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ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない, JoJo no Kimyou na Bouken Part 4: Diamond wa Kudakenai Episode 30

JoJo no Kimyou na Bouken Part 4: Diamond wa Kudakenai Episode 30

( 雨音 )

( 吉良 ( きら ) 吉 影 ( よし かげ ) ) 川尻 浩 作 ( かわ じ り こう さく ) の 靴 は ―

どれ も 少し 私 の 足 より 大き め だ

怪しま れ ない よう に ―

徐々に 私 の サイズ に 取り換え て いか ない と な

( 吉 影 ) 早人 ( は や と )

“ いって き ます ” は ?

( ドア が 閉まる 音 ) いって らっしゃい

( 女 の 悲鳴 )

( 川尻 ( かわ じ り ) しのぶ ) あなた 地下 室 で 恐ろしい こと が !

あー ん 私 本当 に 恐ろしかった の よ

死ぬ ほど 恐ろしかった わ

ウフッ でも 怖かった ついでに ―

すごく 大好き な この 人 の お 胸 で いっぱい 甘え ちゃ え

えい えい え ー いっ

あの ね 地下 室 に 見知らぬ 猫 が いる の よ

猫 ?

♪~

~♪

( しのぶ ) あの ね 何 が 怖かった か って いう と ね

私 ね

ミネラル ウォーター 切らし ちゃ った から ―

地下 室 に 取り に 行った の そ したら ね …

私 猫 は 好き でしょ

“ あっ この 猫 ― ”

“ ブリティッシュ ブルー 種 だ ” って 思った の

完璧 ( ぺ き ) な プロポーション 黄金色 の 目 と ―

ビロード 状 の ブルー グレー の 毛並み の コント ラスト

ど っ から 入って き た の ? かわいい 猫 ちゃ ー ん

( 爪 を 立てる 音 )

( しのぶ ) や だ 警戒 し てる わ

( 爪 を 引っ込める 音 ) ( しのぶ ) あっ ?

あそこ から 入った ん だ わ

でも いつ まで も 地下 室 に い られる の は 困る わ

座って いる ジャガイモ の 袋 に オシッコ する かも しれ ない し

ノミ だって いる かも しれ ない

あっ

視線 を 外し て 近づけ ば ―

( 爪 を 立てる 音 ) 大丈夫 だった ん だ わ

あっ

( 爪 を 引っ込める 音 )

あっ そうだ

敵 じゃ ない って 教え て 安心 さ せれ ば いい の だ わ

ほ ー ら 仰向け は 降伏 の ポーズ よ

お 友達 に なり ま しょ う ね

( 爪 を 立てる 音 ) ( しのぶ ) やい やっ

( 爪 を 引っ込める 音 )

( しのぶ ) ん っ なんで 私 猫 の 機嫌 取ら なく ちゃ いけない の

出 て いか ない と これ ぶつける わ よ

いい ? 投げる わ よ

( 猫 が あくび を する 音 )

うーん っ !

もう !

あ あっ

( 猫 が 喉 を 鳴らす 音 )

くう っ この ! あっ

う ああ …

まるで 虫 み たい に 天井 に ひっつ い た の よ

そ … そして 私 が 本当 に ゾッと し た の は ―

その 猫 喉 の ところ に ―

ポッカリ 穴 が 開 い て い た わ 一 円 玉 ぐらい の 大き さ の 穴 が

そして その 穴 から …

( 猫 の 鳴き声 )

穴 … だ と ?

まさか あの 矢 で 射 抜か れ た 穴 か ?

( しのぶ ) 私 もう 無我夢中 で ほうき 振り回し て 逃げ て き た わ

ねえ お 願い 見 て き て 気味 が 悪い わ

( 吉 影 ) 穴 が あった ん だ な ?

( しのぶ ) ねえ もう い ない ? 逃げ ちゃ った ?

ハア … いや 死 ん でる よ

えっ ?

えっ 何 言って る の ?

ち … ちょ っ …

破片 が 喉 を ザックリ 切って いる

ちょっと 待って よ 私 は ただ …

( 吉 影 ) これ は 事故 だ 誰 の せい で も ない

運 が 悪かった だけ な の さ

( しのぶ の 泣き声 )

( 吉 影 ) 君 は 悪く ない

誰 も 悪く ない

( 吉 影 ) 喉 に 穴 が 開 い て た らしい が ―

これ じゃ 幽 波紋 ( スタンド ) 使い か どう か 分から ない な

いや きっと そう で は なかった の だ な

( 雷鳴 )

( ラジオ 番組 の オープニング 曲 )

( カイ 原田 ( はら だ ) ) グッド モーニング 杜王 町 ( もり おう ちょう )

雨 も 上がって 気持ち の いい 朝 です ね

さっき スタジオ に 入る 前 に 空 に 虹 が 出 て い まし た が ―

まだ 見える かな

( 鳴き声 )

( ナレーション ) ここ は どこ だ ウミャオ

なぜ ここ に いる の か な ウニャウニャ

… と 彼 は 思った

2 日 ほど 前 誰 か に 矢 で 攻撃 さ れ て ―

それ は 無事 だった ん だ けど …

な … 何 か 俺 の 体 いつも と 違う ぞ

変 な 形 に なって る ぞ おかしい ぞ

この 場所 から どうして 動け ない ん だ

彼 は 困惑 し 戸惑った

( ドア が 開く 音 )

( しのぶ ) どこ に 埋め た の かしら あの 人

ごめん ね 猫 ちゃん 安らか に 眠って ね

( ナレーション ) 彼 は 思った

この 人間 の 女 誰 だ っけ ?

すごく イヤ な 気分 が する な

ほうき … N そうだ 思い出し た ぞ

この 女

そう だ 俺 は 体 に ガラス が いっぱい 刺さって 動け なく なった

今 俺 が こんな 目 に 遭って る の は この 女 の せい だ

… と 彼 は 怒って いる

ハッ

( 爪 が はげる 音 )

アアアーッ ! くっ …

( ナレーション ) 彼 は 戸惑って いる

何 だ 何 か 出 た ぞ この 女 を 恨 ん だ ら ―

今 何 か 出 た … と

爪 が ! どうして ?

たたり ? まさか あの 猫 の ?

