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メイドインアビス, Made in Abyss Episode 4

Made in Abyss Episode 4

気 を つけて ね すぐ 戻って きて も いい んだ から

リコ の こと 頼んだ ぞ

了解 した 君 ら も 達者で な

二 人 共 ありがとう

良い 知らせ を 待って たまえ

それ じゃあ 行って き ます

あらたな 冒険 者 たち

その 胸 に 溢れる の は 勇気 と 知恵 と 好奇心

その 行く手 に は 希望 と 絶望 が 愛し く 転がって いる

誰 も が 逆らえ ず に 潜って いく

その 目 を 灯火 より 輝か せて

目指す 先 は 深く まっすぐに 迷い 込む

口 開けた 奈落 の 罠 真実 の 跡 を 追いかけよう

今 答え が 見つかる なら 全部 失 く して も いい

その 声 を 離さ ない ように 木霊 が まだ 響いて る

羅針盤 は ずっと 闇 を 指した まま 逃げ場 の ない 方 へ

それ が 呪い でも 鼓動 は 本物

二度と 憧れ は 止まら ない

レグ 起きて

だれ だ ぁ

レグ

私 いつの間に 眠っちゃ って た んだ ろ

ごめん ね レグ の お腹 暖かくて

無理 も ない 稀に 見る 夜更かし だった から な

はい

あり が と

レグ

ここ どの 辺 か わかる

岸壁 街 から まっすぐ 降りて きた が

どの 辺 な の か は わから ない

深度 計 は 820 メートル を 指して いた ぞ

リコ どうした

すごい

地表 より ずっと 明るい じゃ ない か

あ あれ

深度 600 メートル の 石 の 大 舟 あんな 上 に

あの 時 目指して た 深度 400 メートル

もう 見え なく なって る

力 場 の 歪み で 地上 も 見え ない の か

あの 境界 が やけに 明るい が

その 歪み が 光 を 運んで いる の か

すごい よ レグ

この 速 さ なら 行ける よ 奈落 の 底

もちろん 油断 は 禁物 だ けど さ

追 手 が かかる 前 に 一気に 二 層 まで 行けちゃ う かも よ

そ それ は よかった

ところで リコ

ご飯 に しよう か

うん

お かえり

ガンキマス の 内臓 は 傷つけ ない ように 取って

燻製 に して 保存 食 に する

身 の 方 は ゴーカイ に 鍋 に 入れて

トコシエコウ の 実 を 少々 棒 ミソ を といて

刻んで おいた サイノナ を たっぷり 入れたら

じゃ ん

名付けて リコ 汁 の 完成

度 し 難い

リコ 爆弾 より うまい

リコ 何 を いじって る んだ

星 の 羅針盤 だ よ

ああ 上下 が わかる と いう

違う よ 奈落 の 底 を 指して る の

見せて くれ

磁石 でも 重 り で も ない

不思議だ

降って も 回して も 針 の 角度 が 微動 だに し ない

ほんと か して

アビス の 遺物 か

不可解な 理 が 働いて いる の は 感じる が

しかし やはり 役 に 立つ の か

いい の いい の よ

昔 から 言う もの

アビス から 頂いた もの は いつか お返し する の

物 でも 命 でも アビス は 欲張り さん だ ね

そ そう か

探 窟 家 の 教え に して は 謙虚だ な

そう リーダー が 教えて くれた の

そう だ バタバタ して すっかり 忘れた

これ は なぁ に

封筒

とりあえず 中 を 見て 欲しい

これ

お 母さん の 封書

レグ ちょ ろ まかして きちゃ った の

いや よく 見てくれ

あの 時 の 紙 は ボロボロ だった はずだ

複製 で は なかろう か

ほんとだ

孤児院 を 出る 前 に リーダー に ばったり 出くわした んだ

その 時 は 上手く 誤 魔 化 せた と 思った んだ けど

気づいたら それ が 尻 ポケット に 入って いて それ で

こんな こと が できる の は 彼 ぐらい しか

リーダー 私 達 を 応援 して くれる の か な

サイズ の 違う の が 入って る

夜明け と 共に 捕え に 出る

