Psycho-Pass Episode 19 psycho|pass|episode Psycho-Pass Episode 19

遠慮 なく 借りる ぜ と っつ ぁん えんりょ||かりる||||

色相 が 危険 域 に あり ます しきそう||きけん|いき|||

犯罪 係数 は まだ 変動 値 です が はんざい|けいすう|||へんどう|あたい||

さらに 急激 に 悪化 する 可能 性 も ある |きゅうげき||あっか||かのう|せい||

これ 以上 色相 を 濁ら せ た まま 放置 すれ ば |いじょう|しきそう||にごら||||ほうち||

最悪 の 場合 … 潜在 犯 認定 も あり 得 ます さいあく||ばあい|せんざい|はん|にんてい|||とく|

いえ ね …

相棒 が 昔 今 と 同じ 状況 に なった こと を 思い出し まし て あいぼう||むかし|いま||おなじ|じょうきょう|||||おもいだし||

その 相棒 さん は どう なり まし た か |あいぼう|||||||

相棒 で は なく なった あいぼう||||

今 は 部下 な ん です よ いま||ぶか||||

皮肉 な もの です ひにく|||

ああ なる まい と 保身 に 徹し て き た と いう のに ||||ほしん||てっし||||||

その 結果 が これ で は … まったく … |けっか|||||

すぐに 集中 セラピー を セッティング し ます |しゅうちゅう|||||

職場 の 方 に は こちら から 連絡 … しょくば||かた|||||れんらく

待って ください まって|

今 は まだ 困る いま|||こまる

宜 野 座 さん … むべ|の|ざ|

先生 やり過ごし て みせ ます よ せんせい|やりすごし||||

こちら と して は 結果 に 責任 は 持て ませ ん よ ||||けっか||せきにん||もて|||

今 の 同僚 … 今年 採用 さ れ た ばかり の 女の子 な ん です が いま||どうりょう|ことし|さいよう||||||おんなのこ||||

彼女 を 見 てる と かのじょ||み||

希望 が 湧 い て くる ん です よ きぼう||わ||||||

心 の 持ち よう で どうにか なる って … こころ||もち|||||

雑 賀 先生 … ざつ|が|せんせい

とにかく 入れ |いれ

おいおい …

銃 まで 持って る の か じゅう||もって|||

分かり ます か わかり||

古臭い リボルバー で 合って る ふるくさい|||あって|

まるで 超 能力 だ |ちょう|のうりょく|

いつも 言って る だ ろ う |いって||||

観察 力 と 論理 的 思考 だ よ 狡 噛 かんさつ|ちから||ろんり|てき|しこう|||こう|か

もう 全員 に 連絡 が 行った と 思う が |ぜんいん||れんらく||おこなった||おもう|

狡 噛 が 逃亡 し た 疑問 の 余地 は 一 切ない こう|か||とうぼう|||ぎもん||よち||ひと|せつない

はい

やつ は 槙島 を 追う だ ろ う ||まきしま||おう|||

我々 も 追い掛ける われわれ||おいかける

逃亡 執行 官 と 遭遇 し た 場合 は 速やか に 処分 しろ とうぼう|しっこう|かん||そうぐう|||ばあい||すみやか||しょぶん|

槙島 は 生け捕り まきしま||いけどり

狡 噛 さ ん は 即時 処分 こう|か||||そくじ|しょぶん

そう だ

狡 噛 の こと を 考える の は 今 は やめ ない か こう|か||||かんがえる|||いま||||

槙島 を 追い詰め れ ば 自然 に 再会 できる だ ろ う まきしま||おいつめ|||しぜん||さいかい||||

槙島 は どこ に い ます か ね まきしま|||||||

やつ の 顔 は 割れ て いる が ||かお||われ|||

暴動 の 余波 で 監視 システム の 何 割 か は まだ 調整 中 だ ぼうどう||よは||かんし|しすてむ||なん|わり||||ちょうせい|なか|

完全 復旧 まで は あと 五 日 かんぜん|ふっきゅう||||いつ|ひ

その 間 フェイスレコグニション に よる 捜査 は 期待 でき ない |あいだ||||そうさ||きたい||

槙島 は その 間 に 行方 を 晦まし まきしま|||あいだ||ゆくえ||くらまし

高飛び の 算段 を する の で は たかとび||さんだん|||||

いいえ 必ず 仕掛け て き ます |かならず|しかけ|||

あの 男 は 追い詰め られ て 諦める よう な タイプ じゃ ない |おとこ||おいつめ|||あきらめる|||たいぷ||

最後 の 最後 まで この 世界 を 試さ ず に は い られ ない さいご||さいご|||せかい||ためさ||||||

システム に 守ら れ た この 社会 に しすてむ||まもら||||しゃかい|

剥き出し の 人間 性 を 突き付け て くる むきだし||にんげん|せい||つきつけ||

その つもり で

狡 噛 さ ん に も 挑発 する 電話 を かけ た ん です 槙島 聖 護 は … こう|か|||||ちょうはつ||でんわ||||||まきしま|せい|まもる|

