

どうした ん だ

うん ええ と ね

シーカーキャンプ に は いつも 見張り さん が いる んだ って ||||みはり|||||

だから 近づく だけ で ゴンドラ 下ろして くれる って 聞いた んだ けど |ちかづく|||ごんどら|おろして|||きいた||

赤 笛 に ロボット あか|ふえ||ろぼっと

警戒 さ れて いる かも しれ ない な けいかい|||||||

レグ あそこ まで て 伸ばせる れぐ||||のばせる

両手 なら 或いは りょうて||あるいは

やって みよう

なんとか 届き |とどき

レグ どうした の れぐ||

何 か に 腕 を 掴まれた なん|||うで||つかまれた

まだ 生きて た んだ あの ガキ |いきて||||がき

真 の 秘密 と は 夜 の 闇 や 巧妙な 罠 の 中 で は なく まこと||ひみつ|||よ||やみ||こうみょうな|わな||なか|||

人 の 奥底 に こそ 隠れて いる じん||おくそこ|||かくれて|

それ は 隔絶 さ れた 場所 で 時 を 重ねて 純度 を 高め ||かくぜつ|||ばしょ||じ||かさねて|じゅんど||たかめ

得体のしれない 謎 へ と 変わって ゆく えたいのしれない|なぞ|||かわって|

リコ 大丈夫 か |だいじょうぶ|

よく 登って こ れた ね |のぼって|||

この 辺 は 負荷 が 緩く なって いる と は 言え |ほとり||ふか||ゆるく|||||いえ

子供 に は きつかったろう に こども||||

あ あの 私 ||わたくし

リコ と いい ます

リコ

知って る よ ライザ の 子 だ ね しって|||||こ||

汚い なぁ きたない|

おや 少年 は 平気な の か ね |しょうねん||へいきな|||

近く で 見て わかった が 大きい ちかく||みて|||おおきい

身長 は 2 メートル 以上 ある んじゃ ない の か しんちょう||めーとる|いじょう|||||

あの 頭 どう 撫で 付けたら ああ なる んだ |あたま||なで|つけたら|||

それ に

あの 白い 笛 |しろい|ふえ

この 女 が 白 笛 「 動か ざる オーゼン 」 |おんな||しろ|ふえ|うごか||

誰 も が 逆らえ ず に 潜って いく だれ|||さからえ|||くぐって|

その 目 を 灯火 より 輝か せて |め||とうか||かがやか|

目指す 先 は 深く まっすぐに 迷い 込む めざす|さき||ふかく||まよい|こむ

口 開けた 奈落 の 罠 真実 の 跡 を 追いかけよう くち|あけた|ならく||わな|しんじつ||あと||おいかけよう

今 答え が 見つかる なら 全部 失 く して も いい いま|こたえ||みつかる||ぜんぶ|うしな||||

その 声 を 離さ ない ように 木霊 が まだ 響いて る |こえ||はなさ||よう に|こだま|||ひびいて|

羅針盤 は ずっと 闇 を 指した まま 逃げ場 の ない 方 へ らしんばん|||やみ||さした||にげば|||かた|

それ が 呪い でも 鼓動 は 本物 ||まじない||こどう||ほんもの

二度と 憧れ は 止まら ない にどと|あこがれ||とまら|

この 笛 また 見る 事 に なる と は ねぇ |ふえ||みる|こと|||||

あの あなた が オーゼン さん です よ ね

その 笛 を 見つけて くれた って |ふえ||みつけて||

そう だ よ 私 が オーゼン だ よ |||わたくし||||

あ あの

助けて くれて ありがとう ございます たすけて|||

リーダー から 聞いた んです りーだー||きいた|ん です

アビス の 中 で 生まれた 私 を 「 呪い 除け の 籠 」 に 入れて ||なか||うまれた|わたくし||まじない|のけ||かご||いれて

それ で お 母さん と 一緒に 地上 まで 運んで くれた って |||かあさん||いっしょに|ちじょう||はこんで||

ああ あれ ね

重くて さ 何度 も 途中 で 捨てて いこう と 思った よ おもくて||なんど||とちゅう||すてて|||おもった|

思い出す なぁ 大事な 「 鐘 」 まで 放置 して さ ぁ おもいだす||だいじな|かね||ほうち|||

置 い とけば 「 あの 子 」 も 来て くれた んだ よ なぁ お||||こ||きて||||

惜しい こと した な おしい|||

お 師 様 |し|さま

君 は 赤 笛 だろう きみ||あか|ふえ|

だめだろう に こんな 所 まで 来ちゃ |||しょ||きちゃ

私 お 母さん に 呼ば れた んです わたくし||かあさん||よば||ん です

それ で レグ と 一緒に 「 奈落 の 底 」 に 行く んです ||れぐ||いっしょに|ならく||そこ||いく|ん です

だから その お 母さん の 事 だけ 聞いたら すぐに 出て いき ます から |||かあさん||こと||きいたら||でて|||

だから

あー そう

そう な んだ

それ は 君 ら が ここ に 来て いい 理由 に なる の かい ||きみ|||||きて||りゆう||||

ご ごめんなさい

と は 言って も ||いって|

赤 笛 が どう やって ここ まで 来 られた か に は 興味 が ある けど ね あか|ふえ||||||らい|||||きょうみ||||

マルルク

はい お 師 様 ||し|さま

この 子 達 の 話 聞い と いて |こ|さとる||はなし|ききい||

僕 が です か ぼく|||

子供 同士 の 方 が 話し やす か ろ こども|どうし||かた||はなし|||

私 は まだ やる こと ある から さ わたくし|||||||

話し は 明日 聞か せて あげよう はなし||あした|きか||

あの お 二 人 と も これ を ||ふた|じん||||

蒼笛 あおふえ

ここ に いる 間 だけ |||あいだ|

他の 探 窟 家 に 赤 笛 が ここ に いる 理由 を 一 々 説明 する の も 面倒 か ろ たの|さが|いわや|いえ||あか|ふえ|||||りゆう||ひと||せつめい||||めんどう||

