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七つの大罪, Nanatsu no Taizai Episode 18

( ナレ ー ション ) < 聖 騎士 長 ヘンド リク セン の 命 に より

連れ 去ら れ た エリザベス >

< その 奪還 の ため メリオダス たち は

王 都 リオ ネス に 侵入 し た >

< キャメロット の 王 ア ー サ ー ・ ペンドラゴン の 目的 と は ? >

< そして 今 ディ アンヌ の 危機 に 二 人 の 聖 騎士 が 立ち上がった >

( ドレファス ) 王国 聖 騎士 と あ ろ う 者 が

大 罪人 を 背 に かばい この 私 に 剣 を 向ける つもり か ?

( ハウザ ー ) 大義 の ため なら やむなし と 切り捨て られる 一 人 の 人間 を

こいつ は 体 を 張って 助け たんす よ 。

どうして 見殺し に でき ます ? ( ドレファス ) ん ?

( ジェリコ ) おい ギーラ ! ふざけ てる 場合 か ? 戻って こい 。

( ヘルブラム ) ギーラ たん 父上 が 失踪 し た 本当 の 理由

知り たかった ん じゃ ない の ?

( ギ ー ラ ) ええ 。 N しか し 分かった 気 が し ます 。

彼女 が 守って くれ なけ れ ば 弟 は

あなた の 手 で 死 ん で い た 。

あっ そう 。 N 親 も 親 なら 子 も 子 って こと ね 。

我ら 聖 騎士 の 使命 は 悪 を 断罪 し 人々 に 示す こと

ただ それ のみ 。 N 今 すぐ こちら へ 戻れ 。

ならば その 愚行 なかった こと に して やろ う 。 さあ 。

♪~

( ドレファス ) 愚か 者 め !

< これ は いまだ 人 と 人 なら ざる もの の 世界 が

分かた れ て は い なかった 古 の 物語 >

< 聖 騎士 を 有 する 国 は リオ ネス 一 国 に とどまら ず

ブリ タニア 全土 に 及 ん だ >

< 魔力 は 力 で あり その 力 こそ が

一 国 の 命運 を も 左右 し た >

< 数 ある 騎士 たち の 中 で ブリ タニア 全土 に

その 名 を 轟か せ た その 者 たち の 名 は …>

♪~

♪~

( ギ ー ラ ) 「 白金 」 の 聖 騎士 殿

この 絶望 的 局面 に おける 勝算 は いかほど でしょう か ?

私 たち の 魔力 で は 後ろ の 二 人 を

巻き込み かね ませ ん 。 N ( ディアンヌ ) 出 ちゃ ダメ …。

( ハウザ ー ) それ だけ じゃ ねぇ 。 N 聖 騎士 長 に 枢機卿

それ に 次ぐ 称号 「 金剛 」 の 聖 騎士 だ ぜ ?

勝ち目 は … 0 だ 。

と は 言わ ねぇ よ ! ( ジェリコ ) な っ !

( ハウザ ー ) 「 ライジング トルネード 」 !

範囲 を 極限 まで 絞った 高 密度 の 竜巻 だ ぜ 。

( ジェリコ ) あっ … ぐ わ ぁ ~ !

ギーラ ! 俺 の 竜巻 に

て め ぇ の ありったけ の 魔力 注ぎ込め !

やめろ … ギーラ !

俺 は … 仲間 だ ろ … が …。

許し て ジェリコ 。 こう する しか ほか に 道 は ない の !

「 ショット ・ ボム 」 ! ボゥン !

( ハウザ ー ) 合 技 「 ボム ・ サイクロン 」。 N ( ジェリコ ) ぐ わ ぁ ~ !

魔力 が かれる まで 撃ち 続けろ ! は あ ~ ~ !

死に たく ない ! 七 つ の 大 罪 が 滅ぼし に 来 た ぞ ~ !

( ゴウセル ) すさまじい 魔力 の 放出 。

だが ディ アンヌ で は ない 。

ドドォーン …

( ホ ー ク ) なんか お っ 始 まっ た よう だ な 。

エリザベス ちゃん どうやら ここ は 地下 の ブタバコ らしい 。

地上 に 出る ぜ 。 N ( エリザベス ) ブタバコ ?

牢屋 の こと だ よ 。 N あ あ ~ …。

あっ 。

父上 !

≫ マーガレット 姉 様 ! どこ に いる の ! ?

父上 ! こら こら 。

あん ま し で かい 声 出す と 見張り が 来 ち まう ぜ 。

≪ ( マ ー ガレット ) エリザベス な の ? あっ 。

≪ ( マ ー ガレット ) エリザベス あなた な の ?

マーガレット 姉 様 ?

( ハウザ ー ) う お ぉ ~ !

へば ん な よ ギーラ ! あなた の 方 こそ !

( ギルサンダ ー ) いつまで やって る つもり だ ?

ガキン ! ( ハウザ ー ) ん ん …。

や っぱ お前 だけ は 捕らえ きれ なかった か 。 ち っ !

( ジェリコ ) う っ … げ ほっ …。 N ( ヘルブラム ) げ ほっ !

ふ ぅ ~ 即席 の 合 技 と は いえ いい 線 いって た よ 。

でも 所詮 は 付け焼き刃 。

私 の フル パワー の 魔力 で この 程度 の ダメージ な の ?

≫ ガシャン ガシャン … ( 足音 ) はっ 。

♪~

全く の 無傷 だ なんて …。

「 羅 貫 」 ! はっ !

ドォーーン !

えっ ?

( ヘルブラム ) 誰 だ ! ? ( ハウザ ー ) 誰 だ ! ?

誰 でしょ う 。

姉 様 ! マーガレット 姉 様 な の ?

姉 様 元気 で いらっしゃる の ?

≪ ( マ ー ガレット ) 私 は 大丈夫 よ 。

あなた は ? 父上 も 私 も

ずっと 心配 し て い た の よ 。

私 は … 私 なら 平気 。 でも …

ごめんなさい 私 の せい で …

私 の せい で ベロニカ 姉 様 が …。

エリザベス そんなに 自分 を 責め ない で 。 ねっ ?

