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フルメタル・パニック!, フルメタル・パニック!#10

フルメタル ・ パニック !#10

う あぁ ぁぁ ぁ ! あっ !

宗 介 の … ばか 野郎 !

大佐 殿 !

う っ …

あっ !?

相良 さん … よかった

う っ !? う ぅ …

こんばん は は ぁ … こんばん は

これ お 二 人 で どうぞ 千 … 千鳥

かわいい 彼女 で すね お邪魔 し ました

千鳥 君 は 何 か 勘違い を して いる

ごめん 何にも 知ら ないで おせっかい して

ずっと 迷惑だった でしょ ?

違う 千鳥 それ は 断じて 違う ぞ

いい の もう 無理 し ないで 私 怒って ないし

悪かった と 思って る だけ だ から 千鳥

千鳥 … かなめ さん です ね ?

えっ ? フフッ …

つまり あんた たち は A 21 って テロ 屋 に 追わ れて いて

テロ 屋 は あの タクマ って 子 を 取り返そう と して いる と

その とおり だ で こっち の 彼女 は

あんた の 上官 の 大佐 殿 だって 言って る わけ ね

そういう こと だ えっ と … テスタロッサ さん ?

テレサ ・ テスタロッサ です 友人 は テッサ と 呼び ます が

年 いく つ ? 16 です

は ぁ … あの ね 私 も その 手 の 映画 と か 見て る けど ね

いわゆる 艦長 って の は

ひげ と か 生やした 渋 ~ い おじ さま な の

こういう 子 は せいぜい 電文 を 読み上げる

下っ端 A って 相場 が 決まって ん の よ

しかし 本当な のだ

私 は ね あんた が この 子 と …

その どんな 関係 だろう と 何とも 思わ ない わ よ

でも 仁義 って もん が ある んじゃ ない の ?

こんな 見え見えな うそ つく ? 普通

大佐 殿 … 大佐 殿 ?

あっ 私 の こと です ね ? 何 です ?

大佐 殿 から も 彼女 に 説明 して いただき たい のです が

ああ えっ と … 私 が 強襲 … 潜水 艦 でした っけ ?

その 艦長 で 大佐 さん で 宗 介 の 上官 な んです よ ね

ええ 本当です よ 千鳥 かなめ さん

た … 大佐 殿 … 何 か 不足です か ? 相良 軍曹

あぁ …

お 目覚め の よう ね 何 か 用 かね ?

あなた と 話 が し たい の

私 から 情報 が 引き出せる と 思う かね ?

あまり 期待 して ない わ その けが だし

拷問 して も 口 を 割る 前 に 死ぬ でしょう し

では なぜ 私 を 助けた ?

言った でしょ あなた と 話 が して み たかった の よ

それ に あなた たち が 何者 な の か は さして 重要で は ない から

なぜ そんな こと が 言える の か な ?

あなた たち は この 国 の 機関 から 距離 を 置いて いる ようだ から

動き に 厚み の ない 組織 は 大した 脅威 に は なら ない わ

個人 個人 が 優秀で も

君 も なかなか 優秀な 指導 者 の ようだ

どう かしら ? 私 は もっと 優秀な 人 を 知って る わ

そう わかった 私 は 忍耐強い 人間 だ から

あんた たち が そう 言う の なら そういう こと に して おいて あげる

フッ …

あんた さっき から 微妙に ニタニタ して

何 か こう そこはかとなく むかつく んだ けど !

すみません ね 千鳥 かなめ さん かわいく ない わ ね

親 の 顔 が 見 たい よ よっぽど 甘やかさ れて 育った の ね

フッ … 怒った ?

僕 の ママ を ばかに する な ~ って わけ ?

母 は … いない

奇 遇 ね 私 も そこ の 宗 介 も よ

もし かして そういう 人 って 世界 で 自分 だけ だ と か 思って た ?

当たら ず と も 遠からず って 感じ かしら ?

道理で ね いかにも 甘ったれた 顔 して

う … う あぁ ぁぁ ぁ !

な … 何 よ こいつ …

ん !? う っ …

大佐 殿 どう し ました ?

これ を

発信 機 で すね 発信 機 ?

数 分 に 一 度 電波 を 出して 場所 を 知らせる タイプ の もの です

窓 と 玄関 に 近づく な

大佐 殿 取り出し ます か ?

メス と 麻酔 薬 は 用意 して あり ます が

そう ね そう する しか

でも 私 に は 外科 的な 知識 は ない んです

では 自分 が

あの さ よく わかん ない んだ けど その 発信 機 を 壊せば いい の ?

下がって いろ 今 忙しい あれ 使ったら ?

ん ?

ほんの 数 秒 で いい はずです オーケー

それ じゃあ 5 秒 くらい で いって みる か

いく わ よ

精密 機械 なら これ で 壊れた はず ね

こんな 乱暴な 方法 って 聞いた こと ないで す

でも 助かった でしょ ? 安心 する の は まだ 早い

発信 機 が 無力 化 さ れた 以上 敵 は すぐに 仕掛けて くる

すぐに ここ から 移動 し ない と

でも この 部屋 が バレ てる と したら

玄関 先 は 監視 さ れて いる でしょう ね

はい はい それ じゃあ 2 人 で 仲良く

どこ へ でも 行って ちょうだい 私 もう 帰る ね

だめだ 敵 は 君 も 狙って くる

何で ? 私 関係ない じゃ ない そう な のだ が …

すま ん 完全に 巻き込んで しまった 放っといて よ

あんた は 自分 の 彼女 守って れば いい でしょ ?