保険 と して これ は 預かって おく お ほけん|||||あずかって||

出る 時 に その 蒼笛 と 交換 だ でる|じ|||あおふえ||こうかん|

今日 は 泊まって いき たまえ きょう||とまって||

きちんと 体 も 洗って おく ように |からだ||あらって||よう に

まったく ゲロ 臭くて かなわ ん ||くさくて||

ま まずは ここ を ご 案内 し ます ね |||||あんない|||

この シーカーキャンプ は

大 ボルタ と いう 樹 の ウロ 穴 を 利用 して 作ら れて いる んです だい||||き|||あな||りよう||つくら|||ん です

今 も 少しずつ 内側 を 枠 を 広げて 建て増し して いる んです よ いま||すこしずつ|うちがわ||わく||ひろげて|たてまし|||ん です|

この 大 ボルタ の 根っこ は アビス の 外 |だい|||ねっこ||||がい

遠く 海 の 底 まで 伸びて いる そうです とおく|うみ||そこ||のびて||そう です

誰 か 確かめた の かい だれ||たしかめた||

憶測 だ そうです おくそく||そう です

海 の 底 に 積もった 栄養 を 撮る から うみ||そこ||つもった|えいよう||とる|

力 場 から の 光 が 薄くて も 大きく 育つ と か ちから|じょう|||ひかり||うすくて||おおきく|そだつ||

ほら そこ の 壁 と か ウロ 穴 の 内側 な んです |||かべ||||あな||うちがわ||ん です

育ち すぎて 絡め 取ら れたり し ない のだろう か そだち||からめ|とら|||||

ここ 使って ください |つかって|

お 風呂 そっち です |ふろ||

ほんと は 遺物 を 洗う 場所 です けど ||いぶつ||あらう|ばしょ||

私 行って くる わたくし|おこなって|

綺麗に なって くる きれいに||

「 不屈の 花 」 トコシエコウ と 言った っけ ふくつの|か|||いった|

本当に どこ に でも ある んだ な ほんとうに||||||

レグ さん は ロボット な のに 不思議です ね れぐ|||ろぼっと|||ふしぎ です|

リコ さん に 言わ れる まで は ヒト だ と 思って い ました |||いわ||||ひと|||おもって||

だから 腕 が 伸びた 時 は ちょっと びっくり し ました けど |うで||のびた|じ||||||

僕 も 自分 が ロボ だ と は あまり 思え ない んだ ぼく||じぶん|||||||おもえ||

そもそも 一体 な んな の か |いったい||||

どう さ れ ました

マルルク で いい の か な

はい

実は 僕 も 不思議に 思って る こと が あって だ な じつは|ぼく||ふしぎに|おもって||||||

何で すか なんで|

僕 に 答え られる こと なら なんなり と ぼく||こたえ|||||

その

君 は 女 な の きみ||おんな||

さ むっ

なるほど 君 も 大変な んだ な |きみ||たいへんな||

お互い 苦労 する な おたがい|くろう||

や だ なぁ レグ さん |||れぐ|

僕 そんな こと さ れて ませ ん よ ぼく|||||||

おや 二 人 共 仲良し に なって る |ふた|じん|とも|なかよし|||

ごめん レグ 何 か 拭く もの |れぐ|なん||ふく|

ぼ 僕 着替え とって おき ます |ぼく|きがえ|||

お腹 減って ませ ん か おなか|へって|||

これ 残り物 です けど |のこりもの||

マルルク ちゃん は 私 と 同じ ぐらい な のに |||わたくし||おなじ|||

もう 蒼笛 な んだ ね |あおふえ|||

ええ

蒼笛 に なれる の は 15 歳 から です が あおふえ|||||さい|||

白 笛 の 直 弟子 と いう こと で 「 特別 」 らしい です しろ|ふえ||なお|でし|||||とくべつ||

僕 事故 で 行き 倒れて た 所 を お 師 様 に 拾わ れて ぼく|じこ||いき|たおれて||しょ|||し|さま||ひろわ|

それ 以来 ずっと ここ に いる んです |いらい|||||ん です

地上 へ は 帰ら ない の ちじょう|||かえら||

僕 日 の 光 に 弱くて ぼく|ひ||ひかり||よわくて

地上 で 暮らせ ない んです ちじょう||くらせ||ん です

そう な んだ

さ ぁ 頂き ま しょ ||いただき||

いただき ます

お 師 様 僕 を 拾って 以来 |し|さま|ぼく||ひろって|いらい

ずっと シーカーキャンプ の 防人 を 買って出て る んです |||さきもり||かってでて||ん です

「 一 々 地上 に 戻ら なくて いい 」 って 理由 らし んです が ひと||ちじょう||もどら||||りゆう||ん です|

もちろん 本心 も 入って いる んでしょう けど |ほんしん||はいって|||

本当に 良く して もらって る んです ほんとうに|よく||||ん です

何だか 怖 そうな 人だった けど なんだか|こわ|そう な|ひとだった|

いい お 師匠 さん だ ね ||ししょう|||

ええ 本当に |ほんとうに

なあ マルルク

なんで すか

この 部屋 に ある 遺物 は なん なんだい |へや|||いぶつ|||

リコ が いじり 始めて しまった が |||はじめて||

大丈夫です よ だいじょうぶ です|

あれ ら は 地上 へ 持っていか ない もの です から |||ちじょう||もっていか||||

この 辺 で 採れた 遺物 を 選別 した 残り |ほとり||とれた|いぶつ||せんべつ||のこり

四 級 遺物 な んです よ よっ|きゅう|いぶつ||ん です|

これ 四 級 遺物 な んだ |よっ|きゅう|いぶつ||

ほら レグ 見て |れぐ|みて

こっち が 私 の 「 太陽 玉 」 ||わたくし||たいよう|たま

似て る けど ここ で 採れた 方 が 複雑な 形 して る にて|||||とれた|かた||ふくざつな|かた||

遺物 って 深層 に ある もの 程 複雑な 形 を して る の が 多い そうです よ いぶつ||しんそう||||ほど|ふくざつな|かた||||||おおい|そう です|

ほう

この 辺 で 採れる もの は まだ 四 割 くらい は タマゴ 型 の 遺物 な んです |ほとり||とれる||||よっ|わり|||たまご|かた||いぶつ||ん です

