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魔法科高校の劣等生, Mahouka Koukou no Rettousei Episode 5

Mahouka Koukou no Rettousei Episode 5

940 ミリ 秒 達也 さん クリア です

やれやれ 三 回 目 で ようやく クリア か

で … でも 意外 でした

達也 さん 本当 に 実技 が 苦手 だった ん です ね

意外 って 結構 何度も 自己 申告 した と 思う けど

確かに お 聞き しました けど

謙遜 だ と ばかり

自分 で 言う の も なん だ けど

実技 が 人並み に できて いたら

この クラス に は いかなった だろう ね

そう … です ね

達也 さん が 実技 も 得意 だったら

ちょっと 完璧 すぎて 近寄り がたかった かも しれません

達也 さん

悔しく は ない ん です か

何 が

本当 は 実力 が ある のに 実力 が ない みたい に 評価 される なんて

普通 なら 悔しい と 思う ん です

でも 達也 さん あまり 気 に して ない みたい だ から

処理 速度 も 重要 な ファクター だ

実力 が ない と いう 評価 も 間違い じゃ ない

でも 実践 を 想定 する なら

達也 さん 本当 は もっと 速く 発動 できる ん でしょう

なぜ そう 思う ?

最初 の 試技 の 時

達也 さん 一旦 魔法 式 を 破棄 して 構築 し 直して た でしょう

タイミング 的 に 見て

起動 式 の 読み 込み と 最初 の 魔法 式 の 構築 が 並行 して いました

あれ を 見て 思った ん です

達也 さん って この 程度 の 魔法 なら

起動 式 を 使わ ず に 直接 魔法 式 を 構築 できる ん じゃない か って

そこ まで 見られて いた とは 思わなかった

さすが に いい 目 を して いる

確かに 基礎 単一 系 程度 なら

直接 魔法 式 を 組む こと で もう 少し 速く 発動 できる

でも その 手 が 使える の は 工程 の 少ない 魔法 だけ だ

例えば

卵 を キッチン から テーブル に 移動 する 事象 改変 の 場合 でも

4 工程 の 魔法 が 必要 だ

それ を 移動 と 停止 の 工程 を 省略 すれば

発動 は 早まる が 卵 は 割れて しまう

しかし 対人 戦闘 で 相手 を 吹き飛ばす 場合

衝撃 を 吸収 する 必要 が ない ので 単一 工程 で 完結 する

5 工程 が 限界 な 俺 に できる としたら この くらい だ よ

5 工程 あれば 戦闘 用 に は 十分 だ と 思う ん です けど

俺 は 戦闘 用 に 魔法 を 学んで いる ん じゃない

魔法 を 使った エネルギー 開発 を 目指して いる ん だ

その ために は 起動 式 を 使った 多 段階 工程 の 魔法 が 必要 に なる

だから その 処理 速度 が 劣って いる こと に 対して

相応 の 評価 を 受ける の は 仕方 の ない こと だ と 納得 して いる よ

すごい です 達也 さん 尊敬 します

魔法 が 使える から 魔法 師 に なる それ が 普通 な のに

達也 さん は ちゃんと 自分 の 目的 を 持って

その ために 魔法 を 学んで いる ん です ね

あ いや まあ 確かに その 通り だ けど

私 心 を 入れ替え ます

えっ と …

私 は 元々

この 目 を コントロール する ために 魔法 を 勉強 して いる だけ で

将来 魔法 を 使って 何か を したい か なんて

深く 考え た こと は なかった ん です けど

これ から しっかり 考えて みます

おいおい み づ …

そう です よ ね 目的 を しっかり と 持って い たら

少し 中傷 された くらい で 挫け たり しません よ ね

大切 な 目標 が 達成 できれば

学校 の 成績 なんて 副次的 な もの です よ ね

それ って 生きがい です よ ね

人 は 自分 の 自分 だけ の 生きがい を 求めて

ちょっと 美月 何 エキサイト して る の ?

お … お 騒がせ しました

生きがい そんな 上等 な もん じゃない

もう しっかり して よ 美月

魔法 が 使え ない のに 魔法 師 に されて しまった ん だ

まるで 呪い の ように

握った メッセージ That ' s Rising Hope

( hey welcome to message write you )

( can you distance standby )

here we go !

揺るが ない 世界 異常 な 現状

続く 壁 は 何 重層

イメージ 通り なんか じゃ ない

静か に 騒ぎ だし た 本能

迷路 み たい 行き止まり な ん だ

もう 思考 は ディストーション

容赦 ない ね いつの間に

見失った ルート 暴れ だす

( pay attention ! )

( Hey what is it ? )

( watch your step now ! )

常識 なんか 要ら ない

( are you serious ! ? )

( no no no , don ' t worry 1,2,3 )

吹き返す 心臓 の リズム

視界 まだ 眩 ん でる

それ でも 行か なく ちゃ

君 が 信じ てる 僕 を 裏切る

わけ に いか ない 強く クラクション が 鳴る

孤独 な まま 時 が 経った って

逃げる 事 覚え た って

新しい 今日 が 来 ちゃ う けど

この 願い 例え 魔法 が 無く たって

叶え なきゃ 誓った

僕 は 君 と まだ 見 たい 未来 ある ん だ よ

泣き そう でも

悔しく て も 止まって い られ ない

握った メッセージ That ' s Rising Hope

この 前 の 返事 な ん だ けど

最初 は 学校 側 に 魔法 だけ が 私 たち の すべて じゃ ない って

伝える だけ で いい と 思って た

でも やっぱり それ だけ じゃ だめ だって 分かった

私 たち は 学校 側 に 待遇 改善 を 要求 したい と 思う

具体 的 に 何 を 改めて ほしい ん です か

それ は … あたし たち の 待遇 全般 よ

全般 と いう と 例えば 授業 です か

一 科 と 二 科 の 主な 違い は 指導 教員 の 有無 です が

そう する と 先輩 は

学校 に 対して 教師 の 増員 を 求めて いる の です か

そこ まで 言う つもり は ない けど

では クラブ 活動 です か

剣道部 に は 剣術部 と 同じ ペース で

体育 館 が 割り当てられて いる はず です が

それ は … そう かも しれない けど

じゃあ 司波 くん は 不満 じゃない の ?