千鳥 さん 彼 の 話 は 本当です

でも さっき は … 悪ふざけ が 過ぎ ました

信じ られ ない でしょう けど 私 は 彼 の 上官 な のです

お 願い です 私 たち と 一緒に 来て ください

わかった わ よ 行けば いい んでしょ 行けば

ここ が 相良 さん の 高校 です か

セーフハウス に 近く

人 を 巻き込む 危険 の 少ない 最適な 場所 か と

で いつまで 待って れば いい の ?

さっき 衛星 通信 機 で 連絡 を 取った

2 時間 以内 に は マオ たち が 来る はずだ

フフフフッ … その 前 に 僕 の 味方 が 来 ます よ

どこ に 隠れて も 同じ こと です

発信 機 なら 壊した わ よ えっ !?

電子 レンジ で ね あっ … くっ …

さて と … どこ に かける 気 だ ?

恭子 に ドラマ の 録画 頼 ん ど か なきゃ

ヒロイン の 病気 が 治る か どう か

今週 はっきり する から 見逃せ ない の よ

自分 の 居場所 は しゃべる な

この 部屋 の テレビ で 見て も いい の よ

でも そう する と 誰 か に 外 から 気付か れる かも しれ ない から

気 を つかって あげて る の

無関係な の に 巻き込ま れて しまった この 私 が !

非 常時 に なる と 自分 が 一 番 偉い って 勘違い する

あんた の 一 番 良く ない 癖 よ 直し なさい

あっ 恭子 私 あの さ お 願い が ある んだ けど

相良 さん いつも こんな 調子 で 怒ら れて る んです か ?

は あ … いつも と いう わけで は あり ませ ん が

ご飯 を 届け に 来たり して

もっと 仲 が いい の か と 思って ました けど

決して そのような 関係 で は

信頼 関係 の 醸成 に 手間取って いる の が 実情 です

そう フフッ … よかった

はっ ? 随分 余裕 じゃ あり ませ ん か

発信 機 を 壊した くらい じゃ 仲間 は 諦め ませ ん よ

僕 を 連れて いる かぎり あなた 方 は 同士 たち に 狙わ れる んです

あっ … こういう 解決 法 も ある ぞ

僕 を 殺す と ? それ が 必要 なら な

いけ ませ ん 相良 さん これ が 最も 合理 的な 方法 です

それ は … そう 思い ます

でも そう したら 私 たち は 彼ら と 同じに なって しまう

こんな 組織 を 作り上げ

こんな こと を して いる 意味 が なくなって しまう んです

相良 さん 私 は 甘い です か ? いえ

彼女 に 感謝 する こと だ な

これ くらい で 僕 が 恩義 を 感じる と 思い ます か ?

そういう つもり で 止めた ので は あり ませ ん

くだらない 自己 満足 です ね

そう やって 自分 を 高い 所 に 置いて おく わけだ

そう 思って いただいて 結構です

何の 話 ? いや こちら の こと だ

うわ っ ! あっ !

何 す ん の よ あんた !

わざと じゃ あり ませ ん 事故 です よ

武 知 征 爾 って 名前 を 聞いた こと ある ?

いや 世界中 の 紛争 地帯 を 渡り歩いた

日本 人 の 傭兵 よ

帰国 した 彼 は 福祉 事業 を 始めた の

組織 の 名前 は A 21 目的 は 非行 少年 の 更生

それ も 凶悪 事件 を 起こした 札 つき の 連中 の ね

彼 は そういう ろくでなし を 集めて

自分 が 買い取った 無人 島 に 放り込み

徹底 した スパルタ 教育 で

サバイバル 技術 や 戦闘 技術 を たたき込んだ わ

電気 や 水道 は もちろん 食料 さえ ない 場所 で 生き延び

戦い に 勝つ 方法 を 私 たち は 彼 から 学び

自信 と いう 財産 を 手 に 入れた

もう 犯罪 に 手 を 染める 必要 が ない んだ と 気付いた とき に は

うれしかった でも 世間 は そう は 思わ なかった わ

ん ~… ねえ ? まだ 来 ない の ?

ここ は 陣 代 高校 と 言い ました か ? それ が どうした ?

いえ ちょっと 聞いて みた だけ です ん ?

タクマ さん あなた ご 家族 は ?

姉 が 1 人 それ だけ です お 姉さん は どんな 方 ?

何 な んです ?

尋問 なら 家族 の こと なんか 関係ない でしょ ?

尋問 で は あり ませ ん よ ただ あなた が どんな 人 な の か と 思って

あっ ? あなた の おかげ で

私 たち は こんなに 苦労 して る んです

お 話 くらい つきあって くれて も いい でしょ ?

