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勇者ヨシヒコと悪霊の鍵, 勇者ヨシヒコと悪霊の鍵#10

勇者 ヨシヒコ と 悪霊 の 鍵 #10

( ヨシヒコ ) 早くも 気づか れた か 。

( メレブ ) ヨシヒコ これ や ばい や ばい これ いったん 逃げよう 。

いや もう 少し 敵 の こと を 探り ましょう 。

幸い 仏 は デスターク の 城 へ 私 たち を 送って くれた ようです 。

もう ちょっと 敵 の こと を 知って から …。

( ダンジョー ) まずい もう 一 発 くる ぞ 。

( 一同 ) うわ ぁ 。

( ムラサキ ) ヨシヒコ 早く 逃げ ない と 全滅 す ん ぞ 。

お前 誰 だ よ ?

あれ ? なんか ちっちゃ い な あれ 魔物 か ?

だから 誰 な んだ よ お前 。

あっ あの 私 たち 旅 の 途中 で ちょっと 迷い まして …。

私 は 勇者 ヨシヒコ だ 。

暗黒の 世界 を 支配 する デスターク を 倒す ため に やってきた 。

お ~ 相変わらず ミスター 正直 ヨシヒコ 。

お前 ら みたいな 奴 に デスターク 様 が やられる わけ ないだ ろ ! バカ め 。

いや 必ず 倒す 。

そして 世界 に はびこる 魔物 と ともに 封印 さ せて もらう 。

ヨシヒコ あまり 敵 を 興奮 さ せる な な っ ?

倒 せる わけな いっ つって んだ ろ 人間 め 帰れ 帰れ !

♪♪「 人間 の 母ちゃん で べそ 」

人間 の 母ちゃん すべて が で べそ な わけで は ない 。

♪♪「 や ~ い や ~ い お 前 の 母ちゃん ハムスター 」

♪♪「 父ちゃん は 川 で とって きた ザリガニ を →

飼って は みた もの の 飼育 法 が わから ず →

放置 した 末 に …」 歌 じゃ ねえ の か ?

♪♪「 死んじゃ った とき の に おい が する 」

う ぜ えよ もっと わかり やすくて 短い 言葉 で けなせ よ 。

私 の 母 は ハムスター で は ない し →

父 だって ザリガニ の におい など し ない 。

どうして 父 が ザリガニ の におい など する のだ 。

ヨシヒコ そんな 普通に 受け答え し なくて いい んだ よ これ は 。

おい 女 お前 あの ~。

風呂 上がり に 食べよう と 思って た アイス を →

ルームシェア して る 子 に 勝手に 食べ られちゃ って →

なに 私 の アイス 勝手に 食べて ん の ?

そういう ことし てる と 太る よって 言った んだ けど →

よくよく 考えて みたら その 子 より 自分 の ほう が →

断然 太って る って いう こと に 気づいて →

愕然と して で その ショック で …。

なげ え な うん 。 また ご飯 バクバク 食べちゃ って →

また 太る みたいな そういう 悪 循環 に 陥れ 。

うる せ え ! うる せ え ! しか 言え ない 。

どうしても 長い から 長い から この 野郎 ! って 気持 に なら ない 。

おい 勇者 よ この プリン を 買って 食べて たら …。

また 始まる な これ 長い な これ 。 この 器 かわいく ない ?

みたいな こと に なって あと で なんか し ら の 食器 に 使える よ ね →

みたいな 野心 を 抱いた あげく →

じゃあ と っと こう と 思って は みた もの の …。

ストーリー が ある から な 。

話 の なか に ストーリー が ある から 長く なっちゃ う んだ よ な 。

で 捨てれば いい もの を →

なんとか して 食器 に 使え ない か な ? など と 考えて →

で 洗い場 で 洗おう と 思って 水 を 出したら 青 カビ が →

フワ ~ ン と 舞い上がって で それ を 吸い込んで →

ゴホッ ゴホッ ゴホッ と か 咳込んじゃ う 勇者 め 。

いや わかん ない んだ もう 長い から 全然 ごめん もう 。

デスターク 様 に 逆らわ ない ように もう ひと つ くらえ !

や べ え 今度 ので かい 逃げろ 。

最強の 装備 は ある もの の →

デスターク に たどり着く こと 自体 が 至難の 業 です ね 。

困った もの だ 。 無責任に こんな 暗黒の 世界 に 放り込ま れて も な 。

仏 責任 とれ 仏 !

お告げ を 与える 。

お 願い し ます 仏 。 え ~ デスターク の 城 は →

魔物 たち の 城 だ 。 当然 城 の 中 は 魔物 たち の 巣 窟 だ 。

人間 である お前たち が 足 を 踏み入れる こと は →

決して でき ない 。 どう すんだ よ 。

戦う こと も でき ない って ことか よ 。

慌てる な キノコヘッド 。

え ~ そこ で だ お前たち が 魔物 に 姿 を 変えれば →

城 の 中 を 自由に 動き回る こと が できる 。

私 たち が 魔物 に … そんな こと が ?

できる できる のだ 。

しかし 俺 たち は モシャス の 呪文 を 持って ない ぞ 。

わかって おる 。 その 世界 の なか に →

変化 の 杖 と 呼ば れる 魔法 の 杖 が ある はずだ 。

その 変化 の 杖 さえ 手 に 入れれば お前たち は 魔物 たち に 姿 を 変え →

デスターク に 近づく こと が できる 。

変化 の 杖 で デスターク に 近づけ さえ すれば →

最強の 装備 が 役 に 立つ 。

その とおり だ 。 さ ぁ 探しちゃ いなよ ユー 。

探しちゃ いなよ ユー !

ここ は とにかく 町 を 探して 情報 を 集める しか ない でしょう 。

暗黒の 世界 に 町 なんて あん の ?

魔物 の 世界 と は いえ 生物 が いる 以上 →

町 は つくら れる 。 ま ぁ 探して みる しか ない か 。

ひ ゃ ~ こんなに 栄えた 町 が ある と は ね 。

ああ しかも どういう こと だ ?

住んで る の は 皆 人間 で は ない か 。

間違って 落ちた 人 が たくさん いる んじゃ ねえ ?

うむ 考え にくい な 。 これほど 栄える まで に なる と は 。

どういう こと だ ?

そう だ 。

なるほど これ に 町 を 映して 見て みれば …。

魔物 だ 。

人間 に 姿 を 変えた 魔物 たち だ 。

って こと は ここ に いる 奴 ら みんな 敵 って こと ?

それでは 情報 を 得 られる わけ が ない 。

さて はて どうした もの か 。

そう だ 私 に いい 考え が あり ます 。

それ は なんだ ? あまり 期待 でき ない パターン だ が 。

私 たち は 旅 の 途中 たくさん の 魔物 たち を →

仲間 に して きた じゃ あり ませ ん か 。

そう だ 奴 ら さえ いれば 情報 を 集め られる 。

みんな この 馬車 に 乗せて あり ます 。

こんな とき に 役立つ と は な 。

俺 たち の 馬車 って こんな 感じ だ っけ ?

そう だ よ 忘れた の か よ 。

なんだろう 馬 の 必要 性 を 感じ ない ?

馬車 だ けども この 車 の 部分 車 だけ で これ 単体 だけ で →

こう 力強く 走る これ だけ で 走り そうな →

そんな 感じ が ぬぐえ ない 感じ が …。

少し 頭 の いい 魔物 に 頼んで み ましょう 。

こ っ これ は 。

熱中 症 的な ?

暑かった から ね 。

これ スラリン かも 。

なんという こと だ !

誰 か ? 誰 か 無事な 人 手 あげて !

クソッ どこ に ある んだ 変化 の 杖 は ?

( ライム ) バカ ! バカ !

( ライム ) お 兄ちゃん の バカ !