不満 です よ もちろん

じゃあ …

ですが

俺 に は 別に 学校 側 に 変えて もらい たい 点 は ありません

俺 は そこ まで 教育 機関 として の 学校 に 期待 して いません

魔法 大学 系列 で のみ 閲覧 できる 非 公開 文献 の 閲覧 資格 と

魔法 科 高校 卒業 資格 さえ 手 に 入れば

それ 以上 の もの は 必要 ありません

まして は

学校 側 の 禁止 する 隠語 を 使って 中傷 する 同級 生 の 幼稚 性 まで

学校 の せい に する つもり は ありません

残念 ながら 先輩 と は 主義 主張 を 共有 できない よう です

全校 生徒 の 皆さん

僕たち は 学内 の 差別 撤廃 を 目指す 有志 同盟 です

有志 … ね

僕たち は 生徒 会 と 部活 連 に 対し

対等 な 立場 に おける 交渉 を 要求 します

遅い ぞ

すみません

どんな 状況 です か

電源 を カット した ので これ 以上 の 放送 は できない だろ

ただ 連中 は 内側 から 鍵 を かけて 立てこもって いる

外 から は 開けられない ん だ な

やつら は 事 に 当たり すでに マスター キー を 盗んで きて いて な

明らか な 犯罪 行為 じゃない です か

その 通り です

だから 私 たち も

これ 以上 彼ら を 暴発 させない よう に 慎重 に 対応 すべき でしょう

こちら が 慎重 に なった から と いって

それ で 向こう の 聞き分け が よく なる かどうか は 期待 薄 だ が な

多少 強引 でも 短時間 の 解決 を はかる べき だ

十文字 会頭 は どう お 考え な の です か

俺 は 彼ら と の 交渉 に 応じて も よい と 考えて いる

元 より 言いがかり に すぎない の だ

しっかり と 反論 して おく こと が

後 顧 の 憂い を 断つ こと に な ろ う

では この 場 は このまま 待機 して おく べき と ?

それ に つい て は 決断 しかねて いる

不法 行為 を 放置 すべき では ない が

学校 施設 を 破壊 して まで 性急 な 解決 を 要 する ほど の 犯罪 性 が ある とは 思われない

壬生 先輩 です か 司波 です

それ で 今 どちら に ?

放送 室 に いる ん です か それ は お 気の毒 です

いえ バカ に して いる わけ では ありません

先輩 も もう 少し 冷静 に 状況 を

ええ すみません

それ で 本題 に 入り たい の です が

十文字 会頭 は 交渉 に 応じる と 仰って います

生徒 会長 の 意向 は 未 確認 です が

いえ 生徒 会長 も 同様 です

と いう こと で

交渉 の 日時 に ついて 打ち合わせ を したい ん です が

いえ 先輩 の 自由 は 保証 します

はい では

すぐ 出て くる そう です

今 のは 壬生 紗耶香 か ?

ええ

待ち合わせ の ために と

プライベート ナンバー を 教えられて いた の が

思わ ぬ ところ で 役立ち ました ね

手 が 早い な 君 も

誤解 です

それ より 態勢 を 整える べき だ と 思います が

態勢 ?

中 の やつら を 拘束 する 態勢 です

君 は さっき 自由 を 保証 する と 言って いた 気 が する の だ が

俺 が 自由 を 保証 した のは 壬生 先輩 一人 だけ です

それ に 俺 は

風紀 委員 を 代表 して 交渉 して いる と は 一言 も 述べて いません

悪い 人 です ね お兄 様 は

いまさら だ な 深雪

そう です ね

でも お兄 様

壬生 先輩 の プライベート ナンバー を

わざわざ 保存 して いらした 件 に ついて は

後ほど 詳しく お 話 を 聞かせて ください ね

どういう こと な の これ

私 たち を 騙した の ね

司波 は お前 を 騙して など いない

十文字 会頭

交渉 に は 応じよう

だが お前 たち の 要求 を 聞き入れる こと と

お前 たち の 取った 手段 を 認める こと は 別 の 問題 だ

それ は その 通り な ん だ けど

七草 ?