私 に は 兄 が 1 人 い ます

今 は 離ればなれに なって しまい ました けど

私 は アインシュタイン の

十 元 連立 非 線形 偏 微分 方程式 の 厳密 解 を

6 歳 の とき に 出す こと が でき ました

でも 兄 は 4 歳 で それ を やった すごい の ? それ

ええ 私 は いつも 兄 に 劣等 感 を 抱いて い ました

それ で ? えっ ?

そんな お 兄さん と どう やって つきあって いた んです ?

一 番 近い の は 保護 さ れて いた と いう 表現 かしら

あまり 健全 と は いえ ない 関係 だった かも しれ ませ ん

あなた も お 姉さん に 劣等 感 を ? な … 何 を …

何となく わかり ます 似た もの 同士 の 勘 … かしら ?

そう です ね 劣等 感 かも しれ ない 僕 は 姉 を 崇拝 して る から

初めて 自分 の こと を 話して くれ ました ね

ある とき テレビ 局 が 訓練 内容 を 嗅ぎつけて ね

勝手に 島 に 上がり 込んで 装備 を いじって 事故 を 起こした

あと は もう ズタズタ

事故 原因 なんて そっちのけ で マスコミ の 袋だたき

A 21 は テロ 組織 だって ことにさ れて

訓練 所 は 解体 生徒 の 過去 も ことごとく 暴露 さ れた

私 の こと も … 復讐 か ?

平和 ぼけ した この 街 を 私 たち の 色 に 染め 上げ たい

そういう 気分 を 復讐 と いう なら その とおり よ

徹底 的に 破壊 し 恐怖 の 炎 で 街 を 食らい 尽くす

それ が 望み

どこ へ 行く ? 女の子 に それ 聞く ? 普通

何の こと だ ? トイレ よ トイレ

あっ 私 も 行き ます 念のため 自分 も

来 ないで !

ほんとに デリカシー が ない んだ から 信じ らん ない

何だか 気味 が 悪い で すね

この 学校 って けっこう いろんな 怪談 が ある の よ

妖怪 えび ぞ り 小僧 なんて 壮絶 極まりない エピソード と かね

ど … どういう お 話 です の ?

フフフッ … それ は ね

変態 だ わ どう ? 怖い でしょ

あぁ 神様 そんな 人 が 出て きたら 私 は 死んで しまい ます

あ … あの 千鳥 さん まだ 行か ないで ください ね

さあ どうし よっ か な ~… ん !?

遅い …

ん ? バレ て しまい ました ね

貴 様 ! 出て み ます か ?

女 を 2 人 預かって いる 彼 を 連れて 外 に 出ろ すぐに だ

そう あの とき すり 取った んです よ

あっ !? そして こっそり 味方 に 電話 して

居る 場所 を 伝えた

ここ は 陣 代 高校 と 言い ました か ?

ちょっと した 頭脳 プレー でしょ ? くっ …

妙な まね は する な よ わかって いる 手順 を 言え

女 の 1 人 を 解放 する そちら は 手錠 を 外せ

いい だろう どちら を 先 に 解放 する ?

先 に 解放 さ れた 者 の ほう が あと に 残さ れた 者 より も

はるかに 安全だ だ が 2 人 目 は 危険だ

安心 して ください あなた は 民間 人 です

あなた の 安全 が 優先 さ れ ます

ミスリル の 人間 で は ない 千鳥 の 安全 が 優先 さ れる

だが 戦闘 に なった とき 残さ れた 大佐 殿 は

安全な 場所 まで 走れる だろう か ?

彼女 の 運動 神経 で は 先 に 解放 さ れ なければ

助かる 確率 は 極めて 低い ので は ない か ?

いや … ほとんど 絶望 的 かも しれ ない

千鳥 … どうした ? 早く しろ !

白人 の 女 を 先 に しろ 日本 人 は あと だ

あっ …

あっ !

千鳥 さん の ほう が 運動 神経 が 良 さ そうです もん ね

テスタロッサ さん は … 黙って いろ

大佐 殿 自分 の 後ろ に

これ は 侮辱 です 相良 軍曹

私 に こういう とき の 覚悟 が ない と 思って いた のです か ?

お 叱り は あと で

では 彼 を 歩か せろ

狙撃 手 が い ます 合図 したら 校舎 の ほう へ 走って ください

私 だけ 隠れて 震えて いろ と ?

そうして いただか ねば 危険です 民間 人 を 置いて それ は でき ませ ん

大佐 殿

今 です

ん !

う あっ !

走れ ! 千鳥 !

あっ !? この 逃がさ ない わ よ !

やめろ 千鳥 ! 走れ !

私 が ! 大佐 殿 !

離れて ! 逃げる んです ! あ … あんた 何で 戻って くる の よ

あっ !?

死んだ な あれ は 嘆く こと は ない

お前たち も 今

待 … 待って 殺しちゃ だめだ

何 だ と ? この 人 は … いや 何でもない

そう だ 確保 した 何 だ と ? しかし … いや わかった

セイナ が 殺す な と 言って いる このまま 連れて 行く

は ぁ …

宗 介 …

あいつ が こんな 簡単に やられる はずな いわ

必ず 助け に 来て くれる それ まで 頑張ら なきゃ

… って 何 な の ? あの 大きな AS は !

