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イタズラなKiss〜Love in TOKYO, イタズラなKiss〜Love in TOKYO#7 (1)

( 石川 理 美 ( いし かわ さとみ )) 琴子 ( こと こ ) あの 子 見て !

( 相原 ( あい はら ) 琴子 ) 誰 ? あの 美女 ?

( 理 美 ) あの 女 ―

どう 見て も 入江 ( いりえ ) 狙い じゃ ん ―

琴子 今 大 ピンチ な んだ よ

( 琴子 ) 金 ( きん ) ちゃん !?

( 池沢 金之助 ( いけ ざ わき ん の すけ )) 夜 は 琴子 の お やっ さん の 店 で

そんで 昼 は この 学 食 で 働く ん や

そこ に おる 魔 の 手 から 琴子 を 助け なあ かん から な

( 小森 ( こもり ) じん こ ) 入江 と 同じ クラブ に 入り な よ ―

そし たら 学部 が 違って も ―

入江 と ずっと 一緒に いる こと が できる

( 須藤 ( す どう )) うりゃ ー !

( 須藤 ( す どう )) うりゃ ー !

( 琴子 ) お ~ っ !

( 琴子 ) お ~ っ !

( 松本 裕子 ( まつ もと ゆうこ )) あなた って 彼 と 同じ 家 に 住んで る んで すって ね

でも 彼 の こと 何にも 知ら ない の ね

( 相原 重雄 ( しげ お )) また 父さん と 一緒に

2 人 暮らし 戻ろう や

( 琴子 ) お 父さん ―

いい 物件 見つけた らしい んだ

( 入江 直樹 ( な おき )) うち 出て いく の ?

( 琴子 ) そう なったら …―

さみしい ?

やっと 元 の 生活 に 戻れる って 感じ だ ね

( 入江 紀子 ( のりこ )) 嫌です よ !

琴子 ちゃん が 行っちゃ う なんて

絶対 嫌です

( 入江 重樹 ( しげき )) ママ 落ち着いて

( 紀子 ) だって あなた ~

ありがとう ございます 奥さん

でも もう 決めた こと なんで

アイ ちゃん …

気 い 遣わ んで ええ ん よ

うち は ほんとに おって ほし い ん やけん

生活 費 だって 毎月 入れて もらい よる し

その 言葉 に 甘えて 長居 して しもう た

うーん

こう すれば 琴子 も 直樹 君 の こと 諦めて くれる と 思い ます

そんな

お 兄ちゃん の こと は 私 が 何とか …

( 重雄 ) でも 奥さん

これ は やっぱり 当人 同士 の 問題 です から

私 は …

うち へ 来て くれる 女の子 なら 誰 で も いい わけじゃ ない んです よ

琴子 ちゃん の ―

あの 明る さ

あの 根性

あの かわいらし さ が …

大好きな んです よ

う う っ

そんなふうに 言って もらえて

琴子 は 本当に 幸せ もん です

すみません

( 紀子 の 泣き声 )

( 入江 裕樹 ( ゆうき )) お 兄ちゃん !

琴子 が 出て いく って

やった ー !

あいつ ったら お 兄ちゃん や 僕 に 迷惑 ばっかり かけて さ

これ で やっと “ 頭 悪い 菌 ” が まき散らさ れ なくて 済む ね

やった ー ! すごい うれしい

あの ばか 琴子 が だ よ !

♪~

( 紀子 ) じゃ ~ ん !―

どう かしら !―

女の子 が 欲しくて 欲しくて たまらなかった から ―

こういう の に 憧れて た の よ ね

( 琴子 ) 入江 家 に お 世話に なって 約 1 年 ―

私 と お 父さん は ついに ―

入江 家 を 離れる こと を 決意 した

バイバイ …

( 重樹 ) よっ !

