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屍鬼, Shiki Episode 10

( 辰巳 ) やっ ! 初め まして 尾崎 の 先生 。

( 夏野 ) 俺 だって 怖い 。 けど これ は たぶん … 。

( 静 ) 「 後 ほど お 兄ちゃん も 来る が よい な ? 」

( 敏夫 ) う お おお お おお おお ! !

( 恵 ) 《 尾崎 襲撃 なんて どう で も いい ! 》

( 恵 ) 《 結城 君 ! 》

愛し ‥ 愛し 合う の さ もっと

激しい 渇き に 狂い そう

目 を 閉じ て 罪深き くちづけ

お前 の 匂い 狂わせる

真 夜中 に 目覚め て 狂気 愛 飲み干す

おい で この 腕 の 中 " あっ ち の 闇 は 苦い ぞ "

君 は 惑い 揺らめく

やがて 永遠 に なる " こっち の 闇 は 甘い ぞ "

僕 は 深く 突き刺す

おい で この 腕 の 中 " あっ ち の 闇 は 苦い よ "

君 は 惑い 揺らめく

( 梓 ) ごめんなさい ね 。 夏野 君 たぶん もう すぐ … 。

( 静 ) 「 何 じゃ ! 」

あの … 夏野 君 もう すぐ 帰る と 思う から 。

もし かして 電気 の スイッチ の 位置 分から なかった ?

( 静 ) 「 いら ぬ ! 」 →

「 このまま で よい 」

そ … そう 。

静粛 に !

少々 問題 が 発生 し た 。 →

奈緒 さん の 現在 の 獲物 で ある 安 森 節子 さん が →

尾崎 医院 に 入院 さ せ られ た 。

どうやら 尾崎 の 先生 は われわれ の 存在 に 気付 い た らしい 。

( 康幸 ) 先生 が … 。 ( 高 俊 ) 医者 だ から か ?

( 辰巳 ) 桐 敷 家 は この 事態 を 捨て 置け ぬ と 言って いる 。

「 けり を つけよ 」 と 。

今夜 ここ に いる 者 全員 で 尾崎 医院 を 襲撃 する !

( ドア の 開閉 音 )

( 梓 ) お かえり 夏野 君 。 お 客 さん が 来 てる わ よ 。

客 … 。 俺 に ? 誰 ? 保っちゃ ん ?

( 結城 ) いや 。 人形 を 持った 小さな 女の子 だ 。

小さな 女の子 ? ( 梓 ) ねえ 。 誰 な の ? あの 子 。

知ら ない よ 。 どこ に いる の ?

( 梓 ) 夏野 君 の 部屋 よ 。 えっ 。

勝手 に 入れる な よ !

い ない けど 。 ( 梓 ) えっ ? →

おかしい わ ね 。 さっき まで 座って た の よ 。 明かり も つけ ず に 。

( 結城 ) 窓 から 出 て いった の か ?

どんな 子 だった ?

どんな 子 って … 。 名前 は 松尾 静 と … 。

( 梓 ) 確か 後 から お 兄さん も 来る けど いい か ? って 。

夏野 ?

で 何て 答え た の ?

えっ ? いや … 。

《 何 だ ? 自分 が ひどい 失態 を 演じ た 気 が する 》

いい よって 。

そう … 。

尾崎 に は 俺 も 行く 。 俺 の 指示 に は 必ず 従え 。 →

いい な ?

静 。 あっ ち の 方 の 手はず は ? ( 静 ) 「 完ぺき じゃ 」 →

「 結城 夏野 も こよ いか ぎり で あ ろ う よ 」

( 恵 ) 結城 君 ? ちょっと ! 結城 君 に 何 を する 気 ! ?

彼 に は 手 を 出さ ない で ! ( 辰巳 ) それ は でき ない 。

結城 夏野 も 尾崎 と 同様 に われわれ に 気付 い て しまった ん だ 。

( 奈緒 ) いい じゃ ない 恵 ちゃん 。 →

彼 も 起き上がって 仲間 に なる かも しれ ない わ よ 。

何 言って ん の よ ! あん たん とこ な ん か 進 も 幹 康 も →

起き上がら ず に 腐っちゃ っ た じゃ ない !