次回 「 フルメタル ・ パニック !」 第 11 話 ベヘモス 覚醒

急いで ! 宗 介 ! ここ が お 台 場 か


フルメタル ・ パニック !#10 |ぱにっく

う あぁ ぁぁ ぁ ! あっ !

宗 介 の … ばか 野郎 ! はじめ|かい|||やろう

大佐 殿 ! たいさ|しんがり

う っ …

あっ !?

相良 さん … よかった さがら||

う っ !? う ぅ …

こんばん は は ぁ … こんばん は

これ お 二 人 で どうぞ 千 … 千鳥 ||ふた|じん|||せん|ちどり

かわいい 彼女 で すね お邪魔 し ました |かのじょ|||おじゃま||

千鳥 君 は 何 か 勘違い を して いる ちどり|きみ||なん||かんちがい|||

ごめん 何にも 知ら ないで おせっかい して |なんにも|しら|||

ずっと 迷惑だった でしょ ? |めいわくだった|

違う 千鳥 それ は 断じて 違う ぞ ちがう|ちどり|||だんじて|ちがう|

いい の もう 無理 し ないで 私 怒って ないし |||むり|||わたくし|いかって|

悪かった と 思って る だけ だ から 千鳥 わるかった||おもって|||||ちどり

千鳥 … かなめ さん です ね ? ちどり||||

えっ ? フフッ …

つまり あんた たち は A 21 って テロ 屋 に 追わ れて いて ||||||てろ|や||おわ||

テロ 屋 は あの タクマ って 子 を 取り返そう と して いる と てろ|や|||||こ||とりかえそう||||

その とおり だ で こっち の 彼女 は ||||||かのじょ|

あんた の 上官 の 大佐 殿 だって 言って る わけ ね ||じょうかん||たいさ|しんがり||いって|||

そういう こと だ えっ と … テスタロッサ さん ?

