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勇者ヨシヒコと導かれし七人, 勇者ヨシヒコと導かれし七人#06

勇者 ヨシヒコ と 導か れ し 七人 #06

『 勇者 ヨシヒコ と 導か れ し 七 人 』 見 ~ て ね 。

テテテン !

おい コラッ 旅 の 者 金 と 飯 よこせ !

おっと だいぶ 傷 を 負って いる けども …。

この 程度 の 傷 は こそ ばい 程度 じゃ 。

さ ぁ おとなしく 金 と 飯 置いて って もらおう か 。

さては ダメ ー ジ で か すぎて 戦い たく ねえ んだ な 。

バカ 言え 。 お前 ら も 命 が 惜しい だろう から ➡

戦わ なくて も いい と 言って やって る だけ だ 。

戦わ ず して 逃げる 勇者 など いない 。

どうしても と いう なら 相手 に なろう 。 バカ な 。

逆に 忠告 して おく 。 負ける 戦 は 挑ま ん ほう が いい ぞ 。

その 減らず口 二度と きけ ない ように して やる 。

ちょっと 待って 。 ゲ ー ム 画面 に 切り替えて みる ね 。

( メレブ ) うわ っ この 人 ヒットポイント 1 です !

1 しか 残って い ませ ん !

え ~ じゃあ やめ とき な よ 。

はい は い そうです よ 残り 1 です よ 。

ただ お前 ら も 知って の とおり この 近く に 村 が ある んだ よ 。

俺 は その 村 の 仲間 に ➡

少し でも 多く お土産 を 持っていき たい だけ だ 。

つうか … つうか 俺 から したら ➡

お前 ら なんか 残り 1 で 十分な んだ よ 。

え ~ やめた ほう が いい と 思う けど なぁ 。

あぁ 悪い こと は 言わ ん 。

この先 の 村 まで に 魔物 に 出会う 可能 性 だって ある 。

この 辺 の 魔物 は そこそこ 強い しな 。 帰れ 帰れ 。

( メレブ / ムラサキ ) 残り 1 帰れ 残り 1 帰れ …。

おい やめろ それ 。 ( メレブ / ムラサキ ) 残り 1 帰れ …。

おい うるさい ! やかましい ! ( メレブ / ムラサキ ) 残り 1 残り 1…。

おいおい おいおい …。 ( メレブ / ムラサキ ) 残り 1 残り 1…。

おいおい おいおい …。 ( メレブ ) おいおい おいおい …。

お前 ら 逃げる なら 今 の うち だ ぞ 。

え ~ 残り いち おさん ホント は 戦い たく ない んじゃ ない です か ?

やかましい !

ヤァ ー ッ !

確かに 強い 。 大口 を 叩く だけ の こと は ある 。

戦わ ない わけに は いか ぬ か 。 ようやく わかった か 俺 の 実力 を 。

さ ぁ ならば 覚悟 しろ 。 金 と 飯 は いただく ぜ !

あっ !

あ ~ っ 残り 1 なくなり ました !

残念 !

行く か 。 ( メレブ / ムラサキ ) うん 。

教会 に 連れて いき ましょう 。 え ~ っ !?

言う と 思った けど 。 コイツ 結構 強かった から ➡

生き返ら せる の も かなり お 金 かかる よ 。

かまわ ん 。

もう 残り 1 と か で 挑ま ないで ほしい 。

残り いち おさん 。

( 雷鳴 )

おっと 仏だ 。

( メレブ ) 何 ? 何 この 煙 。

え ? いやいや もう 最近 … 最近 行って ない よ 。

おう 全然 行って ない 。 おう 。

ま ぁ 月 に 1 回 くらい ? 月 1 くらい かな 。

スコア も ね や っぱ なかなか 伸び ない よね うん 。

だいたい ね 最近 ね あの 100 切る こと ない もん ね 。

これ 焼けた 。 おい 焼き肉 食って んじゃ ねえ よ 。

仏 誰 と しゃべって んだ よ おい !

うん あの ね ただ ね 最近 ね パタ ー 変えた の よ 。

うん パタ ー を 。 そ したら ね わりと ね パット が ね グイグイ 入る ように なった 。

うん 。 ゴルフ の 話 やめろ !

何度 見 なんだ 何度 見 なんだ どこ まで いく んだ 。

どこ … はい 気づいた 。

ちょっと 待って これ 今 これ 映って ん の ?

おい 相変わらず 自分 発信 じゃ ねえ の か ?

ちょ ちょ ちょ ちょ い 待って くれ これ 今 これ 私 あの 肉 …。

これ 映って ん の ? 映って ます 仏 。

次 なる 玉 人 の 居場所 を 教えて ください 。

いや まいった 映って る って ば これ も 焼けた これ 。

おい 焼き肉 食う な っ つって ん の 。

( メレブ ) モクモク モクモク おい おいおい 煙 が すご すぎて 見え ない よ 。

この 煙 の 多 さ は カルビ だ な !

ムカ つ くわ ~。

白 飯 食って んじゃ ねえ よ !

だから あの …。

南 の 山 を 越えた とこ に ある ➡

あの …。

頬張り すぎて 何 言って る か わかん ねえ んだ よ !

なんだ この 噛み 待ち の 時間 は 。

食べ きった 飲み込んだ 。

ビ ー ル を 飲んで んじゃ ない よ !

で ~ い で で ~ い !

いや ね だ から … ハハハハハッ 。

キミ たち が どこ に 行けば いい か と 申し ます と ~!

急に 酔った の か そんな 急に は ないだ ろ その 酔い は ないだ ろ !

( いびき )

起きろ ! あっ ! あぁ …。

だから さっき から 何 回 も 言って る じゃ ない か バカ !

南 の 山 を 越えた ところ に ある その ウガス の 村 に 行って ください 。

って こと です よ あっ これ 焼け てるよ もう これ 完全に ね 。

焼き肉 を 食べる な 白 飯 頬張る な 。

ヨシヒコ 健闘 を 祈る !

ほ ほう 。

真っ 昼間 から ひと っこ ひとり 歩いて おら ん と は 妙な 村 だ な 。

うむ 普通に 嫌な 予感 が する のだ が 。

ん ? すみません 。

ん ? なに ?

このような もの を 知り ませ ん か ? ほ ほう 。

これ また 不思議な 感じ の 玉 だ ね 。

あっ 泥棒 だ よ ! な に 待て !

なんという こと だ 。 無防備に 出す から 。

なに なに なんか やられた の ? 大切な もの を 盗ま れ ました 。

ほう 旅 の もん だ ね 。 はい 。

よくも まあ こんな 村 に 来た もん だ ね え ?

この 村 は 盗賊 の 村 住んで る ヤツ は 全員 盗賊 だ ぜ 。

なんだ と ! 普通 旅 の もん は ➡

絶対 避ける 村 だ ぜ 身ぐるみ 剥がさ れ ち まう かんな 。

しかし 私 たち は この 村 で ➡

探さ なくて は なら ない もの が ある のです 。

なんだい ? そりゃ 。

これ なん です が 。 だ から ヨシヒコ それ 出す と さ …。

うん 盗 られる ほら 。 なに !

バカ ぞ ヨシヒコ 。

この 流れ わかって た ぞ みんな わかって た ぞ ピュア ぞ 。

ここ は 天下 に 名だたる 大 盗賊 カンダタ 様 が 住んで る から な !

気 を つけろ よ !

おいおい どう すんだ よ 玉 2 つ も 盗ま れて 。

まあ おいおい 取り返せば いい 。

ヤツ ら の 顔 も わかって る し ここ に 住んで る の も わかって る 。

カンダタ 聞いた こと が ある 。

金 で は なく この世 の 珍品 を 盗んで は コレクション して る 男 だ 。

ほ ほう 。 どう 見て も ソイツ じゃ ね 玉 持って る の 。

捜し ましょう 。 おう 。

親分 !

旅 の 者 が どうしても 親分 に 会 いて ぇ と 言って や がる んです が 。

声 が 小さい !

なに !? 旅 の もん だ と ? おもしろ そうじゃ ねえ か 。 通せ !

へい !

おじゃま し ます 。 ( メレブ ) じゃま する 。

ほ ほう 。

盗賊 の 村 に よくぞ 入って きた もん だ な !

はい 。 大切な もの を すでに 2 つ も 盗ま れ ました 。

いや ぁ それ は すま ん こと を した 。 ソイツ ら に は ➡

ちゃんと 返す よう 俺 の ほう から ちゃんと 言 っと く よ ! 安心 しろ !

声 が 大きい 。 や だ 。

さすが に 盗賊 の 親分 と も なる と 逆に 立派な もん だ ぜ 。

俺 は クソ みて ぇな 金持ち から しか 盗み はやら ねえ !