( 重雄 ) 世話に なった な

また ね 琴子 ちゃん

( 琴子 ) 実の 娘 の ように 優しく して くださった おじ 様

( 重樹 ) ママ ~

( 琴子 ) おば 様

パパ ~

( 琴子 ) そして ―

入江 君 と も 今日 で ついに お 別れ

みんな もう 終わっちゃ う …

( 重雄 ) 琴子 行く ぞ

( エンジン 音 )

う う っ

ああ …

さあ ここ だ

な ー ん つって

新しい 家 な ―

前 の 人 が まだ 出て いった ばっかりで

入居 まで に ちょっと 時間 が かかる んだ

だから ここ が それ まで の 仮住まい

だったら 入居 できる まで の 間 くらい

入江 家 に いて も よかった のに

それ じゃあ 琴子 が 吹っ切れ んだろう ?―

長引か せた って 未練がましく なって ―

つらい 思い する だけ だ ―

こういう とき は スパーッ と ―

さっさと やっちゃ った 方 が いい んだ よ ―

まあ 1 週間 ちょ い の こと だ ―

ふう ~

( 琴子 ) 入江 君 の いない 家 ―

今日 から 入江 君 の いない 生活 が 始まる

♪~

(2 人 ) 入江 家 を 出た !?

( 琴子 ) えっ … うん

とりあえず は 新しい 家 に ―

入居 できる まで の 仮住まい だ けど ね

マジ で ?

私 は 一生 居座る と 思って たわ よ

私 も !

でも 家出 たら 琴子 と 入江 の 絆

どんどん なくなっちゃ うね

じん こ お 口 チャック !

いい の もう なくなって ―

私 入江 君 の こと 諦めた の

(2 人 ) う っそ ー !?

( じん こ ) どんなに 冷たく さ れて も 諦め なかった のに ?

だから チャック !

もう 今 まで の 私 と は 違う の

入江 君 の こと 追っかけ ない

理工 学部 の キャンパス だって 行か ない もん

一体 何 が あった わけ ?

実は お 父さん に ね …

痛い と こ突か れちゃ って さ

( 重雄 ) 長い 間 見て きた んだ が

肝心の 直樹 君 の 気持ち が お前 の 方 に さっぱり と も なる と

この 話 そう も いか ん わな

それ で 私 も 考え 直しちゃ って さ

(2 人 ) 琴子 …

だから 今日 から 入江 君 の こと は 忘れる

学生 生活 エンジョイ して それ で …

すてきな 彼 氏 見つけて みせる !

( 金之助 ) よう 言う た

うわ あ 何 これ ?

金 ちゃん 琴子 ばっかり ずるい !

そう だ よ

“ 金 ちゃん スペシャル ” や

琴子 は ―

生まれ変わった ん や ―

いわば 今日 は ―

琴子 の 新しい 誕生日 や

誕生日 …

( 金之助 ) おう

よ ー し !

“ ハッピ ~ バースデ ~ トゥーユ ~” や

ハハ … ありがとう … 金 ちゃん

入江 の こと は わし が 忘れ させ たる さかい

元気 出し や

うん

ふう ~ っ

( 理 美 たち の 拍手 と 歓声 )

( 重樹 ) こうして 裏返して …

ただいま

( 重樹 ) ついて る な このまま …

( 重樹 ) ついて る な このまま …

( 裕樹 ) いい 感じ だ ね

( 重樹 ・ 裕樹 ) 卵 に … ダーン !

そ したら それ を パン粉 に …

(2 人 ) ダーン !

あれ ? どうした の ?

おふくろ は ?

ああ

何 か ママ … 元気 なくて な ―

食欲 も ない し 何にも し たく ない から って ―

かなり 憔悴 ( しょうすい ) して る んだ よ

( 重樹 ) だ から しばらく の 間 我々 で 家事 を 分担 しよう と 思って

分担 ~!

( 重樹 ) あんな ママ の 姿 見る の は 久しぶりだ なあ ―

よし 作ろう 裕樹 な っ !

( 琴子 ) ただいま …

( 時計 の 秒針 の 音 )

♪~

( 紀子 ) お かえり なさ ~ い

今日 は 琴子 ちゃん の 大好きな ラザニア を 作った の よ !

あー !

ばか 琴子 が 帰って きた ~!

こら っ 裕樹 !

琴子 ちゃん 大学 は どう だい ?

乾杯 ~

( 紀子 ) さあ さあ お 食事 に し ましょう

座って 座って !

お かえり

だ ー め !!

( 琴子 ) もう 決めた んだ から ―

入江 君 の こと は 忘れる って ―

入江 家 に は 戻ら ない って

( 飲み物 を 吸う 音 )

ねえ お 兄ちゃん

ママ どうした んだろう ?