大昔 の 人 が 使って た 道具 な のに 不思議です ね おおむかし||じん||つかって||どうぐ|||ふしぎ です|

いい なぁ 掘り たい なぁ ||ほり||

もっと 泊まって いて くれれば 探 窟 も できる のに |とまって|||さが|いわや|||

そう だ

僕 お 師 様 に お 願い して み ます ぼく||し|さま|||ねがい|||

もう 少し ここ で 探 窟 と かして いき ませ ん か |すこし|||さが|いわや||||||

いい の

同い年 ぐらい の 子 が ここ に 来た の って 初めて で おないどし|||こ||||きた|||はじめて|

ぼく お 二 人 と 一緒に もっと お 仕事 と か したい です ||ふた|じん||いっしょに|||しごと||||

私 も 私 も し たい わたくし||わたくし|||

ごめん ね マルルク ちゃん

まだ 奈落 の 底 に いる お 母さん が どんな 感じ か 分から なくて |ならく||そこ||||かあさん|||かんじ||わから|

だから 急いで いい の か どう かも 分から なくて |いそいで||||||わから|

分から ない から 急が なくちゃ いけない んだ わから|||いそが|||

そう です か

じゃ 今日 は 沢山 お 話し ましょう |きょう||たくさん||はなし|

ぼく お 師 様 から そう する ように 言わ れて ます し ||し|さま||||よう に|いわ|||

うん

おし っこ

オーゼン さん

誰 か いる の だれ|||

何 だった の あれ なん|||

まあまあ リコ さん

ぼく も 一昨年 まで やって ました し ||いっさくねん||||

しかし リコ なぜ また 僕 の 寝床 で 寝小便 を ||||ぼく||ねどこ||ねしょうべん|

ちゃ ちゃん と お トイレ 行こう と した んだ もん ||||といれ|いこう||||

でも 夜 起きて 探して いる 時 に 私見 た の |よ|おきて|さがして||じ||しけん||

まるで この 世にも のじゃ ない みたいで ||よにも|||

私 ものすごく 怖く なっちゃ って わたくし||こわく||

そんな レグ の とこ 潜って たら そのまま |れぐ|||くぐって||

や だ なぁ リコ さん

シーカーキャンプ に お化け の 噂 は あり ませ ん よ ぉ ||おばけ||うわさ||||||

で でも

そう だ ぞ リコ

レグ れぐ

そ そんな 非 現実 的な い いる んだ ろ ||ひ|げんじつ|てきな||||

死体 に よく 似た 生き物 と か したい|||にた|いきもの||

そんな の お 母さん の 封書 に も なかった もん |||かあさん||ふうしょ||||

お 師 様 |し|さま

面白 そうな 話 を して いる ね おもしろ|そう な|はなし||||

あ あの これ は その

ごめんなさい

ああ そう か

君 は 気づいて ない ので は なく きみ||きづいて||||

「 あの 子 」 に も ハボルグ に も 何も 知ら さ れて ない の か |こ||||||なにも|しら|||||

あの それ って 何の |||なんの

知り たいかい しり|

はい

だったら