レグ 夜明け から どの くらい 経った か わかる

いい や

ただ 寝起き で 既に 明るかった 事 を 考える と

急いで すぐで なきゃ

レグ たき火 の 跡 隠して

よし きた

えー と 私 は 忘れもの ない か 見て くる

準備 は いい

もちろん だ

行こう

二 層 まで 逃げ 切れれば 追っ手 は かから ない と シギー は 言って たな

しかし なんで リーダー が こんな あべこべな 事 を

きっと 試して る んだ

これ は 最後 の 授業 な んだ よ

こんな ところ で 捕まる よう なら

奈落 の 底 なんて 到底 無理 だって

レグ

後ろ

このまま 飛んで

ゴコウゲ は 縄張り から 出 られ ない

「 重し 」 に なる

度 し 難い 作戦 だ な

諦めて 離した な

リコ 大丈夫 か

うん 大丈夫 平気だ よ

慣れ ない こと で 余計に 体力 を 使って いる のだろう

初めて の 深 さ 手付かず の 道 それ に

追っ手 は まだ 来て ない みたいだ な

ルート を 外して 降りて る から

追いついて 来て も そう 簡単に は 見つから ない よ

それ に 搜索 隊 は 3 人 以上 で 動く から

私 達 の 方 が 先 に 見つけ

どうした リコ

見て レグ

雲 の 切れ 間

深 界 二 層 「 誘い の 森 」 だ よ

これ が 深 界 二 層

赤 笛 が 入れば 自殺 扱い

どこ に

なんだ 今 の は

僕 の 声

リコ

すごくて こけちゃ った

リコ ちょっと 休憩 しよう

でも

僕 は おし っこ が し たい

あっ じゃあ 私 も

リコ あの 手紙 に 対して 言って いた 君 の 妄想 だ が

最後 の 授業 の こと

妄想 じゃ ない よ

そう だ な あれ は 間違って い ない 気 が する

リーダー は 毎晩 見回り を 欠かさ ない と 言って いた

ひょっとしたら 夜な夜な の 企て や

僕 が ロボット である こと なんか も 見透かして いた の かも 知れ ない

その 上 で あの 封筒 を 持た せて くれた の なら

きちんと 逃げ切って 応え ない と な

うん

どうした の レグ

なんだ 何 か 光った んだ

あの 三 つ 連なった 岩 の 辺り

そ 搜索 隊 かな

探 窟 家 だ

一 人 だ けど まっすぐ ここ を 目指して いる

なんで ぇ

ルート から 外れた 道 を 選んで る のに

わざわざ ルート 外 を 向かって くる

間違い なく 目的 は 僕ら だ よ

急ごう

レグ

追 手 どうか な

今 確認 して いる

深 界 二 層 まで に 撒け そう

あ ああ

僕ら の 真 上 だ

何 なんだ 速 すぎる

追いつか れた

相手 は 一 人 撒 ける か

さすが ライザ さん の 娘 だ な

なかなか 速 え じゃ ねえ か リコ

ハボ さん どうして

どう だ よ おれ も なかなか やる もん だ ろ

黒 笛 ハボルグ

白 笛 で なく と も ここ まで 手 練れ だ と は

どう する リコ だけ でも 先 に 逃がして

それにしても よ

いや ぁ 盲点 だった ぜ

お前 が 「 奈落 の 至宝 」 だった と は な

肌 の 部分 も 遺物 な の か

見た目 じゃ わから ない んだ な

ほう 金 玉 は 機械 仕掛け じゃ ない んだ な

やめろ 離せ

おいおい 蹴る な よ

荷物 の 重 さ を 差 っ 引いた と して も 結構 軽い んだ な

手 信号 まで 習って ない んだった

悪い 悪い 話 が まだ だった な

俺 は なぁ お前たち を 捕まえ に 来た わけじゃ ねぇ んだ

ナット と シギー が 訪ねて きて な

お 願い し ます

監視 基地 まで と は 言わ ない から さ

せめて あいつ ら が 二 層 に 逃げ切る まで

それ に 「 奈落 の 至宝 」 の 本当の 姿 を 見る 最後 の チャンス な んです

レグ は すごく 速かった けど

ハボ さん なら あの 速 さ に 追いつけ

その

レグ は 本当に 「 奈落 の 至宝 」 なんだ な

は はい

行く ぜ