こんな 魔物 だらけ の 世界 で 人間 同士 が やり合って いたら ➡

アイツ ら を つけ上がら せる だけ だ !

お っ さん め っちゃ いい 人 だ ね 。 声 で かい けど 。

そう な んだ よ ! 盗み は 働く が いい 人 な んだ よ 。

まあ いい 人 は 盗み 働き ませ ん けど 。

で !? わし に 何の 用 じゃ 。 圧力 。

実は これ を 探して いる んです 。 おお っ これ は …。

知ってい ます か ? も ちよ !

先月 北 の 村 から 俺 が 盗んで きた やつ だ 。

ホント です か 。 どうか それ を 私 に お 譲り いただけ ませ ん か ?

世界 を 魔物 から 救う ため に 必要な のです 。

えっ ? お前 も しか して 勇者 ?

そう です 。

勇者 ヨシヒコ ? はい 。

聞いて る 聞いて る !

さすが 大 泥棒 と あって 見聞 は 広い ようだ な 。

へ ぇ ~ そう か ! この 玉 だった か 魔 王 を 倒す ため の 玉 と は 。

その とおり です 。 これ さえ あれば 魔 王 を 倒す こと が できる のです 。

はい 。

気 に 入った ! 渡す よ その 玉 。

って こと は あの お っ さん が 玉 人 ?

うん 。 声 大きい し 力 加減 が …。

頼り に なり そうじゃ ねえ か !

なんで 影響 受けて ん の ダンジョ ー は 。

どう だ ! これ が 俺 の コレクション だ 。

すごい 。 だろう !

あっ そう だ 。 玉 だ 玉 だ 。 あまりに 美しかった ので な ➡

ちょっと した 宝 箱 に 入れて おいた のだ 。

盗ま れた 2 つ も もう じき ここ に 戻る 。 こいつ も 持って け 。

そして 必ずや 魔 王 を 倒して くれよ 。

ありがとう ございます 。

いいね 。 たまに は こういう 感じ で 手 に 入っちゃ う パタ ー ン いい よ ね 。

いい よ いい よ 楽な の は 。

まさか 俺 の 盗み が 世界 を 救う …。

あの …。 何 だい ?

すみません 。 何も 入って い ませ ん 。

嘘 ? ホント です 。

マジ で ? はい 。

あれ ~ ほか の 宝 箱 かな ?

つって も ここ に は 宝 箱 1 つ しか ねえ し なぁ …。

ん っ ん ? ん ? どうした ?

これ は …?

ん っ ん っ ん っ ん ?

万が一 に も ない と 思い ます けど …。

盗ま れ ました ?

だは っ ! バカッ そんな バカ な !

です よ ね ~。

天下 に 轟く 大 泥棒 が 逆に … 的な ?

逆に 盗ま れた 的な ?

こと は あり え ないで す よ ね ?

ない でしょ ~! それ は ない でしょ ~!

では なぜ ない のでしょう か ?

ど お し て な い か な ?

盗ま れた な !

ハハハハハ !

( 一同 ) ハハハハハ !

泥棒 と いう の は 盗む の は あれ だけども ➡

ガ ー ド は 甘い の か ね ?

医者 の 不養生 と いう 言葉 が ある !

声 が で かい 。 泥棒 の 甘 ガ ー ド 。

しかし カンダタ の 言って た 心当たり の ヤツ って の は ➡

今夜 も 来る の か ねぇ 。

それ は わから ん が ➡

居場所 が わから ん 以上 現れる の を 待つ しか ない 。

じゃ 睡眠 不足 は お 肌 に 悪い し 私 寝 ま ~ す 。

誰 か 来たら 起こして 。

( 物音 )

誰 か いる ぞ ! なんだ よ タイミング わり ぃ なあ !

何者 だ !?

カンダタ さん 起きて ! 女 泥棒 来た カンダタ さん !

うわ 誰 も 起き ねえ ! ガ ー ド 甘 すぎ !

私 は 女 盗賊 ロ ー ゼン 。

今 アンタ たち が 出て きた ところ で ➡

アンタ たち から の 大切な もの を 1 つ ずつ いただいた よ 。

うわ っ 杖 が ! 杖 が ない !

アハハハ … ざ まあ ない ねえ !

俺 は 剣 は ある し …。

なに ~!? ダンジョ ー さん は なに を ?

もみあ げ が 片方 だけ …。

ざ まあ ない ねえ ! かっこ悪い よう !

いや っ ! くだらない もの 盗んだ ねぇ 。

私 から は 何 を 奪った の よ !?

胸 だ よ !

え ? な ない !

いや お前 もともと こんな ねえ よ 。

ない わ ! 私 の 大切な ボイン 盗ま ないで よ !

いや いつも と お前 全然 変わ ん ねえ 。

いつも こんな 感じ だ よ 。 いつも こんな …。

胸 張る んじゃ ない ! いつも こんな 感じ だ から 。

キサマ この 蔵 から このような 玉 を 盗んだ な ?

ああ 盗んだ よ 。 きれいだった んで ねぇ 。

返せ ! その 玉 は この 世界 を 救う ため に 必要な もの だ !

世界 を 救う ?

寝ぼけた こと 言って んじゃ ない よ 。

そんな もん で 世界 救えたら こ ちと ら 苦労 して ねえ よ !

待て !

消えた …。 や ばい ぞ ヨシヒコ 。

杖 が ない と 呪文 が 使え ん ! まずい で すね 。

お前 の 呪文 なんか 使え なく たって 影響 ねえ んだ よ !

それ より 私 の 胸 だ よ !

だから こんな ねえ んだ よ 。 寸分 違わ ず 変わら ない から 。

息 を 吸う な 止める な 変わら ん !

あやつ なぜ 俺 の もみあ げ を …。

ヨシヒコ は 何 か 盗ま れて ない ? 大丈夫 ?

はい 。 私 は 何も 盗ま れて い ない ようです 。

いや 彼女 は とんでもない もの を 盗んで いき ました 。

誰 ? 何 です か ?

あなた の 心 です 。

誰 ? ねぇ 誰 ?

心 を 盗ま れた だ と …。

ホント に 北 の 山 の 祠 に いる の か ? あの 女 盗賊 。

カンダタ が そう 言う 以上 信じる しか ないだ ろ 。

おそらく たぶん いる かも しれ ない って 言って た ぞ 。

相当 フワフワ した 情報 だ よ 。

どう だ ヨシヒコ 心 を 奪わ れた 感触 は ある の か ?

いいえ まったく 。 何の ことか まったく わかり ませ ん 。

一刻 も 早く すべて を 取り返し ましょう 。

て やっ !

う お ~! いかん …。

片方 の もみあ げ が ない だけ で こんなに バランス が 取れ ん と は …。

おい 頼む 。

私 ボイン が ない だけ で 戦う こと すら 恥ずかしい 。

( メレブ ) だ から ホント 何度 も 言う けど さ …。

うわ っ !

あっ … ダメ だ 杖 が ない と 呪文 が 唱え られ ない 。

つうか お前 の 呪文 が 戦闘 中 に 役立った こと と か マジ ねえ かんな 。

ああ … そう いえば ➡

ボイン なくなったら 肩凝り なくなった かも な 。

おい キサマ 前 の 状態 で 肩凝り が あった と する ならば ➡

その 原因 は 100 パ ー 胸 で は ない 。

医者 へ 行け い や … 医者 へ 行け 。

テメエ マジ 殺す よ 。

ワオ 殺害 予告 ワオ 殺害 予告 。

そんな 殺害 予告 を 受けた この 瞬間 に 呪文 を 覚えた 。

それ は すごい 。 あの 女 盗賊 を 懲らしめる ため に ➡

役 に 立つ かも しれ ない 。

その ようだ 。 どんな 呪文 な んです か ?

おい 今回 こそ こう 期待 して る ぞ 。

この 呪文 の 名 は …。

お っ 。

フタメガンテ 。

フタメガンテ 。

テコ でも 開か ない 瓶詰め の フタ が ある であろう 。

中 に どうしても 食し たい もの が ある のに ➡

どうしても 開か ない 。 これ は かなり つらい 。

そこ で フタメガンテ を かけて みる 。 フタメガンテ !

すると …。

自ら の 命 と 引きかえ に ➡

フタ を 開ける こと が ➡

可能 いや … き ゃ の うと なる 。

なんという 恐ろしい 呪文 な んだ 。

あ ? あ あ ? 冷静に 考えて みよう か 。

冷静に き ゃん が えて みる 必要 なし 。

いや き ゃん が え させて 。

皆さん 命 と 引きかえ に 開け たい フタ って ある ?

