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ヴァイオレット・エヴァーガーデン, Violet Evergarden Episode 4

Violet Evergarden Episode 4

( アイリス ) えー ! 指名 ?

私 に です か ?

( カトレア ) やった わ ね アイリス

( ホッジンズ ) 出張 先 は カザリ だ

カザリ ? それ 私 の 故郷 です

( ホッジンズ ) あっ そ っか そう だった ね

( アイリス ) あの … 依頼 人 って ?

( ホッジンズ ) サラ ・ フローレント と いう 40 代 の 女性 だ よ

知って る ?

( アイリス ) うーん … いえ 知り ませ ん

よし

今日 は アイリス に 初めて 依頼 が 来た 記念 に ―

みんな で ランチ に 行き ま しょ

( アイリス ) ウフフ …

うち の 田舎 で ドール に なった の 今 の とこ 私 だけ な んです

誰 か から 私 の こと 聞いた んです か ね ?

まあ 里帰り も できる し

この 衣装 を 見せ られる から いい んです けど

ンフーッ !

友達 と か 親戚 と か 絶対 みんな 集まって きちゃ う な !

( エリカ ) あまり 浮かれ すぎ ない ように

CH 郵便 社 の ドール と して の 品位 を 持った 仕事 を …

分かって ます

( ヴァイオレット ) それ は “ 本当 は 分かって い ない ”

と いう “ 分かって いる ” です ね ?

( アイリス ) は あ ? 今 あんた …

♪~

~♪

( カトレア ) ここん とこ 投票 を 呼びかける 手紙 ばかり

まあ 戦後 初めて の 選挙 だし 貴族院 も 動いて いる から

庶民 院 の 候補 も 必死な んだろう けど

ハァ …

( エリカ ) 大丈夫でしょう か ? あの 2 人

( アイリス ) あー もう … ついて ない

私 の 華麗な タイピング を 披露 する いい 機会 だった のに

心配 あり ませ ん

タイプ は アイリス さん の 代わり に 私 が 行い ます

いや あ … そういう こと じゃ なくて

カザリ は 山 の 中腹 に ある 村 で ―

酪農 と 農業 が 主な 産業 な のです ね

ほか に は 取り立てて 語る べき 特徴 も 歴史 も あり ませ ん

悪かった わ ね 何も なくて

( ヴァイオレット ) 悪く は あり ませ ん

価値 の ある 何 か が 存在 する と 事件 や 略奪 が 起こり ます

ライデンシャフトリヒ 北東 部 に は ―

鉄 や 銅 と いった 資源 が あった ため ―

ガルダリク 帝国 が 侵略 行為 に 及び ました

そう だ ね それ で 戦争 が 起きた んだ もん ね

うち の 叔父さん も 志願 する って 息巻いて た んだ けど

叔母さん が 反対 して 結局 入隊 し なかった の

おかげ で 無事に 済んだ わ

あっ …

ごめん

今 の は 何 に 対する 謝罪 です か ?

その … あんた は 無事じゃ 済まなかった わけで

私 の 負傷 が なぜ アイリス さん の 責任 に なる のでしょう ?

責任 は ない かも しれ ない けど

謝罪 と は 自ら の 責任 と 認め 相手 に 許し を 請う 行為 です

あー ! もう 分かった から

( アイリス ) 最初に 会った とき も この とき も ―

私 に は ―

ヴァイオレット ・ エヴァーガーデン と いう 子 の こと が ―

どうにも 理解 でき なかった

あっ …

やっぱり ライデン と 比べる と 蒸し暑い

その 服 暑く ない の ?

問題 あり ませ ん 寒暖 差 に は 慣れて い ます

( アイリス ) ふ ー ん そういう もん な んだ

( アイリス の 叔父 ) アイリス ! お かえり

( アイリス の 母 ) お かえり なさい

( アイリス の 父 ) よく 帰って きたな

( アイリス ) お 父さん お 母さん ! 叔父さん 叔母さん も !

お前 その 腕 …

( 父 ) 一体 どうした ん だ ?

ああ ちょっと かいだ … し に 行く 暇 も ない くらい

仕事 し まくって たら ちょっと 痛めちゃ って …

事実 に 反し ます

私 結構 指名 もらっちゃ う から …

( アイリス ) あっ 痛い !

( アイリス ) あっ 痛い !

( ヴァイオレット ) それ も 事実 と 反し ます

( ヴァイオレット ) それ も 事実 と 反し ます

( アイリス ) 痛い ! あっ ヤバ い ! 痛み だした

大変だ な 花形 自動 手記 人形 さん も

( ヴァイオレット ) 花形 ?

( アイリス ) もう お 父さん 大げさな んだ から !

( 叔父 ) でも それ じゃ 今回 の 代筆 は どう する んだ ?

ああ それ ね

だから この 子 が 一緒に 来た わけ

( ヴァイオレット ) お 客 様 が お 望み なら どこ でも 駆けつけ ます

自動 手記 人形 サービス ―

ヴァイオレット ・ エヴァーガーデン です

( アイリス の 姪 ( めい )) お 人形 ?

( アイリス の 甥 ( おい )) 違う これ が ドール って いう んだ よ

いや あ たまげた

さすが 都会 の ドール さん だ な

ちょっと ! ちょっと ! 私 も ドール の 衣装 着て る んだ けど

( 父 ) え ? ああ …

似合って いる よ アイリス

立派な 職業 婦人 って 感じ だ な

何 よ それ … った く

あっ ねえ サラ ・ フローレント さん って 知って る ?