あの 子 は 決して そんな こと を 望ま ない もの 。

あなた の こと を 本当 に 大事 に 思って いる ん だ から 。

それ に 不思議 だ けど …。

マーガレット 姉 様 話 は また あと で 。

一緒 に 脱出 し ま しょ う 。

( ビビアン ) 姉妹 で 脱獄 の 相談 かしら ? あっ !

( ビビアン ) かわいい 顔 し て 一体 どんな 手 を 使って 牢 を 破った の ?

姉 様 を 早く 出し なさい !

( ビビアン ) それ は 大きな 誤解 です わ 。 N えっ ?

( ビビアン ) マーガレット 様 は 自ら の 決断 で

牢 に 入ら れ た の です よ 。

そんな うそ を 信じる と でも ! ?

( ビビアン ) それ なら それ で 結構 。 N さあ エリザベス 様

あなた に は 今 から もっと 安全 な 場所 へ …。

た ぁ ~ ! ( ビビアン ) う っ ! う う っ … 誰 ! ?

トン ! 超 必殺 技 フォゲット ・ ミール !

己 の 気配 を 完全 に 消し

死角 から 不意 に 攻撃 する 禁断 の 技 。

つか さっき から この ホーク 様 を ガン 無視 し や が って !

まずは 俺 が 相手 する ぜ ! ホーク ちゃん !

( ビビアン ) しゃべる … 豚 ?

豚 ぁ ~ ! ? プゴッ ! ?

( ビビアン ) 消えろ き ゃ あ ~ ! あっ …。

ん ? ん ? ん ?

ん ん ~ ? プゴプゴッ …。

エリザベス ちゃ ~ ん ! どこ よ ここ ?

エリザベス ちゃん ! 俺 様 は ここ に いる ぜ !

( ビビアン ) 忌 々 しい …。 この世 で 豚 ほど 嫌い な もの は ない の よ !

一体 どこ から 紛れ込 ん だ の ! ?

( マ ー ガレット ) エリザベス !

( ビビアン ) 気絶 し て いる だけ よ 。 N あ あ ~ そうそう 。

ガチャ ( 鍵 が 開く 音 )

( ビビアン ) かわいい 妹 君 の お 望み どおり 開け て あげる 。

さあ どこ へ でも 好き に お 行き なさい 。

あなた に 彼 を 見捨てる 覚悟 が あれ ば 。

( ギ ー ラ ) あ … あなた は 一体 ?

羊 の 紋様 … まさか ! ( ゴウセル ) その まさか 。

七 つ の 大 罪 色 欲 の 罪 ゴウ セル 参上 。

あっ あれ が …。 N 手配 書 の イメージ と

だいぶ 違 く ね ? ゴウ セル …。

ディ アンヌ を かばって 戦って くれ た こと

礼 を 言う ぞ ギーラ 。 N ( ギ ー ラ ) えっ ?

( ゴウセル ) お前 と ドレ ファス の ここ 数 分 の 記憶 から

状況 は 全て 把握 し た 。

ドレ ファス 。 お前 を 全力 で 倒す 。

それ は …。

ドスッ ! 「 貫 突 」 !

( ハウザ ー ) あっ !

「 羅 貫 」 ! それ は こちら も 同じ だ 。

貴 様 の 精神 を むしばむ 魔力 は

ある 意味 最も 七 つ の 大 罪 の 中 で 警戒 す べき もの 。

ならば 魔力 を 発動 さ せる 前 に しとめる まで 。

ドゴン ! 話 が 長い 。

ぐ は っ ! バカ な …。

体 を 貫か れ … か は っ !

なぜ 動け る ? そう 深く 考える な 。

ドゴン ! ( ドレファス ) ぐ わ っ ! あ あっ …。

くっ う ぅ …。

どう なって いる ? 悪夢 だ …。

悪い 夢 でも 見 た の か ? ( ドレファス ) あっ !

こんな 所 で 昼間 から 寝 て い た 罰 だ よ

きっと 。 N ( ドレファス ) あっ 。

ヘンド リク セン … な の か ?

( ヘンドリクセン ) ほか の 誰 に 見える ん だ ?

しっかり し て くれ ドレ ファス 。

( ヘンドリクセン ) なあ 昨日 国王 陛下 の おっしゃった 話

どう 思った ? ( ドレファス ) 陛下 の 話 ?

( ヘンドリクセン ) 古 の 預言 に ある 聖戦 を

回避 する こと が できる って 話 さ 。

陛下 の 「 千里眼 」 は 確か な 未来 を 見通す 魔力 だ 。

でも 聖戦 を 本当 に 回避 できる と すれ ば

俺 たち 聖 騎士 の 存在 価値 って ある の か なって

ふと 思って さ 。

戦 が なく なって も 怪物 や 蛮族 の 脅威 が

消える わけ じゃ ない 。

脅威 の 大小 に かかわら ず 俺 たち 聖 騎士 は

王国 を 守る ため に は 必要 な 存在 だ 。

( 3 人 ) 「 いざ と なれ ば 俺 たち で 聖戦 を 起こせ ば いい 」 !

あっ …。

ザク ザク ザク … ( 包丁 で 切る 音 )

( グリアモ ー ル ) 父さん お かえり ! ( ドレファス ) ただいま グリア モール 。

( グリアモ ー ル ) え へ へ っ 。 今日 は ギル と 10 回 剣 術 勝負 し て ね

3 回 勝った ん だ よ 。

( ドレファス ) そう か 。 強く なった な 。 N ( アンナ ) う ふ ふ っ 。

僕 も いつか 聖 騎士 に なり たい な 。

は は はっ 。 もちろん なれる さ 。

いつか 父さん み たい な …。 N ( グリアモ ー ル ) ザラトラス 伯父さん み たい な !

