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屍鬼, Shiki Episode 5

Shiki Episode 5

( 夏野 ) いる わけ が ない … 。 あいつ は 死 ん だ ん だ !

( 正雄 ) やっぱり 俺 いい わ 。 ( 徹 ) 夏野 。

( 沙 子 ) 死 は 平等 な の 。 特別 に ひどい 死 は ない 。

( 静 信 ) これ で 12 人 … 。

( 敏夫 ) おそらく 伝染 病 だ と 思って 間違い ない 。

( 恵 ) フフフ 。

あっ … ! ( 恵 ) 結城 く ー ん 。

フフッ 。 《 清水 … ! ! 》

あたし ぃ こいつ 嫌い な の ぉ 。

だって ぇ あたし より 結城 君 と 仲良し だ から 。

だから … 。

《 やめろ ! 》

《 やめろ ! ! やめろ ー ! ! 》

あ ~ ! ! ハッ 。

徹 ちゃん ! 大丈夫 か 徹 ちゃん !

ふ ぅ … 。 ん ー ?

夢 か … ! バカバカしい !

お やすみ っ ! ああ … お やすみ 。

愛し ‥ 愛し 合う の さ もっと

激しい 渇き に 狂い そう

目 を 閉じ て 罪深き くちづけ

お前 の 匂い 狂わせる

真 夜中 に 目覚め て 狂気 愛 飲み干す

おい で この 腕 の 中 " あっ ち の 闇 は 苦い ぞ "

君 は 惑い 揺らめく

やがて 永遠 に なる " こっち の 闇 は 甘い ぞ "

僕 は 深く 突き刺す

おい で この 腕 の 中 " あっ ち の 闇 は 苦い よ "

君 は 惑い 揺らめく

( 静 信 ) 《 村人 たち が 次々 と 死 ん で ゆく 》 →

《 外 場 村 を むしばむ 病 と は 何 な の か … 》 →

《 ご 遺族 に は 申し訳ない けど その とき 彼ら が →

どんな 様子 だった の か 尋ね て みよ う 》

《 何 か 手掛かり に なれ ば … 》

( 静 信 ) 大将 。 お 久しぶり です 。

( 雅司 ) これ は 若 御 院 。

先日 隆司 さん が 亡くなら れ た と 聞き まし た 。

ご 焼香 だけ でも と 思い まし て 。

( 静 信 ) 《 一人一人 訪ね 何 か 手掛かり を 見つけ たい 》

( 雅司 ) 春 の 健康 診断 じゃ 何 の 問題 も ない って →

言って た ん です よ 。 それ が いきなり の 心 不全 です から ね 。

( 静 信 ) 急に 具合 が ? ( 雅司 ) いや よく 分から ん の です 。

( 雅司 ) ただ あいつ その 日 に 退職 届 を 出し た らしく て 。

退職 届 を … 。

ええ 。 すぐ 辞め させろ だ の と 大騒ぎ を し て →

その 直後 に 倒れ た そう です 。

やはり 体調 を 崩さ れ て い た の でしょう か ?

どう です か … 。 病気 なら 電話 で 休む と いえ ば 済む こと です から →

何 を 考え て た ん だ か … 。

( 静 信 ) 《 8 月 11 日 。 中 外 場 の 広沢 高 俊 》

( 静 信 ) 亡くなら れ た 広沢 さん は うち の 檀 家 で は あり ませ ん し →

中 外 場 世話 役 の 小池 老 なら 何 か ご存じ か と 思い まし て 。

( 小池 ) いや 。 昔 なら どこ の 誰 それ と 言わ れ れ ば →

親戚 の よう に 分かった が ね 。 ( 静 信 ) で は … 。

( 小池 ) 葬儀 で 初めて 知った よ 広沢 の 高 俊 君 … 。 →

親 が 言う に は 溝辺 町 の パチンコ 店 で 倒れ て →

そのまま だった らしい 。 ( 静 信 ) で は 病気 だった わけ で は ?

( 小池 ) パチンコ 店 だ から ね 。 →

ただ 驚 い た の は その 3 日 前 に 会社 を 辞め て い た らしい 。

会社 を … 。

これ は 親 も 知ら なかった って いう ん だ から 時代 か ねぇ 。

《 退職 … 》

( 静 信 ) 《 広沢 高 俊 。 清水 隆司 … 》

( 宗 秀 ) 太田 健治 さん 。 亡くなる 直前 に →

教職 を 退か れる つもり だった みたい です な 。 →

学年 途中 だった ので 慰留 さ れ た らしい が … 。 →

あぁ そう いえ ば →

うち の 近所 の 佐伯 明 も 辞職 し まし た な 直前 に 。

( 静 信 ) ご 病気 だった 様子 と か は ? ( 宗 秀 ) いや 。

( 静 信 ) で は 最近 亡くなった … 。

高嶋 靖夫 も 辞職 し た と 聞き まし た 。 →

何で すか ? これ は 。 →

この 商店 街 で は 引っ越し が 2 件 あり まし た し →

えらく 葬式 も 多い 。

何だか 村 が 見捨て られ て いく み たい な 気 が し ます よ 。 →

孫 たち が 大きく なる ころ まで … 。

《 もう 清水 の 気配 は 感じ なく なった 》

( 静 信 ) 《 大川 の 大将 は 亡くなった 大川 義 五郎 さん の 親戚 だ 》

( 篤 ) ぐ は っ ! !

( 急 ブレーキ の 音 )

( 富雄 ) さっさと 済ませ とけ と 言った ろ う !

( 富雄 ) 松 ! お前 今 何 時 だ と 思って や がる ! !

何 ぃ ! ? 娘 ? 康代 ちゃん が どう し た って ?

( 松村 ) それ が あの … N 亡くなり まし て … 。

死 ん だ … ! ? いつ ?