それ で 「 奈落 の 至宝 」 を 拝み に 来た って わけよ

拝む だけ に して 頂き たかった

ちなみに 搜索 隊 は ねじれ 英 石 の 辺り を 探して た ぜ

ありゃ まだ かかる な

さて と

「 奈落 の 至宝 」 も 見 られた 事 だ し

あいつ ら と の 約束 も 果たして 置かん と な

いく ぞ 二 人 と も

監視 基地 まで 俺 も ついて行く ぜ

ほんと

ほんと さ

黒 笛 が 一緒 と は 頼もしい

なぁ リコ

ハボ さん あの あの

おう なんだ

御免なさい それ は ダメな んです

そりゃ ない ぜ

これ は 最後 の 授業 な の

んなる ほど ねぇ

あいつ も 味な 真似 を

ま 最後 の 授業 なら しょうが ねえ な

あいつ も 最後 くらい 自分 で 来 いって んだ よ な

そ したら すぐに 捕まえ ち まう から ダメ か

ごめん ね ハボ さん せっかく 来て くれた のに

いい って 事 よ

実は ほか に も 用 が あって な

ほれ

なぁ に これ

蒼笛 から やる 二 層 の 「 予防 接種 」 だ

大抵 の タチキリ 熱 に かから ず 済む ぞ

あと 昨日 の 残り だ けど 行動 食 に 辛 子 饅頭 な

早 めに 食 っと け

ありがとう ハボ さん

あと な 一 番 大事な 用 なんだ が

これ は 一緒に 行け ない 以上 今 言って おく べき か

お前たち が いく 監視 基地 だ が そこ の 防人 が ちょっと 曲者 で な

お 母さん の 封書 を 見つけた 人

そう

不動 卿 「 動か ざる オーゼン 」 現役 の 白 笛 だ

アビス 深層 で 生まれた リコ を ライザ さん と 共に 地上 まで 運んだ の も そい つ だ

白 笛 しが も 私 の 命 の 恩人 すごい

しかし ハボルグ 特に 言い淀む ような こと に は 思え ない が

「 白 笛 オーゼン に 気 を つけて くれ 」

詳しく は 俺 から 言え ない

リコ に は 辛い 事 が ある かも しれ ん

覚悟 して 行って くれ

大丈夫です

私 白 笛 に 会い たい し

お 母さん の 事 と か

お 母さん の 封書 を 見つけた 時 の 事 と か 聞か なきゃ いけない し

それ に それ に えー と

そう だ な 大丈夫だ

心強い 相棒 も いる しな

レグ リコ を 頼んだ ぞ

了解 した 任せて おけ

それ じゃ 行って くる ね ハボ さん

ああ 行って き な

ぼやぼや して たら 白 笛 に なって 追いつ いち まう けど な

うん おば さま に も よろしく ね

おう

俺 ら は どうした って 奈落 の 落とし 子 だ

遅かれ早かれ 分かっちゃ いた けど よ

あっ レグ あれ

風 乗り の 風車 だ

何 だ 何 だ

昔 は あれ で 上昇 気流 を 捕まえて いた ん だって

4000 年 以上 前 から ある らしい よ

よく 残って る な

あれ を 超え たって こと は

ここ が 深 界 二 層

やった よ レグ

私 達 最後 の 授業 の 乗り切った よ

そう な の か

そう だ よ

リーダー 私 達 やった よ

実感 が あんまり ない んだ が

僕ら は 本当に 逃げ 切れた の か

そう だ よ

もう追 手 を 気 に する こと も ない んだ よ

ここ まで これば 追 手 が かから ない

行く こと も 戻る こと も すごく 難しく なる から

シギー は 確かに そういった

それ は つまり 搜索 隊 で すら 追 ねれる 側 に なる と いう こと で

急ごう レグ

仲間 を 呼んで る かも 知れ ない

あ ああ

僕ら は 逃げ 切れた わけじゃ なく

人 の 領域 から 外れた あらゆる もの に 追わ れる ので は ない だろう か

空 に 浮かんで る 光る 波 を 束ねて 虹 の 橋 を かけよう

危うい 足場 滑る スロープ

過去 と 未来 の 道標

君 の 左手 僕 の 右手 を

繫 い で 繫 げ てはじめ よう

いつも そば に いる よ

過去 も 今 も 未来 も

だから 迷わ ず に 歩いて いこう

色とりどりの 夢 重ねて