私 を 指名 した 人 で 迎え に 来て る はずな んだ けど

ウフッ

それ 亡くなった ひ い おばあ ちゃん の 名前 よ

え ?

私 が 頼んだ の

代筆 を 頼めば 会える と 思って

( アイリス ) ちょっと ふざけ ない …

( アイリス ) ちょっと ふざけ ない …

( ヴァイオレット ) 虚偽 の 依頼 です ね

( ヴァイオレット ) 虚偽 の 依頼 です ね

契約 書 に も 書か れて おり ます が

匿名 および 虚偽 の 依頼 は 受け付けて おり ませ ん

失礼 いたし ます

( アイリス ) ちょ … ちょっと ヴァイオレット !

( ヴァイオレット ) それでは 今 ここ で ご 依頼 を 受け付け ます

正しい お 名前 で 依頼 書 に ご 記入 ください

それ で どのような 招待 状 を 書けば よろしい のでしょう か ?

アイリス の 誕生日 パーティー の 招待 状 よ

私 ?

( 母 ) あなた あさって 誕生日 でしょ ?

あっ 忘れて た

( アイリス の 叔母 ) 今年 は たくさん 人 を 呼んで 盛大に やる んです って

( ヴァイオレット ) あさって でしたら すぐさま 書き上げ ない と 間に合い ませ ん

配達 も あり ます し

( 一同 ) あっ …

( 姪 ) キレイ ! ( 甥 ) どうした の ?

( 叔母 ) やめ なさい

( ヴァイオレット ) ご 心配 に は 及び ませ ん

招待 客 の リスト は あり ます でしょう か ?

( 父 ) は あ

( 母 ) ああ … これ よ

私 に も 見せて

何だか 男 の 人 が 多く ない ?

まあ … あなた も 年頃 だ し

だから ?

そろそろ 結婚 して も いい んじゃ ない ?

どういう 意味 よ

あなた は 一 人 娘 な んだ もの

こっち に 戻って きて 結婚 して ほしい の よ

ドール は 辞めて こっち で 私 たち と …

その ため に 呼び戻した の ?

ウソ まで ついて ?

あなた だって ウソ ついて る でしょ !

ライデン 一 ( いち ) の 人気 ドール なんて

もう やめ なさい

とにかく 誕生日 パーティー はやる から

ヴァイオレット さん 宛名 書き よろしく ね

( ヴァイオレット ) 了解 し ました

( アイリス )“ エイモン ・ スノウ ”

この 人 に は 出さ ないで

リスト に 載って いる のに です か ?

そう

どうして です か ?

どうしても よ

招待 する 人 を 選定 した の は アイリス さん の ご 両親 です

アイリス さん に リスト から 削除 する 権限 は ない と 思わ れ ます

( アイリス ) いい から 出さ ないで ( ヴァイオレット ) です が …

( アイリス ) 今回 指名 さ れた の は 私 で ―

あなた は 私 の 代わり でしょ ? 分かった ?

( 父 ) ご 苦労 さん

こっち は 届け 終わった よ

( ヴァイオレット ) こちら も 届け 終わり ました

さあ 帰って 夕飯 に しよう

こんな 田舎 だ から 大した もてなし は でき ない けど ね

( ヴァイオレット ) 大した もてなし で なくて も 私 は 問題 あり ませ ん

え ? いや … ハハハッ

( ヴァイオレット ) それ に ―

根拠 は 判然と し ない のです が ―

この 景色 が ―

大した もてなし と いう 言葉 に ふさわしい 気 が し ます

( 父 ) ん ?

( 客 たち の にぎわう 声 )

( 母 ) どうぞ ( 男性 ) あっ これ は どうも

( 女 友達 ) 誕生日 おめでとう アイリス

ありがとう

( 女 友達 ) 手 大丈夫 ?

うん 平気 平気

( 女 友達 ) ライデン で ドール に なった んだ よ ね ?

( 女 友達 ) え ? カッコいい ー !

いや … うん

( 母 ) アイリス !

ちょっと いい ?

( 女 友達 ) じゃあ また あと で ね ( アイリス ) うん

ごめんなさい ね

ほら 覚えて る ? モンゴメリー さん

教員 試験 に 合格 した んです って

ハンス さん は 靴 職人 目指して 修業 中 だ そう よ

あっ エイモン !

( エイモン ) お 久しぶりです

遅れて すみません

あっ

アイリス 誕生日 おめでとう

ん っ …

ん っ …

どうして ?

その … 招待 状 を もらった から

え ?

出した の ?

お 母 様 に 確認 した ところ

やはり 出す ように と ご 指示 いただき ました ので

( アイリス 半 泣き )

アイリス ?

アイリス !

( どよめき )

( アイリス ) あんた が 彼 に 招待 状 を 出す から よ

( ヴァイオレット ) その こと と 急に 気分 が 悪く なった こと と の ―

因果 関係 は 何 でしょう ?

( アイリス ) 私 は 出さ ないで って 言った じゃ ない

何で 余計な こと する の よ

( ヴァイオレット ) 任務 を 遂行 した だけ です

会 いたく なんか なかった のに

( ヴァイオレット ) なぜ です か ?

理由 を 説明 して くださら ない と 理解 でき ませ ん

ち っ …

私 彼 に フラ れた の !

フラ れた と いう の は

言い 寄った けれど 拒絶 さ れた と いう こと です か ?

好意 を 示した けれども 相手 の 方 に はねつけ られた と

そう よ あんた の 言う とおり よ !

( アイリス の 泣き声 )

( 叔母 ) アイリス ったら あんまり よ

ごめんなさい ね

あっ ヴァイオレット さん アイリス の 具合 どう だった ?