テレサ ・ テスタロッサ です 友人 は テッサ と 呼び ます が |||ゆうじん||||よび||

年 いく つ ? 16 です とし|||

は ぁ … あの ね 私 も その 手 の 映画 と か 見て る けど ね ||||わたくし|||て||えいが|||みて|||

いわゆる 艦長 って の は |かんちょう|||

ひげ と か 生やした 渋 ~ い おじ さま な の |||はやした|しぶ|||||

こういう 子 は せいぜい 電文 を 読み上げる |こ|||でんぶん||よみあげる

下っ端 A って 相場 が 決まって ん の よ したっぱ|||そうば||きまって|||

しかし 本当な のだ |ほんとうな|

私 は ね あんた が この 子 と … わたくし||||||こ|

その どんな 関係 だろう と 何とも 思わ ない わ よ ||かんけい|||なんとも|おもわ|||

でも 仁義 って もん が ある んじゃ ない の ? |じんぎ|||||||

こんな 見え見えな うそ つく ? 普通 |みえみえな|||ふつう

大佐 殿 … 大佐 殿 ? たいさ|しんがり|たいさ|しんがり

あっ 私 の こと です ね ? 何 です ? |わたくし|||||なん|

大佐 殿 から も 彼女 に 説明 して いただき たい のです が たいさ|しんがり|||かのじょ||せつめい||||の です|

ああ えっ と … 私 が 強襲 … 潜水 艦 でした っけ ? |||わたくし||きょうしゅう|せんすい|かん||

その 艦長 で 大佐 さん で 宗 介 の 上官 な んです よ ね |かんちょう||たいさ|||はじめ|かい||じょうかん||ん です||

ええ 本当です よ 千鳥 かなめ さん |ほんとう です||ちどり||

た … 大佐 殿 … 何 か 不足です か ? 相良 軍曹 |たいさ|しんがり|なん||ふそく です||さがら|ぐんそう

あぁ …

お 目覚め の よう ね 何 か 用 かね ? |めざめ||||なん||よう|

あなた と 話 が し たい の ||はなし||||

私 から 情報 が 引き出せる と 思う かね ? わたくし||じょうほう||ひきだせる||おもう|

あまり 期待 して ない わ その けが だし |きたい||||||

拷問 して も 口 を 割る 前 に 死ぬ でしょう し ごうもん|||くち||わる|ぜん||しぬ||

では なぜ 私 を 助けた ? ||わたくし||たすけた

言った でしょ あなた と 話 が して み たかった の よ いった||||はなし||||||

それ に あなた たち が 何者 な の か は さして 重要で は ない から |||||なにもの||||||じゅうようで|||

なぜ そんな こと が 言える の か な ? ||||いえる|||

あなた たち は この 国 の 機関 から 距離 を 置いて いる ようだ から ||||くに||きかん||きょり||おいて|||

動き に 厚み の ない 組織 は 大した 脅威 に は なら ない わ うごき||あつみ|||そしき||たいした|きょうい|||||

個人 個人 が 優秀で も こじん|こじん||ゆうしゅうで|

君 も なかなか 優秀な 指導 者 の ようだ きみ|||ゆうしゅうな|しどう|もの||

どう かしら ? 私 は もっと 優秀な 人 を 知って る わ ||わたくし|||ゆうしゅうな|じん||しって||

そう わかった 私 は 忍耐強い 人間 だ から ||わたくし||にんたいづよい|にんげん||

あんた たち が そう 言う の なら そういう こと に して おいて あげる ||||いう||||||||

フッ …

あんた さっき から 微妙に ニタニタ して |||びみょうに||

何 か こう そこはかとなく むかつく んだ けど ! なん||||||

すみません ね 千鳥 かなめ さん かわいく ない わ ね ||ちどり||||||

親 の 顔 が 見 たい よ よっぽど 甘やかさ れて 育った の ね おや||かお||み||||あまやかさ||そだった||

フッ … 怒った ? |いかった

僕 の ママ を ばかに する な ~ って わけ ? ぼく||まま||||||

母 は … いない はは||

奇 遇 ね 私 も そこ の 宗 介 も よ き|ぐう||わたくし||||はじめ|かい||

もし かして そういう 人 って 世界 で 自分 だけ だ と か 思って た ? |||じん||せかい||じぶん|||||おもって|

当たら ず と も 遠からず って 感じ かしら ? あたら||||とおからず||かんじ|

道理で ね いかにも 甘ったれた 顔 して どうりで|||あまったれた|かお|

う … う あぁ ぁぁ ぁ !

な … 何 よ こいつ … |なん||

ん !? う っ …

大佐 殿 どう し ました ? たいさ|しんがり|||

これ を

発信 機 で すね 発信 機 ? はっしん|き|||はっしん|き

数 分 に 一 度 電波 を 出して 場所 を 知らせる タイプ の もの です すう|ぶん||ひと|たび|でんぱ||だして|ばしょ||しらせる|たいぷ|||

窓 と 玄関 に 近づく な まど||げんかん||ちかづく|

大佐 殿 取り出し ます か ? たいさ|しんがり|とりだし||

メス と 麻酔 薬 は 用意 して あり ます が めす||ますい|くすり||ようい||||

そう ね そう する しか

でも 私 に は 外科 的な 知識 は ない んです |わたくし|||げか|てきな|ちしき|||ん です

では 自分 が |じぶん|

あの さ よく わかん ない んだ けど その 発信 機 を 壊せば いい の ? ||||||||はっしん|き||こわせば||

下がって いろ 今 忙しい あれ 使ったら ? さがって||いま|いそがしい||つかったら

ん ?