( 奈緒 ) う ぅ … 。 →

ひどい … 。 わたし は 恵 ちゃん を 慰めよ う と … 。

恵 君 。 われわれ は まだ 少ない 。 →

だからこそ 今 村人 に 気付か れ て は なら ない 。

悪い 芽 は 即刻 摘む 必要 が ある 。 分かる ね ?

じゃあ … 。 じゃあ せめて わたし に やらせ て !

駄目 だ 。 ( 恵 ) 辰巳 さん !

( 辰巳 ) 恵 君 ! 作戦 に 口出し を する な 。 →

これ 以上 何 か 言う つもり なら お前 から 粛清 する こと に なる が ?

( 辰巳 ) お前 に は 期待 し て いる 。 幻滅 さ せる な 。

( 恵 ) 分かり … まし た 。

うん 。 いい 感じ 。 とっても 座り やすい わ 。

座り 心地 を 追求 し て み た ん だ 。 夏野 に は 必要 だ と 思って ね 。

そう ね 。 受験 勉強 頑張って る もの ね 。

( 結城 ) ああ 。 ささやか だ が プレゼント だ な 。

あっ !

これ は … 。

( 辰巳 ) フッ !

入れる わ よ 。 招待 さ れ れ ば ね 。

( 昭 ) あっ 兄ちゃん 。 どう し た の ? →

えっ 。 客 ? いや 来 て ない けど 。

だったら これ から 親 たち に 頼む ん だ 。

誰 か が お前 たち 2 人 を 訪ね て き て も 絶対 に 入れる な って 。

えっ ? 何 それ ?

起き上がり を 家 に 招 い て しまう 可能 性 が ある って こと だ 。

友達 を 装って 来る かも しれ ない 。 誰 で あれ 追い返し て もらう ん だ 。

いい な 。 絶対 に 家 の 中 に 入れる ん じゃ ない ぞ 。

父さん 。 俺 の 部屋 の 十字架 や お札 を 知ら ない ?

あぁ あれ か 。 捨て た 。 捨て た ?

お前 俺 が 迷信 や 宗教 やら が 嫌い な こと を 知って いる だ ろ う 。 →

ああいう こと は やめ て ほしい ん だ が ね !

分かった よ 。

新しい 椅子 ありがとう 。

( 戸 の 閉まる 音 )

( 辰巳 ) よし ! 山 入 に 帰る ぞ 。

あと は 節子 さん が 起き上がって 仲間 に なる こと を 期待 し よ う 。

《 境 松 の 松尾 静 … 》

《 後 で お 兄ちゃん が 来る と 言って 消え て から 二 日 たった 》

《 もう 来 ない の か ? 》

《 いや 。 それ は ない だ ろ う 》

《 来る と し たら あいつ か ? 》

《 だが 黙って やら れ て やる 義理 は ない 。 戦って やる ! 》

( 高 俊 ) あれ ? ( 奈緒 ) うん ?

( 高 俊 ) 恵 ちゃん は ? ( 奈緒 ) 本当 だ 。 い ない わ 。

( 康幸 ) もう 先 に 帰った ん じゃ ない か ?

恵 君 は いい 。 どこ へ 行った か は 分かって いる から 。

( 窓 を たたく 音 )

( たたく 音 )

( 恵 ) 《 嫌 ! 絶対 に 嫌 ! 》 →

《 結城 君 を ほか の 誰 か に 殺さ せる なんて 絶対 嫌 ! 》

あっ !

《 辰巳 さん から 罰 を 受けよ う と も →

わたし が … 》 えっ ?