( 松村 ) けさ 方 具合 を 悪く し て 救急 車 呼 ん だ ん です けど →

つい 先ほど … 。

わたしゃ もう どうして いい か … 。

バカヤロー ! こんな とき こそ お前 さん が →

しっかり せん で どう する ! ? 今 病院 だ な ?

すぐ 行って やる から 歯 ぁ 食いしばって 待って ろ ! !

もったい ねえ 。

( 富雄 ) あっ 。 若 御 院 。 ( 静 信 ) 大将 。 康代 さん が ?

( 富雄 ) そう な んで さ 。 ちょっくら 行って やり ます 。

( 静 信 ) 《 大川 酒店 の 向かい に 図書 館 が ある 》 →

《 司書 の 柚木 さん に も 聞い て みよ う 》

( 保育 士 ) あぁ 若 御 院 。 ごめんなさい 。

柚木 さん 突然 辞職 し ちゃ った の よ 。

えっ ! まさか お 亡くなり に ! ?

えっ ? いえいえ お 辞め に なった の 。 →

だから わたし が 隣 の 保育 園 と 掛け持ち し てる ん です よ 。 →

柚木 さん 子供 に 大 人気 だった から 突然 で みんな びっくり し ちゃ って 。

( 保育 士 ) ここ が 気 に 入って た みたい な のに ねぇ 。 →

どこ か 行く の かしら ?

( 静 信 ) 《 清水 隆司 。 広沢 高 俊 》 →

《 太田 健治 。 佐伯 明 》 →

《 高嶋 靖夫 … 》

《 突然 の 辞職 … 》

( 保育 士 ) 《 柚木 さん 突然 辞職 し ちゃ った の よ 》

葵 。 ( 葵 ) あっ 夏 ちゃん 。

( 葵 ) 何 ? 徹 ちゃん 今日 も 休み ?

( 葵 ) うん 。 ずる 休み 。 えっ ?

新しい ゲーム 買った ばっかり だ から ずーっと やって る 。 →

ぼ ー っと 寝 ながら 。 そう 。

( 徹 ) 《 週 末 ドライブ に 誘い たい の だ が →

勇気 が 出 ん の よ 》

( 葵 ) 今日 寄って く ? いや 。 あした 早め に 行く よ 。

( 自転車 の ベル )

《 あれ は 尾崎 医院 の … 》 ( 葵 ) 先生 ! →

お 父さん 。 若 先生 来 た !

( 武藤 ) 先生 ! ( 静子 ) 若 先生 !

武藤 さん 。 これ は … 。

ねえ 。 お 兄ちゃん どう し た の ? 具合 … 悪い の ?

( 武藤 ) う っ … 。 お 兄ちゃん は →

徹 は … 死 ん でる 。

えっ !

《 あっ … 清水 が ! 》

( ノック )

( 梓 ) 夏野 。 そろそろ お 通夜 に 行く わ よ 。

先 行って て 。

分かった わ 。

あぁ はがき が 来 て た の 。 残暑 見舞い だ けど 。

あっ !

清水 さん て 先月 亡くなら れ た あの 清水 さん よ ね 。

今ごろ はがき が 届く なんて 。

配達 が 遅れ た だけ さ 。 気 に する こと じゃ ない よ 。

《 徹 ちゃん … 》

( 宗 貴 ) 親父 ! 博巳 が ! ( 宗 秀 ) 何 だ どう し た ! ?

( 宗 貴 ) 様子 が 変 な ん だ 。 尾崎 の 所 に 行って くる !

何 ! ? そんなに 悪い の か 。 風邪 でも こじら せ た の か ? →

熱 は ? ( 宗 貴 ) ない 。

なのに これ は … 。 博巳 ? 博巳 ! お じいちゃん だ ぞ 聞こえ ん の か ?

( 宗 貴 ) 親父 。 出す ぞ ! ( 宗 秀 ) 待て 。 わし も 一緒 に 行く ぞ 。

( 正雄 ) 《 大事 に さ れ てる な 博巳 》

( 宗 秀 ) 正雄 。 い た の か 。 留守 を 頼む ぞ 。

( 正雄 ) 《 俺 が 風邪 の とき 「 寝 てりゃ 治る 」 だった よ な 》

( 宗 貴 ) 俺 が 運 ぼ う か 。 ( 智 寿 子 ) 大丈夫 。 →

わたし が 寝かせ て くる 。

検査 が こんなに かかる なんて よっぽど 悪い ん じゃ ろ か 。

親父 。 難しい 貧血 かも しれ ない と は 言って た けど →

また 具合 が 悪く なったら 夜中 でも 来い って →

若 先生 が 言って くれ た じゃ ない か 。 ( 宗 秀 ) しか し … 。

( 正雄 ) 姉さん の 方 が 顔 真っ青 じゃ ない 。

博巳 本当 に 具合 悪かった ん だ 。 心配 だ よ ね →

最近 葬式 ばっかり だ し 。 ( 宗 秀 ) 縁起 で も ない こと 言う な !

( 正雄 ) しょうがない よ 事実 じゃ ない 。

うち だけ は 特別 だ なんて 思わ ない 方 が いい ん じゃ ない か ?

正雄 ! ( 宗 貴 ) もう よせ ! 博巳 は … 。

だから さ 気 を 付け た 方 が いい ん じゃ ない ?

若い やつ だって 死ぬ ん だ もの 。 つまり 確率 の 問題 だ ろ って さ 。

( 宗 秀 ) お前 に は 情 と いう もの が ない の か !

あー いや ! 俺 じゃ なく て →

そんな こと を 言う やつ も いる って いう … 。 う っ !

正雄 ! お前 は … !