色々 あった と 思う けど いろいろ|||おもう|

大丈夫 だいじょうぶ

まあ … 落ち込 ん でる 場合 じゃ あり ませ ん し |おちこ|||ばあい|||||

こんな お 姉さん で よかったら 話し相手 に なる わ よ ||ねえさん|||はなしあいて||||

そう いえ ば 人 に 愚痴 って ない な |||じん||ぐち|||

狡 噛 さ ん が … こう|か|||

潜在 犯 じゃ なく て せんざい|はん|||

本物 の 人殺し に なっちゃ う なんて ほんもの||ひとごろし||||

絶対 に 嫌 です ぜったい||いや|

何もかも … 自分 で 背負い込む って いう の は 駄目 よ なにもかも|じぶん||せおいこむ|||||だめ|

大丈夫 です よ だいじょうぶ||

心配 なら 色相 判定 し て み ます しんぱい||しきそう|はんてい||||

朝 自分 で チェック し て びっくり し ちゃ い まし た あさ|じぶん||ちぇっく||||||||

こんな こと に なった のに ペイル ターコイズ

私 どれ だけ 薄情 な ん だ ろ う … わたくし|||はくじょう|||||

心 と サイコ パス は 別 の もの よ こころ|||ぱす||べつ|||

じゃあ サイコ パス って 何 な ん です か ||ぱす||なん||||

心 って … こころ|

何 な ん です か なん||||

寝 て ない の か ね||||

次に 槙島 が 何 を する の か つぎに|まきしま||なん||||

その 行動 予測 が なかなか うまく いか なく て … |こうどう|よそく||||||

やはり あの 男 が もう 一 度 何 か 仕出かす と ||おとこ|||ひと|たび|なん||しでかす|

後 五 日 で 首都 圏 の セキュリティー ネットワーク が 完全 復旧 する あと|いつ|ひ||しゅと|けん|||ねっとわーく||かんぜん|ふっきゅう|

刑事 課 の 分析 官 から 仕入れ た 情報 です けいじ|か||ぶんせき|かん||しいれ||じょうほう|

槙島 に とって まきしま||

それ が 最後 の 花火 を 上げる タイム リミット に なる でしょ う ||さいご||はなび||あげる|たいむ|||||

コーヒー が 入れ て ある こーひー||いれ||

本物 の 豆 だ から めちゃくちゃ 濃い ぞ ほんもの||まめ||||こい|

ありがとう ござい ます

お前 が 持ち出し て き た 資料 に は 目 を 通し た よ おまえ||もちだし||||しりょう|||め||とおし||

なるほど 苦戦 する わけ だ |くせん|||

雑 賀 先生 の 印象 は ざつ|が|せんせい||いんしょう|

シビュラシステム 運営 下 に 政治 犯 と いう もの が 存在 する と すれ ば |うんえい|した||せいじ|はん|||||そんざい||||

あの 男 の こ と だ ろ う な |おとこ|||||||

テロリスト アナキスト アジテーター てろりすと||

民衆 に 興味 の ない 自殺 願望 の ある 革命 家 みんしゅう||きょうみ|||じさつ|がんぼう|||かくめい|いえ

何の 道 ろくな もん じゃ ない なんの|どう||||

ところで アナキズム の 定義 と は |||ていぎ||

支配 と 権力 の 否定 です しはい||けんりょく||ひてい|

ただ 混乱 と 無秩序 と いう 意味 で は ない |こんらん||むちつじょ|||いみ|||

そう だ

非 人間 的 な 支配 システム の 否定 ひ|にんげん|てき||しはい|しすてむ||ひてい

より 人間 的 な システム の 構築 |にんげん|てき||しすてむ||こうちく

槙島 は アナキスト に 近い が まきしま||||ちかい|

彼 ほど 破壊 を 好む と なる と かれ||はかい||このむ|||

本来 の 語 義 から だいぶ 離れる ほんらい||ご|ただし|||はなれる

非 人間 的 な 支配 システム … ひ|にんげん|てき||しはい|しすてむ

即 ち シビュラ です よ ね そく|||||

マックス * ウェーバー の 言葉 を 借り れ ば まっくす|||ことば||かり||

理想 的 な 官僚 と は 「 憤怒 も 不公平 も なく さらに 憎しみ も 激情 も なく りそう|てき||かんりょう|||ふんぬ||ふこうへい||||にくしみ||げきじょう||

愛 も 熱狂 も なく ひたすら 義務 に 従う 人間 の こと だ 」 と いう あい||ねっきょう||||ぎむ||したがう|にんげん|||||

シビュラシステム は そういう 意味 で は 理想 の 官僚 制 的 行政 に 近い かも しれ ない |||いみ|||りそう||かんりょう|せい|てき|ぎょうせい||ちかい|||

ただし それ は …

公表 さ れ て いる シビュラ の 仕様 が 全て 真実 と いう 前提 の 上 で の 話 だ こうひょう|||||||しよう||すべて|しんじつ|||ぜんてい||うえ|||はなし|

槙島 は 電話 で 俺 に 「 シビュラ の 正体 を 知った 」 と 言って い まし た まきしま||でんわ||おれ||||しょうたい||しった||いって|||