あの 女 盗賊 は 今頃 フタ が 開け たくて 困って る はずだ 。

どんな 瓶詰め なんだろう 。

フタメガンテ を かければ あの 女 は フタ を 開け たい が ため に 死ぬ 。

その とおり だ 。

勝利 以外 何も 見え ませ ん ね 。

しかも この 呪文 どの モンスタ ー に も 効く 。

戦い に どうしても 開け たい 瓶詰め 持ってくる モンスタ ー いる ?

かけて ください 。 私 に フタメガンテ を かけて ください 。

やはり ヨシヒコ そう か 。

杖 が ない 。 これ で かかる か どう か は わから ん が ➡

ヨシヒコ ならば 効く かも しれ ん 。

ヨシヒコ … フタメガンテ !

あ ~ っ !

あぁ 効いちゃ った ヨシヒコ 。 呪文 が 効いちゃ った 。

あ ~ っ ! ない 。

瓶詰め は ! ない んだ 瓶詰め は 。

ない んだ ヨシヒコ 。 我慢 なさい 我慢 なさい 。

まだ わから ない の ヨシヒコ ! 開けたら 死んで しまう 。

ヨシヒコ 開け ないで 我慢 して ! 生きろ ヨシヒコ 生きろ !

うわ ~ っ ! つらい ね 。

つらい ね ヨシヒコ 。 あぁ ガンテメタフ !

は ぁ は ぁ …。

すごい ! 何 が ?

ヨシヒコ が あの 女 に 心 を 奪わ れて ない 限り 勝機 は ある !

死んで も 食い たい 瓶詰め が ➡

冷蔵 庫 に 入って る こと を 願おう じゃ ない か 。

私 は 世界 を 救う 勇者 だ 。

あんな 女 に 心 を 奪わ れる こと など …。

少し 休み ます 。

ウソ だ ろ ! 奪わ れて んな これ 。

むしろ あの 女 の こと しか 考えて ねえ な コイツ 。

いや ヨシヒコ は 勇者 だ 。

たとえ ハ ー ト を 奪わ れた と して も ➡

そこ は 非情に なって 戦って くれる だろう フフフフ 。

そう だ な そう 信じよう 。

いい です か 。

ヤツ は 瞬時 に さまざまな もの を 盗む 能力 が あり ます 。

気 を つけて ください 。 (3 人 ) おう !

さあ ! 盗んだ もの を 返して もらおう か ロ ー ゼン !

さあ 返せ !

私 たち から 奪った もの を !

鼻息 ヨシヒコ 鼻息 。

かえ … 返せ !

ダメ だ コイツ 見て み 。

あら ら ら ! な に すごい じゃ ない あら ら …。

フフフ よくも この ロ ー ゼン 様 から 取り戻そう なんて 思えた もん だ ね 。

私 の ボイン を 返し なさい よ !

ねぇ この 人 の 胸 盗 った ?

この 人 から 何 か 盗 られた 感 が 一切 ない んだ けども 。

私 は ね 女 の 胸 を 盗んで 自分 の 胸 に 組み込んで いく の よ 。

でも 確かに お前 の 胸 を 盗んで も ボリュ ー ムアップ は して い ない 。

はい 殺す ! 今 の 発言 で 殺し 確定 。

ハハハ ! アハハハ !

微妙な 盗み が イヤ なら もっと 派手に 盗んで やる よ !

ぐ お っ ! や だ ~!

ん ? ん ? ん !?

なんで ちょっと 残した !?

ねぇ なんで 俺 だけ ハゲ 散らかして る の ?

えっ なんで 俺 だけ 温水 テイスト ?

やめろ ! これ 以上 は やめろ !

うわ ~ っ ! なに なに ?

引き込ま れる ~!

うわ ~ っ ! ( メレブ ) 何 だ おい ?

( メレブ ) 今 その 人 何 かした ?

おいおい 自ら 行った ように しか 見え ない よ ヨシヒコ !

皆さん !

私 は なぜ か ここ に 引き込ま れて しまい ました 。

やはり 私 は 彼女 に ➡

心 を 奪わ れて しまって いた の かも しれ ませ ん 。

あっ 始まった な これ 。

くそ っ 引き込ま れて なる もの か !

私 は お前 の ような 女 の こと は 絶対 に 好きに なんか なら ない !

離せ ! 離さん か !

顔 が キャバクラ で 飲んで る お っ さん の 顔 に なって る 。

そんな こと は ない !

私 は … 私 は こんな 女 …。

こんな 女 …。

決して 好きに なんか なら ない !

ダメ だ 完全に この 女 の とりこ だ 。

もう いつまで 突っ立って る つもりだ い ?

なんなら 身ぐるみ 剥がして や ろうか 。

いや ~!

くそ っ 杖 さえ あれば フタメガンテ で 殺せた もの を …。

ヨシヒコ 顔 や ばい よ やめ とき なさい 。 体 … もう 覚え とけ 。

しかし こいつ は ひで え 目 に 合わさ れた もん だ なぁ おい 。

声 大きい 。 ヤツ は 何者 だ 。

宝 のみ なら ず 髪 の 毛 や 胸 まで 奪える と は …。

私 このまま じゃ 生きて いけない !

いや 髪 が 生えれば 元 に 戻る から キミ は 。

用心 なされよ 。 あぁ 触ら ないで 。

ヤツ の 一味 が 今夜 ここ を 襲う かも しれ ん 。

近い …。 で は 。 痛い もう や だ 。

髪 抜ける 。 お前 が 用心 な お前 が 。

おい ちゃん と 閉め … 開いて る から ちゃんと 閉め …。

あ ~ くそ ぉ ! うるさ ~ い …。

明日 今 一 度 旅立とう 。 今度 こそ ヤツ を 叩き 斬った る !

や だ ぁ ~ こんな 姿 で 町 歩き たく ない 。

帽子 被れば いい でしょ 。 胸 が ~。

だから ね …。

来た … ヤツ が 来た 。

マジ か カンダタ ! 起きろ 来た ぞ カンダタ !

( メレブ ) 起きろ わ ぁ 寝て る ! 寝つき いい こいつ !

( メレブ ) なんだ こいつ もう 。

飛んで 火 に いる 夏 の 虫 と は この こと よ 。

俺 が 引 っ 捕らえて くれよう !

(3 人 ) ヨシヒコ !

あ ~ ら ら ら 。 どう しちゃ った の 3 人 と も ~。

どう しよう どう しよう 全然 似て ない 。

そんな ぴっ か ぴか な 頭 しちゃ ったり なんか して さ ぁ 。

やる なら やる で もっと 似せて ほしい どう しよう 。

ヨシヒコ キサマ … 勇者 に も かかわら ず 盗賊 に 身 を 落とした か !

お前 の する べき こと は 魔 王 を 倒す こと だ ろ !

もう 魔 王 なんか どう で も いい !

来た デジャブ 。 何 度 か 聞き覚え の ある 響き 来た 。

昨日 パフパフ し ながら 思った んです 。

ロ ー ゼン に もっと たくさんの 巨乳 を 盗んで もらい ➡

それ を 世界中 の 女性 に 分配 する 。 する と みんな 均等に 巨乳 に なる 。

そう する こと で 世界中 の 男 が パフパフ できる !

確かに 魔物 は はびこり 続ける 。

しかし パフパフ さえ できれば 恐怖 から 目 を 背け 気持 よく なる 。

と いう こと は 世界 に パフパフ さえ 残れば ➡

それ が 世界 を 救う 。

私 も これ から の 人生 パフパフ だけ を 糧 に 生きて いき ます 。

そんな 糧 って ある ?

と いう こと で 私 は この 仲間 たち と ➡

盗み を なり わ い と して 生きて いき ます 。

( メレブ ) お っ 。

とても 優秀な 仲間 な んです 。

( メレブ ) また 微妙な クオリティ ー 。

あれ ? お 一 人 だけ 特定の もの しか 盗め ない 方 が …。

さようなら 皆さん 魔 王 より パフパフ …。

そう 決めた んです 。

魔 王 パフパフ に 負けた か 。

ダメ だ 絶望 だ 。

もう 魔 王 を 倒せ ない 。

え ? いや 大丈夫 よ 大丈夫 。 どういう こと ?

いや 明日 に は 戻って くる から ヨシヒコ 。

なぜ だ ? ( ムラサキ ) なんで ?

うん 俺 ようやく 思い出した んだ よ ね 。

うん やっぱり ヨシヒコ バカ だった わ 。

( ダンジョ ー ) あ … え ?

ロ ー ゼン ちゃ ~ ん 。

お 約束 の 翡翠 の 仏像 持ってき ました よ ~ ん 。

まあ さすが ね ヨシヒコ 。

と いう こと で 約束 の チュ ー いった だき ま ~ す !

じゃ じゃ ~ ん 。

やっぱり ダメ !

私 は 魔法使い と 約束 した の よ 。

なんでも 盗める 能力 の かわり に 男 と キス でき ない 体 に なる と 。

そんな の 平気 さ 。

俺 が 明日 倒して やる その 魔法使い を 。

ヨシヒコ 。

ん ~。

ペロ ー ン !