( グリアモ ー ル ) みんな 言う ん だ 。 N ギル の 父さん は

僕 の 父さん より 強い って 。

やっぱり そう な の ? どう かな …。 兄貴 と は

本気 で 戦った こと は ない から 。 N ドン ! ( 包丁 で 切る 音 )

( アンナ ) 「 俺 の 方 が 強い 」。

アンナ 今 なんて …。

( メリオダス ) ぷ は ~ ! 稽古 の あと の 一 杯 は

たまら ん です なぁ 。

しっか し ザラ トラス は いい 腕 し てる よ 。

勝て る 気 が し ねぇ や 。 N あぁ …。

は は はっ ご 謙遜 を 。

王国 で ザラ トラス 殿 と 互角 に やり 合え る の は

あなた たち 七 つ の 大 罪 くらい だ 。

ドレ ファス で すら 一 度 も 勝った こと が ない ん です から 。

そう は 言う けど 剣 技 だけ で 見りゃ

ドレ ファス の 方 が ザラ トラス の 上 を いって る と 思う ぜ 。

( ドレファス ) ほ … 本当 です か メリオダス 殿 ! ?

うそ は つか ねぇ よ 。 N ( ヘンドリクセン ) そりゃ すごい 。

強いて 言う なら お前 に 足り ない の は

経験 と 覇気 くらい かな 。 N ( ホ ー ク たち ) プゴプゴプゴ …。

( 心 の 声 ) ≪ そうだ 俺 は 負け て ない ≫

≪ いつか 兄貴 を 超え 必ず 聖 騎士 長 に …≫

あっ でも や っぱ 無理 だ 。

もう チャンス が ねぇ もん な 。 N チャンス ?

なあ ザラ トラス ?

♪~

あっ 兄貴 …。 はっ !

う わ ぁ ~~

やめろ ! 違う … 違う ん だ !

私 は こんな こと が し たかった わけ じゃ ない 。

( ドレファス ) 殺す つもり じゃ なかった ん だ 。

本当 な ん だ 。 N 信じ て くれ ザラ トラス …。

( ザラトラス ) しょ … く … ざ … い … し … ろ 。

( ドレファス ) すまない 。

ごめん 。 ごめんなさい 。

( ゴウセル ) 「 悪夢 語り 」。 N ( ドレファス ) う ぅ …。

人間 って もろい 。

( ドレファス ) う ぅ … う う っ …。

( ゴウセル ) ドレ ファス 俺 は もう 行く 。

だが お前 は 悪夢 から 目覚める こと は ない 。

誰 だ お前 は …。 N ドスッ !

( ハウザ ー ) ど … どう なって る ?

「 貫 突 」 と 同時に ゴウ セル の 手 が 聖 騎士 長 の 頭 に 触れ て

二 人 の 動き が ピタリ と 止まった まま 。

♪~

( ディアンヌ ) ゴウ … セル …。

♪~

残念 だ な ゴウ セル 。

戻って こ られ た の は 私 の よう だ 。

そして 再び 貴 様 に 会う こと は ある まい !

う っ ! う ぅ …。 は ぁ は ぁ …。

ドレ ファス 殿 ! 聖 騎士 長 ! ん ? あっ !

私 と した こと が …。 思った より

ダメージ が 大きかった よう だ 。 ん ?

すま ん な ギル サンダー 。 N ( ギルサンダ ー ) いえ 。

( ドレファス ) ヘル ブラム 卿 残り の 掃除 は

お前 に 任せる 。 N ( ヘルブラム ) 御 意 ~ !

( ハウザ ー ) った く 颯爽 と 現れ て 早速 やら れ ち まう って

そんな ん あり か ? いいえ

さすが は 七 つ の 大 罪 。 N 彼 の おかげ で 一時的 と は いえ

相手 は ヘル ブラム 卿 一 人 に なり まし た 。

これ で 戦況 は 楽 に なった はず … N な ~ ん て 思って ない ?

混戦 じゃ なく なった って こと は さ

俺 っち も 好き 放題 できる って こと お 忘れ か に ぃ ?

( ヘルブラム ) 「 地獄 の 呼び声 」 !

こ … この 黒い 霧 は …。

が はっ ! 「 死 」 の 魔力 …。

正気 か よ ! ? まだ この 辺 に

逃げ 遅れ た 人間 が い たら … N う ぅ …。

う う っ … が はっ !

( ヘルブラム ) 正気 でも 狂気 でも どっち だって いい じゃ ない 。

どのみち チミ ら が 悶え お っ 死ぬ こと に …。

ぐ わ っ ! 誰 も …

死な せる もん か 。 N ( ジ ー ル ) げ ほっ げ ほっ …。

ディ アンヌ 。 N ( ディアンヌ ) ハウザー

この 子 を 連れ て 逃げ て 。

( ジ ー ル ) げ ほっ …。 N ( ギ ー ラ ) ジール 。

っざ けん な ! また そう やって お前 は 他人 の こと ばかり …。

少し は て め ぇ の こと 考え や がれ ! へ へ っ …。

( ヘルブラム ) しつこい デカブツ だ 。

ドゴン ! ( ディアンヌ ) が はっ !

ディ アンヌ !

バハ ハ ~ イ !

( ギ ー ラ ) やめ … て …。 N やめろ ~ !

くっ ! パリン ! パリン ! パリン !

( キング ) くっ !

これ は これ は 妖精 王 殿 。

あいつ は …。 N 怠 惰 の 罪 怠 惰 の 罪 の キング 。

( キング ) 誰 が やった ?

誰 が ディ アンヌ に こんな ひどい こと を …。

お前 か ? お前 か ! ?

( ディアンヌ ) 違う … よ …。

二 人 は 僕 を 守って …。

だから 責め ない で 。

ガン ! ( キング ) くっ ! 守れ て ない だ ろ 。

全然 守れ て ない じゃ ない か ! ふざける な よ 謝れ !