「 お前 が 命 を 懸けて 守る よう な もの で は ない 」 と も … おまえ||いのち||かけて|まもる||||||||

マックス * ウェーバー から もう 少し 引用 しよ う まっくす||||すこし|いんよう||

官僚 制 的 行政 は 知識 に よって 大衆 を 支配 する かんりょう|せい|てき|ぎょうせい||ちしき|||たいしゅう||しはい|

専門 知識 と 実務 知識 せんもん|ちしき||じつむ|ちしき

そして それ を 秘密 に する こと で 優越 性 を 高める |||ひみつ|||||ゆうえつ|せい||たかめる

槙島 は その 優越 性 を 剥ぎ取 ろ う と して いる まきしま|||ゆうえつ|せい||はぎと|||||

それ は うまく いき かけ た

例の 暴動 で この 社会 は かなり の 危険 ライン まで 脅かさ れ た れいの|ぼうどう|||しゃかい||||きけん|らいん||おびやかさ||

そして 厚生 省 から 槙島 に 対 し て 何らか の 提案 が あった |こうせい|しょう||まきしま||たい|||なんらか||ていあん||

だが その 提案 を 拒絶 し た ||ていあん||きょぜつ||

一 度 録画 か 録音 付き で ひと|たび|ろくが||ろくおん|つき|

その 槙島 と いう 男 と 話し て み たい もん だ |まきしま|||おとこ||はなし|||||

研究 の 一環 です か けんきゅう||いっかん||

そういう 段階 じゃ ない な |だんかい|||

純粋 に 捜査 協力 の ため に だ よ じゅんすい||そうさ|きょうりょく|||||

もし この 席 に 槙島 も い たら ||せき||まきしま|||

どんな ふう に 参加 し て くる と 思う |||さんか|||||おもう

あいつ は …

マックス * ウェーバー を 持ち出さ れ た 次 の 瞬間 に は まっくす|||もちださ|||つぎ||しゅんかん||

フーコー や ジェレミー * ベンサム の 言葉 を 引用 し て 返す でしょ う |||||ことば||いんよう|||かえす||

「 システム と いう より は 巨大 な 監獄 で は 」 しすてむ|||||きょだい||かんごく||

「 パノプティコン … 」

「 一望 監視 施設 の 最悪 の 発展 形 」 いちぼう|かんし|しせつ||さいあく||はってん|かた

「 最少 の 人数 で 最大 の 囚人 を コントロール する 」 さいしょう||にんずう||さいだい||しゅうじん||こんとろーる|

もしかしたら 『 ガリヴァー 旅行 記 』 辺り も 引用 する かも しれ ない ||りょこう|き|あたり||いんよう||||

あの 男 は シニカル で 歪 ん だ ユーモア の 持ち主 です |おとこ||しにかる||ひずみ|||ゆーもあ||もちぬし|

なるほど

進み 過ぎ た 科学 と 政治 へ の 風刺 と して … すすみ|すぎ||かがく||せいじ|||ふうし||

そういう 男 です |おとこ|

踏み込 ん だ 質問 を さ せ て もらう ふみこ|||しつもん|||||

君 は 槙島 と 自分 が 似 て いる と 思う か きみ||まきしま||じぶん||に||||おもう|

理解 できる 点 は あり ます りかい||てん|||

槙島 の 過去 は 何も 分かって い ませ ん まきしま||かこ||なにも|わかって|||

ただ 一 つ 確実 な の は |ひと||かくじつ|||