ほんの 数 秒 で いい はずです オーケー |すう|びょう|||はず です|おーけー

それ じゃあ 5 秒 くらい で いって みる か ||びょう|||||

いく わ よ

精密 機械 なら これ で 壊れた はず ね せいみつ|きかい||||こぼれた||

こんな 乱暴な 方法 って 聞いた こと ないで す |らんぼうな|ほうほう||きいた|||

でも 助かった でしょ ? 安心 する の は まだ 早い |たすかった||あんしん|||||はやい

発信 機 が 無力 化 さ れた 以上 敵 は すぐに 仕掛けて くる はっしん|き||むりょく|か|||いじょう|てき|||しかけて|

すぐに ここ から 移動 し ない と |||いどう|||

でも この 部屋 が バレ てる と したら ||へや|||||

玄関 先 は 監視 さ れて いる でしょう ね げんかん|さき||かんし|||||

はい はい それ じゃあ 2 人 で 仲良く ||||じん||なかよく

どこ へ でも 行って ちょうだい 私 もう 帰る ね |||おこなって||わたくし||かえる|

だめだ 敵 は 君 も 狙って くる |てき||きみ||ねらって|

何で ? 私 関係ない じゃ ない そう な のだ が … なんで|わたくし|かんけいない||||||

すま ん 完全に 巻き込んで しまった 放っといて よ ||かんぜんに|まきこんで||ほっといて|

あんた は 自分 の 彼女 守って れば いい でしょ ? ||じぶん||かのじょ|まもって|||

千鳥 さん 彼 の 話 は 本当です ちどり||かれ||はなし||ほんとう です

でも さっき は … 悪ふざけ が 過ぎ ました |||わるふざけ||すぎ|

信じ られ ない でしょう けど 私 は 彼 の 上官 な のです しんじ|||||わたくし||かれ||じょうかん||の です

お 願い です 私 たち と 一緒に 来て ください |ねがい||わたくし|||いっしょに|きて|

わかった わ よ 行けば いい んでしょ 行けば |||いけば|||いけば

ここ が 相良 さん の 高校 です か ||さがら|||こうこう||

セーフハウス に 近く ||ちかく

人 を 巻き込む 危険 の 少ない 最適な 場所 か と じん||まきこむ|きけん||すくない|さいてきな|ばしょ||

で いつまで 待って れば いい の ? ||まって|||

さっき 衛星 通信 機 で 連絡 を 取った |えいせい|つうしん|き||れんらく||とった

2 時間 以内 に は マオ たち が 来る はずだ じかん|いない||||||くる|

フフフフッ … その 前 に 僕 の 味方 が 来 ます よ ||ぜん||ぼく||みかた||らい||

どこ に 隠れて も 同じ こと です ||かくれて||おなじ||

発信 機 なら 壊した わ よ えっ !? はっしん|き||こわした|||

電子 レンジ で ね あっ … くっ … でんし|れんじ||||

さて と … どこ に かける 気 だ ? |||||き|

恭子 に ドラマ の 録画 頼 ん ど か なきゃ きょうこ||どらま||ろくが|たの||||

ヒロイン の 病気 が 治る か どう か ひろいん||びょうき||なおる|||

今週 はっきり する から 見逃せ ない の よ こんしゅう||||みのがせ|||

自分 の 居場所 は しゃべる な じぶん||いばしょ|||

この 部屋 の テレビ で 見て も いい の よ |へや||てれび||みて||||

でも そう する と 誰 か に 外 から 気付か れる かも しれ ない から ||||だれ|||がい||きづか|||||

気 を つかって あげて る の き|||||

無関係な の に 巻き込ま れて しまった この 私 が ! むかんけいな|||まきこま||||わたくし|

非 常時 に なる と 自分 が 一 番 偉い って 勘違い する ひ|じょうじ||||じぶん||ひと|ばん|えらい||かんちがい|

あんた の 一 番 良く ない 癖 よ 直し なさい ||ひと|ばん|よく||くせ||なおし|

あっ 恭子 私 あの さ お 願い が ある んだ けど |きょうこ|わたくし||||ねがい||||

相良 さん いつも こんな 調子 で 怒ら れて る んです か ? さがら||||ちょうし||いから|||ん です|

は あ … いつも と いう わけで は あり ませ ん が

ご飯 を 届け に 来たり して ごはん||とどけ||きたり|

もっと 仲 が いい の か と 思って ました けど |なか||||||おもって||

決して そのような 関係 で は けっして||かんけい||

信頼 関係 の 醸成 に 手間取って いる の が 実情 です しんらい|かんけい||じょうせい||てまどって||||じつじょう|

そう フフッ … よかった

はっ ? 随分 余裕 じゃ あり ませ ん か |ずいぶん|よゆう|||||

発信 機 を 壊した くらい じゃ 仲間 は 諦め ませ ん よ はっしん|き||こわした|||なかま||あきらめ|||

僕 を 連れて いる かぎり あなた 方 は 同士 たち に 狙わ れる んです ぼく||つれて||||かた||どうし|||ねらわ||ん です

あっ … こういう 解決 法 も ある ぞ ||かいけつ|ほう|||

僕 を 殺す と ? それ が 必要 なら な ぼく||ころす||||ひつよう||

いけ ませ ん 相良 さん これ が 最も 合理 的な 方法 です |||さがら||||もっとも|ごうり|てきな|ほうほう|

それ は … そう 思い ます |||おもい|

でも そう したら 私 たち は 彼ら と 同じに なって しまう |||わたくし|||かれら||どうじに||

こんな 組織 を 作り上げ |そしき||つくりあげ

こんな こと を して いる 意味 が なくなって しまう んです |||||いみ||||ん です

相良 さん 私 は 甘い です か ? いえ さがら||わたくし||あまい|||

彼女 に 感謝 する こと だ な かのじょ||かんしゃ||||

これ くらい で 僕 が 恩義 を 感じる と 思い ます か ? |||ぼく||おんぎ||かんじる||おもい||

そういう つもり で 止めた ので は あり ませ ん |||とどめた|||||

くだらない 自己 満足 です ね |じこ|まんぞく||

そう やって 自分 を 高い 所 に 置いて おく わけだ ||じぶん||たかい|しょ||おいて||

そう 思って いただいて 結構です |おもって||けっこう です

何の 話 ? いや こちら の こと だ なんの|はなし|||||

うわ っ ! あっ !