( 窓 を たたく 音 )

( たたく 音 )

( 窓 を 揺らす 音 )

《 この 影 は 清水 じゃ ない 》

《 やっぱり あの 男 か … 》

( ドア の 開く 音 ) 《 開 い た ! ? 》

《 さっき 締め た はず な のに ! 》

《 親父 が 開け た の か ! 》

( 結城 ) 《 どう だ ? 夏野 。 素晴らしい だ ろ う 》 →

《 村 に は 犯罪 なんか なく て →

村人 たち は 寝る とき も 鍵 を 掛け ない らしい ぞ 》

《 お前 も そういう 生活 に 慣れ て もらう から な 》

《 これ から は 鍵 掛け 禁止 だ 》

《 あの 人 は いつも そう だった 》

いや あの 人 たち は だ 。

《 あの 2 人 が 大学生 の ころ に でき た 子供 が 俺 だった 》

《 だが 2 人 は 結婚 と いう 制度 に 疑問 を 感じ →

あえて 入籍 は し なかった と いう 》

《 だから 俺 は 戸籍 上 →

母方 の 姓 で ある 小出 と いう 名字 に なって いる 》

《 当たり前 を 拒み →

自分 たち の センス こそ が 正しい と 信じる 2 人 》

《 風光明媚 で のどか な 田舎 と や ら に →

引っ越す こと に し た の だ って →

それ が 自分 たち の ため に なる って 確信 し た から だ 》

《 冗談 じゃ ない ! ! 》

《 俺 は 絶対 この 村 から 出 て やる ! 》

《 都会 の 大学 に 合格 し て あの 2 人 の 保護 から 抜け出す 》

《 こんな 所 で 死 ん で たまる か ! ! 》

( ドア の 閉まる 音 )

( 物音 )

( 足音 )

《 戻って くる の か ? 》

《 来る なら 来 て みろ ! 》

《 今度 は 捕まえ て 村人 の 前 に 突き出し て やる ! 》

( たたく 音 )

夏野 。 あっ !

《 この 声 … 》

俺 だ 。

《 親しい 誰 か が 俺 を 呼ぶ とき の 声 の 調子 》

《 そんな ふう に 呼ぶ 人間 は … 》

誰 だ よ ? 俺 だ よ 。

《 開け て は いけない 》

《 こうして 立てこもって 身 を 守る 方 が →

いい に 決まって いる 》

《 いい に 決まって る 》

おい 。

あっ !

ぐ ぁぁ ! !

徹 ちゃん … 。

徹 ちゃん !

ふ ~ ん 。 やっぱり あなた が 命じ られ て い た の ね →

結城 君 の 襲撃 。 →

いかにも ド S の 辰巳 さん の 考え そう な こと 。

( 徹 ) やら ない と 代わり に 葵 や 保 を 襲う って … 。

それ で 親友 を 殺し ちゃ う わけ ?

てんびん に かけ た 結果 家族 が 勝った って こと ?

( 徹 ) 違う ! !

違う って 何 が ? 言って み なさい よ 。

( 徹 ) 夏野 は … 。 夏野 は 俺 たち の 存在 に 気付き →

反撃 しよ う と して 辰巳 に 目 を 付け られ た ん だ 。 →

俺 が 拒 ん で も ほか の 誰 か に 命じる だ ろ う 。

なら いっそのこと 俺 が … 。

じゃあ どうして こんな 所 で くつろ い でる の よ 。

う っ … 。

( 恵 ) おじけづ い た ん でしょ ?

いい わ 。 わたし が やって あげる 。

わたし なら 迷わ ない 。 ( 徹 ) 清水 ! よせ !

勝手 な こと を し たら 辰巳 に 何 を さ れる か … 。

あいつ の 怖 さ は 知って いる だ ろ !

知って て やる の よ ! →

あなた は そこ で 見 てる と いい わ 。

( 徹 ) 夏野 … 。

徹 ちゃん ! 徹 ちゃ ー ん ! !