( 正雄 の 泣き声 )

《 父さん が 俺 を ぶつ だ なんて ! ! 》 →

《 宗 貴 兄さん が あんなに 怒る なんて ! ! 》 →

《 博巳 が 智香 が い なけ れ ば →

俺 は こんな 目 に 遭わ なかった ん だ ! ! 》

( 正雄 の 泣き声 )

徹 ちゃん … 。

《 保 … 。 葵 ちゃん … 》

( 正雄 ) あの … 。

う っ 。 お … 俺 … あの … 。

俺 びっくり し て … 徹 ちゃん が … 。

《 駄目 だ 。 何て 言え ば いい ん だ ? 》

徹 ちゃん は ?

顔 見 て も いい です か ? ( 武藤 ) ああ 。

徹 ちゃん の 抜け殻 だ 。

徹 ちゃん どこ へ 行っちゃ っ た ん だ ろ う 。

捜す 方法 が あれ ば いい のに ね 。

( 武藤 ) まったく だ 。 お悔やみ を 言い ます 。

俺 こういう とき に 言う 言葉 って 分から ない けど →

残念 です すごく 。

そう な ん だ よ 。 とても … N 自分 が 情けなく て 悔しく て ね 。

俺 も です 。

( 正雄 ) う わ あ ああ ああ ! 徹 ちゃ ー ん ! ! →

うえ え えー ん ! !

( 正雄 ) ホント 徹 ちゃん は 優しかった よ なぁ 。 →

酒屋 の 庭 に ボール が 入った とき あの お っか ない 親父 さん に →

怒ら れる の 覚悟 で 取り に 行って くれ た よ なぁ 保 。

そう そう ! みんな で 釣り に 行った とき も … 。

( 正雄 ) お前 泣き も し ない の な 。

徹 ちゃん が 死 ん だ ん だ ぞ ! 仏頂面 し や が って !

お前 やっぱり 冷たい よ ね 。 情 って もん が ない の か ?

絡む な 。

くっ ! 俺 が いつ 絡 ん だ ! ! え えっ ! !

ケンカ し たい って ん なら 別 の 機会 に して やる 。

でも 今 は 駄目 だ 。 ここ に いる 時間 ぐらい 我慢 しろ 。

お前 ! どっち が 年上 だ と 思って ん だ !

あんた だ 。

だから 俺 に できる こと ぐらい や れる よ な ?

くっ … ! 何 だ その 言 い草 は ! !

( 葵 ) いいかげん に し て ! ! ( 正雄 ) えっ ?

ケンカ なら 外 で やって よ ! !

( 正雄 ) 何 だ よ 。 葵 ちゃん は 腹 立た ない の か よ 。 →

こいつ 全然 冷たい だ ろ 。

( 葵 ) 冷たい の は あんた の 方 よ ! ! ( 正雄 ) 俺 が 冷たい ? どこ が だ よ ! ?

( 正雄 ) 俺 徹 ちゃん が 死 ん で すごく 悲しい よ 。 →

さっき から そう 言って る じゃ ない か !

わたし たち は それ 以上 よ ! うち の 兄貴 な の よ !

( 正雄 ) 《 俺 に とって 徹 ちゃん は 兄貴 だ よ 》 →

《 実の 兄 ちゃん より 優しかった 》

自分 は 悲しい 自分 が 正しい って 。

結局 みんな に どう 答え て もらい たい の ! ?

あんた わたし たち を 慰め に 来 た の ! ?

それとも 慰め て もらい に 来 た の ! ?

あんな やつ ら 二 度 と 知る もん か !

くそ っ ! 閉め て ん じゃ ねえ よ ! ! →

裏口 まで 回る の 面倒 くせ ぇ ん だ ぞ ! →

何 だ よ … 。 ど いつ も こいつ も まったく !

( 正雄 ) だいたい 友達 が 死 ん で 気落ち し てる 人間 を … 。 →

うん ?

何 だ ? 今 の 。

あれ ? うち に 入った 。

今 入って っ た よ な 。

( ドア の 開く 音 ) よかった 。

うん ? えっ ? えっ ?

《 この 人 誰 だ っけ ? 》

( 正雄 ) いっ ! ? う あー !

《 ああ … 図書 館 の 人 だ 》

大きな 夢 目指し 歩 い て い た

迷い 迷って 終わり の ない 旅

あの 時 は 雪 混じり の 雨 で

涙 か どう か わから なかった

さよなら もう 二 度 と 会え ない

私 が 、 選 ん だ 未来 へ また 一 歩 踏み出す よ

大きな 壁 を 超え て

好き だった のに どうして ?

「 最期 だ 」 なんて 言った の ?

今 で は ちゃんと わかる

だから ねぇ " walk " 強く . . .


Shiki Episode 5

( 夏野 ) いる わけ が ない … 。 あいつ は 死 ん だ ん だ ! なつの|||||||し|||| There's no way she was there.

( 正雄 ) やっぱり 俺 いい わ 。 ( 徹 ) 夏野 。 まさお||おれ|||てつ|なつの On second thought, forget it.

( 沙 子 ) 死 は 平等 な の 。 特別 に ひどい 死 は ない 。 いさご|こ|し||びょうどう|||とくべつ|||し|| Death is impartial.

( 静 信 ) これ で 12 人 … 。 せい|しん|||じん So that's twelve.

( 敏夫 ) おそらく 伝染 病 だ と 思って 間違い ない 。 としお||でんせん|びょう|||おもって|まちがい|

( 恵 ) フフフ 。 けい|

あっ … ! ( 恵 ) 結城 く ー ん 。 |けい|ゆうき||-| Yuuki!

フフッ 。 《 清水 … ! ! 》 |きよみず

あたし ぃ こいつ 嫌い な の ぉ 。 |||きらい|||

だって ぇ あたし より 結城 君 と 仲良し だ から 。 ||||ゆうき|きみ||なかよし||

だから … 。 So...