何 す ん の よ あんた ! なん|||||

わざと じゃ あり ませ ん 事故 です よ |||||じこ||

武 知 征 爾 って 名前 を 聞いた こと ある ? ぶ|ち|すすむ|じ||なまえ||きいた||

いや 世界中 の 紛争 地帯 を 渡り歩いた |せかいじゅう||ふんそう|ちたい||わたりあるいた

日本 人 の 傭兵 よ にっぽん|じん||ようへい|

帰国 した 彼 は 福祉 事業 を 始めた の きこく||かれ||ふくし|じぎょう||はじめた|

組織 の 名前 は A 21 目的 は 非行 少年 の 更生 そしき||なまえ|||もくてき||ひこう|しょうねん||こうせい

それ も 凶悪 事件 を 起こした 札 つき の 連中 の ね ||きょうあく|じけん||おこした|さつ|||れんちゅう||

彼 は そういう ろくでなし を 集めて かれ|||||あつめて

自分 が 買い取った 無人 島 に 放り込み じぶん||かいとった|むじん|しま||ほうりこみ

徹底 した スパルタ 教育 で てってい|||きょういく|

サバイバル 技術 や 戦闘 技術 を たたき込んだ わ さばいばる|ぎじゅつ||せんとう|ぎじゅつ||たたきこんだ|

電気 や 水道 は もちろん 食料 さえ ない 場所 で 生き延び でんき||すいどう|||しょくりょう|||ばしょ||いきのび

戦い に 勝つ 方法 を 私 たち は 彼 から 学び たたかい||かつ|ほうほう||わたくし|||かれ||まなび

自信 と いう 財産 を 手 に 入れた じしん|||ざいさん||て||いれた

もう 犯罪 に 手 を 染める 必要 が ない んだ と 気付いた とき に は |はんざい||て||そめる|ひつよう|||||きづいた|||

うれしかった でも 世間 は そう は 思わ なかった わ ||せけん||||おもわ||

ん ~… ねえ ? まだ 来 ない の ? |||らい||

ここ は 陣 代 高校 と 言い ました か ? それ が どうした ? ||じん|だい|こうこう||いい|||||

いえ ちょっと 聞いて みた だけ です ん ? ||きいて||||

タクマ さん あなた ご 家族 は ? ||||かぞく|

姉 が 1 人 それ だけ です お 姉さん は どんな 方 ? あね||じん|||||ねえさん|||かた

何 な んです ? なん||ん です

尋問 なら 家族 の こと なんか 関係ない でしょ ? じんもん||かぞく||||かんけいない|

尋問 で は あり ませ ん よ ただ あなた が どんな 人 な の か と 思って じんもん|||||||||||じん|||||おもって

あっ ? あなた の おかげ で

私 たち は こんなに 苦労 して る んです わたくし||||くろう|||ん です

お 話 くらい つきあって くれて も いい でしょ ? |はなし||||||

私 に は 兄 が 1 人 い ます わたくし|||あに||じん||

今 は 離ればなれに なって しまい ました けど いま||はなればなれに||||

私 は アインシュタイン の わたくし||あいんしゅたいん|

十 元 連立 非 線形 偏 微分 方程式 の 厳密 解 を じゅう|もと|れんりつ|ひ|せんけい|へん|びぶん|ほうていしき||げんみつ|かい|

6 歳 の とき に 出す こと が でき ました さい||||だす||||

でも 兄 は 4 歳 で それ を やった すごい の ? それ |あに||さい|||||||

ええ 私 は いつも 兄 に 劣等 感 を 抱いて い ました |わたくし|||あに||れっとう|かん||いだいて||

それ で ? えっ ?