やつ の 人生 に は 重大 な 転換 点 が あった ||じんせい|||じゅうだい||てんかん|てん||

自分 が 特異 体質 だ と 気付 い た 瞬間 です じぶん||とくい|たいしつ|||きづ|||しゅんかん|

自分 の サイコ パス を 自在 に コントロール できる 体質 じぶん|||ぱす||じざい||こんとろーる||たいしつ

それ を 「 特権 」 だ と 思う 人間 も いる でしょ う ||とっけん|||おもう|にんげん||||

でも 槙島 は 違った |まきしま||ちがった

やつ が 覚え た の は ||おぼえ|||

おそらく 疎外 感 です |そがい|かん|

この 社会 で シビュラシステム の 目 に 映ら ない と いう こと は ある 意味 |しゃかい||||め||うつら|||||||いみ

人間 と して カウント さ れ ない の と 同じ で は … にんげん|||かうんと||||||おなじ||

仲間 に 入れ て もらえ なかった 子供 なかま||いれ||||こども

なるほど …

案外 そんな 気分 が 槙島 の 原点 な の かも しれ ない ね あんがい||きぶん||まきしま||げんてん||||||

とはいえ 全て は 推測 です |すべて||すいそく|

本当の ところ は 本人 に 聞い て みる まで 分から ない ほんとうの|||ほんにん||ききい||||わから|

君 は 聞く つもり は ない きみ||きく|||

はい

片付け が 終わったら 書斎 に 来 なさい かたづけ||おわったら|しょさい||らい|

面白い もの を 見せよ う おもしろい|||みせよ|

以上 の よう に 狡 噛 慎 也 の 性格 と 思考 を 理解 し いじょう||||こう|か|まこと|や||せいかく||しこう||りかい|

行動 パターン を 予測 する に 当たって こうどう|ぱたーん||よそく|||あたって

最も 適任 な の は 我々 刑事 課 一 係 です もっとも|てきにん||||われわれ|けいじ|か|ひと|かかり|

あっ そう …

で どう だった

われわれ の 任務 に 変更 は ない ||にんむ||へんこう||

狡 噛 と 槙島 聖 護 の 追跡 は こう|か||まきしま|せい|まもる||ついせき|

引き続き われわれ 一 係 が 担当 する ひきつづき||ひと|かかり||たんとう|

無 茶 だ … む|ちゃ|

お 嬢ちゃん も それ に お前 も |じょうちゃん||||おまえ|

もう これ 以上 あの ２ 人 に 関わり 合う べき じゃ ない ||いじょう||じん||かかわり|あう|||

一 係 で なきゃ 駄目 な ん だ ひと|かかり|||だめ|||

俺 たち なら 狡 噛 を 撃つ 前 に 投降 を 呼び掛ける こと だって … おれ|||こう|か||うつ|ぜん||とうこう||よびかける||

なあ 伸 元 |しん|もと

いつ から そんなに 甘く なった |||あまく|

たとえ コウ が 投降 し た と して も |||とうこう|||||

あいつ は 施設 に 送り込ま れ て 殺 処分 だ ろ う ||しせつ||おくりこま|||ころ|しょぶん|||

狡 噛 慎 也 を 追う 以上 こう|か|まこと|や||おう|いじょう

俺 たち は あいつ と 命 の やりとり を する しか ない おれ|||||いのち||||||

だったら いっそ 三 係 に 任せ て … ||みっ|かかり||まかせ|

人ごと で 済ませ って 言う の か ひとごと||すませ||いう||