《 考え たく なかった 》

《 いや 。 本当 は ずっと これ を 思い出す まい と して い た 》

《 徹 ちゃん を 奪って いった の が 連中 なら →

徹 ちゃん が 蘇って も 何の 不思議 も ない 》

《 それ は 清水 でも ほか の 誰 でも よかった 》

《 でも 徹 ちゃん だけ は あって は なら なかった ん だ 》

《 夏野 》

《 この 村 の 思い出 に は 全部 徹 ちゃん が い た 》

( 徹 ) 《 ここ の 湧き水 は 薬 師 さん っ つ っ て →

冷たく て す っ げ ー う め ぇ の ! 》 →

《 しかも 飲 ん だ ら 頭 が 良く なる らしい ぜ 》

《 ふ ~ ん 》

《 アハ ハハ ! お前 難しい 大学 を 受験 する ん だ から 飲 ん どけ よ 》

《 ほ ー ら ! 》 《 やめろ よ ! 》

《 徹 ちゃん は … 。 そう →

いい やつ だった 誰 から も 好か れる 》

《 あの 正雄 で さえ 徹 ちゃん を 慕って い た 》

《 そんな 徹 ちゃん が なぜ か 俺 と 一緒 に いる こと を 好 ん だ 》

《 俺 は 人 に 好か れる よう な 性格 じゃ ない こと を 知って いる 》

《 にもかかわらず … 》

何で あんな … N 氷 み たい な 手 に なって ん だ !

( 恵 ) 《 結城 君 死 ん じゃ う か も … 》

《 でも 起き上がる 確率 も 低く ない わ 》

《 死 ん じゃ った と して も わたし が 手 を 下し た ん なら ! 》

やっ ! あなた が 結城 夏野 君 です よ ね ?

お前 は ?

こうして きちんと あいさつ する の は 初めて で し た ね 。

僕 は 辰巳 と 申し ます 。

あの 桐 敷 家 の 使用人 です 。 で 何 の 用 ?

あなた は 大層 聡明 な 方 の よう です ね 。

僕たち の 存在 に 気付 い た 最初 の 人 だ 。 →

さらに 勇敢 で も ある 。 →

気付 い た なら 1 人 で 村 から 逃げ れ ば いい のに →

そう は し なかった 。 →

それ は あなた が とても 優しい から です 。

引っ越し て き て たかが 1 年 の この 村 を →

見捨て られ なかった の でしょ う 。

少ない と は いえ この 村 に 友人 が い ない わけ で も ない よう です し 。

でも 困る ん です よ ね 。 →

あなた が 家 で 布団 を かぶって 震え て いる よう な 人 なら よかった 。

けど あなた は 僕たち を 狩 ろ う と して いる 。 →

尾崎 の 先生 と 同じ だ 。 →

狩人 は 駄目 な の です 。 許さ れ ない 。

で 俺 を 殺し たい と ?

でも 殺さ れる 義理 は ない んで ね →

全速力 で 逃げる けど 。

フッフフ ! やっ ! それ も 楽し そう だ けど →

僕 は もう ちょっと 面白い こと を 提案 し たい か なぁ 。

恵 君 。 出 てき たまえ 。

清水 … 。

辰巳 さん 。 わたし … 。

分かって る ! 特例 だ よ 。

こう なる こと は 予測 し て い た から ね 。

えっ ? ( 辰巳 ) さあ 2 人 がかり だ 。 →

思う存分 やり たい よう に やる が いい よ 。

結城 君 。 分かって 。

あなた だって 全然 知ら ない 人 より いい でしょ ?

( 恵 ) ねっ ?

結城 君 。

( 徹 ) 《 こいつ は この 水 の 守り神 って 言わ れ てる ん だ 》 →

《 俺 が 小さかった ころ から 1 匹 だけ いる 》 →

《 不思議 な こと に 数 が 増え も せ ず 減り も せ ず 1 匹 だけ だ 》 →

《 どう だ ? 何 か よく ねぇ ? 》

大きな 夢 目指し 歩 い て い た

迷い 迷って 終わり の ない 旅

あの 時 は 雪 混じり の 雨 で

涙 か どう か わから なかった

さよなら もう 二 度 と 会え ない

私 が 、 選 ん だ 未来 へ また 一 歩 踏み出す よ

大きな 壁 を 超え て

好き だった のに どうして ?

「 最期 だ 」 なんて 言った の ?

今 で は ちゃんと わかる

だから ねぇ " walk " 強く . . .