明日 は どこ に 向かう

君 と 一緒に いれたら 世界 は 輝き だす よ

最 果て の 他 に 咲く 花 を 探そう


Made in Abyss Episode 4

気 を つけて ね すぐ 戻って きて も いい んだ から き|||||もどって|||||

リコ の こと 頼んだ ぞ |||たのんだ|

了解 した 君 ら も 達者で な りょうかい||きみ|||たっしゃで|

二 人 共 ありがとう ふた|じん|とも|

良い 知らせ を 待って たまえ よい|しらせ||まって|

それ じゃあ 行って き ます ||おこなって||

あらたな 冒険 者 たち |ぼうけん|もの|

その 胸 に 溢れる の は 勇気 と 知恵 と 好奇心 |むね||あふれる|||ゆうき||ちえ||こうきしん

その 行く手 に は 希望 と 絶望 が 愛し く 転がって いる |ゆくて|||きぼう||ぜつぼう||あいし||ころがって|

誰 も が 逆らえ ず に 潜って いく だれ|||さからえ|||くぐって|

その 目 を 灯火 より 輝か せて |め||とうか||かがやか|

目指す 先 は 深く まっすぐに 迷い 込む めざす|さき||ふかく||まよい|こむ

口 開けた 奈落 の 罠 真実 の 跡 を 追いかけよう くち|あけた|ならく||わな|しんじつ||あと||おいかけよう

今 答え が 見つかる なら 全部 失 く して も いい いま|こたえ||みつかる||ぜんぶ|うしな||||

その 声 を 離さ ない ように 木霊 が まだ 響いて る |こえ||はなさ||よう に|こだま|||ひびいて|

羅針盤 は ずっと 闇 を 指した まま 逃げ場 の ない 方 へ らしんばん|||やみ||さした||にげば|||かた|

それ が 呪い でも 鼓動 は 本物 ||まじない||こどう||ほんもの

二度と 憧れ は 止まら ない にどと|あこがれ||とまら|

レグ 起きて れぐ|おきて

だれ だ ぁ

レグ れぐ

私 いつの間に 眠っちゃ って た んだ ろ わたくし|いつのまに|ねむっちゃ||||

ごめん ね レグ の お腹 暖かくて ||れぐ||おなか|あたたかくて

無理 も ない 稀に 見る 夜更かし だった から な むり|||まれに|みる|よふかし|||

はい

あり が と

レグ れぐ

ここ どの 辺 か わかる ||ほとり||

岸壁 街 から まっすぐ 降りて きた が がんぺき|がい|||おりて||

どの 辺 な の か は わから ない |ほとり||||||

深度 計 は 820 メートル を 指して いた ぞ しんど|けい||めーとる||さして||

リコ どうした

すごい

地表 より ずっと 明るい じゃ ない か ちひょう|||あかるい|||

あ あれ

深度 600 メートル の 石 の 大 舟 あんな 上 に しんど|めーとる||いし||だい|ふね||うえ|

あの 時 目指して た 深度 400 メートル |じ|めざして||しんど|めーとる

もう 見え なく なって る |みえ|||

力 場 の 歪み で 地上 も 見え ない の か ちから|じょう||ゆがみ||ちじょう||みえ|||

あの 境界 が やけに 明るい が |きょうかい|||あかるい|

その 歪み が 光 を 運んで いる の か |ゆがみ||ひかり||はこんで|||

すごい よ レグ ||れぐ

この 速 さ なら 行ける よ 奈落 の 底 |はや|||いける||ならく||そこ

もちろん 油断 は 禁物 だ けど さ |ゆだん||きんもつ|||

追 手 が かかる 前 に 一気に 二 層 まで 行けちゃ う かも よ つい|て|||ぜん||いっきに|ふた|そう||いけちゃ|||

そ それ は よかった

ところで リコ

ご飯 に しよう か ごはん|||

うん

お かえり

ガンキマス の 内臓 は 傷つけ ない ように 取って ||ないぞう||きずつけ||よう に|とって

燻製 に して 保存 食 に する くんせい|||ほぞん|しょく||

身 の 方 は ゴーカイ に 鍋 に 入れて み||かた||||なべ||いれて

トコシエコウ の 実 を 少々 棒 ミソ を といて ||み||しょうしょう|ぼう|みそ||

刻んで おいた サイノナ を たっぷり 入れたら きざんで|||||いれたら