彼ら を 放して あげて もらえ ない かしら

だが …

分かって いる わ 摩利

でも 壬生 さん 一人 では 交渉 の 段取り も できない でしょう

当校 の 生徒 で ある 以上 逃げられる と いう こと も ない の だ し

私 たち は 逃げ たり しません

学校 側 は 今回 の 件 生徒 会 に 委ねる そう です

なに

壬生 さん これ から あなた たち と の

交渉 に ついて 打ち合わせ を したい の だ けど

ついて きて もらえる かしら

ええ 構いません

会長 おはよう ございます

達也 君 深雪 さん も どうした の

昨日 の こと が 気 に なり まして

彼ら の 要求 は 一 科 生 と 二 科 生 の 平等 な 待遇

でも 何 を どう したい の か は よく 考えて ない みたい

むしろ 具体 的 な こと は 生徒 会 で 考えろ って 感じ だった わ

まあ それ で 押し問答 みたい に なって ね

結局 明日 の 放課後 公開 討論 会 を 行う こと に なった の

随分 と 急 な 展開 です ね

相手 に 時間 的 な 余裕 を 与え ない とする

戦略 思想 は 理解 できます が

その分 こちら も 対策 を 練る 時間 が 取れません

生徒 会 では どなた が 討論 会 に 参加 される の です か

まさか 会長 お 一人 です か

時間 が 足り ない から ね

一人 だったら 小さな 食い違い から 揚げ足を取られる こと も ない し

怖い のは 印象 操作 で 感情 論 に 持ち込まれる こと だ から

ロジカル な 論争 なら 負ける こと は ない と

うん それ に ね

もしも あの 子 達 が 私 を 言い 負かす だけ の しっかり とした 根拠 を 持って いる の なら

これ から の 学校 運営 に それ も 取り入れて いけば いい だけ な の よ

二 科 生 の 皆さん

我々 は 学内 の 差別 撤廃 を 目指す 有志 同盟 の もの です

今朝 生徒 会長 から 発表 が あった ように

明日 は 一 科 生 と 二 科 生 の 待遇 に 関して の

公開 討論 会 が 行われます

私たち 二 科 生 が 今 の 待遇 を 改善 する また と ない 機会 です

皆さん も ぜひ 討論 会 に 来て ください

あの いいえ 私 は その

いいえ そういう わけ では

美月

あ 達也 さん

この 男

風紀 委員 の 司波 です

あまり 長 時間 に わたる 拘束 は

迷惑 行為 と みなされる 場合 が あります ので

お 控え ください

柴田 さん 僕 の 方 は いつでも いい から

気 が 変わったら 声 を かけて くれる

じゃあ

今 のは 誰 だ

剣道部 の 主将 さん です

お 名前 は 司甲 さん と か

私 と 同じ 霊 子 放射 光 過敏 症 で

確かに 伊達 メガネ では な さ そう だ

同じ ように 過敏 感覚 に 悩む 生徒 が 集って 作った サークル に

参加 しません か って

それ は また

授業 で 精一杯 だ から と 何度も お 断り した ん です が

剣道 部 主将 司甲 か

司甲 旧姓 鴨野甲

両親 祖父母 いずれ も 魔法 的 な 因子 は 見られ ず

いわゆる 普通 の 家庭 だ けど

実は あの 陰 陽道 の 大家 加茂 氏 の 傍 系 に 当たる 家 だ

甲 君 の 目 は 一種 の 先祖 返り だ ろ う ね

俺 が 司 甲 の 調査 を 依頼 する こと が 分かって い た ん です か

いや 君 の 依頼 と は 関係なく 彼 の こと は 知って い た よ

僕 は 坊主 だ けど 同時に

いや それ 以前 に 忍び だ

縁 が 結ばれ た 場所 で 問題 に なり そう な 曰く を 持つ 人物 の こと は

一通り 調べ て おく こと に し て いる

俺 たち の こと も です か

調べよ う と し た けど ね

その 時 は 分から なかった

君 たち に 関 する 情報 操作 は 完璧 だ

さすが と いう べき だ ろ う ね

それ で 先生 司 甲 先輩 と ブランシュ の 関係 に つい て は

甲 君 の 母上 の 再婚 相手 の 連れ子

つまり 甲 君 の 義理 の お 兄さん が

ブランシュ の 日本 支部 の リーダー を 務めている

その 司 一 と いう 男 は 表向き だけ の 代表 じゃ なく て

非合法 活動 を 始め と する

裏 の 仕事 の 方 も 仕切っている 本物 の リーダー だ よ

甲 君 が 第 一 高校 に 入学 し た の は 司 一 の 意思 が 働 い て いる ん だ ろ

明日 の 討論 会 は

なに か 仕掛けて くる かも ね

二 科 生 は あらゆる 面 で 一 科 生 より 劣る 差別 的 な 扱い を 受け て いる

生徒 会長 は その 事実 を ごまかそう と して いる の で は ない か

ただいま あらゆる と の ご 指摘 が あり まし た が

具体 的 に は どのよう な こと を 指して いる の でしょ う か

一 科 生 の 比率 が 高い 魔法 競技 系 の クラブ は

二 科 生 の 比率 が 高い 非 魔法 競技 系 の クラブ より

明らか に 手厚く 予算 が 配分 さ れ て い ます

これ は 一 科 生 の 優遇 が 課外 活動 に おい て も

まかり通って いる 証 で は ない です か

それ は 各 部 の 実績 を 反映 し た 結果 です

非 魔法 系 クラブ で あって も

全国 大会 で 優秀 な 成績 を 収め て いる レッグ ボール 部 など に は

もはや 討論 会 で は なく て 真由美 の 演説 会 に なり つつ ある な

魔法 系 競技 クラブ に 見劣り し ない 予算 が 割り当て られ て い ます

それにしても 何 を する つもり な の か わから ない が

クラブ 予算 配分 が 一 科 生 優遇 の 結果 に する の は 誤解 です

こちら から 手出し は でき ん から な

専守防衛 と いえ ば 聞こえ は いい が

渡辺 委員 長 実力 交渉 前提 に 考え ない で ください

わかって る 心配 する なって

ですが 生徒 の 間 に

お 願い し ます よ

皆さん が 指摘 し た よう な 差別 の 意識 が 存在 する の は 否定 し ませ ん

ブルーム と ウィード

学校 も 生徒 会 も 風紀 委員 も 禁止 し て いる 言葉 です が

残念 ながら 多く の 生徒 が この 言葉 を 使用 し て い ます

おいおい これ って いい の か よ

しかし 一 科 生 だけ で なく

二 科 生 の 中 に も 自ら を ウィード と 蔑み

諦め と ともに 受容 する

そんな 悲しむ べき 風潮 が 確かに 存在 し ます

なん だ と そんな こと が ある もん か

この 意識 の 壁 こそ が 問題 な の です

私 は 当 校 の 生徒 会長 と して

この 意識 の 壁 を なんとか 解消 し たい と 考え て き まし た

ですが それ は 新た な 差別 を 作り出す こと に よる 解決 で あって は なら ない の です

一 科 生 も 二 科 生 も 一人一人 が 当 校 の 生徒 で あり

当 校 の 生徒 で ある 期間 は

その 生徒 に とって 唯一無二 の 三 年 間 な の です から

ちょうど 良い 機会 です から

みなさん に 私 の 希望 を 聞い て もらい たい と 思い ます

生徒 会 に は 一 科 生 と 二 科 生 を 差別 する 制度 が 一 つ 残って い ます

現在 の 制度 で は 生徒 会長 以外 の 役員 は

一 科 生 生徒 から 指名 し なけ れ ば なり ませ ん

この 規則 は 生徒 会長 改選 時 に 開催 さ れる 生徒 総会 に おい て のみ 改訂 可能 です

私 は この 規則 を 退任 時 の 総会 で 撤廃 する こと を

生徒 会長 と して の 最後 の 仕事 と する つもり です

人 の 心 を 力 尽く で 変える こと は でき ない し

し て は なら ない 以上

それ 以外 の こと で 出来る だけ の 改善 策 に 取り込 ん で いく つもり です

委員 長

取り押さえろ

ガス 弾

煙 を 吸い込ま ない よう に

よし

気体 の 収束 と 移動 の 魔法 か

あの 一瞬 で 煙 ごと ガス 弾 を 隔離 する と は

さすが だ な

MIB フィールド ガスマスク 内 の 密閉 空間 を 窒素 で 満たし た の か

侵入 者 そっち に も か

委員 長 俺 は 爆発 の あった 実技 棟 の 様子 を 見 て き ます

達也 君

お 兄 様 お ともし ます

気 を つけろ よ

はい

やさしい 風 芽吹く 蕾

街 染め て く 花 たち

美し さ は 時 と ともに

夢 の よう に 亡くなって しまう

あなた の 温もり

それ と 同じ で 消え て しまう かな

shadow of my love

終わり が あって も

恐れ ず に 歌 を 歌 お う

eternal song

形 は いら ない

抱きしめて 感じ て ほしい

十 年 先 も

百 年 先 も

千 年 先 も

愛 を 歌 お う


Mahouka Koukou no Rettousei Episode 5 mahouka|koukou||rettousei|episode Mahouka Koukou no Rettousei Episode 5 Mahouka Koukou no Rettousei Episode 5

940 ミリ 秒 達也 さん クリア です みり|びょう|たつや||くりあ|

やれやれ 三 回 目 で ようやく クリア か |みっ|かい|め|||くりあ|

で … でも 意外 でした ||いがい|

達也 さん 本当 に 実技 が 苦手 だった ん です ね たつや||ほんとう||じつぎ||にがて||||

意外 って 結構 何度も 自己 申告 した と 思う けど いがい||けっこう|なんど も|じこ|しんこく|||おもう| Surprisingly, I think I made a self-assessment many times.

確かに お 聞き しました けど たしかに||きき|し ました|

謙遜 だ と ばかり けんそん|||

自分 で 言う の も なん だ けど じぶん||いう|||||

実技 が 人並み に できて いたら じつぎ||ひとなみ|||

この クラス に は いかなった だろう ね |くらす|||いか なった|| What happened to this class?