どうせ あんた も 察 し た 上 で 放って おい た ん だ ろ う |||さっ|||うえ||はなって||||||

狡 噛 が 出 て いく の を 止め も せ ず こう|か||だ|||||とどめ|||

指 を くわえ て 見送った ん だ ろ う が ゆび||||みおくった|||||

あいつ に 槙島 を 殺さ せる ため に ||まきしま||ころさ|||

れっきとした 背任 行 為 い や 犯罪 行為 だ ぞ |はいにん|ぎょう|ため|||はんざい|こうい||

口先 で どう 言い 繕 お う と くちさき|||いい|つくろ|||

ドミネーター だけ は ごまかせ ない

今 この 場 で 犯罪 係数 を 測って や ろうか いま||じょう||はんざい|けいすう||はかって||

くそ っ …

くそ っ

ど いつ も こいつ も 俺 を 置き去り に し て |||||おれ||おきざり|||

勝手 に 向こう側 に 行き や が って … かって||むこうがわ||いき|||

あんた も 狡 噛 も そんなに 正義 の 味方 に なり たい の か ||こう|か|||せいぎ||みかた|||||

正義 じゃ ない せいぎ||

執念 だ しゅうねん|

他 に もっと 賢い 生き 方 が ある と 分かって い て も た|||かしこい|いき|かた||||わかって|||

そこ に 背 を 向け たら ||せ||むけ|

自分 の 積み上げ て き た 全て が 嘘 に なる じぶん||つみあげ||||すべて||うそ||

そういう 瞬間 が ある ん だ よ |しゅんかん|||||

それ が 貴 様 ら 執行 官 の 意地 だ と ||とうと|さま||しっこう|かん||いじ||

執行 官 だ から じゃ ない しっこう|かん||||

こいつ は 男 の 意地 って やつ だ ||おとこ||いじ|||

だったら 俺 に は 俺 の 意地 が ある |おれ|||おれ||いじ||

狡 噛 の バカ は 必ず この 手 で 止める こう|か||ばか||かならず||て||とどめる

誰 が 何と 言 お う と だ だれ||なんと|げん||||

あれ は もう 駄目 だ な |||だめ||

ただ 今 の 状況 下 で 即座 に 手 駒 に できる 人材 が … |いま||じょうきょう|した||そくざ||て|こま|||じんざい|

何 だ と なん||

それ は 皆 の 総括 に よる 結論 な の か ||みな||そうかつ|||けつろん|||

うん … だが …

いや 今 この 容量 で は 理解 し きれ ない |いま||ようりょう|||りかい|||

いったん そちら に 戻って コンセンサス を 取り たい |||もどって|こんせんさす||とり|

これ は 何 な ん です か ||なん||||

古い タイプ の 匿名 掲示板 だ よ ふるい|たいぷ||とくめい|けいじばん||

海外 の サーバー を 幾 つ も 経由 し て 運営 さ れ て いる かいがい||||いく|||けいゆ|||うんえい||||

海外 の サーバー かいがい||

ある ところ に は ある ん だ よ

だから シビュラシステム に も 目 を 付け られ て い ない ||||め||つけ||||

ここ を 使って る の は 元 大学 教授 や ジャーナリスト 評論 家 文学 者 ||つかって||||もと|だいがく|きょうじゅ||じゃーなりすと|ひょうろん|いえ|ぶんがく|もの