じゃ ん

名付けて リコ 汁 の 完成 なづけて||しる||かんせい

度 し 難い たび||かたい

リコ 爆弾 より うまい |ばくだん||

リコ 何 を いじって る んだ |なん||||

星 の 羅針盤 だ よ ほし||らしんばん||

ああ 上下 が わかる と いう |じょうげ||||

違う よ 奈落 の 底 を 指して る の ちがう||ならく||そこ||さして||

見せて くれ みせて|

磁石 でも 重 り で も ない じしゃく||おも||||

不思議だ ふしぎだ

降って も 回して も 針 の 角度 が 微動 だに し ない ふって||まわして||はり||かくど||びどう|||

ほんと か して

アビス の 遺物 か ||いぶつ|

不可解な 理 が 働いて いる の は 感じる が ふかかいな|り||はたらいて||||かんじる|

しかし やはり 役 に 立つ の か ||やく||たつ||

いい の いい の よ

昔 から 言う もの むかし||いう|

アビス から 頂いた もの は いつか お返し する の ||いただいた||||おかえし||

物 でも 命 でも アビス は 欲張り さん だ ね ぶつ||いのち||||よくばり|||

そ そう か

探 窟 家 の 教え に して は 謙虚だ な さが|いわや|いえ||おしえ||||けんきょだ|

そう リーダー が 教えて くれた の |りーだー||おしえて||

そう だ バタバタ して すっかり 忘れた |||||わすれた

これ は なぁ に

封筒 ふうとう

とりあえず 中 を 見て 欲しい |なか||みて|ほしい

これ

お 母さん の 封書 |かあさん||ふうしょ

レグ ちょ ろ まかして きちゃ った の れぐ||||||

いや よく 見てくれ ||みてくれ

あの 時 の 紙 は ボロボロ だった はずだ |じ||かみ||ぼろぼろ||

複製 で は なかろう か ふくせい||||

ほんとだ

孤児院 を 出る 前 に リーダー に ばったり 出くわした んだ こじいん||でる|ぜん||りーだー|||でくわした|

その 時 は 上手く 誤 魔 化 せた と 思った んだ けど |じ||うまく|ご|ま|か|||おもった||

気づいたら それ が 尻 ポケット に 入って いて それ で きづいたら|||しり|ぽけっと||はいって|||

こんな こと が できる の は 彼 ぐらい しか ||||||かれ||

リーダー 私 達 を 応援 して くれる の か な りーだー|わたくし|さとる||おうえん|||||

サイズ の 違う の が 入って る さいず||ちがう|||はいって|

夜明け と 共に 捕え に 出る よあけ||ともに|とらえ||でる

レグ 夜明け から どの くらい 経った か わかる れぐ|よあけ||||たった||

いい や

ただ 寝起き で 既に 明るかった 事 を 考える と |ねおき||すでに|あかるかった|こと||かんがえる|

急いで すぐで なきゃ いそいで||

レグ たき火 の 跡 隠して れぐ|たきび||あと|かくして

よし きた

えー と 私 は 忘れもの ない か 見て くる ||わたくし||わすれもの|||みて|

準備 は いい じゅんび||

もちろん だ

行こう いこう

二 層 まで 逃げ 切れれば 追っ手 は かから ない と シギー は 言って たな ふた|そう||にげ|きれれば|おって|||||||いって|

しかし なんで リーダー が こんな あべこべな 事 を ||りーだー||||こと|

きっと 試して る んだ |ためして||

これ は 最後 の 授業 な んだ よ ||さいご||じゅぎょう|||

こんな ところ で 捕まる よう なら |||つかまる||

奈落 の 底 なんて 到底 無理 だって ならく||そこ||とうてい|むり|

レグ れぐ

後ろ うしろ

このまま 飛んで |とんで

ゴコウゲ は 縄張り から 出 られ ない ||なわばり||だ||

「 重し 」 に なる おもし||

度 し 難い 作戦 だ な たび||かたい|さくせん||

諦めて 離した な あきらめて|はなした|

リコ 大丈夫 か |だいじょうぶ|

うん 大丈夫 平気だ よ |だいじょうぶ|へいきだ|