( しのぶ の 怯える 声 )

( すずめ の 鳴き声 )

( ナレーション ) 彼 は 欲望 と 本能 で 生き て い た ので ―

この 能力 の 正体 と 使い道 は 直感 で 理解 し た

( 吉 影 ) こいつ 幽 波紋 使い …

昨日 猫 を 埋め た 場所 に なぜ こんな の が いる ん だ

こいつ は 一体 何 な の だ

スズメ に 何 を し た の だ 幽 波紋 自体 は 見え なかった ぞ

最も 重要 な 問題 は こいつ が 敵 か どう か と いう こと だ

害 ある 敵 な の か それとも ―

大事 を 取って 殺し とく か

食事 が 済 ん だ ら 寝 始め た ぞ

植物 な の か それとも 動物 な の か

殺す の は 簡単 だ 少し 調べ て も いい かも しれ ない

プシッ プシッ プシッ

う ー む 呼ば れ た と 思って ―

思わ ず 振り向 い て しまって いる ところ が ―

まるで 猫 の よう で は ある な

つい 匂い を 嗅ぎ に 来る と いう ところ も まるで 猫 だ

どれ なで て み て も よ さ そう だ

( 喉 を 鳴らす 音 )

不気味 な ゴロゴロ 音 を 立て て 寝 に 入る ところ も 確かに 猫 だ

しかし 本当 に 私 に 敵意 が ない の か どう か ―

まだ 分から ない ぞ

確かめ て みよ う

う ー む 怒って いる が ―

これ で 間違い なく 私 に 敵意 を 持って い ない の は 分かった

こいつ は 確かに 昨日 ここ に 埋め た 猫 だ

矢 で 射 抜か れ た 穴 が あった と いう の は 本当 だった の だ

( しのぶ ) あっ あなた

( 吉 影 ) 彼女 !

あ … 何 か 怖い わ その 場所

私 が 足 の 爪 を 剥がし た の そこ だった わ

( 吉良 ) この 猫 彼女 を 恨 ん でる から 攻撃 し た の か

もし こいつ の 存在 を 彼女 が 知ったら …

その うわさ は いずれ ―

あの 空 条 承 太郎 ( く う じょうじょ うた ろう ) ども の 耳 に 入って しまう かも しれ ない

それ は 絶対 に マズ い

( しのぶ ) 猫 を 埋め た の そこ な ん でしょ たたり の よう で すごく 怖い の

ここ に は 埋まって い ない 家 の 中 に 戻って い なさい

ウソ よ 思いやり で ウソ を 言って いる の ね

( 鳴き声 )

( 威嚇 する 声 )

( 吉良 ) マズ い やはり この 猫 私 に とって 害 だった

まだ どんな 幽 波紋 能力 か 分から なかった が ―

こいつ を 始末 する

キラー クイーン !

かわいそう だ が これ で ふっ飛ば す !

第 1 の 爆弾 スイッチ オン

( スイッチ を 押す 音 ) 何 !

( スイッチ を 押す 音 ) バカ な 不発 弾 は あり え ない

こいつ の せい か ?

こいつ が 能力 で 爆発 さ せ ない の か ?

( 威嚇 する 声 ) ( しのぶ ) えっ それ 草 ?

そ … その 植物 動 い てる わ

戻って いろ と 言った はず だ ぞ !

( 物音 ) ( しのぶ ) えっ ?

しのぶ !

キラー クイーン の 爆弾 が こいつ から 離れ た 途端 爆発 し た

まさか こいつ の 能力 は …

( ナレーション ) 昨日 まで 猫 だった 植物 は 思った

( 猫 の 鳴き声 ) あの 女 は 殺す

( 吉 影 ) これ 以上 彼女 を 攻撃 さ せる わけ に は いか ない

貴 様 に は 消え て もらう

( 威嚇 する 声 )

( ナレーション ) それ を 邪魔 する この 男 も 殺す … と

( 吉 影 ) 爆発 が 起こら ない の は 空気 が 爆弾 の 周り に ない 時 だけ

( ナレーション ) どういう 殺し 方 を す べき か

この 植物 は すでに 本能 で 理解 し て い た

( 吉良 ) こいつ の 幽 波紋 能力 は ―

空気 を 自由 に 操作 する 能力 な の で は …

来 た ! 見え ない が また 何 か 出し た

キラー クイーン !

( 打撃 音 )

やはり 出し て いる 空気 だ 空気 を 固め て 出し て いる

この クソ 猫 ぶ っ 潰し て やる

う っ !

触れ られ ない

見え ない ゴム 風船 の よう な もの を 踏 ん で いる

やはり 空気 を 操作 し て いる

何 !

う ぐ っ !

こ … こいつ

見え ない

だが きっと また 空気 の 塊 を 出し た に 違いない

ヤバ い 何 か ヤバ い !

何 !

サボテン を !

し … しのぶ

何 だ この 吉 良吉 影 ひょっとして 今 ホッと し た の か

彼女 の 目 に サボテン の とげ が 刺さら なかった こと に

何 だ この 気持ち は

この 私 が 他人 を 心配 する など と

いや 違う

この 女 が もし 死 ん だ ら あの 空 条 承 太郎 に ―

この 家 の こと が 知ら れる 心配 が ある だけ

この 女 が 無事 で ホッと し た の は その こと だけ の せい だ

ただ それ だけ

その 攻撃 もう ムダ だ

いくら 見え ない 能力 だ ろ う が 謎 が 分かった 今 ―

所詮 たかが 空気 を 固め て 飛ばし たり 散らせ たり する 能力

もう この キラー クイーン に 防げ ない 敵 で は ない

( 鳴き声 )

ん ?

何 !

こ … こいつ 血管 の 中 に 空気 の 塊 を 入れ や がった

どんどん 胴体 の ほう に 上って くる ぞ

医学 に 詳しく は ない が 聞い た こと が ある

人間 の 血管 内 に 10 cc 以上 の 空気 を 注射 する と ―

血管 が 塞が れ て 死 に 至る

完全 に これ は 10 cc 以上 入れ られ て いる

しまった !

ダメ だ マズ い

やる しか ない あれ を やる しか ない

キラー クイーン !

くっ … ぬ わ っ

こいつ … 甘く 見て い た

空気 を 自由 に 操作 できる 能力 恐るべき 能力 だ

ど … どう する

来る また 攻撃 が 来る ぞ

どう する !