( 辰巳 ) やっ ! 初め まして 尾崎 の 先生 。

( 夏野 ) 俺 だって 怖い 。 けど これ は たぶん … 。

( 静 ) 「 後 ほど お 兄ちゃん も 来る が よい な ? 」

( 敏夫 ) う お おお お おお おお ! !

( 恵 ) 《 尾崎 襲撃 なんて どう で も いい ! 》

( 恵 ) 《 結城 君 ! 》

愛し ‥ 愛し 合う の さ もっと

激しい 渇き に 狂い そう

目 を 閉じ て 罪深き くちづけ

お前 の 匂い 狂わせる

真 夜中 に 目覚め て 狂気 愛 飲み干す

おい で この 腕 の 中 " あっ ち の 闇 は 苦い ぞ "

君 は 惑い 揺らめく

やがて 永遠 に なる " こっち の 闇 は 甘い ぞ "

僕 は 深く 突き刺す

おい で この 腕 の 中 " あっ ち の 闇 は 苦い よ "

君 は 惑い 揺らめく

( 梓 ) ごめんなさい ね 。 夏野 君 たぶん もう すぐ … 。

( 静 ) 「 何 じゃ ! 」

あの … 夏野 君 もう すぐ 帰る と 思う から 。

もし かして 電気 の スイッチ の 位置 分から なかった ?

( 静 ) 「 いら ぬ ! 」 →

「 このまま で よい 」

そ … そう 。

静粛 に !

少々 問題 が 発生 し た 。 →

奈緒 さん の 現在 の 獲物 で ある 安 森 節子 さん が →

尾崎 医院 に 入院 さ せ られ た 。

どうやら 尾崎 の 先生 は われわれ の 存在 に 気付 い た らしい 。

( 康幸 ) 先生 が … 。 ( 高 俊 ) 医者 だ から か ?

( 辰巳 ) 桐 敷 家 は この 事態 を 捨て 置け ぬ と 言って いる 。

「 けり を つけよ 」 と 。

今夜 ここ に いる 者 全員 で 尾崎 医院 を 襲撃 する !

( ドア の 開閉 音 )

( 梓 ) お かえり 夏野 君 。 お 客 さん が 来 てる わ よ 。

客 … 。 俺 に ? 誰 ? 保っちゃ ん ?

( 結城 ) いや 。 人形 を 持った 小さな 女の子 だ 。

小さな 女の子 ? ( 梓 ) ねえ 。 誰 な の ? あの 子 。

知ら ない よ 。 どこ に いる の ?

( 梓 ) 夏野 君 の 部屋 よ 。 えっ 。

勝手 に 入れる な よ !

い ない けど 。 ( 梓 ) えっ ? →

おかしい わ ね 。 さっき まで 座って た の よ 。 明かり も つけ ず に 。

( 結城 ) 窓 から 出 て いった の か ?

どんな 子 だった ?

どんな 子 って … 。 名前 は 松尾 静 と … 。

( 梓 ) 確か 後 から お 兄さん も 来る けど いい か ? って 。

夏野 ?

で 何て 答え た の ?

えっ ? いや … 。

《 何 だ ? 自分 が ひどい 失態 を 演じ た 気 が する 》

いい よって 。

そう … 。

尾崎 に は 俺 も 行く 。 俺 の 指示 に は 必ず 従え 。 →

いい な ?

静 。 あっ ち の 方 の 手はず は ? ( 静 ) 「 完ぺき じゃ 」 →

「 結城 夏野 も こよ いか ぎり で あ ろ う よ 」

( 恵 ) 結城 君 ? ちょっと ! 結城 君 に 何 を する 気 ! ?

彼 に は 手 を 出さ ない で ! ( 辰巳 ) それ は でき ない 。

結城 夏野 も 尾崎 と 同様 に われわれ に 気付 い て しまった ん だ 。

( 奈緒 ) いい じゃ ない 恵 ちゃん 。 →

彼 も 起き上がって 仲間 に なる かも しれ ない わ よ 。

何 言って ん の よ ! あん たん とこ な ん か 進 も 幹 康 も →

起き上がら ず に 腐っちゃ っ た じゃ ない !