そう … です ね

達也 さん が 実技 も 得意 だったら たつや|||じつぎ||とくい|

ちょっと 完璧 すぎて 近寄り がたかった かも しれません |かんぺき||ちかより|||しれ ませ ん

達也 さん たつや|

悔しく は ない ん です か くやしく|||||

何 が なん|

本当 は 実力 が ある のに 実力 が ない みたい に 評価 される なんて ほんとう||じつりょく||||じつりょく|||||ひょうか|さ れる|

普通 なら 悔しい と 思う ん です ふつう||くやしい||おもう||

でも 達也 さん あまり 気 に して ない みたい だ から |たつや|||き||||||

処理 速度 も 重要 な ファクター だ しょり|そくど||じゅうよう||ふぁくたー|

実力 が ない と いう 評価 も 間違い じゃ ない じつりょく|||||ひょうか||まちがい||

でも 実践 を 想定 する なら |じっせん||そうてい||

達也 さん 本当 は もっと 速く 発動 できる ん でしょう たつや||ほんとう|||はやく|はつどう|||

なぜ そう 思う ? ||おもう

最初 の 試技 の 時 さいしょ||しぎ||じ At the time of the first attempt

達也 さん 一旦 魔法 式 を 破棄 して 構築 し 直して た でしょう たつや||いったん|まほう|しき||はき||こうちく||なおして||

タイミング 的 に 見て たいみんぐ|てき||みて

起動 式 の 読み 込み と 最初 の 魔法 式 の 構築 が 並行 して いました きどう|しき||よみ|こみ||さいしょ||まほう|しき||こうちく||へいこう||い ました Reading the invocation expression and building the first magic expression were in parallel.

あれ を 見て 思った ん です ||みて|おもった||

達也 さん って この 程度 の 魔法 なら たつや||||ていど||まほう|

起動 式 を 使わ ず に 直接 魔法 式 を 構築 できる ん じゃない か って きどう|しき||つかわ|||ちょくせつ|まほう|しき||こうちく|||じゃ ない||

そこ まで 見られて いた とは 思わなかった ||み られて||と は|おもわ なかった I didn't think it had been seen that far

さすが に いい 目 を して いる |||め|||

確かに 基礎 単一 系 程度 なら たしかに|きそ|たんいつ|けい|ていど|

直接 魔法 式 を 組む こと で もう 少し 速く 発動 できる ちょくせつ|まほう|しき||くむ||||すこし|はやく|はつどう|

でも その 手 が 使える の は 工程 の 少ない 魔法 だけ だ ||て||つかえる|||こうてい||すくない|まほう|| But that hand can only be used by magic with few steps.

例えば たとえば

卵 を キッチン から テーブル に 移動 する 事象 改変 の 場合 でも たまご||きっちん||てーぶる||いどう||じしょう|かいへん||ばあい|

4 工程 の 魔法 が 必要 だ こうてい||まほう||ひつよう|

それ を 移動 と 停止 の 工程 を 省略 すれば ||いどう||ていし||こうてい||しょうりゃく|

発動 は 早まる が 卵 は 割れて しまう はつどう||はやまる||たまご||われて|

しかし 対人 戦闘 で 相手 を 吹き飛ばす 場合 |たいじん|せんとう||あいて||ふきとばす|ばあい

衝撃 を 吸収 する 必要 が ない ので 単一 工程 で 完結 する しょうげき||きゅうしゅう||ひつよう||||たんいつ|こうてい||かんけつ|

5 工程 が 限界 な 俺 に できる としたら この くらい だ よ こうてい||げんかい||おれ|||と したら|||| 5 This is the limit of the process that I can do.

5 工程 あれば 戦闘 用 に は 十分 だ と 思う ん です けど こうてい||せんとう|よう|||じゅうぶん|||おもう|||

俺 は 戦闘 用 に 魔法 を 学んで いる ん じゃない おれ||せんとう|よう||まほう||まなんで|||じゃ ない

魔法 を 使った エネルギー 開発 を 目指して いる ん だ まほう||つかった|えねるぎー|かいはつ||めざして|||

その ために は 起動 式 を 使った 多 段階 工程 の 魔法 が 必要 に なる |ため に||きどう|しき||つかった|おお|だんかい|こうてい||まほう||ひつよう||

だから その 処理 速度 が 劣って いる こと に 対して ||しょり|そくど||おとって||||たいして

相応 の 評価 を 受ける の は 仕方 の ない こと だ と 納得 して いる よ そうおう||ひょうか||うける|||しかた||||||なっとく|||

すごい です 達也 さん 尊敬 します ||たつや||そんけい|し ます

魔法 が 使える から 魔法 師 に なる それ が 普通 な のに まほう||つかえる||まほう|し|||||ふつう||

達也 さん は ちゃんと 自分 の 目的 を 持って たつや||||じぶん||もくてき||もって

その ために 魔法 を 学んで いる ん です ね |ため に|まほう||まなんで||||

あ いや まあ 確かに その 通り だ けど |||たしかに||とおり||

私 心 を 入れ替え ます わたくし|こころ||いれかえ|

えっ と …

私 は 元々 わたくし||もともと

この 目 を コントロール する ために 魔法 を 勉強 して いる だけ で |め||こんとろーる||ため に|まほう||べんきょう||||

将来 魔法 を 使って 何か を したい か なんて しょうらい|まほう||つかって|なん か||し たい||

深く 考え た こと は なかった ん です けど ふかく|かんがえ||||||| I never thought about it deeply

これ から しっかり 考えて みます |||かんがえて|み ます

おいおい み づ …

そう です よ ね 目的 を しっかり と 持って い たら ||||もくてき||||もって||

少し 中傷 された くらい で 挫け たり しません よ ね すこし|ちゅうしょう|さ れた|||くじけ||し ませ ん||

大切 な 目標 が 達成 できれば たいせつ||もくひょう||たっせい|

学校 の 成績 なんて 副次的 な もの です よ ね がっこう||せいせき||ふくじてき|||||

それ って 生きがい です よ ね ||いきがい|||

人 は 自分 の 自分 だけ の 生きがい を 求めて じん||じぶん||じぶん|||いきがい||もとめて People seek their own purpose of life

ちょっと 美月 何 エキサイト して る の ? |び がつ|なん|えきさいと|||

お … お 騒がせ しました ||さわがせ|し ました

生きがい そんな 上等 な もん じゃない いきがい||じょうとう|||じゃ ない

もう しっかり して よ 美月 ||||び がつ

魔法 が 使え ない のに 魔法 師 に されて しまった ん だ まほう||つかえ|||まほう|し||さ れて|||

まるで 呪い の ように |まじない||

握った メッセージ That ' s Rising Hope にぎった|めっせーじ|that||rising|hope

( hey welcome to message write you )

( can you distance standby )

here we go !