どう さ れ ました ?

なんでも あり ませ ん 。

( コウスケ ) あっ 聞か れちゃ った 。

いえ 何も しかし 彼女 は 泣いて い ました 。

すみません ね みっともない とこ 見せちゃ って 。

いえ 。

すみません ! えっ ?

この 土地 に 変化 の 杖 と いう 魔法 の 杖 の 言い伝え は あり ませ ん か ?

ああ 聞いた こと ある よ 。

えっ ? それ は どこ に ある んです か 教えて ください !

そんな ムキ に なん なって 俺 なん も 知ら ない から 。

どなた が ご存じ な んです か ?

海 の 家 の マスター 。

つまり は 俺 の 親父 だ 。 お 父上 は どちら に ?

ちょっと ね 内地 に 仕入れ しに 行って る から →

あと 3 日 は 戻ら ねえ か な 。

なんという こと だ 。

子供 の 頃 よく 聞か さ れた よ 。

悪 さ する と さ 変化 の 杖 で お前 を 魚 に 変えて →

海 へ 放り投げて やろ うかって よく 怒ら れた もん だ 。

それ は 確実に 知って ます ね 。

ああ あっ 。

ああ ~ っ たまに さ 早 めに ひょっこり →

戻って くる こと も ある から 中 で 待って れ ば ?

はい 。

ほんと さ これ から 飛び出して 行く の 禁止 な !

もう なんで わかって くれ ない の ?

私 は この 海 の 家 を ミニ FM 局 に し たい の 。

そんな 簡単に 言う な よ あの な 電波 を 放送 する の って →

案外 権利 関係 うる せ え んだ よ 。

別に お 兄ちゃん に 手伝って ほしい なんて →

言って ない じゃ ん ! 私 が 一 人 で やり ます 。

は ぁ ? まだ 大学生 の お前 が ? 絶対 無理 !

なんで そう やって いつも …。 あの …。

ごめん ね もう さ 毎日 こう な の よ 。

何 に 影響 受けた の か 知ら ない けど いきなり →

FM 局 つくり たい なんて 言っちゃ って さ 。

ちなみに これ 妹 の ライム 。

俺 コウスケ 。

ヨシヒコ です こっち は メラキチ 。

ヨシヒコ から も 言って やって よ FM 局 なんて あきらめろ って 。

ライム さん は どうして FM 局 を やり たい んです か ?

この 前 深夜 に 一 人 で ラジオ を 聞いて て ふと 思った の 。

あっ 私 今 一 人 じゃ ない んだ なって 。

一緒に 起きて る 人 が いる んだ って 。

一 人 で 寂しい 人 って たくさん いる でしょ ?

受験 勉強 と かして たら ほんと 孤独だ し さ 。

そんな とき 一緒に 起きて る 人 が 近く に いて くれたら →

それ だけ で 嬉しく ない ?

遠く に いる より も 近く に いて くれた ほう が 。

この へん の 子 たち って みんな 案外 孤独だ し さ 。

そんな 寂しい 夜 を 過ごし てる子 たち を →

私 の 声 で 元気づけて あげ たい なって 。

そんな の さ ど っか の えらい お っ さん ら に やらせ ときゃ →

いい んだ よ なぁ ヨシヒコ ?

やる べきだ ライム さん は FM 局 を やる べきだ 。

ええ ~ っ !? わかって くれる の ! ヨシヒコ さん 。

はい わかり ます あなた の 声 で みんな を 救って あげて ください 。

おい おい そんな 無責任な こと 言う な よ 。

やった ~ 初めて 味方 が できた !

あっ ごめん ね は しゃい じゃ って 。

いえ 。

妹 の あんな 嬉し そうな 顔 久しぶりに 見た 。

よかった 。

いや 俺 も ね 許して あげ たい んだ よ 。

FM 局 と か つくる の 。

あいつ の こと は できる だけ 幸せに して やり たい から 。

実は ね ほんとの 妹 じゃ ない の よ あいつ 。

えっ ?

捨て 子 な の 。

すげ ぇ 星 が きれいな 夜 に さ 海 の 家 の 前 に 捨て られて た の よ 。

そんな …。 あぁ ま ぁ 本人 は 何も 知ら ない し →

家族 だ と 思って る んだ けど →

かわいそうな 子 な の よ 。

だから 何でも やら せて あげ たい んだ けど ね 。

何 か 理由 が ある んです か ?

あれ なくなっちゃ う の よ 海 の 家 。

なんか リゾート ホテル が できる んだ って 。 なんて こと だ …。

中途半端に FM 局 つくって も さ →

余計 悲しむ こと に なる だけ でしょう だ から …。

そう だった んです か 。

つくって やり たい んだ けど ね 。

なにせ 兄 である この 俺 が まだ プータロー だ から さ 。

残念な こと に 。

気持 は わかり ます が 海 の 家 が ある 限り →

彼女 に やる だけ やら せて あげる べきだ と 思い ます 。

お 父上 が お 帰り に なる まで →

できる かぎり 彼女 を 手伝わ せて ください 。

うん うん あり が と な ヨシヒコ 。

♪♪~

ジャ ~ ン 。 お 兄ちゃん 。

[ ラジオ ] こちら 9001 MANGO ・ ビーチ FM 聞こえて い ます か ?

( ラジオ の 雑音 )

( ラジオ の 雑音 )

[ ラジオ ] こちら 9001…。

聞こえた 。 聞こえた よ 。

ほんとに 聞こえた 。 (2 人 ) やった ~。

(2 人 ) やった ~。

ヨシヒコ どこ 探して んだ ろ 。

しかし 魔物 だらけ と は いえ ここ は 楽園 だ な 。

我々 の こと を 人間 と 知って か 知ら ず か →

とても よく して くれる 。 確かに よくして くれる が →

ほんとに 信じて いい の か 甚だ … 疑問 だ 。

さ ぁ そんな 疑問 の なか 裏 世界 に おいて も →

また 新たな 呪文 を 手 に 入れた 私 だ よ 。

ここ に きて 家 の かまど に 火 つける と か マジ 許さ ねえ から な 。

驚く なかれ なかれ 驚け 。

いよいよ 私 は 初めて 風 系 の 呪文 を 手 に 入れた さ ぁ ~。

バギ 系 って やつ ? ほ ほう よく 勉強 した な 。

おっしゃる とおり だ 。

私 が 初めて 手 に 入れた バギ 系 の 呪文 その 名 も … ナギ 。

ナギ ? その 名 の とおり うちわ で →

扇 が れて いる の か はたまた 扇 が れて い ない の か →

涼しく ない の か いや 涼しい の か ?

そんな 超 微風 を 巻き起こす よ 。 して その 超 微風 は →

敵 に どんな ダメージ を 与える ? 直接 的で は ない →

あっ 気持 いい そう 思わ せた 瞬間 →

攻撃 を 加える よ !?

しかも この 呪文 は 進化 を 遂げる さ ぁ ~。

ナギ ナギマ ナギクロス と もう 若干 ずつ 風力 を 高め →

もう ナギクロス の 風力 たる や 扇風機 の 強 !

ロー ミドル ハイ の ハイ ! ちょっと 静かに して →

うるさい から 。 ずいぶん 涼し そうだ な 。

かけて み 私 に 。 いい さ ぁ ~ ナギ 。

[ ラジオ ]( コウスケ ) コウスケ です 。 [ ラジオ ] ヨシヒコ です 。

[ ラジオ ]( ライム ) ヨシヒコ さん こちら の 海 は どう です か ?

[ ラジオ ] 暗黒の 世界 と は 思え ない ほど きれいです 。

えっ と で は ヨシヒコ さん は なんで この 土地 に 来た んです か ?

私 は 勇者 で この 土地 に 魔物 を 倒し に き ました 。

え ~ 嘘 だ 。

嘘 です 。 ( 笑い声 )

( ラゴス ) なんだ お 客 さんか ?