ん っ ん っ ! おい お前 …。

( キング ) どうして どうして …

どうして おい ら は いつも いつも

大切 な もの を 守る こと が …。

( ヘルブラム ) いつも チミ は 遅れ て やって き た 。

いや 遅 すぎ た 。

20 年 前 の 妖精 王 の 森 大 焼失 の とき も

700 年 前 の あの とき も そして 今回 も

チミ の せい で 巨人 の 娘 が 死ぬ !

( キング ) 黙れ 。 N ( ヘルブラム ) う っ ! ぐ っ …。

♪~

( ヘルブラム ) で や ぁ ~ ! くっ !

ドド ドドッ ! ( ヘルブラム ) ぐ わ ぁ ~ !

やった か ? ( 2 人 ) あっ 。

♪~

ふ ぅ …。

パキン ! う っ ! あぁ …。

ドゴン ! ( ヘルブラム ) ぐ わ っ !

ん ん っ ! はっ 。

は ぁ は ぁ …。

覚悟 しろ 。 N げ ほっ !

バイ ゼル の とき より は やる 気 み たい じゃ ん ?

元 の 姿 に 戻れ よ 。 そんな 姿 じゃ

本当 の 魔力 は 出せ ない だ ろ ヘル ブラム 。

♪~

( ハウザ ー ) 妖精 族 ? あれ が ヘル ブラム 卿 ?

( キング ) バイ ゼル の とき は まさか 君 と は 思い も し なかった 。

♪~

( キング ) その 薄汚れ た 冑 を し て い た せい で ね 。

( ヘルブラム ) 黙れ ドーン !

♪~

ふ っ 。 確かに 汚い 冑 だ よ なぁ 。

でも 捨てる に は 忍び なく て ね 。

これ は 俺 っち 自身 へ の 戒め の 品 な ん だ よ 。

( キング ) そんな 話 に 興味 は ない 。

チミ は さっき から 何 を 怒って る の ?

ふ ぅ ~。 あ あ ~

あの で っ カワイコ ちゃん の こと が そんなに ショック ?

所詮 は 寄せ集め の ご った 煮 騎士 団 の 仲間 だ ろ ?

君 に 理解 しろ と は 言わ ない 。

彼女 が おい ら に とって どれほど 大切 な 存在 か 。

ヒュ ~ ( 口笛 ) ( ヘルブラム ) だったら

箱 に でも 入れ て おけ ば いい だ ろ ? って 無理 か 。

( キング ) 君 に だって 分かる だ ろ ? 大切 な もの を 失う 心 の 痛み が 。

ち っ ち っ 。 N なら チミ に 分かる か ?

目の前 で 大切 な もの を 壊さ れる 痛み が 。

( キング ) あっ ! う っ ! あぁ … あ あっ !

おお ~ ナイス セーブ ! それ じゃあ 次 いって みよ う 。

まさか それ って 攻撃 の つもり ?

バシン ! ぐ わ っ !

♪~

は ~ は は は はっ ! 妖精 王 は よく 弾む ねぇ 。

♪~

だ ~ から ~ N チミ の シャスティフォル じゃ

俺 っち は 倒せ ない の ! バシン !

ろくでなし 妖精 王 の チミ に は 神 樹 から 作ら れ た

シャスティフォル は 使いこなせ ない 。

そこ で ゆっくり 大切 な 巨人 ちゃん が

引き裂か れる さま を 見物 する と いい さ 。

う お ぉ ~ ! ザシュ !

( ハウザ ー ) は ぁ は ぁ …。 げ ほっ げ ほっ !

ざま ぁ みろ 木 の 化け物 め 。

う わ ぁ ~ すごい ! ハウザー 君 。

( ハウザ ー ) はっ … 再生 し た ! ?

バシン ! ( ハウザ ー ) ぐ わ ~ !

う ぅ …。 N ぐ っ …。

さあ 妖精 王 よ

愛 する 者 の 無残 な 死 に ざま を

まぶた と 脳裏 と 心 に 刻み 焼き付けろ 。

バシン バシン バシン バシン …

大事 な 巨人 ちゃん が ミンチ に さ れ た 姿

見届け て あげ た かい ?

なんなら もっと そば で 見 て あげ な よ 。

( バン ) 団 ち ょ 。 N ああ 。

ディ アンヌ と ゴウ セル の 魔力 が 消え かけ た と 思え ば

今度 は キング の 魔力 が

あり え ねぇ ほど に 高まって る 。

( ヘルブラム ) バカ な … N 攻撃 が 全く 効 い て い ない ! ?

チミ は は な から 俺 っち へ の 攻撃 も

自分 の 防御 も 捨て 魔力 の 全て を

その 死 に 損ない を 守る ため だけ に 注 い で い た の か ! ?

( キング ) ヘル ブラム 。 N は っ 。

( キング ) 700 年 前 君 と 交わし た 約束

ここ で 果た そ う 。 N ん ん …。

♪~

♪~

( エレイン ・ 回想 ) ( ( 行か ない で 兄さん !

兄さん なし に どう やって 森 を 守れ ば いい の ? ) )

( ( ヘル ブラム を 放って おけ ない だ ろ ! ) )

( ( 少し の 間 だけ 頼む エレイン ) )

( エレイン ) ( ( 待って 兄さん ! ) )

♪~

( キング ) ( ( みんな ! ) )

( ( あっ … くっ ! ) )

( ( はっ ヘル ブラム は ? えっ ? ) )

( ( ザシュ ! ) ) ( キング ) ( ( ぐ わ っ ! ) )

あっ どうも 。 N 若き 日 の ヘンド リク セン です 。

現在 彼女 募集 中 です 。

次回 『 七 つ の 大 罪 』 「 まち ぼう け の 妖精 王 」。

ドレ ファス は いい よ なぁ 美人 の 奥さん と 子供 も い て 。

デンマーク の 首都 コペンハーゲン で

表現 の 自由 の 集会 や

ユダヤ 教 の 礼拝 堂 で 銃撃 事件 が 起 き 、

7 人 が 死傷 し た 事件 で


( ナレ ー ション ) < 聖 騎士 長 ヘンド リク セン の 命 に より

連れ 去ら れ た エリザベス >

< その 奪還 の ため メリオダス たち は

王 都 リオ ネス に 侵入 し た >

< キャメロット の 王 ア ー サ ー ・ ペンドラゴン の 目的 と は ? >

< そして 今 ディ アンヌ の 危機 に 二 人 の 聖 騎士 が 立ち上がった >

( ドレファス ) 王国 聖 騎士 と あ ろ う 者 が

大 罪人 を 背 に かばい この 私 に 剣 を 向ける つもり か ?