まさか …

あの ばか 琴子 が い なく なった せい じゃ ない よ ね ?

裕樹

お前 自分 の 部屋 が ある だ ろ ?

せっかく 取り戻した んだ から こっち に 入り浸る な よ

そう な んだ けど

何 か 癖 で さ

ついつい お 兄ちゃん の 部屋 に 入っちゃ うんだ よ ね

お やすみ なさい

( じん こ ) って か さあ ―

入江 の こと 諦めた ん なら テニス 部 行く 必要な くない ?

( 理 美 ) は ぁ ~

これ は ―

私 の 意地 です !

勝負 !!―

サービス エース !―

て いっ

( 須藤 )95~!

( 部員 たち )95~!

( 須藤 )96!

( 部員 たち )96~!

( 須藤 )97~

98! 99!

( 琴子 ) おお ー っ !

ひ いっ ! ぷ ー っ

100~!

100! ほっ !

( 部員 たち ) ハァ ハァ …

( 須藤 ) お前 ら …―

よく やった !―

バタバタ と 辞めて いく 部員 が 多い 中 で ―

厳しい 訓練 を 耐え 抜いた 君 たち は ―

俺 の 誇り だ ー !!

褒美 を やろう

今日 は ついに

お前たち を コート に 入れて やる

うそ !

ほんとです か !?

( 部員 たち の 歓声 )

やった ー ! あー !!

( 琴子 ) ファイト ファイトー !―

ファイト ファイトー !

ファイト ファイト …

う お っ !

ファイト ファイト

う おっと !

もう コート に 入れて やる って 球 拾い じゃ ん か ~

う お っ !

( 琴子 ) う お っ

誰 ~?

懲り ず に 続いて る みたいじゃ ない

でも ―

私 だったら とても 我慢 でき ない わ

毎日 毎日 基礎 練習 に 球 拾い

入江 君 も 来 ない と いう のに ね

別に ―

入江 君 の ため に やって る わけじゃ ない から

あらそう

お っ !

( 部員 たち ) ファイト ファイトー !

( 琴子 ) もう …!―

何 だ よ 球 拾い ―

う う …

ちょっと !

あなた ボール 踏んで る わ よ テニスマン と して …

( 直樹 ) お前 ―

まだ 球 拾い して る んだ

入江 君 ! 何で ここ に ?

俺 テニス 部 だ から

だって 練習 に は 出る こと ない って …

出たら 悪い の か よ ?

( 松本 ) 入江 君 こっち こっち ―

一緒に 練習 し ま しょ

( ホイッスル )

( 部長 ) は ー い サーブ 練習 終了 !―

次 ボレー アンド ストローク

( 部員 たち ) は ー い ファイトー

駄目 !

入江 君 の こと なんか 忘れる って 決意 した のに

( 琴子 ) 何 よ こっち の 気 も 知ら ないで ―

私 は 何とか 忘れよう と 頑張って る のに

( 須藤 ) お ~! 入江 ~!

珍しい じゃ ない か お前 が 練習 に 来る なんて

さては ~―

( 電気 が 走る 音 )

( 電気 が 走る 音 )

あっ

俺 と 勝負 し に 来た んだ な

そう だ ろ ー !

( 直樹 ) いい です けど ―

また 恥 かかせちゃ 悪い か な と 思って ―

どう し ます ? やめ ます か

そこ まで 余裕 が ある ん なら

こっち の 条件 全て の んで 勝負 して くれる んだろう な ?

いい です よ

じゃあ この 試合 は ダブルス で 勝負 を する

俺 は 松本 裕子 と 組んで お前 は ―

相原 琴子 と 組む んだ

えっ ? 私 !?

( 直樹 ) 冗談 じゃ ない

( 男子 部員 ) うわ あ ―

須藤 さん プライド も 何も ない

( 男子 部員 ) そこ まで して 入江 を 負かし たい の か

何 が 不満な んだ ?

松本 も 1 年 の 女子 相原 も 1 年 の 女子

実に 公平な 組み合わせ じゃ ない か

どこ が 公平な んだ

不公平 も いい ところ だ ―

あんな やつ と 組んで 勝てる やつ が いたら

世界 チャンピオン に だって なれる ぞ

入江 君 そこ まで 言う ?