お前 は !

ほら ~ もう ! せっかく 美人 盗賊 に 変えて もらった のに ➡

また 元 の 姿 に 戻さ れちゃ った じゃ ない の ! もう 帰れ !

また か … また な の か !

だ ぁ ~ っ !

つかさ 同じ フォルム の 女 に 騙さ れる と か さすが な ヨシヒコ 。

皆さん だって 忘れて いた はずだ 。

そして 私 は ヤツ の 魔術 で 心 を 奪わ れて いた 。

いやいや いや 普通に 好きに なって た だけ でしょ 。

要は あの 女 が 好きな んでしょ 。

ふしだらな こと を 言う な ! パフパフ し たい んでしょ 。

勇者 が パフパフ など バカ げた こと を 。

私 は ヤツ の 魔術 に 操ら れて いた だけ だ 。

しかし 二 度 ある こと は 三 度 ある 。

また あの 女 が 出て きて も 騙さ れる な よ ヨシヒコ 。

はい 気 を つけ ます 。 うん 。

ヨシヒコ お前 は 本当 は 平ら 胸 が 好きな んだ から な 。

胸 タイラ ー 国務 長官 よ 変な 洗脳 は やめろ 。

兄 様 やはり 私 の せい で 巨乳 を …。

でも 兄 様 が 盗み を 働こう と する なんて … 心配だ わ 。

また 盗み を 働か ない ように 私 が しっかり 見張ら ない と 。

送って くれて ありがとう ございます 。

明日 の 撮影 2 時 渋谷 集合 だ かんな 。

新しい 家 決めて ちゃんと 寝て こい よ 。


勇者 ヨシヒコ と 導か れ し 七人 #06 ゆうしゃ|||みちびか|||なな り Yoshihiko the Brave and the Seven Guided Men #06

『 勇者 ヨシヒコ と 導か れ し 七 人 』 見 ~ て ね 。 ゆうしゃ|||みちびか|||なな|じん|み||

テテテン !

おい コラッ 旅 の 者 金 と 飯 よこせ ! ||たび||もの|きむ||めし|

おっと だいぶ 傷 を 負って いる けども …。 ||きず||おって||

この 程度 の 傷 は こそ ばい 程度 じゃ 。 |ていど||きず||||ていど|

さ ぁ おとなしく 金 と 飯 置いて って もらおう か 。 |||きむ||めし|おいて|||

さては ダメ ー ジ で か すぎて 戦い たく ねえ んだ な 。 |||||||たたかい||||

バカ 言え 。 お前 ら も 命 が 惜しい だろう から ➡ |いえ|おまえ|||いのち||おしい||

戦わ なくて も いい と 言って やって る だけ だ 。 たたかわ|||||いって||||

戦わ ず して 逃げる 勇者 など いない 。 たたかわ|||にげる|ゆうしゃ||

どうしても と いう なら 相手 に なろう 。 バカ な 。 ||||あいて||||

逆に 忠告 して おく 。 負ける 戦 は 挑ま ん ほう が いい ぞ 。 ぎゃくに|ちゅうこく|||まける|いくさ||いどま|||||

その 減らず口 二度と きけ ない ように して やる 。 |へらずぐち|にどと|||よう に||

ちょっと 待って 。 ゲ ー ム 画面 に 切り替えて みる ね 。 |まって||||がめん||きりかえて||

( メレブ ) うわ っ この 人 ヒットポイント 1 です ! ||||じん||

1 しか 残って い ませ ん ! |のこって|||

え ~ じゃあ やめ とき な よ 。

はい は い そうです よ 残り 1 です よ 。 |||そう です||のこり||

ただ お前 ら も 知って の とおり この 近く に 村 が ある んだ よ 。 |おまえ|||しって||||ちかく||むら||||

俺 は その 村 の 仲間 に ➡ おれ|||むら||なかま|

少し でも 多く お土産 を 持っていき たい だけ だ 。 すこし||おおく|おみやげ||もっていき|||

つうか … つうか 俺 から したら ➡ ||おれ||

お前 ら なんか 残り 1 で 十分な んだ よ 。 おまえ|||のこり||じゅうぶんな||

え ~ やめた ほう が いい と 思う けど なぁ 。 ||||||おもう||

あぁ 悪い こと は 言わ ん 。 |わるい|||いわ|

この先 の 村 まで に 魔物 に 出会う 可能 性 だって ある 。 このさき||むら|||まもの||であう|かのう|せい||

この 辺 の 魔物 は そこそこ 強い しな 。 帰れ 帰れ 。 |ほとり||まもの|||つよい||かえれ|かえれ

( メレブ / ムラサキ ) 残り 1 帰れ 残り 1 帰れ …。 ||のこり|かえれ|のこり|かえれ

おい やめろ それ 。 ( メレブ / ムラサキ ) 残り 1 帰れ …。 |||||のこり|かえれ

おい うるさい ! やかましい ! ( メレブ / ムラサキ ) 残り 1 残り 1…。 |||||のこり|のこり

おいおい おいおい …。 ( メレブ / ムラサキ ) 残り 1 残り 1…。 ||||のこり|のこり

おいおい おいおい …。 ( メレブ ) おいおい おいおい …。

お前 ら 逃げる なら 今 の うち だ ぞ 。 おまえ||にげる||いま||||

え ~ 残り いち おさん ホント は 戦い たく ない んじゃ ない です か ? |のこり|||||たたかい||||||

やかましい !

ヤァ ー ッ !

確かに 強い 。 大口 を 叩く だけ の こと は ある 。 たしかに|つよい|おおぐち||たたく|||||

戦わ ない わけに は いか ぬ か 。 ようやく わかった か 俺 の 実力 を 。 たたかわ||||||||||おれ||じつりょく|

さ ぁ ならば 覚悟 しろ 。 金 と 飯 は いただく ぜ ! |||かくご||きむ||めし|||

あっ !

あ ~ っ 残り 1 なくなり ました ! ||のこり||

残念 ! ざんねん

行く か 。 ( メレブ / ムラサキ ) うん 。 いく||||

教会 に 連れて いき ましょう 。 え ~ っ !? きょうかい||つれて||||

言う と 思った けど 。 コイツ 結構 強かった から ➡ いう||おもった|||けっこう|つよかった|

生き返ら せる の も かなり お 金 かかる よ 。 いきかえら||||||きむ||

かまわ ん 。

もう 残り 1 と か で 挑ま ないで ほしい 。 |のこり||||いどま||

残り いち おさん 。 のこり||

( 雷鳴 ) らいめい

おっと 仏だ 。 |ぶつだ

( メレブ ) 何 ? 何 この 煙 。 |なん|なん||けむり

え ? いやいや もう 最近 … 最近 行って ない よ 。 |||さいきん|さいきん|おこなって||

おう 全然 行って ない 。 おう 。 |ぜんぜん|おこなって||

ま ぁ 月 に 1 回 くらい ? 月 1 くらい かな 。 ||つき||かい||つき||

スコア も ね や っぱ なかなか 伸び ない よね うん 。 ||||||のび|||

だいたい ね 最近 ね あの 100 切る こと ない もん ね 。 ||さいきん|||きる||||

これ 焼けた 。 おい 焼き肉 食って んじゃ ねえ よ 。 |やけた||やきにく|くって|||

仏 誰 と しゃべって んだ よ おい ! ふつ|だれ|||||

うん あの ね ただ ね 最近 ね パタ ー 変えた の よ 。 |||||さいきん||||かえた||

うん パタ ー を 。 そ したら ね わりと ね パット が ね グイグイ 入る ように なった 。 |||||||||||||はいる|よう に|

うん 。 ゴルフ の 話 やめろ ! |||はなし|

何度 見 なんだ 何度 見 なんだ どこ まで いく んだ 。 なんど|み||なんど|み|||||

どこ … はい 気づいた 。 ||きづいた

ちょっと 待って これ 今 これ 映って ん の ? |まって||いま||うつって||

おい 相変わらず 自分 発信 じゃ ねえ の か ? |あいかわらず|じぶん|はっしん||||

ちょ ちょ ちょ ちょ い 待って くれ これ 今 これ 私 あの 肉 …。 |||||まって|||いま||わたくし||にく

これ 映って ん の ? 映って ます 仏 。 |うつって|||うつって||ふつ

次 なる 玉 人 の 居場所 を 教えて ください 。 つぎ||たま|じん||いばしょ||おしえて|

いや まいった 映って る って ば これ も 焼けた これ 。 ||うつって||||||やけた|

おい 焼き肉 食う な っ つって ん の 。 |やきにく|くう|||||

( メレブ ) モクモク モクモク おい おいおい 煙 が すご すぎて 見え ない よ 。 |||||けむり||||みえ||

この 煙 の 多 さ は カルビ だ な ! |けむり||おお|||||

ムカ つ くわ ~。

白 飯 食って んじゃ ねえ よ ! しろ|めし|くって|||

だから あの …。

南 の 山 を 越えた とこ に ある ➡ みなみ||やま||こえた|||

あの …。

頬張り すぎて 何 言って る か わかん ねえ んだ よ ! ほおばり||なん|いって||||||

なんだ この 噛み 待ち の 時間 は 。 ||かみ|まち||じかん|

食べ きった 飲み込んだ 。 たべ||のみこんだ

ビ ー ル を 飲んで んじゃ ない よ ! ||||のんで|||

で ~ い で で ~ い !