( 奈緒 ) う ぅ … 。 →

ひどい … 。 わたし は 恵 ちゃん を 慰めよ う と … 。

恵 君 。 われわれ は まだ 少ない 。 →

だからこそ 今 村人 に 気付か れ て は なら ない 。

悪い 芽 は 即刻 摘む 必要 が ある 。 分かる ね ?

じゃあ … 。 じゃあ せめて わたし に やらせ て !

駄目 だ 。 ( 恵 ) 辰巳 さん !

( 辰巳 ) 恵 君 ! 作戦 に 口出し を する な 。 →

これ 以上 何 か 言う つもり なら お前 から 粛清 する こと に なる が ?

( 辰巳 ) お前 に は 期待 し て いる 。 幻滅 さ せる な 。

( 恵 ) 分かり … まし た 。

うん 。 いい 感じ 。 とっても 座り やすい わ 。

座り 心地 を 追求 し て み た ん だ 。 夏野 に は 必要 だ と 思って ね 。

そう ね 。 受験 勉強 頑張って る もの ね 。

( 結城 ) ああ 。 ささやか だ が プレゼント だ な 。

あっ !

これ は … 。

( 辰巳 ) フッ !

入れる わ よ 。 招待 さ れ れ ば ね 。

( 昭 ) あっ 兄ちゃん 。 どう し た の ? →

えっ 。 客 ? いや 来 て ない けど 。

だったら これ から 親 たち に 頼む ん だ 。

誰 か が お前 たち 2 人 を 訪ね て き て も 絶対 に 入れる な って 。

えっ ? 何 それ ?

起き上がり を 家 に 招 い て しまう 可能 性 が ある って こと だ 。

友達 を 装って 来る かも しれ ない 。 誰 で あれ 追い返し て もらう ん だ 。

いい な 。 絶対 に 家 の 中 に 入れる ん じゃ ない ぞ 。

父さん 。 俺 の 部屋 の 十字架 や お札 を 知ら ない ?

あぁ あれ か 。 捨て た 。 捨て た ?

お前 俺 が 迷信 や 宗教 やら が 嫌い な こと を 知って いる だ ろ う 。 →

ああいう こと は やめ て ほしい ん だ が ね !

分かった よ 。

新しい 椅子 ありがとう 。

( 戸 の 閉まる 音 )

( 辰巳 ) よし ! 山 入 に 帰る ぞ 。

あと は 節子 さん が 起き上がって 仲間 に なる こと を 期待 し よ う 。

《 境 松 の 松尾 静 … 》

《 後 で お 兄ちゃん が 来る と 言って 消え て から 二 日 たった 》

《 もう 来 ない の か ? 》

《 いや 。 それ は ない だ ろ う 》

《 来る と し たら あいつ か ? 》

《 だが 黙って やら れ て やる 義理 は ない 。 戦って やる ! 》

( 高 俊 ) あれ ? ( 奈緒 ) うん ?

( 高 俊 ) 恵 ちゃん は ? ( 奈緒 ) 本当 だ 。 い ない わ 。

( 康幸 ) もう 先 に 帰った ん じゃ ない か ?

恵 君 は いい 。 どこ へ 行った か は 分かって いる から 。

( 窓 を たたく 音 )

( たたく 音 )

( 恵 ) 《 嫌 ! 絶対 に 嫌 ! 》 →

《 結城 君 を ほか の 誰 か に 殺さ せる なんて 絶対 嫌 ! 》

あっ !

《 辰巳 さん から 罰 を 受けよ う と も →

わたし が … 》 えっ ?