( ハウザ ー ) 大義 の ため なら やむなし と 切り捨て られる 一 人 の 人間 を

こいつ は 体 を 張って 助け たんす よ 。

どうして 見殺し に でき ます ? ( ドレファス ) ん ?

( ジェリコ ) おい ギーラ ! ふざけ てる 場合 か ? 戻って こい 。

( ヘルブラム ) ギーラ たん 父上 が 失踪 し た 本当 の 理由

知り たかった ん じゃ ない の ?

( ギ ー ラ ) ええ 。\ N しか し 分かった 気 が し ます 。

彼女 が 守って くれ なけ れ ば 弟 は

あなた の 手 で 死 ん で い た 。

あっ そう 。\ N 親 も 親 なら 子 も 子 って こと ね 。

我ら 聖 騎士 の 使命 は 悪 を 断罪 し 人々 に 示す こと

ただ それ のみ 。\ N 今 すぐ こちら へ 戻れ 。

ならば その 愚行 なかった こと に して やろ う 。 さあ 。

♪~

( ドレファス ) 愚か 者 め !

< これ は いまだ 人 と 人 なら ざる もの の 世界 が

分かた れ て は い なかった 古 の 物語 >

< 聖 騎士 を 有 する 国 は リオ ネス 一 国 に とどまら ず

ブリ タニア 全土 に 及 ん だ >

< 魔力 は 力 で あり その 力 こそ が

一 国 の 命運 を も 左右 し た >

< 数 ある 騎士 たち の 中 で ブリ タニア 全土 に

その 名 を 轟か せ た その 者 たち の 名 は …>

♪~

♪~

( ギ ー ラ ) 「 白金 」 の 聖 騎士 殿

この 絶望 的 局面 に おける 勝算 は いかほど でしょう か ?

私 たち の 魔力 で は 後ろ の 二 人 を

巻き込み かね ませ ん 。\ N ( ディアンヌ ) 出 ちゃ ダメ …。

( ハウザ ー ) それ だけ じゃ ねぇ 。\ N 聖 騎士 長 に 枢機卿

それ に 次ぐ 称号 「 金剛 」 の 聖 騎士 だ ぜ ?

勝ち目 は … 0 だ 。

と は 言わ ねぇ よ ! ( ジェリコ ) な っ !

( ハウザ ー ) 「 ライジング トルネード 」 !

範囲 を 極限 まで 絞った 高 密度 の 竜巻 だ ぜ 。

( ジェリコ ) あっ … ぐ わ ぁ ~ !

ギーラ ! 俺 の 竜巻 に

て め ぇ の ありったけ の 魔力 注ぎ込め !

やめろ … ギーラ !

俺 は … 仲間 だ ろ … が …。

許し て ジェリコ 。 こう する しか ほか に 道 は ない の !

「 ショット ・ ボム 」 ! ボゥン !

( ハウザ ー ) 合 技 「 ボム ・ サイクロン 」。\ N ( ジェリコ ) ぐ わ ぁ ~ !

魔力 が かれる まで 撃ち 続けろ ! は あ ~ ~ !

死に たく ない ! 七 つ の 大 罪 が 滅ぼし に 来 た ぞ ~ !

( ゴウセル ) すさまじい 魔力 の 放出 。

だが ディ アンヌ で は ない 。

ドドォーン …

( ホ ー ク ) なんか お っ 始 まっ た よう だ な 。

エリザベス ちゃん どうやら ここ は 地下 の ブタバコ らしい 。

地上 に 出る ぜ 。\ N ( エリザベス ) ブタバコ ?

牢屋 の こと だ よ 。\ N あ あ ~ …。

あっ 。

父上 !

≫ マーガレット 姉 様 ! どこ に いる の ! ?

父上 ! こら こら 。

あん ま し で かい 声 出す と 見張り が 来 ち まう ぜ 。

≪ ( マ ー ガレット ) エリザベス な の ? あっ 。

≪ ( マ ー ガレット ) エリザベス あなた な の ?

マーガレット 姉 様 ?

( ハウザ ー ) う お ぉ ~ !

へば ん な よ ギーラ ! あなた の 方 こそ !

( ギルサンダ ー ) いつまで やって る つもり だ ?

ガキン ! ( ハウザ ー ) ん ん …。

や っぱ お前 だけ は 捕らえ きれ なかった か 。 ち っ !

( ジェリコ ) う っ … げ ほっ …。\ N ( ヘルブラム ) げ ほっ !

ふ ぅ ~ 即席 の 合 技 と は いえ いい 線 いって た よ 。

でも 所詮 は 付け焼き刃 。

私 の フル パワー の 魔力 で この 程度 の ダメージ な の ?

≫ ガシャン ガシャン … ( 足音 ) はっ 。

♪~

全く の 無傷 だ なんて …。

「 羅 貫 」 ! はっ !

ドォーーン !

えっ ?

( ヘルブラム ) 誰 だ ! ? ( ハウザ ー ) 誰 だ ! ?

誰 でしょ う 。

姉 様 ! マーガレット 姉 様 な の ?

姉 様 元気 で いらっしゃる の ?

≪ ( マ ー ガレット ) 私 は 大丈夫 よ 。

あなた は ? 父上 も 私 も

ずっと 心配 し て い た の よ 。

私 は … 私 なら 平気 。 でも …

ごめんなさい 私 の せい で …

私 の せい で ベロニカ 姉 様 が …。

エリザベス そんなに 自分 を 責め ない で 。 ねっ ?