いや ね だ から … ハハハハハッ 。

キミ たち が どこ に 行けば いい か と 申し ます と ~! |||||いけば||||もうし||

急に 酔った の か そんな 急に は ないだ ろ その 酔い は ないだ ろ ! きゅうに|よった||||きゅうに|||||よい|||

( いびき )

起きろ ! あっ ! あぁ …。 おきろ||

だから さっき から 何 回 も 言って る じゃ ない か バカ ! |||なん|かい||いって|||||

南 の 山 を 越えた ところ に ある その ウガス の 村 に 行って ください 。 みなみ||やま||こえた|||||||むら||おこなって|

って こと です よ あっ これ 焼け てるよ もう これ 完全に ね 。 ||||||やけ||||かんぜんに|

焼き肉 を 食べる な 白 飯 頬張る な 。 やきにく||たべる||しろ|めし|ほおばる|

ヨシヒコ 健闘 を 祈る ! |けんとう||いのる

ほ ほう 。

真っ 昼間 から ひと っこ ひとり 歩いて おら ん と は 妙な 村 だ な 。 まっ|ひるま|||||あるいて|||||みょうな|むら||

うむ 普通に 嫌な 予感 が する のだ が 。 |ふつうに|いやな|よかん||||

ん ? すみません 。

ん ? なに ?

このような もの を 知り ませ ん か ? ほ ほう 。 |||しり|||||

これ また 不思議な 感じ の 玉 だ ね 。 ||ふしぎな|かんじ||たま||

あっ 泥棒 だ よ ! な に 待て ! |どろぼう|||||まて

なんという こと だ 。 無防備に 出す から 。 |||むぼうびに|だす|

なに なに なんか やられた の ? 大切な もの を 盗ま れ ました 。 |||||たいせつな|||ぬすま||

ほう 旅 の もん だ ね 。 はい 。 |たび|||||

よくも まあ こんな 村 に 来た もん だ ね え ? |||むら||きた||||

この 村 は 盗賊 の 村 住んで る ヤツ は 全員 盗賊 だ ぜ 。 |むら||とうぞく||むら|すんで||||ぜんいん|とうぞく||

なんだ と ! 普通 旅 の もん は ➡ ||ふつう|たび|||

絶対 避ける 村 だ ぜ 身ぐるみ 剥がさ れ ち まう かんな 。 ぜったい|さける|むら|||みぐるみ|はがさ||||

しかし 私 たち は この 村 で ➡ |わたくし||||むら|

探さ なくて は なら ない もの が ある のです 。 さがさ||||||||の です

なんだい ? そりゃ 。

これ なん です が 。 だ から ヨシヒコ それ 出す と さ …。 ||||||||だす||

うん 盗 られる ほら 。 なに ! |ぬす|||

バカ ぞ ヨシヒコ 。

この 流れ わかって た ぞ みんな わかって た ぞ ピュア ぞ 。 |ながれ|||||||||

ここ は 天下 に 名だたる 大 盗賊 カンダタ 様 が 住んで る から な ! ||てんか||なだたる|だい|とうぞく||さま||すんで|||

気 を つけろ よ ! き|||

おいおい どう すんだ よ 玉 2 つ も 盗ま れて 。 ||||たま|||ぬすま|

まあ おいおい 取り返せば いい 。 ||とりかえせば|

ヤツ ら の 顔 も わかって る し ここ に 住んで る の も わかって る 。 |||かお|||||||すんで|||||

カンダタ 聞いた こと が ある 。 |きいた|||

金 で は なく この世 の 珍品 を 盗んで は コレクション して る 男 だ 。 きむ||||このよ||ちんぴん||ぬすんで|||||おとこ|

ほ ほう 。 どう 見て も ソイツ じゃ ね 玉 持って る の 。 |||みて|||||たま|もって||

捜し ましょう 。 おう 。 さがし||

親分 ! おやぶん

旅 の 者 が どうしても 親分 に 会 いて ぇ と 言って や がる んです が 。 たび||もの|||おやぶん||かい||||いって|||ん です|

声 が 小さい ! こえ||ちいさい

なに !? 旅 の もん だ と ? おもしろ そうじゃ ねえ か 。 通せ ! |たび||||||そう じゃ|||とおせ

へい !

おじゃま し ます 。 ( メレブ ) じゃま する 。

ほ ほう 。

盗賊 の 村 に よくぞ 入って きた もん だ な ! とうぞく||むら|||はいって||||

はい 。 大切な もの を すでに 2 つ も 盗ま れ ました 。 |たいせつな||||||ぬすま||

いや ぁ それ は すま ん こと を した 。 ソイツ ら に は ➡

ちゃんと 返す よう 俺 の ほう から ちゃんと 言 っと く よ ! 安心 しろ ! |かえす||おれ|||||げん||||あんしん|

声 が 大きい 。 や だ 。 こえ||おおきい||

さすが に 盗賊 の 親分 と も なる と 逆に 立派な もん だ ぜ 。 ||とうぞく||おやぶん|||||ぎゃくに|りっぱな|||

俺 は クソ みて ぇな 金持ち から しか 盗み はやら ねえ ! おれ|||||かねもち|||ぬすみ||

こんな 魔物 だらけ の 世界 で 人間 同士 が やり合って いたら ➡ |まもの|||せかい||にんげん|どうし||やりあって|

アイツ ら を つけ上がら せる だけ だ ! |||つけあがら|||

お っ さん め っちゃ いい 人 だ ね 。 声 で かい けど 。 ||||||じん|||こえ|||

そう な んだ よ ! 盗み は 働く が いい 人 な んだ よ 。 ||||ぬすみ||はたらく|||じん|||

まあ いい 人 は 盗み 働き ませ ん けど 。 ||じん||ぬすみ|はたらき|||

で !? わし に 何の 用 じゃ 。 圧力 。 |||なんの|よう||あつりょく

実は これ を 探して いる んです 。 おお っ これ は …。 じつは|||さがして||ん です||||

知ってい ます か ? も ちよ ! しってい||||

先月 北 の 村 から 俺 が 盗んで きた やつ だ 。 せんげつ|きた||むら||おれ||ぬすんで|||

ホント です か 。 どうか それ を 私 に お 譲り いただけ ませ ん か ? ||||||わたくし|||ゆずり||||

世界 を 魔物 から 救う ため に 必要な のです 。 せかい||まもの||すくう|||ひつような|の です

えっ ? お前 も しか して 勇者 ? |おまえ||||ゆうしゃ

そう です 。

勇者 ヨシヒコ ? はい 。 ゆうしゃ||

聞いて る 聞いて る ! きいて||きいて|

さすが 大 泥棒 と あって 見聞 は 広い ようだ な 。 |だい|どろぼう|||けんぶん||ひろい||

へ ぇ ~ そう か ! この 玉 だった か 魔 王 を 倒す ため の 玉 と は 。 |||||たま|||ま|おう||たおす|||たま||

その とおり です 。 これ さえ あれば 魔 王 を 倒す こと が できる のです 。 ||||||ま|おう||たおす||||の です

はい 。

気 に 入った ! 渡す よ その 玉 。 き||はいった|わたす|||たま

って こと は あの お っ さん が 玉 人 ? ||||||||たま|じん

うん 。 声 大きい し 力 加減 が …。 |こえ|おおきい||ちから|かげん|

頼り に なり そうじゃ ねえ か ! たより|||そう じゃ||

なんで 影響 受けて ん の ダンジョ ー は 。 |えいきょう|うけて|||||

どう だ ! これ が 俺 の コレクション だ 。 ||||おれ|||

すごい 。 だろう !