《 やめろ ! 》

《 やめろ ! ! やめろ ー ! ! 》 ||-

あ ~ ! ! ハッ 。

徹 ちゃん ! 大丈夫 か 徹 ちゃん ! てつ||だいじょうぶ||てつ|

ふ ぅ … 。 ん ー ? |||-

夢 か … ! バカバカしい ! ゆめ||ばかばかしい It was a dream...

お やすみ っ ! ああ … お やすみ 。

愛し ‥ 愛し 合う の さ もっと あいし|あいし|あう||| My dear, dear girl

激しい 渇き に 狂い そう はげしい|かわき||くるい| Almost overwhelmed by your ecstasy

目 を 閉じ て 罪深き くちづけ め||とじ||つみふかき| Close your eyes, and silently

お前 の 匂い 狂わせる おまえ||におい|くるわせる Your scent drives me mad

真 夜中 に 目覚め て 狂気 愛 飲み干す まこと|よなか||めざめ||きょうき|あい|のみほす Waking up in the middle of the night

おい で この 腕 の 中 " あっ ち の 闇 は 苦い ぞ " |||うで||なか||||やみ||にがい| Come into my arms

君 は 惑い 揺らめく きみ||まどい|ゆらめく It's just trying to tempt you

やがて 永遠 に なる " こっち の 闇 は 甘い ぞ " |えいえん|||||やみ||あまい| Soon it will become eternal

僕 は 深く 突き刺す ぼく||ふかく|つきさす I'll pierce you so deeply

おい で この 腕 の 中 " あっ ち の 闇 は 苦い よ " |||うで||なか||||やみ||にがい| Come into my arms

君 は 惑い 揺らめく きみ||まどい|ゆらめく It's just trying to tempt you

( 静 信 ) 《 村人 たち が 次々 と 死 ん で ゆく 》 → せい|しん|むらびと|||つぎつぎ||し||| Villagers die one after another.

《 外 場 村 を むしばむ 病 と は 何 な の か … 》 → がい|じょう|むら|||びょう|||なん||| What is this disease gnawing at the village of Sotoba?

《 ご 遺族 に は 申し訳ない けど その とき 彼ら が → |いぞく|||もうし わけない||||かれら| I feel bad for putting the surviving family members through it,

どんな 様子 だった の か 尋ね て みよ う 》 |ようす||||たずね|||

《 何 か 手掛かり に なれ ば … 》 なん||てがかり|||

( 静 信 ) 大将 。 お 久しぶり です 。 せい|しん|たいしょう||ひさしぶり| Masaji Shimizu, Head of Shimizu Nursery Hello, sir. Long time no see.

( 雅司 ) これ は 若 御 院 。 まさし|||わか|ご|いん Oh, hi, Junior Monk.

先日 隆司 さん が 亡くなら れ た と 聞き まし た 。 せんじつ|たかし|||なくなら||||きき|| I heard that Ryuuji passed away the other day.

ご 焼香 だけ でも と 思い まし て 。 |しょうこう||||おもい||

( 静 信 ) 《 一人一人 訪ね 何 か 手掛かり を 見つけ たい 》 せい|しん|ひとりひとり|たずね|なん||てがかり||みつけ|

( 雅司 ) 春 の 健康 診断 じゃ 何 の 問題 も ない って → まさし|はる||けんこう|しんだん||なん||もんだい|||

言って た ん です よ 。 それ が いきなり の 心 不全 です から ね 。 いって|||||||||こころ|ふぜん||| He told us that the results of his spring physical showed no problems.

( 静 信 ) 急に 具合 が ? ( 雅司 ) いや よく 分から ん の です 。 せい|しん|きゅうに|ぐあい||まさし|||わから||| Well, we don't know much,

( 雅司 ) ただ あいつ その 日 に 退職 届 を 出し た らしく て 。 まさし||||ひ||たいしょく|とどけ||だし||| but I heard he turned in his resignation that same day.

退職 届 を … 。 たいしょく|とどけ|

ええ 。 すぐ 辞め させろ だ の と 大騒ぎ を し て → ||やめ|さ せろ||||おおさわぎ||| Yes.

その 直後 に 倒れ た そう です 。 |ちょくご||たおれ|||

やはり 体調 を 崩さ れ て い た の でしょう か ? |たいちょう||くずさ||||||| So, perhaps he knew he wasn't well?

どう です か … 。 病気 なら 電話 で 休む と いえ ば 済む こと です から → |||びょうき||でんわ||やすむ||||すむ||| I don't know...

何 を 考え て た ん だ か … 。 なん||かんがえ||||| I don't know what he was thinking.

( 静 信 ) 《 8 月 11 日 。 中 外 場 の 広沢 高 俊 》 せい|しん|つき|ひ|なか|がい|じょう||ひろさわ|たか|しゆん Takatoshi Hirosawa from Naka-Sotoba died on August 11th.

( 静 信 ) 亡くなら れ た 広沢 さん は うち の 檀 家 で は あり ませ ん し → せい|しん|なくなら|||ひろさわ|||||まゆみ|いえ||||||

中 外 場 世話 役 の 小池 老 なら 何 か ご存じ か と 思い まし て 。 なか|がい|じょう|せわ|やく||こいけ|ろう||なん||ごぞんじ|||おもい||

( 小池 ) いや 。 昔 なら どこ の 誰 それ と 言わ れ れ ば → こいけ||むかし||||だれ|||いわ|||

親戚 の よう に 分かった が ね 。 ( 静 信 ) で は … 。 しんせき||||わかった|||せい|しん||

( 小池 ) 葬儀 で 初めて 知った よ 広沢 の 高 俊 君 … 。 → こいけ|そうぎ||はじめて|しった||ひろさわ||たか|しゆん|きみ

親 が 言う に は 溝辺 町 の パチンコ 店 で 倒れ て → おや||いう|||みぞべ|まち||ぱちんこ|てん||たおれ| According to his parents, he fainted in a pachinko parlor in Mizobe Town and never regained consciousness.