あ … 親父 。

あなた が …。

ん ? ひょっとして 待って た ? 俺 の こと 。

はい 。

実は 変化 の 杖 を 探して いる のです が …。

あ ~ 変化 の 杖 か …。

ちょっと や だ や だ 。

変化 の 杖 の 場所 を 教えちゃ ったら ヨシヒコ 行っちゃ う んでしょ ?

ああ … 仕方ない んだ 。

おいおい →

まだ 立ち退いて くれて なかった の ? ねえ 。

何の 用 だ お前たち が どんな 手 を 使って も →

俺 は 立ち退いたり し ない 。

ライム 海 に 出て ろ 。 ねえ …。

立ち退き って なに ? いい から 外 に 出て ろ 。

まあ 別に 立ち退か なくて も 勝手に 壊す けど ね 。

そんな こと を して みろ 。 出る とこ 出て 訴えて やる 。

生意気 こ いて んじゃ ねえ よ お っ さん 。

おりゃ 。 親父 。

何 この 人 お 客 さん ?

ここ は この 人 たち の 土地 だ 。 お前 ら に 侵害 する 権利 は ない 。

権利 は さ もぎとる もん だ から さ 。

そんな こと は 許さ れ ん 。

何 これ おかしな ことし てる ね 。

やめろ ! それ だけ は やめろ !

邪魔 す んじゃ ねえ よ 。

実は 私 も 特技 を 手 に 入れた よ 。

ほ ほう どんな 特技 だ ?

見る ? 必殺 アヒル 口 。

えっ と …。 それ は どんな 効果 が ?

バカ め これ は どんな 男 でも イチコロ で 仕留める と いう →

女子 の アヒル 口 だ よ 。

どんな 魔物 も イチコロ だ よ 。

ごめん 言って いい ?

鼻 の 下 が ね グチュグチュ して る の ね 。

うん そう …。 鼻 ピクピク しちゃ うし …。

う ~ ん ご 自分 で は →

と もち んだ と 思わ れて る かも しれ ない けども →

遠い な と もち ん 。

うん そして ずっと 先 に いる な と も ちん は 。

う ~ ん …。

イチコロ かな 優しく 見積もって …。

23 コロ ?

アヒル と いう より …。

ハシビロコウ ?

≪ 今 来 てる 人間 3 人 そろそろ 食おう ぜ 。

≪ 俺 あの 女 食って いい ?

≪ ああ …。

おい 逃げる ぞ 。

お っ さん 見ろ ! 必殺 →

アヒル 口 。

何 して る んだ ! 早く しろ !

え ~。 すごい 怒った よ →

お前 の 必殺 すごい 怒ら した よ 。 なんで ? なんで ?

親父 から 変化 の 杖 の 場所 聞いて きた よ 。

ああ 。

聞いちゃ う ?

たぶん 近々 海 の 家 は なく なる 。

当然 MANGO ・ FM も だ 。

妹 は 悲しむ だろう な 。

ああ …。

そば に いて やって くん ない ?

妹 の ため に も 。

それ 本心 で 言って ます か ?

は ぁ ? どういう こと ?

本当 は 好きな んじゃ ない です か ?

ライム の こと 。

は ぁ ?

バカ そんな わけ ある か よ 。

実の 兄妹 で ない こと を 打ち明けて →

彼女 と つきあう べきだ 。

いやいや …。

だから 。

冗談 やめて よ 。

って こと で 妹 の ため に も 変化 の 杖 の 場所 は 教え られ ない 。

え ?

わかって よ 。

妹 の 幸せ を 思う 気持 。

どう したら いい んだ よ 。

♪♪~

どう したら いい んだ よ !!

( ジェットスキー の 音 )

ど ~ ん 。

仏 。 あの 今 ちょっと →

なんて 叫んで た ?

叫ぶ ? うん 今 ほら →

海 に 向かって ね 叫んで た じゃ ん 。

あの それ もう 1 回 忠実に もう 1 回 言って み なさい 。

どう したら いい んだ よ ~!

変化 の 杖 を 探して デスターク を 倒せば いい んだ よ ~。

え ? ねぇ ヨシヒコ 。

ヨッ 君 ね あの やまびこ な のに ね →

全然 違う 内容 の もの が 返って きた でしょ ? ねぇ 。

しかし 仏 。 うん 。

この 海 の 家 は タチ の 悪い 連中 に 立ち退き を 迫ら れて いる んです 。

ライム が 切なる 思い で つくった FM 局 まで 破壊 し →

奴 ら は 海 の 家 を 奪おう と して る んだ 。

コウスケ に 頼ま れた んです 。

海 の 家 が なくなる と ライム が 悲しむ から →

そば に いて くれ と 。

しかし … コウスケ は 実は 妹 の ライム の こと が 好きな んだ 。

うん うん あの ね ~。

あの ね ~ ヨッ 君 … あの 仏だ から 全部 知って る よ 。

ここ に 残って ライム を 支えて あげる べき か 。

コウスケ の 隠して る 愛情 を 告白 さ せる べき か 。

もう 私 に は どう したら いい の か 。 うん うん 。

なるほど なるほど ね 。 あの ~。

ヨッ 君 ヨッ 君 が さ その 悩んで る 選択肢 が ある じゃ ない ?

その 中 から さ 変化 の 杖 を 探す って いう →

選択肢 は さ … は は は … あの ちょっと →

消えちゃ って る わけ ? それ は 。

まずは ライム の 幸せ を 考える べきだ 。

おう … ワオ !

うん あの ね ちょっと 忠告 。 ヨッ 君 に ひと つ 忠告 。

あの ね これ 冒険 だ ぜ ? そうでしょう ?

あの ビーチ ボーイ 的な ? 彼女 が 水着 に 的な ?

あの 波 の 数 だけ 抱きしめ 的な ?

そういう 世界 観 を もう じっくり 堪能 さ せて いただき ました 。

あの 僕 個人 的に は その 世界 観 嫌いじゃ ない の よ 。

僕 個人 的に は 決して 嫌い じゃ ない の 。

でも ね いら ない 。 うん あの 何で しょうね あなた →

その サーフボード を 抱えて さ 濡れた 髪 を ファー って こう →

ファー っと さ かきあげて らっしゃった じゃ ん ?

あの … クソ いら ない 。 うん 何 だろう 。

コウスケ と の 友情 クソ いら ない 。 あの ね もう 本当に さ →

もう 今 すぐ ね 変化 の 杖 を さ 探し に 行けよ この 野郎 。

ダメだ 。

ライム の MANGO ・ FM を 放送 し ない 限り →

私 は ここ を 旅立つ こと は でき ない 。

困った もん だ ね 本当に あなた 。 よし そんな お前 に 仏 ビーム 。

あ ~。

私 は 何 を ?

はい お前 の 使命 は 何 ?

デスターク を 倒す こと です 。 はい じゃあ 今 すぐ →

変化 の 杖 の 場所 を 聞き に 行って き なさい 。

わかり ました ! あぁ 。

バカだ な ~ あいつ は は は …。

変化 の 杖 の 場所 を 教えて くれ 。

それ は 無理 だって 言った だろう 。

ヨシヒコ MANGO ・ FM 一緒に やって くれる んでしょ ?

そんな もの やる か ! 何 な んだ MANGO ・ FM と は くだら ん 。

そもそも 私 は FM なんて もの は 知ら ん !

おい どう した んだ よ ヨシヒコ お前 妹 の 支え に なる って …。

実の 妹 じゃ ない なら お前 が 支えろ !

え ?

はやく はやく 変化 の 杖 の 場所 を 教えろ 。

はい 教え ます 教え ます 。

お 兄ちゃん 私 実の 妹 じゃ ない って …。

うるさ ~ い !!