だって 本当の こと だ わ

( 須藤 ) どんな 条件 でも 受けて立つ って 言った の は

お前 な んだ ー !―

松本 相原 ! コート に 入れ

気の毒 と は 思う けど

試合 に は 手 を 抜か ない 主義 な の

あし から ず

エヘヘ …

無理だ よ ね

無理 無理 … ねえ 無理 無理 …

( 須藤 ) どう する ? 入江 ~

このまま 棄権 する か

勝負 を 目の前 に して 逃亡 する か ―

男 と して 情けない ~!―

なあ ? 裕子 ~

( 直樹 ) いい か ?

お前 は ボール は 打た なくて いい から

へ っ ?

ほんとに や ん の ?

しかたない だ ろ

ここ まで 来て 後 に 引ける か よ

とにかく お前 は 立って る だけ で いい から

絶対 に 俺 の 邪魔 だけ は する な よ

( 琴子 ) 俺 の 邪魔 だけ は する な …

( 風 の 音 )

( 琴子 ) 何 か …―

高校 の とき から ずっと 入江 君 に ―

そう 言わ れて る ような 気 が する よ

サービング プレー

フッフッフッ …―

おら っ !

( 琴子 ) う っ … ハハッ …

( 部長 ) フィフティーン ラブ

おら っ !

おお っ !

う っ !

( 須藤 ) おら っ !

( 琴子 ) と お っ ! うわ っ !

( 琴子 ) と お っ ! うわ っ !

( 須藤 ) よっ しゃ ー

( 須藤 ) よっ しゃ ー

ああ っ

お ~ っ !

ゲーム

( 琴子 ) 痛い … よっ こいし ょっ

あ …

( 琴子 ) 邪魔 し ない 邪魔 し ない 邪魔 し ない 邪魔 し ない …

( 須藤 ) 本気で 来い よ ~

う っ !

ほっ !

うわ っ !

ほっ ほっ ほっ !

ハァ …

( 琴子 ) ひ い ~

( 琴子 ) ほっ !

( 須藤 ) おら っ !

( 琴子 ) あっ ち ょっ う っ

あっ う う …

( 直樹 ) ハァ … ハァ …

痛い っ …

ハァ … ハァ …

おら っ !

( 須藤 ) これ でも 食らえ ー !!

( 直樹 ) どけ っ ! 俺 が 打つ

お っ ?

あれ ?

( 部長 ) ゲーム セット ―

ウォン バイ 須藤 松本

ゲーム カウント

シックス トゥー ツー

( 須藤 ) ガハハ よっ しゃ ~!

いや ~ 残念 残念

惜しかった ね ~ 入江 ハハハ

しかし あれ だ ね

君 たち は なかなか いい コンビ だ ね

どう だい ?

来週 辺り また この 組み合わせ で 試合 でも する か ?

いい です よ

えっ ?

本気 か ? 入江

やめ とき ます か ?

また 須藤 さん に 恥 かかせちゃ う かな ?

いい だろう ! よし !

じゃあ 来週 同じ 時間 に 再 試合 だ

いい な ? 松本 !

相原 ~!!

はい はい …

へ っ ?

う っそ でしょ ~!

(2 人 ) えっ !

入江 と ダブルス 組む こと に なった !?

うん …

しかも 一緒に テニス の 練習 なんて

えっ 琴子 大丈夫 ?

あんた せっかく 入江 の こと 忘れる って 決めた のに

毎日 練習 で 顔 突き合わせて …

忘れ られる ?

無理 無理 無理 無理 …

う う …

ごめん

正直 ―

自信 ない …

だ よ ね

キス まで した 仲 だ もん ね

まあ ―

でも 考えよう に よって は チャンス じゃ ない ?

一緒に 何 か を やってのける って こと で

入江 の 気持ち も 変わる かも

( 琴子 ) 無理 無理

だって 試合 の 相手 私 の 力 じゃ 絶対 かなわない 人 たち だ もん

それ に さ

私 入江 君 と 一緒に いろいろ やってきた もん

高校 の とき も テスト 勉強 教えて もらったり

夏 休み の 宿題 手伝って もらったり

それなのに

入江 君 の 気持ち 全然 変わ ん なかった

だ ね ~



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( 石川 理 美 ( いし かわ さとみ )) 琴子 ( こと こ ) あの 子 見て !