泣いて いらっしゃい ます

( 父 ) え ? ( 母 ) 泣いて る って どうして ?

( 母 ) あの 子 に 何 か あった の ?

( 母 ) アイリス

アイリス 大丈夫 ?

元気 出して

お 母さん たち が もっと いい 人 を 見つけて あげ …

まだ そんな こと 言って る の ?

お 母さん が あんな パーティー 開く から よ !

もう 帰って こ なきゃ よかった

( ため息 )

( ヴァイオレット ) お 食事 です

( アイリス ) あんた みんな に しゃべった の ?

( ヴァイオレット ) 何 を です か ?

エイモン の こと よ !

しゃべり ました

( アイリス ) 何で 言う の よ !

機密 事項 と は 思い ませ ん でした し

皆様 アイリス さん の こと を 心配 して いらっしゃい ました ので

だから って …

あんた って ホント 人 の 気持ち が 分か ん ない の ね !

( ヴァイオレット ) 申し訳 あり ませ ん

少し は 理解 できる ように なった と 思って いた のです が

人 の 気持ち は とても 複雑で 繊細で ―

誰 も が すべて の 思い を 口 に する わけで な はく ―

裏腹だったり ウソ を つく 場合 も あり ―

あっ …

( ヴァイオレット ) 正確に 把握 する の は ―

私 に は とても 困難な のです

本当に 申し訳 ございませ ん

顔 を 上げて

あんた に 悪気 が ない の は 分かって る

私 だって ―

いつも ちゃんと 人 の 気持ち が 分かって いる わけじゃ ない もの

そう な のです か ?

う っ …

まあ ね

( アイリス ) エイモン はね 幼なじみ で

いつも 優しくて 親切だった

ずっと 好きで ―

彼 も 私 の こと 好き って 思い込んで た の

だから ―

どうして 何も 言って くれ ない の か な って 思って て

それ で 学校 を 卒業 する 前 言った の

“ 愛して る ” って

( ヴァイオレット ) あっ …

( アイリス ) でも …

( エイモン ) ごめん ( アイリス ) えっ …?

( エイモン ) 幼なじみ と しか 思え ない

( アイリス ) もう 消え たく なっちゃ った

ここ に い たく なく なって

文章 書く の なんて 苦手だった のに

必死で 勉強 して

ライデン の 街 に 出て ドール に なった わけ よ

“ 愛して る ” は とても 勇気 の いる 言葉 な のです ね

え ?

( ヴァイオレット ) 受け入れ られ ない と ―

そこ に い たく なく なる くらい に

あの とき の 少佐 も ―

そう だった のでしょう か ?

少佐 って ?

私 の 上官 です

私 は 少佐 の “ 愛して る ” が 知り たくて ―

ドール に なった のです

( アイリス ) 分から ない と 思って いた ヴァイオレット の こと が ―

少し だけ 分かった

この 子 の 言う 少佐 が ―

軍隊 しか 知ら ない この 子 に 愛 を 与えた のだ と

そして ―

この 子 は それ が 何 か を 一生懸命 探して いる

この 子 なり に

ねえ 自動 手記 人形 さん

手紙 書いて くれる ?

( ヴァイオレット ) どのような 手紙 です か ?

パーティー に 出席 して くれた 人 たち へ の

おわび の 手紙

はい

丁寧で 心 の こもった 手紙 に して よ

エイモン さん に も 出し ます か ?

えぐる わ ね

まあ でも 出して

( ヴァイオレット ) それ から ご 両親 に も

( ヴァイオレット ) それ から ご 両親 に も

( アイリス ) え ?

( アイリス ) え ?

アイリス さん の 本当の お 気持ち を お 伝え して は いかがでしょう か ?

あっ …

う っ …

( ヴァイオレット ) 手紙 だ と 伝え られる のです

素直に 言え ない 心 の 内 も 伝え られる のです

( 物音 )

( アイリス ) “ お 父さん お 母さん ”

“ パーティー を 台なしに して ごめんなさい ”

“ 招待 客 の 方 たち に は 私 から おわび の 手紙 を 出し ます ”

“ それ から ―”

“ 私 に 仕事 を 依頼 して くれて ありがとう ”

“ 本当 は これ が 初めて の 指名 だった の ”

“ だ から すごく うれしかった ”

“ 仕事 は 大変な こと も ある けれど ―”

“ 自分 で 決めた こと だ から 頑張って みる ”

“ 小さい ころ から 心配 ばかり かけて ごめん ね ”

“ でも もう 少し だけ ―”

“ 私 を 見守って いて ください ”

“ これ が 未来 の ライデン 一 ( いち ) の 人気 ドール から ―”

“ 大好きな お 父さん と お 母さん に 送る ―”

“ 記念 す べき 第 1 通 目 の 手紙 です ”

フッ

( 父 ) 忘れもの は ない か ?

( アイリス ) うん

( 母 ) 必要な もの が あったら すぐに 知らせ なさい

( アイリス ) 大丈夫 大丈夫

( 母 ) それ から …

手紙 ありがとう

あっ いや …

タイプ した の は この 子だから

はい あと で 請求 書 を お 渡し し ます

えっ お 金 とる の ?

代筆 は 仕事 です

( アイリス ) じゃあ 昼食 3 日 分 で !

( ヴァイオレット ) 規定 の 金額 に 足り ませ ん

( アイリス ) そこ は 社 内 割引 で !

( 汽笛 )

( ヴァイオレット ) 発車 し ます

アイリス

あっ !

誕生日 おめでとう

元気で ね

( ヴァイオレット ) あの 手紙 で ―

ご 両親 に うまく 伝え られた でしょう か ?