あの 先 に ある 小さな 島 に 変化 の 杖 が あり ます 。

海 気持 いいね ~。

ずっと 山 だった から 新鮮 。

そんな のんきな こと を 言って る 場合 か な 。

うわ っ ! 海 に も 魔物 いん の ?

かかって こい ! や ぁ !

う お っ 。 うわ ~。

あっ しびれた 体 ねぇ あぁ …。

おい お前たち 。 俺 たち の 仲間 に なれ !

なに ? 仲間 に なれ 。

私 は 変化 の 杖 を 探し デスターク を 倒し に 行く のだ 。

そんな もの どう だって いい 。

俺 たち と ひと つながり の 宝 を 探し に 行こう ぜ 。

どうして そんな もの 探さ ねば なら ん のだ 。

私 は 変化 の 杖 を 探して いる んだ 。

仲間 に なれ 。 なら ない ! しつこい 。

あの 岩 だ 。 どれ ?

これ だ 。

( ヒサ ) 兄 様 …。 もう この 中 で 戦って いる の かしら 。

お 助け しとう ございます 。

うわ ~!


勇者 ヨシヒコ と 悪霊 の 鍵 #10 ゆうしゃ|||あくりょう||かぎ

( ヨシヒコ ) 早くも 気づか れた か 。 |はやくも|きづか||

( メレブ ) ヨシヒコ   これ   や ばい や ばい   これ   いったん 逃げよう 。 |||||||||にげよう

いや   もう 少し 敵 の こと を 探り ましょう 。 ||すこし|てき||||さぐり|

幸い   仏 は デスターク の 城 へ 私 たち を 送って くれた ようです 。 さいわい|ふつ||||しろ||わたくし|||おくって||よう です

もう ちょっと   敵 の こと を 知って から …。 ||てき||||しって|

( ダンジョー ) まずい もう 一 発   くる ぞ 。 |||ひと|はつ||

( 一同 ) うわ ぁ 。 いちどう||

( ムラサキ ) ヨシヒコ 早く 逃げ ない と   全滅 す ん ぞ 。 ||はやく|にげ|||ぜんめつ|||

お前   誰 だ よ ? おまえ|だれ||

あれ ?  なんか ちっちゃ い な あれ   魔物 か ? ||||||まもの|

だから   誰 な んだ よ   お前 。 |だれ||||おまえ

あっ   あの   私 たち   旅 の 途中 で ちょっと 迷い まして …。 ||わたくし||たび||とちゅう|||まよい|

私 は 勇者 ヨシヒコ だ 。 わたくし||ゆうしゃ||

暗黒の 世界 を 支配 する デスターク を 倒す ため に やってきた 。 あんこくの|せかい||しはい||||たおす|||

お ~  相変わらず   ミスター 正直   ヨシヒコ 。 |あいかわらず|みすたー|しょうじき|

お前 ら みたいな 奴 に デスターク 様 が やられる わけ ないだ ろ !  バカ め 。 おまえ|||やつ|||さま||||||ばか|

いや   必ず 倒す 。 |かならず|たおす

そして   世界 に はびこる 魔物 と ともに 封印 さ せて もらう 。 |せかい|||まもの|||ふういん|||

ヨシヒコ   あまり   敵 を 興奮 さ せる な   な っ ? ||てき||こうふん|||||

倒 せる わけな いっ つって んだ ろ 人間 め   帰れ   帰れ ! たお|||||||にんげん||かえれ|かえれ

♪♪「 人間 の 母ちゃん   で べそ 」 にんげん||かあちゃん||

人間 の 母ちゃん   すべて が で べそ な わけで は ない 。 にんげん||かあちゃん||||||||

♪♪「 や ~ い   や ~ い お 前 の 母ちゃん   ハムスター 」 |||||ぜん||かあちゃん|

♪♪「 父ちゃん は 川 で とって きた ザリガニ を → とうちゃん||かわ||||ざりがに|

飼って は みた もの の 飼育 法 が わから ず → かって|||||しいく|ほう|||

放置 した 末 に …」 歌 じゃ ねえ の か ? ほうち||すえ||うた||||

♪♪「 死んじゃ った とき の に おい が する 」 しんじゃ|||||||

う ぜ えよ   もっと わかり やすくて 短い 言葉 で けなせ よ 。 ||||||みじかい|ことば|||

私 の 母 は ハムスター で は ない し → わたくし||はは||||||

父 だって   ザリガニ の におい など し ない 。 ちち||ざりがに|||||

どうして   父 が ザリガニ の におい など する のだ 。 |ちち||ざりがに|||||

ヨシヒコ   そんな 普通に 受け答え し なくて いい んだ よ   これ は 。 ||ふつうに|うけこたえ|||||||

おい   女   お前   あの ~。 |おんな|おまえ|

風呂 上がり に 食べよう と 思って た アイス を → ふろ|あがり||たべよう||おもって||あいす|

ルームシェア して る 子 に 勝手に 食べ られちゃ って → |||こ||かってに|たべ||

なに   私 の アイス   勝手に 食べて ん の ? |わたくし||あいす|かってに|たべて||

そういう ことし てる と 太る よって 言った んだ けど → ||||ふとる||いった||

よくよく 考えて みたら その 子 より 自分 の ほう が → |かんがえて|||こ||じぶん|||

断然   太って る って いう こと に 気づいて → だんぜん|ふとって||||||きづいて

愕然と して   で   その ショック で …。 がくぜんと||||しょっく|

なげ え な   うん 。 また ご飯   バクバク 食べちゃ って → |||||ごはん||たべちゃ|

また 太る みたいな そういう 悪 循環 に 陥れ 。 |ふとる|||あく|じゅんかん||おちいれ

うる せ え ! うる せ え ! しか 言え ない 。 |||||||いえ|

どうしても 長い から   長い から この 野郎 ! って 気持 に なら ない 。 |ながい||ながい|||やろう||きもち|||

おい   勇者 よ この プリン を 買って 食べて たら …。 |ゆうしゃ|||ぷりん||かって|たべて|

また 始まる な   これ   長い な   これ 。 この 器   かわいく ない ? |はじまる|||ながい||||うつわ||

みたいな こと に なって   あと で なんか し ら の 食器 に 使える よ ね → ||||||||||しょっき||つかえる||

みたいな 野心 を 抱いた あげく → |やしん||いだいた|

じゃあ   と っと こう と 思って は みた もの の …。 |||||おもって||||

ストーリー が ある から な 。 すとーりー||||

話 の なか に ストーリー が ある から 長く なっちゃ う んだ よ な 。 はなし||||すとーりー||||ながく|||||

で   捨てれば いい もの を → |すてれば|||

なんとか して   食器 に 使え ない か な ?  など と 考えて → ||しょっき||つかえ||||||かんがえて

で   洗い場 で 洗おう と 思って 水 を 出したら   青 カビ が → |あらいば||あらおう||おもって|すい||だしたら|あお|かび|

フワ ~ ン と 舞い上がって で   それ を 吸い込んで → |||まいあがって||||すいこんで

ゴホッ   ゴホッ   ゴホッ と か 咳込んじゃ う 勇者 め 。 |||||せきこんじゃ||ゆうしゃ|

いや   わかん ない んだ   もう 長い から   全然   ごめん   もう 。 |||||ながい||ぜんぜん||

デスターク 様 に 逆らわ ない ように もう ひと つ   くらえ ! |さま||さからわ||よう に||||

や べ え   今度 ので かい   逃げろ 。 |||こんど|||にげろ

最強の 装備 は ある もの の → さいきょうの|そうび||||

デスターク に たどり着く こと 自体 が 至難の 業 です ね 。 ||たどりつく||じたい||しなんの|ぎょう||