あの 子 は 決して そんな こと を 望ま ない もの 。

あなた の こと を 本当 に 大事 に 思って いる ん だ から 。

それ に 不思議 だ けど …。

マーガレット 姉 様 話 は また あと で 。

一緒 に 脱出 し ま しょ う 。

( ビビアン ) 姉妹 で 脱獄 の 相談 かしら ? あっ !

( ビビアン ) かわいい 顔 し て 一体 どんな 手 を 使って 牢 を 破った の ?

姉 様 を 早く 出し なさい !

( ビビアン ) それ は 大きな 誤解 です わ 。\ N えっ ?

( ビビアン ) マーガレット 様 は 自ら の 決断 で

牢 に 入ら れ た の です よ 。

そんな うそ を 信じる と でも ! ?

( ビビアン ) それ なら それ で 結構 。\ N さあ エリザベス 様

あなた に は 今 から もっと 安全 な 場所 へ …。

た ぁ ~ ! ( ビビアン ) う っ ! う う っ … 誰 ! ?

トン ! 超 必殺 技 フォゲット ・ ミール !

己 の 気配 を 完全 に 消し

死角 から 不意 に 攻撃 する 禁断 の 技 。

つか さっき から この ホーク 様 を ガン 無視 し や が って !

まずは 俺 が 相手 する ぜ ! ホーク ちゃん !

( ビビアン ) しゃべる … 豚 ?

豚 ぁ ~ ! ? プゴッ ! ?

( ビビアン ) 消えろ き ゃ あ ~ ! あっ …。

ん ? ん ? ん ?

ん ん ~ ? プゴプゴッ …。

エリザベス ちゃ ~ ん ! どこ よ ここ ?

エリザベス ちゃん ! 俺 様 は ここ に いる ぜ !

( ビビアン ) 忌 々 しい …。 この世 で 豚 ほど 嫌い な もの は ない の よ !

一体 どこ から 紛れ込 ん だ の ! ?

( マ ー ガレット ) エリザベス !

( ビビアン ) 気絶 し て いる だけ よ 。\ N あ あ ~ そうそう 。

ガチャ ( 鍵 が 開く 音 )

( ビビアン ) かわいい 妹 君 の お 望み どおり 開け て あげる 。

さあ どこ へ でも 好き に お 行き なさい 。

あなた に 彼 を 見捨てる 覚悟 が あれ ば 。

( ギ ー ラ ) あ … あなた は 一体 ?

羊 の 紋様 … まさか ! ( ゴウセル ) その まさか 。

七 つ の 大 罪 色 欲 の 罪 ゴウ セル 参上 。

あっ あれ が …。\ N 手配 書 の イメージ と

だいぶ 違 く ね ? ゴウ セル …。

ディ アンヌ を かばって 戦って くれ た こと

礼 を 言う ぞ ギーラ 。\ N ( ギ ー ラ ) えっ ?

( ゴウセル ) お前 と ドレ ファス の ここ 数 分 の 記憶 から

状況 は 全て 把握 し た 。

ドレ ファス 。 お前 を 全力 で 倒す 。

それ は …。

ドスッ ! 「 貫 突 」 !

( ハウザ ー ) あっ !

「 羅 貫 」 ! それ は こちら も 同じ だ 。

貴 様 の 精神 を むしばむ 魔力 は

ある 意味 最も 七 つ の 大 罪 の 中 で 警戒 す べき もの 。

ならば 魔力 を 発動 さ せる 前 に しとめる まで 。

ドゴン ! 話 が 長い 。

ぐ は っ ! バカ な …。

体 を 貫か れ … か は っ !

なぜ 動け る ? そう 深く 考える な 。

ドゴン ! ( ドレファス ) ぐ わ っ ! あ あっ …。

くっ う ぅ …。

どう なって いる ? 悪夢 だ …。

悪い 夢 でも 見 た の か ? ( ドレファス ) あっ !

こんな 所 で 昼間 から 寝 て い た 罰 だ よ

きっと 。\ N ( ドレファス ) あっ 。

ヘンド リク セン … な の か ?

( ヘンドリクセン ) ほか の 誰 に 見える ん だ ?

しっかり し て くれ ドレ ファス 。

( ヘンドリクセン ) なあ 昨日 国王 陛下 の おっしゃった 話

どう 思った ? ( ドレファス ) 陛下 の 話 ?

( ヘンドリクセン ) 古 の 預言 に ある 聖戦 を

回避 する こと が できる って 話 さ 。

陛下 の 「 千里眼 」 は 確か な 未来 を 見通す 魔力 だ 。

でも 聖戦 を 本当 に 回避 できる と すれ ば

俺 たち 聖 騎士 の 存在 価値 って ある の か なって

ふと 思って さ 。

戦 が なく なって も 怪物 や 蛮族 の 脅威 が

消える わけ じゃ ない 。

脅威 の 大小 に かかわら ず 俺 たち 聖 騎士 は

王国 を 守る ため に は 必要 な 存在 だ 。

( 3 人 ) 「 いざ と なれ ば 俺 たち で 聖戦 を 起こせ ば いい 」 !

あっ …。

ザク ザク ザク … ( 包丁 で 切る 音 )

( グリアモ ー ル ) 父さん お かえり ! ( ドレファス ) ただいま グリア モール 。

( グリアモ ー ル ) え へ へ っ 。 今日 は ギル と 10 回 剣 術 勝負 し て ね

3 回 勝った ん だ よ 。

( ドレファス ) そう か 。 強く なった な 。\ N ( アンナ ) う ふ ふ っ 。

僕 も いつか 聖 騎士 に なり たい な 。

は は はっ 。 もちろん なれる さ 。

いつか 父さん み たい な …。\ N ( グリアモ ー ル ) ザラトラス 伯父さん み たい な !