2 人 の 反応 見たら 分かる でしょ

いい 手紙 だった

伝わった よ あんた の 書いて くれた 手紙

いい 手紙 だった から

私 いい 手紙 書き ました

プッ ! 何で 片言 な の よ

( ヴァイオレット ) その 花 は ?

( アイリス ) ああ アイリス よ

ほら

( アイリス ) 私 ね

この 花 が 満開 に なった とき に 生まれた の

だから お 父さん と お 母さん は ―

私 に この 名前 を つけて くれた

( ギルベルト ) 名前 は ?

そう か

じゃあ 私 が 名前 を つけて いい か ?

( ギルベルト ) ヴァイオレット …

ヴァイオレット だ

成長 すれば 君 は きっと その 名前 に ふさわしい 女性 に なる

( ギルベルト ) 君 は 道具 で は なく その 名 が 似合う 人 に なる んだ

♪~

~♪


Violet Evergarden Episode 4 violet|evergarden|episode Violet Evergarden Episode 4 Violet Evergarden Episode 4 Violet Evergarden Odcinek 4 Вайолет Эвергарден Эпизод 4 紫罗兰花园》第 4 集

( アイリス ) えー ! 指名 ? ||しめい

私 に です か ? わたくし|||

( カトレア ) やった わ ね アイリス

( ホッジンズ ) 出張 先 は カザリ だ |しゅっちょう|さき|||

カザリ ? それ 私 の 故郷 です ||わたくし||こきょう|

( ホッジンズ ) あっ そ っか   そう だった ね

( アイリス ) あの … 依頼 人 って ? ||いらい|じん|

( ホッジンズ ) サラ ・ フローレント と いう 40 代 の 女性 だ よ |||||だい||じょせい||

知って る ? しって|

( アイリス ) うーん … いえ 知り ませ ん |||しり||

よし

今日 は アイリス に 初めて 依頼 が 来た 記念 に ― きょう||||はじめて|いらい||きた|きねん|

みんな で ランチ に 行き ま しょ ||らんち||いき||

( アイリス ) ウフフ …

うち の 田舎 で ドール に なった の 今 の とこ 私 だけ な んです ||いなか||どーる||||いま|||わたくし|||ん です

誰 か から 私 の こと 聞いた んです か ね ? だれ|||わたくし|||きいた|ん です||

まあ 里帰り も できる し |さとがえり|||

この 衣装 を 見せ られる から いい んです けど |いしょう||みせ||||ん です|

ンフーッ !

友達 と か 親戚 と か 絶対 みんな 集まって きちゃ う な ! ともだち|||しんせき|||ぜったい||あつまって|||

( エリカ ) あまり 浮かれ すぎ ない ように ||うかれ|||よう に

CH 郵便 社 の ドール と して の 品位 を 持った 仕事 を … ch|ゆうびん|しゃ||どーる||||ひんい||もった|しごと|

分かって ます わかって|

( ヴァイオレット ) それ は “ 本当 は 分かって い ない ” |||ほんとう||わかって||

と いう “ 分かって いる ” です ね ? ||わかって|||

( アイリス ) は あ ? 今 あんた … |||いま|

♪~

~♪

( カトレア ) ここん とこ 投票 を 呼びかける 手紙 ばかり |||とうひょう||よびかける|てがみ|

まあ 戦後 初めて の 選挙 だし 貴族院 も 動いて いる から |せんご|はじめて||せんきょ||きぞくいん||うごいて||

庶民 院 の 候補 も 必死な んだろう けど しょみん|いん||こうほ||ひっしな||

ハァ …

( エリカ ) 大丈夫でしょう か ? あの 2 人 |だいじょうぶでしょう|||じん

( アイリス ) あー もう … ついて ない

私 の 華麗な タイピング を 披露 する いい 機会 だった のに わたくし||かれいな|||ひろう|||きかい||

心配 あり ませ ん しんぱい|||

タイプ は アイリス さん の 代わり に 私 が 行い ます たいぷ|||||かわり||わたくし||おこない|

いや あ … そういう こと じゃ なくて

カザリ は 山 の 中腹 に ある 村 で ― ||やま||ちゅうふく|||むら|

酪農 と 農業 が 主な 産業 な のです ね らくのう||のうぎょう||おもな|さんぎょう|||

ほか に は 取り立てて 語る べき 特徴 も 歴史 も あり ませ ん |||とりたてて|かたる||とくちょう||れきし||||

悪かった わ ね 何も なくて わるかった|||なにも|

( ヴァイオレット ) 悪く は あり ませ ん |わるく||||

価値 の ある 何 か が 存在 する と 事件 や 略奪 が 起こり ます かち|||なん|||そんざい|||じけん||りゃくだつ||おこり|

ライデンシャフトリヒ 北東 部 に は ― |ほくとう|ぶ||

鉄 や 銅 と いった 資源 が あった ため ― くろがね||どう|||しげん|||

ガルダリク 帝国 が 侵略 行為 に 及び ました |ていこく||しんりゃく|こうい||および| The Galdarik Empire has invaded.

そう だ ね それ で 戦争 が 起きた んだ もん ね |||||せんそう||おきた||| Yes, that's how wars were fought.