( 相原 ( あい はら ) 琴子 ) 誰 ? あの 美女 ?

( 理 美 ) あの 女 ―

どう 見て も 入江 ( いりえ ) 狙い じゃ ん ―

琴子 今 大 ピンチ な んだ よ

( 琴子 ) 金 ( きん ) ちゃん !?

( 池沢 金之助 ( いけ ざ わき ん の すけ )) 夜 は 琴子 の お やっ さん の 店 で

そんで 昼 は この 学 食 で 働く ん や

そこ に おる 魔 の 手 から 琴子 を 助け なあ かん から な

( 小森 ( こもり ) じん こ ) 入江 と 同じ クラブ に 入り な よ ―

そし たら 学部 が 違って も ―

入江 と ずっと 一緒に いる こと が できる

( 須藤 ( す どう )) うりゃ ー !

( 須藤 ( す どう )) うりゃ ー !

( 琴子 ) お ~ っ !

( 琴子 ) お ~ っ !

( 松本 裕子 ( まつ もと ゆうこ )) あなた って 彼 と 同じ 家 に 住んで る んで すって ね

でも 彼 の こと 何にも 知ら ない の ね

( 相原 重雄 ( しげ お )) また 父さん と 一緒に

2 人 暮らし 戻ろう や

( 琴子 ) お 父さん ―

いい 物件 見つけた らしい んだ

( 入江 直樹 ( な おき )) うち 出て いく の ?

( 琴子 ) そう なったら …―

さみしい ?

やっと 元 の 生活 に 戻れる って 感じ だ ね

( 入江 紀子 ( のりこ )) 嫌です よ !

琴子 ちゃん が 行っちゃ う なんて

絶対 嫌です

( 入江 重樹 ( しげき )) ママ 落ち着いて

( 紀子 ) だって あなた ~

ありがとう ございます 奥さん

でも もう 決めた こと なんで

アイ ちゃん …

気 い 遣わ んで ええ ん よ

うち は ほんとに おって ほし い ん やけん

生活 費 だって 毎月 入れて もらい よる し

その 言葉 に 甘えて 長居 して しもう た

うーん

こう すれば 琴子 も 直樹 君 の こと 諦めて くれる と 思い ます

そんな

お 兄ちゃん の こと は 私 が 何とか …

( 重雄 ) でも 奥さん

これ は やっぱり 当人 同士 の 問題 です から

私 は …

うち へ 来て くれる 女の子 なら 誰 で も いい わけじゃ ない んです よ

琴子 ちゃん の ―

あの 明る さ

あの 根性

あの かわいらし さ が …

大好きな んです よ

う う っ

そんなふうに 言って もらえて

琴子 は 本当に 幸せ もん です

すみません

( 紀子 の 泣き声 )

( 入江 裕樹 ( ゆうき )) お 兄ちゃん !

琴子 が 出て いく って

やった ー !

あいつ ったら お 兄ちゃん や 僕 に 迷惑 ばっかり かけて さ

これ で やっと “ 頭 悪い 菌 ” が まき散らさ れ なくて 済む ね

やった ー ! すごい うれしい

あの ばか 琴子 が だ よ !

♪~

( 紀子 ) じゃ ~ ん !―

どう かしら !―

女の子 が 欲しくて 欲しくて たまらなかった から ―

こういう の に 憧れて た の よ ね

( 琴子 ) 入江 家 に お 世話に なって 約 1 年 ―

私 と お 父さん は ついに ―

入江 家 を 離れる こと を 決意 した

バイバイ …

( 重樹 ) よっ !