困った もの だ 。  無責任に こんな 暗黒の 世界 に 放り込ま れて も な 。 こまった|||むせきにんに||あんこくの|せかい||ほうりこま|||

仏   責任 とれ   仏 ! ふつ|せきにん||ふつ

お告げ を 与える 。 おつげ||あたえる

お 願い し ます   仏 。 え ~  デスターク の 城 は → |ねがい|||ふつ||||しろ|

魔物 たち の 城 だ 。 当然   城 の 中 は 魔物 たち の 巣 窟 だ 。 まもの|||しろ||とうぜん|しろ||なか||まもの|||す|いわや|

人間 である   お前たち が 足 を 踏み入れる こと は → にんげん||おまえたち||あし||ふみいれる||

決して でき ない 。 どう すんだ よ 。 けっして|||||

戦う こと も でき ない って ことか よ 。 たたかう|||||||

慌てる な   キノコヘッド 。 あわてる||

え ~  そこ で だ   お前たち が 魔物 に 姿 を 変えれば → ||||おまえたち||まもの||すがた||かえれば

城 の 中 を 自由に 動き回る こと が できる 。 しろ||なか||じゆうに|うごきまわる|||

私 たち が 魔物 に …  そんな こと が ? わたくし|||まもの||||

できる   できる のだ 。

しかし   俺 たち は モシャス の 呪文 を 持って ない ぞ 。 |おれ|||||じゅもん||もって||

わかって おる 。 その 世界 の なか に → |||せかい|||

変化 の 杖 と 呼ば れる 魔法 の 杖 が ある はずだ 。 へんか||つえ||よば||まほう||つえ|||

その 変化 の 杖 さえ   手 に 入れれば お前たち は 魔物 たち に 姿 を 変え → |へんか||つえ||て||いれれば|おまえたち||まもの|||すがた||かえ

デスターク に 近づく こと が できる 。 ||ちかづく|||

変化 の 杖 で デスターク に 近づけ さえ すれば → へんか||つえ||||ちかづけ||

最強の 装備 が 役 に 立つ 。 さいきょうの|そうび||やく||たつ

その とおり だ 。 さ ぁ   探しちゃ いなよ   ユー 。 |||||さがしちゃ||ゆー

探しちゃ いなよ   ユー ! さがしちゃ||ゆー

ここ は とにかく   町 を 探して 情報 を 集める しか ない でしょう 。 |||まち||さがして|じょうほう||あつめる|||

暗黒の 世界 に 町 なんて あん の ? あんこくの|せかい||まち|||

魔物 の 世界 と は いえ 生物 が いる 以上 → まもの||せかい||||せいぶつ|||いじょう

町 は つくら れる 。 ま ぁ   探して みる しか ない か 。 まち||||||さがして||||

ひ ゃ ~  こんなに 栄えた 町 が ある と は ね 。 |||さかえた|まち|||||

ああ   しかも   どういう こと だ ?

住んで る の は 皆   人間 で は ない か 。 すんで||||みな|にんげん||||

間違って   落ちた 人 が たくさん いる んじゃ ねえ ? まちがって|おちた|じん|||||

うむ   考え にくい な 。 これほど   栄える まで に なる と は 。 |かんがえ||||さかえる|||||

どういう こと だ ?

そう だ 。

なるほど   これ に 町 を 映して 見て みれば …。 |||まち||うつして|みて|

魔物 だ 。 まもの|

人間 に 姿 を 変えた 魔物 たち だ 。 にんげん||すがた||かえた|まもの||

って こと は   ここ に いる 奴 ら みんな   敵 って こと ? ||||||やつ|||てき||

それでは   情報 を 得 られる わけ が ない 。 |じょうほう||とく||||

さて   はて   どうした もの か 。

そう だ   私 に   いい 考え が あり ます 。 ||わたくし|||かんがえ|||

それ は   なんだ ? あまり 期待 でき ない パターン だ が 。 ||||きたい|||ぱたーん||

私 たち は   旅 の 途中 たくさん の 魔物 たち を → わたくし|||たび||とちゅう|||まもの||

仲間 に して きた じゃ あり ませ ん か 。 なかま||||||||

そう だ   奴 ら さえ いれば 情報 を 集め られる 。 ||やつ||||じょうほう||あつめ|

みんな   この 馬車 に 乗せて あり ます 。 ||ばしゃ||のせて||

こんな とき に   役立つ と は な 。 |||やくだつ|||

俺 たち の 馬車 って こんな 感じ だ っけ ? おれ|||ばしゃ|||かんじ||

そう だ よ   忘れた の か よ 。 |||わすれた|||

なんだろう 馬 の 必要 性 を 感じ ない ? |うま||ひつよう|せい||かんじ|

馬車 だ けども   この 車 の 部分 車 だけ で   これ 単体 だけ で → ばしゃ||||くるま||ぶぶん|くるま||||たんたい||

こう   力強く 走る これ だけ で 走り そうな → |ちからづよく|はしる||||はしり|そう な

そんな 感じ が ぬぐえ ない 感じ が …。 |かんじ||||かんじ|

少し   頭 の いい 魔物 に 頼んで み ましょう 。 すこし|あたま|||まもの||たのんで||

こ っ   これ は 。

熱中 症 的な ? ねっちゅう|しょう|てきな

暑かった から ね 。 あつかった||

これ   スラリン かも 。

なんという こと だ !

誰 か ?  誰 か   無事な 人   手 あげて ! だれ||だれ||ぶじな|じん|て|

クソッ   どこ に ある んだ   変化 の 杖 は ? |||||へんか||つえ|

( ライム ) バカ !  バカ ! |ばか|ばか

( ライム ) お 兄ちゃん の バカ ! ||にいちゃん||ばか

どう さ れ ました ?

なんでも あり ませ ん 。

( コウスケ ) あっ   聞か れちゃ った 。 ||きか||

いえ   何も   しかし 彼女 は 泣いて い ました 。 |なにも||かのじょ||ないて||

すみません ね みっともない とこ 見せちゃ って 。 ||||みせちゃ|

いえ 。

すみません ! えっ ?

この 土地 に   変化 の 杖 と いう 魔法 の 杖 の 言い伝え は あり ませ ん か ? |とち||へんか||つえ|||まほう||つえ||いいつたえ|||||

ああ   聞いた こと ある よ 。 |きいた|||

えっ ?  それ は   どこ に ある んです か   教えて ください ! ||||||ん です||おしえて|

そんな ムキ に なん なって 俺   なん も 知ら ない から 。 |||||おれ|||しら||

どなた が   ご存じ な んです か ? ||ごぞんじ||ん です|

海 の 家 の マスター 。 うみ||いえ||ますたー

つまり は   俺 の 親父 だ 。 お 父上 は   どちら に ? ||おれ||おやじ|||ちちうえ|||

ちょっと ね   内地 に 仕入れ しに 行って る から → ||ないち||しいれ||おこなって||

あと  3 日 は 戻ら ねえ か な 。 |ひ||もどら|||

なんという こと だ 。

子供 の 頃   よく 聞か さ れた よ 。 こども||ころ||きか|||

悪 さ する と さ   変化 の 杖 で お前 を 魚 に 変えて → あく|||||へんか||つえ||おまえ||ぎょ||かえて

海 へ 放り投げて やろ うかって よく 怒ら れた もん だ 。 うみ||ほうりなげて||||いから|||

それ は   確実に 知って ます ね 。 ||かくじつに|しって||

ああ   あっ 。

ああ ~ っ   たまに さ 早 めに   ひょっこり → ||||はや||

戻って くる こと も ある から 中 で 待って れ ば ? もどって||||||なか||まって||

はい 。

ほんと さ   これ から 飛び出して 行く の 禁止 な ! ||||とびだして|いく||きんし|

もう   なんで わかって くれ ない の ?