揺るが ない 世界 異常 な 現状 ゆるが||せかい|いじょう||げんじょう

続く 壁 は 何 重層 つづく|かべ||なん|じゅうそう

イメージ 通り なんか じゃ ない いめーじ|とおり|||

静か に 騒ぎ だし た 本能 しずか||さわぎ|||ほんのう

迷路 み たい 行き止まり な ん だ めいろ|||いきどまり|||

もう 思考 は ディストーション |しこう||

容赦 ない ね いつの間に ようしゃ|||いつのまに

見失った ルート 暴れ だす みうしなった|るーと|あばれ|

( pay attention ! )

( Hey what is it ? ) hey|||

( watch your step now ! )

常識 なんか 要ら ない じょうしき||いら|

( are you serious ! ? )

( no no no , don ' t worry 1,2,3 )

吹き返す 心臓 の リズム ふきかえす|しんぞう||りずむ

視界 まだ 眩 ん でる しかい||くら||

それ でも 行か なく ちゃ ||いか||

君 が 信じ てる 僕 を 裏切る きみ||しんじ||ぼく||うらぎる

わけ に いか ない 強く クラクション が 鳴る ||||つよく|||なる

孤独 な まま 時 が 経った って こどく|||じ||たった|

逃げる 事 覚え た って にげる|こと|おぼえ||

新しい 今日 が 来 ちゃ う けど あたらしい|きょう||らい|||

この 願い 例え 魔法 が 無く たって |ねがい|たとえ|まほう||なく|

叶え なきゃ 誓った かなえ||ちかった

僕 は 君 と まだ 見 たい 未来 ある ん だ よ ぼく||きみ|||み||みらい||||

泣き そう でも なき||

悔しく て も 止まって い られ ない くやしく|||とまって|||

握った メッセージ That ' s Rising Hope にぎった|めっせーじ|that||rising|hope

この 前 の 返事 な ん だ けど |ぜん||へんじ||||

最初 は 学校 側 に 魔法 だけ が 私 たち の すべて じゃ ない って さいしょ||がっこう|がわ||まほう|||わたくし||||||

伝える だけ で いい と 思って た つたえる|||||おもって|

でも やっぱり それ だけ じゃ だめ だって 分かった |||||||わかった

私 たち は 学校 側 に 待遇 改善 を 要求 したい と 思う わたくし|||がっこう|がわ||たいぐう|かいぜん||ようきゅう|し たい||おもう

具体 的 に 何 を 改めて ほしい ん です か ぐたい|てき||なん||あらためて|||| What exactly do you want me to do again?

それ は … あたし たち の 待遇 全般 よ |||||たいぐう|ぜんぱん|

全般 と いう と 例えば 授業 です か ぜんぱん||||たとえば|じゅぎょう||

一 科 と 二 科 の 主な 違い は 指導 教員 の 有無 です が ひと|か||ふた|か||おもな|ちがい||しどう|きょういん||うむ|| The main difference between the first and second departments is the presence or absence of an academic advisor.

そう する と 先輩 は |||せんぱい|

学校 に 対して 教師 の 増員 を 求めて いる の です か がっこう||たいして|きょうし||ぞういん||もとめて||||

そこ まで 言う つもり は ない けど ||いう||||

では クラブ 活動 です か |くらぶ|かつどう||

剣道部 に は 剣術部 と 同じ ペース で けんどう ぶ|||けん じゅつ ぶ||おなじ|ぺーす|

体育 館 が 割り当てられて いる はず です が たいいく|かん||わりあて られて||||

それ は … そう かも しれない けど ||||しれ ない|

じゃあ 司波 くん は 不満 じゃない の ? |つかさ なみ|||ふまん|じゃ ない|

不満 です よ もちろん ふまん|||

じゃあ …

ですが

俺 に は 別に 学校 側 に 変えて もらい たい 点 は ありません おれ|||べつに|がっこう|がわ||かえて|||てん||あり ませ ん There is something I would like the school to change to.

俺 は そこ まで 教育 機関 として の 学校 に 期待 して いません おれ||||きょういく|きかん|と して||がっこう||きたい||いま せ ん I don't expect that much from the school as an educational institution.

魔法 大学 系列 で のみ 閲覧 できる 非 公開 文献 の 閲覧 資格 と まほう|だいがく|けいれつ|||えつらん||ひ|こうかい|ぶんけん||えつらん|しかく|

魔法 科 高校 卒業 資格 さえ 手 に 入れば まほう|か|こうこう|そつぎょう|しかく||て||はいれば

それ 以上 の もの は 必要 ありません |いじょう||||ひつよう|あり ませ ん

まして は

学校 側 の 禁止 する 隠語 を 使って 中傷 する 同級 生 の 幼稚 性 まで がっこう|がわ||きんし||いんご||つかって|ちゅうしょう||どうきゅう|せい||ようち|せい| Even the childishness of classmates who are hurt by using jargon prohibited by the school

学校 の せい に する つもり は ありません がっこう|||||||あり ませ ん I have no intention of blaming the school

残念 ながら 先輩 と は 主義 主張 を 共有 できない よう です ざんねん||せんぱい|||しゅぎ|しゅちょう||きょうゆう|でき ない||

全校 生徒 の 皆さん ぜんこう|せいと||みなさん

僕たち は 学内 の 差別 撤廃 を 目指す 有志 同盟 です ぼくたち||さとる ない||さべつ|てっぱい||めざす|ゆうし|どうめい|

有志 … ね ゆうし|

僕たち は 生徒 会 と 部活 連 に 対し ぼくたち||せいと|かい||ぶかつ|れん||たいし

対等 な 立場 に おける 交渉 を 要求 します たいとう||たちば|||こうしょう||ようきゅう|し ます

遅い ぞ おそい|

すみません

どんな 状況 です か |じょうきょう||

電源 を カット した ので これ 以上 の 放送 は できない だろ でんげん||かっと||||いじょう||ほうそう||でき ない|だ ろ Since the power supply was cut off, no further broadcasting is possible.

ただ 連中 は 内側 から 鍵 を かけて 立てこもって いる |れんちゅう||うちがわ||かぎ|||たてこもって|

外 から は 開けられない ん だ な がい|||あけ られ ない|||

やつら は 事 に 当たり すでに マスター キー を 盗んで きて いて な やつ ら||こと||あたり||ますたー|きー||ぬすんで|||

明らか な 犯罪 行為 じゃない です か あきらか||はんざい|こうい|じゃ ない||

その 通り です |とおり|

だから 私 たち も |わたくし||

これ 以上 彼ら を 暴発 させない よう に 慎重 に 対応 すべき でしょう |いじょう|かれら||ぼうはつ|さ せ ない|||しんちょう||たいおう|す べき|

こちら が 慎重 に なった から と いって ||しんちょう|||||

それ で 向こう の 聞き分け が よく なる かどうか は 期待 薄 だ が な ||むこう||ききわけ||||か どう か||きたい|うす||| I don't expect it to be better at hearing the other side.

多少 強引 でも 短時間 の 解決 を はかる べき だ たしょう|ごういん||たん じかん||かいけつ||||

十文字 会頭 は どう お 考え な の です か じゅうもんじ|かいとう||||かんがえ||||

俺 は 彼ら と の 交渉 に 応じて も よい と 考えて いる おれ||かれら|||こうしょう||おうじて||||かんがえて|

元 より 言いがかり に すぎない の だ もと||いいがかり||すぎ ない||

しっかり と 反論 して おく こと が ||はんろん|||| It ’s important to argue firmly.

後 顧 の 憂い を 断つ こと に な ろ う あと|こ||うれい||たつ||||| Let's cut off the anxiety of our patronage

では この 場 は このまま 待機 して おく べき と ? ||じょう|||たいき||||

それ に つい て は 決断 しかねて いる |||||けつだん|し かねて| I can't decide on that

不法 行為 を 放置 すべき では ない が ふほう|こうい||ほうち|す べき|||

学校 施設 を 破壊 して まで 性急 な 解決 を 要 する ほど の 犯罪 性 が ある とは 思われない がっこう|しせつ||はかい|||せいきゅう||かいけつ||かなめ||||はんざい|せい|||と は|おもわ れ ない It is unlikely that there is enough criminality to require a hasty solution to the destruction of school facilities.