( 鳴き声 )

危なかった

とりあえず これ で いい と する か これ で いい と しよ う

( しのぶ ) 猫 の 死体 は 遠く へ 埋め て き た と 昨日 あの 人 は 言った

猫 の 呪い なんて 彼 の 言う とおり ―

私 が あまり の 怖 さ の せい で 見 た と 思った 幻覚 だった ん だ わ

彼 の 前 で 私 いきなり 失神 し ちゃ って

とても 恥ずかしい わ

でも あの 人 会社 を 遅刻 し て まで 私 を 介抱 し て くれ て い た わ

うれしかった わ あの 人 と 心 が 通じ て いる と 思った

今 まで で 一 番 幸せ な 朝 だった わ

どう ? おいしい ?

( 玄関 の ドア の 開閉 音 )

早人 ったら

また “ いって き ます ” も 言わ ない で 出かけ て いった わ

( 吉良 ) あの 小僧 私 を 観察 し て い た か

あら あなた

それ 私 の 皿

シイタケ 苦手 だ から 分けて あった のに

いつ から 食べ られる よう に なった の ?

もう 半分 以上 食べ てる じゃ ない

ウフッ でも うれしい わ

私 の 料理 を ムシャムシャ 食べ て くれ て

食わず嫌い だって 気 が つい た の ね

( 吉 影 ) ああ

それ じゃ 行って くる

( しのぶ ) いって らっしゃい あなた

ん ん っ

ん ~ ん っ

( ドア の 開閉 音 )

あっ …

も う っ

お出かけ の チュー を し て ほしかった のに

でも 気持ち が 通じ て いる わ

近い うち 絶対 誘惑 し て み せる わ

( 川尻 早人 ) 靴 べら を 使って 靴 を 履 い た ぞ

きっと 25,5 センチ の 靴 を 履 い て いった ん だ

2 種類 の サイズ の 靴 が ある の は おかしい

最近 ママ と パパ が 仲 が いい の も おかしい し ―

嫌い な シイタケ も ムシャムシャ 食べ て い た

これ も おかしい

なぜ 自分 の 名前 を 何度 も 何度 も 書 い て いる の だ ろ う

そして 昨日 の 夜 だ

( 映像 を 早 送り する 音 )

何度 見 て も 植木鉢 に 入って る 土 だ

一緒 に 持って る の は キャット フード の 包み かな

そして クローゼット の 中 へ 入って いく

( ドア が 開く 音 )

( 小学生 たち の 笑い声 )

( 吉 影 ) みんな 帽子 を かぶって いる 登校 の 規則 な の か ?

何 か 胸騒ぎ が する

( 早人 ) 屋根 裏 か

な … 何 だ この 奇妙 な 形 の もの は

暗く て よく 見え ない な

ぬ ? !

あった ぞ あの 袋 だ

えっ ?

な っ !

う … 動 い てる 植物 じゃ ない ぞ

目 だ 目玉 が あって こっち を 見て いる ぞ

まさか あの キャット フード この 生き物 用 の ?

( しのぶ ) あら あなた どう し た の ? 忘れ物 ?

アハッ 忘れ物 って いって き ます の チュー ?

( 吉 影 ) いや

( しのぶ ) 何 だ じゃあ 何 ? 取って き ま しょ う か ?

( 吉 影 ) いい 自分 で 取り に 行く

なんで 戻って き た ん だ マズ い !

( 威嚇 する 声 )

な っ こ … こいつ !

見え なく て パンパン に 張って る 何 か が …

空気 の 塊 の よう な もの が 僕 の 腕 と 首 を はりつけ に し て いる ぞ

上がって くる マ … マズ い !

う わ あっ !

屋根 裏 部屋 だ やはり あの 小僧 !

( 早人 ) ま … 窓 を 閉めよ う と し たら 攻撃 し て き た

こいつ 太陽 の 光 で 動く の か

そ … そうだ これ が 空気 の 塊 なら …

え いっ えっ …

やった やっぱり 太陽 の 光 だ

( 吉 影 ) さっき の 音 …

スト レイ ・ キャット の 奴 棚 の キャット フード を ―

空気 操作 で 持って こよ う と して ぶちまけ た の か

光 を 当て なけ れ ば おとなしく し てる と 思った が

ここ は かすか に 光 が 入って いる の か

しかし …

早人 が ここ に 来 て いる の で は と 思った が ―

思い過ごし で よかった と いう ところ か

もし あの 小僧 が 私 の こと に 気づ い た の なら ―

殺さ なく て は なら ない ところ だった

パパ の 顔 を し て いる けど パパ じゃ ない

あいつ は ―

だ … 誰 な ん だ

あいつ は …

♪~

~♪


JoJo no Kimyou na Bouken Part 4: Diamond wa Kudakenai Episode 30

( 雨音 ) あまおと

( 吉良 ( きら ) 吉 影 ( よし かげ ) ) 川尻 浩 作 ( かわ じ り こう さく ) の 靴 は ― きら||きち|かげ|||かわしり|ひろし|さく|||||||くつ| All of Kosaku Kawajiri's shoes are a bit big for my own feet.

どれ も 少し 私 の 足 より 大き め だ ||すこし|わたくし||あし||おおき||

怪しま れ ない よう に ― あやしま|||| I need to switch them with

徐々に 私 の サイズ に 取り換え て いか ない と な じょじょに|わたくし||さいず||とりかえ||||| shoes that fit me, before they start to suspect something.

( 吉 影 ) 早人 ( は や と ) きち|かげ|はやと|||

“ いって き ます ” は ?

( ドア が 閉まる 音 ) いって らっしゃい どあ||しまる|おと|| Have a good day.

( 女 の 悲鳴 ) おんな||ひめい

( 川尻 ( かわ じ り ) しのぶ ) あなた 地下 室 で 恐ろしい こと が ! かわしり||||||ちか|しつ||おそろしい|| Darling!

あー ん 私 本当 に 恐ろしかった の よ ||わたくし|ほんとう||おそろしかった||

死ぬ ほど 恐ろしかった わ しぬ||おそろしかった|

ウフッ でも 怖かった ついでに ― ||こわかった|

すごく 大好き な この 人 の お 胸 で いっぱい 甘え ちゃ え |だいすき|||じん|||むね|||あまえ|| but it gave me an excuse to dive into the arms

えい えい え ー いっ |||-| Like that, and that, and that!

あの ね 地下 室 に 見知らぬ 猫 が いる の よ ||ちか|しつ||みしらぬ|ねこ|||| You see... There's a cat I've never seen before in the basement!

猫 ? ねこ A cat?

♪~

~♪

( しのぶ ) あの ね 何 が 怖かった か って いう と ね |||なん||こわかった||||| So the reason it was really scary...