そのまま だった らしい 。 ( 静 信 ) で は 病気 だった わけ で は ? |||せい|しん|||びょうき||||

( 小池 ) パチンコ 店 だ から ね 。 → こいけ|ぱちんこ|てん||| Well, it was in a pachinko parlor, so...

ただ 驚 い た の は その 3 日 前 に 会社 を 辞め て い た らしい 。 |おどろ||||||ひ|ぜん||かいしゃ||やめ|||| The surprising thing was that he quit his job three days before it happened. Takatoshi Hirosawa

会社 を … 。 かいしゃ| He quit...

これ は 親 も 知ら なかった って いう ん だ から 時代 か ねぇ 。 ||おや||しら|||||||じだい|| Not even his parents knew.

《 退職 … 》 たいしょく He quit his job...

( 静 信 ) 《 広沢 高 俊 。 清水 隆司 … 》 せい|しん|ひろさわ|たか|しゆん|きよみず|たかし Takatoshi Hirosawa.

( 宗 秀 ) 太田 健治 さん 。 亡くなる 直前 に → はじめ|しゅう|おおた|けんじ||なくなる|ちょくぜん|

教職 を 退か れる つもり だった みたい です な 。 → きょうしょく||しりぞか||||||

学年 途中 だった ので 慰留 さ れ た らしい が … 。 → がくねん|とちゅう|||いりゅう||||| Murasako Granary Right before he passed away, it seemed he had planned to quit his teaching job,

あぁ そう いえ ば → Oh, speaking of which,

うち の 近所 の 佐伯 明 も 辞職 し まし た な 直前 に 。 ||きんじょ||さいき|あき||じしょく|||||ちょくぜん| Akira Saeki, one of my neighbors, quit his job right before he died too.

( 静 信 ) ご 病気 だった 様子 と か は ? ( 宗 秀 ) いや 。 せい|しん||びょうき||ようす||||はじめ|しゅう| Did he seem to be sick?

( 静 信 ) で は 最近 亡くなった … 。 せい|しん|||さいきん|なくなった Then, the recently deceased...

高嶋 靖夫 も 辞職 し た と 聞き まし た 。 → たかしま|やすお||じしょく||||きき||

何で すか ? これ は 。 → なんで||| What could be going on?

この 商店 街 で は 引っ越し が 2 件 あり まし た し → |しょうてん|がい|||ひっこし||けん|||| Two families have moved out of this shopping district alone.

えらく 葬式 も 多い 。 |そうしき||おおい There've been a large number of funerals as well.

何だか 村 が 見捨て られ て いく み たい な 気 が し ます よ 。 → なんだか|むら||みすて|||||||き||||

孫 たち が 大きく なる ころ まで … 。 まご|||おおきく|||

《 もう 清水 の 気配 は 感じ なく なった 》 |きよみず||けはい||かんじ|| I can't sense Shimizu anymore.

( 静 信 ) 《 大川 の 大将 は 亡くなった 大川 義 五郎 さん の 親戚 だ 》 せい|しん|おおかわ||たいしょう||なくなった|おおかわ|ただし|ごろう|||しんせき| Old man Ookawa is one of the relatives of the deceased Mr. Gigorou Ookawa.

( 篤 ) ぐ は っ ! ! あつし|||

( 急 ブレーキ の 音 ) きゅう|ぶれーき||おと

( 富雄 ) さっさと 済ませ とけ と 言った ろ う ! とみお||すませ|||いった||

( 富雄 ) 松 ! お前 今 何 時 だ と 思って や がる ! ! とみお|まつ|おまえ|いま|なん|じ|||おもって|| What time do you think it is?!

何 ぃ ! ? 娘 ? 康代 ちゃん が どう し た って ? なん||むすめ|やすよ||||||

( 松村 ) それ が あの …\ N 亡くなり まし て … 。 まつむら|||||なくなり|| Well, um...

死 ん だ … ! ? いつ ? し||| She died?

( 松村 ) けさ 方 具合 を 悪く し て 救急 車 呼 ん だ ん です けど → まつむら||かた|ぐあい||わるく|||きゅうきゅう|くるま|よ||||| She was sick this morning, so I called an ambulance,

つい 先ほど … 。 |さきほど but she died just a short time ago.

わたしゃ もう どうして いい か … 。 I just don't know what to do.

バカヤロー ! こんな とき こそ お前 さん が → ||||おまえ|| You dumbass!

しっかり せん で どう する ! ? 今 病院 だ な ? |せ ん||||いま|びょういん||

すぐ 行って やる から 歯 ぁ 食いしばって 待って ろ ! ! |おこなって|||は||くいしばって|まって| I'll be right there, so clench your teeth and wait for me!

もったい ねえ 。 What a waste.

( 富雄 ) あっ 。 若 御 院 。 ( 静 信 ) 大将 。 康代 さん が ? とみお||わか|ご|いん|せい|しん|たいしょう|やすよ|| Oh, Junior Monk.

( 富雄 ) そう な んで さ 。 ちょっくら 行って やり ます 。 とみお||||||おこなって|| That's right.

( 静 信 ) 《 大川 酒店 の 向かい に 図書 館 が ある 》 → せい|しん|おおかわ|さかみせ||むかい||としょ|かん||

《 司書 の 柚木 さん に も 聞い て みよ う 》 ししょ||ゆぎ||||ききい||| I guess I'll ask the librarian Mr. Yuzuki some questions too.