( 窓 を たたく 音 )

( たたく 音 )

( 窓 を 揺らす 音 )

《 この 影 は 清水 じゃ ない 》

《 やっぱり あの 男 か … 》

( ドア の 開く 音 ) 《 開 い た ! ? 》

《 さっき 締め た はず な のに ! 》

《 親父 が 開け た の か ! 》

( 結城 ) 《 どう だ ? 夏野 。 素晴らしい だ ろ う 》 →

《 村 に は 犯罪 なんか なく て →

村人 たち は 寝る とき も 鍵 を 掛け ない らしい ぞ 》

《 お前 も そういう 生活 に 慣れ て もらう から な 》

《 これ から は 鍵 掛け 禁止 だ 》

《 あの 人 は いつも そう だった 》

いや あの 人 たち は だ 。

《 あの 2 人 が 大学生 の ころ に でき た 子供 が 俺 だった 》

《 だが 2 人 は 結婚 と いう 制度 に 疑問 を 感じ →

あえて 入籍 は し なかった と いう 》

《 だから 俺 は 戸籍 上 →

母方 の 姓 で ある 小出 と いう 名字 に なって いる 》

《 当たり前 を 拒み →

自分 たち の センス こそ が 正しい と 信じる 2 人 》

《 風光明媚 で のどか な 田舎 と や ら に →

引っ越す こと に し た の だ って →

それ が 自分 たち の ため に なる って 確信 し た から だ 》

《 冗談 じゃ ない ! ! 》

《 俺 は 絶対 この 村 から 出 て やる ! 》

《 都会 の 大学 に 合格 し て あの 2 人 の 保護 から 抜け出す 》

《 こんな 所 で 死 ん で たまる か ! ! 》

( ドア の 閉まる 音 )

( 物音 )

( 足音 )

《 戻って くる の か ? 》

《 来る なら 来 て みろ ! 》

《 今度 は 捕まえ て 村人 の 前 に 突き出し て やる ! 》

( たたく 音 )

夏野 。 あっ !

《 この 声 … 》

俺 だ 。

《 親しい 誰 か が 俺 を 呼ぶ とき の 声 の 調子 》

《 そんな ふう に 呼ぶ 人間 は … 》

誰 だ よ ? 俺 だ よ 。

《 開け て は いけない 》

《 こうして 立てこもって 身 を 守る 方 が →

いい に 決まって いる 》

《 いい に 決まって る 》

おい 。

あっ !

ぐ ぁぁ ! !

徹 ちゃん … 。

徹 ちゃん !

ふ ~ ん 。 やっぱり あなた が 命じ られ て い た の ね →

結城 君 の 襲撃 。 →

いかにも ド S の 辰巳 さん の 考え そう な こと 。

( 徹 ) やら ない と 代わり に 葵 や 保 を 襲う って … 。

それ で 親友 を 殺し ちゃ う わけ ?

てんびん に かけ た 結果 家族 が 勝った って こと ?

( 徹 ) 違う ! !

違う って 何 が ? 言って み なさい よ 。

( 徹 ) 夏野 は … 。 夏野 は 俺 たち の 存在 に 気付き →

反撃 しよ う と して 辰巳 に 目 を 付け られ た ん だ 。 →

俺 が 拒 ん で も ほか の 誰 か に 命じる だ ろ う 。

なら いっそのこと 俺 が … 。

じゃあ どうして こんな 所 で くつろ い でる の よ 。

う っ … 。

( 恵 ) おじけづ い た ん でしょ ?

いい わ 。 わたし が やって あげる 。

わたし なら 迷わ ない 。 ( 徹 ) 清水 ! よせ !

勝手 な こと を し たら 辰巳 に 何 を さ れる か … 。

あいつ の 怖 さ は 知って いる だ ろ !

知って て やる の よ ! →

あなた は そこ で 見 てる と いい わ 。

( 徹 ) 夏野 … 。

徹 ちゃん ! 徹 ちゃ ー ん ! !