慣れ ない こと で 余計に 体力 を 使って いる のだろう なれ||||よけいに|たいりょく||つかって||

初めて の 深 さ 手付かず の 道 それ に はじめて||ふか||てつかず||どう||

追っ手 は まだ 来て ない みたいだ な おって|||きて|||

ルート を 外して 降りて る から るーと||はずして|おりて||

追いついて 来て も そう 簡単に は 見つから ない よ おいついて|きて|||かんたんに||みつから||

それ に 搜索 隊 は 3 人 以上 で 動く から ||そうさく|たい||じん|いじょう||うごく|

私 達 の 方 が 先 に 見つけ わたくし|さとる||かた||さき||みつけ

どうした リコ

見て レグ みて|れぐ

雲 の 切れ 間 くも||きれ|あいだ

深 界 二 層 「 誘い の 森 」 だ よ ふか|かい|ふた|そう|さそい||しげる||

これ が 深 界 二 層 ||ふか|かい|ふた|そう

赤 笛 が 入れば 自殺 扱い あか|ふえ||はいれば|じさつ|あつかい

どこ に

なんだ 今 の は |いま||

僕 の 声 ぼく||こえ

リコ

すごくて こけちゃ った

リコ ちょっと 休憩 しよう ||きゅうけい|

でも

僕 は おし っこ が し たい ぼく||||||

あっ じゃあ 私 も ||わたくし|

リコ あの 手紙 に 対して 言って いた 君 の 妄想 だ が ||てがみ||たいして|いって||きみ||もうそう||

最後 の 授業 の こと さいご||じゅぎょう||

妄想 じゃ ない よ もうそう|||

そう だ な あれ は 間違って い ない 気 が する |||||まちがって|||き||

リーダー は 毎晩 見回り を 欠かさ ない と 言って いた りーだー||まいばん|みまわり||かかさ|||いって|

ひょっとしたら 夜な夜な の 企て や |よなよな||くわだて|

僕 が ロボット である こと なんか も 見透かして いた の かも 知れ ない ぼく||ろぼっと|||||みすかして||||しれ|

その 上 で あの 封筒 を 持た せて くれた の なら |うえ|||ふうとう||もた||||

きちんと 逃げ切って 応え ない と な |にげきって|こたえ|||

うん

どうした の レグ ||れぐ

なんだ 何 か 光った んだ |なん||ひかった|

あの 三 つ 連なった 岩 の 辺り |みっ||つらなった|いわ||あたり

そ 搜索 隊 かな |そうさく|たい|

探 窟 家 だ さが|いわや|いえ|

一 人 だ けど まっすぐ ここ を 目指して いる ひと|じん||||||めざして|

なんで ぇ

ルート から 外れた 道 を 選んで る のに るーと||はずれた|どう||えらんで||

わざわざ ルート 外 を 向かって くる |るーと|がい||むかって|

間違い なく 目的 は 僕ら だ よ まちがい||もくてき||ぼくら||

急ごう いそごう

レグ れぐ

追 手 どうか な つい|て||

今 確認 して いる いま|かくにん||

深 界 二 層 まで に 撒け そう ふか|かい|ふた|そう|||まけ|

あ ああ

僕ら の 真 上 だ ぼくら||まこと|うえ|

何 なんだ 速 すぎる なん||はや|

追いつか れた おいつか|

相手 は 一 人 撒 ける か あいて||ひと|じん|ま||

さすが ライザ さん の 娘 だ な ||||むすめ||

なかなか 速 え じゃ ねえ か リコ |はや|||||

ハボ さん どうして

どう だ よ おれ も なかなか やる もん だ ろ

黒 笛 ハボルグ くろ|ふえ|

白 笛 で なく と も ここ まで 手 練れ だ と は しろ|ふえ|||||||て|ねれ|||

どう する リコ だけ でも 先 に 逃がして |||||さき||にがして

それにしても よ

いや ぁ 盲点 だった ぜ ||もうてん||

お前 が 「 奈落 の 至宝 」 だった と は な おまえ||ならく||しほう||||

肌 の 部分 も 遺物 な の か はだ||ぶぶん||いぶつ|||

見た目 じゃ わから ない んだ な みため|||||

ほう 金 玉 は 機械 仕掛け じゃ ない んだ な |きむ|たま||きかい|しかけ||||

やめろ 離せ |はなせ