( 保育 士 ) あぁ 若 御 院 。 ごめんなさい 。 ほいく|し||わか|ご|いん|

柚木 さん 突然 辞職 し ちゃ った の よ 。 ゆぎ||とつぜん|じしょく|||||

えっ ! まさか お 亡くなり に ! ? |||なくなり| Don't tell me... Did he pass away?

えっ ? いえいえ お 辞め に なった の 。 → |||やめ||| No, no.

だから わたし が 隣 の 保育 園 と 掛け持ち し てる ん です よ 。 → |||となり||ほいく|えん||かけもち||||| That's why I'm working two jobs -- here and the nursery next door.

柚木 さん 子供 に 大 人気 だった から 突然 で みんな びっくり し ちゃ って 。 ゆぎ||こども||だい|にんき|||とつぜん|||||| AAAAAAAAAAA Librarian Yuzuki

( 保育 士 ) ここ が 気 に 入って た みたい な のに ねぇ 。 → ほいく|し|||き||はいって||||| He seemed to like it here...

どこ か 行く の かしら ? ||いく|| I wonder if he's going somewhere.

( 静 信 ) 《 清水 隆司 。 広沢 高 俊 》 → せい|しん|きよみず|たかし|ひろさわ|たか|しゆん Ryuuji Shimizu.

《 太田 健治 。 佐伯 明 》 → おおた|けんじ|さいき|あき Kenji Oota.

《 高嶋 靖夫 … 》 たかしま|やすお Yasuo Takashima.

《 突然 の 辞職 … 》 とつぜん||じしょく

( 保育 士 ) 《 柚木 さん 突然 辞職 し ちゃ った の よ 》 ほいく|し|ゆぎ||とつぜん|じしょく||||| Mr. Yuzuki quit his job all of a sudden.

葵 。 ( 葵 ) あっ 夏 ちゃん 。 あおい|あおい||なつ|

( 葵 ) 何 ? 徹 ちゃん 今日 も 休み ? あおい|なん|てつ||きょう||やすみ What is it?

( 葵 ) うん 。 ずる 休み 。 えっ ? あおい|||やすみ|

新しい ゲーム 買った ばっかり だ から ずーっと やって る 。 → あたらしい|げーむ|かった|||||| He just bought a new video game, so he's been playing it all this time,

ぼ ー っと 寝 ながら 。 そう 。 |-||ね||

( 徹 ) 《 週 末 ドライブ に 誘い たい の だ が → てつ|しゅう|すえ|どらいぶ||さそい||||

勇気 が 出 ん の よ 》 ゆうき||だ|||

( 葵 ) 今日 寄って く ? いや 。 あした 早め に 行く よ 。 あおい|きょう|よって||||はや め||いく|

( 自転車 の ベル ) じてんしゃ||べる Saturday, September 17, Senbu

《 あれ は 尾崎 医院 の … 》 ( 葵 ) 先生 ! → ||おさき|いいん||あおい|せんせい He's from Ozaki Clinic...

お 父さん 。 若 先生 来 た ! |とうさん|わか|せんせい|らい| Dad, the young doctor came!

( 武藤 ) 先生 ! ( 静子 ) 若 先生 ! むとう|せんせい|しずこ|わか|せんせい Doctor!

武藤 さん 。 これ は … 。 むとう|||

ねえ 。 お 兄ちゃん どう し た の ? 具合 … 悪い の ? ||にいちゃん|||||ぐあい|わるい|

( 武藤 ) う っ … 。 お 兄ちゃん は → むとう||||にいちゃん| Your brother is...

徹 は … 死 ん でる 。 てつ||し||

えっ !

《 あっ … 清水 が ! 》 |きよみず|

( ノック )

( 梓 ) 夏野 。 そろそろ お 通夜 に 行く わ よ 。 あずさ|なつの|||つや||いく||

先 行って て 。 さき|おこなって|

分かった わ 。 わかった| Okay.

あぁ はがき が 来 て た の 。 残暑 見舞い だ けど 。 |||らい||||ざんしょ|みまい|| Ah, yes.

あっ !

清水 さん て 先月 亡くなら れ た あの 清水 さん よ ね 。 きよみず|||せんげつ|なくなら||||きよみず||| This Ms. Shimizu is the girl who passed away last month, right?

今ごろ はがき が 届く なんて 。 いまごろ|||とどく| To think that you're receiving her postcard now...

配達 が 遅れ た だけ さ 。 気 に する こと じゃ ない よ 。 はいたつ||おくれ||||き|||||| There was just a delay in the delivery.

《 徹 ちゃん … 》 てつ| Tohru...

( 宗 貴 ) 親父 ! 博巳 が ! ( 宗 秀 ) 何 だ どう し た ! ? はじめ|とうと|おやじ|ひろみ||はじめ|しゅう|なん|||| Pops! Hiromi is...

( 宗 貴 ) 様子 が 変 な ん だ 。 尾崎 の 所 に 行って くる ! はじめ|とうと|ようす||へん||||おさき||しょ||おこなって| We'll take him to Ozaki.

何 ! ? そんなに 悪い の か 。 風邪 でも こじら せ た の か ? → なん||わるい|||かぜ|||||| What? Is he that sick?

熱 は ? ( 宗 貴 ) ない 。 ねつ||はじめ|とうと| Does he have a fever?

なのに これ は … 。 博巳 ? 博巳 ! お じいちゃん だ ぞ 聞こえ ん の か ? |||ひろみ|ひろみ|||||きこえ||| So why is he like that?

( 宗 貴 ) 親父 。 出す ぞ ! ( 宗 秀 ) 待て 。 わし も 一緒 に 行く ぞ 。 はじめ|とうと|おやじ|だす||はじめ|しゅう|まて|||いっしょ||いく| Pops! We're leaving now!

( 正雄 ) 《 大事 に さ れ てる な 博巳 》 まさお|だいじ||||||ひろみ Hiromi gets pampered...