私 ね わたくし| I went down to the basement

ミネラル ウォーター 切らし ちゃ った から ― みねらる||きらし|||

地下 室 に 取り に 行った の そ したら ね … ちか|しつ||とり||おこなった|||| because I ran out of mineral water.

私 猫 は 好き でしょ わたくし|ねこ||すき| And you know how much I love cats, right?

“ あっ この 猫 ― ” ||ねこ So I was like, "Oh, it's a British Blue."

“ ブリティッシュ ブルー 種 だ ” って 思った の |ぶるー|しゅ|||おもった|

完璧 ( ぺ き ) な プロポーション 黄金色 の 目 と ― かんぺき|||||こがねいろ||め| It had perfect proportions,

ビロード 状 の ブルー グレー の 毛並み の コント ラスト びろーど|じょう||ぶるー|ぐれー||けなみ||こんと|らすと

ど っ から 入って き た の ? かわいい 猫 ちゃ ー ん |||はいって|||||ねこ||-| Where did you come in from?

( 爪 を 立てる 音 ) つめ||たてる|おと

( しのぶ ) や だ 警戒 し てる わ |||けいかい|||

( 爪 を 引っ込める 音 ) ( しのぶ ) あっ ? つめ||ひっこめる|おと||

あそこ から 入った ん だ わ ||はいった||| It must have come in from there.

でも いつ まで も 地下 室 に い られる の は 困る わ ||||ちか|しつ||||||こまる| But I can't let it stay down here forever.

座って いる ジャガイモ の 袋 に オシッコ する かも しれ ない し すわって||じゃがいも||ふくろ||||||| It might pee on the potato sack it's sitting on,

ノミ だって いる かも しれ ない のみ||||| and it might even have fleas.

あっ

視線 を 外し て 近づけ ば ― しせん||はずし||ちかづけ| It's okay to get closer if you don't make eye contact, right?

( 爪 を 立てる 音 ) 大丈夫 だった ん だ わ つめ||たてる|おと|だいじょうぶ||||

あっ

( 爪 を 引っ込める 音 ) つめ||ひっこめる|おと

あっ そうだ |そう だ Oh, right. I just need to let it know that I'm not its enemy.

敵 じゃ ない って 教え て 安心 さ せれ ば いい の だ わ てき||||おしえ||あんしん|||||||

ほ ー ら 仰向け は 降伏 の ポーズ よ |-||あおむけ||こうふく||ぽーず| See? My belly's up, which means I'm being submissive.

お 友達 に なり ま しょ う ね |ともだち|||||| Let's be friends.

( 爪 を 立てる 音 ) ( しのぶ ) やい やっ つめ||たてる|おと|||

( 爪 を 引っ込める 音 ) つめ||ひっこめる|おと

( しのぶ ) ん っ なんで 私 猫 の 機嫌 取ら なく ちゃ いけない の ||||わたくし|ねこ||きげん|とら||||

出 て いか ない と これ ぶつける わ よ だ|||||||| If you don't get out of here, I'll hit you with this!

いい ? 投げる わ よ |なげる|| You hear? I'll throw it!

( 猫 が あくび を する 音 ) ねこ|||||おと

うーん っ !

もう ! Darn it!

あ あっ

( 猫 が 喉 を 鳴らす 音 ) ねこ||のど||ならす|おと

くう っ この ! あっ

う ああ …

まるで 虫 み たい に 天井 に ひっつ い た の よ |ちゅう||||てんじょう|||||| It was clinging to the ceiling like some kind of bug!

そ … そして 私 が 本当 に ゾッと し た の は ― ||わたくし||ほんとう||ぞっと|||| A-And what really creeped me out was

その 猫 喉 の ところ に ― |ねこ|のど||| that the cat had a hole in its throat.

ポッカリ 穴 が 開 い て い た わ 一 円 玉 ぐらい の 大き さ の 穴 が ぽっかり|あな||ひらき||||||ひと|えん|たま|||おおき|||あな|

そして その 穴 から … ||あな| And then, from the hole, I heard...

( 猫 の 鳴き声 ) ねこ||なきごえ Mreow

穴 … だ と ? あな|| A hole?

まさか あの 矢 で 射 抜か れ た 穴 か ? ||や||い|ぬか|||あな| Could it be a hole from the arrow?

( しのぶ ) 私 もう 無我夢中 で ほうき 振り回し て 逃げ て き た わ |わたくし||むがむちゅう|||ふりまわし||にげ|||| I just frantically waved the broom around and ran.

ねえ お 願い 見 て き て 気味 が 悪い わ ||ねがい|み||||きみ||わるい| Please, could you go check it out? It was really creepy.

( 吉 影 ) 穴 が あった ん だ な ? きち|かげ|あな||||| It had a hole... right?

( しのぶ ) ねえ もう い ない ? 逃げ ちゃ った ? |||||にげ|| Hey... Is it gone? Did it run away?

ハア … いや 死 ん でる よ ||し|||

えっ ? Huh? What are you talking about?

えっ 何 言って る の ? |なん|いって||

ち … ちょ っ … W-Wait...

破片 が 喉 を ザックリ 切って いる はへん||のど|||きって| One of the shards went right into its throat.

ちょっと 待って よ 私 は ただ … |まって||わたくし|| Wait a minute! I was just—

( 吉 影 ) これ は 事故 だ 誰 の せい で も ない きち|かげ|||じこ||だれ||||| It was an accident.

運 が 悪かった だけ な の さ うん||わるかった||||

( しのぶ の 泣き声 ) ||なきごえ

( 吉 影 ) 君 は 悪く ない きち|かげ|きみ||わるく| It's not your fault.

誰 も 悪く ない だれ||わるく| It's no one's fault.

( 吉 影 ) 喉 に 穴 が 開 い て た らしい が ― きち|かげ|のど||あな||ひらき||||| Apparently it had a hole in its throat, but...

これ じゃ 幽 波紋 ( スタンド ) 使い か どう か 分から ない な ||ゆう|はもん|すたんど|つかい||||わから||

いや きっと そう で は なかった の だ な No, I'm sure it wasn't...

( 雷鳴 ) らいめい

( ラジオ 番組 の オープニング 曲 ) らじお|ばんぐみ|||きょく

( カイ 原田 ( はら だ ) ) グッド モーニング 杜王 町 ( もり おう ちょう ) |はらた|||ぐっど|もーにんぐ|もりおう|まち||| Good morning, Morioh.