壬生 先輩 です か 司波 です みぶ|せんぱい|||つかさ なみ|

それ で 今 どちら に ? ||いま||

放送 室 に いる ん です か それ は お 気の毒 です ほうそう|しつ|||||||||きのどく|

いえ バカ に して いる わけ では ありません |ばか||||||あり ませ ん

先輩 も もう 少し 冷静 に 状況 を せんぱい|||すこし|れいせい||じょうきょう|

ええ すみません

それ で 本題 に 入り たい の です が ||ほんだい||はいり||||

十文字 会頭 は 交渉 に 応じる と 仰って います じゅうもんじ|かいとう||こうしょう||おうじる||あお って|い ます

生徒 会長 の 意向 は 未 確認 です が せいと|かいちょう||いこう||み|かくにん||

いえ 生徒 会長 も 同様 です |せいと|かいちょう||どうよう|

と いう こと で

交渉 の 日時 に ついて 打ち合わせ を したい ん です が こうしょう||にちじ|||うちあわせ||し たい|||

いえ 先輩 の 自由 は 保証 します |せんぱい||じゆう||ほしょう|し ます

はい では

すぐ 出て くる そう です |でて|||

今 のは 壬生 紗耶香 か ? いま|の は|みぶ|さや かおり|

ええ

待ち合わせ の ために と まちあわせ||ため に|

プライベート ナンバー を 教えられて いた の が ぷらいべーと|なんばー||おしえ られて|||

思わ ぬ ところ で 役立ち ました ね おもわ||||やくだち||

手 が 早い な 君 も て||はやい||きみ|

誤解 です ごかい|

それ より 態勢 を 整える べき だ と 思います が ||たいせい||ととのえる||||おもい ます|

態勢 ? たいせい

中 の やつら を 拘束 する 態勢 です なか||やつ ら||こうそく||たいせい|

君 は さっき 自由 を 保証 する と 言って いた 気 が する の だ が きみ|||じゆう||ほしょう|||いって||き|||||

俺 が 自由 を 保証 した のは 壬生 先輩 一人 だけ です おれ||じゆう||ほしょう||の は|みぶ|せんぱい|ひと り||

それ に 俺 は ||おれ|

風紀 委員 を 代表 して 交渉 して いる と は 一言 も 述べて いません ふうき|いいん||だいひょう||こうしょう|||||いちげん||のべて|いま せ ん He does not say that he is negotiating on behalf of the disciplinary committee.

悪い 人 です ね お兄 様 は わるい|じん|||お あに|さま|

いまさら だ な 深雪 |||みゆき

そう です ね

でも お兄 様 |お あに|さま

壬生 先輩 の プライベート ナンバー を みぶ|せんぱい||ぷらいべーと|なんばー|

わざわざ 保存 して いらした 件 に ついて は |ほぞん||いら した|けん|||

後ほど 詳しく お 話 を 聞かせて ください ね あと ほど|くわしく||はなし||きか せて||

どういう こと な の これ

私 たち を 騙した の ね わたくし|||だました||

司波 は お前 を 騙して など いない つかさ なみ||おまえ||だまして||

十文字 会頭 じゅうもんじ|かいとう

交渉 に は 応じよう こうしょう|||おうじよう

だが お前 たち の 要求 を 聞き入れる こと と |おまえ|||ようきゅう||ききいれる||

お前 たち の 取った 手段 を 認める こと は 別 の 問題 だ おまえ|||とった|しゅだん||みとめる|||べつ||もんだい|

それ は その 通り な ん だ けど |||とおり||||

七草 ? ななくさ

彼ら を 放して あげて もらえ ない かしら かれら||はなして||||

だが …

分かって いる わ 摩利 わかって|||さす り

でも 壬生 さん 一人 では 交渉 の 段取り も できない でしょう |みぶ||ひと り||こうしょう||だんどり||でき ない|

当校 の 生徒 で ある 以上 逃げられる と いう こと も ない の だ し とう こう||せいと|||いじょう|にげ られる||||||||

私 たち は 逃げ たり しません わたくし|||にげ||し ませ ん

学校 側 は 今回 の 件 生徒 会 に 委ねる そう です がっこう|がわ||こんかい||けん|せいと|かい||ゆだねる||

なに

壬生 さん これ から あなた たち と の みぶ|||||||

交渉 に ついて 打ち合わせ を したい の だ けど こうしょう|||うちあわせ||し たい|||

ついて きて もらえる かしら

ええ 構いません |かまい ませ ん

会長 おはよう ございます かいちょう||

達也 君 深雪 さん も どうした の たつや|きみ|みゆき||||

昨日 の こと が 気 に なり まして きのう||||き|||

彼ら の 要求 は 一 科 生 と 二 科 生 の 平等 な 待遇 かれら||ようきゅう||ひと|か|せい||ふた|か|せい||びょうどう||たいぐう

でも 何 を どう したい の か は よく 考えて ない みたい |なん|||し たい|||||かんがえて||

むしろ 具体 的 な こと は 生徒 会 で 考えろ って 感じ だった わ |ぐたい|てき||||せいと|かい||かんがえろ||かんじ||

まあ それ で 押し問答 みたい に なって ね |||おしもんどう||||

結局 明日 の 放課後 公開 討論 会 を 行う こと に なった の けっきょく|あした||ほうかご|こうかい|とうろん|かい||おこなう||||

随分 と 急 な 展開 です ね ずいぶん||きゅう||てんかい||

相手 に 時間 的 な 余裕 を 与え ない とする あいて||じかん|てき||よゆう||あたえ||と する

戦略 思想 は 理解 できます が せんりゃく|しそう||りかい|でき ます|

その分 こちら も 対策 を 練る 時間 が 取れません そのぶん|||たいさく||ねる|じかん||とれ ませ ん

生徒 会 では どなた が 討論 会 に 参加 される の です か せいと|かい||||とうろん|かい||さんか|さ れる|||

まさか 会長 お 一人 です か |かいちょう||ひと り||

時間 が 足り ない から ね じかん||たり|||

一人 だったら 小さな 食い違い から 揚げ足を取られる こと も ない し ひと り||ちいさな|くいちがい||あげあし を とら れる||||

怖い のは 印象 操作 で 感情 論 に 持ち込まれる こと だ から こわい|の は|いんしょう|そうさ||かんじょう|ろん||もちこま れる||| The scary thing is that it is brought into emotional theory by impression manipulation.