私 は   この 海 の 家 を ミニ FM 局 に し たい の 。 わたくし|||うみ||いえ||みに||きょく||||

そんな 簡単に 言う な よ あの な   電波 を 放送 する の って → |かんたんに|いう|||||でんぱ||ほうそう|||

案外   権利 関係 うる せ え んだ よ 。 あんがい|けんり|かんけい|||||

別に   お 兄ちゃん に 手伝って ほしい なんて → べつに||にいちゃん||てつだって||

言って ない じゃ ん ! 私 が   一 人 で やり ます 。 いって||||わたくし||ひと|じん|||

は ぁ ?  まだ 大学生 の お前 が ?  絶対   無理 ! |||だいがくせい||おまえ||ぜったい|むり

なんで   そう やって   いつも …。 あの …。

ごめん ね   もう さ 毎日   こう な の よ 。 ||||まいにち||||

何 に 影響   受けた の か 知ら ない けど   いきなり → なん||えいきょう|うけた|||しら|||

FM 局 つくり たい なんて 言っちゃ って さ 。 |きょく||||いっちゃ||

ちなみに   これ 妹 の ライム 。 ||いもうと||

俺   コウスケ 。 おれ|

ヨシヒコ です   こっち は   メラキチ 。

ヨシヒコ から も 言って やって よ FM 局 なんて   あきらめろ って 。 |||いって||||きょく|||

ライム さん は   どうして FM 局 を やり たい んです か ? |||||きょく||||ん です|

この 前   深夜 に   一 人 で ラジオ を 聞いて て   ふと 思った の 。 |ぜん|しんや||ひと|じん||らじお||きいて|||おもった|

あっ   私   今 一 人 じゃ ない んだ なって 。 |わたくし|いま|ひと|じん||||

一緒に   起きて る 人 が いる んだ って 。 いっしょに|おきて||じん||||

一 人 で 寂しい 人 って たくさん いる でしょ ? ひと|じん||さびしい|じん||||

受験 勉強 と かして たら ほんと   孤独だ し さ 。 じゅけん|べんきょう|||||こどくだ||

そんな とき   一緒に 起きて る 人 が 近く に いて くれたら → ||いっしょに|おきて||じん||ちかく|||

それ だけ で 嬉しく ない ? |||うれしく|

遠く に いる より も 近く に いて くれた ほう が 。 とおく|||||ちかく|||||

この へん の 子 たち って みんな   案外   孤独だ し さ 。 |||こ||||あんがい|こどくだ||

そんな 寂しい 夜 を 過ごし てる子 たち を → |さびしい|よ||すごし|てるこ||

私 の 声 で   元気づけて あげ たい なって 。 わたくし||こえ||げんきづけて|||

そんな の さ   ど っか の えらい お っ さん ら に やらせ ときゃ →

いい んだ よ   なぁ   ヨシヒコ ?

やる べきだ   ライム さん は FM 局 を やる べきだ 。 ||||||きょく|||

ええ ~ っ !? わかって くれる の !  ヨシヒコ さん 。

はい   わかり ます   あなた の 声 で みんな を 救って あげて ください 。 |||||こえ||||すくって||

おい   おい そんな 無責任な こと 言う な よ 。 |||むせきにんな||いう||

やった ~  初めて 味方 が できた ! |はじめて|みかた||

あっ   ごめん ね   は しゃい じゃ って 。

いえ 。

妹 の   あんな 嬉し そうな 顔   久しぶりに 見た 。 いもうと|||うれし|そう な|かお|ひさしぶりに|みた

よかった 。

いや   俺 も ね 許して あげ たい んだ よ 。 |おれ|||ゆるして||||

FM 局 と か つくる の 。 |きょく||||

あいつ の こと は   できる だけ 幸せに して やり たい から 。 ||||||しあわせに||||

実は ね   ほんとの 妹 じゃ ない の よ   あいつ 。 じつは|||いもうと|||||

えっ ?