シビュラシステム に よって 用 済み に なった と さ れ た 人々 |||よう|すみ|||||||ひとびと

今 でも こう 鬱憤 が たまる と 書き込む わけ さ いま|||うっぷん||||かきこむ||

シビュラ なんて ろくな もん じゃ ない

ここ が こんなに 問題 だって ね |||もんだい||

不毛 かも しれ ない が ふもう||||

こんな 場所 が ない より は いい だ ろ う |ばしょ||||||||

さっき 食事 の 前 に １ つ スレッド を 立て て おい た |しょくじ||ぜん|||||たて|||

これ は …

みんな 面白い 遊び だ と 思って 乗って き て くれ て ね |おもしろい|あそび|||おもって|のって|||||

どうにも バカげ た 冗談 ばかり に 見え ます が … |ばかげ||じょうだん|||みえ||

なら お前 が 一 番 面白い と 思った ジョーク を 探せ |おまえ||ひと|ばん|おもしろい||おもった|じょーく||さがせ

お前 と 槙島 は 似た 者 同士 だ おまえ||まきしま||にた|もの|どうし|

その インスピレーション を 信じ て みる と いい |||しんじ||||

どう し た

気 に なる 文章 が … き|||ぶんしょう|

食料 不足 で シビュラシステム が 崩壊 … しょくりょう|ふそく||||ほうかい

ハイパー オーツ …

「 今 この 国 の 食卓 に 並ぶ の は いま||くに||しょくたく||ならぶ||

９９ ％ が ハイパー オーツ を 原料 と する 加工 食品 です 」 ||||げんりょう|||かこう|しょくひん|

「 究極 の 収穫 効率 を 誇る 遺伝子 組み 換え 麦 きゅうきょく||しゅうかく|こうりつ||ほこる|いでんし|くみ|かえ|むぎ

ただ 一 品 目 に 依存 し て い ます 」 |ひと|しな|め||いぞん||||

「 多様 性 を 失った 大量 の 『 単一 種 』 か 」 たよう|せい||うしなった|たいりょう||たんいつ|しゅ|

「 なるほど 一 つ 致命 的 な 欠陥 が 見つかれ ば |ひと||ちめい|てき||けっかん||みつかれ|

一気に 全滅 する 可能 性 も ある 」 いっきに|ぜんめつ||かのう|せい||

これ が 槙島 の 次 の 狙い かも … ||まきしま||つぎ||ねらい|

食料 の 自給 か … しょくりょう||じきゅう|

はい

この 手 が あった か と … |て||||

農作物 生産 体制 遺伝子 組み 換え のうさくぶつ|せいさん|たいせい|いでんし|くみ|かえ

その 辺り の 資料 は あり ませ ん か |あたり||しりょう|||||

任せろ まかせろ

人口 の 激減 と シビュラシステム の 完成 に より じんこう||げきげん||||かんせい||

人口 の 都市 部 へ の 一 極 集中 は 歯止め が 利か なく なった じんこう||とし|ぶ|||ひと|ごく|しゅうちゅう||はどめ||きか||

だが 人 は 動け て も 土地 は 動かせ ない |じん||うごけ|||とち||うごかせ|

農地 に おける 第 １ 次 産業 は のうち|||だい|つぎ|さんぎょう|

もはや 完全 自動 化 を 余儀なく さ れ た |かんぜん|じどう|か||よぎなく|||

ドローン に よる 作業 の 機械 化 |||さぎょう||きかい|か

遺伝子 改良 さ れ た ハイパー オーツ と いでんし|かいりょう||||||

善玉 ウイルス に よる 疫病 対策 ぜんだま|ういるす|||えきびょう|たいさく

こうして 完全 無人 化 農耕 システム が 完成 した こと に より |かんぜん|むじん|か|のうこう|しすてむ||かんせい||||