ロジカル な 論争 なら 負ける こと は ない と ||ろんそう||まける||||

うん それ に ね

もしも あの 子 達 が 私 を 言い 負かす だけ の しっかり とした 根拠 を 持って いる の なら ||こ|さとる||わたくし||いい|まかす||||と した|こんきょ||もって||| If those children have a solid basis to defeat me

これ から の 学校 運営 に それ も 取り入れて いけば いい だけ な の よ |||がっこう|うんえい||||とりいれて||||||

二 科 生 の 皆さん ふた|か|せい||みなさん

我々 は 学内 の 差別 撤廃 を 目指す 有志 同盟 の もの です われわれ||さとる ない||さべつ|てっぱい||めざす|ゆうし|どうめい|||

今朝 生徒 会長 から 発表 が あった ように けさ|せいと|かいちょう||はっぴょう|||

明日 は 一 科 生 と 二 科 生 の 待遇 に 関して の あした||ひと|か|せい||ふた|か|せい||たいぐう||かんして|

公開 討論 会 が 行われます こうかい|とうろん|かい||おこなわ れ ます

私たち 二 科 生 が 今 の 待遇 を 改善 する また と ない 機会 です わたくし たち|ふた|か|せい||いま||たいぐう||かいぜん|||||きかい| This is a unique opportunity for us second-year students to improve their current treatment.

皆さん も ぜひ 討論 会 に 来て ください みなさん|||とうろん|かい||きて|

あの いいえ 私 は その ||わたくし||

いいえ そういう わけ では

美月 び がつ

あ 達也 さん |たつや|

この 男 |おとこ

風紀 委員 の 司波 です ふうき|いいん||つかさ なみ|

あまり 長 時間 に わたる 拘束 は |ちょう|じかん|||こうそく| Restraint for too long

迷惑 行為 と みなされる 場合 が あります ので めいわく|こうい||みな さ れる|ばあい||あり ます|

お 控え ください |ひかえ|

柴田 さん 僕 の 方 は いつでも いい から しばた||ぼく||かた||||

気 が 変わったら 声 を かけて くれる き||かわったら|こえ|||

じゃあ

今 のは 誰 だ いま|の は|だれ|

剣道部 の 主将 さん です けんどう ぶ||しゅしょう||

お 名前 は 司甲 さん と か |なまえ||つかさ こう|||

私 と 同じ 霊 子 放射 光 過敏 症 で わたくし||おなじ|れい|こ|ほうしゃ|ひかり|かびん|しょう|

確かに 伊達 メガネ では な さ そう だ たしかに|だて|めがね|||||

同じ ように 過敏 感覚 に 悩む 生徒 が 集って 作った サークル に おなじ||かびん|かんかく||なやむ|せいと||つどって|つくった|さーくる|

参加 しません か って さんか|し ませ ん||

それ は また

授業 で 精一杯 だ から と 何度も お 断り した ん です が じゅぎょう||せいいっぱい||||なんど も||ことわり||||

剣道 部 主将 司甲 か けんどう|ぶ|しゅしょう|つかさ こう|

司甲 旧姓 鴨野甲 つかさ こう|きゅうせい|かも の こう

両親 祖父母 いずれ も 魔法 的 な 因子 は 見られ ず りょうしん|そふぼ|||まほう|てき||いんし||み られ|

いわゆる 普通 の 家庭 だ けど |ふつう||かてい||

実は あの 陰 陽道 の 大家 加茂 氏 の 傍 系 に 当たる 家 だ じつは||かげ|ようみち||たいか|かも|うじ||そば|けい||あたる|いえ|

甲 君 の 目 は 一種 の 先祖 返り だ ろ う ね こう|きみ||め||いっしゅ||せんぞ|かえり||||

俺 が 司 甲 の 調査 を 依頼 する こと が 分かって い た ん です か おれ||つかさ|こう||ちょうさ||いらい||||わかって|||||

いや 君 の 依頼 と は 関係なく 彼 の こと は 知って い た よ |きみ||いらい|||かんけいなく|かれ||||しって|||

僕 は 坊主 だ けど 同時に ぼく||ぼうず|||どうじに

いや それ 以前 に 忍び だ ||いぜん||しのび|

縁 が 結ばれ た 場所 で 問題 に なり そう な 曰く を 持つ 人物 の こと は えん||むすばれ||ばしょ||もんだい|||||いわく く||もつ|じんぶつ|||

一通り 調べ て おく こと に し て いる ひと どおり|しらべ|||||||

俺 たち の こと も です か おれ||||||

調べよ う と し た けど ね しらべよ||||||

その 時 は 分から なかった |じ||わから|

君 たち に 関 する 情報 操作 は 完璧 だ きみ|||かん||じょうほう|そうさ||かんぺき|

さすが と いう べき だ ろ う ね

それ で 先生 司 甲 先輩 と ブランシュ の 関係 に つい て は ||せんせい|つかさ|こう|せんぱい||||かんけい||||

甲 君 の 母上 の 再婚 相手 の 連れ子 こう|きみ||ははうえ||さいこん|あいて||つれ こ

つまり 甲 君 の 義理 の お 兄さん が |こう|きみ||ぎり|||にいさん|

ブランシュ の 日本 支部 の リーダー を 務めている ||にっぽん|しぶ||りーだー||つとめて いる

その 司 一 と いう 男 は 表向き だけ の 代表 じゃ なく て |つかさ|ひと|||おとこ||おもてむき|||だいひょう|||

非合法 活動 を 始め と する ひごうほう|かつどう||はじめ||

裏 の 仕事 の 方 も 仕切っている 本物 の リーダー だ よ うら||しごと||かた||しきって いる|ほんもの||りーだー||

甲 君 が 第 一 高校 に 入学 し た の は 司 一 の 意思 が 働 い て いる ん だ ろ こう|きみ||だい|ひと|こうこう||にゅうがく|||||つかさ|ひと||いし||はたら||||||

明日 の 討論 会 は あした||とうろん|かい|

なに か 仕掛けて くる かも ね ||しかけて|||

二 科 生 は あらゆる 面 で 一 科 生 より 劣る 差別 的 な 扱い を 受け て いる ふた|か|せい|||おもて||ひと|か|せい||おとる|さべつ|てき||あつかい||うけ||

生徒 会長 は その 事実 を ごまかそう と して いる の で は ない か せいと|かいちょう|||じじつ||||||||||

ただいま あらゆる と の ご 指摘 が あり まし た が |||||してき|||||

具体 的 に は どのよう な こと を 指して いる の でしょ う か ぐたい|てき|||どの よう||||さして|||||

一 科 生 の 比率 が 高い 魔法 競技 系 の クラブ は ひと|か|せい||ひりつ||たかい|まほう|きょうぎ|けい||くらぶ|

二 科 生 の 比率 が 高い 非 魔法 競技 系 の クラブ より ふた|か|せい||ひりつ||たかい|ひ|まほう|きょうぎ|けい||くらぶ|

明らか に 手厚く 予算 が 配分 さ れ て い ます あきらか||てあつく|よさん||はいぶん|||||

これ は 一 科 生 の 優遇 が 課外 活動 に おい て も ||ひと|か|せい||ゆうぐう||かがい|かつどう||||

まかり通って いる 証 で は ない です か まかりとおって||あかし|||||

それ は 各 部 の 実績 を 反映 し た 結果 です ||かく|ぶ||じっせき||はんえい|||けっか|

非 魔法 系 クラブ で あって も ひ|まほう|けい|くらぶ|||

全国 大会 で 優秀 な 成績 を 収め て いる レッグ ボール 部 など に は ぜんこく|たいかい||ゆうしゅう||せいせき||おさめ||||ぼーる|ぶ|||

もはや 討論 会 で は なく て 真由美 の 演説 会 に なり つつ ある な |とうろん|かい|||||まゆみ||えんぜつ|かい|||||

魔法 系 競技 クラブ に 見劣り し ない 予算 が 割り当て られ て い ます まほう|けい|きょうぎ|くらぶ||みおとり|||よさん||わりあて|||| A budget that is not inferior to that of a magical competition club is allocated.