捨て 子 な の 。 すて|こ||

すげ ぇ   星 が きれいな 夜 に さ 海 の 家 の 前 に 捨て られて た の よ 。 ||ほし|||よ|||うみ||いえ||ぜん||すて||||

そんな …。 あぁ   ま ぁ 本人 は 何も 知ら ない し → ||||ほんにん||なにも|しら||

家族 だ と 思って る んだ けど → かぞく|||おもって|||

かわいそうな 子 な の よ 。 |こ|||

だから   何でも やら せて あげ たい んだ けど ね 。 |なんでも|||||||

何 か   理由 が ある んです か ? なん||りゆう|||ん です|

あれ   なくなっちゃ う の よ 海 の 家 。 |||||うみ||いえ

なんか リゾート ホテル が できる んだ って 。 なんて こと だ …。 |りぞーと|ほてる|||||||

中途半端に   FM 局 つくって も さ → ちゅうとはんぱに||きょく|||

余計   悲しむ こと に なる だけ でしょう   だ から …。 よけい|かなしむ|||||||

そう だった んです か 。 ||ん です|

つくって やり たい んだ けど ね 。

なにせ   兄 である この 俺 が まだ プータロー だ から さ 。 |あに|||おれ||||||

残念な こと に 。 ざんねんな||

気持 は わかり ます が 海 の 家 が ある 限り → きもち|||||うみ||いえ|||かぎり

彼女 に やる だけ   やら せて あげる べきだ と 思い ます 。 かのじょ|||||||||おもい|

お 父上 が お 帰り に なる まで → |ちちうえ|||かえり|||

できる かぎり 彼女 を 手伝わ せて ください 。 ||かのじょ||てつだわ||

うん   うん   あり が と な   ヨシヒコ 。

♪♪~

ジャ ~ ン 。 お 兄ちゃん 。 |||にいちゃん

[ ラジオ ] こちら  9001  MANGO ・ ビーチ FM 聞こえて い ます か ? |||びーち||きこえて|||

( ラジオ の 雑音 ) らじお||ざつおん

( ラジオ の 雑音 ) らじお||ざつおん

[ ラジオ ] こちら 9001…。

聞こえた 。 聞こえた よ 。 きこえた|きこえた|

ほんとに 聞こえた 。 (2 人 ) やった ~。 |きこえた|じん|

(2 人 ) やった ~。 じん|

ヨシヒコ どこ 探して んだ ろ 。 ||さがして||

しかし   魔物 だらけ と は いえ ここ は 楽園 だ な 。 |まもの|||||||らくえん||

我々 の こと を 人間 と 知って か 知ら ず か → われわれ||||にんげん||しって||しら||

とても   よく して くれる 。 確かに よくして くれる が → ||||たしかに|よく して||

ほんとに 信じて いい の か 甚だ …  疑問 だ 。 |しんじて||||はなはだ|ぎもん|

さ ぁ   そんな 疑問 の なか 裏 世界 に おいて も → |||ぎもん|||うら|せかい|||

また   新たな 呪文 を 手 に 入れた 私 だ よ 。 |あらたな|じゅもん||て||いれた|わたくし||

ここ に きて   家 の かまど に 火 つける と か マジ 許さ ねえ から な 。 |||いえ||||ひ|||||ゆるさ|||

驚く なかれ   なかれ   驚け 。 おどろく|||おどろけ

いよいよ 私 は 初めて 風 系 の 呪文 を 手 に 入れた   さ ぁ ~。 |わたくし||はじめて|かぜ|けい||じゅもん||て||いれた||

バギ 系 って やつ ? ほ ほう   よく 勉強 した な 。 |けい||||||べんきょう||

おっしゃる とおり だ 。

私 が 初めて 手 に 入れた バギ 系 の 呪文   その 名 も …  ナギ 。 わたくし||はじめて|て||いれた||けい||じゅもん||な||

ナギ ? その 名 の とおり   うちわ で → ||な||||

扇 が れて いる の か はたまた 扇 が れて い ない の か → おうぎ|||||||おうぎ||||||

涼しく ない の か いや   涼しい の か ? すずしく|||||すずしい||

そんな 超 微風 を 巻き起こす よ 。 して   その 超 微風 は → |ちょう|びふう||まきおこす||||ちょう|びふう|

敵 に どんな ダメージ を 与える ? 直接 的で は ない → てき|||だめーじ||あたえる|ちょくせつ|てきで||

あっ   気持 いい そう 思わ せた 瞬間 → |きもち|||おもわ||しゅんかん

攻撃 を 加える よ !? こうげき||くわえる|

しかも   この 呪文 は 進化 を 遂げる さ ぁ ~。 ||じゅもん||しんか||とげる||

ナギ   ナギマ   ナギクロス と もう 若干 ずつ 風力 を 高め → |||||じゃっかん||ふうりょく||たかめ

もう ナギクロス の 風力 たる や 扇風機 の 強 ! |||ふうりょく|||せんぷうき||つよ

ロー   ミドル   ハイ の ハイ ! ちょっと 静かに して → ||はい||はい||しずかに|

うるさい から 。 ずいぶん   涼し そうだ な 。 |||すずし|そう だ|

かけて み   私 に 。 いい さ ぁ ~  ナギ 。 ||わたくし|||||

[ ラジオ ]( コウスケ ) コウスケ です 。 [ ラジオ ] ヨシヒコ です 。

[ ラジオ ]( ライム ) ヨシヒコ さん こちら の 海 は どう です か ? ||||||うみ||||

[ ラジオ ] 暗黒の 世界 と は 思え ない ほど きれいです 。 |あんこくの|せかい|||おもえ|||きれい です

えっ と   で は   ヨシヒコ さん は   なんで この 土地 に 来た んです か ? |||||||||とち||きた|ん です|

私 は 勇者 で   この 土地 に 魔物 を 倒し に き ました 。 わたくし||ゆうしゃ|||とち||まもの||たおし|||

え ~  嘘 だ 。 |うそ|

嘘 です 。 ( 笑い声 ) うそ||わらいごえ

( ラゴス ) なんだ   お 客 さんか ? らごす|||きゃく|

あ …  親父 。 |おやじ

あなた が …。

ん ?  ひょっとして 待って た ? 俺 の こと 。 ||まって||おれ||

はい 。

実は   変化 の 杖 を 探して いる のです が …。 じつは|へんか||つえ||さがして||の です|

あ ~  変化 の 杖 か …。 |へんか||つえ|

ちょっと   や だ や だ 。

変化 の 杖 の 場所 を 教えちゃ ったら ヨシヒコ   行っちゃ う んでしょ ? へんか||つえ||ばしょ||おしえちゃ|||おこなっちゃ||

ああ …  仕方ない んだ 。 |しかたない|

おいおい →

まだ 立ち退いて くれて なかった の ?  ねえ 。 |たちのいて||||

何の 用 だ   お前たち が どんな 手 を 使って も → なんの|よう||おまえたち|||て||つかって|

俺 は 立ち退いたり し ない 。 おれ||たちのいたり||

ライム   海 に 出て ろ 。 ねえ …。 |うみ||でて||

立ち退き って なに ? いい から   外 に 出て ろ 。 たちのき|||||がい||でて|

まあ   別に 立ち退か なくて も 勝手に 壊す けど ね 。 |べつに|たちのか|||かってに|こわす||

そんな こと を して みろ 。 出る とこ 出て 訴えて やる 。 |||||でる||でて|うったえて|

生意気 こ いて んじゃ ねえ よ お っ さん 。 なまいき||||||||

おりゃ 。 親父 。 |おやじ

何 この 人   お 客 さん ? なん||じん||きゃく|

ここ は   この 人 たち の 土地 だ 。 お前 ら に 侵害 する 権利 は ない 。 |||じん|||とち||おまえ|||しんがい||けんり||

権利 は さ   もぎとる もん だ から さ 。 けんり|||||||

そんな こと は 許さ れ ん 。 |||ゆるさ||

何 これ   おかしな ことし てる ね 。 なん|||||

やめろ !  それ だけ は やめろ !

邪魔 す んじゃ ねえ よ 。 じゃま||||

実は 私 も   特技 を 手 に 入れた よ 。 じつは|わたくし||とくぎ||て||いれた|

ほ ほう   どんな 特技 だ ? |||とくぎ|

見る ?  必殺   アヒル 口 。 みる|ひっさつ|あひる|くち

えっ と …。 それ は   どんな 効果 が ? |||||こうか|

バカ め   これ は   どんな 男 でも イチコロ で 仕留める と いう → ばか|||||おとこ||||しとめる||

女子 の アヒル 口 だ よ 。 じょし||あひる|くち||

どんな 魔物 も イチコロ だ よ 。 |まもの||||

ごめん   言って いい ? |いって|

鼻 の 下 が ね   グチュグチュ して る の ね 。 はな||した|||||||

うん   そう …。 鼻   ピクピク しちゃ うし …。 ||はな|||

う ~ ん   ご 自分 で は → |||じぶん||

と もち んだ と 思わ れて る かも しれ ない けども → ||||おもわ||||||

遠い な   と もち ん 。 とおい||||

うん   そして ずっと 先 に いる な   と も ちん は 。 |||さき|||||||

う ~ ん …。

イチコロ かな   優しく 見積もって …。 ||やさしく|みつもって

23 コロ ?

アヒル と いう より …。 あひる|||

ハシビロコウ ?

≪ 今   来 てる 人間 3 人 そろそろ 食おう ぜ 。 いま|らい||にんげん|じん||くおう|

≪ 俺   あの 女   食って いい ? おれ||おんな|くって|

≪ ああ …。

おい   逃げる ぞ 。 |にげる|

お っ さん   見ろ !  必殺 → |||みろ|ひっさつ

アヒル 口 。 あひる|くち

何 して る んだ !  早く しろ ! なん||||はやく|

え ~。 すごい 怒った よ → ||いかった|

お前 の 必殺   すごい 怒ら した よ 。 なんで ?  なんで ? おまえ||ひっさつ||いから||||

親父 から   変化 の 杖 の 場所 聞いて きた よ 。 おやじ||へんか||つえ||ばしょ|きいて||

ああ 。

聞いちゃ う ? きいちゃ|

たぶん   近々   海 の 家 は なく なる 。 |ちかぢか|うみ||いえ|||

当然   MANGO ・ FM も だ 。 とうぜん||||

妹 は   悲しむ だろう な 。 いもうと||かなしむ||

ああ …。

そば に いて やって くん ない ?

妹 の ため に も 。 いもうと||||

それ   本心 で 言って ます か ? |ほんしん||いって||

は ぁ ?  どういう こと ?

本当 は 好きな んじゃ ない です か ? ほんとう||すきな||||

ライム の こと 。

は ぁ ?

バカ   そんな わけ ある か よ 。 ばか|||||

実の 兄妹 で ない こと を 打ち明けて → じつの|きょうだい|||||うちあけて

彼女 と   つきあう べきだ 。 かのじょ|||

いやいや …。

だから 。

冗談 やめて よ 。 じょうだん||

って こと で   妹 の ため に も 変化 の 杖 の 場所 は 教え られ ない 。 |||いもうと|||||へんか||つえ||ばしょ||おしえ||

え ?

わかって よ 。

妹 の 幸せ を 思う 気持 。 いもうと||しあわせ||おもう|きもち

どう したら いい んだ よ 。

♪♪~

どう したら いい んだ よ !!

( ジェットスキー の 音 ) ||おと

ど ~ ん 。

仏 。 あの   今   ちょっと → ふつ||いま|

なんて 叫んで た ? |さけんで|

叫ぶ ? うん   今 ほら → さけぶ||いま|

海 に 向かって ね 叫んで た じゃ ん 。 うみ||むかって||さけんで|||

あの それ   もう 1 回 忠実に もう 1 回 言って み なさい 。 |||かい|ちゅうじつに||かい|いって||

どう したら いい んだ よ ~!