おいおい 蹴る な よ |ける||

荷物 の 重 さ を 差 っ 引いた と して も 結構 軽い んだ な にもつ||おも|||さ||ひいた||||けっこう|かるい||

手 信号 まで 習って ない んだった て|しんごう||ならって||

悪い 悪い 話 が まだ だった な わるい|わるい|はなし||||

俺 は なぁ お前たち を 捕まえ に 来た わけじゃ ねぇ んだ おれ|||おまえたち||つかまえ||きた|||

ナット と シギー が 訪ねて きて な なっと||||たずねて||

お 願い し ます |ねがい||

監視 基地 まで と は 言わ ない から さ かんし|きち||||いわ|||

せめて あいつ ら が 二 層 に 逃げ切る まで ||||ふた|そう||にげきる|

それ に 「 奈落 の 至宝 」 の 本当の 姿 を 見る 最後 の チャンス な んです ||ならく||しほう||ほんとうの|すがた||みる|さいご||ちゃんす||ん です

レグ は すごく 速かった けど れぐ|||はやかった|

ハボ さん なら あの 速 さ に 追いつけ ||||はや|||おいつけ

その

レグ は 本当に 「 奈落 の 至宝 」 なんだ な れぐ||ほんとうに|ならく||しほう||

は はい

行く ぜ いく|

それ で 「 奈落 の 至宝 」 を 拝み に 来た って わけよ ||ならく||しほう||おがみ||きた||

拝む だけ に して 頂き たかった おがむ||||いただき|

ちなみに 搜索 隊 は ねじれ 英 石 の 辺り を 探して た ぜ |そうさく|たい|||えい|いし||あたり||さがして||

ありゃ まだ かかる な

さて と

「 奈落 の 至宝 」 も 見 られた 事 だ し ならく||しほう||み||こと||

あいつ ら と の 約束 も 果たして 置かん と な ||||やくそく||はたして|ちかん||

いく ぞ 二 人 と も ||ふた|じん||

監視 基地 まで 俺 も ついて行く ぜ かんし|きち||おれ||ついていく|

ほんと

ほんと さ

黒 笛 が 一緒 と は 頼もしい くろ|ふえ||いっしょ|||たのもしい

なぁ リコ

ハボ さん あの あの

おう なんだ

御免なさい それ は ダメな んです ごめんなさい|||だめな|ん です

そりゃ ない ぜ

これ は 最後 の 授業 な の ||さいご||じゅぎょう||

んなる ほど ねぇ

あいつ も 味な 真似 を ||あじな|まね|

ま 最後 の 授業 なら しょうが ねえ な |さいご||じゅぎょう||||

あいつ も 最後 くらい 自分 で 来 いって んだ よ な ||さいご||じぶん||らい||||

そ したら すぐに 捕まえ ち まう から ダメ か |||つかまえ||||だめ|

ごめん ね ハボ さん せっかく 来て くれた のに |||||きて||

いい って 事 よ ||こと|

実は ほか に も 用 が あって な じつは||||よう|||

ほれ

なぁ に これ

蒼笛 から やる 二 層 の 「 予防 接種 」 だ あおふえ|||ふた|そう||よぼう|せっしゅ|

大抵 の タチキリ 熱 に かから ず 済む ぞ たいてい|||ねつ||||すむ|

あと 昨日 の 残り だ けど 行動 食 に 辛 子 饅頭 な |きのう||のこり|||こうどう|しょく||しん|こ|まんじゅう|

早 めに 食 っと け はや||しょく||

ありがとう ハボ さん

あと な 一 番 大事な 用 なんだ が ||ひと|ばん|だいじな|よう||

これ は 一緒に 行け ない 以上 今 言って おく べき か ||いっしょに|いけ||いじょう|いま|いって|||

お前たち が いく 監視 基地 だ が そこ の 防人 が ちょっと 曲者 で な おまえたち|||かんし|きち|||||さきもり|||くせもの||

お 母さん の 封書 を 見つけた 人 |かあさん||ふうしょ||みつけた|じん

そう

不動 卿 「 動か ざる オーゼン 」 現役 の 白 笛 だ ふどう|きょう|うごか|||げんえき||しろ|ふえ|

アビス 深層 で 生まれた リコ を ライザ さん と 共に 地上 まで 運んだ の も そい つ だ |しんそう||うまれた||||||ともに|ちじょう||はこんだ|||||