雨 も 上がって 気持ち の いい 朝 です ね あめ||あがって|きもち|||あさ|| Isn't it a refreshing morning, now that the rain's stopped?

さっき スタジオ に 入る 前 に 空 に 虹 が 出 て い まし た が ― |すたじお||はいる|ぜん||から||にじ||だ||||| I just saw a rainbow in the sky

まだ 見える かな |みえる|

( 鳴き声 ) なきごえ

( ナレーション ) ここ は どこ だ ウミャオ なれーしょん||||| "Where am I, mrowr?

なぜ ここ に いる の か な ウニャウニャ What am I doing here? Meow, meow," he thought.

… と 彼 は 思った |かれ||おもった

2 日 ほど 前 誰 か に 矢 で 攻撃 さ れ て ― ひ||ぜん|だれ|||や||こうげき||| "Two days go, someone attacked me with an arrow,

それ は 無事 だった ん だ けど … ||ぶじ|||| and I survived that, but..."

な … 何 か 俺 の 体 いつも と 違う ぞ |なん||おれ||からだ|||ちがう| "M-My body's different from usual!

変 な 形 に なって る ぞ おかしい ぞ へん||かた|||||| It's shaped funny! It's all wrong!

この 場所 から どうして 動け ない ん だ |ばしょ|||うごけ||| Why can't I move from here?" he thought, bewildered.

彼 は 困惑 し 戸惑った かれ||こんわく||とまどった

( ドア が 開く 音 ) どあ||あく|おと

( しのぶ ) どこ に 埋め た の かしら あの 人 |||うずめ|||||じん Where did he bury it?

ごめん ね 猫 ちゃん 安らか に 眠って ね ||ねこ||やすらか||ねむって|

( ナレーション ) 彼 は 思った なれーしょん|かれ||おもった "Who's this human lady?

この 人間 の 女 誰 だ っけ ? |にんげん||おんな|だれ||

すごく イヤ な 気分 が する な |いや||きぶん||| I get a bad feeling from her," he thought.

ほうき …\ N そうだ 思い出し た ぞ ||そう だ|おもいだし||

この 女 |おんな This woman...

そう だ 俺 は 体 に ガラス が いっぱい 刺さって 動け なく なった ||おれ||からだ||がらす|||ささって|うごけ|| That's right! A whole bunch of glass stabbed me, and I couldn't move!

今 俺 が こんな 目 に 遭って る の は この 女 の せい だ いま|おれ|||め||あって|||||おんな||| The reason I'm like this now

… と 彼 は 怒って いる |かれ||いかって|

ハッ

( 爪 が はげる 音 ) つめ|||おと

アアアーッ ! くっ …

( ナレーション ) 彼 は 戸惑って いる なれーしょん|かれ||とまどって|

何 だ 何 か 出 た ぞ この 女 を 恨 ん だ ら ― なん||なん||だ||||おんな||うら||| "What? Something came out.

今 何 か 出 た … と いま|なん||だ||

爪 が ! どうして ? つめ|| My toenail? Wh-Why?!

たたり ? まさか あの 猫 の ? |||ねこ| Is it a curse? C-Could it be that cat?!

( しのぶ の 怯える 声 ) ||おびえる|こえ

( すずめ の 鳴き声 ) ||なきごえ

( ナレーション ) 彼 は 欲望 と 本能 で 生き て い た ので ― なれーしょん|かれ||よくぼう||ほんのう||いき||||

この 能力 の 正体 と 使い道 は 直感 で 理解 し た |のうりょく||しょうたい||つかいみち||ちょっかん||りかい|| so he understood this power, as well as how to use it.

( 吉 影 ) こいつ 幽 波紋 使い … きち|かげ||ゆう|はもん|つかい

昨日 猫 を 埋め た 場所 に なぜ こんな の が いる ん だ きのう|ねこ||うずめ||ばしょ|||||||| Why is this thing growing from where I buried the cat yesterday?

こいつ は 一体 何 な の だ ||いったい|なん||| Just what is this thing?

スズメ に 何 を し た の だ 幽 波紋 自体 は 見え なかった ぞ すずめ||なん||||||ゆう|はもん|じたい||みえ|| What did it do to that sparrow?

最も 重要 な 問題 は こいつ が 敵 か どう か と いう こと だ もっとも|じゅうよう||もんだい||||てき||||||| The most important thing is whether that thing is an enemy or not.

害 ある 敵 な の か それとも ― がい||てき|||| Is it an enemy who wishes to harm me, or is it...

大事 を 取って 殺し とく か だいじ||とって|ころし|| I should probably kill it, just in case.

食事 が 済 ん だ ら 寝 始め た ぞ しょくじ||す||||ね|はじめ|| It fell asleep after eating.

植物 な の か それとも 動物 な の か しょくぶつ|||||どうぶつ||| Is it a plant or an animal?

殺す の は 簡単 だ 少し 調べ て も いい かも しれ ない ころす|||かんたん||すこし|しらべ|||||| It'd be easy to kill it,

プシッ プシッ プシッ

う ー む 呼ば れ た と 思って ― |-||よば||||おもって

思わ ず 振り向 い て しまって いる ところ が ― おもわ||ふりむ||||||

まるで 猫 の よう で は ある な |ねこ|||||| is almost like a cat, as well...

つい 匂い を 嗅ぎ に 来る と いう ところ も まるで 猫 だ |におい||かぎ||くる||||||ねこ| The fact that it can't resist trying to smell me is also like a cat.

どれ なで て み て も よ さ そう だ |な で|||||||| It looks like it might be okay to pet it.

( 喉 を 鳴らす 音 ) のど||ならす|おと

不気味 な ゴロゴロ 音 を 立て て 寝 に 入る ところ も 確かに 猫 だ ぶきみ||ごろごろ|おと||たて||ね||はいる|||たしかに|ねこ| The way it's purring creepily

しかし 本当 に 私 に 敵意 が ない の か どう か ― |ほんとう||わたくし||てきい||||||

まだ 分から ない ぞ |わから||

確かめ て みよ う たしかめ|||

う ー む 怒って いる が ― |-||いかって|| Hmm... It's angry,

これ で 間違い なく 私 に 敵意 を 持って い ない の は 分かった ||まちがい||わたくし||てきい||もって|||||わかった but this confirms that it doesn't have any hostility toward me.

こいつ は 確かに 昨日 ここ に 埋め た 猫 だ ||たしかに|きのう|||うずめ||ねこ| This is definitely the cat that I buried here yesterday.