( 重雄 ) 世話に なった な

また ね 琴子 ちゃん

( 琴子 ) 実の 娘 の ように 優しく して くださった おじ 様

( 重樹 ) ママ ~

( 琴子 ) おば 様

パパ ~

( 琴子 ) そして ―

入江 君 と も 今日 で ついに お 別れ

みんな もう 終わっちゃ う …

( 重雄 ) 琴子 行く ぞ

( エンジン 音 )

う う っ

ああ …

さあ ここ だ

な ー ん つって

新しい 家 な ―

前 の 人 が まだ 出て いった ばっかりで

入居 まで に ちょっと 時間 が かかる んだ

だから ここ が それ まで の 仮住まい

だったら 入居 できる まで の 間 くらい

入江 家 に いて も よかった のに

それ じゃあ 琴子 が 吹っ切れ んだろう ?―

長引か せた って 未練がましく なって ―

つらい 思い する だけ だ ―

こういう とき は スパーッ と ―

さっさと やっちゃ った 方 が いい んだ よ ―

まあ 1 週間 ちょ い の こと だ ―

ふう ~

( 琴子 ) 入江 君 の いない 家 ―

今日 から 入江 君 の いない 生活 が 始まる

♪~

(2 人 ) 入江 家 を 出た !?

( 琴子 ) えっ … うん

とりあえず は 新しい 家 に ―

入居 できる まで の 仮住まい だ けど ね

マジ で ?

私 は 一生 居座る と 思って たわ よ

私 も !

でも 家出 たら 琴子 と 入江 の 絆

どんどん なくなっちゃ うね

じん こ お 口 チャック !

いい の もう なくなって ―

私 入江 君 の こと 諦めた の

(2 人 ) う っそ ー !?

( じん こ ) どんなに 冷たく さ れて も 諦め なかった のに ?

だから チャック !

もう 今 まで の 私 と は 違う の

入江 君 の こと 追っかけ ない

理工 学部 の キャンパス だって 行か ない もん

一体 何 が あった わけ ?

実は お 父さん に ね …

痛い と こ突か れちゃ って さ

( 重雄 ) 長い 間 見て きた んだ が

肝心の 直樹 君 の 気持ち が お前 の 方 に さっぱり と も なる と

この 話 そう も いか ん わな

それ で 私 も 考え 直しちゃ って さ

(2 人 ) 琴子 …

だから 今日 から 入江 君 の こと は 忘れる

学生 生活 エンジョイ して それ で …

すてきな 彼 氏 見つけて みせる !

( 金之助 ) よう 言う た

うわ あ 何 これ ?

金 ちゃん 琴子 ばっかり ずるい !

そう だ よ

“ 金 ちゃん スペシャル ” や

琴子 は ―

生まれ変わった ん や ―

いわば 今日 は ―

琴子 の 新しい 誕生日 や

誕生日 …

( 金之助 ) おう

よ ー し !

“ ハッピ ~ バースデ ~ トゥーユ ~” や

ハハ … ありがとう … 金 ちゃん

入江 の こと は わし が 忘れ させ たる さかい

元気 出し や

うん

ふう ~ っ

( 理 美 たち の 拍手 と 歓声 )

( 重樹 ) こうして 裏返して …

ただいま

( 重樹 ) ついて る な このまま …

( 重樹 ) ついて る な このまま …

( 裕樹 ) いい 感じ だ ね

( 重樹 ・ 裕樹 ) 卵 に … ダーン !

そ したら それ を パン粉 に …

(2 人 ) ダーン !

あれ ? どうした の ?

おふくろ は ?

ああ

何 か ママ … 元気 なくて な ―

食欲 も ない し 何にも し たく ない から って ―

かなり 憔悴 ( しょうすい ) して る んだ よ

( 重樹 ) だ から しばらく の 間 我々 で 家事 を 分担 しよう と 思って

分担 ~!

( 重樹 ) あんな ママ の 姿 見る の は 久しぶりだ なあ ―

よし 作ろう 裕樹 な っ !

( 琴子 ) ただいま …

( 時計 の 秒針 の 音 )

♪~

( 紀子 ) お かえり なさ ~ い

今日 は 琴子 ちゃん の 大好きな ラザニア を 作った の よ !

あー !

ばか 琴子 が 帰って きた ~!

こら っ 裕樹 !

琴子 ちゃん 大学 は どう だい ?

乾杯 ~

( 紀子 ) さあ さあ お 食事 に し ましょう

座って 座って !

お かえり

だ ー め !!

( 琴子 ) もう 決めた んだ から ―

入江 君 の こと は 忘れる って ―

入江 家 に は 戻ら ない って

( 飲み物 を 吸う 音 )

ねえ お 兄ちゃん

ママ どうした んだろう ?