それにしても 何 を する つもり な の か わから ない が |なん|||||||||

クラブ 予算 配分 が 一 科 生 優遇 の 結果 に する の は 誤解 です くらぶ|よさん|はいぶん||ひと|か|せい|ゆうぐう||けっか|||||ごかい|

こちら から 手出し は でき ん から な ||てだし|||||

専守防衛 と いえ ば 聞こえ は いい が せんしゅ ぼうえい||||きこえ|||

渡辺 委員 長 実力 交渉 前提 に 考え ない で ください わたなべ|いいん|ちょう|じつりょく|こうしょう|ぜんてい||かんがえ||| Chairman Watanabe Please do not think about the premise of ability negotiations

わかって る 心配 する なって ||しんぱい||

ですが 生徒 の 間 に |せいと||あいだ|

お 願い し ます よ |ねがい|||

皆さん が 指摘 し た よう な 差別 の 意識 が 存在 する の は 否定 し ませ ん みなさん||してき|||||さべつ||いしき||そんざい||||ひてい|||

ブルーム と ウィード

学校 も 生徒 会 も 風紀 委員 も 禁止 し て いる 言葉 です が がっこう||せいと|かい||ふうき|いいん||きんし||||ことば||

残念 ながら 多く の 生徒 が この 言葉 を 使用 し て い ます ざんねん||おおく||せいと|||ことば||しよう||||

おいおい これ って いい の か よ

しかし 一 科 生 だけ で なく |ひと|か|せい|||

二 科 生 の 中 に も 自ら を ウィード と 蔑み ふた|か|せい||なか|||おのずから||||さげすみ

諦め と ともに 受容 する あきらめ|||じゅよう|

そんな 悲しむ べき 風潮 が 確かに 存在 し ます |かなしむ||ふうちょう||たしかに|そんざい||

なん だ と そんな こと が ある もん か

この 意識 の 壁 こそ が 問題 な の です |いしき||かべ|||もんだい|||

私 は 当 校 の 生徒 会長 と して わたくし||とう|こう||せいと|かいちょう||

この 意識 の 壁 を なんとか 解消 し たい と 考え て き まし た |いしき||かべ|||かいしょう||||かんがえ||||

ですが それ は 新た な 差別 を 作り出す こと に よる 解決 で あって は なら ない の です |||あらた||さべつ||つくりだす||||かいけつ|||||||

一 科 生 も 二 科 生 も 一人一人 が 当 校 の 生徒 で あり ひと|か|せい||ふた|か|せい||ひとりひとり||とう|こう||せいと||

当 校 の 生徒 で ある 期間 は とう|こう||せいと|||きかん|

その 生徒 に とって 唯一無二 の 三 年 間 な の です から |せいと|||ゆいいつむに||みっ|とし|あいだ|||| It ’s been a unique three years for that student.

ちょうど 良い 機会 です から |よい|きかい||

みなさん に 私 の 希望 を 聞い て もらい たい と 思い ます ||わたくし||きぼう||ききい|||||おもい|

生徒 会 に は 一 科 生 と 二 科 生 を 差別 する 制度 が 一 つ 残って い ます せいと|かい|||ひと|か|せい||ふた|か|せい||さべつ||せいど||ひと||のこって||

現在 の 制度 で は 生徒 会長 以外 の 役員 は げんざい||せいど|||せいと|かいちょう|いがい||やくいん|

一 科 生 生徒 から 指名 し なけ れ ば なり ませ ん ひと|か|せい|せいと||しめい||||||| I have to be nominated by a student

この 規則 は 生徒 会長 改選 時 に 開催 さ れる 生徒 総会 に おい て のみ 改訂 可能 です |きそく||せいと|かいちょう|かいせん|じ||かいさい|||せいと|そうかい|||||かいてい|かのう|

私 は この 規則 を 退任 時 の 総会 で 撤廃 する こと を わたくし|||きそく||たいにん|じ||そうかい||てっぱい|||

生徒 会長 と して の 最後 の 仕事 と する つもり です せいと|かいちょう||||さいご||しごと||||

人 の 心 を 力 尽く で 変える こと は でき ない し じん||こころ||ちから|つく||かえる|||||

し て は なら ない 以上 |||||いじょう

それ 以外 の こと で 出来る だけ の 改善 策 に 取り込 ん で いく つもり です |いがい||||できる|||かいぜん|さく||とりこ||||| Other than that, I will try to incorporate as many improvement measures as possible.

委員 長 いいん|ちょう

取り押さえろ とりおさえろ

ガス 弾 がす|たま

煙 を 吸い込ま ない よう に けむり||すいこま|||

よし

気体 の 収束 と 移動 の 魔法 か きたい||しゅうそく||いどう||まほう|

あの 一瞬 で 煙 ごと ガス 弾 を 隔離 する と は |いっしゅん||けむり||がす|たま||かくり|||

さすが だ な

MIB フィールド ガスマスク 内 の 密閉 空間 を 窒素 で 満たし た の か mib|ふぃーるど|がす ますく|うち||みっぺい|くうかん||ちっそ||みたし||| Did the enclosed space inside the MIB field gas mask fill with nitrogen?

侵入 者 そっち に も か しんにゅう|もの||||

委員 長 俺 は 爆発 の あった 実技 棟 の 様子 を 見 て き ます いいん|ちょう|おれ||ばくはつ|||じつぎ|むね||ようす||み|||

達也 君 たつや|きみ

お 兄 様 お ともし ます |あに|さま||| Brother

気 を つけろ よ き|||

はい

やさしい 風 芽吹く 蕾 |かぜ|めぶく|つぼみ

街 染め て く 花 たち がい|しめ|||か|

美し さ は 時 と ともに うつくし|||じ||

夢 の よう に 亡くなって しまう ゆめ||||なくなって|

あなた の 温もり ||ぬくもり

それ と 同じ で 消え て しまう かな ||おなじ||きえ|||

shadow of my love

終わり が あって も おわり|||

恐れ ず に 歌 を 歌 お う おそれ|||うた||うた||

eternal song

形 は いら ない かた||| I don't need a shape

抱きしめて 感じ て ほしい だきしめて|かんじ||

十 年 先 も じゅう|とし|さき|

百 年 先 も ひゃく|とし|さき|

千 年 先 も せん|とし|さき|

愛 を 歌 お う あい||うた||