( 宗 秀 ) 正雄 。 い た の か 。 留守 を 頼む ぞ 。 はじめ|しゅう|まさお|||||るす||たのむ| I didn't see you there, Masao.

( 正雄 ) 《 俺 が 風邪 の とき 「 寝 てりゃ 治る 」 だった よ な 》 まさお|おれ||かぜ|||ね||なおる||| When I had a cold, they said "stay in bed, you'll be fine."

( 宗 貴 ) 俺 が 運 ぼ う か 。 ( 智 寿 子 ) 大丈夫 。 → はじめ|とうと|おれ||うん||||さとし|ひさ|こ|だいじょうぶ Do you want me to carry him?

わたし が 寝かせ て くる 。 ||ねかせ|| I'll put him to bed.

検査 が こんなに かかる なんて よっぽど 悪い ん じゃ ろ か 。 けんさ||||||わるい|||| It took that long to run the tests...

親父 。 難しい 貧血 かも しれ ない と は 言って た けど → おやじ|むずかしい|ひんけつ||||||いって||

また 具合 が 悪く なったら 夜中 でも 来い って → |ぐあい||わるく||よなか||こい|

若 先生 が 言って くれ た じゃ ない か 。 ( 宗 秀 ) しか し … 。 わか|せんせい||いって||||||はじめ|しゅう||

( 正雄 ) 姉さん の 方 が 顔 真っ青 じゃ ない 。 まさお|ねえさん||かた||かお|まっさお|| Hey, Sis looks paler than he does.

博巳 本当 に 具合 悪かった ん だ 。 心配 だ よ ね → ひろみ|ほんとう||ぐあい|わるかった|||しんぱい||| So Hiromi really was sick...

最近 葬式 ばっかり だ し 。 ( 宗 秀 ) 縁起 で も ない こと 言う な ! さいきん|そうしき||||はじめ|しゅう|えんぎ|||||いう|

( 正雄 ) しょうがない よ 事実 じゃ ない 。 まさお|しょうが ない||じじつ|| What can I say?

うち だけ は 特別 だ なんて 思わ ない 方 が いい ん じゃ ない か ? |||とくべつ|||おもわ||かた|||||| Wouldn't it be better to think we're no different than the others?

正雄 ! ( 宗 貴 ) もう よせ ! 博巳 は … 。 まさお|はじめ|とうと|||ひろみ| Masao!

だから さ 気 を 付け た 方 が いい ん じゃ ない ? ||き||つけ||かた|||||

若い やつ だって 死ぬ ん だ もの 。 つまり 確率 の 問題 だ ろ って さ 。 わかい|||しぬ|||||かくりつ||もんだい|||| Even young people die.

( 宗 秀 ) お前 に は 情 と いう もの が ない の か ! はじめ|しゅう|おまえ|||じょう||||||| Don't you have any feelings?!

あー いや ! 俺 じゃ なく て → ||おれ||| Well, it's not me.

そんな こと を 言う やつ も いる って いう … 。 う っ ! |||いう||||||| I meant to say that there are people who'd say that.

正雄 ! お前 は … ! まさお|おまえ| Masao, you're such a... Munetaka Murasako, Masao's Older Brother

( 正雄 の 泣き声 ) まさお||なきごえ

《 父さん が 俺 を ぶつ だ なんて ! ! 》 → とうさん||おれ|||| To think, Dad slapped me!

《 宗 貴 兄さん が あんなに 怒る なんて ! ! 》 → はじめ|とうと|にいさん|||いかる| To think, Munetaka got angry like that!

《 博巳 が 智香 が い なけ れ ば → ひろみ||ちか||||| If only Hiromi and Chika didn't exist,

俺 は こんな 目 に 遭わ なかった ん だ ! ! 》 おれ|||め||あわ||| then I wouldn't have had to go through this!

( 正雄 の 泣き声 ) まさお||なきごえ

徹 ちゃん … 。 てつ| Tohru...

《 保 … 。 葵 ちゃん … 》 たもつ|あおい|

( 正雄 ) あの … 。 まさお| Um...

う っ 。 お … 俺 … あの … 。 |||おれ|

俺 びっくり し て … 徹 ちゃん が … 。 おれ||||てつ|| I-I was so shocked...

《 駄目 だ 。 何て 言え ば いい ん だ ? 》 だめ||なんて|いえ|||| Shoot... What should I say?

徹 ちゃん は ? てつ|| Where's Tohru?

顔 見 て も いい です か ? ( 武藤 ) ああ 。 かお|み||||||むとう| May I see his face?

徹 ちゃん の 抜け殻 だ 。 てつ|||ぬけがら|

徹 ちゃん どこ へ 行っちゃ っ た ん だ ろ う 。 てつ||||おこなっちゃ|||||| I wonder where he went.

捜す 方法 が あれ ば いい のに ね 。 さがす|ほうほう||||||

( 武藤 ) まったく だ 。 お悔やみ を 言い ます 。 むとう|||おくやみ||いい|

俺 こういう とき に 言う 言葉 って 分から ない けど → おれ||||いう|ことば||わから||

残念 です すごく 。 ざんねん|| but it's frustrating...

そう な ん だ よ 。 とても …\ N 自分 が 情けなく て 悔しく て ね 。 |||||||じぶん||なさけなく||くやしく|| Right...

俺 も です 。 おれ||

( 正雄 ) う わ あ ああ ああ ! 徹 ちゃ ー ん ! ! → まさお||||||てつ||-|

うえ え えー ん ! !

( 正雄 ) ホント 徹 ちゃん は 優しかった よ なぁ 。 → まさお|ほんと|てつ|||やさしかった|| Tohru really was kind.