付いて おいで ついて|

そう じゃ なければ 見た こと は 忘れる んだ ね |||みた|||わすれる||

レグ れぐ

君 達 の 事 は 今朝 マルルク から 聞いた よ きみ|さとる||こと||けさ|||きいた|

確認 し たい んだ けど さ かくにん|||||

君 は ライザ の 行方 を 追って いる と か きみ||||ゆくえ||おって|||

はい 私 は 母さん に 呼ば れた んです |わたくし||かあさん||よば||ん です

こいつ が 上がった だろう に ||あがった||

ライザ は 死んで いる 君 が 母 を 追う 旅 は ここ で 終わり だ よ ||しんで||きみ||はは||おう|たび||||おわり||

オーゼン さん は どこ で その 笛 や 封書 を 見つけた んです か ||||||ふえ||ふうしょ||みつけた|ん です|

墓 だ よ はか||

もう 何 日 前 だった かな |なん|ひ|ぜん||

四 層 「 巨人 の 盃 」 の 奥 に トコシエコウ の 群生 地 が あって ね よっ|そう|きょじん||さかずき||おく||||ぐんせい|ち|||

そこ に 墓 が 出来て んだ よ ||はか||できて||

あそこ さ ライザ が 好きな 場所 だった んだ ||||すきな|ばしょ||

そんな

でも お 母さん が 私 を 呼んで ||かあさん||わたくし||よんで

それ ライザ の 字 じゃ ない よ |||あざ|||

何故 そんな もの が 紛れて た の か 知ら ない けど さ なぜ||||まぎれて||||しら|||

ライザ は いたずらで も そんな 字 は 書か ない よ |||||あざ||かか||

あれ 君 が 奈落 の 底 を 目指す 理由 は な んだ っけ |きみ||ならく||そこ||めざす|りゆう||||

わ 私 自分 で 確か めに |わたくし|じぶん||たしか|

それ は 名案 だ ||めいあん|

墓 でも 暴いて みる かね はか||あばいて||

そ それ に 封書 に あった 「 謎 の 人影 」 も レグ に 関係 が |||ふうしょ|||なぞ||ひとかげ||れぐ||かんけい|

なるほど ね

ここ は なんだい

私 室 さ わたくし|しつ|

知り たい から ついてきた んだろう しり||||

入り な よ はいり||

空 に 浮かんで る 光る 波 を 束ねて 虹 の 橋 を かけよう から||うかんで||ひかる|なみ||たばねて|にじ||きょう||

危うい 足場 滑る スロープ あやうい|あしば|すべる|すろーぷ

過去 と 未来 の 道標 かこ||みらい||みちしるべ

君 の 左手 僕 の 右手 を きみ||ひだりて|ぼく||みぎて|

繫 い で 繫 げ てはじめ よう

いつも そば に いる よ

過去 も 今 も 未来 も かこ||いま||みらい|

だから 迷わ ず に 歩いて いこう |まよわ|||あるいて|

色とりどりの 夢 重ねて いろとりどりの|ゆめ|かさねて

明日 は どこ に 向かう あした||||むかう

君 と 一緒に いれたら 世界 は 輝き だす よ きみ||いっしょに||せかい||かがやき||

最 果て の 地 に 咲く 花 を 探そう さい|はて||ち||さく|か||さがそう