矢 で 射 抜か れ た 穴 が あった と いう の は 本当 だった の だ や||い|ぬか|||あな|||||||ほんとう||| So it really did have a hole in its throat from the arrow!

( しのぶ ) あっ あなた D-Darling?

( 吉 影 ) 彼女 ! きち|かげ|かのじょ The woman!

あ … 何 か 怖い わ その 場所 |なん||こわい|||ばしょ

私 が 足 の 爪 を 剥がし た の そこ だった わ わたくし||あし||つめ||はがし||||| That's where my toenail came off...

( 吉良 ) この 猫 彼女 を 恨 ん でる から 攻撃 し た の か きら||ねこ|かのじょ||うら||||こうげき|||| This cat attacked her because it had a grudge against her!

もし こいつ の 存在 を 彼女 が 知ったら … |||そんざい||かのじょ||しったら If she found out about this thing...

その うわさ は いずれ ― That rumor might eventually reach Jotaro Kujo and the others!

あの 空 条 承 太郎 ( く う じょうじょ うた ろう ) ども の 耳 に 入って しまう かも しれ ない |から|じょう|うけたまわ|たろう||||||||みみ||はいって||||

それ は 絶対 に マズ い ||ぜったい||| That would definitely be bad news!

( しのぶ ) 猫 を 埋め た の そこ な ん でしょ たたり の よう で すごく 怖い の |ねこ||うずめ||||||||||||こわい| That's where you buried the cat, right?

ここ に は 埋まって い ない 家 の 中 に 戻って い なさい |||うずまって|||いえ||なか||もどって|| I didn't bury it here. Go back into the house.

ウソ よ 思いやり で ウソ を 言って いる の ね うそ||おもいやり||うそ||いって||| You're lying!

( 鳴き声 ) なきごえ

( 威嚇 する 声 ) いかく||こえ

( 吉良 ) マズ い やはり この 猫 私 に とって 害 だった きら|||||ねこ|わたくし|||がい| Crap! This cat means me harm, after all!

まだ どんな 幽 波紋 能力 か 分から なかった が ― ||ゆう|はもん|のうりょく||わから|| I still don't know what kind of Stand ability it has,

こいつ を 始末 する ||しまつ| but I'm going to get rid of it.

キラー クイーン ! きらー|くいーん

かわいそう だ が これ で ふっ飛ば す ! |||||ふっとば| I feel bad for you, but I'm going to blow you up with this.

第 1 の 爆弾 スイッチ オン だい||ばくだん|すいっち|おん First bomb, switch on!

( スイッチ を 押す 音 ) 何 ! すいっち||おす|おと|なん What?!

( スイッチ を 押す 音 ) バカ な 不発 弾 は あり え ない すいっち||おす|おと|ばか||ふはつ|たま|||| Impossible! There's no way it can be a dud!

こいつ の せい か ? Is it because of this thing?

こいつ が 能力 で 爆発 さ せ ない の か ? ||のうりょく||ばくはつ||||| Is this thing's ability keeping it from exploding?

( 威嚇 する 声 ) ( しのぶ ) えっ それ 草 ? いかく||こえ||||くさ

そ … その 植物 動 い てる わ ||しょくぶつ|どう||| Th-That plant is moving!

戻って いろ と 言った はず だ ぞ ! もどって|||いった||| I told you to go back into the house!

( 物音 ) ( しのぶ ) えっ ? ものおと|| Huh?

しのぶ ! Shinobu!

キラー クイーン の 爆弾 が こいつ から 離れ た 途端 爆発 し た きらー|くいーん||ばくだん||||はなれ||とたん|ばくはつ|| The moment Deadly Queen's bomb moved away from that thing, it went off!

まさか こいつ の 能力 は … |||のうりょく| Could this thing's ability be...

( ナレーション ) 昨日 まで 猫 だった 植物 は 思った なれーしょん|きのう||ねこ||しょくぶつ||おもった The plant that was a cat until yesterday thought,

( 猫 の 鳴き声 ) あの 女 は 殺す ねこ||なきごえ||おんな||ころす "I'm going to kill that woman!"

( 吉 影 ) これ 以上 彼女 を 攻撃 さ せる わけ に は いか ない きち|かげ||いじょう|かのじょ||こうげき||||||| I can't allow you to attack her anymore.

貴 様 に は 消え て もらう とうと|さま|||きえ|| I'm going to have to make you disappear.

( 威嚇 する 声 ) いかく||こえ

( ナレーション ) それ を 邪魔 する この 男 も 殺す … と なれーしょん|||じゃま|||おとこ||ころす| "Then I'll just have to kill this man who's getting in my way, too!"

( 吉 影 ) 爆発 が 起こら ない の は 空気 が 爆弾 の 周り に ない 時 だけ きち|かげ|ばくはつ||おこら||||くうき||ばくだん||まわり|||じ| The only time the bomb doesn't explode is when there's no air around it.

( ナレーション ) どういう 殺し 方 を す べき か なれーしょん||ころし|かた|||| This plant instinctively knew just how it should kill him.

この 植物 は すでに 本能 で 理解 し て い た |しょくぶつ|||ほんのう||りかい||||

( 吉良 ) こいつ の 幽 波紋 能力 は ― きら|||ゆう|はもん|のうりょく| Could its Stand ability be the ability to control air freely?

空気 を 自由 に 操作 する 能力 な の で は … くうき||じゆう||そうさ||のうりょく||||

来 た ! 見え ない が また 何 か 出し た らい||みえ||||なん||だし| It's coming!

キラー クイーン ! きらー|くいーん Deadly Queen!

( 打撃 音 ) だげき|おと

やはり 出し て いる 空気 だ 空気 を 固め て 出し て いる |だし|||くうき||くうき||かため||だし|| It is releasing something. It's air!

この クソ 猫 ぶ っ 潰し て やる |くそ|ねこ|||つぶし||

う っ !

触れ られ ない ふれ|| I can't touch it!

見え ない ゴム 風船 の よう な もの を 踏 ん で いる みえ||ごむ|ふうせん||||||ふ||| It's like I'm stepping on an invisible balloon!

やはり 空気 を 操作 し て いる |くうき||そうさ||| It really is controlling the air.

何 ! なん What?

う ぐ っ !

こ … こいつ Th-That thing...

見え ない みえ| I can't see it, but I'm sure it released an air bubble again.