この 国 から 農業 と いう 職種 は 消えうせ た |くに||のうぎょう|||しょくしゅ||きえうせ|

今 で は 北陸 全域 が 人口 ゼロ の 巨大 穀倉 生産 基地 いま|||ほくりく|ぜんいき||じんこう|||きょだい|こくそう|せいさん|きち

もし 仮に 農作物 の 健康 管理 に トラブル が 生じ たら |かりに|のうさくぶつ||けんこう|かんり||とらぶる||しょうじ|

単一 品種 の ハイパー オーツ は たんいつ|ひんしゅ||||

疫病 に よって 壊滅 的 な 被害 を 被る えきびょう|||かいめつ|てき||ひがい||かぶる

自給 体制 が 崩壊 すれ ば じきゅう|たいせい||ほうかい||

日本 は 再び 食料 を 輸入 し なけ れ ば なり ませ ん にっぽん||ふたたび|しょくりょう||ゆにゅう|||||||

他国 に 対 する コミュニケーション を 拒絶 し て い た それ を たこく||たい||こみゅにけーしょん||きょぜつ||||||

急激 に あらため なけ れ ば なら ない きゅうげき|||||||

食料 不足 に よって 日本 国民 全体 の 犯罪 係数 が 上昇 しょくりょう|ふそく|||にっぽん|こくみん|ぜんたい||はんざい|けいすう||じょうしょう

食料 輸入 を 解禁 すれ ば しょくりょう|ゆにゅう||かいきん||

国境 警備 は どうして も 緩め ざる を 得 ない くにざかい|けいび||||ゆるめ|||とく|

難民 の 流入 も 始まる でしょ う なんみん||りゅうにゅう||はじまる||

そう なれ ば 犯罪 係数 の 測定 そのもの が 無意味 に なる かも … |||はんざい|けいすう||そくてい|その もの||むいみ|||

それ を 実現 する ため に は … ||じつげん||||

専門 家 の 力 が 必要 です せんもん|いえ||ちから||ひつよう|

今 槙島 は … いま|まきしま|

槙島 聖 護 を 殺 そ う と する お前 の 計画 に まきしま|せい|まもる||ころ|||||おまえ||けいかく|

俺 は 意図 的 に 加担 し た おれ||いと|てき||かたん||

その 自覚 が ある 以上 |じかく|||いじょう

次に 抜き打ち 検診 を 食らったら つぎに|ぬきうち|けんしん||くらったら

それ が 年貢 の 納め 時 だ な ||ねんぐ||おさめ|じ||

本当 に ご 迷惑 を お 掛け し まし た ほんとう|||めいわく|||かけ|||

気 に する な き|||

社会 に 参加 せ ず に 引きこもって い た 罰 が 当たった だ けさ しゃかい||さんか||||ひきこもって|||ばち||あたった||

先生 … せんせい

お前 に 手 を 貸し た こと で おまえ||て||かし|||

俺 は 俺 の 役目 を 果たせ た と 思って る おれ||おれ||やくめ||はたせ|||おもって|

だが …

それ でも 結局 汚れ 仕事 は ||けっきょく|けがれ|しごと|

狡 噛 … お前 一 人 に 押し付け て しまう こと に なる ん だ な こう|か|おまえ|ひと|じん||おしつけ||||||||

それ こそ 気 に し ない で ください ||き|||||

なぜ だ か 俺 以外 の 誰 か が あいつ を 殺す って の が |||おれ|いがい||だれ|||||ころす|||

想像 もつ か ない ん です よ そうぞう||||||

狡 噛 さ ん … こう|か||

「 常 守 朱 監視 官 」 とわ|しゅ|しゅ|かんし|かん

「 今 から … 」 いま|

「 あなた に 全て の 真実 を 告げ ま しょ う 」 ||すべて||しんじつ||つげ|||