うち の 叔父さん も 志願 する って 息巻いて た んだ けど ||おじさん||しがん|||いきまいて|||

叔母さん が 反対 して 結局 入隊 し なかった の おばさん||はんたい||けっきょく|にゅうたい|||

おかげ で 無事に 済んだ わ ||ぶじに|すんだ|

あっ …

ごめん

今 の は 何 に 対する 謝罪 です か ? いま|||なん||たいする|しゃざい||

その … あんた は 無事じゃ 済まなかった わけで |||ぶじじゃ|すまなかった|

私 の 負傷 が なぜ アイリス さん の 責任 に なる のでしょう ? わたくし||ふしょう||||||せきにん|||

責任 は ない かも しれ ない けど せきにん||||||

謝罪 と は 自ら の 責任 と 認め 相手 に 許し を 請う 行為 です しゃざい|||おのずから||せきにん||みとめ|あいて||ゆるし||こう|こうい|

あー ! もう 分かった から ||わかった|

( アイリス ) 最初に 会った とき も この とき も ― |さいしょに|あった|||||

私 に は ― わたくし||

ヴァイオレット ・ エヴァーガーデン と いう 子 の こと が ― ||||こ|||

どうにも 理解 でき なかった |りかい||

あっ …

やっぱり ライデン と 比べる と 蒸し暑い |||くらべる||むしあつい

その 服 暑く ない の ? |ふく|あつく||

問題 あり ませ ん 寒暖 差 に は 慣れて い ます もんだい||||かんだん|さ|||なれて||

( アイリス ) ふ ー ん   そういう もん な んだ ||-|||||

( アイリス の 叔父 ) アイリス ! お かえり ||おじ|||

( アイリス の 母 ) お かえり なさい ||はは|||

( アイリス の 父 ) よく 帰って きたな ||ちち||かえって|

( アイリス ) お 父さん お 母さん ! 叔父さん 叔母さん も ! ||とうさん||かあさん|おじさん|おばさん|

お前 その 腕 … おまえ||うで

( 父 ) 一体 どうした ん だ ? ちち|いったい|||

ああ ちょっと かいだ … し に 行く 暇 も ない くらい |||||いく|いとま|||

仕事 し まくって たら ちょっと 痛めちゃ って … しごと|||||いためちゃ|

事実 に 反し ます じじつ||はんし|

私 結構 指名 もらっちゃ う から … わたくし|けっこう|しめい|||

( アイリス ) あっ 痛い ! ||いたい

( アイリス ) あっ 痛い ! ||いたい

( ヴァイオレット ) それ も 事実 と 反し ます |||じじつ||はんし|

( ヴァイオレット ) それ も 事実 と 反し ます |||じじつ||はんし|

( アイリス ) 痛い ! あっ ヤバ い ! 痛み だした |いたい||||いたみ|

大変だ な 花形 自動 手記 人形 さん も たいへんだ||はながた|じどう|しゅき|にんぎょう||

( ヴァイオレット ) 花形 ? |はながた

( アイリス ) もう お 父さん 大げさな んだ から ! |||とうさん|おおげさな||

( 叔父 ) でも それ じゃ 今回 の 代筆 は どう する んだ ? おじ||||こんかい||だいひつ||||

ああ それ ね

だから この 子 が 一緒に 来た わけ ||こ||いっしょに|きた|

( ヴァイオレット ) お 客 様 が お 望み なら どこ でも 駆けつけ ます ||きゃく|さま|||のぞみ||||かけつけ|

自動 手記 人形 サービス ― じどう|しゅき|にんぎょう|さーびす

ヴァイオレット ・ エヴァーガーデン です

( アイリス の 姪 ( めい )) お 人形 ? ||めい|||にんぎょう

( アイリス の 甥 ( おい )) 違う これ が ドール って いう んだ よ ||おい||ちがう|||どーる||||

いや あ たまげた

さすが 都会 の ドール さん だ な |とかい||どーる|||

ちょっと ! ちょっと ! 私 も ドール の 衣装 着て る んだ けど ||わたくし||どーる||いしょう|きて|||

( 父 ) え ? ああ … ちち||

似合って いる よ アイリス にあって|||

立派な 職業 婦人 って 感じ だ な りっぱな|しょくぎょう|ふじん||かんじ||

何 よ それ … った く なん||||

あっ ねえ サラ ・ フローレント さん って 知って る ? ||||||しって|

私 を 指名 した 人 で 迎え に 来て る はずな んだ けど わたくし||しめい||じん||むかえ||きて||||

ウフッ

それ 亡くなった ひ い おばあ ちゃん の 名前 よ |なくなった||||||なまえ|

え ?

私 が 頼んだ の わたくし||たのんだ|

代筆 を 頼めば 会える と 思って だいひつ||たのめば|あえる||おもって

( アイリス ) ちょっと ふざけ ない …

( アイリス ) ちょっと ふざけ ない …

( ヴァイオレット ) 虚偽 の 依頼 です ね |きょぎ||いらい||

( ヴァイオレット ) 虚偽 の 依頼 です ね |きょぎ||いらい||

契約 書 に も 書か れて おり ます が けいやく|しょ|||かか||||

匿名 および 虚偽 の 依頼 は 受け付けて おり ませ ん とくめい||きょぎ||いらい||うけつけて|||

失礼 いたし ます しつれい||

( アイリス ) ちょ … ちょっと ヴァイオレット !