あっ そう だ 。 玉 だ 玉 だ 。 あまりに 美しかった ので な ➡ |||たま||たま|||うつくしかった||

ちょっと した 宝 箱 に 入れて おいた のだ 。 ||たから|はこ||いれて||

盗ま れた 2 つ も もう じき ここ に 戻る 。 こいつ も 持って け 。 ぬすま||||||||もどる|||もって|

そして 必ずや 魔 王 を 倒して くれよ 。 |かならずや|ま|おう||たおして|

ありがとう ございます 。

いいね 。 たまに は こういう 感じ で 手 に 入っちゃ う パタ ー ン いい よ ね 。 ||||かんじ||て||はいっちゃ|||||||

いい よ いい よ 楽な の は 。 ||||らくな||

まさか 俺 の 盗み が 世界 を 救う …。 |おれ||ぬすみ||せかい||すくう

あの …。 何 だい ? |なん|

すみません 。 何も 入って い ませ ん 。 |なにも|はいって|||

嘘 ? ホント です 。 うそ||

マジ で ? はい 。

あれ ~ ほか の 宝 箱 かな ? |||たから|はこ|

つって も ここ に は 宝 箱 1 つ しか ねえ し なぁ …。 |||||たから|はこ|||||

ん っ ん ? ん ? どうした ?

これ は …?

ん っ ん っ ん っ ん ?

万が一 に も ない と 思い ます けど …。 まんがいち|||||おもい||

盗ま れ ました ? ぬすま||

だは っ ! バカッ そんな バカ な !

です よ ね ~。

天下 に 轟く 大 泥棒 が 逆に … 的な ? てんか||とどろく|だい|どろぼう||ぎゃくに|てきな

逆に 盗ま れた 的な ? ぎゃくに|ぬすま||てきな

こと は あり え ないで す よ ね ?

ない でしょ ~! それ は ない でしょ ~!

では なぜ ない のでしょう か ?

ど お し て な い か な ?

盗ま れた な ! ぬすま||

ハハハハハ !

( 一同 ) ハハハハハ ! いちどう|

泥棒 と いう の は 盗む の は あれ だけども ➡ どろぼう|||||ぬすむ||||

ガ ー ド は 甘い の か ね ? ||||あまい|||

医者 の 不養生 と いう 言葉 が ある ! いしゃ||ふようじょう|||ことば||

声 が で かい 。 泥棒 の 甘 ガ ー ド 。 こえ||||どろぼう||あま|||

しかし カンダタ の 言って た 心当たり の ヤツ って の は ➡ |||いって||こころあたり|||||

今夜 も 来る の か ねぇ 。 こんや||くる|||

それ は わから ん が ➡

居場所 が わから ん 以上 現れる の を 待つ しか ない 。 いばしょ||||いじょう|あらわれる|||まつ||

じゃ 睡眠 不足 は お 肌 に 悪い し 私 寝 ま ~ す 。 |すいみん|ふそく|||はだ||わるい||わたくし|ね||

誰 か 来たら 起こして 。 だれ||きたら|おこして

( 物音 ) ものおと

誰 か いる ぞ ! なんだ よ タイミング わり ぃ なあ ! だれ|||||||||

何者 だ !? なにもの|

カンダタ さん 起きて ! 女 泥棒 来た カンダタ さん ! ||おきて|おんな|どろぼう|きた||

うわ 誰 も 起き ねえ ! ガ ー ド 甘 すぎ ! |だれ||おき|||||あま|

私 は 女 盗賊 ロ ー ゼン 。 わたくし||おんな|とうぞく|||

今 アンタ たち が 出て きた ところ で ➡ いま||||でて|||

アンタ たち から の 大切な もの を 1 つ ずつ いただいた よ 。 ||||たいせつな||||||

うわ っ 杖 が ! 杖 が ない ! ||つえ||つえ||

アハハハ … ざ まあ ない ねえ !

俺 は 剣 は ある し …。 おれ||けん|||

なに ~!? ダンジョ ー さん は なに を ?

もみあ げ が 片方 だけ …。 |||かたほう|

ざ まあ ない ねえ ! かっこ悪い よう ! ||||かっこわるい|

いや っ ! くだらない もの 盗んだ ねぇ 。 ||||ぬすんだ|

私 から は 何 を 奪った の よ !? わたくし|||なん||うばった||

胸 だ よ ! むね||

え ? な ない !

いや お前 もともと こんな ねえ よ 。 |おまえ||||

ない わ ! 私 の 大切な ボイン 盗ま ないで よ ! ||わたくし||たいせつな||ぬすま||

いや いつも と お前 全然 変わ ん ねえ 。 |||おまえ|ぜんぜん|かわ||

いつも こんな 感じ だ よ 。 いつも こんな …。 ||かんじ||||

胸 張る んじゃ ない ! いつも こんな 感じ だ から 。 むね|はる|||||かんじ||

キサマ この 蔵 から このような 玉 を 盗んだ な ? ||くら|||たま||ぬすんだ|

ああ 盗んだ よ 。 きれいだった んで ねぇ 。 |ぬすんだ||||

返せ ! その 玉 は この 世界 を 救う ため に 必要な もの だ ! かえせ||たま|||せかい||すくう|||ひつような||

世界 を 救う ? せかい||すくう

寝ぼけた こと 言って んじゃ ない よ 。 ねぼけた||いって|||

そんな もん で 世界 救えたら こ ちと ら 苦労 して ねえ よ ! |||せかい|すくえたら||||くろう|||

待て ! まて

消えた …。 や ばい ぞ ヨシヒコ 。 きえた||||

杖 が ない と 呪文 が 使え ん ! まずい で すね 。 つえ||||じゅもん||つかえ||||

お前 の 呪文 なんか 使え なく たって 影響 ねえ んだ よ ! おまえ||じゅもん||つかえ|||えいきょう|||

それ より 私 の 胸 だ よ ! ||わたくし||むね||

だから こんな ねえ んだ よ 。 寸分 違わ ず 変わら ない から 。 |||||すんぶん|ちがわ||かわら||

息 を 吸う な 止める な 変わら ん ! いき||すう||とどめる||かわら|

あやつ なぜ 俺 の もみあ げ を …。 ||おれ||||

ヨシヒコ は 何 か 盗ま れて ない ? 大丈夫 ? ||なん||ぬすま|||だいじょうぶ

はい 。 私 は 何も 盗ま れて い ない ようです 。 |わたくし||なにも|ぬすま||||よう です

いや 彼女 は とんでもない もの を 盗んで いき ました 。 |かのじょ|||||ぬすんで||

誰 ? 何 です か ? だれ|なん||

あなた の 心 です 。 ||こころ|

誰 ? ねぇ 誰 ? だれ||だれ

心 を 盗ま れた だ と …。 こころ||ぬすま|||

ホント に 北 の 山 の 祠 に いる の か ? あの 女 盗賊 。 ||きた||やま||し||||||おんな|とうぞく

カンダタ が そう 言う 以上 信じる しか ないだ ろ 。 |||いう|いじょう|しんじる|||

おそらく たぶん いる かも しれ ない って 言って た ぞ 。 |||||||いって||

相当 フワフワ した 情報 だ よ 。 そうとう|||じょうほう||

どう だ ヨシヒコ 心 を 奪わ れた 感触 は ある の か ? |||こころ||うばわ||かんしょく||||

いいえ まったく 。 何の ことか まったく わかり ませ ん 。 ||なんの|||||

一刻 も 早く すべて を 取り返し ましょう 。 いっこく||はやく|||とりかえし|

て やっ !

う お ~! いかん …。

片方 の もみあ げ が ない だけ で こんなに バランス が 取れ ん と は …。 かたほう|||||||||||とれ|||

おい 頼む 。 |たのむ

私 ボイン が ない だけ で 戦う こと すら 恥ずかしい 。 わたくし||||||たたかう|||はずかしい

( メレブ ) だ から ホント 何度 も 言う けど さ …。 ||||なんど||いう||

うわ っ !

あっ … ダメ だ 杖 が ない と 呪文 が 唱え られ ない 。 |||つえ||||じゅもん||となえ||

つうか お前 の 呪文 が 戦闘 中 に 役立った こと と か マジ ねえ かんな 。 |おまえ||じゅもん||せんとう|なか||やくだった||||||

ああ … そう いえば ➡

ボイン なくなったら 肩凝り なくなった かも な 。 ||かたこり|||

おい キサマ 前 の 状態 で 肩凝り が あった と する ならば ➡ ||ぜん||じょうたい||かたこり|||||

その 原因 は 100 パ ー 胸 で は ない 。 |げんいん||||むね|||

医者 へ 行け い や … 医者 へ 行け 。 いしゃ||いけ|||いしゃ||いけ

テメエ マジ 殺す よ 。 ||ころす|

ワオ 殺害 予告 ワオ 殺害 予告 。 |さつがい|よこく||さつがい|よこく

そんな 殺害 予告 を 受けた この 瞬間 に 呪文 を 覚えた 。 |さつがい|よこく||うけた||しゅんかん||じゅもん||おぼえた

それ は すごい 。 あの 女 盗賊 を 懲らしめる ため に ➡ ||||おんな|とうぞく||こらしめる||

役 に 立つ かも しれ ない 。 やく||たつ|||

その ようだ 。 どんな 呪文 な んです か ? |||じゅもん||ん です|

おい 今回 こそ こう 期待 して る ぞ 。 |こんかい|||きたい|||

この 呪文 の 名 は …。 |じゅもん||な|

お っ 。

フタメガンテ 。

フタメガンテ 。

テコ でも 開か ない 瓶詰め の フタ が ある であろう 。 ||あか||びんづめ|||||

中 に どうしても 食し たい もの が ある のに ➡ なか|||くわし|||||

どうしても 開か ない 。 これ は かなり つらい 。 |あか|||||

そこ で フタメガンテ を かけて みる 。 フタメガンテ !