だが きっと また 空気 の 塊 を 出し た に 違いない |||くうき||かたまり||だし|||ちがいない

ヤバ い 何 か ヤバ い ! ||なん||| This isn't good... Something isn't right!

何 ! なん What?

サボテン を ! さぼてん| The cactus!

し … しのぶ Sh-Shinobu!

何 だ この 吉 良吉 影 ひょっとして 今 ホッと し た の か なん|||きち|りょうきち|かげ||いま|ほっと|||| What is this? Was I, Yoshikage Kira, just relieved

彼女 の 目 に サボテン の とげ が 刺さら なかった こと に かのじょ||め||さぼてん||||ささら||| at the fact that the cactus needles didn't pierce her eyes?

何 だ この 気持ち は なん|||きもち| What is this feeling?

この 私 が 他人 を 心配 する など と |わたくし||たにん||しんぱい||| Am I actually worried about someone else?

いや 違う |ちがう No!

この 女 が もし 死 ん だ ら あの 空 条 承 太郎 に ― |おんな|||し|||||から|じょう|うけたまわ|たろう| I'm just worried that if this woman dies, Jotaro Kujo

この 家 の こと が 知ら れる 心配 が ある だけ |いえ||||しら||しんぱい||| will find out about this house!

この 女 が 無事 で ホッと し た の は その こと だけ の せい だ |おんな||ぶじ||ほっと||||||||||

ただ それ だけ That's all it is...

その 攻撃 もう ムダ だ |こうげき||むだ| That attack won't work anymore.

いくら 見え ない 能力 だ ろ う が 謎 が 分かった 今 ― |みえ||のうりょく|||||なぞ||わかった|いま Even though I may not be able to see it,

所詮 たかが 空気 を 固め て 飛ばし たり 散らせ たり する 能力 しょせん||くうき||かため||とばし||ちらせ|||のうりょく It's just an ability that allows you to blow and spread air bubbles.

もう この キラー クイーン に 防げ ない 敵 で は ない ||きらー|くいーん||ふせげ||てき||| You are no longer a match for Deadly Queen.

( 鳴き声 ) なきごえ

ん ?

何 ! なん What?!

こ … こいつ 血管 の 中 に 空気 の 塊 を 入れ や がった ||けっかん||なか||くうき||かたまり||いれ||

どんどん 胴体 の ほう に 上って くる ぞ |どうたい||||のぼって|| It's rising higher and higher into my body!

医学 に 詳しく は ない が 聞い た こと が ある いがく||くわしく||||ききい|||| I'm not that knowledgeable in medicine, but I've heard

人間 の 血管 内 に 10 cc 以上 の 空気 を 注射 する と ― にんげん||けっかん|うち|||いじょう||くうき||ちゅうしゃ|| that if you inject more than 10cc of air into a human being's veins,

血管 が 塞が れ て 死 に 至る けっかん||ふさが|||し||いたる it can block the vein and lead to death.

完全 に これ は 10 cc 以上 入れ られ て いる かんぜん|||||いじょう|いれ||| This is definitely more than 10cc!

しまった ! Shit!

ダメ だ マズ い だめ||| It's no use! This is bad...

やる しか ない あれ を やる しか ない

キラー クイーン ! きらー|くいーん

くっ … ぬ わ っ

こいつ … 甘く 見て い た |あまく|みて|| I underestimated that thing.

空気 を 自由 に 操作 できる 能力 恐るべき 能力 だ くうき||じゆう||そうさ||のうりょく|おそるべき|のうりょく| Its ability to freely control the air...

ど … どう する

来る また 攻撃 が 来る ぞ くる||こうげき||くる| It's coming! It's going to attack again!

どう する ! What should I do?

( 鳴き声 ) なきごえ

危なかった あぶなかった That was close...

とりあえず これ で いい と する か これ で いい と しよ う For now, I guess I'll let this go.

( しのぶ ) 猫 の 死体 は 遠く へ 埋め て き た と 昨日 あの 人 は 言った |ねこ||したい||とおく||うずめ|||||きのう||じん||いった He told me yesterday that he buried that cat's corpse far away.

猫 の 呪い なんて 彼 の 言う とおり ― ねこ||まじない||かれ||いう| The cat's curse, as he said,

私 が あまり の 怖 さ の せい で 見 た と 思った 幻覚 だった ん だ わ わたくし||||こわ|||||み|||おもった|げんかく|||| was just an illusion my mind came up with out of fear.

彼 の 前 で 私 いきなり 失神 し ちゃ って かれ||ぜん||わたくし||しっしん||| I suddenly fainted in front of him... It was so embarrassing.

とても 恥ずかしい わ |はずかしい|

でも あの 人 会社 を 遅刻 し て まで 私 を 介抱 し て くれ て い た わ ||じん|かいしゃ||ちこく||||わたくし||かいほう||||||| But...

うれしかった わ あの 人 と 心 が 通じ て いる と 思った |||じん||こころ||つうじ||||おもった I was so happy.

今 まで で 一 番 幸せ な 朝 だった わ いま|||ひと|ばん|しあわせ||あさ|| That was the happiest morning of my life.

どう ? おいしい ? Well? Is it good?

( 玄関 の ドア の 開閉 音 ) げんかん||どあ||かいへい|おと

早人 ったら はやと| That Hayato...

また “ いって き ます ” も 言わ ない で 出かけ て いった わ |||||いわ|||でかけ||| He left without saying goodbye again.

( 吉良 ) あの 小僧 私 を 観察 し て い た か きら||こぞう|わたくし||かんさつ||||| Was that brat observing me?

あら あなた

それ 私 の 皿 |わたくし||さら That's my plate.

シイタケ 苦手 だ から 分けて あった のに しいたけ|にがて|||わけて|| You don't like shiitake mushrooms, so I took them out of yours...

いつ から 食べ られる よう に なった の ? ||たべ||||| When did you start liking them?

もう 半分 以上 食べ てる じゃ ない |はんぶん|いじょう|たべ||| You've already eaten more than half of it.

ウフッ でも うれしい わ

私 の 料理 を ムシャムシャ 食べ て くれ て わたくし||りょうり|||たべ|||

食わず嫌い だって 気 が つい た の ね くわずぎらい||き|||||

( 吉 影 ) ああ きち|かげ| Yes.

それ じゃ 行って くる ||おこなって| All right, I'm going.

( しのぶ ) いって らっしゃい あなた Have a good day, darling.