( ヴァイオレット ) それでは 今 ここ で ご 依頼 を 受け付け ます ||いま||||いらい||うけつけ|

正しい お 名前 で 依頼 書 に ご 記入 ください ただしい||なまえ||いらい|しょ|||きにゅう|

それ で どのような 招待 状 を 書けば よろしい のでしょう か ? |||しょうたい|じょう||かけば|||

アイリス の 誕生日 パーティー の 招待 状 よ ||たんじょうび|ぱーてぃー||しょうたい|じょう|

私 ? わたくし

( 母 ) あなた あさって 誕生日 でしょ ? はは|||たんじょうび|

あっ 忘れて た |わすれて|

( アイリス の 叔母 ) 今年 は たくさん 人 を 呼んで 盛大に やる んです って ||おば|ことし|||じん||よんで|せいだいに||ん です|

( ヴァイオレット ) あさって でしたら すぐさま 書き上げ ない と 間に合い ませ ん ||||かきあげ|||まにあい||

配達 も あり ます し はいたつ||||

( 一同 ) あっ … いちどう|

( 姪 ) キレイ ! ( 甥 ) どうした の ? めい||おい||

( 叔母 ) やめ なさい おば||

( ヴァイオレット ) ご 心配 に は 及び ませ ん ||しんぱい|||および||

招待 客 の リスト は あり ます でしょう か ? しょうたい|きゃく||りすと|||||

( 父 ) は あ ちち||

( 母 ) ああ … これ よ はは|||

私 に も 見せて わたくし|||みせて

何だか 男 の 人 が 多く ない ? なんだか|おとこ||じん||おおく|

まあ … あなた も 年頃 だ し |||としごろ||

だから ?

そろそろ 結婚 して も いい んじゃ ない ? |けっこん|||||

どういう 意味 よ |いみ|

あなた は 一 人 娘 な んだ もの ||ひと|じん|むすめ|||

こっち に 戻って きて 結婚 して ほしい の よ ||もどって||けっこん||||

ドール は 辞めて こっち で 私 たち と … どーる||やめて|||わたくし||

その ため に 呼び戻した の ? |||よびもどした|

ウソ まで ついて ? うそ||

あなた だって ウソ ついて る でしょ ! ||うそ|||

ライデン 一 ( いち ) の 人気 ドール なんて |ひと|||にんき|どーる|

もう やめ なさい

とにかく 誕生日 パーティー はやる から |たんじょうび|ぱーてぃー||

ヴァイオレット さん 宛名 書き よろしく ね ||あてな|かき||

( ヴァイオレット ) 了解 し ました |りょうかい||

( アイリス )“ エイモン ・ スノウ ”

この 人 に は 出さ ないで |じん|||ださ|

リスト に 載って いる のに です か ? りすと||のって||||

そう

どうして です か ?

どうしても よ

招待 する 人 を 選定 した の は アイリス さん の ご 両親 です しょうたい||じん||せんてい||||||||りょうしん|

アイリス さん に リスト から 削除 する 権限 は ない と 思わ れ ます |||りすと||さくじょ||けんげん||||おもわ||

( アイリス ) いい から 出さ ないで ( ヴァイオレット ) です が … |||ださ||||

( アイリス ) 今回 指名 さ れた の は 私 で ― |こんかい|しめい|||||わたくし|

あなた は 私 の 代わり でしょ ? 分かった ? ||わたくし||かわり||わかった

( 父 ) ご 苦労 さん ちち||くろう|

こっち は 届け 終わった よ ||とどけ|おわった|

( ヴァイオレット ) こちら も 届け 終わり ました |||とどけ|おわり|

さあ 帰って 夕飯 に しよう |かえって|ゆうはん||

こんな 田舎 だ から 大した もてなし は でき ない けど ね |いなか|||たいした||||||

( ヴァイオレット ) 大した もてなし で なくて も 私 は 問題 あり ませ ん |たいした|||||わたくし||もんだい|||

え ? いや … ハハハッ

( ヴァイオレット ) それ に ―

根拠 は 判然と し ない のです が ― こんきょ||はんぜんと||||

この 景色 が ― |けしき|

大した もてなし と いう 言葉 に ふさわしい 気 が し ます たいした||||ことば|||き|||

( 父 ) ん ? ちち|

( 客 たち の にぎわう 声 ) きゃく||||こえ

( 母 ) どうぞ ( 男性 ) あっ これ は どうも はは||だんせい||||

( 女 友達 ) 誕生日 おめでとう アイリス おんな|ともだち|たんじょうび||

ありがとう

( 女 友達 ) 手 大丈夫 ? おんな|ともだち|て|だいじょうぶ

うん 平気 平気 |へいき|へいき

( 女 友達 ) ライデン で ドール に なった んだ よ ね ? おんな|ともだち|||どーる|||||

( 女 友達 ) え ? カッコいい ー ! おんな|ともだち||かっこいい|-

いや … うん

( 母 ) アイリス ! はは|

ちょっと いい ?

( 女 友達 ) じゃあ また あと で ね ( アイリス ) うん おんな|ともだち|||||||

ごめんなさい ね

ほら 覚えて る ? モンゴメリー さん |おぼえて|||

教員 試験 に 合格 した んです って きょういん|しけん||ごうかく||ん です|

ハンス さん は 靴 職人 目指して 修業 中 だ そう よ |||くつ|しょくにん|めざして|しゅぎょう|なか|||

あっ エイモン !

( エイモン ) お 久しぶりです ||ひさしぶりです

遅れて すみません おくれて|

あっ

アイリス 誕生日 おめでとう |たんじょうび|

ん っ …

ん っ …

どうして ?

その … 招待 状 を もらった から |しょうたい|じょう|||

え ?

出した の ? だした|

お 母 様 に 確認 した ところ |はは|さま||かくにん||

やはり 出す ように と ご 指示 いただき ました ので |だす|よう に|||しじ|||

( アイリス 半 泣き ) |はん|なき

アイリス ?

アイリス !