( グリアモ ー ル ) みんな 言う ん だ 。\ N ギル の 父さん は

僕 の 父さん より 強い って 。

やっぱり そう な の ? どう かな …。 兄貴 と は

本気 で 戦った こと は ない から 。\ N ドン ! ( 包丁 で 切る 音 )

( アンナ ) 「 俺 の 方 が 強い 」。

アンナ 今 なんて …。

( メリオダス ) ぷ は ~ ! 稽古 の あと の 一 杯 は

たまら ん です なぁ 。

しっか し ザラ トラス は いい 腕 し てる よ 。

勝て る 気 が し ねぇ や 。\ N あぁ …。

は は はっ ご 謙遜 を 。

王国 で ザラ トラス 殿 と 互角 に やり 合え る の は

あなた たち 七 つ の 大 罪 くらい だ 。

ドレ ファス で すら 一 度 も 勝った こと が ない ん です から 。

そう は 言う けど 剣 技 だけ で 見りゃ

ドレ ファス の 方 が ザラ トラス の 上 を いって る と 思う ぜ 。

( ドレファス ) ほ … 本当 です か メリオダス 殿 ! ?

うそ は つか ねぇ よ 。\ N ( ヘンドリクセン ) そりゃ すごい 。

強いて 言う なら お前 に 足り ない の は

経験 と 覇気 くらい かな 。\ N ( ホ ー ク たち ) プゴプゴプゴ …。

( 心 の 声 ) ≪ そうだ 俺 は 負け て ない ≫

≪ いつか 兄貴 を 超え 必ず 聖 騎士 長 に …≫

あっ でも や っぱ 無理 だ 。

もう チャンス が ねぇ もん な 。\ N チャンス ?

なあ ザラ トラス ?

♪~

あっ 兄貴 …。 はっ !

う わ ぁ ~~

やめろ ! 違う … 違う ん だ !

私 は こんな こと が し たかった わけ じゃ ない 。

( ドレファス ) 殺す つもり じゃ なかった ん だ 。

本当 な ん だ 。\ N 信じ て くれ ザラ トラス …。

( ザラトラス ) しょ … く … ざ … い … し … ろ 。

( ドレファス ) すまない 。

ごめん 。 ごめんなさい 。

( ゴウセル ) 「 悪夢 語り 」。\ N ( ドレファス ) う ぅ …。

人間 って もろい 。

( ドレファス ) う ぅ … う う っ …。

( ゴウセル ) ドレ ファス 俺 は もう 行く 。

だが お前 は 悪夢 から 目覚める こと は ない 。

誰 だ お前 は …。\ N ドスッ !

( ハウザ ー ) ど … どう なって る ?

「 貫 突 」 と 同時に ゴウ セル の 手 が 聖 騎士 長 の 頭 に 触れ て

二 人 の 動き が ピタリ と 止まった まま 。

♪~

( ディアンヌ ) ゴウ … セル …。

♪~

残念 だ な ゴウ セル 。

戻って こ られ た の は 私 の よう だ 。

そして 再び 貴 様 に 会う こと は ある まい !

う っ ! う ぅ …。 は ぁ は ぁ …。

ドレ ファス 殿 ! 聖 騎士 長 ! ん ? あっ !

私 と した こと が …。 思った より

ダメージ が 大きかった よう だ 。 ん ?

すま ん な ギル サンダー 。\ N ( ギルサンダ ー ) いえ 。

( ドレファス ) ヘル ブラム 卿 残り の 掃除 は

お前 に 任せる 。\ N ( ヘルブラム ) 御 意 ~ !

( ハウザ ー ) った く 颯爽 と 現れ て 早速 やら れ ち まう って

そんな ん あり か ? いいえ

さすが は 七 つ の 大 罪 。\ N 彼 の おかげ で 一時的 と は いえ

相手 は ヘル ブラム 卿 一 人 に なり まし た 。

これ で 戦況 は 楽 に なった はず …\ N な ~ ん て 思って ない ?

混戦 じゃ なく なった って こと は さ

俺 っち も 好き 放題 できる って こと お 忘れ か に ぃ ?

( ヘルブラム ) 「 地獄 の 呼び声 」 !

こ … この 黒い 霧 は …。

が はっ ! 「 死 」 の 魔力 …。

正気 か よ ! ? まだ この 辺 に

逃げ 遅れ た 人間 が い たら …\ N う ぅ …。

う う っ … が はっ !

( ヘルブラム ) 正気 でも 狂気 でも どっち だって いい じゃ ない 。

どのみち チミ ら が 悶え お っ 死ぬ こと に …。

ぐ わ っ ! 誰 も …

死な せる もん か 。\ N ( ジ ー ル ) げ ほっ げ ほっ …。

ディ アンヌ 。\ N ( ディアンヌ ) ハウザー

この 子 を 連れ て 逃げ て 。

( ジ ー ル ) げ ほっ …。\ N ( ギ ー ラ ) ジール 。

っざ けん な ! また そう やって お前 は 他人 の こと ばかり …。

少し は て め ぇ の こと 考え や がれ ! へ へ っ …。

( ヘルブラム ) しつこい デカブツ だ 。

ドゴン ! ( ディアンヌ ) が はっ !

ディ アンヌ !

バハ ハ ~ イ !

( ギ ー ラ ) やめ … て …。\ N やめろ ~ !

くっ ! パリン ! パリン ! パリン !

( キング ) くっ !

これ は これ は 妖精 王 殿 。

あいつ は …。\ N 怠 惰 の 罪 怠 惰 の 罪 の キング 。

( キング ) 誰 が やった ?

誰 が ディ アンヌ に こんな ひどい こと を …。

お前 か ? お前 か ! ?

( ディアンヌ ) 違う … よ …。

二 人 は 僕 を 守って …。

だから 責め ない で 。

ガン ! ( キング ) くっ ! 守れ て ない だ ろ 。

全然 守れ て ない じゃ ない か ! ふざける な よ 謝れ !