すると …。

自ら の 命 と 引きかえ に ➡ おのずから||いのち||ひきかえ|

フタ を 開ける こと が ➡ ||あける||

可能 いや … き ゃ の うと なる 。 かのう||||||

なんという 恐ろしい 呪文 な んだ 。 |おそろしい|じゅもん||

あ ? あ あ ? 冷静に 考えて みよう か 。 |||れいせいに|かんがえて||

冷静に き ゃん が えて みる 必要 なし 。 れいせいに||||||ひつよう|

いや き ゃん が え させて 。 |||||さ せて

皆さん 命 と 引きかえ に 開け たい フタ って ある ? みなさん|いのち||ひきかえ||あけ||||

あの 女 盗賊 は 今頃 フタ が 開け たくて 困って る はずだ 。 |おんな|とうぞく||いまごろ|||あけ||こまって||

どんな 瓶詰め なんだろう 。 |びんづめ|

フタメガンテ を かければ あの 女 は フタ を 開け たい が ため に 死ぬ 。 ||||おんな||||あけ|||||しぬ

その とおり だ 。

勝利 以外 何も 見え ませ ん ね 。 しょうり|いがい|なにも|みえ|||

しかも この 呪文 どの モンスタ ー に も 効く 。 ||じゅもん||||||きく

戦い に どうしても 開け たい 瓶詰め 持ってくる モンスタ ー いる ? たたかい|||あけ||びんづめ|もってくる|||

かけて ください 。 私 に フタメガンテ を かけて ください 。 ||わたくし|||||

やはり ヨシヒコ そう か 。

杖 が ない 。 これ で かかる か どう か は わから ん が ➡ つえ||||||||||||

ヨシヒコ ならば 効く かも しれ ん 。 ||きく|||

ヨシヒコ … フタメガンテ !

あ ~ っ !

あぁ 効いちゃ った ヨシヒコ 。 呪文 が 効いちゃ った 。 |きいちゃ|||じゅもん||きいちゃ|

あ ~ っ ! ない 。

瓶詰め は ! ない んだ 瓶詰め は 。 びんづめ||||びんづめ|

ない んだ ヨシヒコ 。 我慢 なさい 我慢 なさい 。 |||がまん||がまん|

まだ わから ない の ヨシヒコ ! 開けたら 死んで しまう 。 |||||あけたら|しんで|

ヨシヒコ 開け ないで 我慢 して ! 生きろ ヨシヒコ 生きろ ! |あけ||がまん||いきろ||いきろ

うわ ~ っ ! つらい ね 。

つらい ね ヨシヒコ 。 あぁ ガンテメタフ !

は ぁ は ぁ …。

すごい ! 何 が ? |なん|

ヨシヒコ が あの 女 に 心 を 奪わ れて ない 限り 勝機 は ある ! |||おんな||こころ||うばわ|||かぎり|しょうき||

死んで も 食い たい 瓶詰め が ➡ しんで||くい||びんづめ|

冷蔵 庫 に 入って る こと を 願おう じゃ ない か 。 れいぞう|こ||はいって||||ねがおう|||

私 は 世界 を 救う 勇者 だ 。 わたくし||せかい||すくう|ゆうしゃ|

あんな 女 に 心 を 奪わ れる こと など …。 |おんな||こころ||うばわ|||

少し 休み ます 。 すこし|やすみ|

ウソ だ ろ ! 奪わ れて んな これ 。 |||うばわ|||

むしろ あの 女 の こと しか 考えて ねえ な コイツ 。 ||おんな||||かんがえて|||

いや ヨシヒコ は 勇者 だ 。 |||ゆうしゃ|

たとえ ハ ー ト を 奪わ れた と して も ➡ |||||うばわ||||

そこ は 非情に なって 戦って くれる だろう フフフフ 。 ||ひじょうに||たたかって|||

そう だ な そう 信じよう 。 ||||しんじよう

いい です か 。

ヤツ は 瞬時 に さまざまな もの を 盗む 能力 が あり ます 。 ||しゅんじ|||||ぬすむ|のうりょく|||

気 を つけて ください 。 (3 人 ) おう ! き||||じん|

さあ ! 盗んだ もの を 返して もらおう か ロ ー ゼン ! |ぬすんだ|||かえして|||||

さあ 返せ ! |かえせ

私 たち から 奪った もの を ! わたくし|||うばった||

鼻息 ヨシヒコ 鼻息 。 は ないき||は ないき

かえ … 返せ ! |かえせ

ダメ だ コイツ 見て み 。 |||みて|

あら ら ら ! な に すごい じゃ ない あら ら …。

フフフ よくも この ロ ー ゼン 様 から 取り戻そう なんて 思えた もん だ ね 。 ||||||さま||とりもどそう||おもえた|||

私 の ボイン を 返し なさい よ ! わたくし||||かえし||

ねぇ この 人 の 胸 盗 った ? ||じん||むね|ぬす|

この 人 から 何 か 盗 られた 感 が 一切 ない んだ けども 。 |じん||なん||ぬす||かん||いっさい|||

私 は ね 女 の 胸 を 盗んで 自分 の 胸 に 組み込んで いく の よ 。 わたくし|||おんな||むね||ぬすんで|じぶん||むね||くみこんで|||

でも 確かに お前 の 胸 を 盗んで も ボリュ ー ムアップ は して い ない 。 |たしかに|おまえ||むね||ぬすんで||||||||

はい 殺す ! 今 の 発言 で 殺し 確定 。 |ころす|いま||はつげん||ころし|かくてい

ハハハ ! アハハハ !

微妙な 盗み が イヤ なら もっと 派手に 盗んで やる よ ! びみょうな|ぬすみ|||||はでに|ぬすんで||

ぐ お っ ! や だ ~!

ん ? ん ? ん !?

なんで ちょっと 残した !? ||のこした

ねぇ なんで 俺 だけ ハゲ 散らかして る の ? ||おれ|||ちらかして||

えっ なんで 俺 だけ 温水 テイスト ? ||おれ||おんすい|

やめろ ! これ 以上 は やめろ ! ||いじょう||

うわ ~ っ ! なに なに ?

引き込ま れる ~! ひきこま|

うわ ~ っ ! ( メレブ ) 何 だ おい ? |||なん||

( メレブ ) 今 その 人 何 かした ? |いま||じん|なん|

おいおい 自ら 行った ように しか 見え ない よ ヨシヒコ ! |おのずから|おこなった|よう に||みえ|||

皆さん ! みなさん

私 は なぜ か ここ に 引き込ま れて しまい ました 。 わたくし||||||ひきこま|||

やはり 私 は 彼女 に ➡ |わたくし||かのじょ|

心 を 奪わ れて しまって いた の かも しれ ませ ん 。 こころ||うばわ||||||||

あっ 始まった な これ 。 |はじまった||

くそ っ 引き込ま れて なる もの か ! ||ひきこま||||

私 は お前 の ような 女 の こと は 絶対 に 好きに なんか なら ない ! わたくし||おまえ|||おんな||||ぜったい||すきに|||

離せ ! 離さん か ! はなせ|りさん|

顔 が キャバクラ で 飲んで る お っ さん の 顔 に なって る 。 かお||||のんで||||||かお|||

そんな こと は ない !

私 は … 私 は こんな 女 …。 わたくし||わたくし|||おんな

こんな 女 …。 |おんな

決して 好きに なんか なら ない ! けっして|すきに|||

ダメ だ 完全に この 女 の とりこ だ 。 ||かんぜんに||おんな|||

もう いつまで 突っ立って る つもりだ い ? ||つったって|||

なんなら 身ぐるみ 剥がして や ろうか 。 |みぐるみ|はがして||

いや ~!