ん ん っ

ん ~ ん っ

( ドア の 開閉 音 ) どあ||かいへい|おと

あっ …

も う っ

お出かけ の チュー を し て ほしかった のに おでかけ|||||||

でも 気持ち が 通じ て いる わ |きもち||つうじ||| But we're understanding each other's feelings.

近い うち 絶対 誘惑 し て み せる わ ちかい||ぜったい|ゆうわく||||| I'll seduce him soon enough.

( 川尻 早人 ) 靴 べら を 使って 靴 を 履 い た ぞ かわしり|はやと|くつ|||つかって|くつ||は||| He was using a shoehorn to put on his shoes.

きっと 25,5 センチ の 靴 を 履 い て いった ん だ |せんち||くつ||は||||| I'm sure he put on the 25.5cm sized shoes.

2 種類 の サイズ の 靴 が ある の は おかしい しゅるい||さいず||くつ|||||

最近 ママ と パパ が 仲 が いい の も おかしい し ― さいきん|まま||ぱぱ||なか|||||| It's also weird that Mom and Dad are getting along lately.

嫌い な シイタケ も ムシャムシャ 食べ て い た きらい||しいたけ|||たべ||| He was even gobbling up the shiitake mushrooms that he hates.

これ も おかしい This is weird, too.

なぜ 自分 の 名前 を 何度 も 何度 も 書 い て いる の だ ろ う |じぶん||なまえ||なんど||なんど||しょ||||||| Why was he writing his own name over and over?

そして 昨日 の 夜 だ |きのう||よ|

( 映像 を 早 送り する 音 ) えいぞう||はや|おくり||おと

何度 見 て も 植木鉢 に 入って る 土 だ なんど|み|||うえきばち||はいって||つち| No matter how many times I see it, that's potting soil.

一緒 に 持って る の は キャット フード の 包み かな いっしょ||もって|||||ふーど||つつみ| And I think the other thing he has is a bag of cat food.

そして クローゼット の 中 へ 入って いく |||なか||はいって| And then he goes inside his closet...

( ドア が 開く 音 ) どあ||あく|おと

( 小学生 たち の 笑い声 ) しょうがくせい|||わらいごえ

( 吉 影 ) みんな 帽子 を かぶって いる 登校 の 規則 な の か ? きち|かげ||ぼうし||||とうこう||きそく||| They're all wearing hats.

何 か 胸騒ぎ が する なん||むなさわぎ|| Something doesn't feel right...

( 早人 ) 屋根 裏 か はやと|やね|うら| The attic?

な … 何 だ この 奇妙 な 形 の もの は |なん|||きみょう||かた||| Wh-What is that bizarrely shaped thing?

暗く て よく 見え ない な くらく|||みえ|| It's too dark for me to see it clearly.

ぬ ? !

あった ぞ あの 袋 だ |||ふくろ| There it is. It's that bag.

えっ ? Huh?

な っ ! Wha—

う … 動 い てる 植物 じゃ ない ぞ |どう|||しょくぶつ|||

目 だ 目玉 が あって こっち を 見て いる ぞ め||めだま|||||みて||

まさか あの キャット フード この 生き物 用 の ? |||ふーど||いきもの|よう| Could that cat food be for this thing?

( しのぶ ) あら あなた どう し た の ? 忘れ物 ? |||||||わすれもの Oh, darling.

アハッ 忘れ物 って いって き ます の チュー ? |わすれもの||||||

( 吉 影 ) いや きち|かげ| No...

( しのぶ ) 何 だ じゃあ 何 ? 取って き ま しょ う か ? |なん|||なん|とって||||| Aww...

( 吉 影 ) いい 自分 で 取り に 行く きち|かげ||じぶん||とり||いく No, I'll get it.

なんで 戻って き た ん だ マズ い ! |もどって|||||| Why is he back?

( 威嚇 する 声 ) いかく||こえ

な っ こ … こいつ ! What?! Th-This thing...

見え なく て パンパン に 張って る 何 か が … みえ|||ぱんぱん||はって||なん|| Something I can't see that's inflated,

空気 の 塊 の よう な もの が 僕 の 腕 と 首 を はりつけ に し て いる ぞ くうき||かたまり||||||ぼく||うで||くび||||||| like some kind of air bubble, has my arms and neck pinned down!

上がって くる マ … マズ い ! あがって|||| He's coming up! C-Crap!

う わ あっ !

屋根 裏 部屋 だ やはり あの 小僧 ! やね|うら|へや||||こぞう The attic! I knew it! That brat...

( 早人 ) ま … 窓 を 閉めよ う と し たら 攻撃 し て き た はやと||まど||しめよ|||||こうげき|||| I-It attacked me when I tried to shut the window?

こいつ 太陽 の 光 で 動く の か |たいよう||ひかり||うごく|| Does this thing need sunlight to move?

そ … そうだ これ が 空気 の 塊 なら … |そう だ|||くうき||かたまり| I-I know! If they're air bubbles...

え いっ えっ …

やった やっぱり 太陽 の 光 だ ||たいよう||ひかり| Yes! So it was the sunlight.

( 吉 影 ) さっき の 音 … きち|かげ|||おと That noise...

スト レイ ・ キャット の 奴 棚 の キャット フード を ― すと|れい|||やつ|たな|||ふーど| Did Stray Cat wear itself out trying to

空気 操作 で 持って こよ う と して ぶちまけ た の か くうき|そうさ||もって|||||||| get the cat food from the shelf using air?

光 を 当て なけ れ ば おとなしく し てる と 思った が ひかり||あて||||||||おもった| I thought it would stay calm if there was no sunlight hitting it,

ここ は かすか に 光 が 入って いる の か ||||ひかり||はいって||| but I guess a tiny bit of light was coming in.

しかし … Still...

早人 が ここ に 来 て いる の で は と 思った が ― はやと||||らい|||||||おもった| I thought that maybe Hayato had gotten in here,

思い過ごし で よかった と いう ところ か おもいすごし|||||| but it appears that it was, thankfully, just my imagination.

もし あの 小僧 が 私 の こと に 気づ い た の なら ― ||こぞう||わたくし||||きづ|||| If that brat knew the truth about me,

殺さ なく て は なら ない ところ だった ころさ||||||| I would have had to kill him.

パパ の 顔 を し て いる けど パパ じゃ ない ぱぱ||かお||||||ぱぱ||

あいつ は ―

だ … 誰 な ん だ |だれ||| Wh-Who the hell is he?!

あいつ は …

♪~

~♪