( どよめき )

( アイリス ) あんた が 彼 に 招待 状 を 出す から よ |||かれ||しょうたい|じょう||だす||

( ヴァイオレット ) その こと と 急に 気分 が 悪く なった こと と の ― ||||きゅうに|きぶん||わるく||||

因果 関係 は 何 でしょう ? いんが|かんけい||なん|

( アイリス ) 私 は 出さ ないで って 言った じゃ ない |わたくし||ださ|||いった||

何で 余計な こと する の よ なんで|よけいな||||

( ヴァイオレット ) 任務 を 遂行 した だけ です |にんむ||すいこう|||

会 いたく なんか なかった のに かい||||

( ヴァイオレット ) なぜ です か ?

理由 を 説明 して くださら ない と 理解 でき ませ ん りゆう||せつめい|||||りかい|||

ち っ …

私 彼 に フラ れた の ! わたくし|かれ||||

フラ れた と いう の は

言い 寄った けれど 拒絶 さ れた と いう こと です か ? いい|よった||きょぜつ|||||||

好意 を 示した けれども 相手 の 方 に はねつけ られた と こうい||しめした||あいて||かた||||

そう よ   あんた の 言う とおり よ ! ||||いう||

( アイリス の 泣き声 ) ||なきごえ

( 叔母 ) アイリス ったら あんまり よ おば||||

ごめんなさい ね

あっ ヴァイオレット さん アイリス の 具合 どう だった ? |||||ぐあい||

泣いて いらっしゃい ます ないて||

( 父 ) え ? ( 母 ) 泣いて る って どうして ? ちち||はは|ないて|||

( 母 ) あの 子 に 何 か あった の ? はは||こ||なん|||

( 母 ) アイリス はは|

アイリス 大丈夫 ? |だいじょうぶ

元気 出して げんき|だして

お 母さん たち が もっと いい 人 を 見つけて あげ … |かあさん|||||じん||みつけて|

まだ そんな こと 言って る の ? |||いって||

お 母さん が あんな パーティー 開く から よ ! |かあさん|||ぱーてぃー|あく||

もう 帰って こ なきゃ よかった |かえって|||

( ため息 ) ためいき

( ヴァイオレット ) お 食事 です ||しょくじ|

( アイリス ) あんた みんな に しゃべった の ?

( ヴァイオレット ) 何 を です か ? |なん|||

エイモン の こと よ !

しゃべり ました

( アイリス ) 何で 言う の よ ! |なんで|いう||

機密 事項 と は 思い ませ ん でした し きみつ|じこう|||おもい||||

皆様 アイリス さん の こと を 心配 して いらっしゃい ました ので みなさま||||||しんぱい||||

だから って …

あんた って ホント 人 の 気持ち が 分か ん ない の ね ! ||ほんと|じん||きもち||わか||||

( ヴァイオレット ) 申し訳 あり ませ ん |もうしわけ|||

少し は 理解 できる ように なった と 思って いた のです が すこし||りかい||よう に|||おもって|||

人 の 気持ち は とても 複雑で 繊細で ― じん||きもち|||ふくざつで|せんさいで

誰 も が すべて の 思い を 口 に する わけで な はく ― だれ|||||おもい||くち|||||

裏腹だったり ウソ を つく 場合 も あり ― うらはらだったり|うそ|||ばあい||

あっ …

( ヴァイオレット ) 正確に 把握 する の は ― |せいかくに|はあく|||

私 に は とても 困難な のです わたくし||||こんなんな|

本当に 申し訳 ございませ ん ほんとうに|もうしわけ||

顔 を 上げて かお||あげて

あんた に 悪気 が ない の は 分かって る ||わるぎ|||||わかって|

私 だって ― わたくし|

いつも ちゃんと 人 の 気持ち が 分かって いる わけじゃ ない もの ||じん||きもち||わかって||||

そう な のです か ?

う っ …

まあ ね

( アイリス ) エイモン はね 幼なじみ で |||おさななじみ|

いつも 優しくて 親切だった |やさしくて|しんせつだった

ずっと 好きで ― |すきで

彼 も 私 の こと 好き って 思い込んで た の かれ||わたくし|||すき||おもいこんで||

だから ―

どうして 何も 言って くれ ない の か な って 思って て |なにも|いって|||||||おもって|

それ で 学校 を 卒業 する 前 言った の ||がっこう||そつぎょう||ぜん|いった|

“ 愛して る ” って あいして||

( ヴァイオレット ) あっ …

( アイリス ) でも …

( エイモン ) ごめん ( アイリス ) えっ …?

( エイモン ) 幼なじみ と しか 思え ない |おさななじみ|||おもえ|

( アイリス ) もう 消え たく なっちゃ った ||きえ|||

ここ に い たく なく なって

文章 書く の なんて 苦手だった のに ぶんしょう|かく|||にがてだった|

必死で 勉強 して ひっしで|べんきょう|

ライデン の 街 に 出て ドール に なった わけ よ ||がい||でて|どーる||||

“ 愛して る ” は とても 勇気 の いる 言葉 な のです ね あいして||||ゆうき|||ことば|||

え ?

( ヴァイオレット ) 受け入れ られ ない と ― |うけいれ|||

そこ に い たく なく なる くらい に

あの とき の 少佐 も ― |||しょうさ|

そう だった のでしょう か ?