白 笛 しが も 私 の 命 の 恩人 すごい しろ|ふえ|||わたくし||いのち||おんじん|

しかし ハボルグ 特に 言い淀む ような こと に は 思え ない が ||とくに|いいよどむ|||||おもえ||

「 白 笛 オーゼン に 気 を つけて くれ 」 しろ|ふえ|||き|||

詳しく は 俺 から 言え ない くわしく||おれ||いえ|

リコ に は 辛い 事 が ある かも しれ ん |||からい|こと|||||

覚悟 して 行って くれ かくご||おこなって|

大丈夫です だいじょうぶ です

私 白 笛 に 会い たい し わたくし|しろ|ふえ||あい||

お 母さん の 事 と か |かあさん||こと||

お 母さん の 封書 を 見つけた 時 の 事 と か 聞か なきゃ いけない し |かあさん||ふうしょ||みつけた|じ||こと|||きか|||

それ に それ に えー と

そう だ な 大丈夫だ |||だいじょうぶだ

心強い 相棒 も いる しな こころづよい|あいぼう|||

レグ リコ を 頼んだ ぞ れぐ|||たのんだ|

了解 した 任せて おけ りょうかい||まかせて|

それ じゃ 行って くる ね ハボ さん ||おこなって||||

ああ 行って き な |おこなって||

ぼやぼや して たら 白 笛 に なって 追いつ いち まう けど な |||しろ|ふえ|||おいつ||||

うん おば さま に も よろしく ね

おう

俺 ら は どうした って 奈落 の 落とし 子 だ おれ|||||ならく||おとし|こ|

遅かれ早かれ 分かっちゃ いた けど よ おそかれはやかれ|わかっちゃ|||

あっ レグ あれ |れぐ|

風 乗り の 風車 だ かぜ|のり||かざぐるま|

何 だ 何 だ なん||なん|

昔 は あれ で 上昇 気流 を 捕まえて いた ん だって むかし||||じょうしょう|きりゅう||つかまえて|||

4000 年 以上 前 から ある らしい よ とし|いじょう|ぜん||||

よく 残って る な |のこって||

あれ を 超え たって こと は ||こえ|||

ここ が 深 界 二 層 ||ふか|かい|ふた|そう

やった よ レグ ||れぐ

私 達 最後 の 授業 の 乗り切った よ わたくし|さとる|さいご||じゅぎょう||のりきった|

そう な の か

そう だ よ

リーダー 私 達 やった よ りーだー|わたくし|さとる||

実感 が あんまり ない んだ が じっかん|||||

僕ら は 本当に 逃げ 切れた の か ぼくら||ほんとうに|にげ|きれた||

そう だ よ

もう追 手 を 気 に する こと も ない んだ よ もうつい|て||き|||||||

ここ まで これば 追 手 が かから ない |||つい|て|||

行く こと も 戻る こと も すごく 難しく なる から いく|||もどる||||むずかしく||

シギー は 確かに そういった ||たしかに|

それ は つまり 搜索 隊 で すら 追 ねれる 側 に なる と いう こと で |||そうさく|たい|||つい||がわ||||||

急ごう レグ いそごう|れぐ

仲間 を 呼んで る かも 知れ ない なかま||よんで|||しれ|

あ ああ

僕ら は 逃げ 切れた わけじゃ なく ぼくら||にげ|きれた||

人 の 領域 から 外れた あらゆる もの に 追わ れる ので は ない だろう か じん||りょういき||はずれた||||おわ||||||

空 に 浮かんで る 光る 波 を 束ねて 虹 の 橋 を かけよう から||うかんで||ひかる|なみ||たばねて|にじ||きょう||

危うい 足場 滑る スロープ あやうい|あしば|すべる|すろーぷ

過去 と 未来 の 道標 かこ||みらい||みちしるべ

君 の 左手 僕 の 右手 を きみ||ひだりて|ぼく||みぎて|

繫 い で 繫 げ てはじめ よう

いつも そば に いる よ

過去 も 今 も 未来 も かこ||いま||みらい|

だから 迷わ ず に 歩いて いこう |まよわ|||あるいて|

色とりどりの 夢 重ねて いろとりどりの|ゆめ|かさねて

明日 は どこ に 向かう あした||||むかう

君 と 一緒に いれたら 世界 は 輝き だす よ きみ||いっしょに||せかい||かがやき||

最 果て の 他 に 咲く 花 を 探そう さい|はて||た||さく|か||さがそう