くそ っ 杖 さえ あれば フタメガンテ で 殺せた もの を …。 ||つえ|||||ころせた||

ヨシヒコ 顔 や ばい よ やめ とき なさい 。 体 … もう 覚え とけ 。 |かお|||||||からだ||おぼえ|

しかし こいつ は ひで え 目 に 合わさ れた もん だ なぁ おい 。 |||||め||あわさ|||||

声 大きい 。 ヤツ は 何者 だ 。 こえ|おおきい|||なにもの|

宝 のみ なら ず 髪 の 毛 や 胸 まで 奪える と は …。 たから||||かみ||け||むね||うばえる||

私 このまま じゃ 生きて いけない ! わたくし|||いきて|

いや 髪 が 生えれば 元 に 戻る から キミ は 。 |かみ||はえれば|もと||もどる|||

用心 なされよ 。 あぁ 触ら ないで 。 ようじん|||さわら|

ヤツ の 一味 が 今夜 ここ を 襲う かも しれ ん 。 ||いちみ||こんや|||おそう|||

近い …。 で は 。 痛い もう や だ 。 ちかい|||いたい|||

髪 抜ける 。 お前 が 用心 な お前 が 。 かみ|ぬける|おまえ||ようじん||おまえ|

おい ちゃん と 閉め … 開いて る から ちゃんと 閉め …。 |||しめ|あいて||||しめ

あ ~ くそ ぉ ! うるさ ~ い …。

明日 今 一 度 旅立とう 。 今度 こそ ヤツ を 叩き 斬った る ! あした|いま|ひと|たび|たびだとう|こんど||||たたき|きった|

や だ ぁ ~ こんな 姿 で 町 歩き たく ない 。 ||||すがた||まち|あるき||

帽子 被れば いい でしょ 。 胸 が ~。 ぼうし|かぶれば|||むね|

だから ね …。

来た … ヤツ が 来た 。 きた|||きた

マジ か カンダタ ! 起きろ 来た ぞ カンダタ ! |||おきろ|きた||

( メレブ ) 起きろ わ ぁ 寝て る ! 寝つき いい こいつ ! |おきろ|||ねて||ねつき||

( メレブ ) なんだ こいつ もう 。

飛んで 火 に いる 夏 の 虫 と は この こと よ 。 とんで|ひ|||なつ||ちゅう|||||

俺 が 引 っ 捕らえて くれよう ! おれ||ひ||とらえて|

(3 人 ) ヨシヒコ ! じん|

あ ~ ら ら ら 。 どう しちゃ った の 3 人 と も ~。 ||||||||じん||

どう しよう どう しよう 全然 似て ない 。 ||||ぜんぜん|にて|

そんな ぴっ か ぴか な 頭 しちゃ ったり なんか して さ ぁ 。 |||||あたま||||||

やる なら やる で もっと 似せて ほしい どう しよう 。 |||||にせて|||

ヨシヒコ キサマ … 勇者 に も かかわら ず 盗賊 に 身 を 落とした か ! ||ゆうしゃ|||||とうぞく||み||おとした|

お前 の する べき こと は 魔 王 を 倒す こと だ ろ ! おまえ||||||ま|おう||たおす|||

もう 魔 王 なんか どう で も いい ! |ま|おう|||||

来た デジャブ 。 何 度 か 聞き覚え の ある 響き 来た 。 きた||なん|たび||ききおぼえ|||ひびき|きた

昨日 パフパフ し ながら 思った んです 。 きのう||||おもった|ん です

ロ ー ゼン に もっと たくさんの 巨乳 を 盗んで もらい ➡ ||||||きょにゅう||ぬすんで|

それ を 世界中 の 女性 に 分配 する 。 する と みんな 均等に 巨乳 に なる 。 ||せかいじゅう||じょせい||ぶんぱい|||||きんとうに|きょにゅう||

そう する こと で 世界中 の 男 が パフパフ できる ! ||||せかいじゅう||おとこ|||

確かに 魔物 は はびこり 続ける 。 たしかに|まもの|||つづける

しかし パフパフ さえ できれば 恐怖 から 目 を 背け 気持 よく なる 。 ||||きょうふ||め||そむけ|きもち||

と いう こと は 世界 に パフパフ さえ 残れば ➡ ||||せかい||||のこれば

それ が 世界 を 救う 。 ||せかい||すくう

私 も これ から の 人生 パフパフ だけ を 糧 に 生きて いき ます 。 わたくし|||||じんせい||||かて||いきて||

そんな 糧 って ある ? |かて||

と いう こと で 私 は この 仲間 たち と ➡ ||||わたくし|||なかま||

盗み を なり わ い と して 生きて いき ます 。 ぬすみ|||||||いきて||

( メレブ ) お っ 。

とても 優秀な 仲間 な んです 。 |ゆうしゅうな|なかま||ん です

( メレブ ) また 微妙な クオリティ ー 。 ||びみょうな||

あれ ? お 一 人 だけ 特定の もの しか 盗め ない 方 が …。 ||ひと|じん||とくていの|||ぬすめ||かた|

さようなら 皆さん 魔 王 より パフパフ …。 |みなさん|ま|おう||

そう 決めた んです 。 |きめた|ん です

魔 王 パフパフ に 負けた か 。 ま|おう|||まけた|

ダメ だ 絶望 だ 。 ||ぜつぼう|

もう 魔 王 を 倒せ ない 。 |ま|おう||たおせ|

え ? いや 大丈夫 よ 大丈夫 。 どういう こと ? ||だいじょうぶ||だいじょうぶ||

いや 明日 に は 戻って くる から ヨシヒコ 。 |あした|||もどって|||

なぜ だ ? ( ムラサキ ) なんで ?

うん 俺 ようやく 思い出した んだ よ ね 。 |おれ||おもいだした|||

うん やっぱり ヨシヒコ バカ だった わ 。

( ダンジョ ー ) あ … え ?

ロ ー ゼン ちゃ ~ ん 。

お 約束 の 翡翠 の 仏像 持ってき ました よ ~ ん 。 |やくそく||かわせみ||ぶつぞう|もってき|||

まあ さすが ね ヨシヒコ 。

と いう こと で 約束 の チュ ー いった だき ま ~ す ! ||||やくそく|||||||

じゃ じゃ ~ ん 。

やっぱり ダメ !

私 は 魔法使い と 約束 した の よ 。 わたくし||まほうつかい||やくそく|||

なんでも 盗める 能力 の かわり に 男 と キス でき ない 体 に なる と 。 |ぬすめる|のうりょく||||おとこ|||||からだ|||

そんな の 平気 さ 。 ||へいき|

俺 が 明日 倒して やる その 魔法使い を 。 おれ||あした|たおして|||まほうつかい|

ヨシヒコ 。

ん ~。

ペロ ー ン !

お前 は ! おまえ|

ほら ~ もう ! せっかく 美人 盗賊 に 変えて もらった のに ➡ |||びじん|とうぞく||かえて||

また 元 の 姿 に 戻さ れちゃ った じゃ ない の ! もう 帰れ ! |もと||すがた||もどさ|||||||かえれ

また か … また な の か !

だ ぁ ~ っ !

つかさ 同じ フォルム の 女 に 騙さ れる と か さすが な ヨシヒコ 。 |おなじ|||おんな||だまさ||||||

皆さん だって 忘れて いた はずだ 。 みなさん||わすれて||

そして 私 は ヤツ の 魔術 で 心 を 奪わ れて いた 。 |わたくし||||まじゅつ||こころ||うばわ||

いやいや いや 普通に 好きに なって た だけ でしょ 。 ||ふつうに|すきに||||

要は あの 女 が 好きな んでしょ 。 ようは||おんな||すきな|

ふしだらな こと を 言う な ! パフパフ し たい んでしょ 。 |||いう|||||

勇者 が パフパフ など バカ げた こと を 。 ゆうしゃ|||||||

私 は ヤツ の 魔術 に 操ら れて いた だけ だ 。 わたくし||||まじゅつ||あやつら||||

しかし 二 度 ある こと は 三 度 ある 。 |ふた|たび||||みっ|たび|

また あの 女 が 出て きて も 騙さ れる な よ ヨシヒコ 。 ||おんな||でて|||だまさ||||

はい 気 を つけ ます 。 うん 。 |き||||

ヨシヒコ お前 は 本当 は 平ら 胸 が 好きな んだ から な 。 |おまえ||ほんとう||たいら|むね||すきな|||

胸 タイラ ー 国務 長官 よ 変な 洗脳 は やめろ 。 むね|||こくむ|ちょうかん||へんな|せんのう||

兄 様 やはり 私 の せい で 巨乳 を …。 あに|さま||わたくし||||きょにゅう|

でも 兄 様 が 盗み を 働こう と する なんて … 心配だ わ 。 |あに|さま||ぬすみ||はたらこう||||しんぱいだ|

また 盗み を 働か ない ように 私 が しっかり 見張ら ない と 。 |ぬすみ||はたらか||よう に|わたくし|||みはら||

送って くれて ありがとう ございます 。 おくって|||

明日 の 撮影 2 時 渋谷 集合 だ かんな 。 あした||さつえい|じ|しぶや|しゅうごう||

新しい 家 決めて ちゃんと 寝て こい よ 。 あたらしい|いえ|きめて||ねて||