ん っ ん っ ! おい お前 …。

( キング ) どうして どうして …

どうして おい ら は いつも いつも

大切 な もの を 守る こと が …。

( ヘルブラム ) いつも チミ は 遅れ て やって き た 。

いや 遅 すぎ た 。

20 年 前 の 妖精 王 の 森 大 焼失 の とき も

700 年 前 の あの とき も そして 今回 も

チミ の せい で 巨人 の 娘 が 死ぬ !

( キング ) 黙れ 。\ N ( ヘルブラム ) う っ ! ぐ っ …。

♪~

( ヘルブラム ) で や ぁ ~ ! くっ !

ドド ドドッ ! ( ヘルブラム ) ぐ わ ぁ ~ !

やった か ? ( 2 人 ) あっ 。

♪~

ふ ぅ …。

パキン ! う っ ! あぁ …。

ドゴン ! ( ヘルブラム ) ぐ わ っ !

ん ん っ ! はっ 。

は ぁ は ぁ …。

覚悟 しろ 。\ N げ ほっ !

バイ ゼル の とき より は やる 気 み たい じゃ ん ?

元 の 姿 に 戻れ よ 。 そんな 姿 じゃ

本当 の 魔力 は 出せ ない だ ろ ヘル ブラム 。

♪~

( ハウザ ー ) 妖精 族 ? あれ が ヘル ブラム 卿 ?

( キング ) バイ ゼル の とき は まさか 君 と は 思い も し なかった 。

♪~

( キング ) その 薄汚れ た 冑 を し て い た せい で ね 。

( ヘルブラム ) 黙れ ドーン !

♪~

ふ っ 。 確かに 汚い 冑 だ よ なぁ 。

でも 捨てる に は 忍び なく て ね 。

これ は 俺 っち 自身 へ の 戒め の 品 な ん だ よ 。

( キング ) そんな 話 に 興味 は ない 。

チミ は さっき から 何 を 怒って る の ?

ふ ぅ ~。 あ あ ~

あの で っ カワイコ ちゃん の こと が そんなに ショック ?

所詮 は 寄せ集め の ご った 煮 騎士 団 の 仲間 だ ろ ?

君 に 理解 しろ と は 言わ ない 。

彼女 が おい ら に とって どれほど 大切 な 存在 か 。

ヒュ ~ ( 口笛 ) ( ヘルブラム ) だったら

箱 に でも 入れ て おけ ば いい だ ろ ? って 無理 か 。

( キング ) 君 に だって 分かる だ ろ ? 大切 な もの を 失う 心 の 痛み が 。

ち っ ち っ 。\ N なら チミ に 分かる か ?

目の前 で 大切 な もの を 壊さ れる 痛み が 。

( キング ) あっ ! う っ ! あぁ … あ あっ !

おお ~ ナイス セーブ ! それ じゃあ 次 いって みよ う 。

まさか それ って 攻撃 の つもり ?

バシン ! ぐ わ っ !

♪~

は ~ は は は はっ ! 妖精 王 は よく 弾む ねぇ 。

♪~

だ ~ から ~\ N チミ の シャスティフォル じゃ

俺 っち は 倒せ ない の ! バシン !

ろくでなし 妖精 王 の チミ に は 神 樹 から 作ら れ た

シャスティフォル は 使いこなせ ない 。

そこ で ゆっくり 大切 な 巨人 ちゃん が

引き裂か れる さま を 見物 する と いい さ 。

う お ぉ ~ ! ザシュ !

( ハウザ ー ) は ぁ は ぁ …。 げ ほっ げ ほっ !

ざま ぁ みろ 木 の 化け物 め 。

う わ ぁ ~ すごい ! ハウザー 君 。

( ハウザ ー ) はっ … 再生 し た ! ?

バシン ! ( ハウザ ー ) ぐ わ ~ !

う ぅ …。\ N ぐ っ …。

さあ 妖精 王 よ

愛 する 者 の 無残 な 死 に ざま を

まぶた と 脳裏 と 心 に 刻み 焼き付けろ 。

バシン バシン バシン バシン …

大事 な 巨人 ちゃん が ミンチ に さ れ た 姿

見届け て あげ た かい ?

なんなら もっと そば で 見 て あげ な よ 。

( バン ) 団 ち ょ 。\ N ああ 。

ディ アンヌ と ゴウ セル の 魔力 が 消え かけ た と 思え ば

今度 は キング の 魔力 が

あり え ねぇ ほど に 高まって る 。

( ヘルブラム ) バカ な …\ N 攻撃 が 全く 効 い て い ない ! ?

チミ は は な から 俺 っち へ の 攻撃 も

自分 の 防御 も 捨て 魔力 の 全て を

その 死 に 損ない を 守る ため だけ に 注 い で い た の か ! ?

( キング ) ヘル ブラム 。\ N は っ 。

( キング ) 700 年 前 君 と 交わし た 約束

ここ で 果た そ う 。\ N ん ん …。

♪~

♪~

( エレイン ・ 回想 ) ( ( 行か ない で 兄さん !

兄さん なし に どう やって 森 を 守れ ば いい の ? ) )

( ( ヘル ブラム を 放って おけ ない だ ろ ! ) )

( ( 少し の 間 だけ 頼む エレイン ) )

( エレイン ) ( ( 待って 兄さん ! ) )

♪~

( キング ) ( ( みんな ! ) )

( ( あっ … くっ ! ) )

( ( はっ ヘル ブラム は ? えっ ? ) )

( ( ザシュ ! ) ) ( キング ) ( ( ぐ わ っ ! ) )

あっ どうも 。\ N 若き 日 の ヘンド リク セン です 。

現在 彼女 募集 中 です 。

次回 『 七 つ の 大 罪 』 「 まち ぼう け の 妖精 王 」。

ドレ ファス は いい よ なぁ 美人 の 奥さん と 子供 も い て 。

デンマーク の 首都 コペンハーゲン で

表現 の 自由 の 集会 や

ユダヤ 教 の 礼拝 堂 で 銃撃 事件 が 起 き 、

7 人 が 死傷 し た 事件 で