まさか …

あの ばか 琴子 が い なく なった せい じゃ ない よ ね ?

裕樹

お前 自分 の 部屋 が ある だ ろ ?

せっかく 取り戻した んだ から こっち に 入り浸る な よ

そう な んだ けど

何 か 癖 で さ

ついつい お 兄ちゃん の 部屋 に 入っちゃ うんだ よ ね

お やすみ なさい

( じん こ ) って か さあ ―

入江 の こと 諦めた ん なら テニス 部 行く 必要な くない ?

( 理 美 ) は ぁ ~

これ は ―

私 の 意地 です !

勝負 !!―

サービス エース !―

て いっ

( 須藤 )95~!

( 部員 たち )95~!

( 須藤 )96!

( 部員 たち )96~!

( 須藤 )97~

98! 99!

( 琴子 ) おお ー っ !

ひ いっ ! ぷ ー っ

100~!

100! ほっ !

( 部員 たち ) ハァ ハァ …

( 須藤 ) お前 ら …―

よく やった !―

バタバタ と 辞めて いく 部員 が 多い 中 で ―

厳しい 訓練 を 耐え 抜いた 君 たち は ―

俺 の 誇り だ ー !!

褒美 を やろう

今日 は ついに

お前たち を コート に 入れて やる

うそ !

ほんとです か !?

( 部員 たち の 歓声 )

やった ー ! あー !!

( 琴子 ) ファイト ファイトー !―

ファイト ファイトー !

ファイト ファイト …

う お っ !

ファイト ファイト

う おっと !

もう コート に 入れて やる って 球 拾い じゃ ん か ~

う お っ !

( 琴子 ) う お っ

誰 ~?

懲り ず に 続いて る みたいじゃ ない

でも ―

私 だったら とても 我慢 でき ない わ

毎日 毎日 基礎 練習 に 球 拾い

入江 君 も 来 ない と いう のに ね

別に ―

入江 君 の ため に やって る わけじゃ ない から

あらそう

お っ !

( 部員 たち ) ファイト ファイトー !

( 琴子 ) もう …!―

何 だ よ 球 拾い ―

う う …

ちょっと !

あなた ボール 踏んで る わ よ テニスマン と して …

( 直樹 ) お前 ―

まだ 球 拾い して る んだ

入江 君 ! 何で ここ に ?

俺 テニス 部 だ から

だって 練習 に は 出る こと ない って …

出たら 悪い の か よ ?

( 松本 ) 入江 君 こっち こっち ―

一緒に 練習 し ま しょ

( ホイッスル )

( 部長 ) は ー い サーブ 練習 終了 !―

次 ボレー アンド ストローク

( 部員 たち ) は ー い ファイトー

駄目 !

入江 君 の こと なんか 忘れる って 決意 した のに

( 琴子 ) 何 よ こっち の 気 も 知ら ないで ―

私 は 何とか 忘れよう と 頑張って る のに

( 須藤 ) お ~! 入江 ~!

珍しい じゃ ない か お前 が 練習 に 来る なんて

さては ~―

( 電気 が 走る 音 )

( 電気 が 走る 音 )

あっ

俺 と 勝負 し に 来た んだ な

そう だ ろ ー !

( 直樹 ) いい です けど ―

また 恥 かかせちゃ 悪い か な と 思って ―

どう し ます ? やめ ます か

そこ まで 余裕 が ある ん なら

こっち の 条件 全て の んで 勝負 して くれる んだろう な ?

いい です よ

じゃあ この 試合 は ダブルス で 勝負 を する

俺 は 松本 裕子 と 組んで お前 は ―

相原 琴子 と 組む んだ

えっ ? 私 !?

( 直樹 ) 冗談 じゃ ない

( 男子 部員 ) うわ あ ―

須藤 さん プライド も 何も ない

( 男子 部員 ) そこ まで して 入江 を 負かし たい の か

何 が 不満な んだ ?

松本 も 1 年 の 女子 相原 も 1 年 の 女子

実に 公平な 組み合わせ じゃ ない か

どこ が 公平な んだ

不公平 も いい ところ だ ―

あんな やつ と 組んで 勝てる やつ が いたら

世界 チャンピオン に だって なれる ぞ

入江 君 そこ まで 言う ?