《 考え たく なかった 》

《 いや 。 本当 は ずっと これ を 思い出す まい と して い た 》

《 徹 ちゃん を 奪って いった の が 連中 なら →

徹 ちゃん が 蘇って も 何の 不思議 も ない 》

《 それ は 清水 でも ほか の 誰 でも よかった 》

《 でも 徹 ちゃん だけ は あって は なら なかった ん だ 》

《 夏野 》

《 この 村 の 思い出 に は 全部 徹 ちゃん が い た 》

( 徹 ) 《 ここ の 湧き水 は 薬 師 さん っ つ っ て →

冷たく て す っ げ ー う め ぇ の ! 》 →

《 しかも 飲 ん だ ら 頭 が 良く なる らしい ぜ 》

《 ふ ~ ん 》

《 アハ ハハ ! お前 難しい 大学 を 受験 する ん だ から 飲 ん どけ よ 》

《 ほ ー ら ! 》 《 やめろ よ ! 》

《 徹 ちゃん は … 。 そう →

いい やつ だった 誰 から も 好か れる 》

《 あの 正雄 で さえ 徹 ちゃん を 慕って い た 》

《 そんな 徹 ちゃん が なぜ か 俺 と 一緒 に いる こと を 好 ん だ 》

《 俺 は 人 に 好か れる よう な 性格 じゃ ない こと を 知って いる 》

《 にもかかわらず … 》

何で あんな …\ N 氷 み たい な 手 に なって ん だ !

( 恵 ) 《 結城 君 死 ん じゃ う か も … 》

《 でも 起き上がる 確率 も 低く ない わ 》

《 死 ん じゃ った と して も わたし が 手 を 下し た ん なら ! 》

やっ ! あなた が 結城 夏野 君 です よ ね ?

お前 は ?

こうして きちんと あいさつ する の は 初めて で し た ね 。

僕 は 辰巳 と 申し ます 。

あの 桐 敷 家 の 使用人 です 。 で 何 の 用 ?

あなた は 大層 聡明 な 方 の よう です ね 。

僕たち の 存在 に 気付 い た 最初 の 人 だ 。 →

さらに 勇敢 で も ある 。 →

気付 い た なら 1 人 で 村 から 逃げ れ ば いい のに →

そう は し なかった 。 →

それ は あなた が とても 優しい から です 。

引っ越し て き て たかが 1 年 の この 村 を →

見捨て られ なかった の でしょ う 。

少ない と は いえ この 村 に 友人 が い ない わけ で も ない よう です し 。

でも 困る ん です よ ね 。 →

あなた が 家 で 布団 を かぶって 震え て いる よう な 人 なら よかった 。

けど あなた は 僕たち を 狩 ろ う と して いる 。 →

尾崎 の 先生 と 同じ だ 。 →

狩人 は 駄目 な の です 。 許さ れ ない 。

で 俺 を 殺し たい と ?

でも 殺さ れる 義理 は ない んで ね →

全速力 で 逃げる けど 。

フッフフ ! やっ ! それ も 楽し そう だ けど →

僕 は もう ちょっと 面白い こと を 提案 し たい か なぁ 。

恵 君 。 出 てき たまえ 。

清水 … 。

辰巳 さん 。 わたし … 。

分かって る ! 特例 だ よ 。

こう なる こと は 予測 し て い た から ね 。

えっ ? ( 辰巳 ) さあ 2 人 がかり だ 。 →

思う存分 やり たい よう に やる が いい よ 。

結城 君 。 分かって 。

あなた だって 全然 知ら ない 人 より いい でしょ ?

( 恵 ) ねっ ?

結城 君 。

( 徹 ) 《 こいつ は この 水 の 守り神 って 言わ れ てる ん だ 》 →

《 俺 が 小さかった ころ から 1 匹 だけ いる 》 →

《 不思議 な こと に 数 が 増え も せ ず 減り も せ ず 1 匹 だけ だ 》 →

《 どう だ ? 何 か よく ねぇ ? 》

大きな 夢 目指し 歩 い て い た

迷い 迷って 終わり の ない 旅

あの 時 は 雪 混じり の 雨 で

涙 か どう か わから なかった

さよなら もう 二 度 と 会え ない

私 が 、 選 ん だ 未来 へ また 一 歩 踏み出す よ

大きな 壁 を 超え て

好き だった のに どうして ?

「 最期 だ 」 なんて 言った の ?

今 で は ちゃんと わかる

だから ねぇ " walk " 強く . . .