変化 の 杖 を 探して デスターク を 倒せば いい んだ よ ~。 へんか||つえ||さがして|||たおせば|||

え ? ねぇ   ヨシヒコ 。

ヨッ 君 ね   あの   やまびこ な のに ね → |きみ||||||

全然 違う 内容 の もの が 返って きた でしょ ?  ねぇ 。 ぜんぜん|ちがう|ないよう||||かえって|||

しかし   仏 。 うん 。 |ふつ|

この 海 の 家 は タチ の 悪い 連中 に 立ち退き を 迫ら れて いる んです 。 |うみ||いえ||||わるい|れんちゅう||たちのき||せまら|||ん です

ライム が 切なる 思い で つくった FM 局 まで 破壊 し → ||せつなる|おもい||||きょく||はかい|

奴 ら は 海 の 家 を 奪おう と して る んだ 。 やつ|||うみ||いえ||うばおう||||

コウスケ に 頼ま れた んです 。 ||たのま||ん です

海 の 家 が なくなる と ライム が 悲しむ から → うみ||いえ||||||かなしむ|

そば に いて くれ と 。

しかし …  コウスケ は   実は 妹 の ライム の こと が 好きな んだ 。 |||じつは|いもうと||||||すきな|

うん うん   あの ね ~。

あの ね ~  ヨッ 君 …  あの 仏だ から 全部 知って る よ 。 |||きみ||ぶつだ||ぜんぶ|しって||

ここ に 残って ライム を 支えて あげる べき か 。 ||のこって|||ささえて|||

コウスケ の 隠して る 愛情 を 告白 さ せる べき か 。 ||かくして||あいじょう||こくはく||||

もう 私 に は どう したら いい の か 。 うん うん 。 |わたくし|||||||||

なるほど   なるほど ね 。  あの ~。

ヨッ 君   ヨッ 君 が さ   その 悩んで る 選択肢 が ある じゃ ない ? |きみ||きみ||||なやんで||せんたくし||||

その 中 から さ 変化 の 杖 を 探す って いう → |なか|||へんか||つえ||さがす||

選択肢 は さ … は は は …  あの ちょっと → せんたくし|||||||

消えちゃ って る わけ ?  それ は 。 きえちゃ|||||

まずは ライム の 幸せ を 考える べきだ 。 |||しあわせ||かんがえる|

おう …  ワオ !

うん   あの ね ちょっと 忠告 。 ヨッ 君 に ひと つ 忠告 。 ||||ちゅうこく||きみ||||ちゅうこく

あの ね   これ 冒険 だ ぜ ? そうでしょう ? |||ぼうけん|||そう でしょう

あの ビーチ ボーイ 的な ? 彼女 が 水着 に 的な ? |びーち|ぼーい|てきな|かのじょ||みずぎ||てきな

あの   波 の 数 だけ 抱きしめ 的な ? |なみ||すう||だきしめ|てきな

そういう 世界 観 を   もう じっくり 堪能 さ せて いただき ました 。 |せかい|かん||||たんのう||||

あの 僕   個人 的に は その 世界 観 嫌いじゃ ない の よ 。 |ぼく|こじん|てきに|||せかい|かん|きらいじゃ|||

僕   個人 的に は 決して 嫌い じゃ ない の 。 ぼく|こじん|てきに||けっして|きらい|||

でも ね   いら ない 。 うん   あの   何で しょうね あなた → ||||||なんで||

その サーフボード を 抱えて さ 濡れた 髪 を ファー って こう → |||かかえて||ぬれた|かみ||||

ファー っと さ かきあげて らっしゃった じゃ ん ?

あの …  クソ いら ない 。 うん   何 だろう 。 |くそ||||なん|

コウスケ と の 友情   クソ いら ない 。 あの ね   もう 本当に さ → |||ゆうじょう|くそ||||||ほんとうに|

もう 今 すぐ ね   変化 の 杖 を さ 探し に 行けよ   この 野郎 。 |いま|||へんか||つえ|||さがし||いけよ||やろう

ダメだ 。 だめだ

ライム の MANGO ・ FM を 放送 し ない 限り → |||||ほうそう|||かぎり

私 は ここ を 旅立つ こと は でき ない 。 わたくし||||たびだつ||||

困った もん だ ね   本当に あなた 。 よし   そんな お前 に 仏 ビーム 。 こまった||||ほんとうに||||おまえ||ふつ|

あ ~。

私 は 何 を ? わたくし||なん|

はい   お前 の 使命 は 何 ? |おまえ||しめい||なん

デスターク を 倒す こと です 。 はい   じゃあ 今 すぐ → ||たおす|||||いま|

変化 の 杖 の 場所 を 聞き に 行って き なさい 。 へんか||つえ||ばしょ||きき||おこなって||

わかり ました ! あぁ 。

バカだ な ~  あいつ   は は は …。 ばかだ|||||

変化 の 杖 の 場所 を 教えて くれ 。 へんか||つえ||ばしょ||おしえて|

それ は 無理 だって 言った だろう 。 ||むり||いった|

ヨシヒコ   MANGO ・ FM 一緒に やって くれる んでしょ ? |||いっしょに|||

そんな もの やる か ! 何 な んだ   MANGO ・ FM と は くだら ん 。 ||||なん||||||||

そもそも 私 は FM なんて もの は 知ら ん ! |わたくし||||||しら|

おい   どう した んだ よ ヨシヒコ お前   妹 の 支え に なる って …。 ||||||おまえ|いもうと||ささえ|||

実の 妹 じゃ ない なら お前 が 支えろ ! じつの|いもうと||||おまえ||ささえろ

え ?

はやく はやく 変化 の 杖 の 場所 を 教えろ 。 ||へんか||つえ||ばしょ||おしえろ

はい   教え ます   教え ます 。 |おしえ||おしえ|

お 兄ちゃん 私   実の 妹 じゃ ない って …。 |にいちゃん|わたくし|じつの|いもうと|||

うるさ ~ い !!

あの 先 に ある 小さな 島 に 変化 の 杖 が あり ます 。 |さき|||ちいさな|しま||へんか||つえ|||

海   気持 いいね ~。 うみ|きもち|

ずっと 山 だった から 新鮮 。 |やま|||しんせん

そんな のんきな こと を 言って る 場合 か な 。 ||||いって||ばあい||

うわ っ ! 海 に も 魔物 いん の ? ||うみ|||まもの||

かかって こい ! や ぁ !

う お っ 。 うわ ~。

あっ   しびれた 体   ねぇ   あぁ …。 ||からだ||

おい   お前たち 。 俺 たち の 仲間 に なれ ! |おまえたち|おれ|||なかま||

なに ? 仲間 に なれ 。 |なかま||

私 は 変化 の 杖 を 探し デスターク を 倒し に 行く のだ 。 わたくし||へんか||つえ||さがし|||たおし||いく|

そんな もの どう だって いい 。

俺 たち と ひと つながり の 宝 を 探し に 行こう ぜ 。 おれ||||||たから||さがし||いこう|

どうして そんな もの 探さ ねば なら ん のだ 。 |||さがさ||||

私 は 変化 の 杖 を 探して いる んだ 。 わたくし||へんか||つえ||さがして||

仲間 に なれ 。 なら ない !  しつこい 。 なかま|||||

あの 岩 だ 。 どれ ? |いわ||

これ だ 。

( ヒサ ) 兄 様 …。 もう この 中 で 戦って いる の かしら 。 ひさ|あに|さま|||なか||たたかって|||

お 助け しとう ございます 。 |たすけ||

うわ ~!