だって 本当の こと だ わ

( 須藤 ) どんな 条件 でも 受けて立つ って 言った の は

お前 な んだ ー !―

松本 相原 ! コート に 入れ

気の毒 と は 思う けど

試合 に は 手 を 抜か ない 主義 な の

あし から ず

エヘヘ …

無理だ よ ね

無理 無理 … ねえ 無理 無理 …

( 須藤 ) どう する ? 入江 ~

このまま 棄権 する か

勝負 を 目の前 に して 逃亡 する か ―

男 と して 情けない ~!―

なあ ? 裕子 ~

( 直樹 ) いい か ?

お前 は ボール は 打た なくて いい から

へ っ ?

ほんとに や ん の ?

しかたない だ ろ

ここ まで 来て 後 に 引ける か よ

とにかく お前 は 立って る だけ で いい から

絶対 に 俺 の 邪魔 だけ は する な よ

( 琴子 ) 俺 の 邪魔 だけ は する な …

( 風 の 音 )

( 琴子 ) 何 か …―

高校 の とき から ずっと 入江 君 に ―

そう 言わ れて る ような 気 が する よ

サービング プレー

フッフッフッ …―

おら っ !

( 琴子 ) う っ … ハハッ …

( 部長 ) フィフティーン ラブ

おら っ !

おお っ !

う っ !

( 須藤 ) おら っ !

( 琴子 ) と お っ ! うわ っ !

( 琴子 ) と お っ ! うわ っ !

( 須藤 ) よっ しゃ ー

( 須藤 ) よっ しゃ ー

ああ っ

お ~ っ !

ゲーム

( 琴子 ) 痛い … よっ こいし ょっ

あ …

( 琴子 ) 邪魔 し ない 邪魔 し ない 邪魔 し ない 邪魔 し ない …

( 須藤 ) 本気で 来い よ ~

う っ !

ほっ !

うわ っ !

ほっ ほっ ほっ !

ハァ …

( 琴子 ) ひ い ~

( 琴子 ) ほっ !

( 須藤 ) おら っ !

( 琴子 ) あっ ち ょっ う っ

あっ う う …

( 直樹 ) ハァ … ハァ …

痛い っ …

ハァ … ハァ …

おら っ !

( 須藤 ) これ でも 食らえ ー !!

( 直樹 ) どけ っ ! 俺 が 打つ

お っ ?

あれ ?

( 部長 ) ゲーム セット ―

ウォン バイ 須藤 松本

ゲーム カウント

シックス トゥー ツー

( 須藤 ) ガハハ よっ しゃ ~!

いや ~ 残念 残念

惜しかった ね ~ 入江 ハハハ

しかし あれ だ ね

君 たち は なかなか いい コンビ だ ね

どう だい ?

来週 辺り また この 組み合わせ で 試合 でも する か ?

いい です よ

えっ ?

本気 か ? 入江

やめ とき ます か ?

また 須藤 さん に 恥 かかせちゃ う かな ?

いい だろう ! よし !

じゃあ 来週 同じ 時間 に 再 試合 だ

いい な ? 松本 !

相原 ~!!

はい はい …

へ っ ?

う っそ でしょ ~!

(2 人 ) えっ !

入江 と ダブルス 組む こと に なった !?

うん …

しかも 一緒に テニス の 練習 なんて

えっ 琴子 大丈夫 ?

あんた せっかく 入江 の こと 忘れる って 決めた のに

毎日 練習 で 顔 突き合わせて …

忘れ られる ?

無理 無理 無理 無理 …

う う …

ごめん

正直 ―

自信 ない …

だ よ ね

キス まで した 仲 だ もん ね

まあ ―

でも 考えよう に よって は チャンス じゃ ない ?

一緒に 何 か を やってのける って こと で

入江 の 気持ち も 変わる かも

( 琴子 ) 無理 無理

だって 試合 の 相手 私 の 力 じゃ 絶対 かなわない 人 たち だ もん

それ に さ

私 入江 君 と 一緒に いろいろ やってきた もん

高校 の とき も テスト 勉強 教えて もらったり

夏 休み の 宿題 手伝って もらったり

それなのに

入江 君 の 気持ち 全然 変わ ん なかった

だ ね ~


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