酒屋 の 庭 に ボール が 入った とき あの お っか ない 親父 さん に → さかや||にわ||ぼーる||はいった||||||おやじ||

怒ら れる の 覚悟 で 取り に 行って くれ た よ なぁ 保 。 いから|||かくご||とり||おこなって|||||たもつ

そう そう ! みんな で 釣り に 行った とき も … 。 ||||つり||おこなった|| That's right.

( 正雄 ) お前 泣き も し ない の な 。 まさお|おまえ|なき||||| You don't even cry, huh?

徹 ちゃん が 死 ん だ ん だ ぞ ! 仏頂面 し や が って ! てつ|||し||||||ぶっちょうづら|||| Tohru died!

お前 やっぱり 冷たい よ ね 。 情 って もん が ない の か ? おまえ||つめたい|||じょう||||||

絡む な 。 からむ|

くっ ! 俺 が いつ 絡 ん だ ! ! え えっ ! ! |おれ|||から|||| When did I try to pick a fight?! When?!

ケンカ し たい って ん なら 別 の 機会 に して やる 。 けんか||||||べつ||きかい|||

でも 今 は 駄目 だ 。 ここ に いる 時間 ぐらい 我慢 しろ 。 |いま||だめ|||||じかん||がまん| not now!

お前 ! どっち が 年上 だ と 思って ん だ ! おまえ|||としうえ|||おもって|| Hey! Who's older here?!

あんた だ 。

だから 俺 に できる こと ぐらい や れる よ な ? |おれ|||||||| so you should be able to do what I can do, right?

くっ … ! 何 だ その 言 い草 は ! ! |なん|||げん|いぐさ|

( 葵 ) いいかげん に し て ! ! ( 正雄 ) えっ ? あおい|||||まさお| Enough already!

ケンカ なら 外 で やって よ ! ! けんか||がい||| If you wanna fight, do it outside!

( 正雄 ) 何 だ よ 。 葵 ちゃん は 腹 立た ない の か よ 。 → まさお|なん|||あおい|||はら|たた|||| Wh-What?

こいつ 全然 冷たい だ ろ 。 |ぜんぜん|つめたい|| He's very cold, isn't he?!

( 葵 ) 冷たい の は あんた の 方 よ ! ! ( 正雄 ) 俺 が 冷たい ? どこ が だ よ ! ? あおい|つめたい|||||かた||まさお|おれ||つめたい|||| It's you who's cold!

( 正雄 ) 俺 徹 ちゃん が 死 ん で すごく 悲しい よ 。 → まさお|おれ|てつ|||し||||かなしい| I'm very sad that Tohru died!

さっき から そう 言って る じゃ ない か ! |||いって|||| Haven't I been saying that over and over?!

わたし たち は それ 以上 よ ! うち の 兄貴 な の よ ! ||||いじょう||||あにき||| We feel sadder than that!

( 正雄 ) 《 俺 に とって 徹 ちゃん は 兄貴 だ よ 》 → まさお|おれ|||てつ|||あにき|| Tohru was like a brother to me.

《 実の 兄 ちゃん より 優しかった 》 じつの|あに|||やさしかった He was kinder to me than my own brother.

自分 は 悲しい 自分 が 正しい って 。 じぶん||かなしい|じぶん||ただしい|

結局 みんな に どう 答え て もらい たい の ! ? けっきょく||||こたえ||||

あんた わたし たち を 慰め に 来 た の ! ? ||||なぐさめ||らい|| Did you come here to comfort us

それとも 慰め て もらい に 来 た の ! ? |なぐさめ||||らい||

あんな やつ ら 二 度 と 知る もん か ! |||ふた|たび||しる|| People like them...

くそ っ ! 閉め て ん じゃ ねえ よ ! ! → ||しめ||||| Damn it!

裏口 まで 回る の 面倒 くせ ぇ ん だ ぞ ! → うらぐち||まわる||めんどう||||| Going around to the back door is a pain in the ass!

何 だ よ … 。 ど いつ も こいつ も まったく ! なん||||||||

( 正雄 ) だいたい 友達 が 死 ん で 気落ち し てる 人間 を … 。 → まさお||ともだち||し|||きおち|||にんげん| Besides, my friend just died.

うん ?

何 だ ? 今 の 。 なん||いま|

あれ ? うち に 入った 。 |||はいった Oh?

今 入って っ た よ な 。 いま|はいって||||

( ドア の 開く 音 ) よかった 。 どあ||あく|おと|

うん ? えっ ? えっ ?

《 この 人 誰 だ っけ ? 》 |じん|だれ|| Who is this guy again?

( 正雄 ) いっ ! ? う あー ! まさお|||

《 ああ … 図書 館 の 人 だ 》 |としょ|かん||じん| Oh...

大きな 夢 目指し 歩 い て い た おおきな|ゆめ|まなざし|ふ|||| I set off chasing my grand dream Fifth Deceit Fifth Deceit Fifth Deceit

迷い 迷って 終わり の ない 旅 まよい|まよって|おわり|||たび Wandering, lost

あの 時 は 雪 混じり の 雨 で |じ||ゆき|まじり||あめ| Back then, the rain mixed with snow

涙 か どう か わから なかった なみだ||||| Was I crying? I couldn't tell

さよなら もう 二 度 と 会え ない ||ふた|たび||あえ| Farewell, we'll never meet again

私 が 、 選 ん だ 未来 へ また 一 歩 踏み出す よ わたくし||せん|||みらい|||ひと|ふ|ふみだす| I'm taking another step toward the future I chose

大きな 壁 を 超え て おおきな|かべ||こえ| Breaking through a wall

好き だった のに どうして ? すき||| I loved you, so why

「 最期 だ 」 なんて 言った の ? さいご|||いった| Did I tell you it's over

今 で は ちゃんと わかる いま|||| Now I fully understand

だから ねぇ " walk " 強く . . . |||つよく That's why I keep walking boldly