少佐 って ? しょうさ|

私 の 上官 です わたくし||じょうかん|

私 は 少佐 の “ 愛して る ” が 知り たくて ― わたくし||しょうさ||あいして|||しり|

ドール に なった のです どーる|||

( アイリス ) 分から ない と 思って いた ヴァイオレット の こと が ― |わから|||おもって|||||

少し だけ 分かった すこし||わかった

この 子 の 言う 少佐 が ― |こ||いう|しょうさ|

軍隊 しか 知ら ない この 子 に 愛 を 与えた のだ と ぐんたい||しら|||こ||あい||あたえた||

そして ―

この 子 は それ が 何 か を 一生懸命 探して いる |こ||||なん|||いっしょうけんめい|さがして|

この 子 なり に |こ||

ねえ 自動 手記 人形 さん |じどう|しゅき|にんぎょう|

手紙 書いて くれる ? てがみ|かいて|

( ヴァイオレット ) どのような 手紙 です か ? ||てがみ||

パーティー に 出席 して くれた 人 たち へ の ぱーてぃー||しゅっせき|||じん|||

おわび の 手紙 ||てがみ

はい

丁寧で 心 の こもった 手紙 に して よ ていねいで|こころ|||てがみ|||

エイモン さん に も 出し ます か ? ||||だし||

えぐる わ ね

まあ でも 出して ||だして

( ヴァイオレット ) それ から ご 両親 に も ||||りょうしん||

( ヴァイオレット ) それ から ご 両親 に も ||||りょうしん||

( アイリス ) え ?

( アイリス ) え ?

アイリス さん の 本当の お 気持ち を お 伝え して は いかがでしょう か ? |||ほんとうの||きもち|||つたえ||||

あっ …

う っ …

( ヴァイオレット ) 手紙 だ と 伝え られる のです |てがみ|||つたえ||

素直に 言え ない 心 の 内 も 伝え られる のです すなおに|いえ||こころ||うち||つたえ||

( 物音 ) ものおと

( アイリス ) “ お 父さん お 母さん ” ||とうさん||かあさん

“ パーティー を 台なしに して ごめんなさい ” ぱーてぃー||だいなしに||

“ 招待 客 の 方 たち に は 私 から おわび の 手紙 を 出し ます ” しょうたい|きゃく||かた||||わたくし||||てがみ||だし|

“ それ から ―”

“ 私 に 仕事 を 依頼 して くれて ありがとう ” わたくし||しごと||いらい|||

“ 本当 は これ が 初めて の 指名 だった の ” ほんとう||||はじめて||しめい||

“ だ から すごく うれしかった ”

“ 仕事 は 大変な こと も ある けれど ―” しごと||たいへんな||||

“ 自分 で 決めた こと だ から 頑張って みる ” じぶん||きめた||||がんばって|

“ 小さい ころ から 心配 ばかり かけて ごめん ね ” ちいさい|||しんぱい||||

“ でも もう 少し だけ ―” ||すこし|

“ 私 を 見守って いて ください ” わたくし||みまもって||

“ これ が 未来 の ライデン 一 ( いち ) の 人気 ドール から ―” ||みらい|||ひと|||にんき|どーる|

“ 大好きな お 父さん と お 母さん に 送る ―” だいすきな||とうさん|||かあさん||おくる

“ 記念 す べき 第 1 通 目 の 手紙 です ” きねん|||だい|つう|め||てがみ|

フッ

( 父 ) 忘れもの は ない か ? ちち|わすれもの|||

( アイリス ) うん

( 母 ) 必要な もの が あったら すぐに 知らせ なさい はは|ひつような|||||しらせ|

( アイリス ) 大丈夫 大丈夫 |だいじょうぶ|だいじょうぶ

( 母 ) それ から … はは||

手紙 ありがとう てがみ|

あっ いや …

タイプ した の は この 子だから たいぷ|||||こだから

はい   あと で 請求 書 を お 渡し し ます |||せいきゅう|しょ|||わたし||

えっ お 金 とる の ? ||きむ||

代筆 は 仕事 です だいひつ||しごと|

( アイリス ) じゃあ 昼食 3 日 分 で ! ||ちゅうしょく|ひ|ぶん|

( ヴァイオレット ) 規定 の 金額 に 足り ませ ん |きてい||きんがく||たり||

( アイリス ) そこ は 社 内 割引 で ! |||しゃ|うち|わりびき|

( 汽笛 ) きてき

( ヴァイオレット ) 発車 し ます |はっしゃ||

アイリス

あっ !

誕生日 おめでとう たんじょうび|

元気で ね げんきで|

( ヴァイオレット ) あの 手紙 で ― ||てがみ|

ご 両親 に うまく 伝え られた でしょう か ? |りょうしん|||つたえ|||

2 人 の 反応 見たら 分かる でしょ じん||はんのう|みたら|わかる|

いい 手紙 だった |てがみ|

伝わった よ あんた の 書いて くれた 手紙 つたわった||||かいて||てがみ

いい 手紙 だった から |てがみ||

私 いい 手紙 書き ました わたくし||てがみ|かき|

プッ ! 何で 片言 な の よ ぷっ|なんで|かたこと|||

( ヴァイオレット ) その 花 は ? ||か|

( アイリス ) ああ アイリス よ

ほら

( アイリス ) 私 ね |わたくし|

この 花 が 満開 に なった とき に 生まれた の |か||まんかい|||||うまれた|

だから お 父さん と お 母さん は ― ||とうさん|||かあさん|

私 に この 名前 を つけて くれた わたくし|||なまえ|||

( ギルベルト ) 名前 は ? |なまえ|

そう か

じゃあ 私 が 名前 を つけて いい か ? |わたくし||なまえ||||

( ギルベルト ) ヴァイオレット …

ヴァイオレット だ

成長 すれば 君 は きっと その 名前 に ふさわしい 女性 に なる せいちょう||きみ||||なまえ|||じょせい||

( ギルベルト ) 君 は 道具 で は なく その 名 が 似合う 人 に なる んだ |きみ||どうぐ|||||な||にあう|じん|||

♪~

~♪