そんな お 兄さん と どう やって つきあって いた んです ? ||にいさん||||||ん です

一 番 近い の は 保護 さ れて いた と いう 表現 かしら ひと|ばん|ちかい|||ほご||||||ひょうげん|

あまり 健全 と は いえ ない 関係 だった かも しれ ませ ん |けんぜん|||||かんけい|||||

あなた も お 姉さん に 劣等 感 を ? な … 何 を … |||ねえさん||れっとう|かん|||なん|

何となく わかり ます 似た もの 同士 の 勘 … かしら ? なんとなく|||にた||どうし||かん|

そう です ね 劣等 感 かも しれ ない 僕 は 姉 を 崇拝 して る から |||れっとう|かん||||ぼく||あね||すうはい|||

初めて 自分 の こと を 話して くれ ました ね はじめて|じぶん||||はなして|||

ある とき テレビ 局 が 訓練 内容 を 嗅ぎつけて ね ||てれび|きょく||くんれん|ないよう||かぎつけて|

勝手に 島 に 上がり 込んで 装備 を いじって 事故 を 起こした かってに|しま||あがり|こんで|そうび|||じこ||おこした

あと は もう ズタズタ |||ずたずた

事故 原因 なんて そっちのけ で マスコミ の 袋だたき じこ|げんいん||||ますこみ||ふくろだたき

A 21 は テロ 組織 だって ことにさ れて ||てろ|そしき||ことに さ|

訓練 所 は 解体 生徒 の 過去 も ことごとく 暴露 さ れた くんれん|しょ||かいたい|せいと||かこ|||ばくろ||

私 の こと も … 復讐 か ? わたくし||||ふくしゅう|

平和 ぼけ した この 街 を 私 たち の 色 に 染め 上げ たい へいわ||||がい||わたくし|||いろ||しめ|あげ|

そういう 気分 を 復讐 と いう なら その とおり よ |きぶん||ふくしゅう||||||

徹底 的に 破壊 し 恐怖 の 炎 で 街 を 食らい 尽くす てってい|てきに|はかい||きょうふ||えん||がい||くらい|つくす

それ が 望み ||のぞみ

どこ へ 行く ? 女の子 に それ 聞く ? 普通 ||いく|おんなのこ|||きく|ふつう

何の こと だ ? トイレ よ トイレ なんの|||といれ||といれ

あっ 私 も 行き ます 念のため 自分 も |わたくし||いき||ねんのため|じぶん|

来 ないで ! らい|

ほんとに デリカシー が ない んだ から 信じ らん ない ||||||しんじ||

何だか 気味 が 悪い で すね なんだか|きみ||わるい||

この 学校 って けっこう いろんな 怪談 が ある の よ |がっこう||||かいだん||||

妖怪 えび ぞ り 小僧 なんて 壮絶 極まりない エピソード と かね ようかい||||こぞう||そうぜつ|きわまりない|えぴそーど||

ど … どういう お 話 です の ? |||はなし||

フフフッ … それ は ね

変態 だ わ どう ? 怖い でしょ へんたい||||こわい|

あぁ 神様 そんな 人 が 出て きたら 私 は 死んで しまい ます |かみさま||じん||でて||わたくし||しんで||

あ … あの 千鳥 さん まだ 行か ないで ください ね ||ちどり|||いか|||

さあ どうし よっ か な ~… ん !? |どう し||||

遅い … おそい

ん ? バレ て しまい ました ね

貴 様 ! 出て み ます か ? とうと|さま|でて|||

女 を 2 人 預かって いる 彼 を 連れて 外 に 出ろ すぐに だ おんな||じん|あずかって||かれ||つれて|がい||でろ||

そう あの とき すり 取った んです よ ||||とった|ん です|

あっ !? そして こっそり 味方 に 電話 して |||みかた||でんわ|

居る 場所 を 伝えた いる|ばしょ||つたえた

ここ は 陣 代 高校 と 言い ました か ? ||じん|だい|こうこう||いい||

ちょっと した 頭脳 プレー でしょ ? くっ … ||ずのう|ぷれー||

妙な まね は する な よ わかって いる 手順 を 言え みょうな||||||||てじゅん||いえ

女 の 1 人 を 解放 する そちら は 手錠 を 外せ おんな||じん||かいほう||||てじょう||はずせ

いい だろう どちら を 先 に 解放 する ? ||||さき||かいほう|

先 に 解放 さ れた 者 の ほう が あと に 残さ れた 者 より も さき||かいほう|||もの||||||のこさ||もの||

はるかに 安全だ だ が 2 人 目 は 危険だ |あんぜんだ|||じん|め||きけんだ

安心 して ください あなた は 民間 人 です あんしん|||||みんかん|じん|

あなた の 安全 が 優先 さ れ ます ||あんぜん||ゆうせん|||

ミスリル の 人間 で は ない 千鳥 の 安全 が 優先 さ れる ||にんげん||||ちどり||あんぜん||ゆうせん||

だが 戦闘 に なった とき 残さ れた 大佐 殿 は |せんとう||||のこさ||たいさ|しんがり|

安全な 場所 まで 走れる だろう か ? あんぜんな|ばしょ||はしれる||

彼女 の 運動 神経 で は 先 に 解放 さ れ なければ かのじょ||うんどう|しんけい|||さき||かいほう|||

助かる 確率 は 極めて 低い ので は ない か ? たすかる|かくりつ||きわめて|ひくい||||

いや … ほとんど 絶望 的 かも しれ ない ||ぜつぼう|てき|||

千鳥 … どうした ? 早く しろ ! ちどり||はやく|

白人 の 女 を 先 に しろ 日本 人 は あと だ はくじん||おんな||さき|||にっぽん|じん|||

あっ …

あっ !

千鳥 さん の ほう が 運動 神経 が 良 さ そうです もん ね ちどり|||||うんどう|しんけい||よ||そう です||

テスタロッサ さん は … 黙って いろ |||だまって|

大佐 殿 自分 の 後ろ に たいさ|しんがり|じぶん||うしろ|

これ は 侮辱 です 相良 軍曹 ||ぶじょく||さがら|ぐんそう

私 に こういう とき の 覚悟 が ない と 思って いた のです か ? わたくし|||||かくご||||おもって||の です|

お 叱り は あと で |しかり|||

では 彼 を 歩か せろ |かれ||あるか|

狙撃 手 が い ます 合図 したら 校舎 の ほう へ 走って ください そげき|て||||あいず||こうしゃ||||はしって|

私 だけ 隠れて 震えて いろ と ? わたくし||かくれて|ふるえて||

そうして いただか ねば 危険です 民間 人 を 置いて それ は でき ませ ん |||きけん です|みんかん|じん||おいて|||||

大佐 殿 たいさ|しんがり

今 です いま|

ん !

う あっ !

走れ ! 千鳥 ! はしれ|ちどり

あっ !? この 逃がさ ない わ よ ! ||にがさ|||

やめろ 千鳥 ! 走れ ! |ちどり|はしれ

私 が ! 大佐 殿 ! わたくし||たいさ|しんがり

離れて ! 逃げる んです ! あ … あんた 何で 戻って くる の よ はなれて|にげる|ん です|||なんで|もどって|||

あっ !?

死んだ な あれ は 嘆く こと は ない しんだ||||なげく|||

お前たち も 今 おまえたち||いま

待 … 待って 殺しちゃ だめだ ま|まって|ころしちゃ|

何 だ と ? この 人 は … いや 何でもない なん||||じん|||なんでもない

そう だ 確保 した 何 だ と ? しかし … いや わかった ||かくほ||なん|||||

セイナ が 殺す な と 言って いる このまま 連れて 行く ||ころす|||いって|||つれて|いく

は ぁ …

宗 介 … はじめ|かい

あいつ が こんな 簡単に やられる はずな いわ |||かんたんに|||

必ず 助け に 来て くれる それ まで 頑張ら なきゃ かならず|たすけ||きて||||がんばら|

… って 何 な の ? あの 大きな AS は ! |なん||||おおきな||

次回 「 フルメタル ・ パニック !」 第 11 話 ベヘモス 覚醒 じかい||ぱにっく|だい|はなし||かくせい

急いで ! 宗 介 ! ここ が お 台 場 か いそいで|はじめ|かい||||だい|じょう|